「うわあああん! どうしようどうしようどうしよう!」
少年は錬金術師見習いです。先日手紙が来て師匠がでかけたため、少年一人で留守番をしています。
少年の師は厳格で、少年を厳しく教育しています。そんな少年に、師から手紙が届きました。
『錬金術師の真髄 を持って王都まで来い』
それを見た少年は大パニックです。師匠の厳しいお小言を思い出して震え上がりました。
「錬金術師の真髄って何ですか!? おいしいんですか!!? 誰か、誰か助けてください!」
※少年は予想外の状況に置かれ混乱していて、自分でまともに考えることができません。
この錬金術師見習いの少年は、現在『遠見の水晶球』であなたたちとコンタクトを取っています。
水晶球の魔力が切れるまで7日しか時間がありません。少年に指示を出して、制限時間内に目的のものを特定し、見つけさせてください。
※少年ができることには限りがありますが、能力や道具などを駆使して問題を解決することができます。
例1 部屋が暗い→光る石を使う
例2 少年の背では届かない場所に鍵がある→椅子を持ってきて取る など。
※また、一見では正体が分からないもの(あるいは擬態しているもの)も、少年に調べさせることによって用途などを判明させることができます。
例 自由の女神の置物→たいまつ部分をひねると現在時刻をしゃべった。実は時計だった。
【亀夫問題】【時間制限:1週間】

あなたと師匠がいた家にはどんな部屋がある?

ええと、僕の部屋と、師匠の部屋、座学で使ってる書斎、お風呂にトイレ、ダイニングキッチン、玄関ホール……こんなところです。ただ、すぐ隣に錬金術用の小屋があって、機材や材料もそこにおいてあります。

君の部屋の今すぐにでも使えそうなものをあげてみてよ

僕の部屋には、家具と本以外には精製した簡単な薬や、簡単な構造の道具類がおいてあるだけです……

師匠に届いた手紙の内容はどんなでしたか?

なんだか、昔の冒険者仲間の方からのようでした。王都への呼び出しだったようですが、詳しいことは分かりません。

手紙や遠見の水晶球を使って師匠に聞いたら?

て、手紙ですか? 手紙……時候の挨拶……文法……誤字に赤ペン……帰ってくる手紙には小言の長文……っ!(少年はがたがた震え始めた)水晶球は……その、錬金術用の小屋にあったものを勝手に使ってるんで、バレたら……う、うわああああん! [編集済]

錬金術師の真髄て事は錬金術に関することでしょうとりあえず教わった錬金術とはなにか教えてくれ?

座学の勉強はいつもしてますが、実践だと、薬剤の調合、道具の作成なんかです。いつもはそれで生計を立ててるんですよ。

師匠の部屋の鍵をあけることはできませんか?

鍵はパスワード式で、毎週パスが変わるんです。僕はそのヒントしか知らないんですけど……

師匠の部屋のカギがどこにあるか分かる?

鍵はパスワード式なんです。

師からの手紙に書いてたのはあの一言だけですか?

はい、そうなんです。

師匠からの手紙はどのような形で届けられましたか?

普通に郵便で届きましたよ。

師匠の部屋の鍵の(錬金術での)作成は可能ですか?

鍵はパスワード式なんです……師匠の技術がふんだんに使われているらしいので、どんな泥棒も開けられないって言ってました。

では、そのヒントを教えてもらえますか?

師匠は『最後の錬金術師』だとか言ってました……この世界には錬金術師なんてたくさんいるのにおかしいですよね?

その鍵ははナンバー式ですか?それとも言葉を入力しますか?

両方ですが、今週はアルファベットだと思います。

手紙を火であぶってみたら何か文字が現れるかも・・・

やってみますね…………手紙が焦げただけでした。

何でアルファベットだと予想出来たんですか?

入力するものが、くるくるまわして記号を表示させるタイプなんです。数字化アルファベットしか入力できないので、人の名前ならアルファベットなんじゃないかと……

試しにNewtonと入力してみてください

ニュートン、ですね? ……開きました!

師匠の部屋の中は何がありますか?

師匠の部屋は二つに分かれていて、手前には執筆用の机と椅子、本棚なんかがあります。……師匠が作った遠見の水晶球も机においてありますね。向こう側は完全に師匠の私的スペースなんでよく分か……あ、あれ? [編集済]

師匠の部屋に入らせてしまってごめんなさい。ところで普段から師匠が口を酸っぱくして言っていることはありますか? [編集済]

うーん……いろいろありますけど、『お前は頭からいろいろなものが抜けていル。思い立ったら即実行、などということはやめロ。あと落ち着ケ。気づけるものも気づけんんゾ』とか言っていました。(少年の物まねはあまり似ていない……)

師匠の言葉は少しなまってたけど、いつもあんな感じでしゃべってるの?

いつもあんな感じですよ。

やっぱりここは書斎ですね…そこに何か『錬金術師の真髄』に関する本を探してみてはどうでしょうか?

ここにある本の8割以上が錬金術に関する本なんです。と、言っても薬剤や道具作りの教本なんかも多いんで、元来の意味での錬金術の本はそれなりに絞れますね……探してみます。

錬金術の秘奥はどんな内容ですか?

錬金術の教本です。応用というか、上級本でとっても難しいです。どうやら二巻構成のもののようで、基礎のものは“錬金術の真髄”というタイトルのようです……はい

基礎の真髄って本はどんな内容だったの?

基礎は基礎ですよ? 錬金術の目指すべき到達点についてですとか、器具に関する基礎知識や薬の基本的な調合例、錬金術で作る代表的な道具……魔力で動くランプやそのほか魔法的な要素を付加する道具類は錬金術の分野なんです

その本に錬金術師の真髄が何かわかるものor手がかりになりそうなものは載ってなかった?

この本は上下巻構成で、上巻が基礎編の“錬金術の真髄”、下巻が応用編でこの“錬金術の秘奥”なんです。

どうやって王都までいくの?車?

近くの町までは徒歩で、そこからは乗合馬車で行くつもりです。

“錬金術の真髄”はどうやら本らしいですね。書斎にないようですか?なければ図書館等をさがしてみればどうですか?

この世界の図書館って資格審査がある上に有料なんです……お師匠様がいないと、僕は入れません。さすがにお師匠様もそんなところの本をもってこいって言わないと思いますけど……というか、図書館って王都にあるんです。図書館で探すなら僕に言うよりお師匠様が自分で探したほうが早いのでは?

基礎編が錬金術の真髄なら、座学で使ったことあるのでは?

使ったことはあるかもしれませんが、書斎にはないようです。下巻の“錬金術師の秘奥”があるのなら、上巻もあると思うんですけど…… [編集済]

書斎になくあなたが使った記憶がなければ師匠が持ち出して直してないってことですね、師匠が本を持ち歩いたり等、何か心当たりありませんか?

え? 師匠が基礎の教本を、ですか? 師匠は几帳面ですからそんなことは無いと思いますけど……その手の本はむしろ僕のほうがよく使うんじゃないでしょうか。手紙が来るまで勉強してましたし。 [編集済]

では、自分の部屋にその本があるかどうか探してみてください。

はい。……見つかりませんでした。

あなたの年齢と身長を教えてください。

年齢は12、身長は140ちょっとです。

“錬金術の秘奥”が置いてあった場所の左右どちらかに本が抜き取られたようなスペースはありますか?

うーん、特に無いですね……持ち出されて時間がたってるんでしょうか?

あなたが本を持ち歩く可能性がある場所はどこですか?

自分の部屋、書斎、錬金術用の小屋くらいですね。

最後にあなたが勉強していたのはどこ?

錬金術の小屋です。手紙が届いたので薬の調合実験をする前にちょっと読んでみたら……『錬金術師の真髄 を持って王都まで来い』という師匠からの手紙でして。慌てて“遠見の水晶球”を持ちだしたわけなんです。

“錬金術の秘奥”が置いてあった場所の左右に置いてある本のタイトルと内容が合っているかそれぞれ確かめてもらえますか? [編集済]

合ってます……あのう、そちらの世界では本にカバーをかけてあるものが主流だそうですが、こちらの本はカバーなんて無いので、というか手書きなんで、タイトルと中身が合ってないとかそう言うことはまずないかと……

小屋の中に本がないか探してみてください

僕が昨日持ち込んだ、いつも使ってる教本がおいてあるままです。文字が読めない頃から使ってるんで、日焼けや磨耗なんかでタイトルがかすれて読めなくなっちゃってますね。いつも『基礎教本』って呼んでますけど。 [編集済]

下巻と照らし合わせて、共通点がある本はその中にありますか?

……後ろのほうに書いてある著者名が同じです。あと、『前巻をふまえてうんぬんかんぬん』とか“錬金術の秘奥”に書いてあって、一致する内容がこっちにも……う、うわあん、ごめんなさい! 似たような内容のタイトルが読めない基礎教本がいく つもあるんで、記憶がっ!ぐーるぐるなんですっ!(少年はパニックに陥っているようだ) [編集済]
少年は王都で待っていた錬金術師の師匠に、眼球の無い目(!!!)でぎろりと睨まれました。
実はリッチ(死霊術師)である錬金術師に、びくびくぶるぶると少年は震えます。
「本一冊を探すのにどれだけ時間がかかっているのダ」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃ~!」
「……しかし、まあいいだろウ。お前の次の仕事はこれダ」
「ぺ、ペンと紙……ですか……?」
「これを書き写セ」
師が指さしたのは、厚さ5センチはあろうかという“錬金術師の真髄”です。
「ぜ、全部?」
「そうダ。それを60部」
「う、うわああああん!」
少年の苦労はまだ続くようです……
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