10周年ということで、二人は思い出のレストラン「ラテラル」で食事をしようと考えた。
昔は小さなお店で有名ではなかったが、今では人気の高級料理店のため、なかなか予約が取れない。そのため、1カ月も前から予約していた。
しかし、カメオは出発直前に都合が悪くなったために、レストラン「ラテラル」の予約をキャンセルしてしまった。
にもかかわらず、1時間後にはカメオとカメコは、レストラン「ラテラル」の海の見える特等席で、仲良くワインを飲んでいる。
一体、どういうことだろう?
※SPは牛削りさんです。牛削りさん、ありがとうございました。
【ウミガメ】
SPは牛削りさんです。
この問題のカメコは、私のことが大好きなカメコちゃんではありませんね?
カメコ「あなたのことが好きなカメコはこの世界にはいないと思うのだけれど」
嘘をついている人物はいますか?
NO いません。
「ラテラルの海」が見える、別のレストランですか?
NO 「海が見える」特等席です。
レストラン「ラテラル」がある場所は重要ですか?
YESNO 特に重要ではありません。
登場人物は二人ですか?
NO レストランのオーナーがいますが重要ではありません。
「都合が悪くなった」のは時間に余裕がないという意味で使われていますか?
NO! 時間の都合ではありません。重要 [良い質問]
場所は「ラテラル」ではなく、≪ラテラルの海≫が見える場所ですか?
NO 3より
ラテラルで食事しましたか
YES レストラン「ラテラル」で食事をしています。
カメオの用事が済んだので、違うレストランで飲み直しですか
NO 別のレストランではありません。
レストラン「ラテラル」の過去は重要ですか?
NO 物語としてはいろいろありますが、問題を解く上では重要ではありません。
船ですか?
YESNO 仮に船の上のレストランでも成立しますが重要ではありません。
カメコがラテラルの予約を取っていましたか?
YES! まとめられますか? [良い質問]
カメオは持ち合わせが足りず予約していたものは食べられなかったが、値段の安い料理を食べることにしましたか?
NO カメオは予約自体をキャンセルしています。
10周年のサプライズは関係しますか?
YES! まとめられますか? [良い質問]
この二人は予約を取った客としてラテラルに来ていますか?
YES! 予約を取れないとまず入ることは難しいです。 [良い質問]
カメオはラテラルで働いていますか?
NO レストラン「ラテラル」の関係者ではありません。
ラテラルという名前の店は2件ありますか
NO 同じ名前の店はありませんでした。
カメオはレストランの従業員ですか
NO 16の通りです。
カメコが予約してることを知らずにカメオも予約してしまったので、キャンセルしてカメコの方の予約でラテラルに行きますか
YES! その通り! [正解]
二人とも同じ店をサプライズで予約していたので、片方をキャンセルしましたか?
YES! その通り! [正解]
カメオとラテラルが組んでサプライズをカメコに仕掛けますか?
YESNO ストーリー的におもしろいですが特に重要ではありません。
1 カメコちゃん! このカメコは、1に返答したカメコちゃんですか?
カメコ「あなたは人妻に興味があるのかしら?」
カメコとKUZUHARAさんがくっつくのはいつですか?
カメコ「彼は熱々に熱した鉄板とくっついていればいいと思うわ」
日が傾き始めた頃、カメオはそろそろ夕食にしようと提案した。
「カメコ、せっかくの10周年なんだし、特別な場所で食事したいと思わないかい?」
「あら、いいわね。そう思って、私、いいところを予約してあるの」
「え、君もかい? 実は僕もなんだ。困ったな、どうしよう……」
「困ることは無いわよ」
「え、どうしてだい?」
「予約した店の名前を一緒に言ってみればわかるわよ。せーの……」
『レストラン「ラテラル」!』
「ほら、やっぱりね。二人の思い出の場所だもの、考えることは一緒ね」
「そうだね。しかし、あそこは大人気のお店だから、二つ分席を取るのはまずい。僕の分だけキャンセルしておこう」
カメオは店に、カメオ予約分をキャンセルする旨を伝え、レストラン「ラテラル」へ向かった。
「いらっしゃい、カメオさん、カメコさん。お久しぶりです」
「オーナー、久しぶり。相変わらず大繁盛しているみたいだね」
「ええ、おかげさまで。特に記念日やお祝い事で来店されるお客様が多くて、店は大忙しですよ」
「しかし、オーナーも人が悪いな。二人分も予約が入っているなら、どちらかにそのことを伝えてくれれば良かったのに」
「ははは、それじゃあサプライズにならないでしょう。カメオさんの後にカメコさんから電話がかかった時、これはお互い秘密でご予約されていると確信したのです。もっとも、それぞれ別の方といらっしゃる可能性はありましたが、今日が二人の結婚記念日だということは、存じておりましたので」
「なるほどね。そういえば、初めて来た時も、カメコと一緒だったなぁ」
「ええ、あの時はまだ当店も規模が小さくて、お客様もカメオさんとカメコさんだけでしたからね。よく覚えております。ささ、こんなところで立ち話をしていても仕方ありません。今の時間帯ですと、ちょうど夕陽が海に沈むところがきれいに見えますよ。こちらの特等席へどうぞ」
こうしてカメオとカメコは、夕陽と海が見える特等席で、ゆっくりとワインを飲みながら、二人の時間を過ごしたのであった。
「本日のメニューは、ウミガメのスープに近海で採れた海藻サラダ、牛フィレ肉のステーキ、夫婦連れのスフレ、バケットに赤ワインでございます。当店では、その他にもご予算やお好みに合わせたメニューをご用意させていただいております。ご予約は2か月前から承っております。大切な記念日やお祝い事には、是非レストラン「ラテラル」をご利用ください」
要約:二人ともサプライズプレゼントとして1か月前からレストラン「ラテラル」を予約しており、出発前にそれがわかったため、カメオの分だけキャンセルし、カメコの名前で入店した
フィーカス著「サプライズプレゼント」より(ただしストーリーはまるっきり異なります)