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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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項目についての説明はラテシンwiki

【ラテクエ35自己リサイクr・・おせーよ・・】(問題ページ

ある海が見えるわけもないところにあるレストラン。
1人の男の前に、まだ特に何も注文してはいないにもかかわらず
料理が運ばれてきた。

男は不審に思いつつウェイターに
「これはウミガメのスープですか?」
そう尋ねるもウェイターは何も答えない。

男はその後、死にそびれた。

なぜ?

*今回は問題文投稿時に想定していた解説ではなく、(何も考えてなかった)
新規に考えたものです。
そういう意味では正しくりさいくr
13年11月08日 00:41
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [Ratter]



解説を見る
えばあの日、海になんか出かけたのが全ての間違いのものだった。【人魚姫】って知っているだろうか?
あの日、俺も一人の人魚姫に出会った。
下半身が魚類なのは残念だったが、顔はそれなりに美人だったし、歌もうまい。何より、海に出向かなければ、会わずに済ますことができる。
俺は「会いたくない時は会わずに済む」そんなところを都合よいと感じ、彼女と付き合うことにした。

それから1月後・・彼女が童話よろしく、
「アナタと毎日会うために、私、声と引き換えに人間になる!」
なんて言い出しやがった。付きまとわれたらたまったもんじゃない。俺は、彼女に別れを切り出した。

それからが大変だった。
海に近寄るたびに俺は様々な海難にあった。
船に乗れば転覆する、海に入れば当然溺れて死にかけ、そしてありとあらゆる海の毒を持つ生物に襲われる。
果ては、海の側を歩いていただけでも津波に襲われる・・
だんだんと、彼女が呪いでもかけているのではないかと思い始め、海が怖くなった。
それで、海からできるだけ遠ざかろうと、この山間の村までやってきた。

ここまで離れれば・・大丈夫だろう・・そう思い、山道の脇にあった山小屋風のレストランの門をくぐった。

席に着くと、何も言っていないのに、料理が運ばれてきた・・
ウェイターはまるで肉親の敵でも見るかのような目で俺を睨んでいる。

・・・こえぇなぁ・・なんだってんだよ・・

そう、思いつつ料理を確かめてみる。・・なんだろう?何故か潮の匂いを感じる・・?
澄んだスープに浮かんでいる具はどう見ても肉・・魚には見えない。

海のもので肉・・というと・・?くじら・・いや、海亀だろうか・・?せっかく海から逃げてきたというのに・・何故こんな山奥で・・?
取り替えてもらえないだろうか?

そう思い、ウェイターに声をかける。

俺:「あのーすみません・・これはウミガメのスープですか?」
ウ:「・・・(ギラリ)」
俺:「できればとりかえ・・・あ・・いやナンデモナイデス」

まるで、人でも殺しそうな視線を浴びせられて黙りこむ俺。
取り替えてもらうことは諦め、仕方なくそのスープを食べることにした。

食べ終えたところで俺は異変を感じた・・全身が熱をもったように熱い・・激しいめまいに襲われ・・俺は意識を失った。





目を覚ますと俺は海の中にいた・・目の前には一人の男と・・それにつき従うような1匹の人魚(男だからマーマンか)がいる。
いや、そんなことはどうでもいい。俺の胸には深々と三叉の矛が突き刺さっており、俺は後ろの岩礁へ縫い付けられていた。
貫かれた心臓が激しく痛み、血も止めどなく流れ出ている。傷口には無数の蟲どもが群がっているが血を失いすぎているせいか指一本動かすことも出来ない。

「ああ、、バチが当たったか・・俺はここで死ぬんだな・・」

そう観念するも・・いつまでたっても意識はハッキリとしたままだ・・痛みだけがやけにハッキリと俺の意識をいつまでも支配している。

そうこうしているうちに、目の前のマーマンが話しかけてきた。どうやらしゃべることの出来ない男(よく見るとコイツ・・あのウェイターだ)の通訳をしているようだ。
「我が妹はお前に振られたショックで自殺した。本来ならば・・お前もあの世に送ってやるべきであるが・・それでは俺の腹の虫が収まらん」
「・・・?」
「お前は、【人魚の肉】の逸話を知っているか?」
「・・・!?」
「そうだ。食したものを不老不死にするというあの伝説だ。・・・もう理解したか?お前があのレストランで食した肉。あれは妹のものだ。
いきなり倒れたから、死んだかとやきもきしたが、肉体が不老不死にすり替わる時の副作用で気絶しただけのようだったな。」
「!?」
「さて・・これからは長い付き合いになるが・・・よろしくな。楽しませてくれ。」

こうして、人魚姫の代わりに、声と引き換えで山奥まで追ってきた兄にくわされた肉のせいで
ここで俺は未来永劫死にそびれることとなった。


■■要約版■■
1.「声と引き換えにアナタのそばにいる!」と言った人魚姫をフッた男
2.その後、海難に会い続けた男は、怖くなり海を離れる。
3.(その間、人魚姫はショックで自殺)
4.海から離れたレストランに入る男。やけに潮の匂いを感じるスープを出される。
5.ウェイターに料理の交換をお願いしようとするが睨まれ、仕方なく完食する。
※このウェイターは、人魚姫の代わりに、声を失って人間となって追ってきた、人魚姫の兄
※目的は、人魚姫の遺体を男に食わせることで、不老不死とさせること。
※声がないので、男の問いかけには何一つ答えられない。
6.その後、人魚姫兄に捉えられた男、食したものが【人魚の肉】出会ったことを知る。
7.【人魚の肉】の不老不死の効果により、男は未来永劫死にそびれることとなる。
総合点:1票  納得感:1票  


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納得感部門春雨
投票一覧
「こう料理するのかーとただただ感服の一杯」
2015年08月14日02時

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