彼女の肌にペン先が触れた瞬間
「はんにゃはんにゅ!」
と奇声を発すると彼女は笑いながら猫語を使い始めた
その様子を見て僕はうれしくなった
「彼女が突然猫語を使い始めた」理由と「僕が喜ぶ」理由
を推理してください
13年09月05日 20:48
【ウミガメのスープ】【批評OK】
[真央]
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(注意)精神的につらいものがあります
それはいつもと変わらないクラスの風景
クスクスと誰かが笑いながら彼女の話をしている
彼女は僕たちのクラスメイトであって友人ではない存在だ
いつも一人でいる彼女には友人がいない
そんな彼女をからかうのが女子達の遊び
言ってしまえばそれは いじめだ
後ろの席の女子が彼女の背中にペンを当てる
だが正確にはそれはボールペンでもシャープペンシルでもない
護身用のペン型スタンガンだ
ペン先をよく見ればわかる、一本のペンから二本ペン先が出てる
バチバチっとどこかで音がなったと思ったら
「はんにゃはんにゅ!」
と彼女が奇声を発した
「なんだなんだ」「どうしたどうした」とクラス中が騒いでいる
「ひ、ひぇ。らいじょうぶにゃふ」(い、いえ。大丈夫です)
スタンガンを受けて呂律の回らない彼女を女子達が口々に笑う
「あなたまるで猫みたいね」「ホント、にゃんにゃん鳴いてみてよ」
彼女は空笑いを浮かべると落書きだらけの教科書を読みふけ
心に限界が来ると決まって保健室へ移動する
その様子を見て僕はとてもうれしくなる
彼女がいじめられているのが許せない反面
彼女がいじめられ続ければ保険委員である僕が一番彼女に近い存在なのだから
総合点:2票 チャーム:1票 斬新さ:1票
チャーム部門からす山【
投票一覧】
「全く意味不明の状況のチャームが高いです。」
2017年10月08日11時
斬新さ部門からす山【
投票一覧】
「解説を読んでも、何か、どこかすっきりしないこの感じ。それも含めて、いろいろ特殊で斬新な問題だなと思いました。」
2017年10月08日11時