この野原を眺めながら感慨に耽るのだ。
今日も私は遠隔操作する、あの日々を取り戻すために。
「さあ、今日は何をしようか・・」
状況を補完して説明してください。
この問題は、Taka,こいる,植野の三名がスープパートナーとなり、「問題文」と「解説文」の作者をそれぞれ入れ替えて担当するという試みです。こちらの趣旨として、「すっこけ三人組」を問題テーマ、「秘密基地」「野原」「遠隔操作(広義)」の三つを問題文KWとして使っています
普段とテイストの違うウミガメのスープをお楽しみください。
【ウミガメ】
第三走者 解説担当:Takaさん
遠隔操作の距離は、天文学的距離ですか?
NO
秘密基地は高い所に存在しますか?
NO 重要じゃありません
秘密基地の外にある「モノ」を遠隔操作で操縦するのですか?
NO
何をしようか決めた内容を 遠隔操作で実際に行いますか?
YES! [良い質問]
「私」は自力で動けますか?
YES ですが
操るのは時間ですか?
NO!
「私」は秘密基地から出られない状態ですか?
NO
人は死にますか?
YES! [良い質問]
「私」は人間ですか?
YES
3人組は全てご存命ですか?
NO! [良い質問]
操縦するものは重要ですか?
YES ですが目的の方が重要です
私によって人が死にますか?
NO
現実で起こることはありますか?
YES 現実で起こり得ます
「私」が死んでしまいますか?
YES 最終的に「私」も死にますが・・・ [編集済] [良い質問]
男の目的は、あの日々を取り戻すためですか?
YES ちなみに解説では女です [良い質問]
「あの日々」の時の景色と今の景色は大きく変わっていますか?
YES! [良い質問]
あの日々を取り戻す とは、死に別れた人を復活させようとしていますか?
NO! ですがとても近い [良い質問]
今の世界は荒廃していますか?
NO
女性は不妊治療をしていますか?
NO
私は世界を滅ぼしますか?
NO
遠隔操作は「破壊」に繋がることもありますか?
NO むしろ
むしろ自殺して死んだ仲間に会いたいと思っていますか?
NO しかし仲間のことは大切に思っています
秘密基地には「私」以外の人間はいますか?
YES! [良い質問]
建築をしていましたか?
YES! [良い質問]
「私」は見張られていますか?
NO
秘密基地は宇宙基地ですか?
NO
建物を建築しているのですか?
YES
建設する建物は重要ですか?
YES! [良い質問]
人間を増やしていますか?(生んでいますか?)
NO
死後の神殿を建ててますか?
NO ですがそれに近い意図はあったかもしれません
遠隔操作をしているのは「私」ですか?
YES
私は建物内に自らの意志で留まっていますか?
YES
基地内にいる人間と私の関係は重要ですか?
YES 5に関係してきます
建設するものは実在しますか?
YES
私は軟禁状態にありますか?
NO
「私」は体が弱かったですか?
YES! 老人でした [良い質問]
「私」は他人を遠隔操作できますか?
YES ミスリード注意
あの日々にあったものを再建しようとしていますか?
YES!! まとめてください [良い質問]
遠隔操作 とは機械的な操作ではなく、人々を雇用して働かせている といういみですか?
YESYES!! [良い質問]
3人が一緒に行った学校を再建しましたか?
NO イメージとしてはとても近いです
老人の「私」は、秘密基地にいる人間を従えて過去に失われてしまった建物を再建しようとしていますか?
YES! 詳しくは解説で [正解]
単純に復興事業をしてますか?
NO
新横浜ラーメン博物館のように 昭和の街並みを再現させていますか?
NO おなか減ってきました
「私」の昔の自宅を再建しようとしましたか?
NO
にゃん「あの時は三人だったなぁ・・。」
~50年前~
ぴょん「あー、あー。おほん。今日、ここに我ら、すっこけ三人組の秘密基地が完成した!今日からここが我らのアジトとなった!」
にゃん「やったー。長かったね。一週間もかかったよ。これも三人の力が合わさったから出来たんだよね!ぴょんの体力。私の知力。たんの応援!」
たん「にゃんェ・・」
全員「はっはっはーw」
ぴょん「ここは俺たちだけの秘密基地だ!絶対、誰にも言うんじゃねーぞ!」
にゃん、たん「エイ、エイサー!」
私たちの初めての秘密基地。そこでの話はとても楽しかった。毎日毎日、野原で遊んだあと秘密基地で話をする。野球、虫捕り、落とし穴。なんでもやった。いつの間にかここが私たちの居場所になっていた。しかし、ツーカーな私たちの楽しいひと時はツカの間だった。
ある日
ぴょん「ここにターザン付けてぇなぁ。ちょっとやってみるわ。にゃん、ちょっと家帰っておやつ持って来てくれよ!腹減っちまった。にゃんが帰って来るまでには完成させとくからよ!」
にゃん「了解です!( ̄^ ̄)ゞそれでは、行って来ます◎」
たん「にゃぁぁん!早く帰ってきてよぉ。待ってるお~。」
私は1人で家に帰った。秘密基地に持って行くため家のおやつをまさぐっていた時、
ポツ、ポツ、ポツ・・ザー。
私が家に着いて間もなく雨が降り出した。残された2人は秘密基地の中でにゃんを待つ。
私はおやつを持ち、家を出ようとした所を親に引き止められてしまった。
「こんな雨の中、外に出てはいけません!女の子が毎日ドロドロになって帰ってくるなんて。一体、何してるの?」
にゃん「それは、もちろん!ヒミツだよ。」
「そうなの?じゃあ、家でじっとしてなさい!」
秘密基地のことは話してはいけない。それはみんなで決めたルール。そのため私は外に出られなかった。2人は心配して探しに来るかもしれない、でも2人なら私が戻らなくても大丈夫だろうと思っていた。
次の日、私は2人が死んでしまった事を知った。秘密基地を出て、野原を抜けたその先の道路でトラックにはねられたらしい。雨で視界が悪く、ブレーキも間に合わなかったようだ。私が秘密基地を出て3時間後のことだった。2人はなかなか帰って来ない私を探しに行ったのだろう。2人は女の私をとても大切にしてくれていた。だから私にはわかる。わかっていたのに・・。
私は悔やんだ。何故、親を振り切ってまでも2人の元へ行かなかったのか。行っていれば2人は死んでいなかったかもしれない。もしくは3人で死ねたかもしれない。いろんな事が頭を駆け巡る。私は三日三晩泣き続け、ある事を決めた。そのために生きようと。
~50年後~
私はやっとここに戻ってきた。この野原、この秘密基地。全てが懐かしい。あの日以来あえて一度もここへは来なかった。あの覚悟が現実に出来るその時まで来ないと決めていた。
にゃん「すいませーん。よろしくお願いします。」
私は全ての財産をつぎ込み、この土地を買い、永久保存させるように手配した。
ボロボロになった秘密基地を元へ戻す作業。あの時と同じように。あのままを元に戻す。
私は作業員を雇い、一から指揮をとる。老いて力もないが、全てがわかるのは私しかいないのだから。さあ、今日は何をしようか・・何を元に戻そうか・・
私が永久保存を約束させたため、私が描いた設計図の通りに保存される。それでこそ私が無くしたあの日を取り戻すことが出来るのだ。そう、三人でいた最後の日、そしてその続きを・・。
数日後・・
元どおりになった秘密基地の窓から見える野原の片隅に私は、2人の墓を立てた。ぴょん、たん、2人の墓を。
私は出来た2人の墓の前で泣いた。
にゃん「ぴょん、たん、本当にごめん。やっとここに戻ってこれた。遅くなったね。50年も経っちゃった。待っててくれてありがとう。」
それから10年後。あの野原にもう一つ墓標がたった。
「やっと会えたね。我らすっこけ三人組、ぴょん、にゃん、たん!」
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