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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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項目についての説明はラテシンwiki

狼少年(問題ページ

は狼が来たぞ~と嘘をついた。

次の日も男は狼が来たぞ~と嘘をついた。

来る日も来る日も男は狼が来たぞ~と嘘をつき続けた。

ある日男の嘘がばれると男は微笑み自殺した。

一体なぜ?
14年11月26日 16:17
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [天童 魔子]



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は妻と一緒に載っていた飛行機が事故を起こしてどこかの島に遭難した。


乗っていた多くの乗客は死に残った皆重傷だった。


妻も足が折れており移動は困難だった。


残された者たちはなんとか力を合わせ洞窟に避難していた。


唯一外傷の少なかった男が救助を呼ぶことになり島を探索したが


森を抜ければ周りは断崖絶壁で島一つない水平線が広がっていた。


かろうじて木が生えているが食料となるものはなく絶望的だった。




男は洞窟に戻り救助を呼びに行くことは不可能であることを伝えた。


しかし男は嘘をついた。


この島の周りには他にも小さな島が有り船のようなものも見えると。


だから気づいてもらえるまでの辛抱だとみんなに訴え続けた。


男以外に満足に歩けるものなどいない。


みんな男の言うことを信用した。


しかし念のため森に狼がいるので近づかないほうがいい。

血の匂いにつられて襲って来るぞ。っと釘を刺した。



それから数日たったが救助など来る訳もなく生存者は次々衰弱していった。


何しろ食料がない。


みんなは男に懇願し食料を探してくるように頼んだ。



しかしこの島に食料はない。



悩んだ男は苦肉の策を練りだした。



カニバろう。(゚д゚)


死んでしまった乗客を細かく切断して


狼の肉だと偽ったのである。


妻は兎や狐の肉を好んで食べていた。


しかし狼の肉ならばれる事もないだろう。


こうして男は夜な夜な洞窟を抜け出しては狼の雄叫びをあげ


死体を漁っていった。


バレやしない。きっと狼の仕業だと思うさ・・・


こうして男は毎日『狼が出たぞ~』っと狼の肉を取ってきた。



しかし助けは一向に来ず


仲間は死に絶え狼の肉になっていった。





ついに生き残ったのは男と妻のみ


背に腹をかえた男は自分を少しずつ刻み始めた。


そしてそれを妻のために調理し始めた。


しかしそれには流石に妻も気づき始めた。


妻に問い詰められ男は白状した。


これ以上隠し通すことが難しかった。


臓器も身体も失いこれ以上生き続けるのが困難であった。


男は妻の目の前で自殺をした。


自分を食べるように言い残した。


愛してると微笑んだ。


すまなかったと涙をこぼした。


せめて君だけでも生き延びて欲しいと


男は崩れ落ちた。


魂の抜けた身体はもはや肉でしかなかった。















それから数日後



飛行機の捜索をしていた救助部隊がこの島を発見した。








そして沢山の死骸と


今では絶滅したと思われていた人狼の首吊り死体があった。






死体はどれも損傷が激しく一人を除いて特定が難航しそうであった。




人狼狂人end
総合点:3票  伏線・洗練さ:1票  物語:2票  


最初最後
伏線・洗練さ部門牛削り
投票一覧
「よく知られたあの物語に見せかけて、これまたよく知られたあの物語が真相となっています。その重なり合いがとても綺麗で、真相にというより、問題の構成に納得させられます。なるほど、こういうことを意図して出題したのか、と。この納得感は名作には不可欠。」
2015年06月03日21時
物語部門bears
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「恐ろしくも、面白いお話です。」
2015年06月21日06時
物語部門ツォン
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「あのゲームにストーリーを付けるとなるほどこうなる可能性があるのか、と納得しました」
2014年11月28日19時

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