二人は、お互いがまだ小さかったころによく遊んでいた裏山へと向かった。
大木の下に、少し離れて座る二人。
気持ちよさそうに髪をなびかせる少女は、ひざを曲げたり伸ばしたりしていた。
その様子を見て漠然と違和感を持った少年は、少女の真似をしてみた。
すると少年の違和感はある確信へと変わった。
少年が確信した内容と、それに至った経緯を説明してください。
アン〇ャッシュのすれ違いコントは重要ですか?
NO 重要ではありません。ええ。
少年には足がありませんでしたか?
NO 足はあります。ええ。
少女は病気でしたか?
NO 病気ではありません。ええ
非現実要素はありますか?
NO 非現実要素はありません。ええ。
少女が膝を曲げたり伸ばしたりしていたのは、足が痛いからですか?
NO 足に痛みはありません。ええ。
2人は同じ場所で同じ時間に存在していますか?
YES 同時に存在しています。ええ。
違和感を抱いたのは膝の曲げ伸ばしにですか?
YES 膝の曲げ伸ばしをしていることも違和感を抱いた重要な要素です。ええ。 [良い質問]
少年または少女には身体に障害がありましたか?
NO 二人とも障害はありません。ええ。
違和感の原因は身体的なものですか?
NO 身体的違和感はありません。ええ。
人死にますか?
NO 人死にません。ええ。
身長は関係ありますか?
YES 身長は関係あります。ええ。 [良い質問]
二人以外に重要な人物はいますか?
NO 解説には二人以外が登場しますがこの問題の解答には必ずしも重要ではありません。ええ。
少女は生きていますか?
YES 生きております。ええ。
少女は立っていましたか?
NO 座っております。ええ。
少女のひざがありえない方向に曲がっていましたか?
NO 可動方向に曲がっております。ええ。
少女は十年前にも同じ場所で同じ動きをしていますか?
YES 同じ動きをしています。ええ。 [良い質問]
二人は木にかけられたブランコに乗っていましたか?
YES 二人は木にかけられたブランコに乗っています。ええ。 [編集済] [良い質問]
少年は少女のまねができませんでしたか?
NO まねできました。ええ。
登場キャラクターは少女と少年の二人のみですか?
YESNO 解説には出ますが解答にたどり着くには直接影響しません。
少年の違和感は自分自身に関するものですか?
本人という意味ではNO
少女はブランコに乗っていますか?
YES 17参照ください。ええ。
少年の足は一部分欠失していますか?
NO 欠失しておりません。ええ。
二人が友人の場合でも成立しますか?
YESNO 解説の状況では成立しづらいようですね。ただし、問題を解くうえでは重要ではないですね。ええ。
大木に10年間の間、変化はありますか?
NO 大木には大きな変化はありません。ええ。
真似をしなければ確信しませんか?
YESNO 真似をしなくても勘のいい人は確信できるでしょう。ええ。 [良い質問]
恋愛ますか?
YESNO 正解には関係ありません。ええ。
この問題の登場人物は、少年と少女の二人だけで成立しますか?
YESNO 問題の正解には二人だけを考えれば成立します。ええ。
小さい頃に乗っていたブランコに大きくなって乗ったら、足が地面に着いて大分余裕があるので漕ぎにくくなっていましたか?
NO ですがそういう考え方です。ええ。 [良い質問]
少年が違和感を抱いたのは少女に対してですか?
NO 少女そのものにではありません。ええ。
手を曲げても成り立ちますか?
NO 成り立ちません。ええ。
10年間会っていなかった理由は重要ですか?
NO 理由は重要ではありません。ええ。
足を曲げたり伸ばしたりするのは屈伸のことですか? [編集済]
運動の屈伸の意味でしたらNO
現代日本で成立しますか? [編集済]
YES 成立します。ええ。
場所が裏山でなくても成立しますか?
YES 条件はありますが。ええ。
少年は上手に真似できましたか?
YES 真似できました。ええ。
少年の確信は、少女の身体に関することですか?
NO 身体に関することではありません。ええ。
少女は少年に隠し事をしていますか?
YESNO 重要ではありません。ええ。
少年は真似をする事によって少女と同じ体勢をとれましたか?
YES ほぼ同じ体制をとれました。ええ。
避難中ですか?
NO 避難はしてません。ええ。
違和感を持ったのは髪に対してですか?
NO 髪に違和感はもってません。ええ。
少年と少女以外の登場人物はいますか?
YESNO 12参照ください。ええ。
2人の服装は重要ですか?
NO 服装は重要ではありません。ええ。
二人はシーソーに乗っていて、少女は完全に体重をかけないように地面に足を着いていましたか?
NO シーソーではありません。ええ。
髪の毛があらぬ方向へ伸びていますか?
NO 髪の毛に異常はありません。ええ。
場所は重要ですか?
YESNO 立地という面では重要とも言えます。
普通なら曲げたり伸ばしたりは不可能だと思ったのですか?
YESNO 不可能とまではいかなくとも難しいと考えておりました。ええ。 [良い質問]
問題文中のひざは、人体の股関節から足のつま先までにある部位のことですか?
YES その通りです。ええ。
10年ぶりに再会した理由は重要ですか?
NO 理由は重要ではありません。ええ。
少女は偽物でしたか?
NO 本物の少女です。ええ。
二人の年齢は10~15歳程度ですか?
YES その通りです。ええ。 [良い質問]
現代日本でも成立しますか?
YES 成立します。ええ。
少年と少女の年齢は重要ですか?
YES 年齢というよりも。ええ。 [良い質問]
少女は正座を崩したような座り方をしていて、股関節の硬い少年ではできない座り方でしたか?
NO ブランコに普通に座っています。ええ。
大木の下と言うのは、地面に直接座っていて成立しますか?
NO 成立しません。ええ。
義足関係ありますか?
NO 関係ありません。ええ。
少年と少女は人間ですか?
YES 人間です。ええ。
少女は実は男の子でしたか?
NO 女性です。ええ。
少女が足を曲げ伸ばしすると少女のパンツが見えましたか?
NO 見えませんでしたよ。ええ。
木の成長が速すぎることにブランコで足がかからないことから気づきましたか?
NO 木の大きさに大きな変化はありません。ええ。
身長を抜かれたに気付きましたか? [編集済]
NO 身長は少年のが高いようです。ええ。
少年は重量級のために位置エネルギーと運動エネルギーの必要度が少女と違いますか?
NO そこまでの違いはありません。ええ。
あ~した~天気になぁ~れ~で少年ばっかり雨予報になるのは少女の靴がヒールだから重心が変わるためですか?
NO 天気占いはしません。ええ。
10年前は普通に遊べていたブランコで漕ぎにくそうにしている少女を見て違和感を感じ、自分も同様だったため、お互い成長したんだと確信しましたか?
NO 28参照です。ええ。
2人が大人でも成立しますか?
NO 成立しません。ええ。 [良い質問]
少女の身長では膝を伸ばすことはできても曲げることができませんか?
NO できています。ええ。
ブランコに乗った少年は、同じようにブランコに乗った少女の動きを見て、自分たちが成長しているのにブランコが低く感じないことに気づき、ブランコが吊り下げられている大木も成長してるんだなぁと思いましたか?
前半YES 後半NO ですが低く感じないことに気づきました。ええ。 [良い質問]
昔は自分のほうが背が低かったのに、少女と違ってブランコで足が着くようになっていたことから、自分の身長が追い抜いたことを確信しましたか?
NO その確信ではありません。
高所恐怖症の少年に空中ブランコはハードすぎましたか?
NO 空中ブランコではありません。ええ。
現在の活発な少女と十年前の記憶の病弱な少女との合致が合わなくて、あゝ夢なんだな、と気づきましたか?
NO 現実です。ええ。
少女は少年より背が高くなっており、ごまかすために膝を曲げ伸ばししていましたか?
NO 身長は少年のが高いです。ええ。
大木の下にいる事は重要ですか?
NO 重要ではありません。
少年は大人になってしまったと悲しみましたか?
NO 悲しみません。ええ。
小さい時にちょうどいい高さだったブランコが、今もちょうどいい高さである事に気づいた少年は、自分達の身長も伸びたが、木の高さも伸びていたのでブランコを低く感じなかったんだと確信しましたか?
66参照です。ええ。
木とブランコ以外に裏山にある物は重要ですか? [編集済]
NO 重要ではありません。ええ。
ブランコに乗っていた少年は足を伸ばすマネをして少女が成長を感じましたか?
NO
2人の年齢差は関係しますか?
NO
2人の身長差は重要ですか?
NO 差は影響しません。ええ。
街の景色が変わっていましたか?
NO 町の景色はほとんど変わり映えのしないものです。ええ。
ブランコは木製ですか?
YES 木の板に綱でできております。ええ。
ブランコをこぐ少女が窮屈なくブランコをこいでいるのに対し少年は足がついてしまいうまくこぐことができなかったことから男女による成長時期の違いを確信しましたか?
NO 成長時期の違い気にしません。ええ。
以前はブランコが漕ぎにくかったですか?
NO 以前も変わらずこぎやすいものでした。ええ。
少年は昔からカメコに恋をしていた。裏山の大木にかけられたブランコに乗る二人。まるでこれじゃ恋人同士みたいじゃないか!と勝手に妄想する少年。いぶかしがる少女の視線に気づいて慌てて少女の真似をして膝を上げ下げ。コツンと足に当たる木の実。これはシイの実?裏山にシイ・・・そうか!世界も僕たちの姿をウラヤマシイと思ってるのか!!と勝手に訳の判らない妄想する少年ですか? [編集済]
NO 少女と少年は別のことを思っているようです。ええ。
カメオもカメコも窮屈な思いをせずにブランコを漕いでいますか?
YES 二人とも楽にこいでいます。ええ。 [良い質問]
座って漕ぐだけで時速100kmほどの勢いになるため、祖父母の運動能力の高さとその遺伝を確信しましたか?
NO 人間を超越しません。ええ。
17より 公園のブランコだとしても成立しますか?
NO 公共のブランコでは成立しません。ええ。 [良い質問]
少女と十年振りに会った少年。会話は弾み、自然昔のことが話題に出る。 「久し振りに秘密基地に行ってみようよ」 少女の提案を受けて、少年は少女と裏山に行った。 当然子供の作った基地だ。何も残っていない。いや、少女と共に作ったブランコは残っていた。 少女は先にブランコに座り、優しく微笑んで少年を手招きする。少年は不意に高鳴り出した心臓を悟られぬ様に少女の隣のブランコに腰を下ろす。 ギィ、と音が鳴った。隣を見ると、少女がブランコを漕いでいた。昔のブランコと今の身長が合わないのだろうか、漕ぎにくそうに、足を曲げたり、伸ばしたりして漕いでいる。 その姿を見て、頭の奥に、モヤモヤが広がる。思い出さなくてはいけない何かがそこに会った。 「漕がないの?」 少女に見惚れていると、少女は不意に少年の方を向き、笑ってそう提案した。 慌てて漕ぎ出す少年。ふと、昔の記憶が蘇ってくる。 転校して来たばかりで、馴染めなかった。けど、少女はそんな少年に優しく微笑んで提案した。 「秘密基地作ろうよ」 「そうか、僕は昔から………」 少年は気づいた。頭のモヤモヤに。そして気づけば簡単だった。行き良いよくブランコを降り、少女の方を向く。伝える言葉は………ますか? [編集済]
NO 素敵な物語ですね。ええ。
10年前より地面からブランコまでの高さは上がっていましたか?
YES 上がっていました。ええ。 [良い質問]
ブランコの足元の土が10年前より深く削れていますか?
NO 削れてはいません。
ブランコに乗った少年は、同じくブランコに乗った少女の真似をして、自分たちが成長したのにブランコが低く感じないことに気づき、誰かが知らないうちにブランコのひもを切っているなッッ!!!ということに気づきましたか?
YES 少年は成長したのにブランコがこげることから、ブランコそのものの高さが変えられていると確信しました。ええ。 [編集済] [正解]
2人以外にブランコに関わる人はいますか?
YES 関わる人はいますが、少年の確信には必ずしも重要ではありません。
66より、低く感じないので、ブランコが昔のままではなく別のブランコに変わっている事に気付きましたか?
YES 正解です。ええ。 [正解]
少女の様子に違和感を感じた少年は自分もブランコをこいで自分が成長したのにブランコが低く感じないことに気づき、少女に彼氏ができ現在の少年と少女と同じようにブランコを定期的にこいでいたため地面が削れたためだと感じ、少女に恋心を寄せていた少年は失恋を確信しますか?
NO 失恋を確信はしませんでした。ええ。
自分のブランコの土が抉れているのに気がつき、自分がいない間にも少女は誰かと一緒にブランコで遊んでたんだなと、またそのえぐれ方から少女よりも足の長い誰かだと判断し少女に他に仲の良いボーイフレンドがいるんだなと気がつきましたか? [編集済]
NO 土はえぐれていませんでした。ええ。
2人の乗っているブランコは、10年前と全く同じものですか?
NO 全く同じものではありませんでした。ええ。
約10年ぶりに大木の下の手作りブランコに座った二人。
少年は隣の少女が自然にブランコをこぐのを見て違和感を感じる
ブランコをこぐのを真似してみて、少年は違和感が何であったか気づく。
小さい子に合わせた低いブランコなら、足が地面に当たって上手くこぐことはできないはずなのだ。
少年はブランコの板の高さが変えられていることを確信した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
10年ぶりに、幼馴染であり父方のいとこでもあるサナが遊びに来ている。
小学校に入学する前、近所で同い年だった僕らは毎日のように遊んでいた。
しかし、10年前にサナの一家が都会に引っ越してからは、たまに近況報告をしていたくらいだった。
久しぶりに直接会ったサナは、面影はあるものの別人のようだった。
高校の制服に身を包み、小さいころに肩の上で揃えられていた髪は、今では背中まで伸びている。
もちろん、僕だってあのころとはだいぶ見た目が違う。
僕の身長だってだいぶ伸びた。
幼馴染は僕をどんな風に見ているんだろう。なんだか気恥ずかしくて話しづらい。
もっとも、それはあちらにとっても同じだろう。そんな風に思っていたけど……。
「ねぇコウちゃん、まだあのブランコあるの? 行ってみよう!」
僕の記憶の中にある笑顔で、サナは僕に気安く話しかけてきた。
サナと他愛もない会話をしながら、裏山を登っていく。
てっぺんに近づくと、特徴的に曲がった大木にブランコが二つ、さみしそうにぶら下がっているのが見えた。
いつのころからか全く遊ばなくなっていた、父さんが手作りしたブランコだ。
典型的な仕事人間の父さんが昔ブランコを自作したなんて、今ではちょっと信じがたいことだ。
平日は家に帰るのも遅く、食事すらめったに一緒に取らない。
もっとも、たまにいっしょに食事をしても会話なんてほとんど無いのだけど。
山頂にたどりつくと、サナがはしゃいだ様子で大木の外側のブランコに座る。
そういえば、いつも座る場所が決まっていたっけ。
僕は内側のブランコの板を軽く手で払って、そこへ座った。
久しぶりに座ったブランコから見える田舎の風景は、小さいころとあまり変わらない。
木々の隙間から差し込む太陽の光はまだ強いが、風からは秋の兆しを感じた。
「昔と変わらないね!」
そう言いながら、サナが軽くブランコをこぎ始めた。
僕が違和感を感じたのはこの時だった。
髪をたなびかせ、ブランコをこぐサナ。
その足を見ると地面からの高さに余裕があることが分る。
違和感がなんなのかわからないまま、続いて僕もブランコをこいでみる。
そこで僕は違和感が何なのかに気づいた。
ブランコをこぐ感覚……小さかったころと変わらないのだ。
僕の身長はあのころと全然違うのに……!
子供の身長に合わせて、座る部分が低くなるように取り付けられていたブランコ。
高さがあのころのままだったら、足が地面に当たってまともにこげるはずがない。
僕は確信した。このブランコは板の高さが変えられている……!
「――――ねぇ、聞いてる? せっかく久しぶりに会ったのに!」
「……え。あぁ、ごめん。ちょっと気になることがあって」
サナが何か話しかけてきていたようだが、まったく頭に入ってきていなかった。
それにしても、使っていないブランコがどうして……。
「ねぇ、母さん。裏山のブランコなんだけど……」
「ん? どうかした?」
僕は家に帰ると、なぜか不機嫌そうだったサナをなだめてから、母さんに疑問をぶつけた。
「なんか不思議なんだ。ブランコの座るとこが高くなってるみたいなんだけど……」
「あぁ、そのこと? お父さんがちょくちょく見に行ってたのよ? 気づいてなかった?」
母さんは僕の疑問に答えて笑う。
「え……なんで……?」
「んー、今お父さんいないし、せっかく気づいたんだから見せちゃおうか。ちょっと待ってて」
そう言うと母さんは、父さんの部屋から一冊の古びたノートを持ってきた。
僕はノートを開いた。
『20×●年○月△日 コウの5歳の誕生日。裏山にブランコを作る。コウは喜んでくれたようだ、日が沈んでも遊んでいたので裏山へ迎えに行く。』
『20×◇年◎月×日 よく遊びに来るサナちゃんのためにブランコ増設。仲がいい二人が微笑ましい』
『20×▼年●月○日 台風で綱が少し傷む。強度に問題は無いが、念のため付け替え』
『20×*年▲月△日 コウの身長に合わせて高さ調整。子供の成長の早さには驚かされる』
『20×◇年※月*日 メンテナンス。傷みのあった腰掛板取り替え。コウは気づくかな』
『20×■年◆月◇日 綱の張り替え。サナちゃんが引っ越してから、コウはブランコで遊ばなくなったようだ』
――――
『20△×年■月□日 高さ調整。コウの身長がサナちゃんを抜いた。ブランコの高さが入れ替わる』
――――
『20△○年▼月▽日 メンテナンス。最近コウと話していないな』
――――
『20△▼年★月☆日 高さ調整。サナちゃんが久々に遊びに来るようだ。ブランコには来るかな』
――――
ノートの最後のページには、僕とサナの身長が書きこんであった。
ブランコを作った年から毎年欠かさずに記された身長は、表のようになっていた。
「サナ! もういっかいブランコ行こう!」
「えっ? もうそろそろ暗くなる……えっ!? ちょっと!?」
僕はサナの手を取って裏山に走り出していた。
もう一回。しっかりと。ブランコに二人で座った記憶を焼き付けなければならない。そんな思いに駆られて。
山のてっぺんの大木。特徴的に曲がった太い枝からぶら下がっている二人のブランコ。
夕日に照らされたブランコはどこか幻想的で、そこだけ時間が止まっているみたいだ。
もっとも、ブランコの時間を止めていたのは父さんだったのだけど。
今まで父さんのことを誤解していた自分が馬鹿みたいで、思わず笑ってしまう。
立ち止まって、サナに振り向く。
「……綺麗だね」
「えっ……!?」
走ってきたからか、サナの顔は真っ赤に紅潮していた。
もう一度ブランコに乗ったらサナにも伝えよう。
僕らの成長を父さんが、不器用な愛情表現で見守ってくれていたことを。
思いを受け止めるため、僕らはもう一度思い出のブランコに向かう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【ブランコの板が高くなっていた理由要約】
ブランコは父が、作成時から絶えず成長に合わせてメンテナンスしていた。
そのこと知った少年は、父から愛されていることに気づくのだった。
ブランコを漕いだ結果、ひざを曲げたり伸ばす事になった。
要は少女としてはひざを曲げたり伸ばす。ではなく、ブランコを漕いでいた。のだと思います。
その為、ひざを曲げたり伸ばしたりしていた。
で切るのではなく
ひざを曲げたり伸ばしたりしているのを見て違和感を感じた少年は~
としたら、少年の目線になり少女の意図を消すことができたのではないかと思います。
#big5#何#/big5#にベールをかけるかは好みの問題もあろうが、やはりあからさまに情報が隠されているとわかるものより、情報が既に揃っていると勘違いさせるようなものの方が、意外性があって楽しめる。そういった意味で、『すれ違う想い』は少々ベールのかけ方に疑問が残る。「ひざを曲げたり伸ばしたり」、「ある確信」といった部分は、隠してしまったことによりぼんやりとした印象になり、その部分にベールがかかっているということがあからさまになってしまっている。しかも、「ブランコ」であることを隠しつつ、誠実なクルーを置くために情報を増やしたことで、必要以上に長い問題文になってしまったのではないだろうか。解説だけ見ると決して複雑ではない状況なのだが、正答に至るまでにこれだけの質問数が必要だったということを考えると、やはり問題文で隠し過ぎなのではないかと思う。
一方で、ノスタルジックな情景が浮かぶ描写や、隠されていた温かな真相は、よくできている。ベールで覆い隠すのではなく、叙述トリックなどの工夫を利用すると良いかもしれない。瞬殺を恐れてはいけない。
#big5#手#/big5#作りブランコに座った感じで板の高さが変えられることに気づくという核は面白いと思いますし、それにつながるクルーも上手く散りばめられていると感じました。
改善点としては謎がやや曖昧な上に当てさせる点が抽象的過ぎる辺りだと思いました。
#big5#父#/big5#親の視点の優しさが印象的です。
題材が素晴らしいので、その視点まで含めて問題として扱って欲しかったように思います。
#big5#問#/big5#題文と世界感は好きだけれどそれがFAに繋がっていないような気がする。解説を見ないとFAの納得度が下がるのが残念。
#big5#「#/big5#ある確信」を解く前提のため、やや20の扉+要素が多めだと思いました。
解説の物語性も魅力です。
#big5#背#/big5#丈を記録するのに面倒なことをするなぁ(笑)という印象がぬぐえず
#big5#ス#/big5#トーリー作りに力を入れたことがよく分かるが、やや長すぎか。ストーリー自体はとても綺麗。
#big5#牛#/big5#削りです。猛者のスープということで、少し厳しめに批評させていただきます。
"成長するとブランコに座っても足がついてしまう"
"ブランコには高さを変えられるものがある"
という2つのあるあるを利用した問題で、着眼点は面白いと思います。
しかし問題文の「違和感」「確信」というワードは表す内容が曖昧で、イマイチ惹かれません。
FAするには、【①少女の足が地面につかないこと】に違和感を覚え、【②ブランコの板の高さが変えられること】を確信した、という具合に、2つの心情の具体的内容を当てなければなりません。これは、ブランコが判明すればおのずとわかるというレベルではなく(特に②)、脳内当てに近いと思いました。
例えば②であれば、【少女があまり成長していないこと】を確信するかもしれず、これを排除するだけの理論武装は、この問題文ではできなそうです。
また、「ブランコの高さがが可変であること」というのは、あまりに瑣末な真相であり、解き明かした満足感が非常に小さいと思います。
#big5#地#/big5#味ではあっても深い愛情に気づくには、何気ないことに気がつく観察力が必要であると再認識した問題です。「少し使いやすい」を実現するためにはかなりのエネルギーが必要。ウミガメのスープにも言えることだと思います(「ちょっといいね」と参加者に思ってもらえるためにどれだけの作問エネルギーを消費するか……)。
解説中の長い物語は、申し訳ないのですが、流し読みで済ましてしまいました。ブランコの作り手の想いを残したまま、もう少し圧縮できる気がします。
#big5#問#/big5#題文の描写が必要十分なので、しっかりした納得感がありました。
また、問題文から想像できる爽やかな情景も、解説の優しい物語にも好感を抱きました。
ただ、チャームがやや弱かったように感じました。少女の奇妙な行動、少年の違和感、そして確信と、謎はきちんとありますがどれもやや小粒だし、後の二つは漠然としています。また、「ひざを曲げたり伸ばしたり」という描写は、少女の行動を正確に表しているものの、具体的に想像を膨らますと割とすぐにブランコというキーワードに辿り着けそうな気がするし、奇妙さが薄いと感じました。少女の行動をもっと奇妙に見せかけられたら、チャームが上がったと思います。
#big5#情#/big5#景が思い浮かべられる、気持ちよく読める問題文。
そして謎がついている。
すぐに浮かぶ「足がありますか?」「病気がありますか?」に対するNOで、謎はより深まりチャームも出る。
それを想定した問題文はベール型のお手本といえる。
解説文の物語は良いが「少年の感じた違和感」が弱いというか、問題文の謎に使うには物足りない理由だった。
ブランコの板が高くなっていた理由をひねる事で解消できたかもしれない。
#big5#1#/big5#0年後の再開から成長を暗示して
ブランコの長さの変化からの父親の見守りは見事だったのですが
もう少しブランコのクルーが分かりやすかったらすんなり納得行ったと思います。
#big5#父#/big5#親の愛情にグッと熱いものがこみ上げて来ます。ベールのかぶせ方が素敵です。
#big5#ブ#/big5#ランコが手作りであるという事、そしてそれを父親が作っているというエピソードですが、取り方によってはホラーかなと思いました。
常にブランコを2人のサイズに合わせて調整したり補強したりする姿は、切り口を変えればある種の妄執を感じさせます。
しかし、それを違和感にしない叙述もまた、素晴らしかったです。
#big5#ブ#/big5#ランコはよいアイデアだと思います。
父親まで話を持って来るには、やや流れが唐突でしょうか。伏線を少し増やしてもよかったかもしれません。
#big5#大#/big5#木の下に座る←ブランコ大木の枝に付ける方法は割と見かけるイメージしやすいもの
十年ぶりに再会して裏山へ・・・→長期の間裏山へ行かなくなった=今回気がつくことが出来たことへの理由付け
髪をなびかせて→ブランコを漕いでいるから
など鈍く光るチョイスや、成長した事で気が付けるという点にブランコをあてがうなど、題材そのものは非常に面白い
しかし、鈍く光ってはいるそのチョイスも。本当に必要だったのかと言われると少々の疑問が残る
例えば、いとこの少女はさほど重要ではないとされるだろう。
何らかの理由で少年が1人で訪れた際に気が付いた。でも作ることが出来ると仮定した場合、本質に迫るにつれて少女との関係性が薄くなっていくことに気が付く。これはもったいない
しかし、全般としては、バランスもよく、面白い作品です
余談だけど、身長だけで股下(膝丈?)の長さも見抜いて調整するパパンすげえなと
#big5#着#/big5#眼点がいいですね。
解説はほのぼのとした物語となっており、想像が容易であるという点では納得度は高い。ただ、問題文の違和感が気になったことと、やや物当てに傾いている気がするので、その点が気になるところではある。
#big5#小#/big5#説の一部のように丁寧に書き上げられた文章。そして読んで行くうちに情景が頭の中に浮かんでくる心温まるお話でした。
#big5#ひ#/big5#ざを曲げたり伸ばしたり、の意味は面白いです。物語としての主役は少年の父親なので、それをほのめかす表現が問題にあればもっと面白かったのではないでしょうか
#big5#【#/big5#短所】
・目立った短所はないが、敢えて言うなら謎の魅力が少し薄く感じるので問題文は一考の余地アリなのかも? 漠然とした違和感→いとこの真似をする→違和感が確信に変わるの部分が、言いたいことは分かるのだが少し謎の輪郭がぼやけている印象を受けるせいかもしれない。
【長所】
・少し離れて座る、足を曲げたり、など。ブランコを連想できるクルーがちゃんとあるのが好印象。
・解説のが父と息子とのほのぼのストーリーで、タイトルにも合致していて好ましい。
#big5#タ#/big5#イトルは解説にかかっているのでしょうが、問題文にかかっていないです。
私個人的なこだわりではありますがよほど理由がなければ「問題文にタイトルがかかっている」とより納得感を感じます。
#big5#着#/big5#眼点が素晴らしい。
想像できる風景も美しくて素敵。
ただ、少女を登場させた意味が情景描写的な効果しかないのは少し残念。(主人公のみの話として問題が成立してしまう)
まあ、もちろんいた方が物語的に綺麗になるのだが、ウミガメ的には役割を与えてやる必要がある。
#big5#お#/big5#父さんなんでそんなブランコに執着するん?って思ってあまり納得感を感じられませんでした。
#big5#解#/big5#説の物語はよく作りこんであるとは思うが、それに対して当てるべき謎が小さいような印象。問題の雰囲気はよいのだが、FAが出た段階で「それだけ?」と思ってしまったのは否めない。
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。