そのラテソンの子孫であるカメオが家で片づけをしていると、なんと 『ラテソンが生前に発表していなかった発明品の設計図』をいくつか見つけた!
いずれも当時は技術面や金銭面の都合で実現はできなかったものの、現代ではいずれも作成可能で、しかも実用的な素晴らしい発明品の設計図ばかり。
これを発表すれば更にラテソンの評価は上がることは確かである。
しかし、カメオはその数々の発明品の設計図を見るや否やすぐさま廃棄してしまった。
カメオはご先祖様であるラテソンを尊敬しているにも関わらず、一体なぜだろう?

図抜ける(頭抜ける):ずばぬける、並みはずれるという意味

カメオはラテソンの発明を自分が発明した事にしますか?

正確にはNO ですが……!!! [良い質問]

既にそれより優れた製品が存在していますか?

NO しかし、同程度の製品なら!重要です! [良い質問]

カメオの職業は重要ですか?

YES!!! [良い質問]

カメオはその設計図の価値を理解していましたか?

YES!!! [良い質問]

カメオは破棄したものがラテソンの設計図と気付いていましたか?

YES

現代において既に他の人が発明して世に出回ってしまっている品の図面ばかりだったので、悔しくて廃棄しましたか?

前半YES!!!後半はNO! [良い質問]

設計図に価値はありますか?

YES

現在にはすでに制作されており特許も申請されていますか?

YES [良い質問]

カメオは現代でご先祖と同じく発明家をしていて、世にはカメオが考えた商品が多く出回ってるけれど、出てきたご先祖の図面を見て自分の発明を既にご先祖が考えていたのか!ということがショックで闇に葬りましたか?

YES!!!完璧正解です! [正解]

カメオが廃棄したのは自分の利益のためですか?

YES [良い質問]

カメオはデータを読み取るために一度口に入れて摂取しますか?

NO 何者だ!?

カメオはラテソンの発明をもとにして、さらに優れた製品を開発し、すべて自分の手柄にしますか?

NO 悲しいことに、カメオはラテソンに勝てませんでした……!

1 同発明をカメオは自力で達成しており、いまさらラテソンの発明を公開すると自らの発明の価値が失われると考えましたか?

YES!!! [正解]

設計図の端に恥ずかしいポエムとかエッチな落書きがありましたか?

NOだけどそれだったら廃棄するわ笑!

廃棄方法は重要ですか?

NO

カメオも発明家ですか?

YES [良い質問]

カメオはその発明品を作りますか?

YESNO すでに作っていました

分かりやすい設計図を作り直しますか?

NO

カメオも同じ発明をしていたので、ラテソンの設計図があると自分の発明が霞むので破棄しましたか?

YES!!! [正解]

カメオは奇天烈斎様の子孫なのに全く発明の才能が無いので馬鹿にされていますか?

NOむしろ……

カメオは万が一にも情報が流出しないよう記憶してから、設計図を破棄しましたか?

NO

盗作ですか?

NO

ゴキブリがいたので、つい設計図を丸めて叩き潰してしまいましたか?

NOだって!おいカメオ!
カメオは研究に研究を重ね、ラテソンの発表した発明品にも劣ることのない数多くの素晴らしい発明品を世に出した。
その血のにじむような努力が生んだカメオの功績によって、彼にかけられる言葉が「さすが天才発明家ラテソンの子孫だ!」から「カメオは先祖である天才発明家ラテソンを超えた大天才発明家だ!」との賛美へとかわるのに、それほど時間はかからなかった。
ある日のこと。
カメオは家で片づけをしている時に『ラテソンが生前に発表していなかった発明品の設計図』をいくつか見つけた。
そしてそれを目にした瞬間、カメオは自分の目を疑った。
カメオ「こ……これは!私が発明した物の設計図!?どういうことだ!?」
その答えは、カメオ自身がすぐに気付いた。
自分の思いついたような発明品は、すでにご先祖様であるラテソンは当時、すでに考えていたのだ。
実現はしなかったものの、その設計図に描かれている内容は、完全にカメオの発明品のアイデアそのものだった。
カメオ「……私はご先祖様さえ思いつかない発明品を生み出したことを誇りに思っていたが……ご先祖様はすでに、とうの昔に考えていたというのか……こんな完璧な設計図を作れるほどに……」
カメオは悔しさと同時に、ふと考えた。
これを世に発表したら、天才発明家ラテソンの株は更に上がるだろう。
しかし……それと同時に自分の得た過去の名誉が純粋に評価されなくなるのでは?
そうでなくとも、この設計図を誰かに見られたとき……「ご先祖様の発明品の設計図で作ったものを自分の発明したものだとして発表したのだ」と思われる可能性すらあるではないか。
カメオはすぐに見つけた設計図を廃棄することを決心したのであった。
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