大好きな先輩のことを考えながら板チョコを溶かす田中。
その時着ていた服に付いてしまったチョコを見て田中は悲しくなった。
料理用として使用している汚れてもいい服だったのに一体なぜ?
15年02月13日 23:00
【ウミガメのスープ】【批評OK】
[水上]
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ピザ屋でアルバイトしている田中。
今日は大好きな先輩TAKACOと一緒なシフトである。
今日はあの日である。あれ。バレンタイン。
オシャレして行きたいのだが、今日は調理担当。
小麦粉やピザソースが飛び交うのでめっちゃ汚れる。
なので汚れてもいいようなTシャツジーパンで出かけた。
「オツカレ。キョウ、モウオワリ。オマエラ、カエル」
しかし何事もなくバイトが終わり、TAKACO先輩との楽しい時間も終わった。
と思ったらTAKACO先輩が話しかけてきた。
「おい、今日バレンタインだろ? 一応チョコ持ってきたぜ? 喰いな。まあ義理だけどな」
TAKACO先輩から手渡された板チョコ。店長にも同じもの渡していたし、板チョコだし、
義理も義理なのだが、田中はめっちゃ喜んだ。
「TAKACO先輩、ありざーす! 超大切にします!」
「いや、喰えよ」
田中は義理チョコをジーパンのポッケに入れて帰宅の途についた。
大好きな先輩のことを考えながら歩く帰り道。
自然に体が熱くなる。股間付近も熱くなる。そうして板チョコは溶けていった。
帰宅してポッケから板チョコ、だったものを取り出す田中。
ジーパンのポッケに溶けてくっ付いたチョコを舐めながら田中は泣いた。
総合点:2票 トリック:1票 伏線・洗練さ:1票
トリック部門からす山【
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「1行目が盛大なミスリードですね。すがすがしいほどにだまされました。」
2017年10月13日21時
伏線・洗練さ部門みん【
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「シュチュエーションの表現方法が素晴らしく、問題文を読み返した時に、さらに納得感が増しました。過不足のない美しい問題だなと思いました。」
2015年05月01日18時