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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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項目についての説明はラテシンwiki

【逆コラボ】その貝殻の価値、プライスレス【しちゃいました】(問題ページ

が砂を叩いていると、女の子が小さな貝がらを持ってやって来た。

男は笑顔でその貝がらを手に取る。じっくりと眺め、女の子にニコッと微笑んだ。

しばらくすると、女の子の家に大きなブランコがおくられてきた。

送り主は男なのだが、一体どういうことだろう?

【Takaさんとの逆コラボ問題】

【問題文:Takaさん、解説:コウCHA、推敲:Takaさん、コウCHA】
13年04月06日 22:04
【ウミガメのスープ】 [コウCHA]



解説を見る
ンッ、パシンッ!バシィッ!
早朝の公園で、まだまだひよっ子のボクサーが手作りのサンドバッグを相手にトレーニングを行なっている。

この男はみなしごで、小さい頃から少し貧しい孤児院で生まれ育った。
小さい頃、孤児であることを理由に周りの子供たちからいじめられ、
また周りの大人からも厄介者のような扱いを受けていた。
「孤児だから」それが男を虐げる者達の口癖だった。
そいつらを見返す為に身も心も強くなろうと思い、ボクサーになることを夢見ていた。

そして男はプロテストに合格し、念願のボクサーになることが出来た。
ボクシングジムに行く前に、早朝の公園の片隅で手作りのサンドバッグを木に吊るし、
それを相手に自主練習に励むのが日課だった。

この日もいつものようにサンドバッグ相手にトレーニングをしていると、
公園に一人の女の子がいることに気づいた。
この女の子も男が育った孤児院にいる子で、早朝の公園によく遊びに来ていた。
早朝意外の時間に公園にいると、周りの子供たちからいじめられてしまうからだ。
いじめの理由は「孤児だから」。たったこれだけの理由でいじめられてしまうのは相変わらずだった。
だが、いつもは朝の6時頃に公園に来ているのにこの日だけ30分も早く公園に来ている。どういうことだろう?
そんな女の子が、綺麗な貝殻で作ったベルトを持って男のもとにやってきて、
「いつも朝から夕方までいそがしそうだったから言えなかったけど、チャンピオンめざしてがんばってね。
これ、あたしたちと先生(孤児院の主)が作ったチャンピオンベルト。」と貝殻のベルトを差し出した。

この周辺には海がないので、おそらく孤児院の人に海に連れて行ってもらった時に見つけてきたんだろう。
こんな俺のために・・・、孤児院の皆が・・・。

男は、
「こんな大切なプレゼントをありがとう。俺、君のためにも、そして孤児院の皆のためにも頑張るよ!」
と女の子にニコッと微笑みながら言った。


そして男は遂にチャンピオンとなり、
そのファイトマネーで、孤児院の皆に気兼ねなく目一杯遊んでもらうために大きなブランコを贈った。

女の子をはじめ、孤児院の子どもたちは大はしゃぎ。
大きなブランコで遊ぶ子どもたちを見て
「この皆の笑顔を、ずっと守っていこう」と、
孤児院の子どもたちの為に、そしてお世話になった孤児院への恩返しのために戦おうと更に躍進したそうな。
総合点:2票  チャーム:1票  物語:1票  


最初最後
チャーム部門tsuna
投票一覧
「「男が砂を叩いて」というチャーミングな一文から始まる問題です」
2015年05月16日13時
物語部門tsuna
投票一覧
「個人的にこういう話が好きです」
2015年05月16日13時

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