ラテラル大学の食堂で生姜焼き定食を食べた生徒のほとんどが
花粉症になったと報告が上がった。
しかし大学側はこれと言った対策は行わず生徒たちを笑っていた。
一体なぜ?
16年03月27日 20:11
【ウミガメのスープ】【批評OK】
[天童 魔子]
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私達のクラスにピーちゃんがやってきた。 (´・ω・`)ピー
生き物の命の大切さを知るため
私達はこれからピーちゃんを飼育し
食べなければならない。
ピーちゃんの飼育は本当に大変だった。(´・ω・`)ピー
だけどもいつの間にか嫌いじゃなかった。(´・ω・`)ピー
クラスのみんなはピーちゃんが好きだった。(´・ω・`)ピー
何かもめ事があると真っ先にピーちゃんが止めに入り(´・ω・`)ピー
孤独な時は相談を聞いたりもしてくれた。(´・ω・`)ピー
そして
ピーちゃんを食べる時が来た。
当然クラスはピーちゃんを食べることに反対派と推奨派に分かれて大揉めした。
この頃にはもうクラスのみんなにも愛着が出来てしまい
いざ処分するとなると可哀想で出来ないと言う生徒と
それは人間のエゴだ。ピーちゃんの存在意義を考えれば食べてやることが最大の敬意となるっと
意見をお互いに譲らなかった。
クラスはこのままバラバラになってしまうと感じた時
それを止めたのもピーちゃんだった。(´・ω・`)ピー
大きくなった重そうな身体をゆっくり振るわせ
ピーちゃんはクラスの仲裁に入った。(´・ω・`)ピーピー
(みんな・・・・ケンカはやめて・・・・・いつもみたいに仲よくしよう・・・・・・)
当然ピーちゃんは喋れないが
ピーちゃんの目には自分の事よりもクラスのみんなを気遣う優しさに満ちていた。
そしてピーちゃんはまるで分っているかのように自分の足で食べる事推奨の元へ向かいクラス皆を見回した。
こうしてピーちゃんの意思を尊重すると言う結論に至りピーちゃんは出荷されていった。
だけどお別れの言葉は無かった。
クラスのみんなで話し合って決めたのだ。
ピーちゃんにサヨナラなんて言わない。
ピーちゃんは決して可哀想なんかじゃない
そして涙は見せないっと。
ピーちゃんは悲しむのが何より嫌うから
それにお別れなんてしたら泣いてしまう
そしてピーちゃんが豚肉となって戻ってきた。
それはスーパーで見る普通の豚肉だった。
大学の調理室で料理され
クラス皆で食べることになっていた。
とても美味しい生姜焼きとトン汁になってしまったピーちゃん。
ありがとう ありがとう ありがとう
一口する度に思い出が満ちてくてしまう
「あぁ~くそ。今日は花粉が多いな。」
男子が鼻水を垂らした。
「本当、花粉が多いね。」
女子が何度も目を擦った。
これは泣いているのではない花粉症のせいだ。
クシャミをする振りをして涙を拭う
先生たちは生徒たちの成長を感じて来年度から義務化しようと微笑んだのです。
総合点:1票 物語:1票
物語部門tsuna【
投票一覧】
「「命」を考えさせられました」
2016年03月28日04時