【正解を創りだす】優勝する男【ウミガメ】

ゲッツェは重要ですか？

クロースって音がしますか？

ミュラーは点を獲りますか？

合言葉はラームですか？

白い雪が桜のように舞いますか?

パルプンテがないとダメですか?

「革命のエチュード」をかろやかに弾きますか?

ノイアーは壁ですか？

彼は二つの意味で真っ赤になりますか?

嵐が起こりますか？

ヘアワックスを全身に塗りたくりますか?

グロスクロイツは現れますか？

水不足が深刻ですか？

ジャガイモが全ての元凶ですか?

にっこり笑う笑顔に恐怖しますか?

急に茄子が嫌いになりますか？

「えんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」と叫びますか?

非常口が気になりますか？

カウンターを食らいますか？

フッキが復帰しますか?

a lot ofと書かれてますか?

しきりに後ろを気にし出しますか?

突如くらやみに覆われますか?

称号「★★★爆心無双」を手に入れたことから全てが始まりますか?

両手に腕時計をしますか？

3本のトッポが命綱ですか?

噛み付きますか？

給水タイムはありますか？

どこからともなく「ファッ!?」という音がしますか?

楽天カードマンは登場しますか?

自分の部屋へ入る時「まっくろくろすけでっておいで〜！！！」と叫びますか？

無残にも岩盤に叩きつけられますか?

時計が時間を告げますか?

海亀家に伝わる「3本のポッキー」が有名ですか?

歩くたびに「オムワンバァ!!」という音がしますか?

両手を交差しますか?

彼は彼女に大切な話しがあると言いましたか?

魔の6分間は存在しますか？

大惨事を指パッチン1回で切り抜けますか?

抜け毛で世界を恐怖のどん底に落とし入れますか？

迫るアイツらは地獄の軍団ですか?

PKは重要ですか？

なんとなく幸せですか?

寝不足ですか？

ブログが炎上したので、水をブッかけて抑えますか?

泥棒をひっ捕らえますか？

ブログが炎上したので、水をブッかけて抑えますか?

どいつもこいつもどうしようのないバカでしたか?

ニシムラは重要ですか？

逆立ちで世界を巡りますか？

ミッションはインポッシブルでしたか?

ティキタカは終わったと言われますか？

大人の階段を転げ落ちますか?

みんなが100番を狙いますか？

ごみは持ち帰りますか？

ファンデルワールス力は重要ですか?

本人にそのつもりはありませんでしたか?

田中がパーティの準備をしながらシライを決めますか？

バク転で状況がひっくり返りますか?

田中は登場しますか？

野生の田中が飛び出してきますか?

会長は田中ですか？

田中は顔中に緑のペイントをしていますか？

田中は柱の陰から見つめていますか？ [編集済]

田中がパンチ！キック！トドメにトリプルアクセルを決めますか？

実況は倉敷、解説は田中ですか？

彼の話をしよう


勇敢で無鉄砲で破天荒で臆病者の彼のことを


海亀家に伝わる有名な「3本のポッキー」


私の唯一無二の親友ポッキーの話を



当時私と彼はとあるアジアの田舎町で育った親友ながらの関係だった。


母は日本人で父の祖国に嫁いだ（しかし名前は母方のまま。此れ如何に?）私はまぁいわゆる【からかいの的】だった。


そんな私に分け隔てなく接してくれたのが片足なしのポッキーだったと言うわけさ。


片足がないから彼も三本のポッキーっとからわれていた
。

私達は孤独だったからこそ仲良くなれた。


私の肌の色がみんなと違うと嘲笑われたら

ポッキーはヘアワックスではない何かを全身に塗りたくっておどけて見せた。



私と彼が16の時戦争が起こった。




隣国の王女がある国の王の元を訪れた際


長い抜け毛を発見したのが始まりだと言うあの悪夢のような惨劇が。


まさにそれだけのことで世界は戦争一色に染まりどん底に落ちたのだから。



とにかく私の国も戦争に巻き込まれた。



水不足が深刻ということもありこのままでは自滅必至。


他国から奪うしかなかったのだ。


ポッキーの元にも私の国でいうところの『赤紙』が来た。


戦争徴収さ。戦地に赴き兵士として戦えっと


まるで死刑宣告だったよ。


しかしポッキーは「優勝してくる」（私の教えた『優雅に勝つ』の略）


と言って戦争に志願したのだ。



私は彼を止めた。私の制止を振りほどく彼ををひっ捕らえてでも止めた。


みすみす死ににいくことはないではないかと


しかし彼、いやポッキーは私に戦争に帰ってきたら大事な話しがある。


だから無事を信じて待っていてくれ。


にっこり笑う微笑む彼にもう二度と会えなくなるのではないか


彼はそのことを悟っているのではないかっと恐怖を感じたが私は何もいえなかった。


それから月一度のペースで手紙が届いた。



今日は上官に噛み付いて右ストレートのカウンターを食らった。


今日初めて敵軍と遭遇した、マジビビった。


今日は三機敵を撃ち倒した。でも敵軍の100番って書いてあるアイツマジ強い。みんなで競争



今日油断して狙撃された。後ろに付かれていた。しきりに後ろを気にすべきだった。でもまだ生きてる。



そんなやり取りが過ぎ白い雪が桜のように舞う12月


彼から手紙が届いた。



メリークリスマス。今月はクリスマスだろ?日付の感覚がなくなったけど


プレゼント用意してたんだ。思い出した。俺の机の一番上の引き出し。



開けてみるとサンタの人形でした。


押して見ると『ほほほ、サンタXXXXだよ』っと音がしましたが壊れているようでした。



しかし結果水食料も尽きた我が国の負けは決まっていました。


兵士も食料も鉄も気力も失った私の国はあっさりと敗北宣言を出し戦争は終わりました。



ポッキー達兵隊さんたちも帰ってくることが出来ました。


非国民。お国のために死ね。っと言われることもなく国のために戦った英雄として迎い入れました。


生きててくれて本当に良かった。



私はその後どうなったかって?もちろん結婚しましたよ?





戦時中たまたまこの国を訪れていた流離のアスリートの田中さんに出会ったその場で渾身のシライで告白されて一発ＯＫ。即婿養子決定。親の理解力と行動力が怖いｗ


帰ってきたポッキーにはなかうどをやってもらい


住む家のない彼を体の良い召使として雇い幸せに暮らしました。




ＰＫ（ポッキー）？重要と見せかけて重要でなかったりします [編集済]

タイトル　田中の事件簿

俺は水平高校2年の田中太郎。
水平思考大会に出場する。
友達に「優勝してくる」と宣言したからには優勝するしかない。
この大会の参加者は民宿ラテシンでしばらく過ごすことになっている。


海亀花子(13)
桜井雪　(27)
田中太郎(17)
神野臼井(45)
亀山海男(22)

民宿ラテシン5号館にいるのはこの5人だけだ。
部屋割りはくじで決めるらしい。
100番のくじを引けばもっとも豪華な部屋に泊まることができるという。
皆100番のくじを狙っていたが、引いたのは亀山だった。(要素14)
それぞれが自分の部屋に戻り、1日目が終了した。

2日目の朝、食堂に集まることになっていたのだが、なかなか亀山が来ない。
心配になった花子は呼びに行ってくるそうだ。
しばらくして花子が慌てて戻ってきた。
返事がなく、ドアの下から血が見えていたそうだ。
俺たちは全員で亀山の部屋へ向かい、俺はドアを破った。
この時、俺は少し違和感を感じたがそんなこと気にしていられない。
中には頭を殴られて出血し、死んでいた亀山の姿があったからだ。

あれ？この死体何だか妙だ。
何が妙なんだ？
そうか！髪の毛がないんだ！

部屋の窓には内側からカギがかかっており、ドアも俺が破ったドア一つしかない。
これは密室殺人なのだろうか？
それとも事故か。

死体のそばには凶器のようなものは無く、PKと描かれたダイイングメッセージがあった。
だがPKはいったい何を表しているのだろうか？
イニシャルでは無さそうだ。
おそらく犯人が残した偽のダイイングメッセージだろう。
亀山の手に血が付いていないからだ。
PKは重要でないのだ。(要素12)
それよりなぜ髪の毛が抜けているのだろうか？

ここは山奥であるため、警察が到着するのは明日の夕方らしい。
その日は各自で自分の部屋に籠ることにした。

翌日、廊下で神野の死体が発見された。
後ろから腰と胸を突き刺されている。
傷口の形から凶器が分かった。
凶器は2つあった。
食堂にあった果物ナイフ、さらに包丁だ。
果物ナイフはもともとあった棚から発見され、包丁は流しから見つかっている。
犯人はこの中にいるのだろうか、しかし誰かが侵入した可能性もある。

ところで、なぜ神野は後ろから近づいてくる犯人に気付かなかったのだろうか？
亀山が殺されているなら当然警戒して後ろを気にするはずだ。(要素7)
もしかして…これは…

俺は神野の部屋を調べた。
なんとそこに亀山の死体があるではないか。
神野が昨日着ていた服も着せられている。
さらにタライの中に黒っぽい固まったものを見つけた。
ガブッ！(要素8)
噛み付いてみるとかなり甘い。
これは…チョコレートだ。
そうか、そういうことだったのか。
謎はすべて解けた！

俺は花子に話があると言った。(要素10)
この時、俺の笑っている顔を見た花子は少し恐怖しただろう。(要素5)
俺は小声で話し始めた。

田中「分かったんだ、亀山を殺した犯人も、神野を殺した犯人もね。」

花子「え…？」

田中「まず、亀山を殺した犯人、それは神野だったんだ。
神野は亀山を殺し、最近アフリカで発見されたこの新種のウイルスを使ったんだ。
このウイルスは血液に入ると髪の毛を抜けさせる特性がある。
これは今世界を恐怖に陥れている原因の一つなんだ。(要素11)
そして、神野はそのまま部屋を出た。
その後、俺がドアを破る。
この時、鍵がかかっている部屋を破った時にするはずの「クロース」という音がしなかった。(要素1)
つまり元から鍵なんてかかっていなく、密室なんかではなかったんだ。」

花子「神野は何で亀山さんを殺したりしたの？」

田中「それは神野の部屋から、神野の服を着た亀山の死体が発見されたことと関係がある。
神野は亀山の死体を自分の死体だと錯覚させたかった。
そのため、亀山の髪を抜いて髪型を自分に近づけたかったんだ。
なぜこんなことをしたのか、それは神野には本命の殺したい相手がいたからだ。
神野が死体となって発見されれば、神野が犯人の候補になるはずはない。
しかし神野は殺されている。」

花子「それで、神野を殺した犯人は誰？」

田中「神野は殺そうとした相手に気づかれ、先手を打たれて不意打ちのカウンターを食らってしまったんだ。(要素6)
その犯人は、君だよ。」

花子「違う、どうして私が犯人にされなければいけないの？」

田中「神野の部屋にあったチョコレート、おそらく神野はこのチョコレートを使って見立て殺人を行おうとしたんだ。
チョコレートを死体に塗りたくれば人間ポッキーの完成というわけだ。(要素3)
当然、こんなことをしようとする相手は「三本のポッキー」で有名な海亀家の人間しかいない。(要素9)
水不足が深刻な水平市の市長であるお前の父親は、町おこしのための名物が欲しかった。(要素4)
町おこしで若者が増えれば、水不足を解決できる方法を思いついてもらえるのではないかと期待していたからだ。
そのために海亀市長は神野から「三本のポッキー」を汚い方法で奪い、町おこしを成功させた。
そのことで神野は海亀家を恨んでいる。
これが神野の動機だ。
おそらくお前は以前にも神野と会ったことがあり、身の危険を感じていたんじゃないか？」

花子「…」

田中「さらに、さらにィ神野の死体の傷と凶器にも証拠がある。
神野の腰にある傷、これはなぜあるのか、それは犯人は神野が立ったままでは胸を狙えなかったから。
また、凶器の果物ナイフはもとの棚に戻していったにも関わらず、致命傷を与えた包丁を棚に戻さなかった。
これらの理由は手が届かなかったからだ。
包丁は神野が持っていたため使うことができたんだろう。
しかし棚に戻せなかった。
だから流しで見つかったんだ。
ここまで極端に背が低いのはお前しかいないんだよ。」

白い雪が桜のように舞っている。(要素2)
それが窓から確認できた。
それは花子が窓を開けたからだった。
花子は飛び降り自殺をしようとしていた。

田中「やめろ、ここは4階だぞ。」

花子「殺人がバレてしまってはおしまいだよ。ここで死ぬんだ。」

とっさに田中の体が動いた。
田中はシライを行うつもりはなかったが、それによって花子を捕まえて自殺を止めることができた。(要素13)(要素15)
花子が神野を殺した犯人だということは誰にも言っていない。
それが花子が自殺をしないと約束する条件だった。
警察には外部犯がやったと言っておいた。

こんなことがあったため、5号館の参加者は大会の途中で帰されてしまった。
しかし、殺人事件があったにも関わらず俺は生きて帰ることができた。
そのことで俺の家族や友人は温かい歓迎で迎えてくれたのだった。

おしまい。
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【タイトル】ロマンスのかみさま

世界が【かみさま】に仕切られて3年。この世は【かみさま】のしたいままに動かされている。

雪が桜のように降る8月。バーテンダーの田中(♀)は気ままな【かみさま】に苛立ちを覚えていた。

田中「何よ！この季節！暑いの？寒いの？春なの？なんで秋がないのよ！わけわかんない！ねぇ？白井さん。」
白井「そうねぇ。私達が就職する前からだもんねー。まだ慣れないわ。」
田中「そんな事よりも、この前の【かみさま】のTVでの発言聞いた？マジふざけんなって感じだったわ！」
白井「見た！明日からでしょ？最悪だわ。」

〜3日前のかみさまTV〜

かみさま「あのさー、最近、水曜日おもしろいテレビやってないよねー。あと、この前の水曜日にくしゃみしたら、前髪がぬけちゃってさー。ははは。えっと、ということで、この世から水曜日を消しまーす。んじゃ、次の水曜からなくなりますんで、よろしこ。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

田中「暦が変わっちゃうじゃん！バカなの？かみさまバカなの？バカミサマなの？」
白井「バカミサマwww」
田中「そんなおもしろくねーよ！すべってるよ！あーダメだ。イライラするぅー！」
苛立ちから職場のカウンターに噛みつきガジガジしていると、白井が1枚の新聞広告を持ってきた。
白井「あんた、そんなにムカついてるならコレに出てみれば？優勝すれば【かみさま】に願いを一つ聞いてもらえる大会。【かみさまへぶっちゃけようコロシアム】略して【かみ、ぶっころ】に！」

田中「いや、いいわ。めんどくさいし。眠いし。」
白井「えっ、いや、ちょっと。あんた行かないとこの先の展開とか、都合とかあるのよ。行ってよー。お願いよー。」
田中「わかった。行くわ。水曜がない世の中なんておかしいもの。」
白井「スイートポテト？」
田中「はいはい。お菓子芋の。世の中スイートポテトだったら、このままでいいわ。もう、白井さん、めんどくさい。行ってくるわ。優勝してくるね。」


白井「ちょっと待って。あなたに言っておきたいことがあるの。私の彼もそう言って出て行ったわ。
『優勝してくる。』これが彼の最後の言葉だったわ。
その後、『これだけは覚えていて欲しい、PK。パンツ食い込んでる。』これが彼の最後の言葉だったわ。
その後、『大切な話がある。』これが彼の最後の言葉だったわ。
結局、大切な話はわからずじまい。振られたわ。昨日。」

田中「いてきまーす。」

田中は会場へ向かった。


田中「ここか。決戦の舞台は。」

田中がやって来たのは【かみさま】が運営しているコロッセオ、その名も【神殿でんねん】。なぜ関西弁なのか、そんなことも気にすることもなく、田中は中に入り、受付を済ませた。田中のゼッケンは100番だ。ワンハンドレット。ドレッド田中。
田中は強く見せる為にヘアワックスを髪の毛に塗りたくり、髪の毛を逆立てた。スーパー田中２。完璧だ。ドレッド田中じゃないけど。

初戦の相手は、なんと本物のスーパーな人。優勝候補らしい。シュワンシュワンいいながら気を溜めている。しかし、前にはものすごく気が溜まっているのだが、後ろは全く気のベールをしない。絶対後ろもした方がいいのに、しない。前ばっかシュワンシュワン。しかし強い。
田中は戦うことも出来ずへたり込んでしまった。そこに相手はチャンスと思い、突っ込んで来た。田中は恐怖のあまりサッと横に避けた。その際、足が相手の背中に当たった。すると気のベールをしていなかったせいか、場外へ吹っ飛んだ。

相手「かっ・・かっ・・。」
田中の勝ちー。

なんやかんやで準決勝。もう人が多すぎるのでバトルロワイアルだ。残り2人になるまで戦い続ける。
開始と共に、全員が田中に襲いかかる。田中狙いだ。
超怖い田中は隣にいた人を押し出し、自分の身代わりとした。申し訳なさと、やられる覚悟から目をつぶりじっとした田中。しかし痛くない。そーっと目を開けると敵が全滅。そこには1人の女性。そう、彼女は白井。眉間にホクロのある、あの白井だ。

白井「助けに来たわよ。田中さん。」
ニコッと田中に笑いかけたが、もう血まみれ。怖いとしか言いようがない。ブラッディメアリー。ブラッディシライー。
しかし、なんか強かった白井と共に生き残ることが出来た田中は決勝へと進んだ。

決勝は【かみさま】との街中での鬼ごっこ。2人が鬼。【かみさま】を捕まえたら2人の勝ちだ。しかし【かみさま】の正体は誰も見たことがない。
2人はアイテムを所持し、スタートがかかった。制限時間は1時間。

2人はまずアイテムを確認する。中には、しゅき家の牛丼(並)、中川家のDVD(ver.1)、海亀家のポッキー(3本)、有名な家ばっかだった。全然使えそうにない。
アイテムの確認を済ませ、適当に歩いてみる。作戦は、私達を見て逃げるのが【かみさま】。これしかない。


20分くらい歩いたころ、黒い帽子を被った男が私達を見て、コソコソと動いた。白井はそれを見逃さなかった。
全速力で逃げる男。必死の形相で追いかける白井。そう、眉間にホクロのある、あの白井だ。
〜10分後〜
「やっと捕まえた」
ついにひっ捕らえた。

田中「このハエめ！私の周りをブンブンちょろつきやがって！やっと捕まえた。滅殺！」

田中が渾身の握力で握りつぶそうとしたその時

パーン！パーン！

終了ー！

街全体に鳴り響くスピーカー。そう、そのハエこそが【かみさま】だったのである。田中の手の中から声が聞こえる。

かみさま「ちょー、やるじゃんやるじゃん。まさかバレるとは思わなかったよー。仕方ない。君たちの願いを一つ叶えてあげようね。」



〜一方その頃の白井〜

白井「やっと、追い詰めたわ。観念しなさい！ぴろし！」

ぴろし「もぉー、怖いよ白井ちゃん。なんすか？なんすか？」

白井「なんすか？(´Д` )じゃねーよ。なんで振ったの？私の事。」


ぴろし「僕は、期間中、いつも白井ちゃんに呼び出されて白井ちゃんの家に言ってたんだ。白井ちゃんが、優しく迎えてくれるからね。でもテストなんだよ！テスト期間中に呼び出すのはやめてくれよ！僕はこのテスト散々だった。僕はまだ13歳なんだよ！僕のこと考えてくれよ！」

白井「そうなの。わかった。【かみさま】、私の願いを言います。【ぴろしが、私のことを一生好きでいますように】！！！」

かみさま「おっけー。ははは、ぴろし、がんばー。」



かみさま「さぁ、君はどうするの？」

田中「私は、水曜日がなくなったことが許せない。水曜日がない世の中なんておかしいもの。だから、私の願いは【スイートポテトで溢れる世の中にして欲しい！！！】」

かみさま「おっけー。水曜日は別にいらないんだねー。ちょうどスイートポテト食べたかったし。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


雪が桜のように舞う8月。この世はスイートポテトであふれています。


fin


※この物語はフィクションです。クロースという音は一切関係ありません。
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『タイトル』梅雨時の妄想

2014年6月　ブラジルで世界最大のスポーツイベントが開かれる。

開幕前から逆立ちでリフティングしたりして世界を回っているフリースタイルサッカーの一流選手も集ってワールドカップを盛り上げます。

今大会から、ゴールシステムとバニッシングスプレーが採用されました。
ゴールシステムとはゴールかどうかビミョウな時に複数のカメラを使用して判定すると言うものです。
見る角度によって何本入っているかが変化することで有名な海亀家に伝わる「3本のポッキー」を研究する事によってゴールシステムにカメラが何台必要なのかがわかりました。

大会前に人種差別が大問題になっていましたが、
SAY　NO　RACIZMが浸透している筈なので、元NBAのオーナーのような差別主義者は自分の部屋へ入る時「まっくろくろすけでっておいで?！！！」と叫ぶぐらいしか出来なかったでしょう。 [編集済]

開幕戦はA組のブラジル対クロアチア。
クロアチアはブラジルの誤審的なPKの判定に噛みつきましたが逆にイエローを貰う始末で哀しい敗退です。
その後空港でクロアチア人に殺すぞと脅されたニシムラは非常口が気になりました。

A組は他にメキシコとカメルーンがいますが、クロアチアは初戦の負けが響いてブラジルとメキシコが決勝トーナメント進出です。

B組の初戦スペイン対オランダは前回の決勝戦の再現と言うグループリーグ屈指のカードです。

オランダはMFストローマンが白い雪が桜のように舞っていた3月のリーグ戦で大怪我をして出場が絶望になったので割り切って攻撃はロッベン・ファンペルシ・スナイデルの個人技頼みのカウンター狙い守備的な布陣です。
その割り切りが良い方向に進み、前半終了間際のファンペルシの芸術的なゴールで流れが変わり前回王者に完勝しました。

スペインは自慢のショートパスがつながらずに2戦目のチリにも敗れ、グループリーグ敗退。ティキタカは終わったと言われました。

B組残りのオーストラリアは全敗でブラジルから去ることになりました。 [編集済]

C組はコロンビア、ギリシャ、コートジボアール、日本です。

日本の初戦はコートジボアール。
日本は内田以外の選手がビビったのか動きが硬く、両腕に時計をはめる（バランスの為だって）本田が先制はしたものの追加点が獲れませんでした。
そうこうしている間にコートジボアールはエースドログバを投入。
ドログバが登場した後はなす術がありません。選手はバテバテ。如何しようもありません。これではミッションはインポッシブルです。
コレならば、渋谷のスクランブル交差点も静かなままと思いきや、ハイタッチで大騒ぎです。
どこからともなく「ファッ!?」という声が、痴漢まで現れたそうです。
あそこにいた奴は全員が全員マスコミ含め、どいつもこいつもどうしようのないバカです。現場の警察官は仕事なので除外します。
日本サポーターがゴミを拾う行為もイギリスの某誌に言わせれば、一切の存在感を消したとディスられました。（コレ事実）
今回前評判の高かった日本は失望しかありませんでした。色々な経験をして成熟していたはずの日本のサッカー界はサッカーの大人の階段を転げ落ちました。

とは言え、コートジボアールもギリシャにうっちゃられて敗退とは夢にも思いませんでした。 [編集済]

D組はイングランド、イタリア、ウルグアイの優勝経験国3チームとコスタリカと言う死のグループです。

ここで最大のサプライズ。
コスタリカが堅守速攻で死のグループを1位突破。相手チームからしたらゴールに迫る彼らは地獄の軍団に見えた事でしょう。

イングランドはルーニーがワールドカップ初得点を記録しましたが、それまで。
発祥の地のサッカー界をどん底に落とし入れました。植毛も抜けるをいじられた事でしょう。
これだけビックサプライズを起こせると言う事を証明したので、何かの弱小チームの会長田中も勇気付けられた事でしょう。

ウルグアイはスアレスがイタリアのキエッリーニに噛みついたのをTVカメラがひっ捕らえていたので、スアレスは大会追放されました。
グループリーグを突破したとは言え先行きに暗雲が立ち込めます。 [編集済]

E組はフランス、スイス、ペルー、ホンジュラスです。
フランスは欧州選手権で惨敗した後のインタビューで「彼女に大切な話しがある」と言い、プロポーズしたアレな監督（今ブログをしていたら炎上必至なので、水をブッかけてPCぶっ壊して怒りを抑えたかも）の頃からは見違える様にチームワークが良くなり難なく突破しました。

このグループは珍しくアメリカ大陸の2チームが揃ってグループリーグで消えました。

F組はアルゼンチン、イラン、ナイジェリア、ボスニアヘルツェゴビナ。

アルゼンチンは戦術メッシなので10番（デザインで0が二重になっているので100に見える）にパスを狙います。
グループリーグで1つだけの直接フリーキックでのゴールはメッシによるものでした。
その際、壁を作る選手は手を下方でクロスしています。

イラクは後半アディショナルタイムにメッシのすさまじいミドルシュートを食らい敗退しました。突如暗闇に覆われます。
その時のにっこりと笑うメッシの笑顔に恐怖すら覚えたとか

ボスニアヘルツェゴビナはオシムの尽力もあって予選参加できない可能性を回避し出場しましたが、判定に泣きグループリーグで敗退しましたが、最下位のイランには勝つ事が出来ました。 [編集済]

G組はドイツ、ポルトガル、アメリカ、ガーナもう一つの死のグループと言っても過言ではないほど実力国ばかりです。

初戦からドイツ対ポルトガルです。
ドイツのスタメンにクロースの名前は呼ばれず、代わりにゲッツェが呼ばれました。
ドイツのディフェンスラインは専門はCBの4人を並べる布陣で相手の攻撃を封じ込めようとします。
そのDFラインはかなり高いのでしきりに後ろを気にするべきなのですが、GKノイアーの守備範囲が広いので、気にしません。

前半ミュラーが「えんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」と叫び倒れました。ぺぺが頭突きをしたせいです
当然レッドカードが出されました。顔を真っ赤にして抗議しますが、無駄です。
その後ポルトガルはミュラーのハットトリック等の大量失点が響き得失点差でグループリーグ敗退でしました。
ポルトガル代表のラウールメイレレスは全身にタトゥーをしていたので、どこかに「a lot of」って書かれていた事でしょう。

ドイツの2戦目はガーナです。
試合途中で右SBのムスタフィが負傷したので、守備的MFだったラームを右SBに変更すると言う事でラームが合言葉の様に皆言いながら右サイドを指差しました。

それで右サイドが活性したのでラームは以後ずっと右SBで出場しました。

ドイツには予想だにしない事態が起こりました。
インフルエンザが蔓延したのです。
急に高熱を発し食欲がなくなったので食事に出された茄子が嫌いになりました。
ドイツ代表はインフルエンザが蔓延しました。
持ちこんだポテトが全ての元凶のかもしれません。
薬学、医学、看護のトッポ（特別保健チーム）3本柱の懸命な仕事が命綱でした。

アメリカはドイツに敗れましたが、ポルトガルがガーナに辛勝だったので得失点差で決勝トーナメント進出です。 [編集済]

H組はベルギー、アルジェリア、韓国、ロシア

逆転勝利したアルジェリア戦を見る限り、やっぱりヘディングシュートを決めたベルギー代表のフェライニは技術でなく高さの選手である事を再認識しました。
だからトップ下がベストであって希望のCMなんて無理です。

韓国・ロシア戦は一戦目の中では一番しょっぱい試合でした。（全試合で一番しょっぱいのは日本対ギリシャでしたけど）
だから揃ってブラジルに長くいる事は出来ませんでした。 [編集済]

決勝ラウンド1回戦です。

ブラジルはチリが絶好のチャンスを外しPK戦までもつれましたが勝利。

オランダはスナイデルの糸を引くような弾丸ゴールで逆転勝ち。メキシコは如何しても決勝トーナメントは勝つ事が出来ません。

ウルグアイはスアレスの穴を埋められずにJ・ロドリゲスのスーパーゴールで決勝1回戦でコロンビアに敗れました。

ギリシャはロスタイムにパワープレイで同点に追いつきましたがPK戦でコスタリカに敗れました。

フランスはナイジェリアに順当に勝利。

アルゼンチンはスイスに勝利する事が出来ましたが、ディマリアが怪我をしてしまったので後の戦いに影響が出そうです。

アルジェリアはラマダンに突入したので、前半は水が飲めないので水不足が深刻ですがそれでも延長まで果敢に戦いましたが、ドイツの勝負強さに力尽きました。

ベルギーは采配がまた的中し、途中交代したFWが得点し勝利を手にしました。

1位突破のチームが全て勝利すると言うある意味順当な結果でした。 [編集済]

準々決勝


ブラジルはラフプレーが甚だしいのですが、一切イエローカードはおろかファウルも取られないので、同じようにコロンビアのDFが飛び膝蹴りをネイマールにしました。
すると、ネイマールは動けません。
そのまま病院へ行くネイマール。診断結果は腰椎骨折。以降の出場は絶望的です。

オランダコスタリカはまたもPK戦。オランダ代表監督のファンハールはなんと延長後半ギリギリにGKを交代させると言う奇策にでました。後で知った事ですが実はオランダの正GKはいまだに一度もPKを止めた事がないそうです。
奇策は成功。オランダの勝利です。

フランスはドイツの高さにやられて失点。後はのらりくらりのフランスをかわすドイツの戦術にはまりました。一人で流れを変えられるリベリーの穴は埋めきれずドイツに敗れました。

ベルギーはファンデルワールス力ではなくファンデルヴィールが3枚目のイエローを貰いましたが、アルゼンチンに敗れたので関係ありませんでした。 [編集済]

準決勝第一試合ブラジル対ドイツ

ブラジルは不振で外れていたフッキが先発に復帰しました。
前半の魔の6分間に大量失点したブラジルは後半始めだけは少し攻められましたが、シュートは悉くGKノイアーに阻まれてしまいました。まさに最後の砦、守護神と言う名の越えられない壁でした。
その内に2失点しまったのでココからの逆転はパルプンテでもないとダメなくらい散々でした。
試合終了。凄まじいブーイングの嵐がセレソンに向けられます。 [編集済]

第二試合アルゼンチン対オランダ

またPK戦です。今度は交代沸くがなかったのでオランダは正GKのままです。
アルゼンチンは全部決め、決勝進出です。 [編集済]

3決はブラジル対オランダ

ペナルティーエリアでビミョウな判定でPKは取られませんでしたが、オランダ･ブラジルの両方にあったのでさほど重要ではありません。あと3決だし。
でも、3-0で惨敗なので心は無残にも岩盤に叩きつけられたようなモノだったでしょう。

いよいよ決勝です。

ケディラは試合前のウォームアップ中に違和感を感じ指パッチンでトレーナーを呼び、出場はダメであると判断。
試合ギリギリで交代する事が出来たので交代枠を減らす事や選手生命を絶たれるような大惨事は回避できました。

前半、ドイツが攻めアルゼンチンが守りと見えたでしょうが、実はドイツはボールを持たされ低る状態で前掛かりになっているドイツをカウンター一発で点を獲るというアルゼンチンの術中にはまっている様に見うけられます。

ドイツはそのケディラの代わりに出場したクラマーが、DFと交錯して脳震盪を起こしたので、歩くたびに「オムワンバァ!!」という音が頭の中を駆け巡るような状態だったので、シュールレと交代しました。

アルゼンチンはラベッシの「革命のエチュード」をかろやかに弾くかのような鮮やかなドリブルでドイツ守備陣を切り裂きますが、前半で交代したのでドイツは楽になりました。

後半、
アルゼンチンは再三決定的なチャンスを迎えましたが、ゴールならず。
すると選手交代で打開しようとしたようですが逆に効果的な選手が次々と代わってしまった様に見えました。
一方ドイツはシュールレを入れた後は我慢しました。
次に選手交代したのは後半ロスタイム間際の事でした。
ワールドカップ通算最多得点したクローゼに交代したのはヘアワックスを頭部に塗りたくりピッチリと七三をセットしたゲッツェです。これがゲームのワールドカップの運命を変えるこうたいでした。

延長時に残念ながら、柱の陰からチャンスを覗っている顔を緑に塗った野生の田中（要はストリーキング）が飛び出してスチュワードにパンチ！キック！トドメにトリプルアクセルを決める等で、逃げつづけ試合が長く中断してしまいましたが、最後にシライをした際に着地に失敗し、状況が一転。足首を捻り動けなくなったのであっさり捕まり試合再開です。

延長後半
トニクロースのパスを受けたシュールレが左サイドを駆け上がります。
シュールレの勢いにアルゼンチンのCBの一人がシュールレのマークにつこうと左サイドへ
その時。

シュールレは低く速めのクロスをニアサイドに
そこにいたのはゲッツェ。
胸トラップしてボールが地面に落ちる前にボレーシュート
ボールはGKの手をすりぬけ右サイドネットに突き刺さりました。

GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOL

ゲッツェは仲間に揉みくちゃにされ、ピッチリ横分けもぐしゃぐしゃです。

その後、シュバインシュタイガーがピッチ上に倒れこみました。足がつったようです。

シュバインシュタイガーの怪我でダメな時の為にサイドライン上にグロスクロイツが現れました。
が、大丈夫とのことなので出場できず、代わってCBのメルテザッカーが入りました。

試合終了間際にメッシのフリーキックも大きく外れ万事休す。

そして、審判の腕時計が終了の時間を告げる長い笛を吹きました。ドイツ優勝です。
この強さは称号「★★★爆心無双」を手に入れたようなモノです。

写真撮影で「優勝してくる」そう宣言してブラジルに旅立っていったが、親善試合で大怪我をして途中で帰国しましたが、温かい歓迎で迎え入れられたのロイスのユニフォームをゲッツェが掲げていたのが印象的でした。 [編集済]

さて、ここからは日本の民放テレビ局ディスです。

ANN系は楽天カードマンこと慈英がMCでした。が、ムムムボタンとかは訳が解りませんでした。普通にサッカーの事をやれば良いのに、スタンドの美女がどうとかサッカー全く知らない＆興味ないタレントがスポーツバーで外国人と一緒に観戦とか
訳の解らないトゥデイハイライトと呼べない番組が多かったのですが、それのターゲットは何処なんでしょう。

因みに私はこのワールドカップ寝不足でしたがなんとなく幸せでした。
でも、某民放の資料を読む事で精一杯だったり叫ぶだけならば、実況はCSの倉敷保雄。
解説は田中誠。がすべきと思ったのは私だけではないはず。

（完）いや、次のロシア大会の全てはもうここから始まっています。 [編集済]

すみません、全文の載せ方を教わりましたので、全文載せさせていただきました。３００字で区切っていた８９～９３は、削除いたします。ご迷惑をおかけしました。 [編集済]

すみません、削除しました。 [編集済]

すみません、削除しました。 [編集済]

すみません、削除しました。 [編集済]

テスト

私の名前は、海亀水平。うみがめみなひら、って読むの。
取り立てて特徴のない、普通の高校生。
私のお父さんは違う。３０～４０のお父さんの抜け毛はすごかった。全世界生放送の番組に、抽選でたまたま選ばれたゲストっていう形で出たんだけど、ガチガチに緊張して勢いよくお辞儀した瞬間カツラが取れて内側に大量の毛が張り付いてた。全世界から「あいつのカツラは呪われてるんじゃないか」なんて恐怖の電話がテレビ局に殺到したそうだ。主に男性から。

あと、夫婦仲が異常にいい。私の家では、代々、というかうちのお母さんとお父さんが勝手に言い出したことがある。「３本のポッキーでポッキーゲームをすれば、そのカップルは結ばれる、これは海亀家の宿命」だそうだ。近所にも触れ回っているそうで、いまでは町の人はみんな知っている伝説だ。……もっとも、この伝説の出所が家だと知っているのは、近所の人くらいなんだけど。

話はそれたけど、あくまで私自身は普通の高校生に過ぎない。ちょっと珍しい名前だね、って言われるくらい……かな？

　…でも、そんな普通の私の学校に、ある日転校してきた男子生徒は普通じゃなかった。もうとにかくかっこよくて、サッカー部でスポーツもできた。頭もよかったし、何より優しかった。だから、みんなが彼に憧れた。……私も、その一人だった。

だから、サッカーの大会をこっそり遠くから見に行った。……なんとなく、観客席で応援って、恥ずかしかったから。緊迫した試合で、引き分けで終わってからPK戦になった。それをきれいに、かっこよく決めて、みんなと喜び合ってる彼を見て、私が、彼が好きなんだってはっきり自覚したのは、多分その時。

でも、クラスの女の子は、みんな彼のことが好きだった。誰が告白するんだろうってみんながギスギスして息が詰まってきたころ、クラスの一人が「くじで順番を決めようよ」と言いだした。このままじゃ誰もなにもできなくなりそう、ってみんな思ってたから、１も２もなくみんな賛成した。
「当たりは１００番ね。１００番のくじを引いた人が、最初に告白できることにするわ。」
　くじを作った人がそう言ったから、みんなも、私も、１００番しか狙っていなかった。
（私に当たりますように、１００番が当たりますように。）
何度も何度も、祈りを込めて。
私がやっと引いたくじには……確かに、１００、って書いてあった。

　……そして、私は一世一代の告白をした。心臓が私の体じゃないみたいに暴れ出して、顔も真っ赤で、それなのに足が震えて、一歩も動けない。お地蔵さんみたいに固まった私が、目をぎゅっと閉じて、やっと喉を動かして蚊の鳴くような声で
「……好きです。」
　と、言った。……言ってしまった。…沈黙。逃げ出してしまいたくなるような静寂。１０分か、２０分か、１時間か。とにかく、私にとって長い時間、続いた。
……そして、彼が口を開いた。
「………………俺、も…。」
　それは、とても小さい、蚊の鳴くような声だった。




…こうして、私は彼と付き合い始めた。それから１年、彼と付き合ってからは、海にも行った。サンオイルを全身に塗ってくれた優しい手つきを、今でもよく覚えてる。

　でも、彼は、高校を出たら海外に行きたそうにしていた。「世界に出て、いろんな人と会いたい、だから、高校を出たら何年か日本を出るつもりなんだ。……待たせてしまうことだけは心残りだけど、必ず帰ってくるから。」って言ってた。


……でも、世界大食いコンテストに出ようと思っていたと知った時には、一悶着あった。……だって食べる物がステーキのハンバーガーだから。私は、彼に太って欲しくない。

（世界を見て回ることはいいけれど。……どうしてもっていうなら待つけど。でも太るのは…。うん、嫌かな。）

と思ってたけど、張り切る彼を前に何も言えないままだった。
でも、それを救ってくれたのは私の気持ちを知らないクラスメイトで彼のサッカー部の仲間の田中君だった。田中君は
「それなら白井の方がいいんじゃね」
「あ、俺？」
……実際白井君は、彼より数倍よく食べる人だった。帰宅部で体も大きくない痩せ型なのに、どこにそんなに入るんだろうってくらい。結局、彼は大食いコンテストはあきらめた。……それにしても田中君は、私が「大食いコンテストの出場を反対してること」に気づいてなかったのに、結果的に私が助かっちゃったなあ。




　でも、結局彼は、世界中でボランティア活動をしてくることに決めたらしい。「世界には別のコンテストもあるかもね」私が冗談めかしてそういったら、「じゃあそれに優勝してくるよ」なんて言ってた。顔が知れれば、その国での活動もやりやすくなるらしい。




そして彼が発つ日は、あっさりとやってきた。…大丈夫。別に、全然、今生の別れとかじゃないんだから。……でも、私は、
「ぜったい……絶対帰ってきてよ。」
　と、言わずにいられなかった。…そして、私の顔を見た彼は、意を決したように、私の目を見た。
「あのさ。……帰ってきたら……大切な話があるんだ。それまで、まってて。」
その言葉を残して、彼は日本を去った。


　それから、メールが来たり手紙が来たりした。水が不足している地域にも、支援に行ってるみたい。他の地域ではワニにも噛みつかれたらしいけれど大丈夫かな。


でも、最初は頻繁だったメールは、「忙しくなりそう」という文章の多さに反比例するみたいに、少しずつ少なくなっていった。３日１回が１週間に１回、１か月に１回、季節に１回。……「ごめんね」と書いてくれることはいいけれど、それで私の寂しさは完全には癒えなかった。春が来て、夏が過ぎて、秋が来て、冬になって。そんなことを、繰り返した。


　そして、そのまま、３年が経とうとしていた。


２０１４年、２月。
　……空には、きらきら輝く、無数の粒が飛んでいる。でも、いくら桜みたいでも、これは雪。いつかのメールで、「桜が咲くころには帰ってくる」なんて言ってたくせに、…うそつき。私は淋しい気持ちを抑え込むように、雪の中をずんずん歩く。連絡もしてこないで、彼は何をやってるんだろう。
　…連絡もしないで、本当に、何やってるのかな。…何かあったのかな。病気をしていないかな。騙されて文無しとかになってないかな。

　……ひょっとしたら、あっちの女の子と付き合い始めて、私のことなんかどうでもよくなっちゃったのかな。



　……このまま彼が、帰ってこなかったら、どうしようかな…。


「……あれ？」
　私は、うつむいて、それで初めて、自分が泣いてることに気づいた。おかしいな。帰ってくるって信じてるのに。約束もしているのに。
　…でも、やっぱり、私は、彼が帰ってこないことが、悲しいんだ…。
絶対帰ってくる。そう約束した。でも、それでも、やっぱり。



「会いたい、よ…。なんで、帰ってきてくれないの…？」


　どうしても、もう、涙があふれて止まらない…。


その時だった。

「いやー、参った参った！」
　懐かしい声が、聞こえた。
「ただいま、水平ちゃん！元気にぐはっ！？」



真っ直ぐに歩いてくる彼に、私はカウンターを食らわせた。そして、肩をひっ捕らえて無理やり起こす。
「……うそつき。遅いよ、ばか…。」
俯いたまま拳を振ったわたしは、涙声でいった。
それを見た彼は突然慌てて、
「そ、そうだ！お土産たくさんあるよ！はいこれ、南米の土器！これも、アフリカのミミズの化石！これ、部族の変な仮面！すごいよ！あ～あとは…。」
と、早口でまくしたてた。
　……どうやら彼は、私が後ろでにっこり笑いながら拳を握り締めていることに気づいていないらしい。今たまたま通りかかって私の顔を見た近所の小学生が震えあがっている。後ろとはいえ、これだけの殺気を放っている人間を気にもしない。
……もっとしきりにこっちを気にしてくれてもいいのに。大体、帰ってきたら大切な話をするって言ってたじゃない。……無性に腹が立って、私は、ごそごそやってる彼の後頭部に拳を振り下ろそうとして、
その時だった。
「あった！はい、これ。」
　突然彼が振り向いた彼が手にしてたのは、掌に乗るくらいの小さい箱。
　そう、それはまるで―――。
「結婚しない？」
　指輪の箱みたいだった。


「えっ？」


　私の頭が、真っ白になった。
「あ、え、あ、そ、その…？」
違う、こんなはずじゃない。
私が言いたかったのは、「Close to you」。もうずっとずっと、「あなたのそばにいるよ。」英語の国に長くいた彼にも伝わるように、一生懸命練習したのに。聞かせなきゃ、いけないのに。
……でも、…でも、彼の顔を見た途端、私の目から、大粒の涙がこぼれた。………久しぶりに彼に会えたのに、私は、何も言えなくなった。

　私にできることは、首を縦に振って、目の前の彼の唇に、自分のそれを押し当てることだけだった。


　それから私たちは、いろんなことを話し合った。向こうでのこと、こっちでのこと、出会った時のこと。


「故郷で女の子が待ってるんだよＨＡＨＡＨＡ、でもまだ忙しいしなあ」と言ったら、彼女は大切にしろ、３年も帰ってないなんて非常識だ、うちのワイフは―――――上司に散々怒られて帰ってきたらしい。……まだ道は半ばだけど、帰ってきてくれたんだね。


…そういえばその中で、すごいことが判明したんだっけ。
「…あー、あの時決めたのは田中だよ。俺は外した。」
「えっ！？」
　なんと、私が彼を好きになった原因は勘違いだった。
「そ、そんな…。」
「遠目から見てたから気付かなかったんじゃないかな？俺と田中の体つき、同じくらいだったしね。」
（……つまり、キッカーを勘違いしてたってこと…？、あの時シュートしたの田中君なんだ。……え、う、うそ。…じゃあ、私の思い出って、勘違いなの…？）
　私は動揺して、彼の顔を見た。彼は、笑っていた。
「……でも、その勘違いがなければ、水平ちゃんは、俺のこと好きになってくれなかったんだよね。…じゃあ、きっかけなんて俺はどうでもいい。今、俺は、水平ちゃんが好きだよ。それだけが、俺にとって重要だ。水平ちゃんは、俺のこと……嫌いになった？」
「……！！」
私は首を思いっきり横に振った。ありえない。そんなこと、あるはずない。きっかけがどうであれ、私も今は、君のことが好き。それは、絶対だった。きっかけなんて、ＰＫなんて、重要なことじゃない。

私は、彼が好き。今のそれだけで、十分。


　だから。
「…ねえ。」
「どうしたの？」




「帰りに……ポッキー、買っていかない？」

おしまい
[編集済]