【リグレット・リグレット・リグレット】(問題ページ)
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男がスープを作ったよ
男はスープを味見した
男は人に食べさせた
男はそれを紹介した
リグレット
リグレット
こんどは新しいスープを作ったよ
男は味見をしなくなった
男はまたまた食べさせる
男はそれをただただ見てる
リグレット
リグレット
そしていま
男は後悔しているよ
男は死んでしまった
それはいったい何故だろう
なぜだろう?
リグレット リグレット
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※状況解説
問題文は二行で一組で構成されており、一行目はかもめの水平のことを
そして、二行目はかもめの水平が作りだした、スープ問題の語り手『???』のことを描かいている
────以下、物語の解説────
――2015年4月27日10時20分07秒
その時にラテシンに登録してみたある男が悩んでいた
3日後には自分自身も出題をしようと思ったもののアイデアがまとまらなかった
そんな時、ラテシンに……シチュエーションパズルに挑戦してみようというキッカケを与えたゲームを、男は思いだした
そのゲームは、謎の人物が自分の経営(?)する映画館の様な建物の中で、謎の物語を紹介するという形式をとっていた
これだ───男はそう思ったらしい
────そうして【私──『???』と呼ばれる存在は産み出された】
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【彼が作りだした『ウミガメのスープ問題』】に最初は華を添える程度の役割しかもたなかった私だったが
次第に彼は自分自身で書き出した私の言葉を鵜呑みにし【私に意見を求め出した】
それは複雑な自問自答、普通ならそれで終わる筈だった
しかし私はこうして【自我を持ち始めてしまった】
シチュエーションパズルへの強い憧れ
その為に、問題作りに悩む彼と違い
あのゲームの様に悠々と問題を語る私
そこに出来た溝は埋まることが無かった
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半年が過ぎ100問は出したかという頃、彼は私を呼ばなくなった
その前から、まれに私という語り手を使わない作品は時々出していたがその頻度が高くなった
「……いつまでもゲームの二番煎じじゃダメなんだ」
そう呟き【暗い顔で出題する彼】を
【私はただ見ていることしか出来なかった】
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そして私が産まれて一年が経った
彼は悩み続けていた
未だに【私と作り出した『狂信者はかく語りき』や『気の早い男』を上回る作品が作れないと】
「僕じゃ彼の作品は越えられないのか?
……違う彼は僕が作ったキャラクターだ……でも彼は応えてくれた……でも出題したのは僕じゃないか?
いや、出題したのは彼だ。彼が問題を紹介して
でも考えたのは僕で……
僕の問題なのか? そうだ僕の問題だ。でも彼が僕の代わりに……
代わりに出題してくれる
なんだ簡単なことじゃないか
彼が代わりに出題してくれる。なら僕は必要ない
そう僕は……私は……」
そうして【自我を失った彼の心は死んでしまった】
【見ていることしか出来なかった、彼を止めることが出来なかったことを、私は後悔している】
だからこそ、これからも私は出題しなければならないだろう
彼の代わりに
※この話はほとんどフィクションです。登場人物に実際このような出来事は起こっていません
────────【リグレット・リグレット
総合点:1票 新ジャンル部門1票
新ジャンル部門ごがつあめ涼花【
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「物語の完成度が美しく、真実が明らかになっていくたびに、息を呑みました。そして全てが明らかになったとき、登場した【謎の人物】との語りは、見ているこちらの鳥肌が立つほどの美しさであったと思います。素晴らしかったです。」
2016年04月27日23時