動画内など、他所でラテシンの問題を扱う(転載など)際について
ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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「命の重み、責任の重み」

おじいちゃん、もうすぐだからね」

女は後ろを振り返りながら言った。



背中の重みは、彼女の肩に重くのしかかってくる。

だが、これが命の重み、そして責任の重みなのだ。

それを実感できることを、彼女はうれしく思った。



彼女は橋の真ん中まで行くと、川に身を投げた。

川面に、赤子の声がこだました。
11年01月08日 00:49 [yan] [★300問出題]
【ウミガメ】
No.1[うみねこ]01月08日 00:5001月08日 00:52

彼女は人間ですか?

YES 彼女は人間です

No.2[うみねこ]01月08日 00:5701月08日 00:59

彼女は自殺しましたか?

YES 自殺しました…

No.3[あらすとる]01月08日 01:1501月08日 07:53

おじいちゃんは問題文の時点で死んでいますか?

YES 彼女のおじいちゃんはすでに死んでいます。ただし、彼女が声をかけたのは、彼女のおじいさんに向けてだででなく、もう一人(?)…? [編集済]

No.4[ふわっふぁするよ]01月08日 02:3701月08日 07:48

姥捨山は関係しますか?

YES…かな? 山は関係ありませんが、老人問題という括りでは大いに関係します

あう、大事な言葉が抜けていました!冒頭部分、「おじいちゃん、”ぼうや”、もうすぐだからね」に変更します!
あと、追加で2行、文章を入れます。

 ”…今、ちょうど二人分の重さだろうか? 
限界を超える前に、間に合ってよかった。” 

まとメモ帳に訂正(追加)した問題文を入れておきます[編集済]
No.5[あらすとる]01月08日 20:0701月09日 01:14

ぼうやが生まれたのは問題文の途中ですか?

NO 冒頭のセリフの前に生まれています

No.6[あらすとる]01月09日 18:2001月09日 20:02

ぼうやも彼女と一緒に死にますか?

NO 「ぼうや」と彼女の死ぬ時期は異なります!

No.7[あらすとる]01月09日 20:2701月09日 23:46

問題文の赤子は「ぼうや」ですか?

NO! いい質問です。

No.8[usui]01月09日 21:4601月09日 23:47

彼女はぼうやを背負っていますか?

NO! 背負っているのは「ぼうや」ではありません!

お疲れ様です、ようやくPCの前に戻ってきました!
No.9[usui]01月10日 00:1701月10日 00:34

ではおじいちゃんを背負っていますか?

NO! 「彼女のおじいちゃん」ではありません。「一般的な意味でのおじいちゃん」かどうかは…やはりNOかな?

No.10[あらすとる]01月10日 05:2901月10日 07:41

オカルト・ファンタジー要素はありますか?

YES!! オカルトあります!! ファンタジーは…和風ファンタジー? [編集済]

No.11[あらすとる]01月10日 20:4101月10日 23:52

彼女が背負っているのはいわゆる幽霊ですか?

NO! オカルト的存在ですが、幽霊ではなく…!

No.12[あらすとる]01月10日 23:5901月11日 00:03

狸か狐ですか?

NO! もっと具体的な名前のある…!

No.13[きのこ]01月11日 00:0101月11日 00:03

子泣き爺関係ありますか?

YES!!! それです!

No.14[帝釈10]01月11日 00:0301月11日 00:04

女性は一度でも妊娠した事がありますか?

YES 妊娠したことが「ありました」

さて、子泣き爺は問題文のどれに該当するのでしょうか…
No.15[あらすとる]01月11日 00:1001月11日 00:11

女性はおじいさんと子供を死なせましたか?

YES!! 彼女が死なせてしまいました

No.16[きのこ]01月11日 00:1301月11日 00:14

子泣き爺がおじいちゃん+子供の重さになった時に、橋から飛び降りましたか?

YES!! それは何故!?

彼女は、背中の重みをうれしく思っていたんです。
No.17[きのこ]01月11日 00:1701月11日 00:21

おじいちゃんと子供の命の重さを感じてから死のうと思った?

YES!! ほぼ正解です!! まとめちゃいますが、予想などあれば0:30まで書き込みどうぞ!

No.18[きのこ]01月11日 00:2701月11日 00:29

すきな妖怪はなんですか(゚∀゚)

そっちですかw いろんな意味で九尾の狐、西洋妖怪ならヴァンパイアですかね~

彼女には、家族がいた。

寝たきりの祖父と、生まれたての赤ん坊。父、母はすでに他界。夫は仕事で出張中。

夫は元々、介護や育児に協力的ではなかったが、それでもいなくなるとさらに苦しい。

誰かを頼ることも、弱音を吐くことも出来ず、一人で育児と介護をこなすのは辛過ぎた。

赤ん坊はいつまで経っても泣き止まず、体格の大きい祖父は、風呂やトイレの世話も一苦労だ。



…ある日。 ふと気づくと、彼女の手には、赤く染まった包丁が握られていた。

部屋の中には、2つの死体。



彼女は逃げ出した。真夜中の道を、山に向かって走り出す。

息も絶え絶えになり、歩みを緩めた頃、どこからともなく、赤ん坊の泣き声が聞こえる。

道端に、赤子が捨てられていた。彼女は、ふらふらと駆け寄り、赤子を抱き上げた。

…ああ、暖かい。

彼女は、自分のしでかしたことの大きさを、まざまざと見せ付けられた気がした。

…戻ろう。赤子を背負い、里に向かって歩き始めた。



”ズシリ。”  急激に、背中の赤子が重さを増した。

はっとして振り向くと…背負っていた赤子の顔が、老人のそれに変わっていた。

彼女が拾い上げたのは、妖怪・子泣き爺。赤子のフリをして同情を誘い、背負ってくれた人間の

背中で徐々に重さを増し、最後にはその人間を押しつぶしてしまう。



「おじいちゃん…!」 女は、恐怖した。冷静に見れば、女の祖父の顔とは違うことに気づいたはずだ。

が、パニックに陥った彼女は、子泣き爺と自分の祖父を混同してしまった。

背中に重くのしかかる体重。それは、彼女が介護の時に感じていたものと同じだった。

そして、徐々に重さを増し、より重い負担となっていく過程も同様だった。



これは、罰だ。 二人を殺した、自分への。 そう、自分だけ逃げちゃいけなかったんだ。

そう思うと、恐怖が薄らいだ。そして、足は自然と、橋のほうへと向かう。



「おじいちゃん、ぼうや、もうすぐだからね」

女は、背中の子泣き爺を振り返りながら言った。

だが、彼女が見ている先にあるのは、自分の祖父とぼうやの姿だ。



背中の重みは、彼女の肩に重くのしかかってくる。

だが、これが命の重み、そして責任の重みなのだ。

それを、実際の重さとして実感できることを、彼女はうれしく思った。



子泣き爺の体重は、さらに増え続ける…今ちょうど、おじいちゃんとぼうや、二人分の重さだろうか?

自分が支えられる限界を超える前に、間に合ってよかった。



彼女は橋の真ん中まで行くと、川に身を投げた。

川面に、赤子の声がこだました。
11年01月08日 00:49 [yan] [★300問出題]
相談チャットです。この問題に関する事を書き込みましょう。
あらすとる[★古参]>>ああ、なるほどwあの爺さんが子泣き爺でしたか;鬼太郎は数話見ていますが爺さんの名前はあまり気にしていなかったですねw[11日00時57分]
yan[★300問出題]>>お、赤文字単語、4つのうち3つ使ってた! 「叫び」も入れておけばよかったなぁw[11日00時42分]
yan[★300問出題]>>ふむふむ、「ゲゲゲの鬼太郎」にもレギュラー(味方側)で出てきてます>子泣き爺。今回は現代の老人介護問題とリンクさせましたが、姥捨て山や口減らしなど、古い時代にも通用する内容だと思います[11日00時40分]
yan[★300問出題]>>たまもっち(オイ)もそうですし、「うしおととら」の白面の者、最近では「ぬらりひょんの孫」の羽衣狐など、悪役としては非常に魅力的です♪[11日00時37分]
あらすとる[★古参]>>お疲れ様でした!子泣き爺は始めて知りました;解説が怪談じみて良い感じでした^^そしてま・た・き・の・こ・さん・ですかorz次こそは…きのこさん、オメです^^[11日00時37分]
yan[★300問出題]>>まとメモ帳のほうに、雑記を追記しています。子泣き爺について調べていたら、なんとなく浮かんできたスープです。「赤子と老人」という2面性、「負担は増すばかり、最後にはおぶったものを潰してしまう」…ひょっとして、昔も老人介護は大変で、そこから生まれた妖怪なのかなぁ、とか考えてしまいました。[11日00時35分]
あこ[管理人想い]>>|д゚)チラッ 九尾の狐・・・たまも先生?w[11日00時32分]
yan[★300問出題]>>それでは、解説張りますね![11日00時28分]
yan[★300問出題]>>ご参加ありがとうございます! お名前は「たいしゃくてん」様ですよね?♪[11日00時06分]
帝釈10[★★生きた化石]>>問題文コワイヨー状態で参加見送ってたけど参加する事にします。 でもヤッパリコワイヨー[11日00時04分]
yan[★300問出題]>>うーん、みなさんがいる時間帯になかなか来れない…1時半で一旦落ちます。それまでの質問には返答しますし、置手紙していただければ朝にはお返事お返しします![10日01時07分]
yan[★300問出題]>>ああ~、ウミガメ30の前後で書き込みしたかったのに、遅くなってしまった…ケータイから書き込みが出来たなら…!「現在1人がログインしています。」の文字が悲しい…[編集済] [09日01時15分]
yan[★300問出題]>>問題文に「抜け」がありました。これがなくては片手落ちになってしまう…。まとメモ帳に訂正(追加)した文章を入れておきます![08日09時56分]
yan[★300問出題]>>ご参加ありがとうございます!お昼間は時々覗きに来ます![編集済] [08日07時51分]
ふわっふぁするよ>>うわ、凄え面白そうな導入(;゜0゜)参加しときます。[08日02時37分]
あらすとる[★古参]>>しまった、ちょっと離れていた隙に…orz質問だけ投下しておきますw[編集済] [08日01時14分]
yan[★300問出題]>>はーい、みなさん寝られたようですし、また朝にでも~[08日01時05分]
うみねこ[管理人想い]>>せっかくなのですが、これからお風呂に入ってくるので抜けますね。 ごめんなさい;[08日00時58分]
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問題文訂正:

「おじいちゃん、ぼうや、もうすぐだからね」
女は後ろを振り返りながら言った。

背中の重みは、彼女の肩に重くのしかかってくる。
だが、これが命の重み、そして責任の重みなのだ。
それを実感できることを、彼女はうれしく思った。

…今、ちょうど二人分の重さだろうか?
限界を超える前に、間に合ってよかった。

彼女は橋の真ん中まで行くと、川に身を投げた。
川面に、赤子の声がこだました。


【作者雑記】
子泣きじじいの設定を呼んでいたとき、ふと、現代の育児・介護の問題と重なるものがあるなぁ、 と思い立ち、今回のスープを作りました。
老人を妖怪扱いするのは不謹慎かもしれませんが、子供のように手がかかり、重くのしかかり、そして負担はさらに増え続け、しまいには介護者のほうが潰れてしまう…。
育児問題もそうですが、核家族化が進み、まわりのサポートが得られない状況に陥った家族にとっては、深刻な話ですね…。
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