長年の農業生活で背中はすっかり曲がって猫背ではあるが、この人が作ったキャベツはそれだけで村の名産となる程の美味しさだった。
しかし、どういうわけか最近めっきり作らなくなってしまった。
てっきり歳のせいかと思いつつも、他の者がその理由を尋ねるとイネさんは一言。
『毒を混ぜたくない』と言った。
一体どういうことだろうか?
--------------------------------
※この問題は「どく」「猫背」「キャベツ」のお題をもとに作られた三題噺の問題です。
~無茶振り三題噺とは?~
「三つのキーワードから問題を作ろう」という企画です。
詳しくは、チャット『三題噺』をご覧ください。
--------------------------------
【ウミガメ】
畑の土の質は重要ですか?
Yes!! [良い質問]
イネさんの言葉はつまり、毒の含まれるキャベツを作りたくない、という意味ですか?
Yes!! ミスリード注意 [良い質問]
重要キャラは、イネさんだけですか?
Yes!!
問題文当時キャベツを作ると実際に毒が混ざりますか?
No!! 普通に作ってたら混ざりません!
土が有害物質で汚染されているので、そこでキャベツを育てるとキャベツにも毒が含まれてしまいますか?
YesでもありNo!! 普通に作ってたら… [良い質問]
非現実要素はありますか?
Yes!! あながち非現実でもなさそうですが
どんな育て方をしても、そもそもキャベツ自体にもごく微量の毒性があることは関係ありますか?
No!! そうなんですか?w
イネさんがキャベツを美味しく作れる理由は重要ですか?
Yes!!! [良い質問]
犯罪要素はありますか?
Yes!! [良い質問]
綺麗な桜の下には死体が埋まっているのと同じように、美味しいキャベツの下にも死体が埋まっていますか……?
Yes!!! [良い質問]
おいしさと健康は相反するものですか?
No?w
イネさんは無農薬でキャベツを作る名手だけれども、イネさんが毒殺した死体が土の中に混ざっているため、キャベツを育てたらその毒物が混入する可能性がありますか?
No!!
イネさんは家族に毒を盛られていますか?
No!! そんなちゃちなもんじゃ断じてねえ!w
イネさんが使っている肥料が美味しさの秘訣だが、その肥料に毒が混ざるようになってしまいましたか?
Yes!! 10と合わせて、まとめてください! [良い質問]
イネさんは歳のせいで、毒を排除できなくなりましたか?
No!!
キャベツを美味しくするコツに毒を混ぜる必要がありますか?
No!! ミスリード注意!
専門的知識は必要ですか?
Noかな?
人には有害、キャベツには無害なものを毒と呼んでいますか?
No!!
普通にキャベツを作ろうとしても、普通は作れるはずなどありませんか?
No!! 普通のキャベツなら作れます!
土の質は、イネさんがキャベツを作っていた頃と作らなくなってしまってからでは、変化しましたか?
Yes!!
「恐怖の味噌汁」→「今日麩の味噌汁」というダジャレがあるように、イネさんはキャベツの味噌汁を作りますか?
No!!
10.14より。昔は毒気のない新鮮な死体を肥料にキャベツを育てていたけれど、今はそういう死体が手に入りませんか?
Yes!!! 正解とします! [正解]
イネさんが元気だった頃は肥料用の死体を撲殺などの力技で仕入れてくることができたけれど、歳をとった今となっては毒殺くらいしか人を殺せる方法がなく、毒殺の死体では肥料に使えませんか?
No!!
伝統的に土葬をこの村では行っていたが、イネはそこから死体を盗み、肥料にしていた。
しかし最近、人間は合成化学材料込み塗れになってしまったので、農薬を使ってこなかったイネのプライドが許さずどちらにせよ味は落ち、使うことが出来なくなった。
〜〜〜〜
↓以下、残酷な描写あり! 注意してください
(二人は原作とは異なる設定の可能性があります)
綺麗な桜の木には死体が眠っている。
そう言ったのは果たして誰であったか。
私はぼうとそんなことを思いながらバス停にあるベンチ座り、帰りのバスを待っていた。
「そろそろのようだね」
隣で立っていたライナーが時刻表を見てぽつりと呟く。そして彼の言う通り、程なくして二時間に一本であるバスの最終便が到着した。
二人を乗せたバスは、お世辞にも静かとは言えない機会音を発しながら扉を閉め、村を出発した。
「どうした?」
「ん? なにがだい?」
「いや……どこか元気が無いように見えたからさ。そりゃ、謎が解けなかったのは残念だったがあのおばあさん。コツはというと、完全な無農薬に拘っているとしか言わない。最初から話す気も無かったんだろう。しょうがないさ」
「ああ」
わたしはチラリと窓を見て、そこに映る先程まで自分たちが調査していた村を眺める。夕日に照らされたその村はまるで燃えているようだった。
「そうだね」
短くそう言うものの、実際わたしは謎を解いていた。あの村がまだ土葬をしているということ。その墓地がイネさんの家の隣にあること。目を盗んで調べた時に見つけ出した、畑の土の中にあった骨片と倉庫にあった血まみれの大きな臼。
それらから推測して考えられる事実は、一つ。
彼女は人を肥料にしていた。
おそらく夜だろう。彼女はたまに墓地へと忍び込み、腐敗しかけた死体を盗み出す。
そしてその臼に入れて、鎌を死体に突き立てて、思いっきりぐちゃぐちゃにする。人の形をした肉をミンチにしてただの肉塊へと化した後も、もっとぐちゃぐちゃにして半分液体状になったところを土に混ぜる。
そうしたら立派な人間肥料の出来上がりだ。
おそらく、これが「美味しいキャベツ」の秘密だ。
そう考えると、彼女の言葉──。
あの毒は『合成化学料にまみれた私たち現代の人間』を指していたのかもしれない。
「そう言えばライナー君。君、最後のキャベツを食べたんだろう? どうだった?」
「ん? おお! 噂通り。あんな美味しいキャベツは食べたことがないな。シンディも食べれば良かったのに」
「ふうん。それは良かったよ」
彼にこの推測を話すのは止めにしよう。
仏さんが関係しているだけに、「知らぬが仏」ってね。
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。