ようやく以前作った宇宙船の二号機ができたよ。
前回の設計図が徹夜のテンションで不思議な仕上がりになってたから、
ほぼ全部書き上げたんだけどね。
そんなわけで今回は、また宇宙船のナゾだよ。
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男を乗せた宇宙船が地球を飛び立った。
来るべき宇宙時代のために購入した自慢の船。
その機能はすべてが正常に稼働していた。
船は太陽光や太陽風を受け止めてエネルギーを作り、
内部の物はすべて完全に循環する一種の永久機関だった。
だから食べ物も飲み物もいつまでも持つし、ガス欠もしない。
人工知能とロボットが可能な限りサポートし、
ロボット三原則に従いあらゆる危険から乗員を守る使命を帯びている。
もちろん、長旅の退屈から乗員を守るのも彼らの役目。
一生かけても遊びきれないレクリエーションも揃っている。
黄金の夜明け号。
それは長距離宇宙旅行を可能とした画期的な船であり、
正しく人類の新時代を切り開くべき船であった。
窓から外を眺めるとそこは星の海。
輝く星を眺めているうちに、男の胸に複雑な思いが去来した。
気付けば男は涙していた。
輝ける星に、涙が止まらなかった。
一体何故だろう?
※良質問マーカーなし。ヒント少な目。
この問題は宇宙船、人工知能、ロボットなどの荒唐無稽なSF要素を含みます。
【ウミガメ】
宇宙船で旅に出た男のナゾ。難易度中~上。
彼の知人の住む星が爆発・炎上していましたか? [編集済]
YES
窓から外を眺めるとそこは星の海。 しかし、それは宇宙船のコンピュータが作り出した映像。 現実は、暗い、何もない空間がどこまでも続くのであった…?
NO
滅びたのは地球ですか?
YES
宇宙船に人間(生き残り)は彼一人だった?
YES
では、あるあるパターンで 男達は予言により滅びが決定した地球を脱出して新天地を目指し、あての無い旅を始めた『地球、脱出者』 予言を信じなかった人々の愚かしさと説得できなかった自分の無力に涙している?
NO
重複した! えーと、宇宙船が光速で飛んでいる為、ずっと地球の滅びる姿が見えてる? [編集済]
NO 訂正です。たぶんそのように見えたでしょう。が、ずっと見えていることは重要ではありませんでした。 [編集済]
滅びる地球の美しさに涙を流した?
NO
男は地球から他の星へ避難するところでしたか?
NO
その涙は悲しみの涙ですか?
YES 悲しみも含みました。
嬉しさも交じってましたか?
NO
自分が生き残っても人類はどっちにしろ死に絶えることについて涙を流したのですか?
YES 人類についても涙を流しました。ほとんどは自分の未来についてでしたが。
自殺することが許されないですか?
YES のみならず。
生き残ったのは男は一人…って4でYESなのね。普通に、一人じゃ繁殖出来ないから、自分が死んだ時点で人類滅亡じゃん&一人はさみしーよぉ、とか?
YES 複雑な感情にはそれも含まれました。しかしもっと個人的な感情が彼を支配しました。
死にたくても無理矢理の延命治療をされますか?
YES 彼は無理矢理に延命治療を受けることでしょう。可能な限り、永遠に。 [正解]
簡単だったかな。
難しかったかな。
これは将来的に建造を考えているある宇宙船に、訪れるかもしれない未来の話。
その宇宙船は使われないことが最良の宇宙船。
つまり、地球脱出用の宇宙船の話なんだ。
黄金の夜明け号は長距離旅行用に開発された宇宙船。
でも宇宙時代が来る前に、人類は地球上で争い、強力な爆弾を起動させてしまった。
男は来るべき新時代のために購入したはずの宇宙船で、地球を脱出した。
男が脱出するその後ろで、地球は人類史上最大の爆発に飲み込まれ滅んでいく。
男はそれを見て涙した。
滅びゆく故郷に悲しくて。
滅びゆく人類、もう会えない人々に対する寂しさに。
そしてこれから訪れるであろう絶対虚空の只中での耐えきれない孤独に。
そして彼を襲う複雑な思いには恐ろしさも含まれていた。
それは時を経るにつれてどんどん強くなるだろうね。
黄金の夜明け号は乗員をその全力でサポートし、あらゆる危機から守る。
そう、例えば命の危機からも。
ロボット三原則は乗員の命の保護を乗員の命令よりも優先する。
そしてたとえ乗員の肉体を改造してでも延命に努めるだろうね。
それこそ、永遠に。
進みすぎた科学は魔法と変わらないけど、
それを使う人間はどれだけ進歩しても変わらないのかもね。
良くも、悪くも。
それじゃ、なにか変った発明品が欲しければいつでも来てね。
ばっははーい。
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