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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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不完全な論理パズル(問題ページ

ある国の監獄では、この国で罪を犯した者が何人も収容され、懲役刑や禁固刑を受けている。
退屈したこの国の王様は、この囚人を使ってゲームをすることにした。

適当に選んだ3人の囚人をお互いの顔が見えるように向き合わせ、目隠しして赤と白の帽子をかぶせる。そして目隠しを取ると、自分の帽子の色は分からず、他の二人の帽子の色が分かるという状態になる(つまり、囚人3人をA、B、Cとすると、Aは自身の帽子の色は見えないので分からないが、BとCの帽子の色は分かる)。
この状態で、王様は次のようなことを先ほどの3人の囚人に告げた。
「お前達には、それぞれ帽子をかぶせてある。また、赤い帽子は全部で2つ、白い帽子は全部で3つあり、お前たちはそのどちらかをかぶっている。もし自分のかぶっている帽子の色が分かったら手を挙げろ。正解すれば、釈放してやる。しかし、あてずっぽうで挙げられても困る。なので、もし外した場合は死刑とする

さて、3人の囚人は見えている2人の帽子の色を見ながら考えたのだが、いくら待っても手を挙げる囚人はいなかった

一体何故だろう?
16年04月09日 02:00
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [フィーカス]



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人たちは、お互いの帽子や顔色を見ながら考えた。
このまま釈放されても、犯罪者のレッテルを張られたまま白い眼で見られながら生活することになる。かといって、死刑になるのも嫌だ。囚人生活は辛いが、今の生活の方が規則正しいし、生きているという感じがする。ならば、このまま囚人で居た方が楽ではないだろうか

手を挙げた場合、正解なら釈放、不正解なら死刑であるため、ずっと手を挙げなかったのである。このまま誰も手を挙げなければ、全員そのままもとに戻されると思ったのだ。

要約:囚人の誰もが釈放も死刑も望んでおらず、このまま手を挙げなければ元の生活に戻れると考えたため。


※ちなみに今回の理論パズル、誰もが釈放を望むのであれば、少なくとも一人は手を挙げるはずである。囚人Aの視点から考えてみよう。

1.見えている帽子の色が両方赤の場合
赤の帽子は2つしかないので、自分がかぶっている色は白で確定である。

2.見えている帽子の色がBが白、Cが赤の場合
もしAの帽子の色が赤であるなら、Bから見えている帽子の色は両方赤ということになる。となると、1の通りBは白であることが確定し、Bはすぐに手を挙げるはずである。
もしBが手を挙げなければ、Bが見えているのはA=白、C=赤の場合に限られる。よって、Aは白であることが確定する。

3.見えている帽子の色が両方白の場合
もしAのかぶっている帽子の色が赤の場合、2の理論の通り、BかCが手を挙げるはずである。
しばらく待っても誰も手を挙げなければ、全員白の帽子をかぶっているということになる。すなわち、Aがかぶっている帽子の色は白で確定となる。
総合点:1票  納得感:1票  


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納得感部門苔色
投票一覧
「有名な論理パズルが原作。論理的に考えれば1人は手を挙げるはずなのに何故? という疑問からの納得の解説です。」
2017年09月27日23時

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