ここ数日で急に寒くなりましたね。風邪など引かぬよう気を付けつつ、張り切って今回の問題文を見てまいりましょう。
以下が今回の問題文です。
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夜の国道を走る、一台の赤い車。
ハンドルを握る男は、突然急ブレーキを掛けると、
車を降り、道路の真ん中を元来た方向へ向かって全速力で走り出した。
いったい何故?
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この問題には解説を用意しておりません。皆様の質問がストーリーを作っていきます。
以下のルールをご確認ください
【ルール】
#####要素募集フェーズ#########
出題直後から質問を受け付けます。
皆様から寄せられた質問の中から、出題者(az)が
15個、独断と偏見でお応えし、良質化します。
※良質としたものを以下【要素】と呼びます
※良質以外の者は「YesNo どちらでも構いません。」とお応えします。こちらは解説に使っても使わなくてもOKです。
各要素を含んだ解説案をご投稿ください。
※また、矛盾が発生した場合や、あまりに条件が狭まる物はMC権限で採用いたしません。(矛盾の場合は前者優先)
矛盾例)田中は登場しますか?&今回は田中は登場しませんよね? 前者優先
狭い例)ノンフィクションですか? 不採用
狭い例)登場キャラは1人ですか? 不採用
狭い例)ストーリーはミステリー・現実要素ものですよね? 不採用
など
その後、選ばれた要素を取り入れた解説の投稿フェーズとします。
なお、要素が揃った後、まとメモに要素を書き出す予定です。
#####投稿フェーズ#########
解説投稿フェイズでは、要素に合致するストーリーを考え、質問欄に書き込んでください。
とんでもネタ設定・超ブラック真面目設定などなどお好きなようにお創りください。
※説明だけではわかりづらいかと思いますので、よろしければ過去の「正解を創りだす」もぜひご覧ください。
魅力のある銘作(迷作?)・快作(怪作?)等いろいろ先例がございます。
【スケジュール】
・要素募集期間
出題~15個要素が揃うまで。
・投稿期間
15個揃ったあと~10月25日(火)23:59
・投票期間
10月26日(水)0:00~10月30日(日)23:59
そして今回は、以下3賞をご用意いたしました。
なお、見事シェチュ王になられた方には、次回の【正解を創りだすウミガメ】を出題していただきます。
■最も好きな解説に投票
・シェチュ王(投稿者毎 でまとめてカウント)
■最も解説に要素を組み込むのがうまいと思った人に投票
・最優秀要素組み込み賞(投稿毎 別々にカウント)
■最も組み込むのが難しかった要素(もしくは投稿してない人は、難しそうな要素)に投票
・最難関要素賞(最も票を集めた要素に与える賞)
なお、質問欄の文字数制限は全角300文字?のようです。
(でも編集すればもっとはいります。まあ、やや仕様バグ技っぽいのでいつか修正されるかもしれませんけど・・
あと、良質表示で大文字になることは覚悟お願いします。)
質問した人は、できるだけ正解を創り出すと投票にも参加いただけると盛り上がるかと思います。
通常の出題と違い、趣味丸出しで構いませんwお笑いが好きな人も、カニバが好きな人も、ミステリーだってOKです。
(まあ、要素的に難しいとは思いますが……)
それでは、今回もたくさんのご参加お待ちしております!
それでは ~Start!!!~
結果発表!!!!
ワインを上品に飲みますか?
Yes! ワインを上品に飲みます(要素1) [良い質問]
ドイツ語を学びますか?
YesNo どちらでも構いません。
いきなりトップに選抜されますか?
YesNo どちらでも構いません。
お腹が空きますか?
YesNo どちらでも構いません。
世界を救いますか?
YesNo どちらでも構いません。
ジェニファーは登場しますか?
YesNo どちらでも構いません。
オニオンフライを食べますか?
YesNo どちらでも構いません。
おばあちゃんが重要ですか?
Yes! おばあちゃんが重要です(要素2) [良い質問]
海に合宿に行きますか?
YesNo どちらでも構いません。
木が倒れましたか?
Yes! 木が倒れます(要素3) [良い質問]
男には虫歯がありますか?
YesNo どちらでも構いません。
入院しますか?
YesNo どちらでも構いません。
赤い車とは消防車ですか? [編集済]
YesNo どちらでも構いません。
玉の輿に乗りますか?
YesNo どちらでも構いません。
スマホを投げつけましたか?
YesNo どちらでも構いません。
聞いていたラジオが終わりましたか?
YesNo どちらでも構いません。
メガネが割れましたか?
Yes! メガネが割れます(要素4) [良い質問]
男は女装をしていますか?
YesNo どちらでも構いません。
野球をしますか?
YesNo どちらでも構いません。
男は余命半年でしたか?
YesNo どちらでも構いません。
スキンヘッドの男に奢ってもらいますか?
Yes! スキンヘッドの男に奢ってもらいます(要素5) [良い質問]
とにかくケーキを食べますか?
YesNo どちらでも構いません。
どこでもドアが出てきますか?
YesNo どちらでも構いません。
フランスパンが異常に固いですか?
YesNo どちらでも構いません。
首に巨大な鈴をつけますか?
YesNo どちらでも構いません。
やくざとの銃撃戦に勝ちますか?
YesNo どちらでも構いません。
犯人を無事に逮捕しますか?
YesNo どちらでも構いません。
野生動物は重要ですか?
Yes! 野生動物は重要です(要素6) [編集済] [良い質問]
アラジンのランプは出てきますか?
YesNo どちらでも構いません。
お腹いっぱいになるまでご飯を食べますか?
YesNo どちらでも構いません。
ケンタウロスは出てきますか?
YesNo どちらでも構いません。
ピザを頼みますか?
YesNo どちらでも構いません。
目覚ましが鳴っても爆睡してますか?
YesNo どちらでも構いません。
人魚は出てきますか?
Yes! 人魚は出てきます(要素7) [良い質問]
ライブで叫びますか?
YesNo どちらでも構いません。
銃が暴発しますか?
YesNo どちらでも構いません。
付箋が貼られてますか?
YesNo どちらでも構いません。
スマホで動画を見たことがきっかけでしたか?
Yes! スマホで動画を見たことがきっかけでした(要素8) [編集済] [良い質問]
クロスワードを解きますか?
YesNo どちらでも構いません。
ブランコを漕ぎますか?
YesNo どちらでも構いません。
前日から並んでますか?
YesNo どちらでも構いません。
男は日記を書きますか?
YesNo どちらでも構いません。
30分で5万円もらえますか?
Yes! 30分で5万円もらえます(要素9) [良い質問]
男は放火をしますか?
YesNo どちらでも構いません。
コスプレが重要ですか?
YesNo どちらでも構いません。
男は鏡を見ますか?
YesNo どちらでも構いません。
突然叫び始めますか?
Yes! 突然叫び始めます(要素10) [良い質問]
黒毛和牛をおいしそうにほおばりますか?
YesNo どちらでも構いません。
魚の骨が刺さりますか?
YesNo どちらでも構いません。
利き腕が重要ですか?
YesNo どちらでも構いません。
着信メロディがきっかけで真実に気づきますか?
YesNo どちらでも構いません。
徹夜しますか?
YesNo どちらでも構いません。
ウミガメのスープを注文しますか?
Yes! ウミガメのスープを注文します(要素11) [良い質問]
ラジオを聴きますか?
YesNo どちらでも構いません。
コピー機が壊れますか?
YesNo どちらでも構いません。
逆上がりがようやくできるようになりましたか?
YesNo どちらでも構いません。
赤が青になりますか?
Yes! 赤が青になります(要素12) [良い質問]
モノクロ映画を見ますか?
YesNo どちらでも構いません。
男は記憶喪失になっていますか? [編集済]
YesNo どちらでも構いません。
背中がかゆいですか?
YesNo どちらでも構いません。
禁断の恋はありますか?
YesNo どちらでも構いません。
感電しますか?
Yes! 感電します(要素13) [良い質問]
絵本は出てきますか?
YesNo どちらでも構いません。
男の職業は医者ですか?
YesNo どちらでも構いません。
やわらかい声で目覚めますか?
Yes! やわらかい声で目覚めます(要素14) [良い質問]
除草剤を使いますか?
YesNo どちらでも構いません。
値札がついたままでしたか?
YesNo どちらでも構いません。
昇進しますか?
YesNo どちらでも構いません。
双子のおかげで救われますか?
YesNo どちらでも構いません。
ブログが炎上しますか?
YesNo どちらでも構いません。
車には人形が置いてありましたか?
YesNo どちらでも構いません。
賞味期限切れのチーズを食べますか?
YesNo どちらでも構いません。
どちらが多く声をかけてもらえるか勝負をしましたか?
YesNo どちらでも構いません。
そこには田中が紛れ込んでますか?
Yes! そこには田中が紛れ込んでます(要素15) [正解][良い質問]
企業を買収しますか?
YesNo どちらでも構いません。
頭が痛いですか?
YesNo どちらでも構いません。
まんじゅうが怖いですか?
YesNo どちらでも構いません。
何かに疑問を持ちますか?
YesNo どちらでも構いません。
要素の一覧はまとメモに書き出してあります。
[編集済]
投稿に際しては、以下の点にご留意ください。
・解説の、各要素に対応する部分にその要素番号を振る
・質問欄への投稿となるため、割り込みを避けるために仕上がった解説を一度に投稿した上で、解説の最後に【完】や【End】など終了がわかる言葉をつける
・解説にはタイトルを付け、タイトルを解説本文とは別に投稿する
皆様の力作をお待ちしています。
[編集済]
酔っぱらう男
飲酒運転はあかんですね。 [正解][良い質問]
夜の国道を走る、一台の赤い車。
ハンドルを握る男は、突然急ブレーキを掛けると、
車を降り、道路の真ん中を元来た方向へ向かって全速力で走り出した。
いったい何故?
それでは時間を遡って原因を確認してみましょう
大金を手に入れ上機嫌になった男はワインを上品に飲んで飲酒運転していたために
車道に飛び出てきたおばあちゃんに気付くのに遅れて轢いてしまい逃げたのです。
それではなぜおばあさんは急に車道に飛び出してきたのでしょう?
それでは時間を遡って原因を確認してみましょう
当然木が倒れておばあさんのメガネが割れてよろけて車道に飛び出てきたのです
それではなぜ突然木が倒れて来たのでしょう?
それでは時間を遡って原因を確認してみましょう
スキンヘッドの男に餌を奢ってもらっていた野性動物が最近男から餌を貰えなかったので気を齧って飢えをしのいでいたからなのです
それではなぜスキンヘッドの男は餌をあげるのをやめたのでしょうか?
それでは時間を遡って原因を確認してみましょう
頭の禿げた男は食べれば不老不死になる人魚をスマホで動画を見たことがきっかけで人魚を探しに行ったのでした。
それではなぜ人魚はスマホに動画を投稿したのでしょう?
それでは時間を遡って原因を確認してみましょう
人魚は借金に苦労していたのでアフィリエイトをはじめてワンクリックで30分で5万円もらい喜びのあまり突然叫び始め動画にアップしてさらに話題を呼んでお金を稼ごうとしたのです
それではなぜ人魚は借金に苦労していたのでしょう?
それでは時間を遡って原因を確認してみましょう
人魚はウミガメのスープを注文しました。しかし店主が桁を一つ間違えており赤い頬が真っ青になりました。
それではなぜ店主は桁を一つ間違えたのでしょう?
それでは時間を遡って原因を確認してみましょう
店主には長年連れ添った愛する妻がいましたが飲酒運転に巻き込まれ不幸にも命を落としてしまい、それ以来仕事が手につかずミスを連発していたのです。
それではなぜ連れ添った妻は命を落としたのでしょう?
それでは質問文を遡って原因を確認してみましょう
夜の国道を走る、一台の赤い車。
ハンドルを握る男は、突然急ブレーキを掛けると・・・
なるほど~ここなのですね。(゚д゚)っサンダー
突然雷が落ち男は車ごと感電しデロリアンが起動しておばあさんに当たる前に過去に、元来た方向に全速力で向かいました。
するとどうなったのでしょう?
おばあさんは事故により命を落とさず長年連れ添った店主は真面目に仕事をし金額を間違えず
人魚は借金を背負わず大金を稼ぐことはなく動画をアップしないので禿げあがった男に見つからず探すこともないので
いまでも野生動物にエサを奢り木を齧ることはなく木は倒れずにおばあさんにぶつかることはなく車道に飛び出ることはなかったのです。
ところで過去に戻った男はその後どうしたのでしょう?
それでは時間を遡って原因を確認してみましょう
過去に戻った男は柔らかい声で目覚めます。
美しい女性が心配そうに声をかけたのでした。
男はその女性を一目で恋に落ち2人はウミガメのスープを作り始め長年連れ添った夫婦になりました。
しかしある時、妻が交通事故に遭い死んでしまうと仕事が手につかなくなりミスを連発し店を畳んでしまいました。
すると偶然食べれば不老不死になる人魚が大金を手に入れた動画を見た男は
もしかしたら死んだ人間も生き返らすこともできるのではっと人魚を探しに行きました。
ところでその人魚は手に入れた大金をどうしたのでしょう?
それでは時間を遡って原因を確認してみましょう
動画で荒稼ぎをしていた人魚は愛しの彼に赤い高級車と高級ワインをプレゼントしました。
男は喜んでプレゼントを受け取りワインを上品に飲みつつ車を運転しているとふいに道路におばあさんが倒れこんできました。
そう、すべての話しに田中(男)が紛れ込んでいます(おわり)
[編集済]
テクニカルな手腕が光ります。しれっと紛れ込む田中。
タイトル:爆走兄弟 おばあちゃん&スキンヘッド
異色のコンビ、爆誕。 [良い質問]
①
夜の国道に立つ4人と4(?)台。
レースの開始を告げるランプの色が赤から青に変わり(要素12)
世界の命運と己の欲望をかけた勝負の幕が開けた。
~~25日前
「優勝賞金、6000万円!?」
スマホで動画を見ていた(要素8)おばあちゃん(要素2)はある動画を見て驚いていた。
その動画とは、20××年現在、戦争の結果もこのレースの勝敗次第で
決まるというほど全世界的に大ブレークを巻き起こしている
「スープ」という小型の動力付き自動車模型(現代で言うところのミニ四駆)
の世界大会の報せであった。
―
②
「スープに興味があるのかい?」
そうおばあちゃんに問いかけてきたスキンヘッドの男。
優勝賞金6000万円と言うことは今から25日、
日給にすると240万円!! 時給で10万円!! 30分で5万円!!(要素9)
「これはやるっきゃないね!!」
「そう来なけりゃ男じゃねえ」
「私は女だよ!!」
―
③
こうしてスープを始めることになったおばあちゃんは早速機体を選ぶことに。
スープは各種野生動物(要素6)をコンセプトに設計されている。
その中からおばあちゃんは、
「私はこれ、『ウミガメ』のスープにするよ!!(要素11)なんだか、
死んだおじいちゃんの髪の毛にそっくりでね」
「おお、確かにそれはウミガメのスープだ!! 俺の一番のお気に入り。
それを使ってくれるっていうなら金はとらねえ。持っていきな」
スキンヘッドの男におごってもらい(要素5)機体を手に入れたおばあちゃん。
これから彼女の壮絶な特訓が始まる!!
―
④そして25日後 [編集済]
―
④ 『スープ世界大会決勝戦!! 実況は私『メガネ』がお送りいたします!! まずは選手紹介、 1枠 人々を破滅にいざなう美しき歌姫 人魚(要素7)のスープ使い、ローレライ亀子!! 2枠 速きこと雷鳴のごとし 電気ウナギのスープ使い、ミリボルト亀男!! 3枠 その姿はまるで親亀と祖母亀。 ウミガメのスープ使い、おばあちゃんfeat.スキンヘッド!!おばあちゃんをスキンヘッドが肩車しての参戦です。 4枠 なぜそこにいるのか 田中!!(要素15)何と、選手自らスープとしての参戦です』 空前絶後のレースが始まる。 [編集済]
―
⑤ 『スタート!!』 ランプが青に変わり、メガネの合図で一斉に発車する4台(?)。先頭を行くのは、、、 「バリバリバリバリバリ、飛ばすぜ!!」 『トップを行くのはミリボルト亀男選手だ!! 機体から放つ雷撃。触れれば感電……って言ってる 傍から田中選手感電だ!!(要素13)』 「ぎゃああああああああ」 『続いて2番手はローレライ亀子選手。自慢の歌声は周囲を眠りへと……って言ってる 傍から田中選手爆睡だ!!』 「zzzzzzz」 『そして眠る田中を踏みつぶし、3番手に躍り出たのはおばあちゃんfeat.スキンヘッド!! 三台の距離はほとんどありません』 [編集済]
―
⑥ 「ははははは、飛ばすぜEEEEEEEEEEE」 ――ボキッ「ぎゃああああああああ」『おおっと、あろうことか首位を走るミリボルト亀男選手、電気ウナギのスープの雷で倒れた木(要素3)に当たりクラッシュ。脱落!! 残るはローレライ亀子選手、おばあちゃんfeat.スキンヘッド選手に絞られた!!』「前に行く車は無し。私の勝ちは確定!! 『眠りなさい』!!「zzzzzzz」 『おおっと、おばあちゃん!! 人魚のスープの放つ怪音波で眠ってしまった!! これは万事休すか!?』 [編集済]
―
⑦
~~~~~~~~~~
(おば ん)
「……」
(お ちゃ や)
「……ん?」
(おばあちゃんや)
「……その声は、おじいちゃんか?」
(ああ、おじいちゃんじゃ。おばあちゃんや、あの25日にもわたる辛い特訓の
日々を忘れたのか?)
「……でも、もうだいぶ離されて」
(ばかもん!!)
「!?」
(儂が惚れた女はそんなことであきらめる奴だったか、違うであろ)
「おじいちゃん……」
(さあ、行くのじゃ。スキンヘッドがお前の帰りを待っておるぞ)
「……そうね、行ってきます!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
―
⑧
柔らかいおじいちゃんの声で目覚めた(要素14)おばあちゃん。
「そんな、私の、人魚のスープの能力が効かない!?」
「これが愛の力じゃ!!」
「ああ、それでこそ男だぜ!!」
男となったおばあちゃん。おばあちゃんの愛の力で赤色のボディへと変色する
ウミガメのスープ!!
―
⑨
夜の国道を走る、一台の赤い車。
ハンドルを握る男は、突然急ブレーキを掛けると、
(肩)車を降り、道路の真ん中を元来た方向へ向かって全速力で走り出した!!
―
⑩
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」(要素10)
おばあちゃんの向かう先にはウミガメのスープ!!
愛の力で一人と一台が一つになる!!
―
⑪
『これは一体どういう事だあああああああああああああああ!?』
メガネの声が割れ(要素4)、そして現れたのは……
「「「おじいちゃん!!!???」」」
それは在りし日の伝説のスープ使い、【おじいちゃん】の姿であった!!
「そんな、私が負けるなんて……」
夜の国道に閃光が走る
―
⑫ 「またあなたに会えるなんてねえ」 決勝戦翌日、優勝賞金でちょっといいワインを買ってきたおばあちゃんは ワインを仏壇に供えると、自分も上品にワインを飲んだという。(要素1) 【完】 [編集済]
熱い物語でした。おばあちゃん……!!
タイトル:不埒な恋と、家族と、田中と
あのキャラクターたちと、そして田中、誰w [良い質問]
あれは何年前のことだったろう。 しずかは正面の席で上品にワインを飲みながら、そつなくウミガメのスープを注文するスキンヘッドの男をぼんやり見つめながら考えた。 (要素1 11 *番号は登場順) [編集済]
-
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あれはのび太と結婚してから2年目の夏、ドラえもんが人魚がでてくるスマホアプリにどっぷりとはまり、
「ボクの嫁がガチャから出てこない!!」
と大暴れして、のび太さんのメガネを奪いコンセントに差し込んだことから、地獄は始まった。
金属製のフレームは強い電流を通し、ドラえもんは感電した。メガネも割れた。
ドラえもんは青いボディが真っ赤になり、それがゆっくり、ゆっくりとまた青に戻っていった。
(要素7 13 4 12)
[編集済]
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彼の体の中の回路はすっかり焼け焦げ、ドラえもんは野生動物化してしまった。 もはや私たち夫婦と大姑であるおばあちゃんとの平穏な日常生活は送れなくなり、介護が必要になってしまった。 訳のわからないことを突然叫び始めては、裏山へ雌狸を探しに行こうとするドラえもんを必死に止め、ミキサーで細かくしたどら焼きを口に流し込むといった介護生活は、まだまだ甘い新婚気分が抜けきっていなかった当時の私の心を暗くし、摩耗させていった。 (要素6 2 10) [編集済]
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彼に出会ったのは介護の合間の気晴らしに、スマホで動画を見たのがきっかけだった。YouTubeで30分で5万円稼ぐ方法をレクチャーする生主になっていた出木杉さん。彼のインテリジェンスに私は夢中になってしまった。 ツイッターで彼とコンタクトをとり、オフ会に出かけ、彼と深い関係に落ちるのにそう時間はかからなかった。 家にのび太さんと、野生動物と化したドラちゃんを残して・・・。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ (要素8 9) [編集済]
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「大丈夫かい?しずか」 柔らかい声で、しずかは追憶から目覚めた。 「行こうか。」 ハゲが進行したスキンヘッドの出木杉は会計を済ませ、レストランを出た彼らは赤い車に乗り込み山間の国道をドライブした。 すると突然、道路に大きな木が倒れてきた。急ブレーキをかけた車は危ういところで追突せずに止まった。 (要素14 5 3) [編集済]
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「しずか・・・」 突然のび太の声がかかった。 大木を倒したのは山で野生動物と化していたドラえもんだった。 のび太は家から必死に追ってきた結果、こんなところでしずか達と鉢合わせすることになったのだ。 [編集済]
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「急に加速したから何かと思ったら、君の気配をドラえもんは忘れていなかったんだね。」 (ウウ・・・メダヌキ・・) 「木を倒すなんて危ないことをしたのはゆるしてやってほしい。でもこれでよくわかった。やっぱり僕たちには、しずか、君が必要なんだ。どうか戻ってきてほしい。」 (ミーチャン!!!かゆ・・・うま・・・) 「のび太さん、どらちゃん・・・」しずかは涙ぐんだ。 [編集済]
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「ふふ。負けたよ、君たちの愛に。この車は使ってくれ。ドラえもんを家に運ぶのに必要だろう?」 そう言うと出木杉は車を降り、元来た方向へ全力疾走で走り去っていった。 「帰ろうか。僕らのうちへ。」 「・・・はい!」 こうして赤い車に乗り込んだ、しずか のび太 ドラえもん 田中 彼らは照れくさそうに笑いながら家路へと車を走らせるのだった。 (要素15) [編集済]
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END
やっぱり田中、誰w [編集済]
タイトル:手と手を取って、永遠に。
ハンカチなしには読めない予感。 [良い質問]
※残酷な描写がありますので、注意してください。
きっかけは一つの動画広告だった。
「たった30分で5万円がもらえます!」【9】
慣れないスマホを操作している内に、あるお婆さん【2】はそんな広告動画を再生してしまったのだ。【8】
「内容は簡単!ちょっとしたゲームをするだけ!」
お婆さんはその広告内容に興味を惹かれ、怪しげな業者に連絡を取った。
当日、待ち合わせ場所である海の見えるレストランには、スキンヘッドの男がやってきた。
「動画を見てくださった方ですね?今日は30分ほどお時間をいただいて、私と『あるゲーム』をしていただきます。貴女がそれに勝ったら、5万円はその場でお支払いいたします」
勝てば賞金、負けてもペナルティが無いとのことだったので、お婆さんはそれに了承した。
[編集済]
-
「まあその前に、せっかくのレストランなので食事でもしましょうか。ああ、食事代は私が奢りますよ。【5】」
スキンヘッドの男はそう言うと、ウミガメのスープを2人前、注文した。【11】
食前にワインで乾杯し、二人は上品にワインを飲む。【1】そしてウミガメのスープを一口食べると、お婆さんは首を傾げた。
「これは本当にウミガメのスープですか?」
スキンヘッドの男はそれを聞くと、顔を赤くして突然こう叫び始めた。【10】
「貴女は過去に、ウミガメのスープを食べたことがあるのですか!!?」
お婆さんは戸惑いながらこう返す。
「え、ええ……けれどこのスープは、過去に食べたものと味が違うような……」
スキンヘッドはその返答に赤かった顔を青くした。【12】
彼は水平思考パズルの「ウミガメのスープ」をよく知っており、今日行うゲームというのも水平思考パズルだった。その話のネタとしてレストランでウミガメのスープを注文したのだ。
このレストランで出されるスープは正真正銘ウミガメを使ったスープの筈。
正に「ウミガメのスープ」での話のような展開に、スキンヘッドは冷や汗を流した。
「……すみませんが、お帰りください。5万円は貴女に差し上げます」
このお婆さんは、過去に「ウミガメのスープ」だと聞かされて、知らない内に人の肉を食べてしまっていたのではないだろうか。そんな人間に、水平思考パズルのウミガメのスープの内容を話すのはマズいのではないか。
そう思い、スキンヘッドはお婆さんに帰宅を促した。
お婆さんは戸惑いながらもそれに応じ、帰るため夫であるお爺さんに迎えに来てもらうことにした。
お爺さんは直ぐに赤い愛車でお婆さんを迎えに来てくれた。
[編集済]
-
自宅へと向かい国道を走る車の中で、お爺さんはお婆さんに何をしていたのかと尋ねた。
「ゲームに勝ったら5万円を貰えると聞いたのだけれど、結局ウミガメのスープをご馳走になっただけでお金をいただいて来ちゃったわ」
「何だって!!ウミガメのスープを食べたのか!」
「ええ。でも、昔あなたと一緒に食べたスープとは味が違かったの」
「ああ、お前、違うんだ。あの時のスープはーー」
その時。
車の前に、突然野生のタヌキが飛び出してきた。【6】
「あっ」
お爺さんは急ブレーキをかけるが、間に合いそうにない。咄嗟にハンドルを切ると、車は街路樹に激突した。
衝撃でミシミシと音を立てて木が倒れる。【3】木は、お婆さんの座る助手席の上へ倒れ、お婆さんは気絶してしまった。
[編集済]
-
「おい、お前……お婆さんや、起きろ、起きてくれ」
お爺さんのやわらかい声でお婆さんが目を覚ますと【14】、目の前には頭から多量の血を流したお爺さんがいた。
「あなた、その血……!」
「大丈夫だ。なあ、いいか。今だから言うがーーあの時食べたウミガメのスープは、人魚の肉を使ったスープだったんだ。儂らは、人魚の肉を食べて不死となっているんだ」【7】
「えっ……?」
「儂は永遠にお前と生きていたいと思って、大枚をはたいて人魚の肉を買った。だが、儂に買えたのはほんの僅かな量だけでの……そこには、田中の肉も紛れ込んでおった。【15】不純物が紛れ込んでいたために、不老不死にはなれなかったが、少なくとも儂らは事故では死なん」
お爺さんの突然の告白は、にわかには信じられない話だった。しかし現に、重症を負ったお爺さんも、倒れてた木の下敷きになっている自分も、ピンピンしているのだ。
被害は、メガネが割れたことくらいだった。【4】
「とはいえ、ずっとこのままでいる訳にもいかん。助けを呼んで、この木を退かしてもらわねば……」
お爺さんがそう言って自分のスマホを取り出すも、スマホも倒れてきた木と接触したようで、基盤が剥き出しになるようにバラバラに壊れてしまっていた。
何とか直らないかといじくり回すも、お爺さんに機械の知識はあまりないため、感電するだけで何もできなかった。【13】
「くそっ……待っておれ、婆さん。儂がひとっ走り、助けを呼んでくる。死なんとは言え、無茶なことはするんじゃないぞ」
お爺さんはそう言い残し、道路の真ん中を元来た方向へ向かって全速力で走り出した。
[編集済]
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残されたお婆さんは、一人お爺さんの事を想う。
プロポーズの際、永遠に傍にい続けると誓ってくれたこと。お爺さんが自分と共に永遠に生きようと、人魚の肉を買っていたこと。
「お爺さん、私も……どれほど時が経っても永遠に、あなたの傍に居続けます」
事実を知るきっかけとなったスマホの動画広告。本物のウミガメのスープを奢ってくれたあのスキンヘッドの男に、お礼を言いに行こう。
お爺さんを待つ間、お婆さんはそんなことを考えていた。
(完)
[編集済]
静かな余韻を残す結末。お婆さんのセリフにぞくりとします。さすが虫圭さん、お婆さん力が高いですね(何それ)
タイトル 人魚姫 【要素は()内の数字で明示】 [編集済]
これまたズバリなタイトルです。 [良い質問]
『男の覚書』 ① 愛しい人魚よ。(7) きっかけは野生動物保護しませんか?のDMに惹かれ、スマホで見た人魚の動画だった(6.7.8)。オカルトの他に趣味も無い僕は、遊び半分で『保護する』のボタンを押した。然して自宅に下半身が鱗に覆われた彼女が送られてきた。 [編集済]
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②穏やかな日々。 彼女は初めひどく怯えていた。しかし彼女の心の信号機はいつまでも赤ではなかった(12)。徐々に人間に慣れ、魔法によって人の足を生やした。 彼女は純粋過ぎて危うかった。30分で5万貰えるバイトに行ってしまった時は恐怖した(9)。スキンヘッドの男がヤクザを【性的に】説得しなければどうなっていたか。彼はヤクザの財布から金を取り出し、この5万は嬢ちゃんのものさ、といって気前よく奢ってくれた(5)。 彼女に何に使う?と聞くとデート、と。ドラマで学んだらしい。二人とも慣れない海辺の高級レストランでウミガメのスープを注文し、無理して上品にワインを飲んだ(1.11)。その後、二人で夜を過ごした。朝、僕は彼女のやわらかい声で目を覚ます(14)。 [編集済]
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③彼女の体調が悪くなっていく。原因は分からない。ある日、魔女のおばあさんが、と叫んで彼女は意識を失った(2.10)。以前聞いた魔女の事か。突然スキンヘッドが「俺の愛車を使いな」と鍵を投げる。赤いトラックを駆り雨の中、魔女の住まう海へ向かう。後ろから音がしたと思うと、いつの間に荷台に紛れ込んでたスキンヘッド。彼女は人魚の姫で、留学に来ており、スキンヘッドは彼女のボディーガードと衝撃の告白。突然の雷で、木が感電し道に倒れる(3.13)。海はもうすぐ。僕は彼女を抱いて道を戻り、別ルートから海へ向かう。眼鏡が落ち割れる(4)。いつの間にか雨は止み、闇は晴れた。彼女を抱いて見上げる空はどこまでも青い。僕らの前途を祝すように(12)。 [編集済]
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④この解説には結末を用意しておりません。皆様の想像がストーリーを作っていきます。 キャスト 男、人魚、魔女、スキンヘッド(本名、田中一郎) 。備考。スキンヘッドは荷台だけでなく、全てのシーンでボディーガードとして紛れ混んでいる(15)。 END [編集済]
創りだす無限ループ説。
タイトル「人魚大冒険」
ロマンあふれる大冒険の予感? [良い質問]
評判のウミガメのスープを食べるべく、私は初めて森のレストランにやってきた。
注文から数分後【11】、カウンターでスープに舌鼓を打っていると、つるつる頭の店長らしき男がワインを片手に話しかけてきた。
「お客さん初めてかい?スキンヘッド仲間のよしみで一杯どうぞ【5】」
正直ハゲとスキンヘッドを一緒にしないでほしい…と思ったが、初めての店だから素直にご厚意に甘えることにした。
ワインは初めてだったけど、人間の作法を学びきった私に死角はない。上品に飲み干して見せた【1】。
「おいしかったです、ご馳走様でした」
会計を済ませようと立ち上がると、ほろ酔い気分で千鳥足の私を見た店主が、驚いた様子で声をかける。
「お客さん、その足…」
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自分の下半身を確認した私は、真っ赤な顔が一瞬で真っ青になった【12】。
「いやー!髪と5万円を犠牲にして手に入れた足が!」
アルコールでもつれたのではない、魔法が解け私の足はすっかり魚に戻っている。
そう、私は人魚だ【7】。
すると突然慌てふためく私の下半身を見た男が立ち上がり、背後から腕を締め上げてきた。
「スマホの動画を信じて正解だった【8】、とんだ上物だ。ハンターの腕が鳴るぜ。」
どうやら男は珍獣ハンターで、私を捕まえる気らしい。
「陸上のお前に勝ち目は無い…観念しな」
こんなところで捕まったら終わりだ。しかし魚足の私は声を上げる事しかできない。
「誰か助けてー!!【10】」
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絶体絶命の私の叫び声が響いたその時突如店内に完全武装のおばあさんが【2】! 「田中め、いつの間に紛れ込んでいやがったな【15】!この浜の人魚はあんたの好きにはさせないよ!」 電気音とともに私を締め上げた腕が解かれる。スタンガンだ【13】。 うずくまる田中の顔面にすかさず追い打ちで右ストレート。メガネが割れた【4】。 「さっさと乗りな!」 おばあさんは私を助けてくれるらしい。 状況を察知した私はシートの後ろに乗り込む。 「猛スピードで行くよ、しっかり掴まってな!」 「ありがとうおばあさん!」 [編集済]
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おばあさんのドライブテクは素晴らしく、あっという間に目前に故郷の浜辺が見えてきた。
ほっとするもつかの間、今度は前方突然バイクに乗った私めがけて大きな熊が突進してきた。
「私の下半身がシャケに見えるの…!?」
「野生動物の本能は計算外だった…【6】」
おばあさんは木々の隙間を巧みにかわしながら逃げるが、興奮した熊の力は凄まじい。木をなぎ倒してどんどん迫ってくる【3】。
「このままでは追いつかれます!」
「仕方ない、最終手段だが、行くぞ」
おばあさんは突然崖に向かって進路を変える。飛び降りるのだ。
「本気で…ああああああ」
景色が180度ひっくり返ったところで、私の意識は途切れた。
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やがて海の中で、やわらかい声に目を覚ますと【14】、 目の前には一緒に逃走劇を繰り広げたおばあさんが…人魚の姿で泳いでいた。 「あんた説明ちゃんと聞いてなかっただろ。 30分で効果が切れるのに帰ってこないから、 心配して迎えに行ってよかったわ」 「もしかしてあなたは…人間に変身する薬を作った…」 「そうだよ、薬剤師だよ。騒ぎもだけどバイクからたぶんガソリン漏れてるし、しばらく海岸には近づかないほうがいいね」 30分で5万はぼったくりだと思ったが【9】、 同じ危険を冒して助けに来てくれたおばあさんのまごころには感謝の念しか浮かばなかった。 「おばあさん、有難うございます」 「いいってことよ。それより毛生え薬いる?10万でどう?」 「いいです」 こういうわけで私は高い授業料で地上の恐ろしさを思い知ったのである。 [編集済]
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「完」
教訓めいた結末が何とも言えません。地上は怖いところです。
タイトル「逃亡」
ハードボイルドな気配に痺れます。 [良い質問]
男(16歳)はグレた。 彼は父の大事にしていた盆栽の木を植木鉢ごと横に倒し、【3】メガネにヒビを入れ、【4】母がそこらへんで釣ってきた魚のうち一匹を感電死させた。【13】彼は両親を不安にさせるために30分で5万円もらえるという怪しいバイトをした。【9】それはウミガメのスープという名の人魚のスープの配達員だ。【7】 【9】それはウミガメのスープという名の人魚のスープの配達員だ。【7】 ある日、同僚のスキンヘッドの男に奢ってもらったワインを上品に飲み、寝ていると、やわらかい声で目覚めた。スキンヘッドの声だった。ウミガメのスープの注文があったらしいので、配達車で向かった。【1】【5】【11】【14】 [編集済]
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夜の高速自動車国道を走る赤いウミガメのスープ配達車。ハンドルを握る男(16歳)は検問が行なわれているのに気づいた。 (やべえ、あれに捕まったら未成年者飲酒に無免許運転、飲酒運転、しかも人魚スープまでバレたら…) ワインに酔って赤かった男の顔は真っ青になった。【12】 (助手席のスキンヘッドはスマホで動画を見ていて検問に気づいていない)【8】 (ここはわざとらしく) 「あああああああああああああたああああああああなあああああああああかあああ!!」【10】【15】 「!?」 「すまん、急用が、えっと、ばあちゃんの葬式忘れてた!運転頼む!」【2】 男は急ブレーキをかけて車から飛び降り、野生動物のように走って逃げて行った。【6】 [編集済]
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紛れ込んでいた田中に気付きましたか? END
気づきませんでした!
タイトル:カトリーヌ田中の憂鬱(残虐描写あり!)
残虐描写に備えよ! [良い質問]
「まったく、遅いじゃないのさ…」
国道沿いのレンガ造りの小屋で、ハンバーガーをパクつきながら、老婆…(2)カトリーヌはぼやいた。
彼女が待っているのは動くレストラン「赤猫」。真っ赤なバスにのって、景色を楽しみながら高級料理を楽しめるとあって、おしゃれなマダムに大人気の店だ。
待ちくたびれて立木を蹴り倒す(3)と、そのせいで巣を壊されたのか野生のカラスが飛びかかってきたので、ハンバーガーの残りを食わせて黙らせた。
そうこうするうち漸く「赤猫」が到着する。
ドアを開けようとして静電気でバチッ(13)と来たが、却ってイライラがすっきりしたようで、カトリーヌは上機嫌で乗り込んだ。
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あらかじめ予約注文しておいた、ウミガメのスープ(11)とワインが席に運ばれる。
カトリーヌにしては上品にワインを一口のみ(1)、開口一番、
「ちょいとお前さん、これはほんとにウミガメのスープかね?」
「…はい、ウミガメのスープに間違いございません…」
「ほうー…来る前にあたしがスマホで見た動画(8)ではもっと赤かったはずなんだがね…なんで青くなったんだい(12)このスープは?」
「つい先日メニューの改訂があったばかりでして…」
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「ふん、あたしは尾張しゃちょーと同じのが食べたくて来たってのに…5万やるから30分で作り直しといで(9)(どーせうちのハゲじじいに貰った金だしねぇ(5))」
そんな風に言っておきながら、青いスープを食べ始めるカトリーヌ。年寄りなのにどんだけ食うんだ…
「この海のように青い色…人魚(7)だった頃を思い出すねぇ」
カトリーヌが語り始めると、急に車内がざわつき始めた。
「人魚だって?」
「手術して人間に紛れ込んだのか…」
そう、カトリーヌ…カトリーヌ田中は、義足で人間界に紛れ込んだ(15)、正真正銘の人魚だった。
「しかし木を蹴り倒せるほどとは、義足の進歩もすごいもんだねぇ」
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赤いスープを作り直していたシェフが突然叫び出す(10)。
「お前ぇェェェ!まさか本物の人魚にこんなところで出会うとはなぁ、俺の両親は人魚族のレジスタンスに殺されたんだ、俺は絶対にお前らを許さない…」
バン!
一発の銃弾がコックのメガネと眉間を貫く(4)。
「うるさいね、お前らの弾圧が先だったろーが…まったく折角のメシが不味くなるよ…」
乗客たちがカトリーヌに銃を向ける。が…
「カァーッカァーッ!カァーッカァーッ!」
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「おや、さっきのカラスが来たようだね(6)。こいつら、私の唾液を食べてるからほとんど不死身だよ…カァーッカァーッ♪」
人魚の歌にあわせ、カラスの群れが乗客を襲う!
「や、やめてくれー」
するとその時、うたた寝していた運転手がカトリーヌの柔らかい歌声でようやく目を覚ました(14)。
「なんだなんだ?カラスを操るババア!?とりあえず逃げなければ…」
運転手は急ブレーキを踏み、バスを降りるが早いか反対方向へと一目散に逃げていった。
一人残されたカトリーヌ。血と黒い羽根の海の真ん中でつぶやく。
「また、やっちまったよ…もう人間は殺さないってあのハゲと約束したはずだったのになぁ…」
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完 [編集済]
カトリーヌさん怖い……
タイトル「カメオ、ソシャゲーに怒る」
課金はほどほどに……。 [正解][良い質問]
その日、カメオは携帯会社からの請求料金を見て、それまでデートでワインを上品に飲んで、顔が赤くなっていた顔が真っ青になった後、おもむろに大声で発狂した。(1)(10)(12)
「な、なんでなんだよ。なんでソシャゲーに30万もかけたのにSSレアキャラ『ライオン人魚』が出てこないんだよ!」
カメオが怒ったソシャゲーとは、「オリオンクエスト」というカードゲーム型のソシャゲーだった。
カメオがこのゲームに興味を持った理由は、スマホで「ライオン人魚」が出てくる動画広告を見たからだ。(6)(7)(8)
そしてカメオはオリオンクエストを始めたのだが、ガチャにいくら課金しても「ライオン人魚」は一向に出てこなかった。
ひどい日は、30分で5万円を「オリオンクエスト」のガチャ代に使っても、レアカードしか出なかったこともあったのだ。
そんなカメオに追い打ちをかけるようにカメオのおばあちゃんが倒れてしまったのだ。(2)
カメオのおばあちゃんの治療費が高額なこともあり、本来払うべき治療費を払えず、カメオの家はあっという間に貧乏になった。
こうしてカメオは、ソシャゲーを運営している会社「甘木」にクレームをつけてやろうと思い、マイカーである赤い車に乗った。
しばらくして、カメオは夜の国道の中に煌々と輝いている高層ビルを見つけた。そう、そこが甘木の本社、通称「甘木ビル」と呼ばれている。
カメオは駐車場に車を停めると、たまたま車がなかったのをいいことに全速力で甘木ビルに向かって元来た方向を走り始めた。(問題文)
甘木ビルに入ろうとしたその時だった。
「やあ、君、どうしたんだい?」
そこにいたのはスキンヘッドの男だった。
「あ、はい。」
「ちょっと僕の話に付き合ってくれないかい?」
「はあ・・・」
そういってカメオはスキンヘッドの男についてゆき、甘木ビルの隣にあるレストランに入った。
スキンヘッドの男は席に着くとすぐウミガメのスープを注文し、亀夫におごった。(5)(11)
「君は何で甘木ビルに入ろうとしてるんだい?」
「はあ、いや株式会社甘木に入ろうと思って会社見学をしようと。」
「そうか、実は俺は社員なんだけどよ、甘木はやめたほうがいいぞ。あそこはえぐい商売をしてる。」
そしてスキンヘッドの男はカメオに株式会社甘木の実態をしゃべり始めた。カメオはその話を聞いてますます甘木への恨みを強くした。
レストランから出ると、早速カメオは甘木ビルに入った。すると・・・
「あはははは、今日もうまい具合に金が入るなあ!」
その声は株式会社甘木の社長、甘木であった。カメオは甘木の声を聞き、いてもたってもいられず自分のスマートフォンを用意して甘木の前に立った。
「やあやあお前はガチャで30分で5万を巻き上げるなんていい商売してんな!(9)」
そういってカメオは甘木社長のメガネめがけてスマートフォンを投げつけた。スマートフォンは甘木のメガネに当たり、割れた。
「いてえええええええええええええええええええええええええええええええ!」甘木が叫んだ。
「さあお前を懲らしめてやるぞ!」カメオが甘木社長に向かって走り出した。
その時!
「ビリリリリ!」
カメオはビルの入り口に仕掛けられていたレーザービームにうっかりひっかかってしまい、感電した。(13)そして社長のボディーガードに取り押さえられた。
こうしてカメオは不法侵入罪と暴行罪で逮捕されたのだが、その数日後、田中という警察官が甘木社長を逮捕した。というのも、甘木は粉飾決算を行っていたのだ。
この田中、実はカメオにウミガメのスープをおごったスキンヘッドの男であった。そう、田中は社員という形で潜入捜査を行っていたのだ。(15)
こうしてわずか数か月後、株式会社「甘木」は倒産したのだった。(3)
その後、カメオはどうなったのか?
カメオは保釈された後、「ソシャゲーになんて無駄なお金を払っていたのだろうか」と反省した。それからというもの、亀夫は変わり始めた。
カメオはそれまであまりしなかったカメオの祖母の手伝いを始めるようになり、お金を祖母が暮らしやすい家にするために使い始めたのだ。
そして今日もカメオは、なかなか起きるのが難しい祖母にやわらかく声をかけて目覚めさせ、祖母が起き上がるのを手伝っているとのことである。(14)(終)
[編集済]
反省したならよし!
http://enq-maker.com/dnQujSw
投票期間は10月30日の23:59までです。
なお、要素募集や解説投稿に参加していない方も投票いただけます。
票が割れています‼
あなたの1票で結果は大きく変わります! 投票がまだの方は、是非投票をお願いします。
なお、投票で同率1位が出た場合、最終的な受賞はMC判断で決定しますので、ご了承ください。
結果発表までしばらくお待ちください。
まず、最難関要素賞の発表です。最難関要素賞は……
まりむうさんの「そこには田中が紛れ込んでいます」です!
そもそも田中って誰やねんという話ですね。まりむうさんおめでとうございます。
次に最優秀要素組み込み賞の発表です。最優秀要素組み込み賞は……
まりむうさん「カメオ、ソシャゲーに怒る」です!
おめでとうございます!
圧倒的支持を集めての受賞です。見事な要素捌きでした。
そしていよいよ、シェチュ王の発表です。今回のシェチュ王は……
天童 魔子さんです!
おめでとうございます!
"時間を遡る"という独特の方法が目を引きました。オチの切れ味もお見事です。
なお今回、同率一位で2作品が並んだため、最終的な受賞はMC権限で決定致しました。
天童 魔子さんには次回「正解を創りだす」の出題をお願いいたします。
あらためて、皆様ご参加ありがとうございました!
最後は恒例の、出題者からの解説で締めさせていただきます。
『夜を駆け抜けて』
「ウミガメのスープを頼む」
ウェイターを呼び止めたスキンヘッドの男はそう言った(11)。メニュー表をちらりと覗いた俺は、その値段の高さに目を丸くする。そんな俺の様子を見てか、男は笑って「俺の奢りだ」と言った(5)。
やがて運ばれてきたスープを一口啜る。"ウミガメ"というのは隠語で、実際は取引が禁止されている稀少な野生動物の肉が使われているらしい(6)。それが何の肉かは気にしない方が身のためだ、と男はワインを飲みながら言う。厳つい見た目のわりに、ワインを飲む男の姿はやけに上品だ(1)。日頃からこういう場で高いワインを飲んでいると、自然とそうなるのだろうか。いよいよヤバい世界に足を踏み入れてしまったな、と俺は内心震える。
きっかけは、スマホで動画を見ていたとき、「一時間で10万円貰えます!」などという、如何にも怪しい広告を見たことだった(8)(9)。調べてみると、やっぱり詐欺紛いの内容。俺はその内容をヒントに、ねずみ講じみた犯罪ギリギリの商売を思い付いた。もともとの広告の内容よりずっとスマートで、かつ儲かる商売だ。大学の悪友と一緒に始めたその商売は、面白いほど儲かった。ギリギリ合法だから今のところ逮捕される恐れもない。トラブルと言えば、大損した客が事務所に乗り込んで暴力沙汰を起こし、その際眼鏡が割れたことくらいだ(4)。
順調に詐欺紛いのビジネスを拡大させるなかで、このスキンヘッドの男から声をかけられた。男は、似たような商売をする経済ヤクザだそうだ。てっきり消されるのかと怯えたが、話を聞くと組んで商売をしないかとのことだった。男は丁寧な物腰だったが、いつの間にか場に紛れ込んでいた、腕に人魚の刺青を入れた田中という男の目付きがあまりにもヤバかったので(7)(15)、ほとんど交渉の余地はなかった。
スキンヘッドの男と組んだ結果、稼ぎは格段に上がった。その代わり、ギリギリ合法だったのがギリギリ違法になった。こんな高いレストランで怪しいスープを奢ってもらうなど、もう引き返せないところまで来てしまった。今や俺は犯罪者なのだ。
スキンヘッドの男が席を立った。その隙にスマホをチェックすると、姉からメールが来ていた。今の商売を始めてから、家族とは連絡を取っていない。ろくなことをしていないのは、家族も察しているのだろう。姉から連絡が来るのは、もう何年ぶりだろうか。驚きつつ、メールを開く。
「お婆ちゃんが病気で倒れた。もう長くないんだって。あんた、お世話になったんだから、挨拶しにおいで。病院は……」(2)
雷に打たれたような衝撃が全身を走った(13)。祖母はもう高齢、いつかはそんな日が来るとは思っていたが……。俺は弾かれたように立ち上がり、レストランを出た。
駐車場に停めていた、真っ赤な愛車に飛び乗る。この車のスピードなら、すぐにたどり着けるさーー。
エンジンをかけ、発車する。
走り出して直ぐに、信号に捕まった。僅かな時間すらもどかしく、一向に信号が青にならないような気すらする。ようやく、赤が青になった(12)。しばらく走るとまた信号。信号。信号……。やけに信号に捕まる。
イライラしながら車を走らせていると、今度は通行止めだ。街路樹が倒れ、道を塞いでいるらしい(3)。仕方なく遠回りな道を選ぶ。とんでもなく時間を無駄にしてしまった。
ようやく、広い国道に出た。もう真夜中、他の車の姿はない。俺はアクセルを強く踏んだ。
子供の頃、夏休みは祖母の家で過ごした。休みなのをいいことにずっと寝ている俺を、いつも祖母は柔らかい声で起こしてくれた(14)。昼はスイカを切ってくれたし、夜は美味しい夕飯を作ってくれた。祖母の野菜スープは、さっき飲んだウミガメのスープなんかより、ずっと美味しかった……
突然、携帯電話がなった。嫌な予感に、俺は急ブレーキを掛けた。姉からのメールだった。
「お婆ちゃん、さっき亡くなったよ。最後まであんたのこと心配してた」
間に合わなかった……。俺は車を降りた。道路の真ん中であることなど気にせず、呆然と立ち尽くす。普通に行けば、最後に会えたはずなのだ。妙に引っかかる信号、思いがけない通行止め……。そんなところでどれだけ時間を食ったことか……。
―――今の俺には、会う資格はなかったってことか。
「-------っ!!!」
俺は叫んだ(10)。喉が潰れるほど叫んだ。叫び尽くすと、道路の真ん中を、もと来た方向へ向かって全力で走り出した。
昔に戻りたかった。大好きだった祖母の最後にも立ち会えない、こんな呪われた身を捨てたかった。
もと来た道を走る。そうすれば過去に戻れるような気がした。今に目を背けたかった。
このまま走り続け、日の当たる場所へ帰りたかった。
要素1:ワインを上品に飲みます
要素2:おばあちゃんが重要です
要素3:木が倒れます
要素4:メガネが割れます
要素5:スキンヘッドの男に奢ってもらいます
要素6:野生動物は重要です
要素7:人魚は出てきます
要素8:スマホで動画を見たことがきっかけでした
要素9:30分で5万円もらえます
要素10:突然叫び始めます
要素11:ウミガメのスープを注文します
要素12:赤が青になります
要素13:感電します
要素14:やわらかい声で目覚めます
要素15:そこには田中が紛れ込んでます
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。