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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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強すぎる能力の代償(問題ページ

れは悲しい能力者のお話。

私は人の死を予知することができる…
まあ全然大したことはないけどな。
しかし自分のことだけはわからない。
いつどうやって死ぬのか…
沢山の死を見続けて俺はもう疲れてしまったよ。
*2014年3月 田中ぴろし邸でのインタビューより抜粋

ある日、1週間後に自分の家族全員が死んでしまうことがわかった田中は、
家族の死よりあるものを恐れた。

田中が家族の死より恐れたものとは一体なんなのだろうか?
14年03月07日 00:51
【20の扉】【批評OK】 [水上]



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と呼ばれる男、田中ぴろし。

私は人の死を予知することができる…と言ってもいつ死ぬかはわからない。どうやって死ぬかもわからない。
ただ人には寿命があり、いつかは必ず死ぬということはわかる。それが人の理だからだ…
はっはっはっ まあ全然大したことはないけどな。ただの詭弁だ。
しかし自分のことだけはわからない。
いつどうやって死ぬのか。そもそも死ぬことができるのか。私は人の理から外れている。
不老不死、なんて馬鹿げた能力なんだろうか。
毒を飲もうが、火で炙られようが、散弾銃で蜂の巣にされようが私は死なない。
数百年、長い人生を歩んできた。自分より先に死んでいく子供達を看取ってきた。
沢山の死を見続けて私は疲れてしまったよ。
*2014年3月 田中ぴろし邸でのインタビューより抜粋

このインタビューより、さらに数百年の歳月が過ぎた。
この頃には田中の子孫は増え続け、地球上に田中の血を引かない人間はいなくなっていた。

田中は自分と同じ能力を持つ人間の誕生を望んだのだ。
自分と同じ永遠を歩んでくれる同胞を。

しかし田中の願いは何百年経っても叶わぬままであった。

そんなある日、地球に史上最大規模の隕石が向かっていることが判明した。
この時代の科学力でも隕石をそらすことは不可能であり、1週間後には巨大隕石が衝突。
地球上の生物がみんな死に絶えることがわかった。

しかし田中だけは死ぬことはない。世界中の人々が、そう自分の家族が死に絶え、自分一人が生き残る。

田中は1週間後に迫る孤独を恐れた。



田中よ、震えて眠れ。
総合点:1票  20の扉部門1票  


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20の扉部門からす山
投票一覧
「問題文に仕組まれた、能力に関するトリック。自分にはとても解ける自信のない水平思考の謎。それが解かれることで見えてくる、問題文以上に壮大な世界観。なんというか……とにかく凄い。いろいろと圧倒されました。」
2017年10月02日20時

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