ラテクエ51R http://t.co/ntUAi5VDmW（問題ページ）

日本のとある地方に野球観戦の大好きな、でも病気により目が見えなくなった少年、カメオがいました。

手術すればまた見えるようになるかもしれない。
でも、少年の家にはそんな余裕はありませんでした。

それでも少年の野球熱は収まらず、
少年は大リーグ屈指の安打製造機であるイチロー選手にあこがれ
少年はその選手へファンレターをつづ続けました。


そんなやりとりは、感動話に目ざとい２５時間テレビに目をつけられ
二人の対面が実現することになり、少年の手術のための募金が集められることになりました。


ですが少年は悩んでいました。


番組が進む中、マスコミに感動話として持ち上げられストーリ付けられたせいもあり、
少年はまだ迷いつつも
カメラのフラッシュの中、少年はこう約束させられました。

【今度の試合でホームランを放てば、少年は勇気をもって手術に臨む】と。

そして、その試合、イチローによる最後の打席。2ストライク3ボール。
テレビや新聞を見た多くのファンが、スタジアムで固唾をのんで見守り、
少年自身も、テレビの中継を祈る思いで聞いています。

ピッチャーが投げた最後のボールは、
イチローのバットにカキーンと当たって、
大きく大きく飛んでいきました。
月にも届きそうなホームランでした。
日本中から大きな歓声がわきあがりました。

・・・

此時少年は気づきました。【自分はまだ幸せなんだ】と。

目が見えないのはそりゃあ大きなハンデだ
でも、こうしてTVの前に立てばまだ大好きな野球の音と多くの人々の歓声を感じることができる

うん。もう迷いは吹っ切れた！

次の日。２５時間テレビのエンディングが迫ってきたころ、少年は迷いの吹っ切れた顔でこういった。

「イチローさんの昨日のホームラン、とても勇気づけられました。
僕には野球という楽しみがまだ残されています。大丈夫です。
だから、そのお金は僕よりももっと大変な目にあっている人たちのために使うようには出来ないでしょうか・・？」