トータス氏はコーヒーがお好き(だった)?(問題ページ)
トータス氏は根っからのコーヒー党であるが、ついにこの度、紅茶を飲んだ。
一体なぜか?
15年01月20日 22:11
【ウミガメのスープ】
[悠々私的]
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トータス氏は会社の社長で長年、ロバート・グレイという部下と会社を切り盛りしてきた。
トータス氏は彼を仕事上のパートナーとして信頼していたが、ロバートとはプライベートの付き合いをしたことが無かった。
一度だけ茶にさそったことはあったが、スルーされた。どうやら茶とかコーヒーというものには無頓着で、知識もないらしい。
ある夜、トータス氏の妻がパーティーに出席し、家を留守にしていてトータス氏一人になっていた。するとロバート氏が訪ねてきた。彼の右手には拳銃が握られていた。ロバートはどうやらトータス氏を殺して会社を自分のものにしようとしているらしい。トータス氏には彼を止められることはできなかった。
トータス氏は命乞いをする。「まってくれ、せめて一服だけでもさせてくれ。」彼はコーヒー愛飲者の極みらしくコーヒーを飲みながら死にたいと思ったのであろう。
当然、ロバートは却下する。が、ふいにいい案が浮かんできた。「いいだろう。一服するのは許可する。そのかわり、その引き出しの中に睡眠薬が入っているな?お前はそれを飲んで服薬自殺するんだ。そうしないなら代わりに撃ち殺すだけだ。」
トータス氏はやむを得ず、この条件を飲んだ。彼はキッチンに行って淹れる準備をした。そのとき、トータス氏にある案が浮かんだ。コーヒーの棚ではなく、妻の飲む紅茶の棚を探しだし、その茶葉で紅茶を淹れた。
彼の最期の一服は紅茶、アールグレイだった。
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納得感部門tsuna【
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「コーヒー党が紅茶を飲むその違和感こそが飲んだ動機とは思いも寄りませんでした」
2016年03月04日00時