今日、屋上には行けないなあ……
そう思うと、自然に涙が出てくる。
だがその後、私はたくさんのメッセージをもらい、今まで見た中で一番綺麗だと感じ、先生や皆に感謝した。
状況を説明してください。
【ウミガメ】
私は人間ですか?
Yes!
舞台は学校ですか?
No!! [良い質問]
どこで外の景色を見ているのかは重要ですか?
Yes!!
メッセージは特殊な方法で受け取りましたか?
Yes!! 特殊といえるでしょう。 [良い質問]
屋上は私にとって思い出の場所ですか?
No!!
屋上に行けないというのは、「私」が行けないということですか?
Yes!! ただ厳密にいうと、「行けない」というよりも…
雨が降ってるから屋上に行けないのですか?
Yes!! そして、「行ってもムダ」と思ったのです! [良い質問]
ズバリ、「人文字」ですか?
No!
屋上から見えていたものは、先生や皆に関係するものですか?
No!! 関係しません! ただし…
場所は病院か美容院のどちらかですか?
Yes!! さあ、どっちでしょう!(って言わんでも分かるわなw) [良い質問]
メッセージは言葉ですか?
No!! 文字です! [良い質問]
屋上で見たかったもの。それは雲。前に一回、雨の日に屋上で雲を見ていたら雨が目にドドドドドド!!うひゃー!ってなった事ありますか?
No! 私はありますw
流星群を見ようとしていましたか?
Yes!!! Gj! ちなみに今私も見ようとしてます(´・_・`) [良い質問]
メッセージは「雨降ってるけど星見えるよ!」というメールですか? [編集済]
No!!
人生を諦めかけ、何度も屋上から死のうとした。でもできない。怖い。そんな時、学校のみんなが横断幕を掲げて病院に来た。【諦めるな!!生ろ!!】・・・うん。なまろってなに?ますか?
Now せんせーい! 送り仮名間違えて…って何? 「せいろ」って読むの? あっそう。
今まで見た星よりも綺麗なキラキラした、スター錦野ですか?
スター錦野? 服の名前ですか?(´・_・`)
雨は夜には止みましたか?
No!! 止みませんでした!
先生たちは流星群に代わるプラネタリウム的なものを私に見せましたか?
Yes!! さあ、具体的にどんな物を見せたでしょう? [良い質問]
獅子座流星群が見たかったけど見れなかったので、先生は獅子座の生徒を走らせますか?
No! 先生どんだけドSやねんw
ばってん何故に入院しとるかは重要と?
YesNo んだ。そげな重要とも言えね。重病ってだけでよが。
18より、線香花火を使いましたか?
No!
メッセージ=プラネタリウム的なもの でよかですか?
Yes!! よが! 具体的にどんな感じがかわがっだらFAどします。 [良い質問]
大塚愛出てきますか?
大塚愛、よく知りません(´・_・`)
友人達は光で文字を書きましたか?
No! ただ、惜しいです! [編集済]
病院から出られない私の為に、友人のミッキーマウスが病院の外で、魔法(札束)の力で一晩だけエレクトリカルパレードを行ってくれましたか? [編集済]
Now ミッキー、雨の中やるなあw
光ることが重要ですか?
Yesかな? 22を踏まえて、メッセージをどんな風にして見立てたのかを書いてくださればFAとします
七夕やら織姫やらのメッセージですか?
Noかな?
宇宙に行きますか?
Now そこまで突飛ではないw
私はライトアップしたクリスマスツリー(メッセージ付)を見ましたか?
No!!
友人たちは部屋中にブラックライトで光る星を張り付けましたか?
Yes!!! 解説では夜光塗料でした。そしてその星に…… [良い質問]
モールス信号を送りますか?
ど、どのようにしてですかい!?
友人たちは私を思い切り殴りつけ、目の前に星を出させますか?
Noww 19並にひどいw
元気玉を作り出しみんなの思いをこの手にですか?
Now 病院潰れちゃうw
学校の教室の明かりをつけて、窓でデジタルの文字を書きましたか?
No!! 10より、舞台は病院か美容院のどちらかです!
故郷を懐かしむ私に対してみんなが手作りでプラネタホーム作ってくれましたか? [編集済]
Noかな?
Phoenix座を描いて、不死! ますか?
それはちょっとシュールかもww(´・_・`)
病室に描かれた光る星で「元気になって」というメッセージが贈られますか?
Yes!!! 正解ですー☆ [正解]
ところで、「先生」 医者の先生ますか?
Yes!! [良い質問]
手術中、血液に反応するライトをつかって、飛び散る血痕が流星雨 ますか?
それは本当にシュールなようなw
必死になって懇願する彼女に、俺はどうすればいいか悩んでいた。
俺は彼女の担当医だった。
無論、ここは病院。
彼女は少し前から病状が悪化し、外出許可どころか動くことも控えなければならないほどになっていた。
だが……彼女の願いもかなえてやりたかった。
「それで、明日、だっけ……? その、なんたら流れ星って……」
「ペルセウス流星群ですっ! お願いします! 一目で良いから見たいんです!」
「うーん」
確かに、彼女の容態から見て、外出は許可すべきでない。
外出時に悪化したら取り返しがつかなくなる。
ただ……星を見ることによって、彼女が少しでも元気になってくれたら……
そこで、俺はあることを思いついた。
「外出は、許可できない」
「そんな……」
「ただし、屋上への外出なら許可する」
「え……」
「ただ、その時間。屋上は普通閉まってるから……ナイショな?」
「は、はいっ!」
そう言って、笑顔を見せる彼女。
こんな笑顔は久々に見たな……
さて、俺も怒られる準備でもしとくか……
そう思って彼女の病室を退出して、あることに気付いた。
「これって───」
ー翌日の夜ー
外は、雨が降っていた。
もちろん、雲で隠れて星は一つも見れない。
彼女の病室に行くと───彼女は黙って灰色の壁が映る窓をのぞいていた。
落胆振りが遠くから見ても伝わる。
やれやれ……
「おい」
「……すいません、先生。せっかく無茶してくださったのに……」
「いや、謝ることじゃないけどよ」
「……」
「───ったく、ちょっとこっち来い」
「え!?」
「いいから! ちょっと連れてくぞ」
「え!? ど、どこにですか……!」
「隣の病室だよ」
「隣って、使われてなかったような……」
いろいろ言う彼女をほぼ半強制的に車椅子に乗せ、隣の病室へ向かった。
隣の病室を開くと───
「こ、これは……」
彼女はその光景を見て、呆然としていた。
隣の病室。その天井には、星が輝いていた。いや、星型の何かが輝いていた。
「え、これって───」
「小児科のガキ共が手伝ってくれたよ。あ、詳しい星の位置はしらねえから、そこは適当だから、あんま指摘すんなよ!?」
彼女は小児科の子供達の相手をすることもあって、彼らに人気だった。
昨日予報で今日の天気が雨だと知って、急遽彼らに頼んだのだ。
「さてこの蛍光塗料、持続時間が短いからな……電気つけるぞ」
「あ、ちょっ!」
有無も言わせず、パチッと電気をつける。
「あ───」
彼女はすぐに、天井でさっきまで光っていた星型の紙に何か書いているのに気付いた。
『お姉ちゃん。早くよくなってね。』
『また遊ぼうよー』
『いつもありがとう』
その星一つ一つに、子供達が書いた、様々なメッセージがかかれてあった。
「満足したか? 悪いな。流れ星じゃなくて」
「ううん……今までに見た中で、一番綺麗な星だったよ……」
「そうか……なら、よかった」
涙を流す彼女を見て、俺も一回、本物の星を見たくなった。
多分、この星達よりもきれいな星なんてないだろう。
雨の中の観測会も、なかなか悪くない───。
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