【鴎のスープ・その2『ウミガメのスープ』】(問題ページ)
???『さて、今宵も皆様にはまた【ウミガメのスープ】をご賞味頂ければと思います』
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男はレストランに入ると、メニューから「ウミガメのスープ」を注文した。
スープを一口すすると、男は席を立ち、レストランから飛び出した。
そして、男は崖から飛び降り、自殺してしまった。なぜだろう?
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ある冬の寒い日、男は寒さに震えていた。
【マフラーをしっかり巻いても】コートをどれだけしっかりきても、寒がりの男には寒かった様だ。
そんな折、男は身体を暖める為に見かけた一軒の店に入る
崖の傍に建てられたその店は『カモメ亭』と書かれていた……―――
―――……男は店に入り席に着くと【着の身着のまま】こう尋ねた
『この店で一番暖まるものをくれ。』
『暖まるもの……でしたら『ウミガメのスープ』がおすすめですよ。【常に熱々のものをお出し出来るので】』
『ああ、それはいい。そいつを頼む』
こうして【男はウミガメのスープを注文した】
男の元に『ウミガメのスープ』が運ばれる
そこへウェイターの注意が
『お客様、当レストランの『ウミガメのスープ』は温度を一定に保つ為に【小型のコンロ】に乗せて提供いたします。器の方、大変熱くなっておりますのでお気をつけ下さい』
言われて男は頷き、早く暖まりたいとばかりに身を乗り出してスープを掬い一口。そして目を遣り味と暖かさを味わう。
嗚呼、暖まる……身体が暖かくなっていく
……おかしい?暖まるどころか熱い?何故だ?
そこで男は気付く
【着の身着のままでいた為に垂れていたマフラーがコンロの火によって引火した事に】
男は悲鳴をあげ、マフラーを解こうとする。
しかし、パニックになればなるほどこういう物は上手くいかない
そして、悲鳴を聞いた店員が慌ててやって来て、そして慌てて消火器具を取りに行く。
しかし、突然の事に思考が麻痺した男はそんなものを悠長に待っていられなかった。
男は店を飛び出す。
そんな男の目の前に見えた『水』―――【海水】
【パニック状態に陥った男は、火が消えて欲しい一心で崖の下の海に向けて飛び込んだ……】
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???『【スープを飲むと言う行為】【崖に飛び込んだ自殺】……そこから今回の悲劇は産まれました。ウミガメのスープは本当に万能です。水平思考といえどもこれ程解釈を変えて楽しめる問題というのは中々なく、素晴らしいの一言に尽きます。
それでは皆様、私はこれで……何処へ行くのか?決まっているじゃないですか
ウミガメのスープを飲みにですよ』
総合点:1票 納得感:1票
納得感部門名無しさん「私もこんな問題、作ってみたいです」
2015年05月15日23時