歯が痛くなったキュウスケは、普段からもっと行儀良く食事をしていればよかったと後悔した。
あれ、普通は食後に歯磨きをすればよかったとかじゃない?
どういうことだろう?
15年08月13日 20:02
【ウミガメのスープ】【批評OK】
[牛削り]
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母親に連れられて歯科医院にやってきたキュウスケ、小学2年生。
痛みはないが、小さな虫歯があると言われ、治療にきたのだ。
「はい、あーんしてくださいね」
歯医者さんが鋭い治療器具を持って優しい声でそう言った。
キュウスケは言われた通りにした。
「痛かったら右手を挙げてくださいね」
すでに口に器具を入れられて、返事のできないキュウスケ。
と、歯に激痛が走る。
痛い、痛い。ちょっとタンマ!
右手を挙げようとしたキュウスケは、思い当たった。
(右ってどっちだ?)
「お箸を持つ方が右、お茶碗を持つ方が左ですよ」
と、先生が言っていたのを思い出す。
押し寄せる激痛に耐えながら、キュウスケは必死に思考を巡らした。
(お箸を持つ方、どっちだ!?)
わからないのも当然、キュウスケは普段、手掴みだったり、ふざけて両手にフォークを持ったりして食べているのだ。
どちらが右手かわからず、激痛を止める術を持たないキュウスケ。
普段から母親の言うことを聞いて行儀良くしていれば、と痛切に思った。
【要約解説】
歯医者さんに「痛かったら右手を挙げて」と言われたが、右がどちらかわからない。
普段から行儀良く食事をしていれば、箸を持つ方が右手だと判断できたのに、と後悔した。
※良い子のみんなは、右がどちらかわからなくても、とりあえず痛くなったら手を挙げようね。
総合点:1票 納得感:1票
納得感部門菜連【
投票一覧】
「ある意味でとてもかわいそうなキュウスケ。因果はこうしてめぐるのですね。」
2015年08月13日20時