亀男『俺…今、本当に無一文で駄菓子すら買えなくてさ…
昼飯代だけでいいから、
400円貸してくれない?』
亀子『え〜…ちゃんと返してよ?
100円玉はそれなりにあるけど、
500円もあるよ? 400円でいいの?』
亀男『あ、じゃあ500円借りていい?』
そして亀男は100円上乗せした事を後悔した。
一体なぜ?
14年04月12日 20:06
【ウミガメのスープ】【批評OK】
[のりっこ。]
解説を見る
亀男はズボンのポケットの中に
100円玉だけは入れていた。
駄菓子ぐらいは買えるが、
昼飯はもっとマシなのを食べたい…
亀男は合計500円になる様に、
友人の亀子に400円借りたいと思った。
そこで亀子に最初から100円だけは持っていると普通に言えば良いものを、
亀男『俺…今、本当に無一文で駄菓子すら買えなくてさ…
昼飯代だけでいいから、
400円貸してくれない?』
………つかなくてもいい、
些細な嘘をついてしまった亀男。
亀子『え〜…ちゃんと返してよ?
100円玉はそれなりにあるけど、
500円もあるよ? 400円でいいの?』
亀男(お、600円あればもうちょい昼飯ランクアップ出来るな………)
亀男『あ、じゃあ500円借りていい?』
何も食べる事の出来ない“無一文”は流石に可哀想だと思い、
善意で500円玉を渡す亀子。
亀男『ありがとう、亀子^^』
亀男は500円玉をポケットに入れる。
………“ チャリッ ”………
Σ( ̄□ ̄;)……………
亀子『………今、
“ チャリッ ”て聴こえたね………^^』
………(;;;´・_・`)………
亀子『………“貸してあげた500円”で美味しいもの食べてね♪^^
“無一文の亀男”くん♪^^』
……………(;;;;;´・_・`)……………
………もし仮に、
“400円をポケットに入れていたら”………
“その硬貨同士が擦れる音で、
元々あった硬貨の存在には気付かれずに済んでいた”ものを………
…やっちまったね、亀男くん^^
総合点:7票 チャーム:1票 納得感:5票 伏線・洗練さ:1票
チャーム部門とかげ【
投票一覧】
「400円ではなく500円を借りたせいで後悔したとは、一体どういうこと? 100円の違いによって生じる事象は色々考えられなくもないのに、「これは何かある」と思わせられてしまう。魅力的な状況設定です。」
2016年01月08日18時
納得感部門からてちょっぷ【
投票一覧】
「百円の上乗せが…あーあ。 容易に想像できて、またとても納得感があります。」
2016年01月05日22時
納得感部門華【
投票一覧】
「この問題の納得感は半端じゃないです。誰しも似たような経験がありそうですが、それを問題にできる表現力で水平思考。素晴らしいです。」
2015年05月03日17時
納得感部門tsuna【
投票一覧】
「誰もが納得すると思います」
2015年04月30日21時
納得感部門えねこー☆【
投票一覧】
「解説を見た瞬間、やられた!と思いました。複雑すぎず単純すぎず、良い問題です。」
2015年04月30日19時
納得感部門甘木【
投票一覧】
「まさしく王道的に水平思考が必要とされる良問題です。」
2015年04月30日00時
伏線・洗練さ部門上3【
投票一覧】
「会話文が中心の問題文。登場人物の発言に隠された意図、それぞれの立場から得られる情報が上手くつながって、1つの真相に結びついています。」
2017年10月05日15時