大雨が降りしきる中、鮮やかな黄色いレインコートを着て、女性は私に告げた。
私は顔も知らない女性に唐突にそんなことを言われ、驚いた。
だが、女性自身がその言葉を放ったのに一番驚いていた。
どういう事だろう。
【スープパートナーは白梟さん、ディダムズさんです。この場を借りてお礼申し上げます。】
【ウミガメ】
レインコートがたぐりよせた一筋の運命。SP.白梟様、ディダムズ様御両名です。
女性は、「私」が文中の「私」という人物であることをはっきり認識して、「その言葉」を放ちましたか? [編集済]
yes!人違いません。
先輩と女性は同一人物ですか?
no。
死人は出ますか?
no。人死にません。
登場人物は、先輩、私、女性の三人ですか?
yes。先輩はあまり関わりません。
登場人物は全員人間ですか?
yes。
先輩を大好きだったのは女性ですか? [編集済]
yes。
女性は私の顔を知っていましたか?
no!!ですが、核心に触れそうです・・・。聞き方が・・・ [良い質問]
女性と私は違う人物ですか?
yes。 [編集済]
大雨だったからこの様なことが起こりましたか?
yesno?晴れでもいいですが、雨がいいです。
女性は、「自分がその言葉を放った」という事に驚いたのですか?
yeees!!!! [良い質問]
黄色いレインコートは関係ありますか? [編集済]
yes!!あります!! [良い質問]
先輩は女性ですか?
no。レズません。
8の確認です。という事は女性と私は同一人物ですか?
no。ミスリードでした。申し訳無いです。
10より 女性は、女性の意思ではなく、その言葉を放ったのですか? [編集済]
no。女性の意思です。
私の職業は関係あるますか?
no。ですが女性が置かれている状態なら関係あるます。
レインコートは黄色である必要はありますか?
no。青でも何でもいいです。
その言葉とは、「大好きだった、先輩に振られた。」ですか?
no。「大好きだった先輩に振られた」という旨の事を言いました。
女性がいった言葉の内容は重要ですか?
no!!究極まで突き詰めると***とか♪♪♪とかでも。(コードニカカッタ?シラネェヨ)
10、14より 女性はその言葉を自分の意思で放ったのにも関わらず、自分がその言葉を放った事に驚いたのですか?
yes。そういうことです。
女性は私を振るように先輩に頼まれたのですか?
no。先輩は過去の人としてしか出ません。
女性は声を出すことができなかった?
yes!!!!!!!見事です!! [良い質問]
女性は幼いですか?
no。成人してます。
女性にとって声をかけるのは私でなくてもよかったですか?
no!! [良い質問]
女性は初めて自分の声を聞きましたか?
yes。驚いた理由はそれです。
女性は私と初めて会いましたか?
no!!!! [良い質問]
女性が私に話しかけてきた理由は私の服によりますか?
no。
私は手話が出来ましたか?
no。
女性は盲目でしたか?
no。
私か女性のどちらかは目が見えなかった?
no。
私と女性はお互いの存在は前々から知っていたますか?
yes!!!!知っていたます! [良い質問]
女性は心的要因で声が出なくなりましたか?
yes!!!! [良い質問]
女性と私はインターネット上で知り合いましたか?
no。
私と女性は顔は知らなかったが手紙でやり取りをしていましたか?
no。
私と女性は血縁ですか?
no。
女性は療養中ますか?
yes。
もしかして私も声が出ませんか?
no。声が出せなかったら・・・ねぇ。 [編集済]
女性は振られた事が原因で声が出なくなりましたか?
no。
女性はかつていじめられていた事が原因で声が出なくなりましたか?
no。
先輩は死んでいますか?
no。
見た目が大きく変わったために顔がわからなかったのですか
yeeeees!!!整形しました。 [良い質問]
ストーカーは先輩ですか?
no。
整形したのは女性だけですか?
yes。
ストーカーに頭部を切りつけられましたか?
no。
レインコートを羽織っていたのは私に理由がありますか?
まぁyes。
女性は何かを隠すためにレインコートを着ていましたか?
no。逆に・・・。
女性がレインコートを羽織っていたのは私に女性が女性であると気づいて欲しかったからですか?
yes!!!解説行きます!! [正解]
21歳でストーカーに殺されかけてからそれっきりだ。
目鼻立ちも変えて、偽名も使って、社会に戻る準備は揃った。
けれども、ストレスからか声を失い、怖くなって、引きこもりがちになった。
私は引きこもりをやめたかった。その時、あの情景が頭を掠めた。
――大雨。一つ淡い恋が終わり、泣きじゃくる自分。気にしない、と強い口調で言い、着ていた黄色のレインコートをかける親友のアミ。
あの一言があって、あの優しさがあって、私は随分早く立ち直れた。
もし、彼女に会えたら、私を心配してくれるだろうか。叱ってくれるだろうか。あの優しさを貰えるだろうか。
その黄色いレインコートはタンスに畳んでしまってあった。返そうとしても頑なに断られたからだった。
純粋に、彼女に会いたい、と思った。
きっかけを探した私は、黄色が目につくレインコートを掴んだ。返しにいこう。私は扉を開け放った。
アミの家に行くと親が出た。なんと、アミは家を出ていた。
私は失った声の代わりにメモを書いた。
[お久しぶりです。高田ミキです。私は立ち直りたくて、アミさんに会いたいです。住所を教えて頂けますか]
アミの親は話をわかってくれて、住所の記された紙を手に握らされた。そこには、急ぎなさい。とも書いてあった。
住所の最寄駅を降り立ったその瞬間に、アミを見つけた。
なぜなら、彼女は駅前でストリートライブを行っていたからだった。
すぐ駆けつけて、加わった。刹那、私は音楽の偉大さを知った。自然に涙が出てきて、とても感動的だった。アミの世界に引き込まれた。
何とか気づいて貰えないか。最前列に食い込んだはいいが、顔も違う。声も。紙は、いや。雨粒を感じて手を引っ込めた。
そして、アミはギターの振動を止め、喋った。
「あ、雨振ってきちゃった。これがラストライブだったんですけどね。えーっと」
「音楽の勉強の為に、明日私は渡米します。」
私は這い出た新芽を踏みつぶされた感覚になった。せっかくの希望が。
「・・・きっと大きくなって戻ってきます。じゃあ最後です。聞いて下さい。」
人は帰って、アミも帰ろうとしていた。
私はその背中を。会えなくなる背中を見つめていた。泣けてきた。
ここで行かないのなら、私はいつ立ち直れるのか。
私は瞬間的に黄色のレインコートを羽織ってアミの手を取った。
人には見せらせないような泣き顔だった。
私はか細い声を出して伝えた。。あっけなく、音は心を溶かしていた。
「ミ、キ…で、す」
「その名前とその、・・・レインコートと、大雨と泣き顔、え、まさか。」
「・・・ヒロ先輩に、振られる、ような…私を慰めて、くれま…せん、か」
「何で、…まさか、ミキ、なの?」
とアミの口から言葉が落ちたのは案外すぐだった。
少し経ってから。
テレビにはアミが映っていた。そして、少し微笑んでから言った。
「それでは聴いてください。1st.アルバムの黄色と友情から。」
「レインコートの奇跡。」
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