そんなカメコは今日をずっと忘れられない記念日にしようと思っていた。
そのことを知ったカメオはカメコの見ていないところで、カメコの為にこっそり用意したサクラを放り投げてしまった。
一体どうして?
※この問題は「記念日」「サクラ」「レーズンパン」
のお題をもとに作られた三題噺の問題です。
~無茶振り三題噺とは?~
「三つのキーワードから問題を作ろう」という企画です。
詳しくは、チャット『三題噺』(ルームキー:三題噺)をご覧ください。
【ウミガメ】
ブーケトスますか?
No!
サクラは花ですか?
Yes!!
放り投げたのは元々の目的通りの使い方ですか?
Yes!!! Gj! [良い質問]
週に一度←何曜日かは重要ですか?
YesNo!! あまり関係ないです
サクラは花びらの状態ですか?
Yes!!! [良い質問]
記念日はレーズンパンと関係しますか?
Noかな? 若干あるかもですが特定の必要はないかな?
カメコは病院生活していますか?
Yes!!! Gj! [良い質問]
犯罪は関係ありますか?
No!
カメオとカメコは恋人同士ですか?
No! ですがそれでも成り立ちます。
サクラとは雇った人間のことですか?
No!
カメオの行動はカメコの為ですか?
Yes!! [良い質問]
カメオはカメコを喜ばせる演出のため、桜吹雪を用意しましたか?
Yes!!! エスパーめ……w まとめてください! [良い質問]
カメオの行動はカメコの為ですか?
Yes!!
カメコは船乗りですか?
No!!
サクラはお祝いのために投げましたか?
No!! お祝いではないです。問題文&7より……
カメコは亡くなりましたか? [編集済]
No!
レーズンパンが、チョココロネでも成立しますか?
YesNo! ぶっちゃけ成り立ちますが、チョココロネだと週一はないかもな〜^^;
難病を移植で克服したカメコは、退院の日、ドナーのために「今日は新しい私の誕生日」とドナーの分も生き抜く決意をした。それを知ったカメオは祝福のヴァージンロードのため、桜吹雪を舞わせお祝いしますか?
No!! 少し深く考え過ぎかな? 問題文&7より…
カメコはレーズンパンを食べ切れませんか?
No!!
桜の花が散ってしまうとカメコの寿命が尽きますか?
No!!
カメコはこの桜が落ちたら自分が死ぬと思っていますか?
No!!
18より、カメコは決心する前に、死ぬ前にサクラが見たいとカメオに言っていましたか?
Yes!!! 死ぬ前には言い過ぎかもしれませんがそれでも成り立ちますね。これまでとまとめて正解としますー [正解]
カメコは妊婦ですか?
No!!
カメオは子供が無事生まれて、喜んでバンザイしたため、持っていたサクラが宙を舞いましたか?
No!!
カメオとカメコ以外の人物は必要ですか?
Noかな? 医師、看護師も出てきますがあまり重要ではないです。
カメコは記念日に目が見えるようになりましたか?
No!
12より、某お奉行様ますか?
No!!
カメコは手術を受けるのが怖くて、サクラを見ないと手術を受けないと言っていましたか?
YesNo!! 桜を見ないと受けないとは言ってませんが実際、結構ビビってました。 [良い質問]
カメコは、目の手術をしますか?
No!!
カメオが打ったホームランボールが桜の枝を折っても成立しますか?
多分成り立たないんじゃないかな〜^^;
手術の日までに桜が舞えば、きっと手術は成功するわ!と言っていましたか?
No!!
「兄ちゃん、私。手術受けるね」
妹のカメコからその言葉を聞いたのは、ちょうど今から二週間前のことだった。体調が悪いと言って病院に行って、そのまま即入院となってしまったカメコ。
先生が僕の親に向かって言ったことは、難しすぎて僕には半分も理解できなかったけれど。大変な病気なんだということは理解できた。手術しないと、このまま死んでしまうかもしれないということも。
僕はカメコに手術しろよ、と勧めることはできなかった。手術が大変なことは知っていたし。それでカメコが死んでしまったら、僕が殺したようなものだ。そんなことを思うと、どうしても勧めることはできなかった。
だがある日、自身のことを知ってしまったらしい。
僕がお見舞いにいくとカメコが泣きそうな顔をしていた。
「兄ちゃん、私、死んじゃうのぉ……?」
その言葉に、僕は何も言うことができなかった。すると、カメコはついにその目から涙をぽろぽろとこぼしはじめてしまった。
「兄ちゃん、もうやだよう……お家に帰りたいよう……お家のご飯を食べたい……」
そう言って泣き出すカメコの前には病院食のレーズンパンとスープが置いてあった。その姿を見て、僕は自分は本当にダメな兄だという気持ちになった。
「カメコ……大丈夫だ! 兄ちゃんがついているから! カメコは死なないよ」
「ほんと? 兄ちゃん」
「ああ!」
僕がそう答えると、カメコは「そっかあ……」と言って顔をほころばせた。それから数日後のことだった。カメコが手術を受けると言ったのは。
そして、カメコの手術日前日となった。
僕はカメコの病室にいた。僕は何もしゃべれなかった。何をしゃべっていいか分からなかった。
励ましの言葉をかけるべきだろうか……? いや、何を言っても軽い言葉に聞こえてしまうかもしれない……
「───兄ちゃん」
すると突然、カメコが口を開いた。
「な、なに? カメコ」
「あのね、兄ちゃん……私、本当は手術受けたくないよ」
「……」
「でもね、私。頑張るよ? えへへ……明日は。私にとって忘れられない記念日になるんだ」
「カメコ……」
「でもやっぱり、少し怖いかな……?」
「カッ、カメコ! 何かして欲しいことがあったら言ってくれ! 何でもするからさ!」
「兄ちゃん。そんな、別にいいよー……」
「……」
「あ、でも。今年はサクラ、見れなかったなあ」
「へ?」
そうだ。たしかに今年は四月の初めからずっと入院して、仮に手術が成功しても、退院した頃にはもう全て散ってしまっているだろう。ここは四階で、窓からはサクラは見えなかった。
「まあちょっと残念だったけど……来年はまた見れるようになりたいなあ」
「カメコ……」
その日、僕はようやく自分がカメコのために何をしてやれるかが分かった気がした。
***
手術当日。
お医者さんが私に最後の確認をしにきてくれた。
あと少しで手術が始まる。正直言うと、本当に怖い。
兄ちゃんはなぜか来ていなかった。
来て欲しかったな……
わがままだとは思うけれど。いつも来ていた兄ちゃんが来ないのはやはり心細い。
そんなことを思いながら、窓の方へ目をやると───
「え……?」
はらり、はらりと桜の花びらが舞い散っている。
それはまるで大きなサクラの木の下にいるように感じるくらいだった。
医師や看護師も驚き、感嘆のため息を漏らしている。
私は真っ先に、だれが仕掛けたのかを理解した。
「兄ちゃん……」
私は舞い散る桜吹雪を見ながらつぶやいた。
「私……頑張るね!」
まとめ
カメオはカメコが手術を頑張るように屋上から大量の桜の花びらを放り投げて桜吹雪を演出した。
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