い
じめられていた少年は、
教師からも、両親からも、救われることはなかった。
絶望した少年は死ぬことにしたが、
そのせいでさらに絶望することとなった。
なぜ?
15年11月23日 20:52
【ウミガメのスープ】
[ハニワ]
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今
日も、またいじめがあった。
誰も救いの手を差し伸べてくれず、ただただこの状況を受け入れるしかなかった。
…もう、死んでしまいたい。
そう思い、僕は包丁を手首に当て、
…引いた。
なんだ、これ…?
コードと、オイル?
不意に、足音が近づいてくる。
「…はあ、またストレスでの自傷か」
「仕方ありません。彼には人間と思ってもらわなければならないのですから。
そうでもなければいじめ代替用ロボットとして機能しないでしょう?」
「記憶チップを書き換え、修理、か…。手間がかかるな」
「これも、子供たちをいじめから守るためですよ」
絶対に救われないのだと、そう気づいてしまった僕のスイッチは、
両親だと思っていた学者によって、何の躊躇いもなく、切られた。
総合点:4票 納得感:2票 トリック:1票 物語:1票
納得感部門春雨【
投票一覧】
「この問題を超えなければ私は問題文に「絶望」という言葉を使えないかもしれない。」
2015年12月28日20時
納得感部門松神【
投票一覧】
「ありきたりな問題かと思いきや、度肝を抜かれる真相にビックリです。ちょっとブラックな話なので苦手な方は注意です」
2015年11月24日11時
トリック部門上3【
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「死を上回る絶望とは?と考え始めたときには既に騙されていました。」
2017年07月24日16時
物語部門春雨【
投票一覧】
「この物語は万人にはおすすめできませんが、この物語が好きな人は仲良くしてください。おすすめの本とか教えてください。」
2015年12月28日20時