男は、海が見えるレストランで
ウミガメのスープを頼み
一口味見してシェフに「これは本当にウミガメのスープですか?」と聞くと
シェフは「えぇ間違いありません。」と答えた
ウミガメのスープは特に変わった様子ない気がした。
男は不機嫌になったが男は自分が死ぬことを悟って絶望した。
状況を説明してください。
14年01月26日 21:58
【ウミガメのスープ】【批評OK】
[天童 魔子]
解説を見る
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#big5#『本当は貴方だって気づいているのではありませんか?』
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男「何なんだ、このスープは味がしないじゃないか!!」
男は味がしないスープに苛立っていた。
シェフ「失礼ですがお客様は以前ウミガメのスープを飲んだことがお有りなのですか?」
男「いや、ないが。それがどんな関係があるのかね?」
シェフ「ここはあなたの記憶の世界。あなたの知っていることしか存在できない世界。」
男「な、何を言っているのかね?」
シェフ「ところでお客様は以前遭難したことはお有りですか??」
男「あぁ、私はトレジャーハンターでね、この前も沈没船の調査を行ったさ。」
シェフ「そこで事故に遭って沈没船の中に取り残されたのでしたね・・・」
男「あぁ、よく知っているね・・・しかし私はこのとおり無事だ。」
シェフ「本当に??だって助かったときの記憶もないのに?」
男「あっ・・あの時は意識が朦朧としていたから・・気づいた時には自分のベッドにいたさ。」
シェフ「病院のベッドではなく?」
男「さっきから何が言いたいいんだ!今は関係ないだろう!!」
シェフ「『海が見えるレストランでウミガメのスープを頼み一口味見してシェフに「これは本当にウミガメのスープですか?」と聞くとシェフは「えぇ間違いありません。」と答えた、ウミガメのスープは特に変わった様子ない』気がした。
気がした。のは一体何時から何処までを指すのでしょう?」
コシュー コシュー 嫌な音がする
全ての地の文ではなくあなたの主観で『そう思っていた』だけなのですよ?
や、やめろ・・・知りたくない・・・知りたくない・・・
身体が重い・・・視界が歪んでいく・・・
とても静かで、とても暗い・・・おまけにとても冷たい・・・
男は廃墟と化した豪華客船のレストランのテーブルに倒れこんでいた。
シェフの姿は無く自分の顔が古びた銀の皿に映りこんでいた。
男はダイビングスーツを着ていた。
身体は既に動かすことが出来ず
酸素の残量を見るとゼロを指していた。
コシュー コシュー 男の吐息が静かな海の底に消えていく
男は助かってなどいなかった。
総合点:1票 トリック:1票
トリック部門からす山【
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ネタバレコメントを見る
「「、」や「。」がほとんどない問題文。そのトリックの先にあるのは、非常に残酷で破滅的な物語です。」
2017年09月28日21時