夕刻、木こりの男がその日の昼間に斧を落とした泉へ向かうと、
そこで男が斧を落とした事を知っている女に声を掛けられた。
男にとって斧はとても大切なものだったが、その先もずっと男の斧が見つかる事はなかった。
しかし、男は良かったと思った。
一体何故だろう?
17年06月17日 16:38
【ウミガメのスープ】【批評OK】
[のりっこ。]
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火事だ。
男の家が燃えている。
その日、昼間に一旦帰宅し、
泉に斧を落としてしまった事を妻に話しながら昼食をとって少し休憩した後、
男はまた別の斧を持ち午後の作業に出向いていたが、
夕刻、そろそろ作業を終えようとしていた頃に、
家の方から上がる煙に気付いた。
家に駆けつける男。
妻とふたりで慎ましく暮らしてきた家は大きな炎と黒煙に包まれ、
近付く事さえ出来なかった。
愛する妻は無事だろうか。
野外にいたか、ちゃんと逃げ出せただろうか。
村の住民達が集まっていたが、そこに妻の姿はなかった。
妻が外にいる事を心底願い、祈る男。
とにかく家の火を消さなければ…
近くの大きな水源は男が斧を落とした泉しかなかった。
泉へ急ぐ男、消防隊や付近の住民達。
『あなた!!!!!
無事だったのね!!!!!
家が……………家が!!!!!』
男が最も聴きたかった声が耳に入り、
次の瞬間には、
男の両腕が愛する者を強く抱き締めていた。
総合点:2票 トリック:1票 伏線・洗練さ:1票
トリック部門からす山【
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「斧が見つからなくても良かったと思ったのは、そんなことはどうでもよくなるような大惨事が起きたから。たまに見かけるトリックですが、この問題文からではそうそうたどり着けません。さりげなく泉(水場)がヒントになっていますが、相当な水平思考を経ないと、そこから火事という惨事にはたどり着けませんね。」
2017年10月07日16時
伏線・洗練さ部門からす山【
投票一覧】
「解説はさほど凝った状況ではないですが、これをこの問題文にしますか……。さすがのりっこ。さんです。解説よりも問題文の洗練さに1票。」
2017年10月07日16時