制限付きではあったが、彼の恋は実り、二人は恋人同士となった。
ある日、彼女は階段から落ちた彼に喜んでもらおうと、
彼に包丁を向けた。
状況の補完をお願い致します。
【ウミガメ】
包丁を向けられた彼は喜びましたか?
No 解説では階段から落ちて気絶したままですが、喜びはしないと思います。
重要な登場するキャラクターは彼と彼女だけですか?
No! 問題文に登場していないキャラが一人います! [良い質問]
変わった女性は余命が長くありませんか?
No 「私もう長くないの…一緒に死んでくれる?」ません。
彼女は包丁で彼を傷つけますか?
Yes 傷つけます。物理的な意味で。 [良い質問]
一行目の女性と三行目の彼女は同一人物ですか?
Yes 同一人物です。
2より、他のキャラクターは人間ですか?
Yes ですが… [編集済]
彼女は彼を殺す気がありますか?
YesNo 包丁を向ける前まではNo、殺す気というよりは…
大好きな彼女に食べられるなら本能! カニパりますか?
No! カニバりませんが… [良い質問]
彼女は、彼に対して好意を持っていますか?
Yes 好意を持っています。彼と彼女はラブラブです。
なぜに制限付きなのか重要ですか?
No 制限付な理由はあまり重要では無いです。制限の内容の方が重要だと思われます。
彼女が少し変わっていることは重要ですか?
Yes! 割と重要です! [良い質問]
階段から落ちた彼と包丁を向けられる彼は別物ですか?
YesNo? 落ちた彼と包丁を向けられた彼は同じは同じなのですが… [良い質問]
人間じゃない彼はいますか?
Yes! 「人間じゃない彼」というか、「彼は人間じゃない」というか… [良い質問]
クローンは関係ありますか?
No 関係ありません。
非現実要素はありますか?
Yes! ファンタジー?要素がありますが、舞台は現代だと思って下さい。 [良い質問]
彼女は ヤンデレ ますか?
No 病んでもツンでもクーでもなく、ただのデレです。
そして、名前が 「かな」 ちゃんですか? → よろこんでくれる かな
N………うーん、かなちゃんでもいい、かな? 名前がついたよ、やったねかなちゃん!
包丁を向けられた彼は人間ですか? [編集済]
No! 包丁を向けられた彼は人間ではありません! [良い質問]
人形は関係ありますか?
No 人形は無関係です。
呪い師のお婆さんは登場しますか?
YesNo? 厳密には魔法使いが登場します。 [良い質問]
鏡は関係ありますか?
No 鏡は関係ありませぬ。
文字通り実らせましたか?
YesNo 成果をあげる、の意味です。果物や作物を実らせたわけではありません。
階段から実が落ちて彼女は食べようと包丁を向けましたか?
No 彼は動物です。
彼女は男を食べようとしていますか?
Yes! 包丁を向けたのは食べるためです。が… [良い質問]
問題文に出ていない人物が魔法使いですか?
Yes 問題文に登場していない人物=魔法使いです。
魔法使いが彼に化けていましたか?
No ですが「化ける」は重要ワードかと
彼は人間に化けていましたか
Yes! 彼は魔法使いに人間にしてもらいました! [良い質問]
彼女は「人間の彼」に御馳走を振舞うために「動物の彼」に包丁を向けましたか
Yes!!! その通りです…! [正解]
制限とは「気を失うと動物に戻る」ですか?
YesNo? 気絶というよりは、「気絶してしまうほど身体に強い衝撃を受ける」です。ですが気絶の方がシンプルでいいかもしれなかったです [良い質問]
彼は松阪牛の子供だったりしますか
No 松阪牛とは高級な…ゴクリ。牛でも構いませんが、もっと身近?な生き物です [編集済]
彼が人間でいられる時間には制限がありましたか?
No 時間制限は特に付けていませんでした。
少し変わった彼女と言うのは、動物の彼から見て変わってるのであって、人間から見ると普通の女性ですか? [編集済]
No 人間から見て変わった、ですね。彼は「意外だなぁ」程度には思いましたが [良い質問]
はっ!?かなちゃんが作ろうとしているのは「ウミガメのスープ」ですね!?
Nowww 牛より遠ざかった気が…w
もしかして鶏ですか?
No でも食感は似てるみたいですね。
かなちゃんは魚だろうが動物だろうが笑顔で捌ける特技を持っていましたか
多分持ってますw なにその素敵な特技…かなちゃん最強かな
彼は水田に住む、一匹のしがない蛙だった。
彼は一人の人間の女性に恋をした。
彼女は近所に住んでいるらしく、時折水田で何かを追い回している姿が見られた。その彼女を知らない内に目で追っている事に気付き、そして自分は彼女に恋をしているのだと気が付いた。
しかしそれが叶わぬ恋だと分かっていていた。それでも彼は彼女を想わずにはいられなかった。
そんな彼に、一人の魔法使いが興味を持った。
魔法使いは彼の目の前に現れ、「気絶してしまうほど身体に強い衝撃を受けると蛙に戻ってしまう」という制限付きで彼を人間にしてやった。
更に人間として生きていくために必要最低限の知識や物を与えてやった。
彼は聞いた。
どうしてここまでしてくれるのか、と。
魔法使いは答えた。
種族の違うもの同士の恋は果たして実るのかどうか、それが知りたい、と。
そう答える魔法使いの表情に、彼は悟った。彼ほど無謀では無いのだろうが、魔法使いもまた、叶わぬ恋をしているのだと。
そして自分を通して、その恋に希望を見出だそうとしているのだと。
◆
結果として言えば、彼の恋は見事に実った。
二人は友人関係から始まった。
彼はずっと彼女を草場から見ていただけだった。なのでこうして実際に話して彼女の好きなもの、苦手なもの、色んな面を知れたのはとても嬉しかった。
特に彼女が下手物料理が好きだというのは意外だった。
あの魔法使いは「人間として生きていくための最低限の知識」しか与えてくれなかったので、彼は「下手物」が何かを知らなかった。
彼女から「虫とかを使った変わった料理」なのだと教えられたとき、彼は魔法使いに出会う前の事を思い出し、そして納得した。彼女は時折水田で何かを追い回していたようだったが、あれは虫を捕まえて食べるためだったのかと合点がいった。
人間も虫を食べる事があるのだと知った彼は、自分も今度下手物料理を食べてみたいと伝えた。彼女の説明で彼は「下手物料理=虫を使った料理」だと勘違いしてしまっていたのだ。
彼女は彼の思いがけない申し出に、喜んで今度彼に振る舞うことを約束した。
そして付き合い始めてから半年が経とうとしていた頃、彼女が前に約束した下手物を使った手料理を振る舞うと言ってくれた。
ただメインの食材は捕まえにくいらしく、それを一緒に手伝ってれるように頼んできた。彼は喜んで引き受けた。
彼と彼女は幸せだった。
これからもこの幸せな日々が続くのだと、彼も彼女も疑わなかった。
しかし、終わりは突然訪れた。
時期は梅雨。前日の雨の影響で彼の自宅のアパートの階段は滑りやすくなっていた。
叶わぬ恋が実り、それが半年も続いている。あの魔法使いに種族など関係がないと証明出来たみたいで誇らしく、そして純粋に半年も続いている事が嬉しかった。それらが彼を高揚させ、注意力を散漫にさせていた。
彼は濡れた階段に足を滑らせた。
「あ」、と驚く間もなく、彼の身体は後方へと傾いた。
瞬間、彼の頭の中で魔法使いの言葉が過った。
曰く、身体に強い衝撃を受けると─────
◆
彼女は合鍵を使って彼の部屋へと入った。部屋は暗く、此処の住人はまだ帰ってきていないことを示していた。
彼女は鞄を部屋の隅に置くと、食材の入ったエコバッグと延びて気絶している蛙を手に台所へと向かった。
彼がまだ帰っていないのは少し気掛かりだったが、しかし食材が思いの外簡単に手に入ったのはラッキーだった。
出来る限り新鮮な物を使いたいと考えており、すばしっこい「これ」を捕まえる手間が省けて良かったと彼女は思う。まぁ、何故階段の下で延びていたのかは分からないが。
彼女はよし、と腕捲りをした。今日は自分の家庭の味を彼に楽しんでもらうのだと張り切った。
彼が驚くぐらい飛びっきり美味しいのを作ろうと思い、そして
蛙の姿をした恋人に包丁を向けた。
元ネタ:カエルの王様(グリム童話)
【登場キャラ】
・彼女
・彼
・魔法使い(=問題文に登場していない人物)
【彼女について】
・名前はかなちゃん、かな(yanさん命名)
・少し変わっている=???
・病んでません。ただのデレです(普通の人間)
・彼に包丁を向けたのは#red#食べるため#/red#
・「人間の彼」にご馳走を振る舞うため、「本来の姿である動物の彼」に包丁を向けました
【彼について】
・#red#人間ではありません#/red#(正体は???)
・果実や作物ではなく動物です
・階段から落ちた彼=包丁を向けられた彼、ですが…
・魔法使いに人間にしてもらっていました
【魔法使いについて】
・彼に化けているわけではなく、彼を人間にしていました
【その他】
・制限の内容=???(誰に、どんな制限が?)
・寿命は関係ありません
・鏡は関係ありません
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。