人々はその変化を嘆いたが、裏を返せば、それほどに『秋』が評されていたということに他ならなかった。
ある日『秋』はとある男の手にわたる。男は喜びに身を震わせるが、翌日彼は『秋』に刃を突き立てていた。
どういうことだろう?
※ ラテクエ22選考会、ロデリックさんの出題のリサイクル問題です。●
※ ラテクエ22選考会、ロデリックさんの出題のリサイクル問題です
『秋』は絵画ですか?
YES 絵画としています
『秋』は生き物ですか?
NO!
刃を突き立てたのは、恨みからですか?
NO 恨みはありません
男は故意に刃を突きたてましたか?
YES 故意でした
刃を突き立てる事が、芸術の完成に関係していましたか?
NO! 芸術品としては、傷がついて価値が下がるばかりです
『秋』には芸術的価値以外の価値がありましたか?
YES!! さらに… [良い質問]
男が感じた「喜び」は、刃を突き立てることが可能になったことに対する喜びですか?
YES! そう! 今までは不可能だったんです! [良い質問]
絵画の裏に、何か隠してありましたか?
YES!!! 隠してあったんです!
秋は、とても固い絵でしたか?
YES 割と硬いほうでしょうね 力を入れて切らないと切れないような [良い質問]
隠してあったものは、金銭にまつわるものですか?
YES! 隠し財産のありかです
「人々はその変化を嘆いた」というのは、その隠し財産にまつわる噂などが絵の評価に加えられたからですか?
NO! 一般的に考えて、起こりうる変化なのです それが、「男」の行動にもかかわってきます
色が褪せるなど、時間の経過に伴って絵が傷みましたか?
YES! 劣化現象が起きていました ただ、普通より… [良い質問]
男は、時間経過でもろくなるまで待ち、絵をどうにかする計画を立てましたか?
YES! ただ、「もろくなること」を狙ったというより… [良い質問]
男の職業は重要ですか?
NO 気にしなくてOK
『秋』は紙やカンバスなど一般的なものに描かれた絵ですか?
YES ただし、ちょっと厚みがあります なので、隠しているものが…
『秋』が劣化する事やその仕方は、作成当時から計画されていたものですか?
YES おそらく。 しかし、作者にも予想外のことがありました [良い質問]
男は隠し財産のありかを前から探していましたか?
YES おそらく『秋』の中に隠してあるとは予想を付けていました
作者と男は知り合いですか?
YESNO あまり重要ではありません が、なんらかの形で「隠し財産の情報を得るくらいのつながりはあったのでしょう
男は劣化により「秋」の価値が下がることを待っていましたか?
YES!!! 作者の意図に反して、芸術品としての価値が上がりすぎたため、男は隠し財産の在処とわかっていても、手が出せなかったんです! [正解]
だが使った具材が悪かったのか、経年劣化による損傷は著しかった。
人々はその変化を嘆きながらも、高い評価を与え続けていた。
劣化する度、持ち主は変わるが、それでも取引額は相当なものだった。
だが、遂に絵の具がはがれ、変色するようになると、一気に価値は暴落。
1年前よりはるかに低い額で投売りされてしまった…。
そして、『秋』 を手に入れたこの男。
「ふう、やっと価値が落ちやがった… こんな絵の、どこがいいんだか」
そういいながらも、男は嬉しそうだった。 そして、レントゲン装置を使い、
絵の内部にある物を見つけると、男は喜びに身を震わせた…。
翌日、準備を終えた男は、慎重に確認しつつ、『秋』 に刃を突き立てた。
時間をかけて一部を切り取ると、中からマイクロフィルムが出てくる。
これこそ、男の手に入れたかったものだ。
ラテール・シン画伯の残した、莫大な隠し財産。その在り処を示す物。
これさえ手に入れれば、もう 『秋』 には用はない。
そもそも、X線にさらされ変色し、切り裂かれた絵画に価値などあろうはずもない。
ラテール・シン画伯最後の傑作は、人知れず焼き払われたのだった…
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