200年前――
荒廃して、もはや居住が不可能となった地球を脱出し、新しく居住可能な星を探すため、数百隻の宇宙船が作られた。青年の船はその一つである。
とはいえ、探索は分の悪い賭けであり、新しい星は容易に見つからないと思われた。生きていくだけなら半永久的に維持できる設備を船に搭載し、長旅の備えとした。
船団が地球から飛び立って200年、予想は当たった。すでに船の中で世代は何度も代わっているが、新しい星はまだ見つかっていない。
先の見えない日々に、船の住民たちの倦怠や憂鬱は色濃さを増していった。それは予想以上だったかもしれない。
先日、15年ぶりに候補となる星が見つかり、今日まで調査が行われたが……結論は「居住不適切」だった。
通算8回目の希望もついえ、船の住民たちのほとんどは絶望して言う。
この周囲の星々は牢獄だ。自分たちは、そしておそらく自分の子も孫も、この船の中で死ぬだろう。そして新しい星が見つからぬまま宇宙船は朽ち果てるのだ、と。
しかし、青年の周囲の人々は違う。居住不適切の判定が出た今日も、いつもと同じく、
「星は今日もきれいだ。この星々の中に、居住可能な新しい星は必ずある!」
新天地での人類の輝かしい繁栄の日々を心から信じて、口々にそう言うのだ。
子供のころはわからなかったが、今では青年も同じ思いでいる。
青年の周囲の人々が、船団の目的達成を信じる態度を崩さない理由を考察せよ。
原案:azさん。 コラボ:azさん&SoMRさん。 挿絵:さるぼぼさん。 猛者の補欠作品、推参です。
青年は信じていますか?
Yes
青年は、生きた人間ですか?
Yes
青年の周囲の人々は、その他の人々とは違う情報を知っていますか?
Yesであり、Noです [良い質問]
信じるとは、「無理っぽいけど気持ち的に信じたい」ではなく、本気で信じていますか?
Yes [良い質問]
人々には、輝く星々の中に居住可能な星があるという、明確な根拠がありますか?
居住可能な星があることは、天文学的に十分な根拠があります。 ただし、たどりつけるかどうかが問題です。たどりつけるかどうかの根拠はNo [良い質問]
宇宙船に窓が無くても成立しますか?
Yes
青年は今、宇宙船の中で暮らしていますか?
Yes
飛び立って1000年後でも成立しますか?
Yes
青年は新天地での栄華の日々が訪れることに確信を持っていますか?
Yes
宇宙船は飛び立ってから地球に戻った事がありますか?
No [良い質問]
船内での死体処理の方法は重要ですか?
No
彼らには(彼らの先祖には)、地球以外の星で暮らした経験がありますか? [編集済]
No [良い質問]
今でも地球に住んでる人はいますか?
Yes [良い質問]
人の寿命が200年以上あって、星での生活を経験してる人たちは悲観にくれて(今の生活がマイナス)、宇宙船の中で生まれた世代は(そもそも宇宙船生活が普通なのでこれがゼロ)希望に満ちていますか?
No ナイス発想ですね
登場人物らの寿命は長くて100年前後と考えて構いませんか?
Yes
青年は不老不死ですか?
No
船団内で、エネルギー系として完全に閉じてリサイクル可能であるため、船団としての寿命は無限であり、「新しい星が見つからぬまま宇宙船は朽ち果てる」と言う考えが荒唐無稽であることは、ある程度知識を得た大人ならば自明ですか?
No 船団はいつかは朽ちることがあると考えてください
青年と周囲の人には知らない情報がありますか?
Yes 「青年と周囲の人が知らない情報」はあると言っていいでしょう [良い質問]
宇宙船の中の人々以外に重要な人物はいますか?
No
宇宙人を目撃しましたか?
No
人間の身体を捨てて機械の身体を手に入れたのです。・・・・200年も経って劣化もしていきいつものように同じセリフしかもう言えないのです
Now さすがです ネタ良質入れちゃいますw [良い質問]
ま、まさか…! カニバリますか?
No
青年が存命のうちに,その居住可能な星にたどり着く事はある,と青年は考えていますか?
No [良い質問]
時間が経てば解決する問題はありますか?
No
地球に戻れる日を信じていますか?
No [良い質問]
文中の登場人物は皆生きた人間(サイボーグなどではない)ですか?
Yes
もはや居住不可能だった地球が,居住に適した環境になりましたか?
No ですが! [良い質問]
ほとんどの人が地球からいなくなったので、時間が立って地球環境も変わっているはずで、地球にさえ再びつければまた住めるようになっているのではと思っていますか?
No
13の情報を青年と周囲の人は知っていますか?
Yes [良い質問]
彼らは地球の存在を知っていますか?
Yes
青年の周囲の人達だけは、船団の目的達成を信じるような教育を受けていますか?
No
星を見つける気はありましたか?
Noと言わざるをえないでしょう
青年及び周りの人々は地球が荒廃していることを知っていますか?
Yes [良い質問]
青年と周囲の人は事実を全て知ったうえで信じているわけではない、ですか?
Yes [良い質問]
星の調査にかかる期間は重要ですか?
No
問題文の内容のなかで、青年たちが知らない事実はありますか?
Yes [良い質問]
今青年が地球に行くことができれば、そこで暮らせますか?
回答不能 [良い質問]
地球が再び居住に適した環境になる遠い未来まで、ずっと宇宙船で過ごしながら待ちますか?
No
一行目で青年が眺めてる星…もしかして、地球ですか?
No ですが! [良い質問]
青年たちは地球上にある宇宙船内で生活していますか?
Yes!!! 正解です!!! まとめていただけますか? [正解]
船の人々は、地球から追い出されましたか?
No [良い質問]
不時着した猿の惑星が実は地球でしたか?
ネタ良質進呈 [良い質問]
宇宙船は,200年ぐらいずっと地球の周りをぐるぐる回りながら新しい居住可能な星を探していますか?
それでも一応成立はしますね [正解]
地球にいる人は今生きていますか?
Yes [良い質問]
人間が進化し、いずれ今まで住めなかった環境の星でも居住可能といえるようになると考えていますか?
No
出発から長い時間が経過したため宇宙船には既に地球を知っている人はおらず、実は地球は十分居住可能な状態であったりしますか?
No
人類が進化して前まで居住不可能だった星に住めるようになりますか?
No
船団は宇宙を移動していますか?
船団はYes
船団は宇宙を旅しているのではなく、地球を直接監視可能な地球上空に留まっていて、先端科学技術で遠くの星を居住可能かどうかサーチしている状態で、若い人達は目がいいので地球環境が戻りつつあるのにいち早く気が付きましたか?
No それならまだしも、なのですが [良い質問]
青年はこの船は地球に帰るものだと勘違いしていますか?
No
青年たちが知らない情報とは、時間についての情報ですか?
No 船団が絶望のうちにあるという情報です [良い質問]
年月が経った地球から最新の宇宙船が飛び立ち、居住可能な星を探しに行きましたか?
No
宇宙船地球号ですか?
No でも好き
青年たちの宇宙船は宇宙に飛び立つ機能を失い、もはや地球上で朽ち果てるか、地球が住める星になるかを待つしかない状況で、それを青年たちは知りませんか?
No その状況は十二分に知っています [良い質問]
地球の外にいる宇宙船とは違い、青年達は地球上の宇宙船にいるので、無数の星が見える。この中に1つくらい住める星があるはずだと希望的観測をしていますか? [編集済]
住める星はあることは知っていて、たどりつけるかどうかが問題です
今まで調査していた星というのが、地球でしたか?
No
そこが宇宙だからですか?
No
実際に宇宙に旅立った船団から,青年の乗った地球上の宇宙船までの連絡手段がないので,宇宙の広大さに絶望する船団たちを尻目に「あいつらはもう新しい星見つけたんだろうなぁ」ってのんきに思ってますか?
のんきとは対極にある感情でしょうが、正解といたします! 解説出します! [正解]
青年と周囲の人と、その他の人は、同じ船の乗員ですか?
No [良い質問]
宇宙船はとうの昔に故障し、地球に墜落しており、時折宇宙船が地球の解析を始めるがやはり居住不可能と出ていますか?
No でも宇宙船は最初から故障していました
調査に出た他の宇宙船に何かのトラブルがあったことを青年たちは知りませんか?
No?
青年たちは地球を知らないので、元の居住地地球の近辺をうろうろしてるだけなのも知らないので、なんだか中途半端に荒廃してる星が時々見えるけど、こんな頻繁にこんなのがあるならそのうちいい☆あるはずと勘違いしてますか?
No
実は住める星が見つかっているのに、船が地球上から動けなくなったためにそこに辿り着くことができないからですか?
No
他の船団が自分たちの船同様に地球へ戻ってこないので、きっと新しい星を見つけたのだと信じていますか?
No
数百隻の宇宙船が宇宙に向かって飛び立とうとしたとき、中の1隻がエンジントラブルを起こした。
その船の乗員は驚きあわてたが、結局どうすることもできず、空へと飛び立っていく他の宇宙船を涙を飲んで見送るしかなかった。
その1隻は、いまも地球上にある……生きていくだけなら半永久的に維持できる設備を搭載したシェルターとして。
今日も、チャレンジする機会すら与えられなかった人々は、シェルターとなった宇宙船から夜空を見上げて言う。羨望と嫉妬を込めて。
「星は今日もきれいだ。この星々の中に、居住可能な新しい星は必ずある!俺たちはずっとこのままだが、飛び立っていった連中は今ごろもう新しい星で楽しくやってるのかもしれない」
「まだ到着できていないとしても……いつか必ず新しい星に到着するだろう。そこではまた輝かしい日々が始まるだろう。……ちくしょう!」
青年はその言葉を聞きながら、本当にそうだと思うのだ。
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