作成者:tsuna
部屋名:オープンザプライス
ルームキー:吉田の棒読みと浩二の入力
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http://sui-hei.net/mondai/show/12519
http://sui-hei.net/mondai/show/19495
閲覧専用。
【総発言数:125】
tsuna[ラテシンまとめ]さんは勘定を済ませ、帰宅した。
[15年11月29日 23:16]
[15年11月29日 23:16]
[231328]tsuna[ラテシンまとめ]
68
依頼人「tsuna」
リハビリ中にも拘らずダルビッシュが迷宮入り防止の為に、
これをスライダーで投げてきました。
「第一回 出張問題鑑定団inラテシン」
http://sui-hei.net/mondai/show/12519
鑑定士はどなたでも構いません。
つーか、全員鑑定してぷりーず。
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
ほぉ~、打者の手前からスッと鋭く滑るような球。
リハビリ中であることを感じさせない、これがプロ根性と言うものでしょうか。
さて、新ジャンル問題ということでやや変則的になりますが、まずは概要を挙げてみましょう。
概要は「出題済みスープの批評大会」でしょう。
これは明らかであり、実際にその通りに進行されているためこれ以上の説明は必要ないでしょう。
次に触れておきたいのはアイデアです。
端的に言って新ジャンルはアイデア勝負という面も大きく非常に重要なポイントと言えるでしょう。
この作品の肝となる水平思考の要素としては「組み合わせ」と言えるでしょう。
散発的に行われていた「問題の寸評・批評」と「新ジャンルで行われるイベント」を見事に組み合わせ昇華させた作品だと思います。
この後の効果でも述べますが、今まで一部の人により部分的、個人的に行われていた「問題の寸評・批評」をラテシン全体へ周知される「イベント」にしてしまうことで、「問題の批評」を広くラテシンに浸透させた素晴らしいアイデアです。
ではその次に、手法を見てみましょう。
ざっくり言うと、所有者の選んだ批評家役の人(鑑定士)に参加者(依頼人)が問題を持ち込んで見てもらうという手法を採っています。
ある程度の質が要求される鑑定士を予め選んでおくことで、「安心して問題を見てもらえる」「依頼人は批評する必要が無い」ということになり、持ち込みのハードルが下がると考えられます。
問題の多様性やこの問題の意義から言っても依頼人にはある程度の量が必要とされるため、この手法により、鑑定士には質と依頼人の量という欠かせないポイントをしっかりと押さえることに成功しています。(注釈: ディダムズ鑑定士の質に関してはここでは言及しないこととする)
そして、これらによってもたらされる効果です。
目的は極論すると所有者の水上さんにしかわからないため、考えられる効果についてみてみます。
これは色々挙げることができると思いますのでいくつか列挙します。
・「問題の批評」を広くラテシンに浸透させた(この点は総括に近いですね。)
-この問題をきっかけに「私にも寸評ができるかもしれない」や「私も寸評してもらいたい」など、批評をより身近に感じられるようになる。
・問題の作り方に関する理解が進む
-問題を作る上での重要な点や注意事項が分かる。
-自分の問題について第三者的な目線からアドバイスや解釈をもらうことができる。
-曖昧、かつ本質的に不定な「良い問題」について、実例に基づいて自分なりに考えることができる。
・問題の楽しみ方に関する理解が進む
-その問題の面白さやポイントに改めて気づく
-人による味わい方の違いや思考の違いがあることを感じられる
・以上の点などからモチベーションや楽しみの向上につながる。
この問題が面白いだけではなく、他の問題もより面白く感じられるようになる、さらには今後より面白い問題がラテシンで出題されることのきっかけになるようになるような、大変意義深い作品であると思います。
しかしながら、エースの決め球を打ち砕いてこそ四番と言うもの。
引き付けて鋭いスイングでコンパクトに振り抜けばきっちり捉えることも不可能ではないはずです。
一球一球を大切になさってください。
鑑定士「アザゼルさん」
鑑定士「junpockeさん」
では、ラスト鑑定として、第一回 出張問題鑑定団inラテシンを鑑定しますね。
【問題文の魅力】
まず、問題文が長いですね。
とはいえ、この手の問題はレギュレーションや例題など、参加者に対しての説明が必須なため、長くなるのは至極当然のこと。
長いとはいえ、こればかりは致し方ありません。
また、コミカルキャラの水上さんらしい表現も随所随所に散りばめておられます。
まあ、読み手が気づいているかは別問題ですが。
【解説文の魅力】
鑑定した方々に敬意を示す形で送られた言葉。
一つ一つが丁寧でありながら、コミカルキャラ水上さんらしい表現は解説にも現れています。
また鑑定団を開催されたきっかけ、目的も端的にまとめられており、ラテシンの発展に尽力されている姿が想像できます。
私にはできません。
水上さんだからできるんでしょうね。あっぱれ!
【解説までの誘導】
鑑定結果を回答欄に貼ったけど、全部表示されないというアクシデントに見舞われましたね。
とある方が手を差し伸べてくださったおかげで、このアクシデントは回避されました。住田さんのお陰ですね。
誰や!住田って!ビシバシステムか!
【整合性】
取れてなかったら大変。
【総評】
本当、鑑定って寝る時間とプライベートの時間を削ってくれますね。
でも、削るだけの価値がある素晴らしい企画だと思います。
個人的には、是非とも一度この鑑定団に目を通した上で出題していただければと思います。
ニューフェイスの方には難しいことも書かれていて理解するまでに一苦労かもしれませんが、苦労する分、良問を輩出する確率も上がるのではないかと。
ベテランの方には、忘れかけたラテシンの本質を思い出すキッカケとして読み返して頂ければと(私も含めて)。
ラテシンを愛する男の代表の一人である水上さんが築き上げた鑑定団を是非ともラテシンがある限り続けて頂ければと思います。
そんな水上さんには「奥様への愛情も忘れてはいけないよ!」という鑑定結果を差し上げます。
鑑定士「水上さん」
自分の問題を鑑定するってどーにもこっぱずかしいので、なぜこの鑑定団をやろうと思ったか、
について言及していきたいと思います。
少し厳しい言い方になりますが、当時新規参入の方が多く、それはとてもありがたい話なんですけれども
出題される問題が、チャームが欠けていたり、そもそも水平思考の部分がないんじゃね?っていうものが
(少なくとも私の中では)多かったんです。
そんな出題初心者の方にSPを自ら申し出て、直接いろいろアドバイスさせてもらったり(いい迷惑だろうけどもw)
しておりましたが、そんな対個人レベルでは(少なくとも私の中では)おっつかず、
また私も三流といえど社会人ですのでプライベートに割ける時間が少なくなったということもあり、
ウミガメのスープの基本や魅力を沢山の方に啓蒙できるイベントをしたい!ということがきっかけで生まれたのが
この鑑定団なわけですね。
Takaさんをはじめとする多くのウミガメ馬鹿鑑定士の方のご協力を得ることができ、イベントとして成立する
ある程度しっかりとしたものができたかなと自負しております。
皆さん、前回、今回の鑑定団を見てどう思われましたか?
ラテシン初心者の方には少し理解しにくい記載があるかもしれません。
しかし是非理解する努力をしてみてください。
ウミガメのスープの理解度が深まれば深まるほどスープ作りが楽しくなりますよ。
そこまでしなくてもいいわ~、引くわ~、という方々には正直あまり出題してほしくはありません。
どこか欠けているウミガメのスープを出題され、それに参加した新規の方が
あ、こんな感じで問題作ればいいのねん、と軽い感じで出題する。それに参加した新規の方が・・・
私はラテシンがそんな負のスパイラルに陥ることを危惧しています。
とても凝り固まったフレキシビリティに乏しい考え方ではありますが、
それでも私は私の好きなラテシンであってほしいと強く願っております。
最後になりますが、ウミガメのスープを出題される際に、ちゃんとチャームがついているのかだけは
確認してくださいね。おじさんとの約束だよ? チャームって何?って方はお気楽におじさんに声を掛けてね。
以上、水上でした。See You!
鑑定士「なささん」
鑑定団の記念すべき第一回,ラテシン界隈ではレジェンド的存在とも言える企画ですね.
鑑定してもらう立場で参加してみると自分の問題の至らない部分や自分では気づかなかった作品の魅力に気付くことができ,大変有意義なものだなと感心しました.
一方、鑑定する立場で参加してみるとこれがわりと大変でした.
冷静に問題と向き合い,分析し,文章化する.頭の中で考えていることをアウトプットするのにこれほどまで時間がかかるのか,と痛感させられました.
しかしやっていくにつれ,頭の中で曖昧な形でしか存在していなかった考えがはっきりと形あるものにまとまっていくことに喜びも感じられ,出題者としての成長を実感しました.
また,後からこの企画を見返すだけでも得るものは多いなと気づかされます.
ところで,僕はこの問題に鑑定士として参加しながら
「もしかすると,鑑定してもらうのに敷居の高さを感じている人がいるかもしれない.」と考えていました.
「批評されるのがこわいな…」と思っている人もいるかもしれません.
僕は『同じ問題を,他の人ならどのように作るのか.』という点に興味があり,謎へのアプローチの仕方や演出
クルーのチョイスにどのような差異があるのか,そういったことを知りたいと常々思っています.
なので僕は他の人がその疑問を解消できるような鑑定を提供しようと,すべて例題付きで鑑定をしました.
他の鑑定士さんも同じです.皆自分なりのスタンスをもって真剣に問題に向き合ってくれています.
もちろん厳しい言葉もありますが,依頼者のためになるような鑑定をしようという気持ちは誰もが持っています.
どうか次は怖くても,敷居が高いと思っても,一歩踏み出して参加してみてください.きっと得るもののほうが大きいはずです.
また来年お会いしましょう.
鑑定士「3000才さん」
もうすでに、他の鑑定士の皆さんが書かれているので(現時点で、ディダムズさん、Ratterさん、水上さん、甘木さんが鑑定済み)、
僕からは簡単に。
まず、出題の作り方を考える、という企画に焦点を当てたことと、
それを鑑定団という形に仕立てたこと。
ここが素晴らしいと思います。
実は、僕も「SPしてください(http://sui-hei.net/mondai/show/10202)」で、
SPのあり方を考える、という体で、どういう問題の作り方がよいかを探る、という企画を出しました。
参加いただいた方、SPしていただいた皆様のおかげで、
よい企画になった、と自分では気に入っています。
そういう背景もあって、鑑定団の企画は、
「どういう問題の作り方がよいか」という点に加えて、
「自分の問題について評価してもらう」「多様な鑑定士の考え方を知る」という点において、
よくできているなあ、と思ったものでした。
さらに、もう一つ素晴らしいのが、
その結果、問題において重視されるであろう要素が、
(少なくともこの問題を見た人には)広まったであろうこと。
個人的には、
チャーム、クルーといった事柄のほかに重視していた
「フェア・アンフェア」「不要な要素の排除」といったことが、
この問題をきっかけに比較的知られるようになったのでは、と感じました。
僕がそう感じているだけかもしれないですけど。
問題の作り方を少し考えたいな、と真面目に思ったときにはこの企画を見てもらいたいです。
でも、真面目に考えるのもそれはそれで大変なので、そこそこの適当さも大切ですよね。
ゆるーい感じの企画と組み合わせて楽しみたい企画だと思います。
鑑定士「甘木さん」
一言で言い表すならば「問題を鑑定してもらう」といういたってシンプルなコンセプトでありながら、様々な可能性と方向性を同時に見出すことのできる企画と言えます。
問題の改善点を指摘してもらう場であることはもちろんのこと、過去の問題が再評価される場でもあり、さらに鑑定士の方々の評価内容を見ると逆に鑑定士の方々が問題を作成する上でのポリシーや問題作成における工程などを読み取ることができる場でもあり。
いろいろな意味で見逃せない、非常に興味深く面白い企画でしょう。
そしてなによりもこれがキッカケでコミュニケーションを広げ、より多くの人との輪を広げることができるのは素晴らしいことです。
一つの企画で二つ三つ、いやいやもっともっと多くの物を得ることができるこの企画を発案した水上さん、そして鑑定士の皆さんに拍手!!!
鑑定士「牛削りさん」
素晴らしい企画だと思います。
僕自身、前回鑑定してもらった時にいただいたアドバイスを座右に置いて、ずいぶん出題者として上達してきた感があります。やはり上達するためには、人に見てもらい良いところも悪いところも指摘してもらうのが一番です。問題の雑談欄での感想では、悪いところまでは述べないのが通例になっているため、普段はなかなかそういう機会が持てません。
全員が上達を目指さなくたっていい、とはよく言われますが、僕はそうではないと思います。参加者にマナーがあるのと同じように、出題者にだって当然マナーがあります。適当に考えたような問題、誤字脱字だらけの見直していない問題、ウミガメのスープとしての基本ができていない問題、参加者の気分を悪くするだけの問題などを出すのは、明らかにマナー違反です。ラテシンがそういう問題ばかりになったら、僕は嫌です。少なくとも、そのレベルにいる人は上達すべきです。鑑定団は、ラテシンの問題の質の底上げに、非常に有用な企画だったと思います。
依頼できなかった人も、ぜひ他の人の鑑定結果を見てみてください。そこに、自らの今後の出題に活かせるアドバイスが必ず見つかるでしょう。そして、ラテシンをこんなにまで愛する人たちがいるんだっていうことが、身にしみてわかると思います。鑑定士の意見は絶対ではありませんが、愛は絶対です。ラテシンを良くしたい人たちがいます。あなたもイチ出題者として、ラテシンを良くしたいと思いませんか?
鑑定士「ruxyoさん」
鑑定士「Ratterさん」
どうしてもというなら・・
これはあれです。「番組の企画にかこつけて自分の出ているドラマの番宣にだけやってきた芸能人」というやつです。
これを持ち込まれると番組MCたちはもう、番組の企画をそっちのけで大人の都合で愛想よくしないといけなくなり
番組自体の構成上も盛り上げづらいものとなります。
想像してみましょう。
http://www.tv-tokyo.co.jp/book/variety/kantei/
の番組グッズを持ち込まれた際、中島誠之助がどう応えるか?
そういうことです
鑑定士「Takaさん」
今回は特別パターンでお送りします。
この問題は、企画は水上さんがたてられたものですが、こんな企画をやりたい。ラテシンを変えたい。世界に羽ばたきたい。そんな欲の塊だった水上さんとその後押しをするメンバーで出題した問題でした。
鑑定士の方々は水上さんが選んで、この人たちでいこうと思う。と持ちかけられた時、このメンバー以外にいるわけないくらいのビビビッが来ました。そこに自分も入れてもらえることがとても光栄でした。
メンバーは各々個性があります。しかし、水平思考とはなんたるか、ラテシンの問題とはこういうものだ。というポリシーをもち、取り組んでいる素晴らしい鑑定士です。そんな人たちに自分の問題を見てもらえるなんて思ってもみない、出題者にとってみればこの上ない喜びだと感じました。
いいところも悪いところも的確に教えていただくことができる。なんて素晴らしい企画だ。と涙を流したことを絵日記に書いたのを覚えています。
これからも第三弾、第四弾とあるとは思いますが、もっとこうすれば良くなると第一回、二回で学んだことをそこで存分に披露していただけることを鑑定士は望んでいます。
皆さん、ラテシンを楽しくしていきましょう。
[15年11月29日 23:15]
68
依頼人「tsuna」
リハビリ中にも拘らずダルビッシュが迷宮入り防止の為に、
これをスライダーで投げてきました。
「第一回 出張問題鑑定団inラテシン」
http://sui-hei.net/mondai/show/12519
鑑定士はどなたでも構いません。
つーか、全員鑑定してぷりーず。
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
ほぉ~、打者の手前からスッと鋭く滑るような球。
リハビリ中であることを感じさせない、これがプロ根性と言うものでしょうか。
さて、新ジャンル問題ということでやや変則的になりますが、まずは概要を挙げてみましょう。
概要は「出題済みスープの批評大会」でしょう。
これは明らかであり、実際にその通りに進行されているためこれ以上の説明は必要ないでしょう。
次に触れておきたいのはアイデアです。
端的に言って新ジャンルはアイデア勝負という面も大きく非常に重要なポイントと言えるでしょう。
この作品の肝となる水平思考の要素としては「組み合わせ」と言えるでしょう。
散発的に行われていた「問題の寸評・批評」と「新ジャンルで行われるイベント」を見事に組み合わせ昇華させた作品だと思います。
この後の効果でも述べますが、今まで一部の人により部分的、個人的に行われていた「問題の寸評・批評」をラテシン全体へ周知される「イベント」にしてしまうことで、「問題の批評」を広くラテシンに浸透させた素晴らしいアイデアです。
ではその次に、手法を見てみましょう。
ざっくり言うと、所有者の選んだ批評家役の人(鑑定士)に参加者(依頼人)が問題を持ち込んで見てもらうという手法を採っています。
ある程度の質が要求される鑑定士を予め選んでおくことで、「安心して問題を見てもらえる」「依頼人は批評する必要が無い」ということになり、持ち込みのハードルが下がると考えられます。
問題の多様性やこの問題の意義から言っても依頼人にはある程度の量が必要とされるため、この手法により、鑑定士には質と依頼人の量という欠かせないポイントをしっかりと押さえることに成功しています。(注釈: ディダムズ鑑定士の質に関してはここでは言及しないこととする)
そして、これらによってもたらされる効果です。
目的は極論すると所有者の水上さんにしかわからないため、考えられる効果についてみてみます。
これは色々挙げることができると思いますのでいくつか列挙します。
・「問題の批評」を広くラテシンに浸透させた(この点は総括に近いですね。)
-この問題をきっかけに「私にも寸評ができるかもしれない」や「私も寸評してもらいたい」など、批評をより身近に感じられるようになる。
・問題の作り方に関する理解が進む
-問題を作る上での重要な点や注意事項が分かる。
-自分の問題について第三者的な目線からアドバイスや解釈をもらうことができる。
-曖昧、かつ本質的に不定な「良い問題」について、実例に基づいて自分なりに考えることができる。
・問題の楽しみ方に関する理解が進む
-その問題の面白さやポイントに改めて気づく
-人による味わい方の違いや思考の違いがあることを感じられる
・以上の点などからモチベーションや楽しみの向上につながる。
この問題が面白いだけではなく、他の問題もより面白く感じられるようになる、さらには今後より面白い問題がラテシンで出題されることのきっかけになるようになるような、大変意義深い作品であると思います。
しかしながら、エースの決め球を打ち砕いてこそ四番と言うもの。
引き付けて鋭いスイングでコンパクトに振り抜けばきっちり捉えることも不可能ではないはずです。
一球一球を大切になさってください。
鑑定士「アザゼルさん」
鑑定士「junpockeさん」
では、ラスト鑑定として、第一回 出張問題鑑定団inラテシンを鑑定しますね。
【問題文の魅力】
まず、問題文が長いですね。
とはいえ、この手の問題はレギュレーションや例題など、参加者に対しての説明が必須なため、長くなるのは至極当然のこと。
長いとはいえ、こればかりは致し方ありません。
また、コミカルキャラの水上さんらしい表現も随所随所に散りばめておられます。
まあ、読み手が気づいているかは別問題ですが。
【解説文の魅力】
鑑定した方々に敬意を示す形で送られた言葉。
一つ一つが丁寧でありながら、コミカルキャラ水上さんらしい表現は解説にも現れています。
また鑑定団を開催されたきっかけ、目的も端的にまとめられており、ラテシンの発展に尽力されている姿が想像できます。
私にはできません。
水上さんだからできるんでしょうね。あっぱれ!
【解説までの誘導】
鑑定結果を回答欄に貼ったけど、全部表示されないというアクシデントに見舞われましたね。
とある方が手を差し伸べてくださったおかげで、このアクシデントは回避されました。住田さんのお陰ですね。
誰や!住田って!ビシバシステムか!
【整合性】
取れてなかったら大変。
【総評】
本当、鑑定って寝る時間とプライベートの時間を削ってくれますね。
でも、削るだけの価値がある素晴らしい企画だと思います。
個人的には、是非とも一度この鑑定団に目を通した上で出題していただければと思います。
ニューフェイスの方には難しいことも書かれていて理解するまでに一苦労かもしれませんが、苦労する分、良問を輩出する確率も上がるのではないかと。
ベテランの方には、忘れかけたラテシンの本質を思い出すキッカケとして読み返して頂ければと(私も含めて)。
ラテシンを愛する男の代表の一人である水上さんが築き上げた鑑定団を是非ともラテシンがある限り続けて頂ければと思います。
そんな水上さんには「奥様への愛情も忘れてはいけないよ!」という鑑定結果を差し上げます。
鑑定士「水上さん」
自分の問題を鑑定するってどーにもこっぱずかしいので、なぜこの鑑定団をやろうと思ったか、
について言及していきたいと思います。
少し厳しい言い方になりますが、当時新規参入の方が多く、それはとてもありがたい話なんですけれども
出題される問題が、チャームが欠けていたり、そもそも水平思考の部分がないんじゃね?っていうものが
(少なくとも私の中では)多かったんです。
そんな出題初心者の方にSPを自ら申し出て、直接いろいろアドバイスさせてもらったり(いい迷惑だろうけどもw)
しておりましたが、そんな対個人レベルでは(少なくとも私の中では)おっつかず、
また私も三流といえど社会人ですのでプライベートに割ける時間が少なくなったということもあり、
ウミガメのスープの基本や魅力を沢山の方に啓蒙できるイベントをしたい!ということがきっかけで生まれたのが
この鑑定団なわけですね。
Takaさんをはじめとする多くのウミガメ馬鹿鑑定士の方のご協力を得ることができ、イベントとして成立する
ある程度しっかりとしたものができたかなと自負しております。
皆さん、前回、今回の鑑定団を見てどう思われましたか?
ラテシン初心者の方には少し理解しにくい記載があるかもしれません。
しかし是非理解する努力をしてみてください。
ウミガメのスープの理解度が深まれば深まるほどスープ作りが楽しくなりますよ。
そこまでしなくてもいいわ~、引くわ~、という方々には正直あまり出題してほしくはありません。
どこか欠けているウミガメのスープを出題され、それに参加した新規の方が
あ、こんな感じで問題作ればいいのねん、と軽い感じで出題する。それに参加した新規の方が・・・
私はラテシンがそんな負のスパイラルに陥ることを危惧しています。
とても凝り固まったフレキシビリティに乏しい考え方ではありますが、
それでも私は私の好きなラテシンであってほしいと強く願っております。
最後になりますが、ウミガメのスープを出題される際に、ちゃんとチャームがついているのかだけは
確認してくださいね。おじさんとの約束だよ? チャームって何?って方はお気楽におじさんに声を掛けてね。
以上、水上でした。See You!
鑑定士「なささん」
鑑定団の記念すべき第一回,ラテシン界隈ではレジェンド的存在とも言える企画ですね.
鑑定してもらう立場で参加してみると自分の問題の至らない部分や自分では気づかなかった作品の魅力に気付くことができ,大変有意義なものだなと感心しました.
一方、鑑定する立場で参加してみるとこれがわりと大変でした.
冷静に問題と向き合い,分析し,文章化する.頭の中で考えていることをアウトプットするのにこれほどまで時間がかかるのか,と痛感させられました.
しかしやっていくにつれ,頭の中で曖昧な形でしか存在していなかった考えがはっきりと形あるものにまとまっていくことに喜びも感じられ,出題者としての成長を実感しました.
また,後からこの企画を見返すだけでも得るものは多いなと気づかされます.
ところで,僕はこの問題に鑑定士として参加しながら
「もしかすると,鑑定してもらうのに敷居の高さを感じている人がいるかもしれない.」と考えていました.
「批評されるのがこわいな…」と思っている人もいるかもしれません.
僕は『同じ問題を,他の人ならどのように作るのか.』という点に興味があり,謎へのアプローチの仕方や演出
クルーのチョイスにどのような差異があるのか,そういったことを知りたいと常々思っています.
なので僕は他の人がその疑問を解消できるような鑑定を提供しようと,すべて例題付きで鑑定をしました.
他の鑑定士さんも同じです.皆自分なりのスタンスをもって真剣に問題に向き合ってくれています.
もちろん厳しい言葉もありますが,依頼者のためになるような鑑定をしようという気持ちは誰もが持っています.
どうか次は怖くても,敷居が高いと思っても,一歩踏み出して参加してみてください.きっと得るもののほうが大きいはずです.
また来年お会いしましょう.
鑑定士「3000才さん」
もうすでに、他の鑑定士の皆さんが書かれているので(現時点で、ディダムズさん、Ratterさん、水上さん、甘木さんが鑑定済み)、
僕からは簡単に。
まず、出題の作り方を考える、という企画に焦点を当てたことと、
それを鑑定団という形に仕立てたこと。
ここが素晴らしいと思います。
実は、僕も「SPしてください(http://sui-hei.net/mondai/show/10202)」で、
SPのあり方を考える、という体で、どういう問題の作り方がよいかを探る、という企画を出しました。
参加いただいた方、SPしていただいた皆様のおかげで、
よい企画になった、と自分では気に入っています。
そういう背景もあって、鑑定団の企画は、
「どういう問題の作り方がよいか」という点に加えて、
「自分の問題について評価してもらう」「多様な鑑定士の考え方を知る」という点において、
よくできているなあ、と思ったものでした。
さらに、もう一つ素晴らしいのが、
その結果、問題において重視されるであろう要素が、
(少なくともこの問題を見た人には)広まったであろうこと。
個人的には、
チャーム、クルーといった事柄のほかに重視していた
「フェア・アンフェア」「不要な要素の排除」といったことが、
この問題をきっかけに比較的知られるようになったのでは、と感じました。
僕がそう感じているだけかもしれないですけど。
問題の作り方を少し考えたいな、と真面目に思ったときにはこの企画を見てもらいたいです。
でも、真面目に考えるのもそれはそれで大変なので、そこそこの適当さも大切ですよね。
ゆるーい感じの企画と組み合わせて楽しみたい企画だと思います。
鑑定士「甘木さん」
一言で言い表すならば「問題を鑑定してもらう」といういたってシンプルなコンセプトでありながら、様々な可能性と方向性を同時に見出すことのできる企画と言えます。
問題の改善点を指摘してもらう場であることはもちろんのこと、過去の問題が再評価される場でもあり、さらに鑑定士の方々の評価内容を見ると逆に鑑定士の方々が問題を作成する上でのポリシーや問題作成における工程などを読み取ることができる場でもあり。
いろいろな意味で見逃せない、非常に興味深く面白い企画でしょう。
そしてなによりもこれがキッカケでコミュニケーションを広げ、より多くの人との輪を広げることができるのは素晴らしいことです。
一つの企画で二つ三つ、いやいやもっともっと多くの物を得ることができるこの企画を発案した水上さん、そして鑑定士の皆さんに拍手!!!
鑑定士「牛削りさん」
素晴らしい企画だと思います。
僕自身、前回鑑定してもらった時にいただいたアドバイスを座右に置いて、ずいぶん出題者として上達してきた感があります。やはり上達するためには、人に見てもらい良いところも悪いところも指摘してもらうのが一番です。問題の雑談欄での感想では、悪いところまでは述べないのが通例になっているため、普段はなかなかそういう機会が持てません。
全員が上達を目指さなくたっていい、とはよく言われますが、僕はそうではないと思います。参加者にマナーがあるのと同じように、出題者にだって当然マナーがあります。適当に考えたような問題、誤字脱字だらけの見直していない問題、ウミガメのスープとしての基本ができていない問題、参加者の気分を悪くするだけの問題などを出すのは、明らかにマナー違反です。ラテシンがそういう問題ばかりになったら、僕は嫌です。少なくとも、そのレベルにいる人は上達すべきです。鑑定団は、ラテシンの問題の質の底上げに、非常に有用な企画だったと思います。
依頼できなかった人も、ぜひ他の人の鑑定結果を見てみてください。そこに、自らの今後の出題に活かせるアドバイスが必ず見つかるでしょう。そして、ラテシンをこんなにまで愛する人たちがいるんだっていうことが、身にしみてわかると思います。鑑定士の意見は絶対ではありませんが、愛は絶対です。ラテシンを良くしたい人たちがいます。あなたもイチ出題者として、ラテシンを良くしたいと思いませんか?
鑑定士「ruxyoさん」
鑑定士「Ratterさん」
どうしてもというなら・・
これはあれです。「番組の企画にかこつけて自分の出ているドラマの番宣にだけやってきた芸能人」というやつです。
これを持ち込まれると番組MCたちはもう、番組の企画をそっちのけで大人の都合で愛想よくしないといけなくなり
番組自体の構成上も盛り上げづらいものとなります。
想像してみましょう。
http://www.tv-tokyo.co.jp/book/variety/kantei/
の番組グッズを持ち込まれた際、中島誠之助がどう応えるか?
そういうことです
鑑定士「Takaさん」
今回は特別パターンでお送りします。
この問題は、企画は水上さんがたてられたものですが、こんな企画をやりたい。ラテシンを変えたい。世界に羽ばたきたい。そんな欲の塊だった水上さんとその後押しをするメンバーで出題した問題でした。
鑑定士の方々は水上さんが選んで、この人たちでいこうと思う。と持ちかけられた時、このメンバー以外にいるわけないくらいのビビビッが来ました。そこに自分も入れてもらえることがとても光栄でした。
メンバーは各々個性があります。しかし、水平思考とはなんたるか、ラテシンの問題とはこういうものだ。というポリシーをもち、取り組んでいる素晴らしい鑑定士です。そんな人たちに自分の問題を見てもらえるなんて思ってもみない、出題者にとってみればこの上ない喜びだと感じました。
いいところも悪いところも的確に教えていただくことができる。なんて素晴らしい企画だ。と涙を流したことを絵日記に書いたのを覚えています。
これからも第三弾、第四弾とあるとは思いますが、もっとこうすれば良くなると第一回、二回で学んだことをそこで存分に披露していただけることを鑑定士は望んでいます。
皆さん、ラテシンを楽しくしていきましょう。
[15年11月29日 23:15]
tsuna[ラテシンまとめ]さんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[15年11月29日 23:15]
ウミガメのスープを一つください。[15年11月29日 23:15]
tsuna[ラテシンまとめ]さんは勘定を済ませ、帰宅した。
[15年11月12日 22:50]
[15年11月12日 22:50]
[226343]tsuna[ラテシンまとめ]
66.6(ヒント欄 その2)
依頼人「Takaさん」
たまたま肘にくっついていました。
【勝手に1人祭】うわっ!まぶしい!【ウミガメ30】
http://sui-hei.net/mondai/show/7159
じゃかじゃん
鑑定士「Ratterさん」
肘にくっついていましたか。懐かしいですねだっこちゃんです。ビニール製なので現存数もすくない一品です
(=゜ω゜)ボー
それはさておき、そしてラスト鑑定なので辛口でいきます。(=゜ω゜)ボー
この問題ですがいかにも先入観の開祖と言った感じの問題となっています。
問題文を素直に受け取った際の情況と、解説の情況のギャップを創りだす腕は流石だと思います。
ただ、この問題に限って言わせていただきますと。
【出題者も先入観にとらわれている】という印象が強くあります。
もちろん、出題者が情況を誤認している という意味ではありません。
出題者が【先入観を生み出すことにとらわれすぎている】と言った意味です。
この問題の仕組は、一言で言えば【「車」=自動車だといつから勘違いしていた?】
というところに尽きると思います。
その演出のために「車に乗っていた」「日除けを下ろす」「目の前から車が」「衝突せずに」などなど
先入観を補強するための自動車の演出が入っていますが
問われているのは、そういった補強用演出の情況にあるなかで
【連れが笑っているのはなぜ?】というものです。
そして解説で書かれている笑っている理由は、正直情況と【あまり関係がありません。】
いってみれば、たか君が何やっているかは母親は見ておらず・・
意地悪な言い方をすれば【問題文にある状況を意識せず、別のことで笑っていたから】でも
解説を表すことができます。
母親が笑っている理由に問題文で(先入観混じりで隠しつつも)記載したたか君の行動は一切関係しません。
(しいて言えば、向こうから同じようなお母さんがやってきたから というのはありますが)
たとえ、たか君が大人で、実際に自動車を運転していて、連れ(嫁)をコンビニまで連れて行き・・
駐車場が満車だったから、嫁が買い物してるあいだ、町内を一周流していた際の交通事故未遂の話だとしても
嫁が、「コンビニで、そんなことは特に気づいてもおらずおとなりの田中さんと談笑していた」
と、参加者が先入観にハマったままだったとしても・・
それはそれとして【特に見てなかったので井戸端会議してますか?】
と聞かれてしまえば、それは充分に【なぜ?】に対する答えたり得ます。
また、逆に、先入観を取り払い
【運転していなくて、赤ん坊が日差しをいやいやしてて、他の車も乳母車だったのか~】
と気づいたとしても、で・・なんで笑ってるの?母親なら子供が嫌がってるなら世話したら?なに?ネグレスト?
と思うだけで、解説みたあとも、【要するに情況を見てなかったのね】と思うだけかもしれず
この点でも、先入観トリックと解説の関連が薄いと感じます。
というかRatter的には
自動車に乗っていた。事故りそうになった。でも事故らなかった。
↓だから
【間一髪だったねーとほっとして緊張感が解け連れと笑い合う。】
もしくは
【恐怖のあまり笑ってしまっている。】
これで充分成り立つ情況なので、元の文章には逆説要素が薄く謎を感じず
先入観が解けてから
赤ん坊が乳母車に乗っていた、眩しくていやいやしている。
↓それなのに
【母親は笑っているだけで何もしてくれない。】
となって、むしろ猟奇的で謎が深まった。という印象があります。
そういう意味では、
【先入観を生める文章を創りだすこと】に出題者が没頭するあまり、本来の謎要素との関連性がおろそかになっている様に感じるのです。
この問題を楽しんでもらうためには、
【なぜ?】という文末で問いを発するのはやや不公平であるとおもわれ、
【先入観から抜け出すところまで含めてこの問題だ】という考えであれば、【どういう情況?】や【情況を補足してください】
と〆るべき問題であったと考えます。
さて、牛削りさんの鑑定のなかで【私見ですが、先入観トリックはあくまで「おまけ」であるべきだ】
という文章が出てきます。
私としましては、【「優秀な先入観のみ」の問題は優秀な問題に成り得る】とあえていってみます。
いわゆる叙述トリックのようなもので、トリック系の問題になるので
一発正解がありうる問題にはなると思うのですが、よく出来たトリックのものであればそれは【あり】と判断します。
た・だ・し そのトリックが本来の問題が提示している謎 を解くための鍵となるトリックであるべきだと考えます。
例えば(問題としての出来がいいかはともかくとして
Q.カメオは学校に行く途中捕まることになったなぜ?
という問題で、
A.カメオは実は学生ではなく、先生だった。それはそれとして満員電車で痴漢をしたので捕まった。
これでは、カメオ=学生 という先入観は何ら意味をなしていません。
これが、
Q.水平女子校へ通っていた亀子。学校へ行く途中捕まることになった なぜ?
A.水平女子校の教師である亀子和夫。彼は勤務先の学校へ通う途中満員電車で痴漢をしたので捕まった。
であれば、亀子=学生(=女子) という先入観も少しは意味を持つことでしょう。
まあ、私はあまり先入観問題はうまくないので良い例を上げることはできませんが・・
先入観の開祖・ご本尊ならばきっと先入観問題の至高の頂へと到達することも可能でしょう。
これからも、善き先入観ライフをおくられますようお祈り申し上げます(=゜ω゜)ボー
[15年11月12日 22:50]
66.6(ヒント欄 その2)
依頼人「Takaさん」
たまたま肘にくっついていました。
【勝手に1人祭】うわっ!まぶしい!【ウミガメ30】
http://sui-hei.net/mondai/show/7159
じゃかじゃん
鑑定士「Ratterさん」
肘にくっついていましたか。懐かしいですねだっこちゃんです。ビニール製なので現存数もすくない一品です
(=゜ω゜)ボー
それはさておき、そしてラスト鑑定なので辛口でいきます。(=゜ω゜)ボー
この問題ですがいかにも先入観の開祖と言った感じの問題となっています。
問題文を素直に受け取った際の情況と、解説の情況のギャップを創りだす腕は流石だと思います。
ただ、この問題に限って言わせていただきますと。
【出題者も先入観にとらわれている】という印象が強くあります。
もちろん、出題者が情況を誤認している という意味ではありません。
出題者が【先入観を生み出すことにとらわれすぎている】と言った意味です。
この問題の仕組は、一言で言えば【「車」=自動車だといつから勘違いしていた?】
というところに尽きると思います。
その演出のために「車に乗っていた」「日除けを下ろす」「目の前から車が」「衝突せずに」などなど
先入観を補強するための自動車の演出が入っていますが
問われているのは、そういった補強用演出の情況にあるなかで
【連れが笑っているのはなぜ?】というものです。
そして解説で書かれている笑っている理由は、正直情況と【あまり関係がありません。】
いってみれば、たか君が何やっているかは母親は見ておらず・・
意地悪な言い方をすれば【問題文にある状況を意識せず、別のことで笑っていたから】でも
解説を表すことができます。
母親が笑っている理由に問題文で(先入観混じりで隠しつつも)記載したたか君の行動は一切関係しません。
(しいて言えば、向こうから同じようなお母さんがやってきたから というのはありますが)
たとえ、たか君が大人で、実際に自動車を運転していて、連れ(嫁)をコンビニまで連れて行き・・
駐車場が満車だったから、嫁が買い物してるあいだ、町内を一周流していた際の交通事故未遂の話だとしても
嫁が、「コンビニで、そんなことは特に気づいてもおらずおとなりの田中さんと談笑していた」
と、参加者が先入観にハマったままだったとしても・・
それはそれとして【特に見てなかったので井戸端会議してますか?】
と聞かれてしまえば、それは充分に【なぜ?】に対する答えたり得ます。
また、逆に、先入観を取り払い
【運転していなくて、赤ん坊が日差しをいやいやしてて、他の車も乳母車だったのか~】
と気づいたとしても、で・・なんで笑ってるの?母親なら子供が嫌がってるなら世話したら?なに?ネグレスト?
と思うだけで、解説みたあとも、【要するに情況を見てなかったのね】と思うだけかもしれず
この点でも、先入観トリックと解説の関連が薄いと感じます。
というかRatter的には
自動車に乗っていた。事故りそうになった。でも事故らなかった。
↓だから
【間一髪だったねーとほっとして緊張感が解け連れと笑い合う。】
もしくは
【恐怖のあまり笑ってしまっている。】
これで充分成り立つ情況なので、元の文章には逆説要素が薄く謎を感じず
先入観が解けてから
赤ん坊が乳母車に乗っていた、眩しくていやいやしている。
↓それなのに
【母親は笑っているだけで何もしてくれない。】
となって、むしろ猟奇的で謎が深まった。という印象があります。
そういう意味では、
【先入観を生める文章を創りだすこと】に出題者が没頭するあまり、本来の謎要素との関連性がおろそかになっている様に感じるのです。
この問題を楽しんでもらうためには、
【なぜ?】という文末で問いを発するのはやや不公平であるとおもわれ、
【先入観から抜け出すところまで含めてこの問題だ】という考えであれば、【どういう情況?】や【情況を補足してください】
と〆るべき問題であったと考えます。
さて、牛削りさんの鑑定のなかで【私見ですが、先入観トリックはあくまで「おまけ」であるべきだ】
という文章が出てきます。
私としましては、【「優秀な先入観のみ」の問題は優秀な問題に成り得る】とあえていってみます。
いわゆる叙述トリックのようなもので、トリック系の問題になるので
一発正解がありうる問題にはなると思うのですが、よく出来たトリックのものであればそれは【あり】と判断します。
た・だ・し そのトリックが本来の問題が提示している謎 を解くための鍵となるトリックであるべきだと考えます。
例えば(問題としての出来がいいかはともかくとして
Q.カメオは学校に行く途中捕まることになったなぜ?
という問題で、
A.カメオは実は学生ではなく、先生だった。それはそれとして満員電車で痴漢をしたので捕まった。
これでは、カメオ=学生 という先入観は何ら意味をなしていません。
これが、
Q.水平女子校へ通っていた亀子。学校へ行く途中捕まることになった なぜ?
A.水平女子校の教師である亀子和夫。彼は勤務先の学校へ通う途中満員電車で痴漢をしたので捕まった。
であれば、亀子=学生(=女子) という先入観も少しは意味を持つことでしょう。
まあ、私はあまり先入観問題はうまくないので良い例を上げることはできませんが・・
先入観の開祖・ご本尊ならばきっと先入観問題の至高の頂へと到達することも可能でしょう。
これからも、善き先入観ライフをおくられますようお祈り申し上げます(=゜ω゜)ボー
[15年11月12日 22:50]
tsuna[ラテシンまとめ]さんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[15年11月12日 22:49]
ウミガメのスープを一つください。[15年11月12日 22:49]
しばらく発言していないのでtsuna[ラテシンまとめ]さんはスープになりました。
[15年11月09日 15:32]
[15年11月09日 15:32]
[225055]tsuna[ラテシンまとめ]
66.3(ヒント欄 その1)
依頼人「Takaさん」
ぷーさんとの賭けデュエルで奪ったものです。
ベジータの息子が未来からやってきた。
http://sui-hei.net/mondai/show/9310
じゃかじゃん
鑑定士「ruxyoさん」
それでは、センエツながら私ruxyoが、Takaさん作「ベジータの息子が未来からやってきた。」を鑑定させていただきます!
例によって私の鑑定は参加者としての私と、
モンハンのせいで今日やる予定の鑑定を忘れてた出題者としての私の目線から評価を行っていきます。
参加者目線・・・
○面白い
解説読んで思わず吹き出しました。はい。それだけです。
Takaさんの問題やネタ質を見ていていつも思うのですが、人を楽しませたいという意志がとても伝わってきます。
あまり出題頻度が高くないのに毎回たくさんの人が集まるのは、こういった部分を期待しているのかもしれません。
チャームとしても、最後の一文
【ぷーさんからのお題。どこかでパンツを意図的に見せる問題】
これ。見たら参加せずにはいられないんじゃないでしょうか。
というわけでインパクト勝負では最高レベルです。おもしろ挿絵の人レベル。
△納得度
申し訳ないのですが、エア参加して解説を見た時の感想は「う~ん・・・」でした。
理由は主に以下の2つ。
1.トランクスにこだわる理由がない
出題中、しきりに息子がはいていたのが「トランクス」であることにこだわっていますが、
これは別にブリーフだろうが、アップリケや変な模様がついてようが成り立つ問題だと思います。
仰るとおりトランクスが一番破けやすいとは思いますが、
トランクスに限定したことで、逆に望まぬミスリードが起こってしまったのではないでしょうか。
かくいう私もボクサーパンツを破いたことがあります。ケツにおびただしい数の棘が生えてるので。
2.母に見せる理由
真面目に突っ込むのは無粋かと思いますが・・・
パンツが破けてるっぽいのに、なぜこの息子は自分で確認しないのだろうと疑問に感じました。
ズボンを脱ぐ暇があったら、自分の手で触って確認ぐらいすると思います。
息子はアホなのでしょうか?アホですね。
改善案としては
息子がまだ重いものを持っていたため手が使えず、
「お母さん!パンツ破れたかもしれないから見て!僕のパンツ見て!!!」
とケツを突き出してきた・・・という風にすれば若干納得度が上がるのではないかと思います。
(この場合、この行動を「パンツを見せる」と言っていいのかという新たな疑問が出ますが・・・)
・・・以上です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続いて、出題者目線・・・
○問題文
問題文が1行て!
と最初は思いましたが、解説を導くための問題文として、これでも十分成り立ってるなぁ、やるやん。と思いました。
短いながらも展開に破綻を起こさない、というのは意外と難しいものです。
私が問題文長くしちゃう病の人間ですので、あえてこのどうでも良さそうな部分を評価させていただきます。
△それ書いちゃだめじゃん?
【ぷーさんからのお題。どこかでパンツを意図的に見せる問題】
これを問題文に書いてしまったこと。ここが非常に残念です。
この一文で「男が『意図的に』パンツを見せていること」が確定してしまったからです。
先入観大好きおじさんならこの文章は解説に書くか、
あるいはこの一文を書いた上で
「お題はもらったが、誰がテメーのお題に応えると言った?失せな!!」
と言いながら「意図せずパンツを見せる問題」を作るはずです。
・・・まぁそこまでしろとは言いませんが、ネタバレのような情報は問題文に載せるべきではないですね。
・・・以上です。
★総評・ワンポイント
今回の問題はTakaさんには珍しく、あまり先入観を植え付けるような作りにはなっていませんでしたね。
むしろ、問題文に出てくるオブジェクトを掘り下げて、パンツが破けたことをひらめく、という王道的な流れで解く問題でした。
個人としては、(よくこのお題で1問作れたなぁ)と感心しておりますw
評価の○(問題のイイトコロ)が少ないように感じるのは、Takaさんも仰っているように普通の問題だからです。いい意味で。
そういう問題に一花添えるとすれば、やはりお得意の先入観作戦が欲しかったところではあります。
ただ、出題者目線のラストについては本当に残念です。いや、インパクトはすごいんですけどね!?
とりあえずプーさんが全て悪い。ということで、鑑定を終了させていただきます。
以上です。何かの参考になれば幸いです。
ここまでご覧頂きありがとうございました!
[15年11月09日 02:13]
66.3(ヒント欄 その1)
依頼人「Takaさん」
ぷーさんとの賭けデュエルで奪ったものです。
ベジータの息子が未来からやってきた。
http://sui-hei.net/mondai/show/9310
じゃかじゃん
鑑定士「ruxyoさん」
それでは、センエツながら私ruxyoが、Takaさん作「ベジータの息子が未来からやってきた。」を鑑定させていただきます!
例によって私の鑑定は参加者としての私と、
モンハンのせいで今日やる予定の鑑定を忘れてた出題者としての私の目線から評価を行っていきます。
参加者目線・・・
○面白い
解説読んで思わず吹き出しました。はい。それだけです。
Takaさんの問題やネタ質を見ていていつも思うのですが、人を楽しませたいという意志がとても伝わってきます。
あまり出題頻度が高くないのに毎回たくさんの人が集まるのは、こういった部分を期待しているのかもしれません。
チャームとしても、最後の一文
【ぷーさんからのお題。どこかでパンツを意図的に見せる問題】
これ。見たら参加せずにはいられないんじゃないでしょうか。
というわけでインパクト勝負では最高レベルです。おもしろ挿絵の人レベル。
△納得度
申し訳ないのですが、エア参加して解説を見た時の感想は「う~ん・・・」でした。
理由は主に以下の2つ。
1.トランクスにこだわる理由がない
出題中、しきりに息子がはいていたのが「トランクス」であることにこだわっていますが、
これは別にブリーフだろうが、アップリケや変な模様がついてようが成り立つ問題だと思います。
仰るとおりトランクスが一番破けやすいとは思いますが、
トランクスに限定したことで、逆に望まぬミスリードが起こってしまったのではないでしょうか。
かくいう私もボクサーパンツを破いたことがあります。ケツにおびただしい数の棘が生えてるので。
2.母に見せる理由
真面目に突っ込むのは無粋かと思いますが・・・
パンツが破けてるっぽいのに、なぜこの息子は自分で確認しないのだろうと疑問に感じました。
ズボンを脱ぐ暇があったら、自分の手で触って確認ぐらいすると思います。
息子はアホなのでしょうか?アホですね。
改善案としては
息子がまだ重いものを持っていたため手が使えず、
「お母さん!パンツ破れたかもしれないから見て!僕のパンツ見て!!!」
とケツを突き出してきた・・・という風にすれば若干納得度が上がるのではないかと思います。
(この場合、この行動を「パンツを見せる」と言っていいのかという新たな疑問が出ますが・・・)
・・・以上です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続いて、出題者目線・・・
○問題文
問題文が1行て!
と最初は思いましたが、解説を導くための問題文として、これでも十分成り立ってるなぁ、やるやん。と思いました。
短いながらも展開に破綻を起こさない、というのは意外と難しいものです。
私が問題文長くしちゃう病の人間ですので、あえてこのどうでも良さそうな部分を評価させていただきます。
△それ書いちゃだめじゃん?
【ぷーさんからのお題。どこかでパンツを意図的に見せる問題】
これを問題文に書いてしまったこと。ここが非常に残念です。
この一文で「男が『意図的に』パンツを見せていること」が確定してしまったからです。
先入観大好きおじさんならこの文章は解説に書くか、
あるいはこの一文を書いた上で
「お題はもらったが、誰がテメーのお題に応えると言った?失せな!!」
と言いながら「意図せずパンツを見せる問題」を作るはずです。
・・・まぁそこまでしろとは言いませんが、ネタバレのような情報は問題文に載せるべきではないですね。
・・・以上です。
★総評・ワンポイント
今回の問題はTakaさんには珍しく、あまり先入観を植え付けるような作りにはなっていませんでしたね。
むしろ、問題文に出てくるオブジェクトを掘り下げて、パンツが破けたことをひらめく、という王道的な流れで解く問題でした。
個人としては、(よくこのお題で1問作れたなぁ)と感心しておりますw
評価の○(問題のイイトコロ)が少ないように感じるのは、Takaさんも仰っているように普通の問題だからです。いい意味で。
そういう問題に一花添えるとすれば、やはりお得意の先入観作戦が欲しかったところではあります。
ただ、出題者目線のラストについては本当に残念です。いや、インパクトはすごいんですけどね!?
とりあえずプーさんが全て悪い。ということで、鑑定を終了させていただきます。
以上です。何かの参考になれば幸いです。
ここまでご覧頂きありがとうございました!
[15年11月09日 02:13]
[225054]tsuna[ラテシンまとめ]
65
依頼人「なささん」
古い品です。
素材は気に入っているのですが問題を作るのが難しく、
今でもうまく調理出来る自信がないのでどなたか見てもらえませんか。
「ジャストアウェイク」
http://sui-hei.net/mondai/show/5687
鑑定士はタカ'sセレクトにお任せします。
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
では僭越ながらなささんの作品を鑑定させていただきます。
当問題は要約すれば、「電車内で眠る父親に対し子供が言い放った言葉は『自分で起きなさい』であり、これは以前に転んだ時に父親から言われた言葉そのものであった」となりますね。
目には目を、歯には歯を、を綺麗に踏襲したネタで、ストーリーとしてうまくまとまっていると思います。気の利いたオチのあるショートショートという印象です。
しかし全体としてのストーリーが良くても、それがそのまま問題としての質の高さに繋がるとは限りません。当問題に関して、気になる点を挙げさせていただきます。
まず、問題文の「この子供は何故そんなことをしたのだろうか?」という問い方に違和感があります。そもそも問題文で、子供が言い放ったセリフが丸々隠されています。その状態で何故と問われても、一体何の理由を答えればいいのか戸惑ってしまいます。それに、理由を答えるのならば、例えば子供のセリフが「お父さんのばーか」だったと想定した上で、「転んだ時に助けてくれなかった父親に復讐するため」と答えても正解になってしまいます。セリフが気の利いた皮肉である必要性は、問題文からは読み取れません。
しかしやはり当問題の主眼は、まさしく「子供のセリフ当て」だと思います。だからジャンル違いになるかもしれませんが、問い方は「子供が言い放ったのはどのような言葉だったのだろう?」の方がスッキリするのではないでしょうか。
とはいえ、当てるべき子供のセリフがあまり一般的(常套句)でないということも気になります。転んだ子供に対し「自分で起きなさい」と叱りつける場面は容易に想像がつきますが、あくまで様々な可能性があるうちのひとつの具体例といった程度であり、明かされた時の「ああ、あのことか!」という感じがないのです。推理だけで導き出して納得できるほどの一般性がないということです。一般的でないものを当てさせるなら、クルーを増やすなりして状況を限定してあげなければなりません。
当問題にはクルーとして「膝に擦り傷」という文言が使われていまあうが、僕はこれでは不足だと考えます。このクルーから導けるのは「子供が転んだ」ということであり、「その時父親と一緒にいた」「父親は助けてくれなかった」「父親が『自分で起きなさい』と言った」は、想像するしかありません。
さらに、クルーの「膝に擦り傷」がちょっと露骨すぎるという印象も受けます。クルーの理想形は、それがクルーであることを悟らせないくらいさりげなく、だと思います。当問題の場合、子供が父親に何かを言って電車から出て行く、という場面に、膝の擦り傷は何も関係がありません。何の脈絡もなく配置された「膝に擦り傷」がクルーであることがバレバレとなっています。このクルーを入れなければ本当に単なる脳内当てになってしまうため、苦肉の策で入れた、という感じがします。もっとさりげないクルーを考えるか、あるいはこの部分のベールを取り去って、「転んだ」ことを問題文に出してしまってもいいかもしれません。
上記いくつかの指摘事項を踏まえ、僕が同じ題材を使うなら、こんな感じの問題文にすると思います。20の扉です。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
父親は、転んでしまった息子に対し、【A】と言い放った。
それを恨んだ息子は、帰りの電車内で父親に対し、
【A】と言って一人で降りてしまった。
【A】に入るセリフを当ててください。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
「父親が眠っていること」をベールにしました。
上記であれば、子供が転んだこと、その際に父親が言葉を掛けたこと、その言葉が息子にとって嫌なものであったこと、が明かされ、状況が限定されているため、【A】が一般的でないことをカバーできていると思います。
また、息子が父親のセリフを引用して言い返していることから、息子のセリフが気の利いた皮肉である必要性もクリアしています。
そしてクルーは開き直ってかなりおおっぴらにしています。全部を露骨にすることで、一部だけ露骨な場合の不自然さをなくしています。
さて、以下余談になります。
上で書きましたが、問題の中で「あるセリフ・行動を丸々隠してしまう」場合に関して考察したいと思います。
僕は基本的にはこれはあまり良くないと考えています。ヒントなしで具体的な言動を当てろとなると、それはもはや推理というより創造と呼ぶべきでしょう。
ただし、丸々隠すことが効果的に決まる場合があります。
それは、【隠されるものがステレオタイプなものである場合】です。
自作で恐縮ですが、例を二つ。
「お姉さん型ロボット」http://sui-hei.net/mondai/show/15957
⇒バスガイドのお決まりの「左手に見えますのが……」という文句が丸々隠されています。
「高い有田焼」http://sui-hei.net/mondai/show/14111
⇒頑固親父が激昂した時にありがちな「ちゃぶ台をひっくり返す」という行動が丸々隠されています。
どちらの例も、クルーはほとんどなしで、セリフや行動がすべてベールの中に収まっています。しかし、ともにその人物、場面に典型的なものです。
丸々隠したとしても、典型的なパターンのため、すぐにそれを思い浮かべることができます。そして思い浮かべることができれば、少しの推理によって、それが真相につながっていることが導き出せます。ヒントなしで真相を導き出せたら、満足感は高いのではないでしょうか。
丸々隠しても通用するものを例示してみましょう。
・ことわざ、慣用句
例:働かざるもの食うべからず
・ドラマやアニメ等で繰り返し使われてきたお決まりの言動
例:ちゃぶ台返し
・街でよく見かける注意書き
例:スピード落とせ
・職業名からすぐに連想するくらい、その職業に特有な言動
例:「左手に見えますのが……」「温めますか?」「遺憾である」
・流行語
例:あったかいんだからぁ(ただし、この場合は要知識かな)
・ラテシンでよく用いられる表現
例:カニバりますか?
などなど……。
漏れがあるかもしれませんが、こんなところでしょう。要約すれば、「あるある」です。隠した情報が「あるある」とまで言えない場合、再考の余地ありとお考えください。
以上、余談が長くなりました。
せっかくメインに皮肉の利いた面白いストーリーがあるのに、それを問題に活かせていない惜しい作品、と総評させていただきます。
隠す情報について、本当にそれを隠して満足な納得感を出せるか、吟味するようにしてみてください。
[15年11月09日 02:13]
65
依頼人「なささん」
古い品です。
素材は気に入っているのですが問題を作るのが難しく、
今でもうまく調理出来る自信がないのでどなたか見てもらえませんか。
「ジャストアウェイク」
http://sui-hei.net/mondai/show/5687
鑑定士はタカ'sセレクトにお任せします。
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
では僭越ながらなささんの作品を鑑定させていただきます。
当問題は要約すれば、「電車内で眠る父親に対し子供が言い放った言葉は『自分で起きなさい』であり、これは以前に転んだ時に父親から言われた言葉そのものであった」となりますね。
目には目を、歯には歯を、を綺麗に踏襲したネタで、ストーリーとしてうまくまとまっていると思います。気の利いたオチのあるショートショートという印象です。
しかし全体としてのストーリーが良くても、それがそのまま問題としての質の高さに繋がるとは限りません。当問題に関して、気になる点を挙げさせていただきます。
まず、問題文の「この子供は何故そんなことをしたのだろうか?」という問い方に違和感があります。そもそも問題文で、子供が言い放ったセリフが丸々隠されています。その状態で何故と問われても、一体何の理由を答えればいいのか戸惑ってしまいます。それに、理由を答えるのならば、例えば子供のセリフが「お父さんのばーか」だったと想定した上で、「転んだ時に助けてくれなかった父親に復讐するため」と答えても正解になってしまいます。セリフが気の利いた皮肉である必要性は、問題文からは読み取れません。
しかしやはり当問題の主眼は、まさしく「子供のセリフ当て」だと思います。だからジャンル違いになるかもしれませんが、問い方は「子供が言い放ったのはどのような言葉だったのだろう?」の方がスッキリするのではないでしょうか。
とはいえ、当てるべき子供のセリフがあまり一般的(常套句)でないということも気になります。転んだ子供に対し「自分で起きなさい」と叱りつける場面は容易に想像がつきますが、あくまで様々な可能性があるうちのひとつの具体例といった程度であり、明かされた時の「ああ、あのことか!」という感じがないのです。推理だけで導き出して納得できるほどの一般性がないということです。一般的でないものを当てさせるなら、クルーを増やすなりして状況を限定してあげなければなりません。
当問題にはクルーとして「膝に擦り傷」という文言が使われていまあうが、僕はこれでは不足だと考えます。このクルーから導けるのは「子供が転んだ」ということであり、「その時父親と一緒にいた」「父親は助けてくれなかった」「父親が『自分で起きなさい』と言った」は、想像するしかありません。
さらに、クルーの「膝に擦り傷」がちょっと露骨すぎるという印象も受けます。クルーの理想形は、それがクルーであることを悟らせないくらいさりげなく、だと思います。当問題の場合、子供が父親に何かを言って電車から出て行く、という場面に、膝の擦り傷は何も関係がありません。何の脈絡もなく配置された「膝に擦り傷」がクルーであることがバレバレとなっています。このクルーを入れなければ本当に単なる脳内当てになってしまうため、苦肉の策で入れた、という感じがします。もっとさりげないクルーを考えるか、あるいはこの部分のベールを取り去って、「転んだ」ことを問題文に出してしまってもいいかもしれません。
上記いくつかの指摘事項を踏まえ、僕が同じ題材を使うなら、こんな感じの問題文にすると思います。20の扉です。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
父親は、転んでしまった息子に対し、【A】と言い放った。
それを恨んだ息子は、帰りの電車内で父親に対し、
【A】と言って一人で降りてしまった。
【A】に入るセリフを当ててください。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
「父親が眠っていること」をベールにしました。
上記であれば、子供が転んだこと、その際に父親が言葉を掛けたこと、その言葉が息子にとって嫌なものであったこと、が明かされ、状況が限定されているため、【A】が一般的でないことをカバーできていると思います。
また、息子が父親のセリフを引用して言い返していることから、息子のセリフが気の利いた皮肉である必要性もクリアしています。
そしてクルーは開き直ってかなりおおっぴらにしています。全部を露骨にすることで、一部だけ露骨な場合の不自然さをなくしています。
さて、以下余談になります。
上で書きましたが、問題の中で「あるセリフ・行動を丸々隠してしまう」場合に関して考察したいと思います。
僕は基本的にはこれはあまり良くないと考えています。ヒントなしで具体的な言動を当てろとなると、それはもはや推理というより創造と呼ぶべきでしょう。
ただし、丸々隠すことが効果的に決まる場合があります。
それは、【隠されるものがステレオタイプなものである場合】です。
自作で恐縮ですが、例を二つ。
「お姉さん型ロボット」http://sui-hei.net/mondai/show/15957
⇒バスガイドのお決まりの「左手に見えますのが……」という文句が丸々隠されています。
「高い有田焼」http://sui-hei.net/mondai/show/14111
⇒頑固親父が激昂した時にありがちな「ちゃぶ台をひっくり返す」という行動が丸々隠されています。
どちらの例も、クルーはほとんどなしで、セリフや行動がすべてベールの中に収まっています。しかし、ともにその人物、場面に典型的なものです。
丸々隠したとしても、典型的なパターンのため、すぐにそれを思い浮かべることができます。そして思い浮かべることができれば、少しの推理によって、それが真相につながっていることが導き出せます。ヒントなしで真相を導き出せたら、満足感は高いのではないでしょうか。
丸々隠しても通用するものを例示してみましょう。
・ことわざ、慣用句
例:働かざるもの食うべからず
・ドラマやアニメ等で繰り返し使われてきたお決まりの言動
例:ちゃぶ台返し
・街でよく見かける注意書き
例:スピード落とせ
・職業名からすぐに連想するくらい、その職業に特有な言動
例:「左手に見えますのが……」「温めますか?」「遺憾である」
・流行語
例:あったかいんだからぁ(ただし、この場合は要知識かな)
・ラテシンでよく用いられる表現
例:カニバりますか?
などなど……。
漏れがあるかもしれませんが、こんなところでしょう。要約すれば、「あるある」です。隠した情報が「あるある」とまで言えない場合、再考の余地ありとお考えください。
以上、余談が長くなりました。
せっかくメインに皮肉の利いた面白いストーリーがあるのに、それを問題に活かせていない惜しい作品、と総評させていただきます。
隠す情報について、本当にそれを隠して満足な納得感を出せるか、吟味するようにしてみてください。
[15年11月09日 02:13]
[225053]tsuna[ラテシンまとめ]
64
依頼人「なささん」
個人的に気に入っているものです。
もう少しクルーを入れてもよかったかなと思っているのですが
そのあたりどうでしょうか?鑑定お願いします。
「スペシャルバーゲン」
http://sui-hei.net/mondai/show/14059
安定安心アンミカのディダムズ鑑定士にお願いしたいです。
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
承知しました。ググるまでアンミカを知らなかった不勉強な鑑定士ですが、クルーや情報量に関するコメントも述べさせていただきます。
そもそもシンプルな問題ですが、改めて問題の要点を抽出してみます。
謎は「前日の広告を見た男が急いで帰宅したのはなぜか?」解説は「郵便受けのチラシが回収されていないことから、母親に何かあったかと思ったため」と言ったところでしょう。
トリックは「帰宅」が実家への訪問を指すことでしょう。
帰宅と言えば自分の住んでいる家に帰るという先入観をうまく利用したトリックと言えるでしょう。
また、急いで帰宅する家がすぐ目の前にあるという空間的なトリックもこの問題に深みを与えています。
そしてこの問題の最大のポイントであるアイデアが「昨日のチラシがポストに残っている → 母親が何らかの理由で取りに来れない状況にある」という発想でしょう。
この流れは同時にロジックの一部であるともいえ、ウミガメにおいて最も必要とされる水平思考と垂直思考(論理的思考)が見事なバランスで融合した問題であるといえるでしょう。
正面から見ただけでは関係の無さそうな事柄を、ある視点、ある発想に沿って考えることで非常に論理的につなげるという過程は、まさに水平思考そのものだと言えるのではないでしょうか。
問題文が短いので、全て引用してクルーとチャームを見てみましょう。
最大まで問題を削ると、「広告を見た男は、帰宅した。」になると思われますが、これでは謎がありません。
謎を作り出すための要素として、「昨日の」と「急いで」という要素が入ると思われます。
これらが入ることで、「もう終わったものを見たのになぜ今更急ぐのか?」という謎、チャームが生まれています。
「特売セールの」は味付けになるでしょう。
解答には必要ありませんが、状況のイメージしやすさや具体性を上げる非常にいい仕事をしています。
問題のチャームを作り出し、それでいてアイデアやトリックの邪魔をしない、この問題のクルーは非常に良いバランスであると思います。
逆に見て、ベールとしては、「高齢な母がいる」や「母は毎日郵便を取りに行く」「実家に帰る」「家のポストで見る」という点だと思います。
前者2つはアイデアやロジックとして、後者2つはトリックとして使われる要素であるため、この辺りはクルーとして明かしづらい点だと思います。
繰り返しになりますが、トリックやアイデア、ロジックが濃密に詰め込まれているため、下手にクルーを盛り込みづらい構成になっているとも言えるでしょう。
しかしながら、短い問題に中身が詰まっているというのは非常にインパクトが大きいため、この問題はこのくらいのバランスがベストではないでしょうか。
(長くなりそうな上構成が変わりそうなので割愛しますが、少しトリックを削ることで問題文の描写を具体的にしてチャームを上げるといった手も無くはないかもしれません。)
もし、クルーに入れるとすれば、母親の存在に触れることだと思います。
これは、母親の安否も実家の存在も仄めかす非常に重要なクルーになりますが、その分ベールを剥がす過程や難易度が下がってしまうため、両刃の剣とも言えそうです。
後は細かい点ですが、「広告→チラシ」にするなどして問題文の具体性を上げても良いかもしれません。
やや蛇足な気もしますが、「几帳面な母親に育てられた男は、昨日の特売セールのチラシを見ると急いで帰宅した。」などといった見せ方も出来なくはないかなと思います。
気になる点を上げるとすれば、「帰宅」の使い方でしょうか。
「家に帰ること」が帰宅の意味なので実家でも間違いではないと思いますが、居住実績がないところに帰る時に使うのはやや不自然な気もします。
「常識外れ」と「常識破り」は紙一重なので、好みの問題だと思いますが、「母親と同居しているが出張や旅行で家を空けていた」でも成り立つので、このような展開にしても良いかなと思いました。
短くてシンプルな問題文ですが、全体を見るとあらゆる要素がギュッと詰まった珠玉の逸品です。まさにウミガメのスープを体現した作品と知っても過言ではないでしょう。くれぐれも大切に"なさ"って下さい。
[15年11月09日 02:13]
64
依頼人「なささん」
個人的に気に入っているものです。
もう少しクルーを入れてもよかったかなと思っているのですが
そのあたりどうでしょうか?鑑定お願いします。
「スペシャルバーゲン」
http://sui-hei.net/mondai/show/14059
安定安心アンミカのディダムズ鑑定士にお願いしたいです。
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
承知しました。ググるまでアンミカを知らなかった不勉強な鑑定士ですが、クルーや情報量に関するコメントも述べさせていただきます。
そもそもシンプルな問題ですが、改めて問題の要点を抽出してみます。
謎は「前日の広告を見た男が急いで帰宅したのはなぜか?」解説は「郵便受けのチラシが回収されていないことから、母親に何かあったかと思ったため」と言ったところでしょう。
トリックは「帰宅」が実家への訪問を指すことでしょう。
帰宅と言えば自分の住んでいる家に帰るという先入観をうまく利用したトリックと言えるでしょう。
また、急いで帰宅する家がすぐ目の前にあるという空間的なトリックもこの問題に深みを与えています。
そしてこの問題の最大のポイントであるアイデアが「昨日のチラシがポストに残っている → 母親が何らかの理由で取りに来れない状況にある」という発想でしょう。
この流れは同時にロジックの一部であるともいえ、ウミガメにおいて最も必要とされる水平思考と垂直思考(論理的思考)が見事なバランスで融合した問題であるといえるでしょう。
正面から見ただけでは関係の無さそうな事柄を、ある視点、ある発想に沿って考えることで非常に論理的につなげるという過程は、まさに水平思考そのものだと言えるのではないでしょうか。
問題文が短いので、全て引用してクルーとチャームを見てみましょう。
最大まで問題を削ると、「広告を見た男は、帰宅した。」になると思われますが、これでは謎がありません。
謎を作り出すための要素として、「昨日の」と「急いで」という要素が入ると思われます。
これらが入ることで、「もう終わったものを見たのになぜ今更急ぐのか?」という謎、チャームが生まれています。
「特売セールの」は味付けになるでしょう。
解答には必要ありませんが、状況のイメージしやすさや具体性を上げる非常にいい仕事をしています。
問題のチャームを作り出し、それでいてアイデアやトリックの邪魔をしない、この問題のクルーは非常に良いバランスであると思います。
逆に見て、ベールとしては、「高齢な母がいる」や「母は毎日郵便を取りに行く」「実家に帰る」「家のポストで見る」という点だと思います。
前者2つはアイデアやロジックとして、後者2つはトリックとして使われる要素であるため、この辺りはクルーとして明かしづらい点だと思います。
繰り返しになりますが、トリックやアイデア、ロジックが濃密に詰め込まれているため、下手にクルーを盛り込みづらい構成になっているとも言えるでしょう。
しかしながら、短い問題に中身が詰まっているというのは非常にインパクトが大きいため、この問題はこのくらいのバランスがベストではないでしょうか。
(長くなりそうな上構成が変わりそうなので割愛しますが、少しトリックを削ることで問題文の描写を具体的にしてチャームを上げるといった手も無くはないかもしれません。)
もし、クルーに入れるとすれば、母親の存在に触れることだと思います。
これは、母親の安否も実家の存在も仄めかす非常に重要なクルーになりますが、その分ベールを剥がす過程や難易度が下がってしまうため、両刃の剣とも言えそうです。
後は細かい点ですが、「広告→チラシ」にするなどして問題文の具体性を上げても良いかもしれません。
やや蛇足な気もしますが、「几帳面な母親に育てられた男は、昨日の特売セールのチラシを見ると急いで帰宅した。」などといった見せ方も出来なくはないかなと思います。
気になる点を上げるとすれば、「帰宅」の使い方でしょうか。
「家に帰ること」が帰宅の意味なので実家でも間違いではないと思いますが、居住実績がないところに帰る時に使うのはやや不自然な気もします。
「常識外れ」と「常識破り」は紙一重なので、好みの問題だと思いますが、「母親と同居しているが出張や旅行で家を空けていた」でも成り立つので、このような展開にしても良いかなと思いました。
短くてシンプルな問題文ですが、全体を見るとあらゆる要素がギュッと詰まった珠玉の逸品です。まさにウミガメのスープを体現した作品と知っても過言ではないでしょう。くれぐれも大切に"なさ"って下さい。
[15年11月09日 02:13]
[225052]tsuna[ラテシンまとめ]
62
依頼人「2lala*氷柱*さん」
初作品です! おねがいします!
「病人」
http://sui-hei.net/mondai/show/19640
じゃかじゃん
鑑定士「アザゼルさん」
氷柱さん鑑定に入る前に初出題する前に他の人の問題を良く読んで参加しましょう
この問題も良く読めば一般の方の鑑定持ち込みタイムが終わっていることに気が付く筈です
さて
先ずこの問題ですがこれは単なる作文で問題として成立していません。問題ならばせめて最後に『何故?』の三文字がある筈です
そして問題の核の部分ですが氷柱さんの中でのみ通用する常識を一般に当てはめています
先ず多重人格者は自分の顔を認識していないのですか?私の知識では全ての人格はその身体を自分の者と思っていると思います。そもそも『この身体は自分のものではない』と言った人に『そうですね貴方の身体ではありませんね』と言われて怒るのは理解出来ません。肯定しただけなのだから
そもそも医者が違うと認定してどうにかできる問題でしょうか?
どうせなら過去の写真を見せて行けば成長途中で発生した人格を分けられるかもです
ところで元人格以外の人格って本人に解らないものなのですか?
次はSPを組む事をおすすめします。因みに私がこの問題のSPなら例えば
問題・私の名前は夏彦。母さんは私に『消えてしまえ』と言う…
確かに私は生意気かも知れないけど母さんが大好きな冬彦も私も同じ母さんの子供なんだよ?
何故母さんはこんな酷いことを言うのかな?
のような問題を組みます(原型ないかもですが)この場合『同じ母さんの子供』の意味がクルーです)
非現実や滅多に無い事柄を書くとき参加者に『ああ、なるほど確かにね』と思わせる文書を書くのが大切です
[15年11月09日 02:13]
62
依頼人「2lala*氷柱*さん」
初作品です! おねがいします!
「病人」
http://sui-hei.net/mondai/show/19640
じゃかじゃん
鑑定士「アザゼルさん」
氷柱さん鑑定に入る前に初出題する前に他の人の問題を良く読んで参加しましょう
この問題も良く読めば一般の方の鑑定持ち込みタイムが終わっていることに気が付く筈です
さて
先ずこの問題ですがこれは単なる作文で問題として成立していません。問題ならばせめて最後に『何故?』の三文字がある筈です
そして問題の核の部分ですが氷柱さんの中でのみ通用する常識を一般に当てはめています
先ず多重人格者は自分の顔を認識していないのですか?私の知識では全ての人格はその身体を自分の者と思っていると思います。そもそも『この身体は自分のものではない』と言った人に『そうですね貴方の身体ではありませんね』と言われて怒るのは理解出来ません。肯定しただけなのだから
そもそも医者が違うと認定してどうにかできる問題でしょうか?
どうせなら過去の写真を見せて行けば成長途中で発生した人格を分けられるかもです
ところで元人格以外の人格って本人に解らないものなのですか?
次はSPを組む事をおすすめします。因みに私がこの問題のSPなら例えば
問題・私の名前は夏彦。母さんは私に『消えてしまえ』と言う…
確かに私は生意気かも知れないけど母さんが大好きな冬彦も私も同じ母さんの子供なんだよ?
何故母さんはこんな酷いことを言うのかな?
のような問題を組みます(原型ないかもですが)この場合『同じ母さんの子供』の意味がクルーです)
非現実や滅多に無い事柄を書くとき参加者に『ああ、なるほど確かにね』と思わせる文書を書くのが大切です
[15年11月09日 02:13]
[225051]tsuna[ラテシンまとめ]
61
依頼人「甘木さん」
気付いたらカバンの奥の方でぐしゃぐしゃになってました。
「四角の視覚の死角」
http://sui-hei.net/mondai/show/18633
もっと問題もいじるところがあったんじゃないかと思わなくもないので、第三者視点で鑑定していただけるディダムズさんの鑑定希望です。
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
お宝がぐしゃぐしゃとは実にもったいない。
皮肉にも、高価な物こそ雑に扱われていたりしますが、保管にはくれぐれもご注意を。
やや複雑に見えるため、ざっくりと問題の要点を抽出してみます。
謎は「何故、駄作だと思っている詩(を書いた紙)を持ち歩き人前で読みだすか」対して解説は「駄作だと判断した詩(を書いた紙)をブックカバーとして使っているから」でしょう。
トリックは、「詩と本という対象のすり替え」と言えるでしょう。
詩を取り出して読むといえば当然、その詩を読むと思います。
先入観と言うよりもはや常識の裏を突くトリックだと言えましょう。
詩を裏紙としてブックカバーに使うという発想はこの問題のアイデアですね。
用途や形が変わっても物は同じ。
転用や再利用は水平思考の成せる業であり、醍醐味だと言えますね。
ロジックとしては実に明快で「駄作はブックカバーとして再利用する → カバーをかけた本は当然人前でも読む」といったところでしょう。
そして、真っ先に目を引くのは、「自ら認める駄作を持ち歩いて人前で読む」という矛盾に満ちた行動から感じるチャーム。
日常の場面としてイメージしやすく、かつ、不思議である、魅力的な謎だと思います。
クルーとしては、媒体である紙としての重要性を示唆する「詩を書いた紙」や、手軽に本を読む光景を仄めかす「暇さえあれば自分のカバンから取り出して」といった部分でしょう。
どちらも具体的でイメージしやすく、チャームにも大きく貢献しています。
魅力的なクルーを持つという点は名作に欠かせない条件だと言えましょう。
このように、チャーム、トリック、クルーが高いレベルでうまく調和することで、綺麗にまとまった問題を作り出しています。
一方、気になった点としては「この行動の妥当性」でしょうか。
当然このような人がいても不自然ではないのですが、紙がもったいないという理由で詩の裏紙をブックカバーとして使うという行為にあまり妥当性、一般性が見いだせず、やや共感しづらいかなと感じました。
例えば、本を買えばブックカバーは無料で付けてもらえますし、タダでもらえるチラシもあるでしょう。
そもそも紙一枚が非常に安いので、男の個人的なこだわりや趣味的な側面からの行動として感じられてしまう可能性があるかなと思いました。
「詩は非常に高級な和紙に描いているので、この紙を使うと立派なブックカバーになる」など、詩の裏紙をブックカバーに使う合理性を強調してみても良いかなと思いました。
また、こちらはやや感覚的、好みの問題ですが、「自作の詩を書いた紙(ブックカバー)を常に持ち歩き、暇さえあれば自分のカバンから(そのブックカバーをつけた本を)取り出して周りの目を気にすることなく(その本を)読みだす。」という文が、目的語を省略し過ぎてやや強引、不自然かなとも少し思いました。
トリックのレベルと問題文の自然さ(フェアさ)は得てしてトレードオフになりがちですが、この辺りのバランスも再考の余地があるかなと思いました。
具体的に矛盾した状況を描写することで抜群のチャームを放つ問題文と、常識の裏を突くトリックが実にいい仕事をしている名品です。
しわがあるのもまた味なものですが、埋もれては台無しでしょう。
是非、額に入れて大切になさってください。
[15年11月09日 02:13]
61
依頼人「甘木さん」
気付いたらカバンの奥の方でぐしゃぐしゃになってました。
「四角の視覚の死角」
http://sui-hei.net/mondai/show/18633
もっと問題もいじるところがあったんじゃないかと思わなくもないので、第三者視点で鑑定していただけるディダムズさんの鑑定希望です。
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
お宝がぐしゃぐしゃとは実にもったいない。
皮肉にも、高価な物こそ雑に扱われていたりしますが、保管にはくれぐれもご注意を。
やや複雑に見えるため、ざっくりと問題の要点を抽出してみます。
謎は「何故、駄作だと思っている詩(を書いた紙)を持ち歩き人前で読みだすか」対して解説は「駄作だと判断した詩(を書いた紙)をブックカバーとして使っているから」でしょう。
トリックは、「詩と本という対象のすり替え」と言えるでしょう。
詩を取り出して読むといえば当然、その詩を読むと思います。
先入観と言うよりもはや常識の裏を突くトリックだと言えましょう。
詩を裏紙としてブックカバーに使うという発想はこの問題のアイデアですね。
用途や形が変わっても物は同じ。
転用や再利用は水平思考の成せる業であり、醍醐味だと言えますね。
ロジックとしては実に明快で「駄作はブックカバーとして再利用する → カバーをかけた本は当然人前でも読む」といったところでしょう。
そして、真っ先に目を引くのは、「自ら認める駄作を持ち歩いて人前で読む」という矛盾に満ちた行動から感じるチャーム。
日常の場面としてイメージしやすく、かつ、不思議である、魅力的な謎だと思います。
クルーとしては、媒体である紙としての重要性を示唆する「詩を書いた紙」や、手軽に本を読む光景を仄めかす「暇さえあれば自分のカバンから取り出して」といった部分でしょう。
どちらも具体的でイメージしやすく、チャームにも大きく貢献しています。
魅力的なクルーを持つという点は名作に欠かせない条件だと言えましょう。
このように、チャーム、トリック、クルーが高いレベルでうまく調和することで、綺麗にまとまった問題を作り出しています。
一方、気になった点としては「この行動の妥当性」でしょうか。
当然このような人がいても不自然ではないのですが、紙がもったいないという理由で詩の裏紙をブックカバーとして使うという行為にあまり妥当性、一般性が見いだせず、やや共感しづらいかなと感じました。
例えば、本を買えばブックカバーは無料で付けてもらえますし、タダでもらえるチラシもあるでしょう。
そもそも紙一枚が非常に安いので、男の個人的なこだわりや趣味的な側面からの行動として感じられてしまう可能性があるかなと思いました。
「詩は非常に高級な和紙に描いているので、この紙を使うと立派なブックカバーになる」など、詩の裏紙をブックカバーに使う合理性を強調してみても良いかなと思いました。
また、こちらはやや感覚的、好みの問題ですが、「自作の詩を書いた紙(ブックカバー)を常に持ち歩き、暇さえあれば自分のカバンから(そのブックカバーをつけた本を)取り出して周りの目を気にすることなく(その本を)読みだす。」という文が、目的語を省略し過ぎてやや強引、不自然かなとも少し思いました。
トリックのレベルと問題文の自然さ(フェアさ)は得てしてトレードオフになりがちですが、この辺りのバランスも再考の余地があるかなと思いました。
具体的に矛盾した状況を描写することで抜群のチャームを放つ問題文と、常識の裏を突くトリックが実にいい仕事をしている名品です。
しわがあるのもまた味なものですが、埋もれては台無しでしょう。
是非、額に入れて大切になさってください。
[15年11月09日 02:13]
[225050]tsuna[ラテシンまとめ]
60
依頼人「甘木さん」
なんかそこらへんに生えてました。
「数奇な運命」
http://sui-hei.net/mondai/show/19311
まじめに屁理屈をこねていただける3000才さんの鑑定希望です。
じゃかじゃん
鑑定士「3000才さん」
ご存知、甘木さんの言葉遊びタイトルも楽しめる問題です。
解説を見るとほんわかする話です。
ウミガメの場合、ショッキングな話だったりネガティブな話も多く、それはそれでもちろん面白いのですが、
こういう解説を見るとホッとして、参加してよかったなあ、読んでよかったなあ、と思うものです。
トリックについては、シンプルなものなのですが、
本来、解く側からすると、この「いい話」トリックは盲点にあたる場合もあります。
他の問題と比べると早めにFAが出ていますが、参加者の凄腕ぶりが光った、という風に僕自身は感じました。
この問題を読んで気になった点を2つ(以下、ネタバレを含みます)。
一つはなぜカメオがそういう行動をしているのか、がよくわからない点です。
単にいい人だから、というよりは、もう少し納得感がある理由がほしいところでした。
もう一点は、これは、僕自身の性格というか、考え方のカラーが強いかもしれませんが、
「偶数の花ならば、どうしてそういう噂が広まったのだろうか、
そもそも、偶数の花しかないのならば、そういう噂が広まる余地があるのだろうか」
と疑問に思ってしまうことです。
現実的には、偶数の花ならば、
そういう噂がでればすぐにこの花はすべて偶数、という事実も知れ渡りそうな気がします。
なぜ偶数の花なのに、そういう噂が広まったのか、ということが腑に落ちない、ということです。
個人的には、
花占いをして恋愛が成就する、という噂が広まるには、
ランダムに花びらの枚数が偶数だったり奇数だったりする、という現実的な(そしてあまり面白くない)理由をのぞけば
過去にそういう事実・伝説があったから、という風に考えたほうが納得感があります。
そういう方向に問題の設定を持って行ってもよいのではないか、と考えました。
たとえば、恋愛成就をしたいがために、
一枚だけ花びらを破って花占いをしたことが過去にあった、
といったエピソードそのものを謎に取り組むことです(大分問題の方向性は変わりますが)。
または、カメオ自身が噂を広めた本人であって、
それがために花びらを破って、意中の相手を誘導しようとした、という問題でもよいかもしれません。
あるいは、この花の花びらは奇数であって「花占いをすれば必ず恋愛成就という結果が出る」というものだったのに(それがゆえに希望感から花占いの噂が広まった)、それを憎んだカメオが花びらを破った、という方向もあるかもしれません。
ただ、繰り返しになりますが、
こういう、「問題や解説では問われていないちょっとした合理性」について気になるのは
僕自身の性格の所以かな、という気もします。
そういう些細な合理性にこだわって問題のダイナミックさなり、良さがなくなるのもよくないですし、
この問題の醍醐味は、論理パズル的な部分とほんわかするエピソードの融合にあると思います。
何より、参加してよかった、という満足感は、甘木さんならではと感じます。
甘木さんらしい、「参加してよかった」「読んでよかった」と思う問題を
これからもぜひ出していただければ、と願っています。
[15年11月09日 02:13]
60
依頼人「甘木さん」
なんかそこらへんに生えてました。
「数奇な運命」
http://sui-hei.net/mondai/show/19311
まじめに屁理屈をこねていただける3000才さんの鑑定希望です。
じゃかじゃん
鑑定士「3000才さん」
ご存知、甘木さんの言葉遊びタイトルも楽しめる問題です。
解説を見るとほんわかする話です。
ウミガメの場合、ショッキングな話だったりネガティブな話も多く、それはそれでもちろん面白いのですが、
こういう解説を見るとホッとして、参加してよかったなあ、読んでよかったなあ、と思うものです。
トリックについては、シンプルなものなのですが、
本来、解く側からすると、この「いい話」トリックは盲点にあたる場合もあります。
他の問題と比べると早めにFAが出ていますが、参加者の凄腕ぶりが光った、という風に僕自身は感じました。
この問題を読んで気になった点を2つ(以下、ネタバレを含みます)。
一つはなぜカメオがそういう行動をしているのか、がよくわからない点です。
単にいい人だから、というよりは、もう少し納得感がある理由がほしいところでした。
もう一点は、これは、僕自身の性格というか、考え方のカラーが強いかもしれませんが、
「偶数の花ならば、どうしてそういう噂が広まったのだろうか、
そもそも、偶数の花しかないのならば、そういう噂が広まる余地があるのだろうか」
と疑問に思ってしまうことです。
現実的には、偶数の花ならば、
そういう噂がでればすぐにこの花はすべて偶数、という事実も知れ渡りそうな気がします。
なぜ偶数の花なのに、そういう噂が広まったのか、ということが腑に落ちない、ということです。
個人的には、
花占いをして恋愛が成就する、という噂が広まるには、
ランダムに花びらの枚数が偶数だったり奇数だったりする、という現実的な(そしてあまり面白くない)理由をのぞけば
過去にそういう事実・伝説があったから、という風に考えたほうが納得感があります。
そういう方向に問題の設定を持って行ってもよいのではないか、と考えました。
たとえば、恋愛成就をしたいがために、
一枚だけ花びらを破って花占いをしたことが過去にあった、
といったエピソードそのものを謎に取り組むことです(大分問題の方向性は変わりますが)。
または、カメオ自身が噂を広めた本人であって、
それがために花びらを破って、意中の相手を誘導しようとした、という問題でもよいかもしれません。
あるいは、この花の花びらは奇数であって「花占いをすれば必ず恋愛成就という結果が出る」というものだったのに(それがゆえに希望感から花占いの噂が広まった)、それを憎んだカメオが花びらを破った、という方向もあるかもしれません。
ただ、繰り返しになりますが、
こういう、「問題や解説では問われていないちょっとした合理性」について気になるのは
僕自身の性格の所以かな、という気もします。
そういう些細な合理性にこだわって問題のダイナミックさなり、良さがなくなるのもよくないですし、
この問題の醍醐味は、論理パズル的な部分とほんわかするエピソードの融合にあると思います。
何より、参加してよかった、という満足感は、甘木さんならではと感じます。
甘木さんらしい、「参加してよかった」「読んでよかった」と思う問題を
これからもぜひ出していただければ、と願っています。
[15年11月09日 02:13]
[225049]tsuna[ラテシンまとめ]
58
依頼人「junpockeさん」
にんじん切ってたら出てきました。
「大根役者」
http://sui-hei.net/mondai/show/14499
前述同様、アザさん・水上さん以外でお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「Ratterさん」
これは、来年入学しようと考えている、東京農大で名物『大根踊り』を踊る自称幸薄い女子高生のお話ですね?
http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/katocan/20120102/20120102124924.jpg
え?違う?(=゜ω゜)ボー
さて、この問題。
解説の情況を頭に浮かべると非常に赤面必死のおもしろシチュエーションとしてよくまとまっていると思います。
上記情況がもう漫画の一コマのように無理なく鮮明に頭に浮かぶあたり
シチュエーションパズルとしても無理がなく、とてもスマートな一品だと思います。
そして、要点は【「大根を痴漢の手」と間違えた。】の一言。
大根。確かに太さといい、ちょっと毛(根)が生えているところといい、痴漢のおっさんの腕と間違えるには充分な代物で
解説読むと納得の一品だったりします。
さて、よく出来た問題の鑑定は難しい。と言うのは先ほど(別問題)言ったとおりなのですが、
あえて言うなら、謎のクルーを考えるとどうだったのかな?という気も少しだけします。
というのも、この問題、短文であるだけにクルー足りえるのが
【頭の上に上げる】
【大根】
くらいしかありません。
(薄幸であることもかすかに関連しますが、幸薄い←幸運でも成立しますか? に対して成り立つと質疑応答で答えていますし)
そう考えた場合
・そもそも【大根】を【頭の上に上げる】事自体が謎本体であること
・【大根】から通常腕の連想はしないし、大根である必然性はない
から、クルーが弱い気がするのです。
冒頭に書いたとおり、大根は後から考えると、腕と勘違いするにはまあうってつけではあるのですが
かと言って、まあ、それは解説を読んだ後の話でして。
通常の比喩としては大根足ですし、問題としては丸めたポスターであったり、バットケースであったり、まあある程度の太さの棒状のものであれば
ほかでも成り立ち、情況を読み解く上での必須のヒントではないかな?という気はします。
(まあ、コミカルさを演出する上では【大根】重要だと思いますけどね。)
それよりも、11で『場所は重要ですか?』で答えている通り、場所が重要となる問題でもあるので
場所に対するクルーがあっても良かったかなという気もします。
例えば『学校帰り(もしくは登校中)』などを入れてみるとか。
とは言え、総質問数38で終わっていることから見ても、蛇足かもしれません。というか入れると瞬殺かな?
ココらへんは、問題文は簡潔であるべきだ(1行がベストだ)という考え方の人に対し、
情報はできるだけ(ミスリードさせるためのものを含め)盛り込むべきだ という考えの私が鑑定しているせいでしょう。
この論評。書いていて自分でも、無理やりだな と思わなくもないです。
・・というくらい、修正すべき点がほとんど何もない良問です。
もしこの問題・解説がSP依頼として持ち込まれた場合、おそらくは十人が十人とも、
【そのまま出していいんじゃない?】
ということでしょう。(=゜ω゜)ボー
[15年11月09日 02:12]
58
依頼人「junpockeさん」
にんじん切ってたら出てきました。
「大根役者」
http://sui-hei.net/mondai/show/14499
前述同様、アザさん・水上さん以外でお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「Ratterさん」
これは、来年入学しようと考えている、東京農大で名物『大根踊り』を踊る自称幸薄い女子高生のお話ですね?
http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/katocan/20120102/20120102124924.jpg
え?違う?(=゜ω゜)ボー
さて、この問題。
解説の情況を頭に浮かべると非常に赤面必死のおもしろシチュエーションとしてよくまとまっていると思います。
上記情況がもう漫画の一コマのように無理なく鮮明に頭に浮かぶあたり
シチュエーションパズルとしても無理がなく、とてもスマートな一品だと思います。
そして、要点は【「大根を痴漢の手」と間違えた。】の一言。
大根。確かに太さといい、ちょっと毛(根)が生えているところといい、痴漢のおっさんの腕と間違えるには充分な代物で
解説読むと納得の一品だったりします。
さて、よく出来た問題の鑑定は難しい。と言うのは先ほど(別問題)言ったとおりなのですが、
あえて言うなら、謎のクルーを考えるとどうだったのかな?という気も少しだけします。
というのも、この問題、短文であるだけにクルー足りえるのが
【頭の上に上げる】
【大根】
くらいしかありません。
(薄幸であることもかすかに関連しますが、幸薄い←幸運でも成立しますか? に対して成り立つと質疑応答で答えていますし)
そう考えた場合
・そもそも【大根】を【頭の上に上げる】事自体が謎本体であること
・【大根】から通常腕の連想はしないし、大根である必然性はない
から、クルーが弱い気がするのです。
冒頭に書いたとおり、大根は後から考えると、腕と勘違いするにはまあうってつけではあるのですが
かと言って、まあ、それは解説を読んだ後の話でして。
通常の比喩としては大根足ですし、問題としては丸めたポスターであったり、バットケースであったり、まあある程度の太さの棒状のものであれば
ほかでも成り立ち、情況を読み解く上での必須のヒントではないかな?という気はします。
(まあ、コミカルさを演出する上では【大根】重要だと思いますけどね。)
それよりも、11で『場所は重要ですか?』で答えている通り、場所が重要となる問題でもあるので
場所に対するクルーがあっても良かったかなという気もします。
例えば『学校帰り(もしくは登校中)』などを入れてみるとか。
とは言え、総質問数38で終わっていることから見ても、蛇足かもしれません。というか入れると瞬殺かな?
ココらへんは、問題文は簡潔であるべきだ(1行がベストだ)という考え方の人に対し、
情報はできるだけ(ミスリードさせるためのものを含め)盛り込むべきだ という考えの私が鑑定しているせいでしょう。
この論評。書いていて自分でも、無理やりだな と思わなくもないです。
・・というくらい、修正すべき点がほとんど何もない良問です。
もしこの問題・解説がSP依頼として持ち込まれた場合、おそらくは十人が十人とも、
【そのまま出していいんじゃない?】
ということでしょう。(=゜ω゜)ボー
[15年11月09日 02:12]
[225048]tsuna[ラテシンまとめ]
57
依頼人「junpockeさん」
部屋の片付け中に出てきました。
「想い出がいっぱい」
http://sui-hei.net/mondai/show/14645
前回鑑定してくれたアザさん・水上さん以外でお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「ruxyoさん」
それでは、センエツながら私ruxyoが、junpockeさん作「想い出がいっぱい」を鑑定させていただきます!
例によって私の鑑定は参加者としての私と、
背中にできたイボが成長して生まれた出題者としての私、2つの目線から評価していこうと思います。
参加者目線・・・
○納得度
まず、この問題にエア参加してみて思った感想は「やられた!」です。
この問題は、「大掃除中にアルバムを見つけ、つい読み漁ってしまう」という、
よくありそうなお話が題材になっており、非常に納得度が高いですね。
誰でも一度は経験があるような日常の1シーンに、どうして発想が至らなかったのだろう!
・・・という程よい「やられた!」感を感じることのできる問題だと思います。
○物語
さて、上記の「納得度」を上げるために必要なものとして、問題文に「物語性」を持たせるというものがありますね。
ここでいう物語というのは、そんなガッツリとしたお話でなくてもいいのです。
この問題で言えば、トリックなどに重要でない「あの人」の存在がそれに当たりますね。
しかし、この部分があるのとないのでは、問題に対する納得度が大きく変わりますし、
なんといっても、問題を解く面白さが上がっているように感じます。
「大掃除中にアルバムを見つけ、つい読むのに夢中になってしまい時間を浪費したから。」
という単純な答えよりも、自分はこの方が好きですね。
・・・以上です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続いて、出題者目線・・・
○先入観
毎度おなじみ、先入観大好きおじさんのコーナーです。
今回の問題では、(狙ったかどうか定かではありませんが)ミスリードを誘う表現がありますね。
解くべき部分は「オリオンさんが今置かれている状況」なのですが、
『充実した中学時代』、『沢山の思い出』などの怪しい(?)ワード、
そしてなんといっても、アルバムの最後のページには寄せ書きが!
こんな「ここを掘り下げてくれ!」と言わんばかりの要素を散りばめられたら、
質問者としてはきっとここを攻めずにはいられないことでしょう。先入観大好きおじさんもニッコリ。
△状況の描写
さて、上記のように先入観が取り入れられているにも関わらず、初っ端の16の良質でほぼ答えが出ています。
これは何故か?それは、現在の状況を表す描写が問題文に存在しないからなのです。
アルバムをどこで、どんな時に見つけたのか、という情報が問題文に欠けているため、
外堀を埋めようとするとどうしてもこの部分が怪しく思えてくるんですね。
これを避けるためには、現在オリオンさんが何をしているのかを出来るだけ怪しまれない書き方で表現する必要があります。
例えば、「ベッドの下から」「重ねて置いてあった漫画の中から」「棚と棚の隙間から」など、アルバムを見つけた場所を書きます。
程度にもよりますが、問題文の状況が発生した場所を書くだけでも意外と効果がありますので、是非試していただきたいです。
・・・以上です。
★総評・ワンポイント
はっきり言うと、今回の問題はかなり好きな問題です。
「オリオンさんの中学時代に一体何が・・・?」からの「掃除中でした」というオチで綺麗にまとまっていて、
特にここが悪いという部分はありません。むしろかなりいいです。
んん~書くことがなくて困ります。同じ題材で問題を作るならば、これ以上のまとめ方はないのではないでしょうか。
しいて言うならば、「最後のページを見ると(読み終わったあとに)オリオンさんが慌てる」ではなく、
「アルバムの寄せ書きを見た(読んでる途中で)オリオンさんが慌てる」に変更して、
「アルバムの寄せ書きを読んだということは、最後まで読んだということですか?」
という質問を一回噛ませる形にすると良かったのではないかと思います。
この場合、現実に引き戻される理由も「ページから目を離して散らかった部屋を見た」ではなく、
「寄せ書きに、中学時代から憧れだったあの人の名前があり、その人が今日来ることを思い出した」とかにするとロマンティックですね。
一度アルバムから目を離すという動作がなくなるので、納得度も上がるのではないかと思います。ロマンティックだし。
以上です。何かの参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございした!
[15年11月09日 02:12]
57
依頼人「junpockeさん」
部屋の片付け中に出てきました。
「想い出がいっぱい」
http://sui-hei.net/mondai/show/14645
前回鑑定してくれたアザさん・水上さん以外でお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「ruxyoさん」
それでは、センエツながら私ruxyoが、junpockeさん作「想い出がいっぱい」を鑑定させていただきます!
例によって私の鑑定は参加者としての私と、
背中にできたイボが成長して生まれた出題者としての私、2つの目線から評価していこうと思います。
参加者目線・・・
○納得度
まず、この問題にエア参加してみて思った感想は「やられた!」です。
この問題は、「大掃除中にアルバムを見つけ、つい読み漁ってしまう」という、
よくありそうなお話が題材になっており、非常に納得度が高いですね。
誰でも一度は経験があるような日常の1シーンに、どうして発想が至らなかったのだろう!
・・・という程よい「やられた!」感を感じることのできる問題だと思います。
○物語
さて、上記の「納得度」を上げるために必要なものとして、問題文に「物語性」を持たせるというものがありますね。
ここでいう物語というのは、そんなガッツリとしたお話でなくてもいいのです。
この問題で言えば、トリックなどに重要でない「あの人」の存在がそれに当たりますね。
しかし、この部分があるのとないのでは、問題に対する納得度が大きく変わりますし、
なんといっても、問題を解く面白さが上がっているように感じます。
「大掃除中にアルバムを見つけ、つい読むのに夢中になってしまい時間を浪費したから。」
という単純な答えよりも、自分はこの方が好きですね。
・・・以上です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続いて、出題者目線・・・
○先入観
毎度おなじみ、先入観大好きおじさんのコーナーです。
今回の問題では、(狙ったかどうか定かではありませんが)ミスリードを誘う表現がありますね。
解くべき部分は「オリオンさんが今置かれている状況」なのですが、
『充実した中学時代』、『沢山の思い出』などの怪しい(?)ワード、
そしてなんといっても、アルバムの最後のページには寄せ書きが!
こんな「ここを掘り下げてくれ!」と言わんばかりの要素を散りばめられたら、
質問者としてはきっとここを攻めずにはいられないことでしょう。先入観大好きおじさんもニッコリ。
△状況の描写
さて、上記のように先入観が取り入れられているにも関わらず、初っ端の16の良質でほぼ答えが出ています。
これは何故か?それは、現在の状況を表す描写が問題文に存在しないからなのです。
アルバムをどこで、どんな時に見つけたのか、という情報が問題文に欠けているため、
外堀を埋めようとするとどうしてもこの部分が怪しく思えてくるんですね。
これを避けるためには、現在オリオンさんが何をしているのかを出来るだけ怪しまれない書き方で表現する必要があります。
例えば、「ベッドの下から」「重ねて置いてあった漫画の中から」「棚と棚の隙間から」など、アルバムを見つけた場所を書きます。
程度にもよりますが、問題文の状況が発生した場所を書くだけでも意外と効果がありますので、是非試していただきたいです。
・・・以上です。
★総評・ワンポイント
はっきり言うと、今回の問題はかなり好きな問題です。
「オリオンさんの中学時代に一体何が・・・?」からの「掃除中でした」というオチで綺麗にまとまっていて、
特にここが悪いという部分はありません。むしろかなりいいです。
んん~書くことがなくて困ります。同じ題材で問題を作るならば、これ以上のまとめ方はないのではないでしょうか。
しいて言うならば、「最後のページを見ると(読み終わったあとに)オリオンさんが慌てる」ではなく、
「アルバムの寄せ書きを見た(読んでる途中で)オリオンさんが慌てる」に変更して、
「アルバムの寄せ書きを読んだということは、最後まで読んだということですか?」
という質問を一回噛ませる形にすると良かったのではないかと思います。
この場合、現実に引き戻される理由も「ページから目を離して散らかった部屋を見た」ではなく、
「寄せ書きに、中学時代から憧れだったあの人の名前があり、その人が今日来ることを思い出した」とかにするとロマンティックですね。
一度アルバムから目を離すという動作がなくなるので、納得度も上がるのではないかと思います。ロマンティックだし。
以上です。何かの参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございした!
[15年11月09日 02:12]
[225047]tsuna[ラテシンまとめ]
55
依頼人「ruxyoさん」
問題文を作るのに心血を注いだ結果、
その問題を瞬殺されるのが嫌で誘導を渋ってミスった問題です。
というわけで、こちらの問題を本人評価額1000円で提出します。
当然、本人評価額より鑑定額が高い時のお祝い的なものも貰えますね?
「完璧より弱点がある方が萌える」
http://sui-hei.net/mondai/show/12038
鑑定はちゃんと鑑定してくれる方でお願いします。
厳しくも優しくお願いします。
ちゃんとしてくれたら私とその鑑定士の絡む同人誌を書いてコミケに出品します。
じゃかじゃん
鑑定士「Ratterさん」
これはあれですね、某少年マガジ◯で連載中のA◯B49の先々週号くらいの切り抜きですね?
残念ながら週刊少年誌は古本でもほとんど買い取ってくれないので評価額は・・
え、違う?(=゜ω゜)ボー
さて、この問題、理論展開にも破綻はなく、
10円ハゲの美少女という、引きの部分(ラテシンで言うならばチャーム)もしっかりしていて
クルーとしても特に不足もなく理想的な構成をとっていると思います。
理論展開としては
1.美少女、でもハゲ
↓
2.実は美少女=カメオ
↓
3.カメオ、ハゲ(カツラ)に気づく
↓
4.マヌケな状態に恥ずかしくなる
↓
5.着替えて女装をやめるためにトイレに入った。
ということで、問題文の【なんで?】に応える解は端的に言えば【着替えるため】となります。
この【着替えるため】にたどり着くためには上の1~4の理解を経ないと辿りつけないものかと思います。
よく出来ています。
さて、よく出来ている問題の鑑定は難しいですね。指摘する点が殆ど無い。
というわけで、あくまでRatter個人が、鑑定を依頼されて
問題文→解説 の順で読んだ(質疑は後回しで読んだ)際の感想を書きます。
この問題/解説を読んだ時の私の最初の感想は【ん・・?】だったんですね、何故か。
理論展開に無理がないのになぜそう思ったのか自分でも不可解でどうしてかわからなかったのですが・・
どうもこういうことのようです。
1~3の情況と【カメオ=美少女ただしハゲ】という一種の叙述トリックの大ネタがわかり4までたどり着いた時点で
どうも【恥ずかしくて、人目につかないところに駆け込んだ】これでFAでいいじゃないか
という印象になるようで・・
で、【着替えるためにトイレへ】と言うのは充分説得力のあるよくあるシチュエーションではあるのですが
1~3の情況のインパクトに負け、5はまあおまけでいいじゃないか
という印象になってしまうようです。
【なんで?】に応える解は【着替えるため】なのですが、
そこに辿り着く前になんか満足しちゃうんですよね。
言ってみれば チャーム・トリックにFA内容が負けてしまっているというか。
というわけで、解説を踏まえ私なりに改変してみました
*****
ぱっと見パーフェクトな、絶世の美少女。
だがよく見ると頭に10円ハゲがある。
そんな残念な人がドヤ顔で街を歩く姿をカメオ君がみたため、
おっさんは漏らしそうになったが、便器の近くだったので事なきを得た。
なんで?
*****
こう並べ替えることで
FAの内容の主要因を【冒頭の美少女が男子トイレに飛び込んできたから。】としたくあります。
もちろん、それだけで正解とするわけではなく、どうしてそうなったか(カメオ=美少女であり、着替えに入ってきた)という部分は
追って明かしてもらうこととなり、明かしてもらう内容は同じではないか!
となるとは思うのですが
【美少女が男子トイレに飛び込んでくる】という、【チャーム・トリックに負けないインパクトの情況】を
一連の事象のメイン に持って行きたいのです。
【なんで?】に対するメインの事象が
A:(女装がうまく行ってなかったので、美少女♂が男子トイレに)【着替えるためにやってきた!!】
ではなく
A:(女装がうまく行ってなかったので、)【美少女♂が男子トイレ!!に】(着替えるためにやってきた。)
でありたいんですね。全体として起こっている事象が同じでも。
もちろん、このように問題文を並べ替えたところでその通りに参加者が受け取ってくれるとは限りません。
ココらへんはもう問題づくりというか、お話づくりをする上での好みの問題ですかねぇ(=゜ω゜)ボー
まあ、あえて今回の問題文になっている理由は
1 エロますか?
を聞いて欲しかったからじゃないのか?なんて邪推もしていますがw
(まあそれなら、10円ハゲ ではなく、 スカートが破れていてパンツ丸出しである とかにしてしまうか(=゜ω゜)ボー)
さて、あと進行についてですが、この手の実は同一人物 といった内容だとYesNoの答え方は難しくなりがちですね。
私なら
2 美少女は10円ハゲに気付いていますか? No→Yes(途中で気づきました) ただしミスリード注意
5 美少女のためにトイレにいきましたか? Yes ただしミスリード注意
としたかもしれません(=゜ω゜)ボー
[15年11月09日 02:12]
55
依頼人「ruxyoさん」
問題文を作るのに心血を注いだ結果、
その問題を瞬殺されるのが嫌で誘導を渋ってミスった問題です。
というわけで、こちらの問題を本人評価額1000円で提出します。
当然、本人評価額より鑑定額が高い時のお祝い的なものも貰えますね?
「完璧より弱点がある方が萌える」
http://sui-hei.net/mondai/show/12038
鑑定はちゃんと鑑定してくれる方でお願いします。
厳しくも優しくお願いします。
ちゃんとしてくれたら私とその鑑定士の絡む同人誌を書いてコミケに出品します。
じゃかじゃん
鑑定士「Ratterさん」
これはあれですね、某少年マガジ◯で連載中のA◯B49の先々週号くらいの切り抜きですね?
残念ながら週刊少年誌は古本でもほとんど買い取ってくれないので評価額は・・
え、違う?(=゜ω゜)ボー
さて、この問題、理論展開にも破綻はなく、
10円ハゲの美少女という、引きの部分(ラテシンで言うならばチャーム)もしっかりしていて
クルーとしても特に不足もなく理想的な構成をとっていると思います。
理論展開としては
1.美少女、でもハゲ
↓
2.実は美少女=カメオ
↓
3.カメオ、ハゲ(カツラ)に気づく
↓
4.マヌケな状態に恥ずかしくなる
↓
5.着替えて女装をやめるためにトイレに入った。
ということで、問題文の【なんで?】に応える解は端的に言えば【着替えるため】となります。
この【着替えるため】にたどり着くためには上の1~4の理解を経ないと辿りつけないものかと思います。
よく出来ています。
さて、よく出来ている問題の鑑定は難しいですね。指摘する点が殆ど無い。
というわけで、あくまでRatter個人が、鑑定を依頼されて
問題文→解説 の順で読んだ(質疑は後回しで読んだ)際の感想を書きます。
この問題/解説を読んだ時の私の最初の感想は【ん・・?】だったんですね、何故か。
理論展開に無理がないのになぜそう思ったのか自分でも不可解でどうしてかわからなかったのですが・・
どうもこういうことのようです。
1~3の情況と【カメオ=美少女ただしハゲ】という一種の叙述トリックの大ネタがわかり4までたどり着いた時点で
どうも【恥ずかしくて、人目につかないところに駆け込んだ】これでFAでいいじゃないか
という印象になるようで・・
で、【着替えるためにトイレへ】と言うのは充分説得力のあるよくあるシチュエーションではあるのですが
1~3の情況のインパクトに負け、5はまあおまけでいいじゃないか
という印象になってしまうようです。
【なんで?】に応える解は【着替えるため】なのですが、
そこに辿り着く前になんか満足しちゃうんですよね。
言ってみれば チャーム・トリックにFA内容が負けてしまっているというか。
というわけで、解説を踏まえ私なりに改変してみました
*****
ぱっと見パーフェクトな、絶世の美少女。
だがよく見ると頭に10円ハゲがある。
そんな残念な人がドヤ顔で街を歩く姿をカメオ君がみたため、
おっさんは漏らしそうになったが、便器の近くだったので事なきを得た。
なんで?
*****
こう並べ替えることで
FAの内容の主要因を【冒頭の美少女が男子トイレに飛び込んできたから。】としたくあります。
もちろん、それだけで正解とするわけではなく、どうしてそうなったか(カメオ=美少女であり、着替えに入ってきた)という部分は
追って明かしてもらうこととなり、明かしてもらう内容は同じではないか!
となるとは思うのですが
【美少女が男子トイレに飛び込んでくる】という、【チャーム・トリックに負けないインパクトの情況】を
一連の事象のメイン に持って行きたいのです。
【なんで?】に対するメインの事象が
A:(女装がうまく行ってなかったので、美少女♂が男子トイレに)【着替えるためにやってきた!!】
ではなく
A:(女装がうまく行ってなかったので、)【美少女♂が男子トイレ!!に】(着替えるためにやってきた。)
でありたいんですね。全体として起こっている事象が同じでも。
もちろん、このように問題文を並べ替えたところでその通りに参加者が受け取ってくれるとは限りません。
ココらへんはもう問題づくりというか、お話づくりをする上での好みの問題ですかねぇ(=゜ω゜)ボー
まあ、あえて今回の問題文になっている理由は
1 エロますか?
を聞いて欲しかったからじゃないのか?なんて邪推もしていますがw
(まあそれなら、10円ハゲ ではなく、 スカートが破れていてパンツ丸出しである とかにしてしまうか(=゜ω゜)ボー)
さて、あと進行についてですが、この手の実は同一人物 といった内容だとYesNoの答え方は難しくなりがちですね。
私なら
2 美少女は10円ハゲに気付いていますか? No→Yes(途中で気づきました) ただしミスリード注意
5 美少女のためにトイレにいきましたか? Yes ただしミスリード注意
としたかもしれません(=゜ω゜)ボー
[15年11月09日 02:12]
[225046]tsuna[ラテシンまとめ]
54
依頼人「ruxyoさん」
個人的にかなり自信があった問題です。もっと評価されるべき!という訳でこちらの問題を本人評価額1000万円で提出します。
「たかいたかいマウンテン」
http://sui-hei.net/mondai/show/13109
鑑定はちゃんと鑑定してくれる方でお願いします。
厳し目で。ちょっとでも褒めたら家までストーカーします。
じゃかじゃん
鑑定士「Takaさん」
今回も【問題文】【解説】【誘導】【総評】の4つの項目で見ていきたいと思います。
【問題文】
チャームもしっかりしていて普通にいい問題文に見えます。
しかし、ただいい問題文ではなく、めちゃくちゃいい問題文になっています。
なぜなら私も大好き先入観が入っているのですが、クルーが絶妙。無駄がありません。
自称冒険家。遺跡を見に行く。頂上に何かあるわけでもない。など、難易度を上げながらヒントにもなるまさに絶妙なクルー配分だと思います。めっちゃいい。
先ほど無駄がないと言いましたが、【奥地】と【何を思ったか】の2つは要らなかったかなと思います。
冒険家ならではの事だとは思いますが、奥地が舗装されている状況は多くはないので省いたほうがいい気がします。
【何を思ったか】については、語り手がいる問題文になっていますので語り手から見ればそうかもしれませんが誰が見ても当たり前のことなので別段書く必要はなかったかなと思いました。
最後に【登山】。このクルーが今回のキモになっています。おじさんが大好きなアレです。
この言葉、辞書で調べてみると、やはり人が足で登ることをさす言葉のように見えました。辞書には足で登るとは書いていませんが足で登るのを前提に書いてあったのでいささか微妙です。しかしそんなことは気にせずゴリ押し大好き。私でも行きます。カックイイ。
【解説】
問題文をしっかり解説したいいものです。強いて言えば、【少し考えた】というところをしっかり書けばよかったかなと思いました。
やはり【少し考えた】というのもクルーになっていますので、車が止められないどうしよう。といった言葉を入れてあげるのが優しさかなと思いました。
【誘導】
見た限り、して欲しい質問もバッチリきて出題者として楽しく出来たのではないかと思います。いいなぁ。
質問者の神業が光っていたのであの流れから答えにたどり着いたのは素晴らしいです。誘導は問題ないように思います。
あと、質問66の返しがとっても面白いです。妖怪のせいなのね?そうなのね?っていうやつです。ね?
【総評】
この問題はこの鑑定で初めて見たのですが、めちゃくちゃ好きなやつです。もう欲しいくらい。
先入観大好きおじさんの友達だけあって、ひっかけてやろうって気がすごく感じられました。
正直、文句ありません。大好き。
あと、質問66の返し。妖怪のせいなのね?そうなのね?も良かったです。
[15年11月09日 02:12]
54
依頼人「ruxyoさん」
個人的にかなり自信があった問題です。もっと評価されるべき!という訳でこちらの問題を本人評価額1000万円で提出します。
「たかいたかいマウンテン」
http://sui-hei.net/mondai/show/13109
鑑定はちゃんと鑑定してくれる方でお願いします。
厳し目で。ちょっとでも褒めたら家までストーカーします。
じゃかじゃん
鑑定士「Takaさん」
今回も【問題文】【解説】【誘導】【総評】の4つの項目で見ていきたいと思います。
【問題文】
チャームもしっかりしていて普通にいい問題文に見えます。
しかし、ただいい問題文ではなく、めちゃくちゃいい問題文になっています。
なぜなら私も大好き先入観が入っているのですが、クルーが絶妙。無駄がありません。
自称冒険家。遺跡を見に行く。頂上に何かあるわけでもない。など、難易度を上げながらヒントにもなるまさに絶妙なクルー配分だと思います。めっちゃいい。
先ほど無駄がないと言いましたが、【奥地】と【何を思ったか】の2つは要らなかったかなと思います。
冒険家ならではの事だとは思いますが、奥地が舗装されている状況は多くはないので省いたほうがいい気がします。
【何を思ったか】については、語り手がいる問題文になっていますので語り手から見ればそうかもしれませんが誰が見ても当たり前のことなので別段書く必要はなかったかなと思いました。
最後に【登山】。このクルーが今回のキモになっています。おじさんが大好きなアレです。
この言葉、辞書で調べてみると、やはり人が足で登ることをさす言葉のように見えました。辞書には足で登るとは書いていませんが足で登るのを前提に書いてあったのでいささか微妙です。しかしそんなことは気にせずゴリ押し大好き。私でも行きます。カックイイ。
【解説】
問題文をしっかり解説したいいものです。強いて言えば、【少し考えた】というところをしっかり書けばよかったかなと思いました。
やはり【少し考えた】というのもクルーになっていますので、車が止められないどうしよう。といった言葉を入れてあげるのが優しさかなと思いました。
【誘導】
見た限り、して欲しい質問もバッチリきて出題者として楽しく出来たのではないかと思います。いいなぁ。
質問者の神業が光っていたのであの流れから答えにたどり着いたのは素晴らしいです。誘導は問題ないように思います。
あと、質問66の返しがとっても面白いです。妖怪のせいなのね?そうなのね?っていうやつです。ね?
【総評】
この問題はこの鑑定で初めて見たのですが、めちゃくちゃ好きなやつです。もう欲しいくらい。
先入観大好きおじさんの友達だけあって、ひっかけてやろうって気がすごく感じられました。
正直、文句ありません。大好き。
あと、質問66の返し。妖怪のせいなのね?そうなのね?も良かったです。
[15年11月09日 02:12]
[225045]tsuna[ラテシンまとめ]
53
依頼人「アザゼルさん」
金の卵を産む鶏の腹を割いたら中から出てきました
おそらく金塊以上の価値があるはずです
あ~~~ 聞こえんな!!
http://sui-hei.net/mondai/show/19551
非現実設定なので是非ディダムズ鑑定士に鑑定して頂きたく思います
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
金の卵を産む鶏から見つかったお宝とは、世の中まだまだ面白いものがあるのですねぇ~。
まずは同様に問題の要点を抽出します。
謎は「何故、ディダムズは首を切ったか」解説は「敵に食べられてしまった仲間を救い出すため」となるでしょうか。
ただ、この問題が情報補完系問題なので、実質的には「問題文のそれぞれの状況を説明せよ」という点、すなわち、問題文全体が謎とも言えます。
トリック(アイデアとも言えそうなので、広く水平思考要素として)は「敵の首の中にいる」という位置関係がそれにあたると思われます。
現実ではまずない(クジラなどならできるかもしれないが、非常に特殊)状況になりますので、非現実ならではの現実に縛られない自由なトリックと言えましょう。
クルーは『聞こえねぇよ!』というセリフがそれに相当するでしょう。
敵の首の中にいて聞こえないというトリックのヒントになる他、勇猛なディダムズのキャラクターを印象付ける、物語を象徴する台詞としても利用されています。
一方で、「手を硬く握り」という描写は、すぐ近くにいるというイメージをもたらして位置関係を誤認させ、トリックを欺き、引き立てるための描写として使われていると思われます。
このように、状況補完ながらトリック、クルー、ミスリードクルーなどの要素がしっかりと含まれており、解説も物語性が高くかつ分かりやすいものに仕上がった、状況補完の見本のような逸品です。
一方、気になる点はやはりチャームの低さでしょうか。
問題文が比較的シンプルな上に、文の間の関係性の描写が無いため、色々な状況が考えられ (例えばサシャを裏切り殺害するディダムズでも、サシャの制止を振り切り敵を惨殺するディダムズでも物語は作れる)、不思議さや矛盾などのいわゆる謎が見えにくい状況になっているとも考えられます。
状況補完においては後から出てくる謎、後出しのチャームというテクニックが利用されることもあるため一概には言えませんが、やはり謎はウミガメの華。
一見して「この状況はどうなっているんだ?」と思えるような謎や不思議に満ちた状況にできるとさらに輝くと思います。
非現実ならではのトリックや物語を楽しめる綺麗にまとまった作品です。ラテシンの金の卵とも言えるお宝です。これからも大切になさってください。
[15年11月09日 02:11]
53
依頼人「アザゼルさん」
金の卵を産む鶏の腹を割いたら中から出てきました
おそらく金塊以上の価値があるはずです
あ~~~ 聞こえんな!!
http://sui-hei.net/mondai/show/19551
非現実設定なので是非ディダムズ鑑定士に鑑定して頂きたく思います
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
金の卵を産む鶏から見つかったお宝とは、世の中まだまだ面白いものがあるのですねぇ~。
まずは同様に問題の要点を抽出します。
謎は「何故、ディダムズは首を切ったか」解説は「敵に食べられてしまった仲間を救い出すため」となるでしょうか。
ただ、この問題が情報補完系問題なので、実質的には「問題文のそれぞれの状況を説明せよ」という点、すなわち、問題文全体が謎とも言えます。
トリック(アイデアとも言えそうなので、広く水平思考要素として)は「敵の首の中にいる」という位置関係がそれにあたると思われます。
現実ではまずない(クジラなどならできるかもしれないが、非常に特殊)状況になりますので、非現実ならではの現実に縛られない自由なトリックと言えましょう。
クルーは『聞こえねぇよ!』というセリフがそれに相当するでしょう。
敵の首の中にいて聞こえないというトリックのヒントになる他、勇猛なディダムズのキャラクターを印象付ける、物語を象徴する台詞としても利用されています。
一方で、「手を硬く握り」という描写は、すぐ近くにいるというイメージをもたらして位置関係を誤認させ、トリックを欺き、引き立てるための描写として使われていると思われます。
このように、状況補完ながらトリック、クルー、ミスリードクルーなどの要素がしっかりと含まれており、解説も物語性が高くかつ分かりやすいものに仕上がった、状況補完の見本のような逸品です。
一方、気になる点はやはりチャームの低さでしょうか。
問題文が比較的シンプルな上に、文の間の関係性の描写が無いため、色々な状況が考えられ (例えばサシャを裏切り殺害するディダムズでも、サシャの制止を振り切り敵を惨殺するディダムズでも物語は作れる)、不思議さや矛盾などのいわゆる謎が見えにくい状況になっているとも考えられます。
状況補完においては後から出てくる謎、後出しのチャームというテクニックが利用されることもあるため一概には言えませんが、やはり謎はウミガメの華。
一見して「この状況はどうなっているんだ?」と思えるような謎や不思議に満ちた状況にできるとさらに輝くと思います。
非現実ならではのトリックや物語を楽しめる綺麗にまとまった作品です。ラテシンの金の卵とも言えるお宝です。これからも大切になさってください。
[15年11月09日 02:11]
[225044]tsuna[ラテシンまとめ]
52
依頼人「アザゼルさん」
我が家に伝わる不思議な品物です
ちゃんとしまっておいた筈なのに時々無くなっているのです
噂ではカメオ問題を初出題しようとしている人の前に姿を表すとか…
【わらわの身に何が?】
http://sui-hei.net/mondai/show/3599
これがその問題です
噂に詳しい水上さんかtsunaさんに御鑑定をお願いします
じゃかじゃん
鑑定士「水上さん」
tsunaさんは鑑定士ではないので私めが鑑定させていただきます。
ていうか私、亀夫君問題出題したことないけどね。ハードルの高い過去問のせいで。
さて今回は亀夫君問題なのでウミガメのスープの四大要素からの鑑定はできません。
ですので亀夫君問題を出題するに当たって注意すべき項目を挙げながら、
その項目ごとに当問題を鑑定していきましょう。項目はラテシンwikiから抜粋いたしました。
①この問題はシンプルか?
亀夫君問題は自由度が高いため、問題の構造が複雑だと出題者の処理できない範囲にまで質問が広がる可能性があります。
複雑であるならば、どの方向に行ってもフォローできる下準備と問題が冗長にならない誘導が必要です。(たぶん無理)
当問題に当てはめると、阿坐是瑠に呪いをかけられた のじゃロリを助ける、というシンプルなもの。
のじゃロリは助けるものです。それは世の常。
しかし実はこの問題、シンプルに見えて少々アザゼルさんらしい意地悪が含まれています。
問題文の「呪い」は「のろい」ではなく「まじない」。
この「まじない」が「参加者と質問対象の会話ができるようになる」というものであり、
「まじない」のせいで政略結婚の道具として生まれてきた質問対象に「人と会話する楽しさ」を植えつけてしまう。
「まじない」が解かれること=参加者との繋がりの消失 → のじゃロリ悲しい、不幸。になるわけですね。
なので問題文5行目の「呪いを解きたければ貴方達の力を借りろ」の部分は少し問題として矛盾が生まれるかなと思います。
実際に解説と見比べても齟齬がありますね。
そしてこの部分が参加者に必要のないミスリードを与えていたかと思います。
あれ?なんか途中から話逸れちゃった。ま、いっか。次にいきましょう。
②解くべき謎がはっきりしているか
謎が不透明、またFA要素がはっきりしていないと質問が多岐に渡り、誘導が冗長になってしまいます。
当問題では問題の締めとして「のじゃロリの記憶を取り戻す」ことがFA要素となっておりますが、
実際のFA要素は「のじゃロリに訪れる不幸の解明」です。
確かに阿坐是瑠との会話「人と話す事の楽しさを知るがいい!そして別れの悲しみを味わうのだ!」を思い出す=FA
となるのですが、「記憶を取り戻してあげてください」という締めだと、質問の的が絞りにくいかなと感じます。
③その謎は興味の引くものか
これはウミガメのスープでいうチャームですね。参加したいと思わせる問題の魅力を持っているか。
探偵物のような亀夫君の場合は、取り扱う事件の意外性でチャームを作ることは容易いですが、
それ以外の場合は、問題文より質問対象から得る情報が多くなるため、問題文でチャームを出すのは難しいものです。
当問題も後者に該当しますが、魅力的なキャラ設定がうまく活きており、チャームはばっちりだと思います。
しかもこのキャラ設定はただの味付けではなく、かなり重要なクルーというのが素晴らしいです。
④別解答が容易に想像できないか
⑤解説は誰もが納得のいくものか
これもウミガメのスープ同様ですね。当問題においても問題ないと思います。
さて、途中いろいろとイチャモンをつけましたが総評です。
「GREAT!」
この一言に尽きます。
ラテシンが「対話型推理ゲームである」ということを問題の肝にするというのはこれが最初なのではないでしょうか。
この問題に参加していた方々が真相に至ったときのカタルシスは相当なものだったでしょう。
そして亀夫君というジャンルで最も活きるキャラ設定、そのキャラ設定自体にも真相が隠れているという粋なトリック。
間違いなくこの問題は亀夫君というジャンルにおいて至高の作品の一つであると言えるでしょう。
よかったね。
[15年11月09日 02:11]
52
依頼人「アザゼルさん」
我が家に伝わる不思議な品物です
ちゃんとしまっておいた筈なのに時々無くなっているのです
噂ではカメオ問題を初出題しようとしている人の前に姿を表すとか…
【わらわの身に何が?】
http://sui-hei.net/mondai/show/3599
これがその問題です
噂に詳しい水上さんかtsunaさんに御鑑定をお願いします
じゃかじゃん
鑑定士「水上さん」
tsunaさんは鑑定士ではないので私めが鑑定させていただきます。
ていうか私、亀夫君問題出題したことないけどね。ハードルの高い過去問のせいで。
さて今回は亀夫君問題なのでウミガメのスープの四大要素からの鑑定はできません。
ですので亀夫君問題を出題するに当たって注意すべき項目を挙げながら、
その項目ごとに当問題を鑑定していきましょう。項目はラテシンwikiから抜粋いたしました。
①この問題はシンプルか?
亀夫君問題は自由度が高いため、問題の構造が複雑だと出題者の処理できない範囲にまで質問が広がる可能性があります。
複雑であるならば、どの方向に行ってもフォローできる下準備と問題が冗長にならない誘導が必要です。(たぶん無理)
当問題に当てはめると、阿坐是瑠に呪いをかけられた のじゃロリを助ける、というシンプルなもの。
のじゃロリは助けるものです。それは世の常。
しかし実はこの問題、シンプルに見えて少々アザゼルさんらしい意地悪が含まれています。
問題文の「呪い」は「のろい」ではなく「まじない」。
この「まじない」が「参加者と質問対象の会話ができるようになる」というものであり、
「まじない」のせいで政略結婚の道具として生まれてきた質問対象に「人と会話する楽しさ」を植えつけてしまう。
「まじない」が解かれること=参加者との繋がりの消失 → のじゃロリ悲しい、不幸。になるわけですね。
なので問題文5行目の「呪いを解きたければ貴方達の力を借りろ」の部分は少し問題として矛盾が生まれるかなと思います。
実際に解説と見比べても齟齬がありますね。
そしてこの部分が参加者に必要のないミスリードを与えていたかと思います。
あれ?なんか途中から話逸れちゃった。ま、いっか。次にいきましょう。
②解くべき謎がはっきりしているか
謎が不透明、またFA要素がはっきりしていないと質問が多岐に渡り、誘導が冗長になってしまいます。
当問題では問題の締めとして「のじゃロリの記憶を取り戻す」ことがFA要素となっておりますが、
実際のFA要素は「のじゃロリに訪れる不幸の解明」です。
確かに阿坐是瑠との会話「人と話す事の楽しさを知るがいい!そして別れの悲しみを味わうのだ!」を思い出す=FA
となるのですが、「記憶を取り戻してあげてください」という締めだと、質問の的が絞りにくいかなと感じます。
③その謎は興味の引くものか
これはウミガメのスープでいうチャームですね。参加したいと思わせる問題の魅力を持っているか。
探偵物のような亀夫君の場合は、取り扱う事件の意外性でチャームを作ることは容易いですが、
それ以外の場合は、問題文より質問対象から得る情報が多くなるため、問題文でチャームを出すのは難しいものです。
当問題も後者に該当しますが、魅力的なキャラ設定がうまく活きており、チャームはばっちりだと思います。
しかもこのキャラ設定はただの味付けではなく、かなり重要なクルーというのが素晴らしいです。
④別解答が容易に想像できないか
⑤解説は誰もが納得のいくものか
これもウミガメのスープ同様ですね。当問題においても問題ないと思います。
さて、途中いろいろとイチャモンをつけましたが総評です。
「GREAT!」
この一言に尽きます。
ラテシンが「対話型推理ゲームである」ということを問題の肝にするというのはこれが最初なのではないでしょうか。
この問題に参加していた方々が真相に至ったときのカタルシスは相当なものだったでしょう。
そして亀夫君というジャンルで最も活きるキャラ設定、そのキャラ設定自体にも真相が隠れているという粋なトリック。
間違いなくこの問題は亀夫君というジャンルにおいて至高の作品の一つであると言えるでしょう。
よかったね。
[15年11月09日 02:11]
[225043]tsuna[ラテシンまとめ]
51
依頼人「ヒロシ(ディダムズさん)」
ヒロシです・・・。
車内に不審な物体があると連絡を受けて飛んで行ったら、こんなものがあったとです。
【ラテクエ57】特急うみがめ57号爆破事件
http://sui-hei.net/mondai/show/19405
鑑定は憧れの牛削りさんにお願いできればと思っております。
お手数お掛けしますが、上記2品、鑑定よろしくお願い致します。
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
ヒロシさんご指名ありがとうございます。
謹んで鑑定させていただきます。
この問題は、「列車に時限爆弾が持ち込まれたと報告を受けたヒロシがその報告者を犯人だと推理したのは、爆弾がすでに爆発した後であり、それが時限爆弾であったことは犯人にしかわからないから」と要約できますでしょうか。
非常にオーソドックスなミステリの定石「犯人しか知り得ない情報を知っていたやつが犯人」を利用した問題ですね。オーソドックスゆえに斬新さはないですが、丁寧な造り込みで納得感はグッドです。
また、普通なら「こんな事件があった→関係者はこんな発言をした→さあ犯人は誰だ?」という問い方ですが、当問題ではそれを逆転させ、「こんな発言をしていたが故に、彼が犯人だと思われた→その推理の理由は?→(問題を解く過程で)本当はどんな事件だった?」となっています。ここが面白いところです。
通常の「フーダニット」パターンであれば、確かに怪しい発言をした人が犯人の可能性は高いけれど、もっと怪しい人物がいる可能性を潰せない。悪魔の証明というやつですね。
しかしディダムズさんが作られたように逆転させ、「探偵がその人を犯人だと推理した理由は何?」というパターンにすれば、他に怪しい人物がいる可能性を考慮する必要がありません。極端な話、探偵の推理が間違えていたっていいのです。参加者は安心して、示された情報をもとに(他の美しくない可能性は捨てて)、推理に臨むことができます。
今回の問題の場合、車掌が時限爆弾と口にしたからといって、彼がそれを時限爆弾だと知っていたとは断定できません。「電車に仕掛けられた爆弾=時限爆弾」という先入観が彼にあるかもしれないし、爆弾は一律に時限式だと勘違いしているだけかもしれません。だから「犯人は誰でしょう?」ではその辺を突かれると弱いんです。そうではなく、「運転手が車掌を犯人だと推理した理由は?」であれば、「犯人にしか知り得ない情報を口にした人が犯人」というステレオタイプな(合理的だと歴史が認めている)思考過程を彼が採用しているという答えはアンフェアではありません。
ウミガメのスープでは、別解の可能性が基本的には許されない本格推理モノというのはなかなかやりづらいものです。しかし当問題は、ラテシン上で本格推理が成立するよう、うまく創意工夫がなされた良作だと思います。参加者からの質問も想定して、しっかり作り込んだというのが伝わってきます。
ただ、これは好みかもしれませんが、こういう作りにしたのならば、質疑でもそれを貫いて、例えばQ1「車掌が犯人ですか?」は、yesではなく、「わかりません。が、ヒロシはそう推理しました。」と答えてほしかったです。繰り返しますがこれは僕の個人的な好みだと思います。
以下余談です。
僕は本格推理なら有栖川有栖の江神先輩シリーズが大好きです。クローズドサークルの緊迫感、登場人物のオカルトさ、論理の重厚さと鮮やかさ、どれをとってもピカイチです。こんな雰囲気をラテシン上で再現できたら素敵だなと思います。過去にそんな名作があったら教えてください。
だんだん余談のネタがなくなってきました。のでこれだけで終わります。
とにかく、作りのしっかりした、非常に丁寧な作品だったと思います。
これからも、一作品一作品気を抜かず、丁寧に愛情込めて問題を作っていってくださいね。
[15年11月09日 02:11]
51
依頼人「ヒロシ(ディダムズさん)」
ヒロシです・・・。
車内に不審な物体があると連絡を受けて飛んで行ったら、こんなものがあったとです。
【ラテクエ57】特急うみがめ57号爆破事件
http://sui-hei.net/mondai/show/19405
鑑定は憧れの牛削りさんにお願いできればと思っております。
お手数お掛けしますが、上記2品、鑑定よろしくお願い致します。
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
ヒロシさんご指名ありがとうございます。
謹んで鑑定させていただきます。
この問題は、「列車に時限爆弾が持ち込まれたと報告を受けたヒロシがその報告者を犯人だと推理したのは、爆弾がすでに爆発した後であり、それが時限爆弾であったことは犯人にしかわからないから」と要約できますでしょうか。
非常にオーソドックスなミステリの定石「犯人しか知り得ない情報を知っていたやつが犯人」を利用した問題ですね。オーソドックスゆえに斬新さはないですが、丁寧な造り込みで納得感はグッドです。
また、普通なら「こんな事件があった→関係者はこんな発言をした→さあ犯人は誰だ?」という問い方ですが、当問題ではそれを逆転させ、「こんな発言をしていたが故に、彼が犯人だと思われた→その推理の理由は?→(問題を解く過程で)本当はどんな事件だった?」となっています。ここが面白いところです。
通常の「フーダニット」パターンであれば、確かに怪しい発言をした人が犯人の可能性は高いけれど、もっと怪しい人物がいる可能性を潰せない。悪魔の証明というやつですね。
しかしディダムズさんが作られたように逆転させ、「探偵がその人を犯人だと推理した理由は何?」というパターンにすれば、他に怪しい人物がいる可能性を考慮する必要がありません。極端な話、探偵の推理が間違えていたっていいのです。参加者は安心して、示された情報をもとに(他の美しくない可能性は捨てて)、推理に臨むことができます。
今回の問題の場合、車掌が時限爆弾と口にしたからといって、彼がそれを時限爆弾だと知っていたとは断定できません。「電車に仕掛けられた爆弾=時限爆弾」という先入観が彼にあるかもしれないし、爆弾は一律に時限式だと勘違いしているだけかもしれません。だから「犯人は誰でしょう?」ではその辺を突かれると弱いんです。そうではなく、「運転手が車掌を犯人だと推理した理由は?」であれば、「犯人にしか知り得ない情報を口にした人が犯人」というステレオタイプな(合理的だと歴史が認めている)思考過程を彼が採用しているという答えはアンフェアではありません。
ウミガメのスープでは、別解の可能性が基本的には許されない本格推理モノというのはなかなかやりづらいものです。しかし当問題は、ラテシン上で本格推理が成立するよう、うまく創意工夫がなされた良作だと思います。参加者からの質問も想定して、しっかり作り込んだというのが伝わってきます。
ただ、これは好みかもしれませんが、こういう作りにしたのならば、質疑でもそれを貫いて、例えばQ1「車掌が犯人ですか?」は、yesではなく、「わかりません。が、ヒロシはそう推理しました。」と答えてほしかったです。繰り返しますがこれは僕の個人的な好みだと思います。
以下余談です。
僕は本格推理なら有栖川有栖の江神先輩シリーズが大好きです。クローズドサークルの緊迫感、登場人物のオカルトさ、論理の重厚さと鮮やかさ、どれをとってもピカイチです。こんな雰囲気をラテシン上で再現できたら素敵だなと思います。過去にそんな名作があったら教えてください。
だんだん余談のネタがなくなってきました。のでこれだけで終わります。
とにかく、作りのしっかりした、非常に丁寧な作品だったと思います。
これからも、一作品一作品気を抜かず、丁寧に愛情込めて問題を作っていってくださいね。
[15年11月09日 02:11]
[225042]tsuna[ラテシンまとめ]
50
依頼人「水上さん」
卵を割ったら黄身が2個入ってました。
鑑定してください。
KとAと…あとなんだっけ?
http://sui-hei.net/mondai/show/7041
今をときめく牛削りさんにお願いしたいです!
よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
卵黄が二個? そんなのよくあることじゃ……。
!?
な、なんだこの卵は……!?
さて当問題は、「有刺鉄線に囲まれた男が平和を呪うのは、平和なせいで売り物である有刺鉄線が売れず経営難だから」と要約できるでしょうか。
有刺鉄線から始まり、ひび割れのある古い建物、妻子に見捨てられた男、月明かり、平和を呪うなど、問題文を不気味な空気が貫いています。雰囲気を崩さない絶妙な言葉選びにセンスが感じられます。壮大な物語が隠れていることを参加者に予感させる表現力、グッドです。謎そのものの魅力というより、問題文全体の雰囲気でチャームを出してくるという、なかなか真似できない高等テクニックが決まっていますね。
解説の納得感についてですが、正直なところ、有刺鉄線を売る職業というのがあまり一般的でなく、誰もが文句なく納得、というほどではない気がします。とはいえ、問題文に有刺鉄線という単語が目立つ形で書かれている点はフェアだし、「平和になる→有刺鉄線が売れなくなる」という理屈は言われてみればすんなりと入ってきます。
問題として備えるべき説得力は備えていると評価できるでしょう。
気になったのは、問題文の情報が散らばってしまっている印象を受けることです。ただ、後で余談でも述べますが、ここがこの問題の最大の魅力でもある気がして、鑑定が非常に難しいです。迷っています。
僕だったら、先にチャーム出しに成功していると評価させていただいた「ひび割れのある古い建物」「妻子に見捨てられた男」「月明かり」などの文言はカットしてしまうと思います。これらは真相を推理するに当たりあまり考慮する必要のない情報であり、参加者をいたずらに惑わせてしまう可能性があるからです。
ただ、上記のようにカットしてしまったら、当問題の価値を下げてしまうような気もしてなりません。もし水上さんがこういったことを熟慮の上でこの問題文を選択されたのであれば、僕の完敗です。
煮え切らない鑑定になりましたが、これはこの問題が天衣無縫だからとも考えられます。天衣無縫、それは天女の召されていた、縫い目のない衣。
技巧の跡が見えないほどに完成されている、匠の作品というべき名作でございました。
さて以下、余談です。
完全な私見ですが、ウミガメのスープの問題文は、次の部分から成り立っていると思います。
①解説に不可欠な要素。
②解説に不可欠でない要素のうち、解決までに必要な質問数を減らすことが期待できるもの。
③解説に不可欠でない要素のうち、解決までに必要な質問数を減らすことが期待できないもの。
①はつまり、「解説の文章のうち、ベールがかからず問題文に現れている部分」です。
②③はともに、なくても問題として成立します。②に関しては、①と区別しにくい場合が少なからずあります。
②③を僕は、それぞれ次の名で呼びたいと思います。
②=クルー(ウミガメのスープの4大要素のひとつ)
③=ノイズ
(以下、便宜上、①を仮にエレメントと呼ぶことにします。)
一般に、クルーはほどよく入っていることが望ましく、ノイズはできる限りカットすべき、という風潮があるように思います。僕もその立場をとっていました。
参加者に余計な手間を取らせるノイズは、本来であればカットすべき対象なのです。……ほとんどの場合は。
当問題の場合、おどろおどろしい雰囲気を構成する「有刺鉄線」「ひび割れのある古い建物」「妻子に見捨てられた男」「月明かり」「平和を呪う」のうち、エレメントにあたるのは「有刺鉄線」「平和を呪う」だけです。他はすべてノイズだと考えます。当問題は非常にノイズの多い問題です。
上の方でも述べましたが、僕だったらこれらのノイズをカットして作ってしまうでしょう。しかし当問題を読むに、これらノイズが一定の、代替不可能な効果を生み出していることは認めざるを得ません。
参加者も、初見ではノイズの多さが気になったことと想像されます。一見、エレメントである「有刺鉄線」もノイズのひとつだと思ってしまいます。つまり参加者ははじめ、「おどろおどろしい雰囲気の中、男が平和を呪うのは何故だろう?」と要約できてしまう問題と対峙しているのです。おどろおどろしい雰囲気を醸成するノイズはみな背景に隠れてしまいます。
ところが質疑が進むうち、参加者は少しずつ気づき始めます。おどろおどろしい雰囲気は、単にチャームを出すためのものではなかったのかもしれないぞ、と。
そして最後の瞬間、それまで見えていながら意識されていなかった、いわば盲視の範囲にあった「有刺鉄線」が、突然、存在感を持って目の前に現出してきます。それは衝撃的な瞬間だったことでしょう。ルビンの壺が実は向かい合った二人の顔だったと気付いた瞬間のそれに似ている気もします。リアルタイムで参加できなかった僕には感じ取れない部分ですが。
この効果は、間違いなく、エレメントをうまくノイズの森の中に埋めてしまったことによるものと言えます。しかもただ埋めるのでなく、蒙昧な参加者をあざ笑うかのように、問題文の最初の大文字になる部分に配置する形で。
タブーと思われることが、意外な効果を生むことがあります。
MVSで多数票を獲得している問題の中にも、問題文が問いかけの形をしていないものや、推奨されない「男は死んだ問題」をあえてやっているものものなどがあります。
それはリスキーな挑戦ではありますが、基礎をしっかり固め、リスキーなことを理解した上でなされるのであれば、名作を生みうるのだと思います。
当問題は、そういった成功例のひとつと言えるでしょう。
余談が長くなってしまいました。
卵黄が二つ出てくることはそんなに珍しいことではありませんが、黄色の鮮やかさ、箸で掴めるほどの張り、そして味わい深いコク、と、とても高品質な鶏卵だったと思います。
親子丼が食べたいです。
[15年11月09日 02:11]
50
依頼人「水上さん」
卵を割ったら黄身が2個入ってました。
鑑定してください。
KとAと…あとなんだっけ?
http://sui-hei.net/mondai/show/7041
今をときめく牛削りさんにお願いしたいです!
よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
卵黄が二個? そんなのよくあることじゃ……。
!?
な、なんだこの卵は……!?
さて当問題は、「有刺鉄線に囲まれた男が平和を呪うのは、平和なせいで売り物である有刺鉄線が売れず経営難だから」と要約できるでしょうか。
有刺鉄線から始まり、ひび割れのある古い建物、妻子に見捨てられた男、月明かり、平和を呪うなど、問題文を不気味な空気が貫いています。雰囲気を崩さない絶妙な言葉選びにセンスが感じられます。壮大な物語が隠れていることを参加者に予感させる表現力、グッドです。謎そのものの魅力というより、問題文全体の雰囲気でチャームを出してくるという、なかなか真似できない高等テクニックが決まっていますね。
解説の納得感についてですが、正直なところ、有刺鉄線を売る職業というのがあまり一般的でなく、誰もが文句なく納得、というほどではない気がします。とはいえ、問題文に有刺鉄線という単語が目立つ形で書かれている点はフェアだし、「平和になる→有刺鉄線が売れなくなる」という理屈は言われてみればすんなりと入ってきます。
問題として備えるべき説得力は備えていると評価できるでしょう。
気になったのは、問題文の情報が散らばってしまっている印象を受けることです。ただ、後で余談でも述べますが、ここがこの問題の最大の魅力でもある気がして、鑑定が非常に難しいです。迷っています。
僕だったら、先にチャーム出しに成功していると評価させていただいた「ひび割れのある古い建物」「妻子に見捨てられた男」「月明かり」などの文言はカットしてしまうと思います。これらは真相を推理するに当たりあまり考慮する必要のない情報であり、参加者をいたずらに惑わせてしまう可能性があるからです。
ただ、上記のようにカットしてしまったら、当問題の価値を下げてしまうような気もしてなりません。もし水上さんがこういったことを熟慮の上でこの問題文を選択されたのであれば、僕の完敗です。
煮え切らない鑑定になりましたが、これはこの問題が天衣無縫だからとも考えられます。天衣無縫、それは天女の召されていた、縫い目のない衣。
技巧の跡が見えないほどに完成されている、匠の作品というべき名作でございました。
さて以下、余談です。
完全な私見ですが、ウミガメのスープの問題文は、次の部分から成り立っていると思います。
①解説に不可欠な要素。
②解説に不可欠でない要素のうち、解決までに必要な質問数を減らすことが期待できるもの。
③解説に不可欠でない要素のうち、解決までに必要な質問数を減らすことが期待できないもの。
①はつまり、「解説の文章のうち、ベールがかからず問題文に現れている部分」です。
②③はともに、なくても問題として成立します。②に関しては、①と区別しにくい場合が少なからずあります。
②③を僕は、それぞれ次の名で呼びたいと思います。
②=クルー(ウミガメのスープの4大要素のひとつ)
③=ノイズ
(以下、便宜上、①を仮にエレメントと呼ぶことにします。)
一般に、クルーはほどよく入っていることが望ましく、ノイズはできる限りカットすべき、という風潮があるように思います。僕もその立場をとっていました。
参加者に余計な手間を取らせるノイズは、本来であればカットすべき対象なのです。……ほとんどの場合は。
当問題の場合、おどろおどろしい雰囲気を構成する「有刺鉄線」「ひび割れのある古い建物」「妻子に見捨てられた男」「月明かり」「平和を呪う」のうち、エレメントにあたるのは「有刺鉄線」「平和を呪う」だけです。他はすべてノイズだと考えます。当問題は非常にノイズの多い問題です。
上の方でも述べましたが、僕だったらこれらのノイズをカットして作ってしまうでしょう。しかし当問題を読むに、これらノイズが一定の、代替不可能な効果を生み出していることは認めざるを得ません。
参加者も、初見ではノイズの多さが気になったことと想像されます。一見、エレメントである「有刺鉄線」もノイズのひとつだと思ってしまいます。つまり参加者ははじめ、「おどろおどろしい雰囲気の中、男が平和を呪うのは何故だろう?」と要約できてしまう問題と対峙しているのです。おどろおどろしい雰囲気を醸成するノイズはみな背景に隠れてしまいます。
ところが質疑が進むうち、参加者は少しずつ気づき始めます。おどろおどろしい雰囲気は、単にチャームを出すためのものではなかったのかもしれないぞ、と。
そして最後の瞬間、それまで見えていながら意識されていなかった、いわば盲視の範囲にあった「有刺鉄線」が、突然、存在感を持って目の前に現出してきます。それは衝撃的な瞬間だったことでしょう。ルビンの壺が実は向かい合った二人の顔だったと気付いた瞬間のそれに似ている気もします。リアルタイムで参加できなかった僕には感じ取れない部分ですが。
この効果は、間違いなく、エレメントをうまくノイズの森の中に埋めてしまったことによるものと言えます。しかもただ埋めるのでなく、蒙昧な参加者をあざ笑うかのように、問題文の最初の大文字になる部分に配置する形で。
タブーと思われることが、意外な効果を生むことがあります。
MVSで多数票を獲得している問題の中にも、問題文が問いかけの形をしていないものや、推奨されない「男は死んだ問題」をあえてやっているものものなどがあります。
それはリスキーな挑戦ではありますが、基礎をしっかり固め、リスキーなことを理解した上でなされるのであれば、名作を生みうるのだと思います。
当問題は、そういった成功例のひとつと言えるでしょう。
余談が長くなってしまいました。
卵黄が二つ出てくることはそんなに珍しいことではありませんが、黄色の鮮やかさ、箸で掴めるほどの張り、そして味わい深いコク、と、とても高品質な鶏卵だったと思います。
親子丼が食べたいです。
[15年11月09日 02:11]
[225041]tsuna[ラテシンまとめ]
49
依頼人「ディダムズさん」
長年連れ添った夫の形見の品なのですが、独りよがりな想い出も感傷も抜きにして、物としての価値を鑑定していただければと思います。
【ラテクエ48】惜別の弔い酒
http://sui-hei.net/mondai/show/12997
鑑定は出題、質問2つの目線で2倍嬉しいruxyoさんにお願いできればと思っております。
じゃかじゃん
鑑定士「ruxyoさん」
ご指名いただき光栄です。
それではセンエツながら私ruxyoがディダムズさん作「惜別の弔い酒」を鑑定させていただきます!
例によって私の鑑定は参加者としての私と、
かの戦国時代。闇から闇へと暗躍する影の執行者・・・またの名を「出題者」としての目線で評価していきます。
参加者目線・・・
○納得度
この問題は実際にある犯罪が元になっていますね。
実在の犯罪であるので、行動の理由としては誰もが納得せざるを得ないでしょう。
ある程度有名でいて、かつメジャー過ぎない。題材としてはかなり良い物をお使いになったと思います。
あえてイジワルな書き方をしているようにも見えないので、実に素直な問題だなぁという印象です。
○整合性
この問題の解説を読んだ時に「この問題文にはこの解説しかない!」と思いました。
別解をいくら考えても、この解説よりも納得できるものはないだろうと思います。
・・・以上です。
質問者としては、文句の付け所は、ありませぇん!!
二倍おいしくなくてすいません。特に言うことなしです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続いて、出題者目線・・・
※先に断っておきますが、あくまで個人的な評価です。私の感想です。
○別解つぶし
この問題をよく見てみると、問題の整合性を高めるための「別解つぶし」が入っていますね。
例えば
夫は小さな町工場で事務を行っていた
妻が夫の死をちゃんと理解している
などの情報は、問題を解く上での余計なミスリードを避けるために役立っています。
実際、質問者の方々もかなり質問しやすかったのではないでしょうか。
△優しさ出ちゃった感
この問題を見た時に感じたこと、それは「そこまで言っちゃうの!?」です。
上記の別解つぶしとは別に、完全なヒント要素が問題文にありますね。
夫は毎週金曜にビール飲んでて→その夫が亡くなったのに→なぜか妻が購入を続けてる
この3要素だけで、勘の良い民ならピンときてしまうでしょう。参加してませんが、私もピンときました(ドヤ顔)
このことから、個人的に難易度はあまり高くない問題になっていると思います。
もし私が同じ問題を出すなら、夫の死は隠すわ、ビールを飲む習慣があったことは隠すわ、
最悪、ミスリード狙いの無駄な文章まで書くことうけあいです。
個人の好みがありますし流石にそこまでは求めませんが、
元ネタがある程度有名なので、もう少しカモフラージュをかましても良かったのではないかと思います。
大丈夫大丈夫、ここのユーザーの頭のキレを信じましょう。
△先入観・・・嫌いですか?
先入観大好きおじさんの友達である私から言わせていただくと、
「先入観が足りん!!」
です。
はい、それだけです。言いたかっただけ。
上記にも通じますが、問題文が素直で非常に解きやすいです。
今回の問題で最も重要だった質問は、2の「犯罪は関係ありますか?」だと個人的に思います。
上で挙げた3要素に犯罪要素が加わると、難易度としてはガクッと下がってしまいますね。
合わせて、
今回は問題文中で「人が死んだ」と明記されているので、「犯罪要素」の有無に焦点が当たるのは必然だったと思います。
瞬殺大嫌いおじさんのいとこである私はこういう時、犯罪要素を連想しそうなヒントを極力出さないようにします。
今回の場合「夫の死」がそれにあたります。こういった観点からも「私なら夫の死を隠す」と言ったわけです。
無論、これは私の個人的な批評なので、ディダムズさんがそれを望んでいないなら参考にする必要はないと思います。
・・・以上です。
★総評・ワンポイントなど(個人的な好みなので、参考はお好みで。)
今回の鑑定はかなり苦労しました。
まず、問題の完成度としての評価は文句のつけようがありません。
ディダムズさんの鑑定などを見てもわかる通り、分析がしっかりしていて、付け入るスキがない問題です。
客観的に見て悪いところは無いです。納得度もあります。
ただ、同時にかなり「薄味」だという印象です。
もの凄く失礼な言い方をすると、(ごめんなさい)
「この問題を出して、出題者は面白かったのだろうか?」と感じてしまう問題でした。
【【この辺りは出題者それぞれのスタンスがあるのでかなり個人的な話になります】】
私は問題を出すとき、必ずと言っていいほど一箇所以上、「ここでダマしてやろう」という部分を作ります。
出題者として、質問者たちに挑戦状を叩きつけるんです。「これを解いてみろ!」と。
そして、出題者はそこにまんまと惑わされていく質問者を見てニヤニヤ。
質問者は解説見て「なるほど!やられた!」これが理想です。
私の問題はそういった意味ではかなり意地の悪い問題に仕上がっていると思います。
対して、この問題は真逆です。こう解くんだよ。という優しい声が聞こえてくるようです。
質問の流れをちゃんと考えてあり、誰もが楽しめる問題になっていると思います。
このあたりは完全にディダムズさんの優しさが出ているのではないでしょうか。
それはそれで、素晴らしいことだと思います。
しかし私個人としては、同じ出題者として、「もっと自分も楽しんで欲しい!」というのが本音です。
そしていつか、ディダムズさんにもゲスになって欲しいです。
こっちは楽しいぞぉ・・・こっちへおいで・・・なぁ・・・ゲス仲間になろうや・・・
以上です。何かの参考になれば幸いです。
ここまでご覧下さり、ありがとうございました!
[15年11月09日 02:11]
49
依頼人「ディダムズさん」
長年連れ添った夫の形見の品なのですが、独りよがりな想い出も感傷も抜きにして、物としての価値を鑑定していただければと思います。
【ラテクエ48】惜別の弔い酒
http://sui-hei.net/mondai/show/12997
鑑定は出題、質問2つの目線で2倍嬉しいruxyoさんにお願いできればと思っております。
じゃかじゃん
鑑定士「ruxyoさん」
ご指名いただき光栄です。
それではセンエツながら私ruxyoがディダムズさん作「惜別の弔い酒」を鑑定させていただきます!
例によって私の鑑定は参加者としての私と、
かの戦国時代。闇から闇へと暗躍する影の執行者・・・またの名を「出題者」としての目線で評価していきます。
参加者目線・・・
○納得度
この問題は実際にある犯罪が元になっていますね。
実在の犯罪であるので、行動の理由としては誰もが納得せざるを得ないでしょう。
ある程度有名でいて、かつメジャー過ぎない。題材としてはかなり良い物をお使いになったと思います。
あえてイジワルな書き方をしているようにも見えないので、実に素直な問題だなぁという印象です。
○整合性
この問題の解説を読んだ時に「この問題文にはこの解説しかない!」と思いました。
別解をいくら考えても、この解説よりも納得できるものはないだろうと思います。
・・・以上です。
質問者としては、文句の付け所は、ありませぇん!!
二倍おいしくなくてすいません。特に言うことなしです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続いて、出題者目線・・・
※先に断っておきますが、あくまで個人的な評価です。私の感想です。
○別解つぶし
この問題をよく見てみると、問題の整合性を高めるための「別解つぶし」が入っていますね。
例えば
夫は小さな町工場で事務を行っていた
妻が夫の死をちゃんと理解している
などの情報は、問題を解く上での余計なミスリードを避けるために役立っています。
実際、質問者の方々もかなり質問しやすかったのではないでしょうか。
△優しさ出ちゃった感
この問題を見た時に感じたこと、それは「そこまで言っちゃうの!?」です。
上記の別解つぶしとは別に、完全なヒント要素が問題文にありますね。
夫は毎週金曜にビール飲んでて→その夫が亡くなったのに→なぜか妻が購入を続けてる
この3要素だけで、勘の良い民ならピンときてしまうでしょう。参加してませんが、私もピンときました(ドヤ顔)
このことから、個人的に難易度はあまり高くない問題になっていると思います。
もし私が同じ問題を出すなら、夫の死は隠すわ、ビールを飲む習慣があったことは隠すわ、
最悪、ミスリード狙いの無駄な文章まで書くことうけあいです。
個人の好みがありますし流石にそこまでは求めませんが、
元ネタがある程度有名なので、もう少しカモフラージュをかましても良かったのではないかと思います。
大丈夫大丈夫、ここのユーザーの頭のキレを信じましょう。
△先入観・・・嫌いですか?
先入観大好きおじさんの友達である私から言わせていただくと、
「先入観が足りん!!」
です。
はい、それだけです。言いたかっただけ。
上記にも通じますが、問題文が素直で非常に解きやすいです。
今回の問題で最も重要だった質問は、2の「犯罪は関係ありますか?」だと個人的に思います。
上で挙げた3要素に犯罪要素が加わると、難易度としてはガクッと下がってしまいますね。
合わせて、
今回は問題文中で「人が死んだ」と明記されているので、「犯罪要素」の有無に焦点が当たるのは必然だったと思います。
瞬殺大嫌いおじさんのいとこである私はこういう時、犯罪要素を連想しそうなヒントを極力出さないようにします。
今回の場合「夫の死」がそれにあたります。こういった観点からも「私なら夫の死を隠す」と言ったわけです。
無論、これは私の個人的な批評なので、ディダムズさんがそれを望んでいないなら参考にする必要はないと思います。
・・・以上です。
★総評・ワンポイントなど(個人的な好みなので、参考はお好みで。)
今回の鑑定はかなり苦労しました。
まず、問題の完成度としての評価は文句のつけようがありません。
ディダムズさんの鑑定などを見てもわかる通り、分析がしっかりしていて、付け入るスキがない問題です。
客観的に見て悪いところは無いです。納得度もあります。
ただ、同時にかなり「薄味」だという印象です。
もの凄く失礼な言い方をすると、(ごめんなさい)
「この問題を出して、出題者は面白かったのだろうか?」と感じてしまう問題でした。
【【この辺りは出題者それぞれのスタンスがあるのでかなり個人的な話になります】】
私は問題を出すとき、必ずと言っていいほど一箇所以上、「ここでダマしてやろう」という部分を作ります。
出題者として、質問者たちに挑戦状を叩きつけるんです。「これを解いてみろ!」と。
そして、出題者はそこにまんまと惑わされていく質問者を見てニヤニヤ。
質問者は解説見て「なるほど!やられた!」これが理想です。
私の問題はそういった意味ではかなり意地の悪い問題に仕上がっていると思います。
対して、この問題は真逆です。こう解くんだよ。という優しい声が聞こえてくるようです。
質問の流れをちゃんと考えてあり、誰もが楽しめる問題になっていると思います。
このあたりは完全にディダムズさんの優しさが出ているのではないでしょうか。
それはそれで、素晴らしいことだと思います。
しかし私個人としては、同じ出題者として、「もっと自分も楽しんで欲しい!」というのが本音です。
そしていつか、ディダムズさんにもゲスになって欲しいです。
こっちは楽しいぞぉ・・・こっちへおいで・・・なぁ・・・ゲス仲間になろうや・・・
以上です。何かの参考になれば幸いです。
ここまでご覧下さり、ありがとうございました!
[15年11月09日 02:11]
[225040]tsuna[ラテシンまとめ]
48
依頼人「水上さん」
三日前に作ったカレーがめちゃくちゃ美味かったので持ってきました。
こんだけ美味かったら国宝ではないかと思っています。
【世界田中奇行】田中の体毛離婚
http://sui-hei.net/mondai/show/10033
憧れの鑑定士、ディダムズさんにお願いしたいです!
よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
ほぅ、国宝級のカレーとはなんとも珍妙な。
斬新さを恐れず鑑定させていただきます。
モノに縛られず本質が見られるように、まずは問題の要点を抽出します。
謎は「右腕の体毛を抜いたことが離婚につながったのはなぜか」解説は「部下の体毛を採取することで離婚の確証が得られたから」と言ったところでしょう。
解説に至るロジックとしては「部下の髪の毛を採る→寝室に落ちていた髪との一致を確認する→浮気の証拠となり離婚に踏み切る」という流れでしょう。
厳密には技術的、倫理的に問題がある可能性もありますが、話の筋としては問題なく通っていると言えます。
トリックとしては「言葉の意味のミスリード」ですね。
他人の毛を抜くという点に気づけば、後はそれを掘り下げていくことで比較的論理的に解けるといえるでしょう。
短い文ながら、使われている単語はとてもテクニカル。
「左手」はトリックのカモフラージュでどちらかと言えば味付け
「右腕」はトリックの中心であり
「体毛」は腕毛ではなく頭髪を意味する重要なワードであり、ベールのかかった食材(クルー)だと言えましょう。
この作品の特筆すべき点はやはりそのチャームでしょう。
短い問題文の中に奇妙な状況がギュッと詰まって含まれており、これぞまさに「奇行」と言った不思議さを醸し出しています。
これはトリックの偽装のためという目的も強いでしょうが、田中を左利きにしたことや腕の毛にも髪の毛にも使える「体毛」という表現を使ったこともこの問題文の奇妙さを増幅させるポイントになっています。
言葉の意味を取り違えさせるというシンプルなトリックでありながら、見事な言葉遣いや表現が極めていい仕事をしており、抜群の魅力を作り出しています。
非常に完成された問題であり、欠点はほとんどないと思いますが、無理やり上げるとすれば「古典的なトリックをテクニックで繕っている」という印象が持たれるという点でしょうか。
これは「シンプルなトリックと抜群の表現力」とほぼ同義のため難癖に近いものですが、「田中が左利き」という設定などはトリックのカモフラージュのために無理矢理つけた感じもあり「トリックありきでそれに合うように物語を構成した」というある種の違和感が感じられなくもないかなと思います。
一見非常に奇妙でありながら、卓越した表現によって参加者を見事にミスリードする、その実、非常に洗練された繊細な作品です。国宝にも匹敵する見事な作品だと思います。腐らないようにレトルトパウチにでもして、末永く大切になさってください。
[15年11月09日 02:11]
48
依頼人「水上さん」
三日前に作ったカレーがめちゃくちゃ美味かったので持ってきました。
こんだけ美味かったら国宝ではないかと思っています。
【世界田中奇行】田中の体毛離婚
http://sui-hei.net/mondai/show/10033
憧れの鑑定士、ディダムズさんにお願いしたいです!
よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
ほぅ、国宝級のカレーとはなんとも珍妙な。
斬新さを恐れず鑑定させていただきます。
モノに縛られず本質が見られるように、まずは問題の要点を抽出します。
謎は「右腕の体毛を抜いたことが離婚につながったのはなぜか」解説は「部下の体毛を採取することで離婚の確証が得られたから」と言ったところでしょう。
解説に至るロジックとしては「部下の髪の毛を採る→寝室に落ちていた髪との一致を確認する→浮気の証拠となり離婚に踏み切る」という流れでしょう。
厳密には技術的、倫理的に問題がある可能性もありますが、話の筋としては問題なく通っていると言えます。
トリックとしては「言葉の意味のミスリード」ですね。
他人の毛を抜くという点に気づけば、後はそれを掘り下げていくことで比較的論理的に解けるといえるでしょう。
短い文ながら、使われている単語はとてもテクニカル。
「左手」はトリックのカモフラージュでどちらかと言えば味付け
「右腕」はトリックの中心であり
「体毛」は腕毛ではなく頭髪を意味する重要なワードであり、ベールのかかった食材(クルー)だと言えましょう。
この作品の特筆すべき点はやはりそのチャームでしょう。
短い問題文の中に奇妙な状況がギュッと詰まって含まれており、これぞまさに「奇行」と言った不思議さを醸し出しています。
これはトリックの偽装のためという目的も強いでしょうが、田中を左利きにしたことや腕の毛にも髪の毛にも使える「体毛」という表現を使ったこともこの問題文の奇妙さを増幅させるポイントになっています。
言葉の意味を取り違えさせるというシンプルなトリックでありながら、見事な言葉遣いや表現が極めていい仕事をしており、抜群の魅力を作り出しています。
非常に完成された問題であり、欠点はほとんどないと思いますが、無理やり上げるとすれば「古典的なトリックをテクニックで繕っている」という印象が持たれるという点でしょうか。
これは「シンプルなトリックと抜群の表現力」とほぼ同義のため難癖に近いものですが、「田中が左利き」という設定などはトリックのカモフラージュのために無理矢理つけた感じもあり「トリックありきでそれに合うように物語を構成した」というある種の違和感が感じられなくもないかなと思います。
一見非常に奇妙でありながら、卓越した表現によって参加者を見事にミスリードする、その実、非常に洗練された繊細な作品です。国宝にも匹敵する見事な作品だと思います。腐らないようにレトルトパウチにでもして、末永く大切になさってください。
[15年11月09日 02:11]
[225039]tsuna[ラテシンまとめ]
47
依頼人「Ratterさん」
さらに、同じ古本屋で見つけた、かの作者による続編だそうです。
今度はタイトルすらパクリっぽいんですが・・
その断頭台で見下ろして
http://sui-hei.net/mondai/show/6267
鑑定士はどなたでも良いのですが、可能であれば
ウミガメのスープ ~Ratter版ver2~ とセットでお願いできますでしょうか?
(終盤で出しているので、鑑定数に極端な偏りがあったら
あまり鑑定の出番がなかった人に割り振るのを優先して構いません。
あれ?少ないの私か?)
じゃかじゃん
鑑定士「水上さん」
Ratterさんの二杯目いきまーす。
私は前の問題も、今から鑑定するこの問題も実際に参加しときながら、雑談チャットにて
感想のひとつも書いていないという・・・。
一生懸命鑑定するのでお許しください。
チャーム・・・ストーリー補完型の問題となってますが、問題文にはしっかりとした謎が置かれています。
要約すれば「もうすぐ処刑されるというのに女は何故満足そうな顔を浮かべたのか?」の解明ですね。
ただこの問題には背景がしっかりと作りこまれているので、ベールとなっている背景の補足も含めて
謎を解いてほしいという出題者の意図があり、ストーリー補完という形の締めになったのかと思います。
クルー・・・一行目の文章丸々が、ベールとなっている時代背景のクルーとして機能しています。
ベール・・・「時代背景」「女=女王」「女王になるまでの経緯」「女以外の重要人物の存在」
「自分の血族に対する嫌悪感」「悪政による反乱」
こう列記するとクルーに対してベールが多いですね。
トリック・・・(自分を含めた)忌まわしき王族の血筋を絶つために取った行動、が今回の問題の水平思考部分ですね。
さてクルー、チャームの項で前述したとおり、かなりベールが厚い探索型の問題です。
問題文一行目から読み取れるのは(素直に受け止めるなら)現代社会ではないことと、公開処刑であること、
くらいですかね。
公開処刑であることから、重罪人の処刑、もしくは何らかの理由で衆人に見せしめるための処刑など推測ができます。
しかしクルーから読み取れるのはここまで。あとのストーリー補完は手探りとなってしまいます。
この問題においての一番の魅せ所である「王族の血筋を絶つ為に取った女の行動」
その中の「女が王族の血筋を忌む理由」が丸々ベールに覆われているので、その部分に対するクルーがあったほうがいいなと
クルー大好きおじさんは思いました。
というわけでクルー大好きおじさんが作るとこんな感じになります。
女の首めがけて振り下ろされたギロチン
その凶刃が迫るにつれて女の人生が走馬灯のように駆け巡る
残り1メートル
敬愛していた両親の死・・・
残り50センチ
貞操をねらいにきた実の祖父の厭らしい顔・・・
残り20センチ
多くの人から受けた罵詈雑言・・・
残り10センチにまでギロチンが迫った時
女は満足そうな表情を浮かべた。
いったいなぜ?
死ぬ間際に満足そうな表情を浮かべたという謎を、「女の人生は散々だったのに」
が読み取れる文章を入れてチャームを高めます。
そしてその文章が「女が王族の血筋を忌む理由」のクルーとなるわけですね。
と、ここまではクルー大好きおじさんの観点から鑑定させていただきました。
当問題の魅力はなんといってもウミガメのスープらしいブラックな、そしてよく作りこまれた物語。
その物語に掛けられたベールを少しずつ剥がすことで徐々に真相が顔を覗かせる。
探索型として解き応えのある問題かと思います。
そして探索型の鑑定があっさりなのは単純に苦手だからです。うむ。
[15年11月09日 02:11]
47
依頼人「Ratterさん」
さらに、同じ古本屋で見つけた、かの作者による続編だそうです。
今度はタイトルすらパクリっぽいんですが・・
その断頭台で見下ろして
http://sui-hei.net/mondai/show/6267
鑑定士はどなたでも良いのですが、可能であれば
ウミガメのスープ ~Ratter版ver2~ とセットでお願いできますでしょうか?
(終盤で出しているので、鑑定数に極端な偏りがあったら
あまり鑑定の出番がなかった人に割り振るのを優先して構いません。
あれ?少ないの私か?)
じゃかじゃん
鑑定士「水上さん」
Ratterさんの二杯目いきまーす。
私は前の問題も、今から鑑定するこの問題も実際に参加しときながら、雑談チャットにて
感想のひとつも書いていないという・・・。
一生懸命鑑定するのでお許しください。
チャーム・・・ストーリー補完型の問題となってますが、問題文にはしっかりとした謎が置かれています。
要約すれば「もうすぐ処刑されるというのに女は何故満足そうな顔を浮かべたのか?」の解明ですね。
ただこの問題には背景がしっかりと作りこまれているので、ベールとなっている背景の補足も含めて
謎を解いてほしいという出題者の意図があり、ストーリー補完という形の締めになったのかと思います。
クルー・・・一行目の文章丸々が、ベールとなっている時代背景のクルーとして機能しています。
ベール・・・「時代背景」「女=女王」「女王になるまでの経緯」「女以外の重要人物の存在」
「自分の血族に対する嫌悪感」「悪政による反乱」
こう列記するとクルーに対してベールが多いですね。
トリック・・・(自分を含めた)忌まわしき王族の血筋を絶つために取った行動、が今回の問題の水平思考部分ですね。
さてクルー、チャームの項で前述したとおり、かなりベールが厚い探索型の問題です。
問題文一行目から読み取れるのは(素直に受け止めるなら)現代社会ではないことと、公開処刑であること、
くらいですかね。
公開処刑であることから、重罪人の処刑、もしくは何らかの理由で衆人に見せしめるための処刑など推測ができます。
しかしクルーから読み取れるのはここまで。あとのストーリー補完は手探りとなってしまいます。
この問題においての一番の魅せ所である「王族の血筋を絶つ為に取った女の行動」
その中の「女が王族の血筋を忌む理由」が丸々ベールに覆われているので、その部分に対するクルーがあったほうがいいなと
クルー大好きおじさんは思いました。
というわけでクルー大好きおじさんが作るとこんな感じになります。
女の首めがけて振り下ろされたギロチン
その凶刃が迫るにつれて女の人生が走馬灯のように駆け巡る
残り1メートル
敬愛していた両親の死・・・
残り50センチ
貞操をねらいにきた実の祖父の厭らしい顔・・・
残り20センチ
多くの人から受けた罵詈雑言・・・
残り10センチにまでギロチンが迫った時
女は満足そうな表情を浮かべた。
いったいなぜ?
死ぬ間際に満足そうな表情を浮かべたという謎を、「女の人生は散々だったのに」
が読み取れる文章を入れてチャームを高めます。
そしてその文章が「女が王族の血筋を忌む理由」のクルーとなるわけですね。
と、ここまではクルー大好きおじさんの観点から鑑定させていただきました。
当問題の魅力はなんといってもウミガメのスープらしいブラックな、そしてよく作りこまれた物語。
その物語に掛けられたベールを少しずつ剥がすことで徐々に真相が顔を覗かせる。
探索型として解き応えのある問題かと思います。
そして探索型の鑑定があっさりなのは単純に苦手だからです。うむ。
[15年11月09日 02:11]
[225038]tsuna[ラテシンまとめ]
46
依頼人「Ratterさん」
とある古本屋で見つけました。この作者の初期の作品だそうです。
なんか、出だしが他の本のパクリっぽいんですが・・
ウミガメのスープ ~Ratter版ver2~
http://sui-hei.net/mondai/show/5763
鑑定士はどなたでも構いません。よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「水上さん」
まさか憧れのRatterさんの問題を鑑定する日がこようとは・・・
ていうかこの問題、私がラテシンで初めていいね(その当時は殿堂入り)ボタンをポチッとしたやつじゃん。
なんか恐れ多いですが鑑定させていただきますね。
チャーム・・・本歌取りの時点でほぼチャームは約束されているといっても過言ではないですが、
当問題に関しては、本来ならば端役である料理人が自殺。とても興味の引かれる問題文だと思います。
クルー・・・問題文には無駄な味付けは一切ないですね。問題文に散らばるワードのほとんどが
解説へ導くための手がかりとなっています。
ベール・・・ではベールが薄いのかといえばそうではありません。「女=暴君」「暴君による独裁」
「暴君と料理人の賭け」「賭けの内容」と逆にベール厚厚です。と、この部分は後述します。
トリック・・・わりと淡々とした現代的な問題文と本歌取りであることから舞台が「現代」ではなく
「中世」の独裁社会という先入観が解説出るまで解けませんでした。
まあ意図してそうなったわけではないと思うんですけども。
ちょっと話が逸れますが、実は私、本家ウミガメのスープ、あんまり好きではないんです。
理由としては、FAポイントが「自殺の理由の解明」だからです。
自殺なんてものは、対象の感情に左右されるものであり、そこには明確な理由が存在しません。
「禁忌としていた人肉を食べたことに気づいた」人間が100%自殺するわけではありませんし、
逆にそんなことで自殺する人間のほうが少ないんじゃね?って思っちゃう。
矢が心臓に刺さる→死ぬ、のような確定的な因果関係でないとしっかりとした納得度は得られないと考えます。
不確定要素を多数含む因果関係を謎の根幹としている本家ウミガメのスープは個人的には高い評価は出せません。
しかし当問題は違います。
目的がはっきりとした「自殺の理由」があるからです。
なので個人的には本家を超えた本歌取り。私の初めてを奪ったウミガメのスープなのです。
ではあらためて問題を見てみましょう。
問題文と解説を見比べるとややベールが厚めかなと感じます。
一番核心となる「暴君と料理人の賭け」の部分に関してのクルーがないのがその理由かと思いますが、
実はこのベールは偉大なる質問者によってQ1でペロリと剥がれます。
でも実はその超絶男前の質問者が凄過ぎ!っていうわけではないんですね。いや、すごいはすごいんだよ?
「暴君と料理人の賭け」の部分に関しての直接的なクルーはないものの
女の台詞が名詞に直接疑問符であることから、女は高飛車、高慢な性格、自信家というイメージが想起され
男の台詞の末尾が「・・・」で終わることから、男は女に対して自信がない、女より弱い立場という推測が立ちます。
直接的なクルーではなく口語での細やかな表現を取り入れることによって、文全体の雰囲気がクルーとなっている。
これ匠の仕業ですかー?
なのでブラピ似のイケメンのQ1の質問はあてずっぽうではなく、問題文の雰囲気からそのイメージを読み取り、
その質問をするに至ったんですね。
まあそれ以外にも「暴君による独裁」という舞台装置に関するクルーもないのですが、これはFAに直結するベールではなく
解説の納得度を高める部分なので、誘導の時点で明かされなくても別段問題はないかと。
なので実は当問題はベールが厚いように見えるがそうではない。謎の根幹「賭けの内容」から推測される
水平思考的「自殺の理由」としっかり対峙できるように緻密に組み上げられた問題なのである。
ってここまで書くのに3時間も掛かったやないか!寝る!以上!
[15年11月09日 02:11]
46
依頼人「Ratterさん」
とある古本屋で見つけました。この作者の初期の作品だそうです。
なんか、出だしが他の本のパクリっぽいんですが・・
ウミガメのスープ ~Ratter版ver2~
http://sui-hei.net/mondai/show/5763
鑑定士はどなたでも構いません。よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「水上さん」
まさか憧れのRatterさんの問題を鑑定する日がこようとは・・・
ていうかこの問題、私がラテシンで初めていいね(その当時は殿堂入り)ボタンをポチッとしたやつじゃん。
なんか恐れ多いですが鑑定させていただきますね。
チャーム・・・本歌取りの時点でほぼチャームは約束されているといっても過言ではないですが、
当問題に関しては、本来ならば端役である料理人が自殺。とても興味の引かれる問題文だと思います。
クルー・・・問題文には無駄な味付けは一切ないですね。問題文に散らばるワードのほとんどが
解説へ導くための手がかりとなっています。
ベール・・・ではベールが薄いのかといえばそうではありません。「女=暴君」「暴君による独裁」
「暴君と料理人の賭け」「賭けの内容」と逆にベール厚厚です。と、この部分は後述します。
トリック・・・わりと淡々とした現代的な問題文と本歌取りであることから舞台が「現代」ではなく
「中世」の独裁社会という先入観が解説出るまで解けませんでした。
まあ意図してそうなったわけではないと思うんですけども。
ちょっと話が逸れますが、実は私、本家ウミガメのスープ、あんまり好きではないんです。
理由としては、FAポイントが「自殺の理由の解明」だからです。
自殺なんてものは、対象の感情に左右されるものであり、そこには明確な理由が存在しません。
「禁忌としていた人肉を食べたことに気づいた」人間が100%自殺するわけではありませんし、
逆にそんなことで自殺する人間のほうが少ないんじゃね?って思っちゃう。
矢が心臓に刺さる→死ぬ、のような確定的な因果関係でないとしっかりとした納得度は得られないと考えます。
不確定要素を多数含む因果関係を謎の根幹としている本家ウミガメのスープは個人的には高い評価は出せません。
しかし当問題は違います。
目的がはっきりとした「自殺の理由」があるからです。
なので個人的には本家を超えた本歌取り。私の初めてを奪ったウミガメのスープなのです。
ではあらためて問題を見てみましょう。
問題文と解説を見比べるとややベールが厚めかなと感じます。
一番核心となる「暴君と料理人の賭け」の部分に関してのクルーがないのがその理由かと思いますが、
実はこのベールは偉大なる質問者によってQ1でペロリと剥がれます。
でも実はその超絶男前の質問者が凄過ぎ!っていうわけではないんですね。いや、すごいはすごいんだよ?
「暴君と料理人の賭け」の部分に関しての直接的なクルーはないものの
女の台詞が名詞に直接疑問符であることから、女は高飛車、高慢な性格、自信家というイメージが想起され
男の台詞の末尾が「・・・」で終わることから、男は女に対して自信がない、女より弱い立場という推測が立ちます。
直接的なクルーではなく口語での細やかな表現を取り入れることによって、文全体の雰囲気がクルーとなっている。
これ匠の仕業ですかー?
なのでブラピ似のイケメンのQ1の質問はあてずっぽうではなく、問題文の雰囲気からそのイメージを読み取り、
その質問をするに至ったんですね。
まあそれ以外にも「暴君による独裁」という舞台装置に関するクルーもないのですが、これはFAに直結するベールではなく
解説の納得度を高める部分なので、誘導の時点で明かされなくても別段問題はないかと。
なので実は当問題はベールが厚いように見えるがそうではない。謎の根幹「賭けの内容」から推測される
水平思考的「自殺の理由」としっかり対峙できるように緻密に組み上げられた問題なのである。
ってここまで書くのに3時間も掛かったやないか!寝る!以上!
[15年11月09日 02:11]
[225037]tsuna[ラテシンまとめ]
45
依頼人「牛削りさん」
曾祖母の玩具箱の底で眠っていたのですが……。
「ハートブレイク」
http://sui-hei.net/mondai/show/19532
レトロ趣味の方には面白がっていただけるのではないでしょうか。
Ratterさんか3000才さんに鑑定をお願いしたいです。
よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「Ratterさん」
ご指名ありがとうございます。
これはあれですね?AKそしてBときてJということは、AKBじゃんけん大会の告知ですね?
ラテシンユーザならLTP48の方を応援してください・・え?違う?(=゜ω゜)ボー
さてこの問題ですが、どういう問題であるかの要約は不要かもしれませんが一応。
一見、トランプを利用した論理パズルと見せかけて・・実はアルファベットを利用した論理パズル・・
という作りですが、トランプではないとさえ気づいてしまえば、
アルファベットを利用した論理パズル部分は実に単純であり、ほぼ自明という形になっていることからも
いかに、【(トランプでは)成り立たない矛盾した情況】を
【成り立つ情況】に落としこむか?
という、ウミガメ本来のシチュエーションパズルになっています。(出題形式は扉ですが)
そのなかで、この問題は【実はトランプではない】という
一点突破のトリックを軸としており、一点突破ものならではの少質問数で撃ちぬかれています。
もちろん、これはなささんの鋭さを賞賛するしか無いでしょうし、
このタイプの問題は、言ってみれば誰かのひらめきで解かれた後に、
他の参加者に「あ~~~!?」という驚きを与えるのが目的なので、質問数の多寡は問題にはなりません。
・・・と、ここまでがこの問題の分析です。
軸となるアイデア(トランプ→アルファベット)、それを無理なく利用できるシチュエーション(ゲームルール)の用意
等々、実に綺麗に作り上げられた問題だと思います。
が・・実はこの問題、大きな欠点を含んでいます。
その欠点を一言で言うならば・・
【ラテシンに向いていない】
ということでしょう。
この問題、学校などで友達にさくっと出すにはとても適した問題だとは思うのですが・・
ラテシンの場合、【単なるロジックパズルは出題されない】という暗黙の了解があります。
さらに言えば、出題者が【あの!!牛削り氏】です。だれがただのロジックパズルだとおもうでしょうか?
つまり、この問題は
【牛削り氏が】【ラテシンにおいて出題した】
ということにおいて、【問題文を読んだまんまの、トランプを利用したロジックパズルである】という先入観は崩壊しているのです。
誠に残念なことです(´・ω・`)ションボリ
と、批判だけして改善策を出さないのは卑怯ですので・・この問題をラテシンで出す上での改善点を上げさせていただきます。
ただし、この方法は改善策を出さない以上に卑怯ですので・・実際に行って何が起きても私は責任を取りません(=゜ω゜)ボー
1.新規ユーザーとして副アカ(かりにモーゼスとしましょう)を登録します。
2.しれっとモーゼスにて、20の扉のジャンル違いウミガメとして出題します。できるだけ拙い文体で。
きっと優しいラテシンの面々は、ジャンル違うから次からは気をつけてね 等々いいつつ解いてくれるでしょう。
3.そして、誰かが解いたあとで「モーゼスさんのケバブ AKIBA STYLE」のURLを貼っつけて、
「いけね、本職の牛削る仕事のほうの名前で出してしまいました」などとのたまう・・
え?そんなにうまくいくかと?というか、いつもならジャンル違いで袋叩きに合うって・・?
やだなー最初に言いましたやん、「私は責任を取りません」って (=゜ω゜)ボー
[15年11月09日 02:10]
45
依頼人「牛削りさん」
曾祖母の玩具箱の底で眠っていたのですが……。
「ハートブレイク」
http://sui-hei.net/mondai/show/19532
レトロ趣味の方には面白がっていただけるのではないでしょうか。
Ratterさんか3000才さんに鑑定をお願いしたいです。
よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「Ratterさん」
ご指名ありがとうございます。
これはあれですね?AKそしてBときてJということは、AKBじゃんけん大会の告知ですね?
ラテシンユーザならLTP48の方を応援してください・・え?違う?(=゜ω゜)ボー
さてこの問題ですが、どういう問題であるかの要約は不要かもしれませんが一応。
一見、トランプを利用した論理パズルと見せかけて・・実はアルファベットを利用した論理パズル・・
という作りですが、トランプではないとさえ気づいてしまえば、
アルファベットを利用した論理パズル部分は実に単純であり、ほぼ自明という形になっていることからも
いかに、【(トランプでは)成り立たない矛盾した情況】を
【成り立つ情況】に落としこむか?
という、ウミガメ本来のシチュエーションパズルになっています。(出題形式は扉ですが)
そのなかで、この問題は【実はトランプではない】という
一点突破のトリックを軸としており、一点突破ものならではの少質問数で撃ちぬかれています。
もちろん、これはなささんの鋭さを賞賛するしか無いでしょうし、
このタイプの問題は、言ってみれば誰かのひらめきで解かれた後に、
他の参加者に「あ~~~!?」という驚きを与えるのが目的なので、質問数の多寡は問題にはなりません。
・・・と、ここまでがこの問題の分析です。
軸となるアイデア(トランプ→アルファベット)、それを無理なく利用できるシチュエーション(ゲームルール)の用意
等々、実に綺麗に作り上げられた問題だと思います。
が・・実はこの問題、大きな欠点を含んでいます。
その欠点を一言で言うならば・・
【ラテシンに向いていない】
ということでしょう。
この問題、学校などで友達にさくっと出すにはとても適した問題だとは思うのですが・・
ラテシンの場合、【単なるロジックパズルは出題されない】という暗黙の了解があります。
さらに言えば、出題者が【あの!!牛削り氏】です。だれがただのロジックパズルだとおもうでしょうか?
つまり、この問題は
【牛削り氏が】【ラテシンにおいて出題した】
ということにおいて、【問題文を読んだまんまの、トランプを利用したロジックパズルである】という先入観は崩壊しているのです。
誠に残念なことです(´・ω・`)ションボリ
と、批判だけして改善策を出さないのは卑怯ですので・・この問題をラテシンで出す上での改善点を上げさせていただきます。
ただし、この方法は改善策を出さない以上に卑怯ですので・・実際に行って何が起きても私は責任を取りません(=゜ω゜)ボー
1.新規ユーザーとして副アカ(かりにモーゼスとしましょう)を登録します。
2.しれっとモーゼスにて、20の扉のジャンル違いウミガメとして出題します。できるだけ拙い文体で。
きっと優しいラテシンの面々は、ジャンル違うから次からは気をつけてね 等々いいつつ解いてくれるでしょう。
3.そして、誰かが解いたあとで「モーゼスさんのケバブ AKIBA STYLE」のURLを貼っつけて、
「いけね、本職の牛削る仕事のほうの名前で出してしまいました」などとのたまう・・
え?そんなにうまくいくかと?というか、いつもならジャンル違いで袋叩きに合うって・・?
やだなー最初に言いましたやん、「私は責任を取りません」って (=゜ω゜)ボー
[15年11月09日 02:10]
[225036]tsuna[ラテシンまとめ]
44
依頼人「牛削りさん」
街外れの古書店で偶然見つけたんですが……。
「RT945」
http://sui-hei.net/mondai/show/19105
どこかで見たことのあるようなお話ですが、おいくらほどになりますでしょうか。
鑑定士は牛削りさん以外ならどなたでも結構です。
よろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「Takaさん」
今回も【問題文】【解説】【誘導】【総評】の4つの項目で見ていきたいと思います。
【問題文】
正直、とても良い問題です。解説や誘導はさすが牛削りさんといったところです。ダメだ、直せ、というものではありませんが、もう少し良くすることが出来たのではないか、と思うのは問題文かなと思うので少し語ります。
まず、最初の印象は読みにくい。です。もちろん、元ネタのようなものもあるのでその印象を強めるためには必要なことかもしれませんが、今回解説と比べてみると、ロボ、王国、王と名前としてはどーでもいいカタカナ、英数字が入っているので少し読みにくく思えました。名前は解説のみの登場でもよかったかなと思いました。めっちゃ個人的意見ですが。
次に問題文の構成上、主人公がロボのように見えます。最初に説明をしているためだと思いますが、解説と比べてみると、ロボはこれ以上掘る必要がないくらい問題文で説明されています。ですからあまりクルーとして役に立たない重要クルーになります。そのため、一際目立つロボというクルーを最初に持ってくると質問の無駄撃ちが想定されると思われます。今回はそこまで質問が多くありませんでしたが慣れた出題者になると、質問の想定も考えて問題を作ってみるのも楽しいと思います。
最後に問題文を要約すると、【SPロボが身を固めているのに、殺すチャンスが来たと思ったのはなぜ?】という感じになります。しっかり矛盾しています。しかし、逆に考えてみると、【SPロボが身を固めたからこそ殺すことが出来ると考えた。】となります。当たり前ですが。しかしこう考えると、あと一歩のような気がしませんか?問題文を要約するとすでにあと一歩のところなのです。もちろん考え方次第ですが、せっかくの題材をあと一歩まで問題文に書いてしまうのは少しもったいない気がします。質問数が多ければいいというものではありませんが、出題者としても楽しむこと(惑わせてニヤニヤしたり)はしてもいいんじゃないかなと思います。
参加者への配慮と出題者としての楽しみを練りこんでこそ自慢の一品になりえると思います。
【解説】
ストーリーとしても読みやすく最後の一言も輝いています。他の出題者もマネをしていただきたい良いところは、解説を読み込ませるところです。謎の解説だけではなく、他のところ、例えばこの一言や、オチに当たるでしょうか。読み終わって、なるほど!とすぐ雑談欄に書き込みたくなるような解説を書いていきたいものですね。ぜひこの問題を参考にしていただきたいです。それくらいいい解説でした。
【誘導】
今回は質問数も少なく、YesNOのみでも十分回答できています。まとめてもらうところですが、結果まとめるのに時間がかかっています。しかしまとめてもらうタイミングは間違いではないと思います。この問題の核は【人を巻き込まず王のみを殺す】というところなのでほぼ答えだったと思っていいでしょう。
【総評】
MVSに3票も入ってることも納得のいい問題でした。しかし、牛削りさんともなると、おもしろい問題をめちゃくちゃおもしろい問題にする事が出来るはずです。おもしろい問題とは、参加者のみならず自分も楽しめる問題だと思っています。これからもめちゃくちゃおもしろい問題を期待しています。
問題文のところで言ったこと踏まえて自分ならこういう問題文にするかなってのを書いてみます。
個人的にはどこで参加者が勘違いするとこを作れるかを重点に置いていますのでそこも見てください。
この国には自分勝手な王がいました。メロウはそんな王を殺したいほど激怒していましたが、王には屈強な護衛がたくさんいるので手を出すことが出来ませんでした。
しかしある日、王は護衛の全てをロボットに入れ替えました。ロボットは死をも恐れず王を守るためだけに行動します。
しかしメロウは、より強固となった護衛ロボットの噂を聞くと、
「これでこの国も変わることが出来る」
と思いました。
一体なぜ?
ストーリーというか物語性のおもしろさは無くなってしまいましたが、少しベールを厚くしました。
あとは、【手を出すことが出来ない】で護衛が強くて殺しにいけない。と思わせればいいかな(ほんとは関係のない人を巻き込むため殺すことができない)と思いこのような感じになりました。
問題の楽しみ方は人それぞれなので、自分でも楽しめる方法を見つけて楽しんでください。
[15年11月09日 02:09]
44
依頼人「牛削りさん」
街外れの古書店で偶然見つけたんですが……。
「RT945」
http://sui-hei.net/mondai/show/19105
どこかで見たことのあるようなお話ですが、おいくらほどになりますでしょうか。
鑑定士は牛削りさん以外ならどなたでも結構です。
よろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「Takaさん」
今回も【問題文】【解説】【誘導】【総評】の4つの項目で見ていきたいと思います。
【問題文】
正直、とても良い問題です。解説や誘導はさすが牛削りさんといったところです。ダメだ、直せ、というものではありませんが、もう少し良くすることが出来たのではないか、と思うのは問題文かなと思うので少し語ります。
まず、最初の印象は読みにくい。です。もちろん、元ネタのようなものもあるのでその印象を強めるためには必要なことかもしれませんが、今回解説と比べてみると、ロボ、王国、王と名前としてはどーでもいいカタカナ、英数字が入っているので少し読みにくく思えました。名前は解説のみの登場でもよかったかなと思いました。めっちゃ個人的意見ですが。
次に問題文の構成上、主人公がロボのように見えます。最初に説明をしているためだと思いますが、解説と比べてみると、ロボはこれ以上掘る必要がないくらい問題文で説明されています。ですからあまりクルーとして役に立たない重要クルーになります。そのため、一際目立つロボというクルーを最初に持ってくると質問の無駄撃ちが想定されると思われます。今回はそこまで質問が多くありませんでしたが慣れた出題者になると、質問の想定も考えて問題を作ってみるのも楽しいと思います。
最後に問題文を要約すると、【SPロボが身を固めているのに、殺すチャンスが来たと思ったのはなぜ?】という感じになります。しっかり矛盾しています。しかし、逆に考えてみると、【SPロボが身を固めたからこそ殺すことが出来ると考えた。】となります。当たり前ですが。しかしこう考えると、あと一歩のような気がしませんか?問題文を要約するとすでにあと一歩のところなのです。もちろん考え方次第ですが、せっかくの題材をあと一歩まで問題文に書いてしまうのは少しもったいない気がします。質問数が多ければいいというものではありませんが、出題者としても楽しむこと(惑わせてニヤニヤしたり)はしてもいいんじゃないかなと思います。
参加者への配慮と出題者としての楽しみを練りこんでこそ自慢の一品になりえると思います。
【解説】
ストーリーとしても読みやすく最後の一言も輝いています。他の出題者もマネをしていただきたい良いところは、解説を読み込ませるところです。謎の解説だけではなく、他のところ、例えばこの一言や、オチに当たるでしょうか。読み終わって、なるほど!とすぐ雑談欄に書き込みたくなるような解説を書いていきたいものですね。ぜひこの問題を参考にしていただきたいです。それくらいいい解説でした。
【誘導】
今回は質問数も少なく、YesNOのみでも十分回答できています。まとめてもらうところですが、結果まとめるのに時間がかかっています。しかしまとめてもらうタイミングは間違いではないと思います。この問題の核は【人を巻き込まず王のみを殺す】というところなのでほぼ答えだったと思っていいでしょう。
【総評】
MVSに3票も入ってることも納得のいい問題でした。しかし、牛削りさんともなると、おもしろい問題をめちゃくちゃおもしろい問題にする事が出来るはずです。おもしろい問題とは、参加者のみならず自分も楽しめる問題だと思っています。これからもめちゃくちゃおもしろい問題を期待しています。
問題文のところで言ったこと踏まえて自分ならこういう問題文にするかなってのを書いてみます。
個人的にはどこで参加者が勘違いするとこを作れるかを重点に置いていますのでそこも見てください。
この国には自分勝手な王がいました。メロウはそんな王を殺したいほど激怒していましたが、王には屈強な護衛がたくさんいるので手を出すことが出来ませんでした。
しかしある日、王は護衛の全てをロボットに入れ替えました。ロボットは死をも恐れず王を守るためだけに行動します。
しかしメロウは、より強固となった護衛ロボットの噂を聞くと、
「これでこの国も変わることが出来る」
と思いました。
一体なぜ?
ストーリーというか物語性のおもしろさは無くなってしまいましたが、少しベールを厚くしました。
あとは、【手を出すことが出来ない】で護衛が強くて殺しにいけない。と思わせればいいかな(ほんとは関係のない人を巻き込むため殺すことができない)と思いこのような感じになりました。
問題の楽しみ方は人それぞれなので、自分でも楽しめる方法を見つけて楽しんでください。
[15年11月09日 02:09]
[225035]tsuna[ラテシンまとめ]
43
依頼人「シトウさん」
祖父がこっそり買ってたみたいなんですが、値打ちあるのかしら。
『からっぽの封筒』
http://sui-hei.net/mondai/show/19540
鑑定初めてなのですが、よろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
亀夫君問題ですね。気合を入れて鑑定させていただきます。
当問題は要約すれば、「それまで季節の風物詩を入れた封筒をもらっていたが、冬の雪はすぐに溶けてしまい、空っぽの封筒を受け取ることになってしまった」という感じでしょうか。
とても素晴らしい問題だと感じました。最初に読ませていただいた時から、このシンプルで可愛らしいストーリーが忘れられません。
童謡が元ネタということですが、元ネタに引きずられることなく、「雪が溶ける」というアレンジを加えることで、亀夫君問題としては最高の形に昇華できていると思います。
以下、要点ごとに鑑定していきます。
まず、チャームが素晴らしいです。
亀夫君の場合、質問によって得られる情報が大きいため、問題文に表示する情報はどうしても少なくなり、チャームが弱くなりがちです。
しかし当問題の場合、「空っぽの封筒が届く」という、具体的で不気味な状況が問題文ですでに提示されており、参加意欲を掻き立てます。空っぽの封筒という具体的なアイテムが質問のとっかかりにもなりやすく、参加しやすさの点でも満点です。
また、質疑によって情報が徐々に明かされていく過程と、それらをつなぎ合わせて真相を推理する過程とが、バランスよく味わえる点も評価したいです。
ほかの3つの「ゴミみたいな」アイテムの意味、濡れた封筒に元々入っていたものの正体など、推理を楽しめる絶妙な程度の謎が心地良いです。これより難しくても簡単でも、ここまでの満足感は得られなかったでしょう。
続いて亀夫君としての完成度の点。
1の鑑定でも述べましたが、亀夫君問題では、「相談者とそれに答えてあげる人たち」という状況のリアルさが重要です。これを疎かにしては名作にはなりません。
当問題では、相談者を子供にすることで、推理力の弱さに説得力を持たせています。知識や推理力に劣る子供なので、重要なはずの「今までにもらった手紙」の情報を自らは結びつけて考えられなかった、というのも自然に受け入れられます。
何より問題文、質疑を通して、出題者の都合で意図的に事実を隠している印象がなく、子供である語り手の認識できる精一杯の情報をいつでも示している様子にとても好感が持てます。参加者は、モニターの向こうに本当に困っている子供がいるかのような臨場感を得られたことでしょう。
納得感の点でも申し分ないです。
銀之丞君が封筒に季節の風物詩を入れざるを得なかった理由もしっかり説明してあり、抜け目がないです。また、手紙の序文に時候の挨拶を書き添えるのが慣わしであることからも、彼が季節の風物詩を納入する気持ちがすっきりと理解できます。
総合的に見て、全くもって非の打ち所がない、かなりハイレベルな問題だったと評価させてください。
大好きな問題なので、この後MVS投票させていただきます。
以下、余談です。
亀夫君問題のチャームについて、どのように考えるべきでしょうか。
ひとつの考え方として、「亀夫君問題ではどんな質問でも許されるので、問題文で示す情報は最小限でいい」というものがあります。果たしてそうでしょうか?
亀夫君問題においては、出題者=相談者です。この相談者は、自分では解決できない悩みや謎を抱えています。
皆さんがそんな悩みや謎を人に相談する時、どんな風に話しますか?
ほとんど状況を説明せず、相手からの質問を待ちますか?
そうではないでしょう。相談者は、人に相談したいほど「切実に」悩んでいるのです。であれば、そんな思わせぶりな態度を取る余裕なんかないのが普通です。
例えばYahoo知恵袋を見てみてください。相談者は、答えてくれる人がなるべく広範な視野で見られるように、一見関係のなさそうな背景事情まで説明していますね。また、より多くの人が答えてくれるように、質問内容に興味を持ってもらえるよう工夫をしているようにも見えます。
これこそが、チャームです。
出題者=相談者は、困っていて、一刻も早く解決したい。相談相手からそっぽを向かれたら困るから、なるべく興味を持ってもらえるよう、解決のとっかかりを見つけてもらえるよう、丹精込めて相談する。
亀夫君問題でリアルさを重視するのであれば、チャームを無視してはなりません。もちろん、相談者のおかれた状況によっては、上記の議論が通用しない場合もありますが(相談者が状況を全く理解していない場合。近くに相談内容を聞かれたくない相手がいて、ズバリとは情報を示せない場合。何らかの制限がかけられていて、思うように発言できない場合等)。
先ほども述べましたが、こういう亀夫君のチャームに関しても、当問題は素晴らしいクオリティだと思います。
余談が長くなってしまいました。
ともかく素晴らしい問題でした。
これからも細やかに考えられた楽しい問題を期待しています。
出題ありがとうございました。
[15年11月09日 02:08]
43
依頼人「シトウさん」
祖父がこっそり買ってたみたいなんですが、値打ちあるのかしら。
『からっぽの封筒』
http://sui-hei.net/mondai/show/19540
鑑定初めてなのですが、よろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
亀夫君問題ですね。気合を入れて鑑定させていただきます。
当問題は要約すれば、「それまで季節の風物詩を入れた封筒をもらっていたが、冬の雪はすぐに溶けてしまい、空っぽの封筒を受け取ることになってしまった」という感じでしょうか。
とても素晴らしい問題だと感じました。最初に読ませていただいた時から、このシンプルで可愛らしいストーリーが忘れられません。
童謡が元ネタということですが、元ネタに引きずられることなく、「雪が溶ける」というアレンジを加えることで、亀夫君問題としては最高の形に昇華できていると思います。
以下、要点ごとに鑑定していきます。
まず、チャームが素晴らしいです。
亀夫君の場合、質問によって得られる情報が大きいため、問題文に表示する情報はどうしても少なくなり、チャームが弱くなりがちです。
しかし当問題の場合、「空っぽの封筒が届く」という、具体的で不気味な状況が問題文ですでに提示されており、参加意欲を掻き立てます。空っぽの封筒という具体的なアイテムが質問のとっかかりにもなりやすく、参加しやすさの点でも満点です。
また、質疑によって情報が徐々に明かされていく過程と、それらをつなぎ合わせて真相を推理する過程とが、バランスよく味わえる点も評価したいです。
ほかの3つの「ゴミみたいな」アイテムの意味、濡れた封筒に元々入っていたものの正体など、推理を楽しめる絶妙な程度の謎が心地良いです。これより難しくても簡単でも、ここまでの満足感は得られなかったでしょう。
続いて亀夫君としての完成度の点。
1の鑑定でも述べましたが、亀夫君問題では、「相談者とそれに答えてあげる人たち」という状況のリアルさが重要です。これを疎かにしては名作にはなりません。
当問題では、相談者を子供にすることで、推理力の弱さに説得力を持たせています。知識や推理力に劣る子供なので、重要なはずの「今までにもらった手紙」の情報を自らは結びつけて考えられなかった、というのも自然に受け入れられます。
何より問題文、質疑を通して、出題者の都合で意図的に事実を隠している印象がなく、子供である語り手の認識できる精一杯の情報をいつでも示している様子にとても好感が持てます。参加者は、モニターの向こうに本当に困っている子供がいるかのような臨場感を得られたことでしょう。
納得感の点でも申し分ないです。
銀之丞君が封筒に季節の風物詩を入れざるを得なかった理由もしっかり説明してあり、抜け目がないです。また、手紙の序文に時候の挨拶を書き添えるのが慣わしであることからも、彼が季節の風物詩を納入する気持ちがすっきりと理解できます。
総合的に見て、全くもって非の打ち所がない、かなりハイレベルな問題だったと評価させてください。
大好きな問題なので、この後MVS投票させていただきます。
以下、余談です。
亀夫君問題のチャームについて、どのように考えるべきでしょうか。
ひとつの考え方として、「亀夫君問題ではどんな質問でも許されるので、問題文で示す情報は最小限でいい」というものがあります。果たしてそうでしょうか?
亀夫君問題においては、出題者=相談者です。この相談者は、自分では解決できない悩みや謎を抱えています。
皆さんがそんな悩みや謎を人に相談する時、どんな風に話しますか?
ほとんど状況を説明せず、相手からの質問を待ちますか?
そうではないでしょう。相談者は、人に相談したいほど「切実に」悩んでいるのです。であれば、そんな思わせぶりな態度を取る余裕なんかないのが普通です。
例えばYahoo知恵袋を見てみてください。相談者は、答えてくれる人がなるべく広範な視野で見られるように、一見関係のなさそうな背景事情まで説明していますね。また、より多くの人が答えてくれるように、質問内容に興味を持ってもらえるよう工夫をしているようにも見えます。
これこそが、チャームです。
出題者=相談者は、困っていて、一刻も早く解決したい。相談相手からそっぽを向かれたら困るから、なるべく興味を持ってもらえるよう、解決のとっかかりを見つけてもらえるよう、丹精込めて相談する。
亀夫君問題でリアルさを重視するのであれば、チャームを無視してはなりません。もちろん、相談者のおかれた状況によっては、上記の議論が通用しない場合もありますが(相談者が状況を全く理解していない場合。近くに相談内容を聞かれたくない相手がいて、ズバリとは情報を示せない場合。何らかの制限がかけられていて、思うように発言できない場合等)。
先ほども述べましたが、こういう亀夫君のチャームに関しても、当問題は素晴らしいクオリティだと思います。
余談が長くなってしまいました。
ともかく素晴らしい問題でした。
これからも細やかに考えられた楽しい問題を期待しています。
出題ありがとうございました。
[15年11月09日 02:08]
[225034]tsuna[ラテシンまとめ]
42
依頼人「3000才さん」
亀夫君に回答に関する設定を入れるのも面白いかなーと思って作ったものです。
あなたのために彼女は嘘をつく
http://sui-hei.net/mondai/show/18946
junpockeさんに鑑定いただければ、と思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「junpockeさん」
では、私junpockeが鑑定をさせていただきます。
その前に、亀夫君問題を出題したことがない私が、そもそも鑑定していいものなのでしょうか(笑)
要領をつかんで鑑定できるか、いささか不安ではありますが、頑張って鑑定してみます。
花子さんが嘘をつく条件を確定させて、太郎に嘘をつかなくさせるアイデアを伝えるというのが本問の趣旨ですね。
そのアイデアとは、プロポーズすればよいという、実にシンプルな解答。
ただ、花子さんの無自覚な嘘が原因で、プロポーズに至るまでのプロセスが大変ですね。とんでもない女の子です!
まあ、「太郎!お前が悪いんや!もっと早くに何も考えずにプロポーズせーよ!」ってツッコミたくなります。
そうしたら、みんな苦労せずに済んだのにね。ひどい話ですw
そんな人の苦労も露知らず、2人が結ばれるように尽力なさった参加者の皆様、本当にお疲れ様です。
他力本願寺代表でもある私junpockeが、この問題を鑑定することも何かの縁でしょうね。
話がぜんぜん進みませんね。
では、本題に参りたいと思います。
問題文には情報(ウミガメ問題のクルーのようなもの)がほぼ皆無。
情報は花子さんから集めてね!といった太郎の意図が見て取れます(狙っているかは不明ですが)。
「恋人の花子さん」といったように、関係性を具体的に示さなかったことは高評価です。
それにしても太郎は丸投げですね。もう少し情報をくれよ!(悪い意味ではなく、太郎の人柄がよく分かるという意味合いで)
続いて、花子さんが嘘をつく条件を引用しながら、気になった点を上げます。
1.「質問文に結婚という文字があったら、嘘をつく」のであれば、Q56とQ62を合わせて良質をつけてもよかった気がします。
雑談欄ではそのつけなかった説明をされていますが、個人的には、条件を考えるきっかけとしては的を射た質問だと思うんですけどね。
2.「質問自体が結婚した時(全く同じ問題文での質問が連続して重なった時)は偶数回目で嘘をつく」
まず、(全く同じ問題文での質問が連続・・・)の意味がイマイチ理解しづらいかなと。
全く同じ問題文での質問が連続して重なった時 → 全く同じ質問文が連続して重なった時
・・・・という意味ですよね?
Q65~Q67は全く同じ質問文なので花子さんは嘘をついたけど、Q25とQ26はニュアンスが同じ連続した質問にも関わらず、嘘はついていないので。
Q11とQ22・Q28とQ30は連続していないので条件通りであれば致し方なしかな。
とはいえ、全く同じ質問文が連続した時のみ嘘をつくという条件は厳しすぎるかなと感じます。
似たようなニュアンスの質問にも嘘をつくという、柔軟な姿勢で対応していただいてもよかったのかなと思いました。
しかし、Q65~Q67の質問が、条件を完璧に分かったのかのような流れで秀逸ですね。どうやって分かったんやろ?
で、太郎に嘘の条件とプロポーズすることを伝えて目的が達成されますが、個人的にはFA条件にもう一捻り欲しかったです。
そもそも花子さんは「結婚という言葉を聞いたり、結婚という状態を見ると無自覚に嘘をつくようになった。」わけですが、この対象には太郎は含まれていない?
無自覚で嘘をつくけど、太郎だけ恋人だから特別です・・・・ではやや強引な解釈で、都合のいい話になっている気がします。
とはいえ、太郎もその対象かどうかということには、本問では触れていないので、
「ひょっとすると花子さんは太郎にも嘘をつくかもしれない。結婚というワードは入れずにプロポーズをする」
ことをアイデアとして伝え、FAとした方がいいんじゃないかなあと。
まあ、細かい話ではあるんですけど、読めば読むほど、そう思いました。
実は、もっといっぱい書いてたんですが、だいぶ端折りました。
書いていない未公開部分は、3000才さんが大阪オフ会に参加していただける時にでも口頭でお伝えできればいいかなと思っております。
2人の人生が素晴らしいものとなるように祈りながら、鑑定を終わりたいと思います。
ありがとうございましたm(_ _)m
[15年11月09日 02:06]
42
依頼人「3000才さん」
亀夫君に回答に関する設定を入れるのも面白いかなーと思って作ったものです。
あなたのために彼女は嘘をつく
http://sui-hei.net/mondai/show/18946
junpockeさんに鑑定いただければ、と思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「junpockeさん」
では、私junpockeが鑑定をさせていただきます。
その前に、亀夫君問題を出題したことがない私が、そもそも鑑定していいものなのでしょうか(笑)
要領をつかんで鑑定できるか、いささか不安ではありますが、頑張って鑑定してみます。
花子さんが嘘をつく条件を確定させて、太郎に嘘をつかなくさせるアイデアを伝えるというのが本問の趣旨ですね。
そのアイデアとは、プロポーズすればよいという、実にシンプルな解答。
ただ、花子さんの無自覚な嘘が原因で、プロポーズに至るまでのプロセスが大変ですね。とんでもない女の子です!
まあ、「太郎!お前が悪いんや!もっと早くに何も考えずにプロポーズせーよ!」ってツッコミたくなります。
そうしたら、みんな苦労せずに済んだのにね。ひどい話ですw
そんな人の苦労も露知らず、2人が結ばれるように尽力なさった参加者の皆様、本当にお疲れ様です。
他力本願寺代表でもある私junpockeが、この問題を鑑定することも何かの縁でしょうね。
話がぜんぜん進みませんね。
では、本題に参りたいと思います。
問題文には情報(ウミガメ問題のクルーのようなもの)がほぼ皆無。
情報は花子さんから集めてね!といった太郎の意図が見て取れます(狙っているかは不明ですが)。
「恋人の花子さん」といったように、関係性を具体的に示さなかったことは高評価です。
それにしても太郎は丸投げですね。もう少し情報をくれよ!(悪い意味ではなく、太郎の人柄がよく分かるという意味合いで)
続いて、花子さんが嘘をつく条件を引用しながら、気になった点を上げます。
1.「質問文に結婚という文字があったら、嘘をつく」のであれば、Q56とQ62を合わせて良質をつけてもよかった気がします。
雑談欄ではそのつけなかった説明をされていますが、個人的には、条件を考えるきっかけとしては的を射た質問だと思うんですけどね。
2.「質問自体が結婚した時(全く同じ問題文での質問が連続して重なった時)は偶数回目で嘘をつく」
まず、(全く同じ問題文での質問が連続・・・)の意味がイマイチ理解しづらいかなと。
全く同じ問題文での質問が連続して重なった時 → 全く同じ質問文が連続して重なった時
・・・・という意味ですよね?
Q65~Q67は全く同じ質問文なので花子さんは嘘をついたけど、Q25とQ26はニュアンスが同じ連続した質問にも関わらず、嘘はついていないので。
Q11とQ22・Q28とQ30は連続していないので条件通りであれば致し方なしかな。
とはいえ、全く同じ質問文が連続した時のみ嘘をつくという条件は厳しすぎるかなと感じます。
似たようなニュアンスの質問にも嘘をつくという、柔軟な姿勢で対応していただいてもよかったのかなと思いました。
しかし、Q65~Q67の質問が、条件を完璧に分かったのかのような流れで秀逸ですね。どうやって分かったんやろ?
で、太郎に嘘の条件とプロポーズすることを伝えて目的が達成されますが、個人的にはFA条件にもう一捻り欲しかったです。
そもそも花子さんは「結婚という言葉を聞いたり、結婚という状態を見ると無自覚に嘘をつくようになった。」わけですが、この対象には太郎は含まれていない?
無自覚で嘘をつくけど、太郎だけ恋人だから特別です・・・・ではやや強引な解釈で、都合のいい話になっている気がします。
とはいえ、太郎もその対象かどうかということには、本問では触れていないので、
「ひょっとすると花子さんは太郎にも嘘をつくかもしれない。結婚というワードは入れずにプロポーズをする」
ことをアイデアとして伝え、FAとした方がいいんじゃないかなあと。
まあ、細かい話ではあるんですけど、読めば読むほど、そう思いました。
実は、もっといっぱい書いてたんですが、だいぶ端折りました。
書いていない未公開部分は、3000才さんが大阪オフ会に参加していただける時にでも口頭でお伝えできればいいかなと思っております。
2人の人生が素晴らしいものとなるように祈りながら、鑑定を終わりたいと思います。
ありがとうございましたm(_ _)m
[15年11月09日 02:06]
tsuna[ラテシンまとめ]さんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[15年11月09日 02:06]
ウミガメのスープを一つください。[15年11月09日 02:06]
しばらく発言していないのでtsuna[ラテシンまとめ]さんはスープになりました。
[15年11月02日 21:46]
[15年11月02日 21:46]
[222676]tsuna[ラテシンまとめ]
41
依頼人「3000才さん」
最近の中ではよくできたものです。
どっちの店を選ぶか、あらかじめ予想できるというのかい?
http://sui-hei.net/mondai/show/15244
甘木さんに鑑定していただければ、と思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「甘木さん」
実は自分もMVSに入れている良問題ですね!
なんといっても解説のトリックが脱帽ものです。
問題文をただ読むだけでは解くことは出来ず、よくある日常風景に思えるその状況をしっかりと想定して読み解くこと、更にその状況からの発想の捻りが必要とされる、解く楽しみを味わえる問題となっていますね。
こういった日常での視点の変え方・思考の変換はまさに水平思考の醍醐味と言えるでしょう。
この問題の別案として、この問題文では「あること」を解くことが中心となっている(そこから更に推理・追及する要素はありますが)ため、物当て要素をクローズアップして20の扉問題で出題しても面白かったかもしれません。
雑談チャットで参加者の方々、それこそ経験の浅い方から豊富な方までが様々な視点で意見を出し合える問題でもあり、そういった意味でも参加者が楽しめる問題でもあったと思います。
逆に、ウミガメであれば問題文の最後を【あることに気付いた太郎は、カメオ屋で食べることにした。なぜ?】よりも【どちらのお客さんも大差なく満足しているように見えたが、太郎はカメオ屋で食べることに決めた。なぜ?】などにしたほうがウミガメっぽかったかもしれませんね。
[15年11月02日 20:44]
41
依頼人「3000才さん」
最近の中ではよくできたものです。
どっちの店を選ぶか、あらかじめ予想できるというのかい?
http://sui-hei.net/mondai/show/15244
甘木さんに鑑定していただければ、と思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「甘木さん」
実は自分もMVSに入れている良問題ですね!
なんといっても解説のトリックが脱帽ものです。
問題文をただ読むだけでは解くことは出来ず、よくある日常風景に思えるその状況をしっかりと想定して読み解くこと、更にその状況からの発想の捻りが必要とされる、解く楽しみを味わえる問題となっていますね。
こういった日常での視点の変え方・思考の変換はまさに水平思考の醍醐味と言えるでしょう。
この問題の別案として、この問題文では「あること」を解くことが中心となっている(そこから更に推理・追及する要素はありますが)ため、物当て要素をクローズアップして20の扉問題で出題しても面白かったかもしれません。
雑談チャットで参加者の方々、それこそ経験の浅い方から豊富な方までが様々な視点で意見を出し合える問題でもあり、そういった意味でも参加者が楽しめる問題でもあったと思います。
逆に、ウミガメであれば問題文の最後を【あることに気付いた太郎は、カメオ屋で食べることにした。なぜ?】よりも【どちらのお客さんも大差なく満足しているように見えたが、太郎はカメオ屋で食べることに決めた。なぜ?】などにしたほうがウミガメっぽかったかもしれませんね。
[15年11月02日 20:44]
[222675]tsuna[ラテシンまとめ]
40
依頼人「とかげさん」
ずっと忘れ去られていたみたいで、古い物置にぽつんと置かれていたものなんですが……この箱、内側から鍵がかかっていて開かないんです!
密室ロンリィ
http://sui-hei.net/mondai/show/19321
これまでTakaさん、3000才さん、水上さんに鑑定していただいたので、その他の方の鑑定を受けてみたいです。よろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「甘木さん」
(解説ネタバレ要素ありです↓↓↓)
興味をそそられる謎、極めて濃厚な内容でありながら無駄のない設定や伏線を上手く示して、なおかつ本家ウミガメのような少々ブラックな要素も含んでいる非常に完成度の高い問題ですね!
一般的な『密室を題材とした事件』と言えば、考えることは「他殺であればどうやって殺されたか?」「どこかに抜け道はないか?」「そもそも実は密室ではないのではないか?」「自殺であれば密室にした理由は?」などですが、それらとも少し異なる視点(まさに水平思考)での思考が必要となる『密室』を提供した問題というのも見逃せません。
なにより、実質的な語り手である友人の「私も犯人は、この男だと思います」に込められた意味合いと根拠に至る思考の過程が水平思考の王道を行っていて非常に面白いです。
あえて気になる点をあげるとすると、解くべき要素を【この事件の真相】と言い表しているところでしょうか。
解説では友人が「私も犯人は、この男だと思います」と言うまでの推理の思考が重点に置かれ、友人が犯人を断言した根拠を求めることが核になっているために、この場合は【友人が「犯人はその男だ」と断言したのはなぜか?】と問題文に書いていればよりしっくりくると思います。
というのも、極端な話を言えば友人の推理が真実と違っていたとしても成立する問題なんですね。なにせ「友人はそう推理したからそう発言した」でOKなので。(これは本家ウミガメでも【真実】を聞いてるわけではなく【男が自殺した理由】を聞いているというのがわかりやすいですね)
喩えば極端な話、警部が自殺や事故だと判断したのは「死体の近くにショックを与えるものがあったために心臓マヒで亡くなったと判断した」「自殺でよく使われる薬品が見つかったために恐らく自殺だと判断した」という可能性も一応考えられなくもないため、友人が真っ先に「餓死」を思いついたから、きっと死因はそうだろう……という推理のスタートから異なってきます。
元の【この事件の真相を解き明かしてください】の場合であれば絶対的に友人の推理が真実である理由がなければいけないことになりますが、【友人が「犯人はその男だ」と断言したのはなぜか?】であれば『友人がそう推理したから』でOKなわけです。
(……言ってしまえば、「こういう考え方も出来ない?」というのを有無を言わさず遮断できるわけです笑!)
後半厳しめの鑑定になってしまいましたが、そうは言ってもやはり解説の核となる友人の推理過程の思考はロジックに富んでいて面白く説得力もあり、何よりウミガメ的な魅力にあふれています!
個人的にこういった問題は大好きですので、これからも楽しみにしております!(^^)/
[15年11月02日 20:44]
40
依頼人「とかげさん」
ずっと忘れ去られていたみたいで、古い物置にぽつんと置かれていたものなんですが……この箱、内側から鍵がかかっていて開かないんです!
密室ロンリィ
http://sui-hei.net/mondai/show/19321
これまでTakaさん、3000才さん、水上さんに鑑定していただいたので、その他の方の鑑定を受けてみたいです。よろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「甘木さん」
(解説ネタバレ要素ありです↓↓↓)
興味をそそられる謎、極めて濃厚な内容でありながら無駄のない設定や伏線を上手く示して、なおかつ本家ウミガメのような少々ブラックな要素も含んでいる非常に完成度の高い問題ですね!
一般的な『密室を題材とした事件』と言えば、考えることは「他殺であればどうやって殺されたか?」「どこかに抜け道はないか?」「そもそも実は密室ではないのではないか?」「自殺であれば密室にした理由は?」などですが、それらとも少し異なる視点(まさに水平思考)での思考が必要となる『密室』を提供した問題というのも見逃せません。
なにより、実質的な語り手である友人の「私も犯人は、この男だと思います」に込められた意味合いと根拠に至る思考の過程が水平思考の王道を行っていて非常に面白いです。
あえて気になる点をあげるとすると、解くべき要素を【この事件の真相】と言い表しているところでしょうか。
解説では友人が「私も犯人は、この男だと思います」と言うまでの推理の思考が重点に置かれ、友人が犯人を断言した根拠を求めることが核になっているために、この場合は【友人が「犯人はその男だ」と断言したのはなぜか?】と問題文に書いていればよりしっくりくると思います。
というのも、極端な話を言えば友人の推理が真実と違っていたとしても成立する問題なんですね。なにせ「友人はそう推理したからそう発言した」でOKなので。(これは本家ウミガメでも【真実】を聞いてるわけではなく【男が自殺した理由】を聞いているというのがわかりやすいですね)
喩えば極端な話、警部が自殺や事故だと判断したのは「死体の近くにショックを与えるものがあったために心臓マヒで亡くなったと判断した」「自殺でよく使われる薬品が見つかったために恐らく自殺だと判断した」という可能性も一応考えられなくもないため、友人が真っ先に「餓死」を思いついたから、きっと死因はそうだろう……という推理のスタートから異なってきます。
元の【この事件の真相を解き明かしてください】の場合であれば絶対的に友人の推理が真実である理由がなければいけないことになりますが、【友人が「犯人はその男だ」と断言したのはなぜか?】であれば『友人がそう推理したから』でOKなわけです。
(……言ってしまえば、「こういう考え方も出来ない?」というのを有無を言わさず遮断できるわけです笑!)
後半厳しめの鑑定になってしまいましたが、そうは言ってもやはり解説の核となる友人の推理過程の思考はロジックに富んでいて面白く説得力もあり、何よりウミガメ的な魅力にあふれています!
個人的にこういった問題は大好きですので、これからも楽しみにしております!(^^)/
[15年11月02日 20:44]
[222674]tsuna[ラテシンまとめ]
39
依頼人「まぴばゆさん」
私の祖先がアメリカで石の玉に追いかけられながらも、命からがら手に入れたものです。
【君達はこの試練を突破できるかな?】
http://sui-hei.net/mondai/show/14957
自身のレベルアップの為にも、何が悪かったのかハッキリと知りたいです!
鑑定士さんはお任せします、よろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「ruxyoさん」
ではでは、センエツながら私ruxyoが、まぴばゆさん作「君達はこの試練を突破できるかな?」を評価させていただきます!
「自身のレベルアップの為にも、何が悪かったのかハッキリと知りたいです!」とあるので、
今回は悪いところを舐め回すように、少し手厳しく評価していきたいと思います。
例によって私の評価は、参加者としての目線と、
古代エジプトから受け継がれたパズルを解いた結果生まれた出題者としての私の目線から行います。
参加者目線・・・
○面白そう
問題文を一目見て思った感想。「面白そう!」
他の鑑定士の方々が「チャーム」と呼ぶアレですね。とても重要だと思います。はい。
問題文が短くて面白そうだと、ものすごい勢いで人が集まります。
ウミガメのスープはコミュニケーションパズルです。
なので、問題の完成度はもちろん、こういった部分に気をつけないといけないのが難しいですね。
△アンフェア表現
文章を面白くすることは大事ですが、その過程でアンフェア表現が入ってしまうことにご注意ください。
この問題文だと「勇者」、もっと言ってしまえば「障害」までそこに入るかなーと思ってしまいました。
前者はチラシを貰わなかっただけで「勇者」ではない。後者は邪魔になっているわけではないので「障害」ではないですね。
なにか別の言い方をするなら、それにあった理由をつけましょう。
今回の場合なら、
「しゃしゃり出てきて邪魔なチラシ配り共を、毎回ガン無視して進む勇者カメコ」という設定なら多少マシかも知れません。
△謎が謎
この問題文に対する問いかけ、「一体どういうことだろうか?」。
この部分が「どこ」に掛かっているのかが不明瞭で、質問があちこちに飛んでしまっています。
「障害」の正体を解くのか。
勇者の正体を見破ればいいのか。
俯く理由を解くのか。
カメコだけが俯かない理由を解くのか。
結果、解説を見る限りだと「障害」を解くだけで全て終わってしまう問題です。
カメコは勇者でもなんでもなく、俯かない理由も謎とは呼べない、当然の理由でした。
状況当て系の問題の全てを否定するわけではありませんが、
「一体どういうことだろうか?」という問いかけを避けたほうがいい理由はココです。
今回の場合は特に、「障害」に謎の部分を全て任せてしまったがために、モノ当てのような状況になってしまいました。
このことから、いっそのこと20の扉で出したほうが良かったのではないかと思います。
・・・以上です
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続いて、出題者目線・・・
△謎が弱い?
今回の問題における謎。ここが少し弱かったかな、と感じます。
ここで言う弱いというのは、悪いという意味ではなく、「もう一捻り欲しかった」という意味です。
「チラシ配り」という題材をそのまま使うのではなく、そこから進化させて更にもう一歩行けたかな、と思います。
その過程で「チラシ配り」は消えてしまっても、別物になっても構いません。拘る必要はありません。
問題を作る際にも水平思考フル活用で、「その題材が、どうすれば面白くなるのか」を考えるのも楽しみ方の一つです。
△「謎」と先入観のバランス
私はよく「先入観」について語っていますが、別にこれは問題を作る上で必須ではないのです。
先入観を使わない「謎一発!」の名作もありますし、逆にとても簡単な謎を先入観でうまく隠した名作もあります。
では、なぜ私が先入観にこだわるのか?
それは、「天才でなくても面白い問題が作れる」からなのです。
謎を一から作るのは、相当な労力です。探偵モノの小説を書けと言われて書ける人はまずいないでしょう。
実際、トリック勝負の問題の多くは何かしらの元ネタや元になる体験があり、それを問題に落とし込んだものです。
対して、先入観はとても融通がききます。人それぞれ、十人十色の問題が作れます。
謎が食材なら、先入観は味付けです。良い食材を見つけるのが難しければ、美味しい味付けにするしかないのです。
(当然、良い食材に良い味付けなら最高!、なのですがね。)
さて、ここまで語って何が言いたかったかというと、この問題は上記のように「謎が弱い」です。
ならばせめて、先入観で武装するか、あるいは謎のタネを進化させて別の問題にしてしまえ!ということです。
(言うのは簡単ですが実際かなり難しいです。がんばって!)
・・・以上です。
★総評・ワンポイントなど
いかがでしたか?結構凹みましたか?
ですが、個人的には題材は悪くなかったと思います。
日常のひょんなことからネタを作れる観察眼は素晴らしいです。日常系は納得度も高いですしね。
ただ、もっと工夫の余地があったなぁ~、もったいないな~。という印象です。
あと、出題者目線の最後の方は結構無茶ぶりです。参考程度にとどめておくのが吉かもしれません。
「人に無茶振りをしておいてお前はできないの?」とか言われそうなので、
この鑑定文を書いている最中に、「チラシ配り」から着想を得て私も一問作ってみました。もはや原型とどめてませんが。
「※青い赤さんは無関係です」
http://sui-hei.net/mondai/show/19622
結果は・・・→ そこそこウケました!まぴばゆさん、勝手にお礼言わせていただきます。ありがとうございます。
以上です。何かの参考になれば幸いです。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
[15年11月02日 20:44]
39
依頼人「まぴばゆさん」
私の祖先がアメリカで石の玉に追いかけられながらも、命からがら手に入れたものです。
【君達はこの試練を突破できるかな?】
http://sui-hei.net/mondai/show/14957
自身のレベルアップの為にも、何が悪かったのかハッキリと知りたいです!
鑑定士さんはお任せします、よろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「ruxyoさん」
ではでは、センエツながら私ruxyoが、まぴばゆさん作「君達はこの試練を突破できるかな?」を評価させていただきます!
「自身のレベルアップの為にも、何が悪かったのかハッキリと知りたいです!」とあるので、
今回は悪いところを舐め回すように、少し手厳しく評価していきたいと思います。
例によって私の評価は、参加者としての目線と、
古代エジプトから受け継がれたパズルを解いた結果生まれた出題者としての私の目線から行います。
参加者目線・・・
○面白そう
問題文を一目見て思った感想。「面白そう!」
他の鑑定士の方々が「チャーム」と呼ぶアレですね。とても重要だと思います。はい。
問題文が短くて面白そうだと、ものすごい勢いで人が集まります。
ウミガメのスープはコミュニケーションパズルです。
なので、問題の完成度はもちろん、こういった部分に気をつけないといけないのが難しいですね。
△アンフェア表現
文章を面白くすることは大事ですが、その過程でアンフェア表現が入ってしまうことにご注意ください。
この問題文だと「勇者」、もっと言ってしまえば「障害」までそこに入るかなーと思ってしまいました。
前者はチラシを貰わなかっただけで「勇者」ではない。後者は邪魔になっているわけではないので「障害」ではないですね。
なにか別の言い方をするなら、それにあった理由をつけましょう。
今回の場合なら、
「しゃしゃり出てきて邪魔なチラシ配り共を、毎回ガン無視して進む勇者カメコ」という設定なら多少マシかも知れません。
△謎が謎
この問題文に対する問いかけ、「一体どういうことだろうか?」。
この部分が「どこ」に掛かっているのかが不明瞭で、質問があちこちに飛んでしまっています。
「障害」の正体を解くのか。
勇者の正体を見破ればいいのか。
俯く理由を解くのか。
カメコだけが俯かない理由を解くのか。
結果、解説を見る限りだと「障害」を解くだけで全て終わってしまう問題です。
カメコは勇者でもなんでもなく、俯かない理由も謎とは呼べない、当然の理由でした。
状況当て系の問題の全てを否定するわけではありませんが、
「一体どういうことだろうか?」という問いかけを避けたほうがいい理由はココです。
今回の場合は特に、「障害」に謎の部分を全て任せてしまったがために、モノ当てのような状況になってしまいました。
このことから、いっそのこと20の扉で出したほうが良かったのではないかと思います。
・・・以上です
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続いて、出題者目線・・・
△謎が弱い?
今回の問題における謎。ここが少し弱かったかな、と感じます。
ここで言う弱いというのは、悪いという意味ではなく、「もう一捻り欲しかった」という意味です。
「チラシ配り」という題材をそのまま使うのではなく、そこから進化させて更にもう一歩行けたかな、と思います。
その過程で「チラシ配り」は消えてしまっても、別物になっても構いません。拘る必要はありません。
問題を作る際にも水平思考フル活用で、「その題材が、どうすれば面白くなるのか」を考えるのも楽しみ方の一つです。
△「謎」と先入観のバランス
私はよく「先入観」について語っていますが、別にこれは問題を作る上で必須ではないのです。
先入観を使わない「謎一発!」の名作もありますし、逆にとても簡単な謎を先入観でうまく隠した名作もあります。
では、なぜ私が先入観にこだわるのか?
それは、「天才でなくても面白い問題が作れる」からなのです。
謎を一から作るのは、相当な労力です。探偵モノの小説を書けと言われて書ける人はまずいないでしょう。
実際、トリック勝負の問題の多くは何かしらの元ネタや元になる体験があり、それを問題に落とし込んだものです。
対して、先入観はとても融通がききます。人それぞれ、十人十色の問題が作れます。
謎が食材なら、先入観は味付けです。良い食材を見つけるのが難しければ、美味しい味付けにするしかないのです。
(当然、良い食材に良い味付けなら最高!、なのですがね。)
さて、ここまで語って何が言いたかったかというと、この問題は上記のように「謎が弱い」です。
ならばせめて、先入観で武装するか、あるいは謎のタネを進化させて別の問題にしてしまえ!ということです。
(言うのは簡単ですが実際かなり難しいです。がんばって!)
・・・以上です。
★総評・ワンポイントなど
いかがでしたか?結構凹みましたか?
ですが、個人的には題材は悪くなかったと思います。
日常のひょんなことからネタを作れる観察眼は素晴らしいです。日常系は納得度も高いですしね。
ただ、もっと工夫の余地があったなぁ~、もったいないな~。という印象です。
あと、出題者目線の最後の方は結構無茶ぶりです。参考程度にとどめておくのが吉かもしれません。
「人に無茶振りをしておいてお前はできないの?」とか言われそうなので、
この鑑定文を書いている最中に、「チラシ配り」から着想を得て私も一問作ってみました。もはや原型とどめてませんが。
「※青い赤さんは無関係です」
http://sui-hei.net/mondai/show/19622
結果は・・・→ そこそこウケました!まぴばゆさん、勝手にお礼言わせていただきます。ありがとうございます。
以上です。何かの参考になれば幸いです。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
[15年11月02日 20:44]
[222673]tsuna[ラテシンまとめ]
38
依頼人「ぽんぽこぺんさん」
母が車で立ち往生した時に、車内をひっくり返して食料探しをしていたら、シートの隙間から出てきたそうです。
こんなはずでは・・・
http://sui-hei.net/mondai/show/18560
鑑定士はお任せします。
ラーメン好きな方が良いかもしれません。m(_ _ _)m
じゃかじゃん
鑑定士「アザゼルさん」
これがその問題ですか…
先ず少々問題文と誘導にミスリードが多いですな
『片方の消えたハザードとウインカーを間違えた』と言う核の部分が素晴らしいだけに惜しいです
前後の車が止まったせいで出られなくなるのは自分の運転技術の低さが原因なのでそこを生かせば更に価値が上がるかもです
因みにカーブ手前での駐車は違法です
[15年11月02日 20:44]
38
依頼人「ぽんぽこぺんさん」
母が車で立ち往生した時に、車内をひっくり返して食料探しをしていたら、シートの隙間から出てきたそうです。
こんなはずでは・・・
http://sui-hei.net/mondai/show/18560
鑑定士はお任せします。
ラーメン好きな方が良いかもしれません。m(_ _ _)m
じゃかじゃん
鑑定士「アザゼルさん」
これがその問題ですか…
先ず少々問題文と誘導にミスリードが多いですな
『片方の消えたハザードとウインカーを間違えた』と言う核の部分が素晴らしいだけに惜しいです
前後の車が止まったせいで出られなくなるのは自分の運転技術の低さが原因なのでそこを生かせば更に価値が上がるかもです
因みにカーブ手前での駐車は違法です
[15年11月02日 20:44]
[222672]tsuna[ラテシンまとめ]
37
依頼人「ぽんぽこぺんさん」
近所の美容院からかっぱらってきました。
俺様の鏡
http://sui-hei.net/mondai/show/17757
磨いても磨いても綺麗にみえないので、
いったい何がどうなっているのか、どなたか鑑定をお願いいたします。。
鑑定士はお任せします。m(_ _ _)m
じゃかじゃん
鑑定士「junpockeさん」
【問題文の魅力】
まずは問題文を忠実に要約させていただきます。
「鏡を汚してしまって顔がよく見えなくなった為、綺麗に拭いたのに、俺様の顔がよく見えない。なにが起きたというのだ?」
となるでしょうか。
「鏡を綺麗に拭いたのに、俺様の顔がよく見えない」
っていうチャームがしっかりと準備されていますね。
綺麗に鏡を拭いたんだったら自分の顔はよく見えてるのに?って思っちゃういますね。
透明人間にでもなったのか?それとも鏡を拭きすぎて磨り減っちゃったのか?謎ですね。
「なにが起きたというのだ??」
なに?なにが起きたのか俺様は分かっていない?これは亀夫君問題なのでしょうか?
・・・・・・でも、左上にはウミガメのスープって書いていますね。
俺様が答えを知ってるなら、「いったい何故だと思うか分かるかい?」って上から目線で言って欲しかったですね。
だって俺様、自分でカッコイイなんて言ってえらそうなので・・・・・・これは個人の好みです。
【解説文の魅力】
次は解説文を見てみます。
随分と短い解説ですよね。短い解説は私もよく出題しています。
ただし、今回の解説では・・・・
1.クシャミをして鏡が汚れるってどんなクシャミ?理容室の鏡って結構離れてると思いますが・・・
2.バリカンで髪を切られていることすら気づいてない?鏡で自分の姿を見ているのであれば、バリカン見えてる筈では?
自分に惚れ惚れするくらいバリカンされていることにも気づかなかったのか?
3.もともと頭を丸めるつもりだったのか?それともバリカンの失敗が原因で丸めることになったのか?
解説を読んでも疑問に思うことが出てきてしまいますね。
1については、現実的にあり得ないシチュエーションなので脳内再生しづらい。
2については、問題文の問いかけが原因で起こる疑問です。
3については、直接解明条件には関わりはないが、解説で具体的に書いた方がなお良しな疑問です。
この疑問を出さないための解決方法は後ほど記述します。(3はのぞく)
【進行・誘導】
続いては、進行・誘導を見てみます。
ココでの疑問点は修正されたQ4ですね。
洗面所の鏡でも成立するは余計なミスリード要因になるのではないかと感じます。
状況を把握すれば、なおさらですね。
舞台が散髪屋であるわけですから、ここは手鏡でも成立するかの質問と同じ感じで回答補足でよかったのではないでしょうか。
【総評と改善策】
さて、この問題ですが、以下の2点について繰り返しになりますが触れておきます。
1. 俺様は既に事実を把握しているはずなので、「なにが起きた」ではなく「いったい何故だろうか?」にすべきである。
【俺様がクシャミをして理容師がバリカンを使っている時に手元が狂い、頭を丸められた。】
出題者の解明意図とはズレているかもしれませんが、少なくともこの問題に対する私の認識は状況解明であると判断します。
そうなると、俺様が頭を丸めたらカッコ良かろうが悪かろうが関係ないともいえます。
せっかく準備した言葉のトリック(よく見えない)が活きないことが非常にもったいない。
なぜ、よく見えなくなったのか?と問えば、よく見えなかった理由を解明するため、問題としての魅力は増したことでしょう。
2. 解説は参加者が読んだ時に納得感が得られやすい様に作成すべきである。
私が思うに、現実的にあり得なさそうなシチュエーションは、問題文で明らかにした方がいいと考えています。
また、問題文に取り入れることで、チャームが増す効果を一緒に生み出す可能性もあります。
ここでいうあり得ないシチュエーションとは、「クシャミをして汚してしまって俺様の顔が見えなくなった」こと。
なので、
・ カッコイイ俺様が放った豪快なクシャミのせいで、1メートルほど離れた鏡を顔がよく見えなくなる位、汚してしまった。
みたいな一文を入れるだけで、問題文の魅力を引き上げられたのではないでしょうか。
というわけで、少し前文をいじって、
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
カッコイイ俺様が放った豪快なクシャミのせいで、1メートルほど離れた鏡を汚してしまい、顔がよく見えなくなってしまったんだ。
困ったことに、俺様の顔は鏡がすぐに綺麗に拭きあげられたにも関わらず、よく見えないんだ。
いったい何故だか分かるかい?
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
難易度は下がりますし、「よく見えない」トリックも早々に暴かれるかもしれませんが、こちらの方がトリックも活きやすく、納得感は得られたかなあと思います。
「困ったことに」は別段入れる必要はありません。むしろ入れない方が難易度上がるかも。
あとは、解説を少し手直しすれば、解説パートで提示した疑問点は解決するのではないかと思います。
現実的には起こりえない(と思います)ことを問題文に提示すれば、なお良問に近づけることができた非常に惜しい問題であったと鑑定させていただきます。
今後も面白い問題を期待します!
[15年11月02日 20:44]
37
依頼人「ぽんぽこぺんさん」
近所の美容院からかっぱらってきました。
俺様の鏡
http://sui-hei.net/mondai/show/17757
磨いても磨いても綺麗にみえないので、
いったい何がどうなっているのか、どなたか鑑定をお願いいたします。。
鑑定士はお任せします。m(_ _ _)m
じゃかじゃん
鑑定士「junpockeさん」
【問題文の魅力】
まずは問題文を忠実に要約させていただきます。
「鏡を汚してしまって顔がよく見えなくなった為、綺麗に拭いたのに、俺様の顔がよく見えない。なにが起きたというのだ?」
となるでしょうか。
「鏡を綺麗に拭いたのに、俺様の顔がよく見えない」
っていうチャームがしっかりと準備されていますね。
綺麗に鏡を拭いたんだったら自分の顔はよく見えてるのに?って思っちゃういますね。
透明人間にでもなったのか?それとも鏡を拭きすぎて磨り減っちゃったのか?謎ですね。
「なにが起きたというのだ??」
なに?なにが起きたのか俺様は分かっていない?これは亀夫君問題なのでしょうか?
・・・・・・でも、左上にはウミガメのスープって書いていますね。
俺様が答えを知ってるなら、「いったい何故だと思うか分かるかい?」って上から目線で言って欲しかったですね。
だって俺様、自分でカッコイイなんて言ってえらそうなので・・・・・・これは個人の好みです。
【解説文の魅力】
次は解説文を見てみます。
随分と短い解説ですよね。短い解説は私もよく出題しています。
ただし、今回の解説では・・・・
1.クシャミをして鏡が汚れるってどんなクシャミ?理容室の鏡って結構離れてると思いますが・・・
2.バリカンで髪を切られていることすら気づいてない?鏡で自分の姿を見ているのであれば、バリカン見えてる筈では?
自分に惚れ惚れするくらいバリカンされていることにも気づかなかったのか?
3.もともと頭を丸めるつもりだったのか?それともバリカンの失敗が原因で丸めることになったのか?
解説を読んでも疑問に思うことが出てきてしまいますね。
1については、現実的にあり得ないシチュエーションなので脳内再生しづらい。
2については、問題文の問いかけが原因で起こる疑問です。
3については、直接解明条件には関わりはないが、解説で具体的に書いた方がなお良しな疑問です。
この疑問を出さないための解決方法は後ほど記述します。(3はのぞく)
【進行・誘導】
続いては、進行・誘導を見てみます。
ココでの疑問点は修正されたQ4ですね。
洗面所の鏡でも成立するは余計なミスリード要因になるのではないかと感じます。
状況を把握すれば、なおさらですね。
舞台が散髪屋であるわけですから、ここは手鏡でも成立するかの質問と同じ感じで回答補足でよかったのではないでしょうか。
【総評と改善策】
さて、この問題ですが、以下の2点について繰り返しになりますが触れておきます。
1. 俺様は既に事実を把握しているはずなので、「なにが起きた」ではなく「いったい何故だろうか?」にすべきである。
【俺様がクシャミをして理容師がバリカンを使っている時に手元が狂い、頭を丸められた。】
出題者の解明意図とはズレているかもしれませんが、少なくともこの問題に対する私の認識は状況解明であると判断します。
そうなると、俺様が頭を丸めたらカッコ良かろうが悪かろうが関係ないともいえます。
せっかく準備した言葉のトリック(よく見えない)が活きないことが非常にもったいない。
なぜ、よく見えなくなったのか?と問えば、よく見えなかった理由を解明するため、問題としての魅力は増したことでしょう。
2. 解説は参加者が読んだ時に納得感が得られやすい様に作成すべきである。
私が思うに、現実的にあり得なさそうなシチュエーションは、問題文で明らかにした方がいいと考えています。
また、問題文に取り入れることで、チャームが増す効果を一緒に生み出す可能性もあります。
ここでいうあり得ないシチュエーションとは、「クシャミをして汚してしまって俺様の顔が見えなくなった」こと。
なので、
・ カッコイイ俺様が放った豪快なクシャミのせいで、1メートルほど離れた鏡を顔がよく見えなくなる位、汚してしまった。
みたいな一文を入れるだけで、問題文の魅力を引き上げられたのではないでしょうか。
というわけで、少し前文をいじって、
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
カッコイイ俺様が放った豪快なクシャミのせいで、1メートルほど離れた鏡を汚してしまい、顔がよく見えなくなってしまったんだ。
困ったことに、俺様の顔は鏡がすぐに綺麗に拭きあげられたにも関わらず、よく見えないんだ。
いったい何故だか分かるかい?
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
難易度は下がりますし、「よく見えない」トリックも早々に暴かれるかもしれませんが、こちらの方がトリックも活きやすく、納得感は得られたかなあと思います。
「困ったことに」は別段入れる必要はありません。むしろ入れない方が難易度上がるかも。
あとは、解説を少し手直しすれば、解説パートで提示した疑問点は解決するのではないかと思います。
現実的には起こりえない(と思います)ことを問題文に提示すれば、なお良問に近づけることができた非常に惜しい問題であったと鑑定させていただきます。
今後も面白い問題を期待します!
[15年11月02日 20:44]
[222671]tsuna[ラテシンまとめ]
36
依頼人「フィーカスさん」
遊園地に遊びに言った時、知人に貰ったものです。
【写真を撮りたくなるテーマパーク】
http://sui-hei.net/mondai/show/15949
前回Ratterさんに鑑定していただいたので、今回は他の方にお願いしたいです。
よろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「Takaさん」
今回も【問題文】【解説】【誘導】【総評】の4つの項目で見ていきたいと思います。
【問題文】
テーマパークでのことを問題文にされています。そのため、テーマパークに行ったことのある人ならすぐに想像出来てしまう作りになっていて、とてもいい問題文だと思います。
個人的な話ですが、最後のチャームの部分、園内撮影禁止ではないというところ。ここは最後に持って来ないか、もっと言葉を足して問いかけにするほうが謎らしくなったのではないのかなと思います。
【園内では撮影も許可されており、自分達で写真を撮る人もたくさんいるのだが、なぜスタッフが撮った記念写真を買うのだろうか?】
みたいな感じにすると、【テーマパークのキャラ】という最も注目しがちなクルーを少し薄くさせることが出来ると思います。(後ほど誘導の時に詳しく)
【解説】
問題文ですでにわかりやすい状況であり、なおかつ詳しく解説が書いてあるので納得度も高いものになっています。要約も書いてありますので見た人にも優しい対応だと思います。
実際にあることをテーマとして書いているためか、駐車料金が1500円とそんなに高くない設定になっていたので、お話なのだから思い切って60,000円とかにしてしまったほうがちょっとしたネタにもなったのでよかったかなと関西人は思いました。
【誘導】
最初のヒントのタイミングからして、早く解いてほしいという願望が見て取れました。やはりテーマパークともなればキャラに重点がいってしまいがちなので、出題者が問題文においてクルーとして書かないか、重要点を狭める問題文にする事が重要だと思います。正直、あの時点でのヒントは少し早かったのではないかと思います。
参加者も解けるとスッキリするのですが、ウミガメにおいては自分で考える、色々なところから自分で導き出すほうがより納得度や楽しみが増えるのでもっと参加者に自力で解いてもらうのが出題者としての楽しみでもあります。
誘導においては、いい質問の中でも重要なところに重要!と書くいい誘導があるのに対して、重要ではない質問に対して設定の補足、新たなクルーを出すといった、厳しく言えば無駄なところもありました。
補足は、必要なもの必要ではないものは出題者が的確にしていかないといけません。そうすることで無駄な混乱を避けたり、そこから導くヒントになったりと参加者の意欲を沸かせることが出来ます。
全く違うのならNO。とキッパリ否定することで参加者も「ここら辺は関係ない部分なのかな?」と感じてもらえることでしょう。それも優しさなのです。
【総評】
舞台背景のわかりやすさや解説での納得感、赤字で必要部分を書いたり要約を残したりと、わかりやすく見せているので出題者としての優しさはとても素晴らしく思います。
むしろ、優しすぎる部分があるため、もう少し参加者を信用して解いてみろというすこしダークな部分があったほうが参加者もやる気に燃えるのではないでしょうか。
ここにいる参加者はキレ者もキレ者。難しすぎると思っていても意外とあっさり出るものです。もう少し自分で導き出させるために出題者として我慢し、参加者にいい問題を解いたんだ!という爽快感をプレゼントしてみましょう。
[15年11月02日 20:44]
36
依頼人「フィーカスさん」
遊園地に遊びに言った時、知人に貰ったものです。
【写真を撮りたくなるテーマパーク】
http://sui-hei.net/mondai/show/15949
前回Ratterさんに鑑定していただいたので、今回は他の方にお願いしたいです。
よろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「Takaさん」
今回も【問題文】【解説】【誘導】【総評】の4つの項目で見ていきたいと思います。
【問題文】
テーマパークでのことを問題文にされています。そのため、テーマパークに行ったことのある人ならすぐに想像出来てしまう作りになっていて、とてもいい問題文だと思います。
個人的な話ですが、最後のチャームの部分、園内撮影禁止ではないというところ。ここは最後に持って来ないか、もっと言葉を足して問いかけにするほうが謎らしくなったのではないのかなと思います。
【園内では撮影も許可されており、自分達で写真を撮る人もたくさんいるのだが、なぜスタッフが撮った記念写真を買うのだろうか?】
みたいな感じにすると、【テーマパークのキャラ】という最も注目しがちなクルーを少し薄くさせることが出来ると思います。(後ほど誘導の時に詳しく)
【解説】
問題文ですでにわかりやすい状況であり、なおかつ詳しく解説が書いてあるので納得度も高いものになっています。要約も書いてありますので見た人にも優しい対応だと思います。
実際にあることをテーマとして書いているためか、駐車料金が1500円とそんなに高くない設定になっていたので、お話なのだから思い切って60,000円とかにしてしまったほうがちょっとしたネタにもなったのでよかったかなと関西人は思いました。
【誘導】
最初のヒントのタイミングからして、早く解いてほしいという願望が見て取れました。やはりテーマパークともなればキャラに重点がいってしまいがちなので、出題者が問題文においてクルーとして書かないか、重要点を狭める問題文にする事が重要だと思います。正直、あの時点でのヒントは少し早かったのではないかと思います。
参加者も解けるとスッキリするのですが、ウミガメにおいては自分で考える、色々なところから自分で導き出すほうがより納得度や楽しみが増えるのでもっと参加者に自力で解いてもらうのが出題者としての楽しみでもあります。
誘導においては、いい質問の中でも重要なところに重要!と書くいい誘導があるのに対して、重要ではない質問に対して設定の補足、新たなクルーを出すといった、厳しく言えば無駄なところもありました。
補足は、必要なもの必要ではないものは出題者が的確にしていかないといけません。そうすることで無駄な混乱を避けたり、そこから導くヒントになったりと参加者の意欲を沸かせることが出来ます。
全く違うのならNO。とキッパリ否定することで参加者も「ここら辺は関係ない部分なのかな?」と感じてもらえることでしょう。それも優しさなのです。
【総評】
舞台背景のわかりやすさや解説での納得感、赤字で必要部分を書いたり要約を残したりと、わかりやすく見せているので出題者としての優しさはとても素晴らしく思います。
むしろ、優しすぎる部分があるため、もう少し参加者を信用して解いてみろというすこしダークな部分があったほうが参加者もやる気に燃えるのではないでしょうか。
ここにいる参加者はキレ者もキレ者。難しすぎると思っていても意外とあっさり出るものです。もう少し自分で導き出させるために出題者として我慢し、参加者にいい問題を解いたんだ!という爽快感をプレゼントしてみましょう。
[15年11月02日 20:44]
[222670]tsuna[ラテシンまとめ]
35
依頼人「シチテンバットーさん」
なんとなく大事にしてたのですが、思い切って出してみようと思います。
「【1on1】ワンマンライブ大成功?【VSとーふさん】」
http://sui-hei.net/mondai/show/13404
鑑定士さんはお任せします。よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「アザゼルさん」
なるほど…これはふむふむ
確かにこの状況は普通にありえますね(まあ、日本人だと空気を読んで笑いそうですけど)
逆に険しい顔、ドスの効いた声でジョーク話をすると面白いかも?
上司が大勢の部下の前で怒鳴り散らしており皆 恐縮しながら聞いていたが一人だけ………的な
まあ、1on1であまり難しくするのは好ましく無いので(自己反省)これで良いと思いますが相手は『あの』とーふさんなのでもっと難易度をあげても良かったかな?
[15年11月02日 20:44]
35
依頼人「シチテンバットーさん」
なんとなく大事にしてたのですが、思い切って出してみようと思います。
「【1on1】ワンマンライブ大成功?【VSとーふさん】」
http://sui-hei.net/mondai/show/13404
鑑定士さんはお任せします。よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「アザゼルさん」
なるほど…これはふむふむ
確かにこの状況は普通にありえますね(まあ、日本人だと空気を読んで笑いそうですけど)
逆に険しい顔、ドスの効いた声でジョーク話をすると面白いかも?
上司が大勢の部下の前で怒鳴り散らしており皆 恐縮しながら聞いていたが一人だけ………的な
まあ、1on1であまり難しくするのは好ましく無いので(自己反省)これで良いと思いますが相手は『あの』とーふさんなのでもっと難易度をあげても良かったかな?
[15年11月02日 20:44]
[222669]tsuna[ラテシンまとめ]
34
依頼人「シチテンバットーさん」
なんかゲーセンでUFOキャッチャーやってたら獲れたんですけど、店員さんがやたら喜んでたので気になりました。
「密室内の KA★TSU★RA」
http://sui-hei.net/mondai/show/16748
鑑定士さんはお任せでお願いします。
お手柔らかにお願いします・・・(■-■;)
じゃかじゃん
鑑定士「水上さん」
さてお手柔らかにとコメントされておりますが、私は男子学生には厳しいですよ、ええ。
ではレッツ☆鑑定!
チャーム・・・密室内から脱出不可能という状況。そこからの脱出方法とカツラに因果関係が!
興味深い謎を持つ、とてもチャーミングな問題文だと思います。
もし○○ならば△△という仮定の事象と現状を比較して謎を作る。この手法、嫌いではない。
クルー・・・「密室内」「自力での脱出不可能」「カツラ」ですかね。特に当問題では「カツラ」が重要なキーワード。
チャームを上げるクルー=謎の根幹、という図式は、ウミガメのスープにとって一番美しい形だと思います。様式美。
ベール・・・「クレーンゲーム」を「密室内」「自力での脱出不可能」という表現で隠していますね。
トリック・・・擬人法トリックですね、ネタバレになっちゃうけど。
チャーム、クルーの項で褒めたので、次に問題点を挙げていきましょう。
①問題文がアンフェア
②解説が少しご都合的
の2点ですね。
さて①のアンフェアの部分ですが、
まず、男が自力で脱出するのは不可能、という部分。
男=人形なので、そもそも「自力」というものがない。
その前提を踏まえながらこのように表現するのは少しアンフェアかと感じます。
そして「カツラ被ってなきゃすぐに出れるんだけどな・・・」の部分。
「出れる」は「出られる」のら抜き言葉、つまるところ「出る」の可能動詞ですね。
男は人形なので自発的な「出る」という表現はあまりよくないと感じます。
「カツラ被ってなきゃすぐに出せるんだけどな・・・」これならOK。
さらにもうひとつ、クレーンゲームの中を密室と表現している部分。
「密室」とは(内からかぎをかけなどして)密閉状態にあり、外部からはいれない部屋。(BY goo辞書)
とあり、それとクレーンゲームの人形が入っているスペースはイクォールではないかと思います。
景品取り出し口に鍵はかかってないしね。
まあフェア・アンフェアは個人的見解が分かれるところなので絶対NGというわけではありませんが、
解説を読んだ後、問題文と解説を見比べると、納得感が下がる人は増えるでしょう。
次に②のご都合的!の部分ですが、
胴体は太すぎる、手足は細すぎるので、ゲットしたければ頭を掴むしかない、
しかし頭部は着脱可能なカツラがついているのでカツラが抜けるときにバランスが崩れる。
こうやって解説の一部を抜き出すとご都合的!というのがわかりやすいかな。
問題文の矛盾を補うため都合のいいように解説が作られた感が否めないです。
特に謎の根幹の部分でもあるので、別の問題文に作り直す、というのも難しいですね。
シチテンさんがラテシンに初めて来た時、「やんちゃな奴が来たなあ」と思っておりましたが、
その後グングン成長して、今ではラテシンにシチテンあり、と呼ばれる男になりましたね。
当問題においても魅力のある問題文づくりに関してはパーフェクツです。
私にとってウミガメのスープの一番の査定ポイントはチャームです。次点に納得度。
次の問題作成の際には「誰もが腑に落ちる解説」を意識して臨んでみてください。
あとラテシンを始めたばかりの方はシチテンさんのプロフ、【ラテシンをエンジョイする十戒】を読みましょう。
それなりにいいこと書いてあります。それなりに。
[15年11月02日 20:44]
34
依頼人「シチテンバットーさん」
なんかゲーセンでUFOキャッチャーやってたら獲れたんですけど、店員さんがやたら喜んでたので気になりました。
「密室内の KA★TSU★RA」
http://sui-hei.net/mondai/show/16748
鑑定士さんはお任せでお願いします。
お手柔らかにお願いします・・・(■-■;)
じゃかじゃん
鑑定士「水上さん」
さてお手柔らかにとコメントされておりますが、私は男子学生には厳しいですよ、ええ。
ではレッツ☆鑑定!
チャーム・・・密室内から脱出不可能という状況。そこからの脱出方法とカツラに因果関係が!
興味深い謎を持つ、とてもチャーミングな問題文だと思います。
もし○○ならば△△という仮定の事象と現状を比較して謎を作る。この手法、嫌いではない。
クルー・・・「密室内」「自力での脱出不可能」「カツラ」ですかね。特に当問題では「カツラ」が重要なキーワード。
チャームを上げるクルー=謎の根幹、という図式は、ウミガメのスープにとって一番美しい形だと思います。様式美。
ベール・・・「クレーンゲーム」を「密室内」「自力での脱出不可能」という表現で隠していますね。
トリック・・・擬人法トリックですね、ネタバレになっちゃうけど。
チャーム、クルーの項で褒めたので、次に問題点を挙げていきましょう。
①問題文がアンフェア
②解説が少しご都合的
の2点ですね。
さて①のアンフェアの部分ですが、
まず、男が自力で脱出するのは不可能、という部分。
男=人形なので、そもそも「自力」というものがない。
その前提を踏まえながらこのように表現するのは少しアンフェアかと感じます。
そして「カツラ被ってなきゃすぐに出れるんだけどな・・・」の部分。
「出れる」は「出られる」のら抜き言葉、つまるところ「出る」の可能動詞ですね。
男は人形なので自発的な「出る」という表現はあまりよくないと感じます。
「カツラ被ってなきゃすぐに出せるんだけどな・・・」これならOK。
さらにもうひとつ、クレーンゲームの中を密室と表現している部分。
「密室」とは(内からかぎをかけなどして)密閉状態にあり、外部からはいれない部屋。(BY goo辞書)
とあり、それとクレーンゲームの人形が入っているスペースはイクォールではないかと思います。
景品取り出し口に鍵はかかってないしね。
まあフェア・アンフェアは個人的見解が分かれるところなので絶対NGというわけではありませんが、
解説を読んだ後、問題文と解説を見比べると、納得感が下がる人は増えるでしょう。
次に②のご都合的!の部分ですが、
胴体は太すぎる、手足は細すぎるので、ゲットしたければ頭を掴むしかない、
しかし頭部は着脱可能なカツラがついているのでカツラが抜けるときにバランスが崩れる。
こうやって解説の一部を抜き出すとご都合的!というのがわかりやすいかな。
問題文の矛盾を補うため都合のいいように解説が作られた感が否めないです。
特に謎の根幹の部分でもあるので、別の問題文に作り直す、というのも難しいですね。
シチテンさんがラテシンに初めて来た時、「やんちゃな奴が来たなあ」と思っておりましたが、
その後グングン成長して、今ではラテシンにシチテンあり、と呼ばれる男になりましたね。
当問題においても魅力のある問題文づくりに関してはパーフェクツです。
私にとってウミガメのスープの一番の査定ポイントはチャームです。次点に納得度。
次の問題作成の際には「誰もが腑に落ちる解説」を意識して臨んでみてください。
あとラテシンを始めたばかりの方はシチテンさんのプロフ、【ラテシンをエンジョイする十戒】を読みましょう。
それなりにいいこと書いてあります。それなりに。
[15年11月02日 20:44]
[222668]tsuna[ラテシンまとめ]
33
依頼人「桜小春さん」
書庫を整理していたら、見たこともない本が出てきたのです…。
「不快な音」
http://sui-hei.net/mondai/show/12192
鑑定士さんはお任せでお願いします。
よろしくお願いします!(_ _✿)
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
ほぉ~、これは表紙から既に味わい深さが伝わってくる書物ですね。
まずは問題の要点を抽出します。
謎は「彼は涙したのはなぜか? 」解説は「妻がいないことを実感させられたから」と言ったところでしょう。
解説に至るロジックとしては「目覚ましで起きる→今まで起こしてくれた音がなくなったことを実感する」という流れで、しっかり筋は通っています。
トリック、アイデアとしては「そこに在るものではなく、無い物に注目する」という点が肝になっていると思います。
味のある物語を引き立てる、シンプルで明快な問題構造になっていますね。
このプロットを浮かび上がらせるクルーとしては「目覚ましの音」。
問題文のクルーとしてだけではなく、解説にも象徴的に使用されており、この問題を印象付ける素晴らしいクルーだと思います。
そして、この問題の最大のウリは何といってもシンプルながら心に訴えかけてくる解説の物語でしょう。
切実で哀しい、まさに喪失感という心情の繊細な描写が非常にいい仕事されております。
唯一、気になった点としてはチャームの低さでしょう。
悲しみに包まれている時などは、起きてすぐ涙することも良くあることであると言え「不思議や矛盾」といった謎を問題文からはあまり感じられませんでした。
あえて問題文のチャームを低くし、印象的に解説に誘導するといった手法もあるので好みの問題とも言えることですが、もう少し問題に謎があると面白いかなと思いました。
実際に、「あくび」や「自殺未遂」「体の不調」など質問で出ている場面のほとんどで問題が無理なく成立してしまいます。
どんなに魅力的な解説でも、出題時は誰もそのことを知りません。
この原案だと中々難しいと思いますが、人々を惹きつける「謎」を持った問題文にできると「物語当て」に加えて「謎解き」としての新たな楽しみが見いだせると思います。
リアルな心情が緻密に描かれた物語とすっきりとした水平思考要素が楽しめる味わい深い名作です。
書庫にしまっておくのは実にもったいない。大切にご覧になってください。
[15年11月02日 20:43]
33
依頼人「桜小春さん」
書庫を整理していたら、見たこともない本が出てきたのです…。
「不快な音」
http://sui-hei.net/mondai/show/12192
鑑定士さんはお任せでお願いします。
よろしくお願いします!(_ _✿)
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
ほぉ~、これは表紙から既に味わい深さが伝わってくる書物ですね。
まずは問題の要点を抽出します。
謎は「彼は涙したのはなぜか? 」解説は「妻がいないことを実感させられたから」と言ったところでしょう。
解説に至るロジックとしては「目覚ましで起きる→今まで起こしてくれた音がなくなったことを実感する」という流れで、しっかり筋は通っています。
トリック、アイデアとしては「そこに在るものではなく、無い物に注目する」という点が肝になっていると思います。
味のある物語を引き立てる、シンプルで明快な問題構造になっていますね。
このプロットを浮かび上がらせるクルーとしては「目覚ましの音」。
問題文のクルーとしてだけではなく、解説にも象徴的に使用されており、この問題を印象付ける素晴らしいクルーだと思います。
そして、この問題の最大のウリは何といってもシンプルながら心に訴えかけてくる解説の物語でしょう。
切実で哀しい、まさに喪失感という心情の繊細な描写が非常にいい仕事されております。
唯一、気になった点としてはチャームの低さでしょう。
悲しみに包まれている時などは、起きてすぐ涙することも良くあることであると言え「不思議や矛盾」といった謎を問題文からはあまり感じられませんでした。
あえて問題文のチャームを低くし、印象的に解説に誘導するといった手法もあるので好みの問題とも言えることですが、もう少し問題に謎があると面白いかなと思いました。
実際に、「あくび」や「自殺未遂」「体の不調」など質問で出ている場面のほとんどで問題が無理なく成立してしまいます。
どんなに魅力的な解説でも、出題時は誰もそのことを知りません。
この原案だと中々難しいと思いますが、人々を惹きつける「謎」を持った問題文にできると「物語当て」に加えて「謎解き」としての新たな楽しみが見いだせると思います。
リアルな心情が緻密に描かれた物語とすっきりとした水平思考要素が楽しめる味わい深い名作です。
書庫にしまっておくのは実にもったいない。大切にご覧になってください。
[15年11月02日 20:43]
[222667]tsuna[ラテシンまとめ]
31
依頼人「221aの住人さん」
14年前に買ったサイン入りの野球バットなんですが
何かサインが誤字っている気がするのです。偽物なのでしょうか?
「完璧な人って、ちょっとね…。」
http://sui-hei.net/mondai/show/19331
解説とクルーのバランスが気になっています。
Ratterさんにがっつりご教示いただきたいです。よろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「Ratterさん」
ご指名ありがとうございます。
さて・・・これはかの有名な韓国映画、ラテ・ヒョンジョン監督の二重スッパイの公開記念に配られたサインバットですね
この、誤字にしか見えないようなよくわからない記号は、ハングル文字ですので安心してください・・え?違う?(=゜ω゜)ボー
それはさておき、
「自分たちにだけわかる特殊な行動を埋め込んでいた」という作り、
何も考えずに問題におこすと、
【Q.田中は会議中たまに時代劇口調で意見を述べ始めることがある なぜ?
A.女上司と付き合っていて、「今日の帰りに一緒に外食に行かない?」といういみの符丁がそういう行動だったから】
などといったような、そんなもんどんな行動だっていいじゃないか!必然性がねーぞ!
という感想を与えがちなのですが、【スパイ】と【報告書】というシチュエーションがあることで
【誤字を書く】という方法がすっと納得できる舞台配置となっているあたり上手だなと思います。
また、先入観ワードとして「チェック」もいい仕事しています。
(本来チェックにはそんな意味は無いのですが)なんとなく、見つけたうえで
カメオに指摘したり小言を言ったりしているシーンが浮かんきて、【スパイ】という立場をうまく隠していると思います。
解説も簡潔にして、ほのぼの笑える要素まで埋め込んで読みやすく、
まとめサイトなどでラテシンを紹介する際などにちょうどいい問題に仕上がっているのではないでしょうか?
クルーとしても、解説へたどり着くためのヒントとなる部分は充分に晒しており、さりとてなぞなぞになっているわけでもなく
いい塩梅だと思います。
さて、いつもならここで【難となる点】を指摘していくところなのですが、上記の通り【大きく】気になる点はございません。
が、依頼といたしまして【解説とクルーのバランス】の指摘という点がありましたので小さく気になっている点を一つ。
クルーとはちょっと違うかもしれないのですが、
【もうカメオと一緒に仕事をすることはできないと思った。】
という点が少しだけ気になります。
スパイがバレ、二重スパイ化する。というシチュエーションですが、これは結構歴史上でも起こっておりまして
第二次大戦中のドイツがイギリスに送り込んだスパイは、全て補足され一部が二重スパイ化していた という話があります。
この時ドイツは【最後まで二重スパイに気が付かなかった】という話なのですが、
今回の問題では、スパイを送り込んだ側は、そのことを知っています。
これによって、カメタ(スパイを送り込んだ側)は以下の情報が知れます。
・カメオが敵の手に落ちたこと
・その上で、未だ自分に忠誠を誓っていること
・カメオの書いている情報が【真実ではない】こと
そうすると・・、カメタとしては、カメオの報告書の内容は嘘確定であり
少なくとも【1つの可能性を潰す情報源として使える】と考えるのではないでしょうか?
いわば、カメオは三重スパイといえます。
その場合、今後もカメオからの報告書は、重要度は落ちるでしょうが1つの情報源として参考にされ続けるものと思われます。
少なくとも、内容を見ずにゴミ箱へぽい とはならないはずで【一緒に仕事をしてない】というのは微妙な情況と思われます。
カメオの立場は相変わらず人狼でいうならば【白(味方)判定】であり、一緒に仕事をする仲間です。
・・・まあカメオが本気で寝返っていて、上記対応を読みきって
誤字無しで【この情報は嘘だ】という符号付きで【真実】を送りつけている可能性も0ではないので
そこまで考えて、【もう一緒に仕事をしない】という対応をとることも可能なのですが、
カメオが本気で裏切るケースは、普段の嘘ありの時点で【裏切ったうえで誤字ありで嘘】を送っている可能性も同等にあるわけで、
そうすると今までの状態も【一緒に仕事をしない】に当たる情況と言えてしまいますし。
今まで、【一緒に仕事をしてきた】のであれば、同等のリスクを踏まえたうえで今後も【一緒に仕事をする】かなと。
(というか、本気で裏切ったなら【誤字ありで嘘】をくるほうが効率的ですし。)
というわけで、本気で裏切ったケースまで考えると【一緒に仕事をする】という言葉は複雑にするので・・
問題文としては、以下の方が情況にあっているかとは思います。
**************
カメオの報告書はいつも誤字だらけ。
たわいもない誤字だったので、報告は正確に伝わっていたが
上司のカメタはいつも細かくチェックしていた。
しかしある日、カメオが誤字一つない報告書を提出すると
カメタは、カメオの書くことは信用出来ないなと思った。
一体なぜだろう?
**************
ただこれは、解説を読んで情況を把握した後気になったという点であり、
問題を解いていくもの者の視点としては、もともとの問題でも構わないと思います。
むしろ、ウミガメの問題として情報を単純化する上で、先ほど書いたようなうがった考えは
お話なんだからそこまで突っ込まないでもいいじゃないかw
という無粋な考えかもしれません。
さて、ここまでは問題の作りの話なのですが、進行について。
27
同じ内容で誤字だらけの報告書が上がってきたらまだ一緒に仕事ができますか?
→Yes! [良い質問]
48
直後にまた誤字だらけの報告書を出したら、まだ一緒に仕事できるかもですか?
→Yes!その可能性は高いです!
ですが、(解説読むと、戦争ものとは限りませんが・・)戦争というシビアなシチュエーションで
一度、【敵の手に落ちた】というサインを出したものが、【やっぱさっきの無し】という情報を送ってきた場合・・
私なら信用しません。
むしろ、【誤字が符丁である】という情報まで敵にバレた。もしくはカメオが心底相手に寝返った
という思考がここで初めて明確に芽生え、この情報は【グレー判定】と頭のなかで整理してしまいます。
そのため、そこに書かれた内容は嘘とも本当とも取れない怪しい内容(それでも、一応読んで頭に入れるでしょうが)
というところまで信用度が落ち、
カメオの立場は人狼で言うところの【グレー】まで落ちます。
そのため、この行動で初めて【一緒に仕事をする仲間でとは言い切れない立場】になるかなぁと
まあ、私が疑り深いからかもしれませんが (=゜ω゜)ボー
[15年11月02日 20:43]
31
依頼人「221aの住人さん」
14年前に買ったサイン入りの野球バットなんですが
何かサインが誤字っている気がするのです。偽物なのでしょうか?
「完璧な人って、ちょっとね…。」
http://sui-hei.net/mondai/show/19331
解説とクルーのバランスが気になっています。
Ratterさんにがっつりご教示いただきたいです。よろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「Ratterさん」
ご指名ありがとうございます。
さて・・・これはかの有名な韓国映画、ラテ・ヒョンジョン監督の二重スッパイの公開記念に配られたサインバットですね
この、誤字にしか見えないようなよくわからない記号は、ハングル文字ですので安心してください・・え?違う?(=゜ω゜)ボー
それはさておき、
「自分たちにだけわかる特殊な行動を埋め込んでいた」という作り、
何も考えずに問題におこすと、
【Q.田中は会議中たまに時代劇口調で意見を述べ始めることがある なぜ?
A.女上司と付き合っていて、「今日の帰りに一緒に外食に行かない?」といういみの符丁がそういう行動だったから】
などといったような、そんなもんどんな行動だっていいじゃないか!必然性がねーぞ!
という感想を与えがちなのですが、【スパイ】と【報告書】というシチュエーションがあることで
【誤字を書く】という方法がすっと納得できる舞台配置となっているあたり上手だなと思います。
また、先入観ワードとして「チェック」もいい仕事しています。
(本来チェックにはそんな意味は無いのですが)なんとなく、見つけたうえで
カメオに指摘したり小言を言ったりしているシーンが浮かんきて、【スパイ】という立場をうまく隠していると思います。
解説も簡潔にして、ほのぼの笑える要素まで埋め込んで読みやすく、
まとめサイトなどでラテシンを紹介する際などにちょうどいい問題に仕上がっているのではないでしょうか?
クルーとしても、解説へたどり着くためのヒントとなる部分は充分に晒しており、さりとてなぞなぞになっているわけでもなく
いい塩梅だと思います。
さて、いつもならここで【難となる点】を指摘していくところなのですが、上記の通り【大きく】気になる点はございません。
が、依頼といたしまして【解説とクルーのバランス】の指摘という点がありましたので小さく気になっている点を一つ。
クルーとはちょっと違うかもしれないのですが、
【もうカメオと一緒に仕事をすることはできないと思った。】
という点が少しだけ気になります。
スパイがバレ、二重スパイ化する。というシチュエーションですが、これは結構歴史上でも起こっておりまして
第二次大戦中のドイツがイギリスに送り込んだスパイは、全て補足され一部が二重スパイ化していた という話があります。
この時ドイツは【最後まで二重スパイに気が付かなかった】という話なのですが、
今回の問題では、スパイを送り込んだ側は、そのことを知っています。
これによって、カメタ(スパイを送り込んだ側)は以下の情報が知れます。
・カメオが敵の手に落ちたこと
・その上で、未だ自分に忠誠を誓っていること
・カメオの書いている情報が【真実ではない】こと
そうすると・・、カメタとしては、カメオの報告書の内容は嘘確定であり
少なくとも【1つの可能性を潰す情報源として使える】と考えるのではないでしょうか?
いわば、カメオは三重スパイといえます。
その場合、今後もカメオからの報告書は、重要度は落ちるでしょうが1つの情報源として参考にされ続けるものと思われます。
少なくとも、内容を見ずにゴミ箱へぽい とはならないはずで【一緒に仕事をしてない】というのは微妙な情況と思われます。
カメオの立場は相変わらず人狼でいうならば【白(味方)判定】であり、一緒に仕事をする仲間です。
・・・まあカメオが本気で寝返っていて、上記対応を読みきって
誤字無しで【この情報は嘘だ】という符号付きで【真実】を送りつけている可能性も0ではないので
そこまで考えて、【もう一緒に仕事をしない】という対応をとることも可能なのですが、
カメオが本気で裏切るケースは、普段の嘘ありの時点で【裏切ったうえで誤字ありで嘘】を送っている可能性も同等にあるわけで、
そうすると今までの状態も【一緒に仕事をしない】に当たる情況と言えてしまいますし。
今まで、【一緒に仕事をしてきた】のであれば、同等のリスクを踏まえたうえで今後も【一緒に仕事をする】かなと。
(というか、本気で裏切ったなら【誤字ありで嘘】をくるほうが効率的ですし。)
というわけで、本気で裏切ったケースまで考えると【一緒に仕事をする】という言葉は複雑にするので・・
問題文としては、以下の方が情況にあっているかとは思います。
**************
カメオの報告書はいつも誤字だらけ。
たわいもない誤字だったので、報告は正確に伝わっていたが
上司のカメタはいつも細かくチェックしていた。
しかしある日、カメオが誤字一つない報告書を提出すると
カメタは、カメオの書くことは信用出来ないなと思った。
一体なぜだろう?
**************
ただこれは、解説を読んで情況を把握した後気になったという点であり、
問題を解いていくもの者の視点としては、もともとの問題でも構わないと思います。
むしろ、ウミガメの問題として情報を単純化する上で、先ほど書いたようなうがった考えは
お話なんだからそこまで突っ込まないでもいいじゃないかw
という無粋な考えかもしれません。
さて、ここまでは問題の作りの話なのですが、進行について。
27
同じ内容で誤字だらけの報告書が上がってきたらまだ一緒に仕事ができますか?
→Yes! [良い質問]
48
直後にまた誤字だらけの報告書を出したら、まだ一緒に仕事できるかもですか?
→Yes!その可能性は高いです!
ですが、(解説読むと、戦争ものとは限りませんが・・)戦争というシビアなシチュエーションで
一度、【敵の手に落ちた】というサインを出したものが、【やっぱさっきの無し】という情報を送ってきた場合・・
私なら信用しません。
むしろ、【誤字が符丁である】という情報まで敵にバレた。もしくはカメオが心底相手に寝返った
という思考がここで初めて明確に芽生え、この情報は【グレー判定】と頭のなかで整理してしまいます。
そのため、そこに書かれた内容は嘘とも本当とも取れない怪しい内容(それでも、一応読んで頭に入れるでしょうが)
というところまで信用度が落ち、
カメオの立場は人狼で言うところの【グレー】まで落ちます。
そのため、この行動で初めて【一緒に仕事をする仲間でとは言い切れない立場】になるかなぁと
まあ、私が疑り深いからかもしれませんが (=゜ω゜)ボー
[15年11月02日 20:43]
[222666]tsuna[ラテシンまとめ]
30
依頼人「221aの住人さん」
この袋、祖父が子供の頃に海で拾ったものらしいのですが
何かただならぬ雰囲気を感じるのです…。
「雨は男を狂わせる」
http://sui-hei.net/mondai/show/19481
ノートリックで作ってしまった問題文が、もっとどうにかできたはずだと今でも悩んで引きずっています…( ‘ ∀ ‘ ;)節目に出した問題ですが、ばっさりやっちゃってください!
鑑定は問題に参加していただいた、なささんか3000才さんにお願いできればと思います。
じゃかじゃん
鑑定士「なささん」
りんりんさんご指名ありがとうございます。
それではさっそく鑑定に… 移る前に、せっかく参加させてもらっていたので
まずは参加目線での感想から入らせていただければと思います。
はっきり言ってこの問題、人が死ぬなんてゆめゆめ思いもしませんでした。
『雨』『(降り)続く』といったクルーや男の奇妙な行動の影響で問題文全体に不気味な雰囲気が漂っていて
正直人の一人や二人死ぬことなんて容易に予想されていいようなものです。
それなのに質問43になるまで死に関係する質問はされませんでした。
その要因は3つあると思います。
ひとつ目は問題文の問いかけ部分。
【男は変態じゃないらしいんで、なぜそんなことをするのか当ててあげてください。( ‘ ∀ ‘ ;)】
ここです。別解潰しに『変態』という愉快なキーワードを使い、文末にかわいい顔文字までいることで
問題文の不気味なにおいが中和されているんですね。
2つ目と3つ目は問題文とは直接関係のないメタ視点の話になります。順に
挿絵と、この問題がご自身の2周年記念の問題であることです。
雑談チャットでも書いてますが、自分はこの二つにまんまとしてやられてました。清々しかったです。
「まさかこの挿絵で、自身の2周年記念の問題で、人が死ぬ問題を出すか?いや、ないやろ~w」とタカをくくったのがだめでした。
恐らく他の参加者の方たちも、自分と同じようなメタレベルの先入観に嵌っていたのではないでしょうか。
狙ってやっていたのだとしたらとても上手いです。孔明並みの策士だと思います。
雑談チャットだとここまで長々と感想を書けないので、改めてこうして書かせていただく機会があるのは嬉しいですね!
さて、次は鑑定士の立場として問題を見ていきましょう。
依頼文によるとノートリックで作ったことを引きずってしまっているようですが
そう気に病まなくてもいいのでは?と言うのが自分の意見です。
不思議な行動系のチャームが印象的ですし、徐々に背筋が凍るような真相が明かされていく
ウミガメならではの探索の楽しさが味わえる問題に仕上がっていると思います。
解説までの道筋に関しても、全てのクルーがしっかりと役割を果たして道を作っています。
それぞれの行動の意味が明かされてウミガメのスープという原点に回帰してゆくときのカタルシスは筆舌に尽くしがたいです。
トリックを仕掛ける余地があるとして、パッと思いつくものは叙述トリックです。
『梅雨』などの身近に感じるクルーを入れて日常感を出して、遭難中であることをさらに隠ぺいしてもいいですし
不思議な行動を【世界田中奇行】レベルまで大げさに書いて解説とのギャップを演出するのもよさそうです。
ただ、この問題は本家ウミガメのスープへとつながる問題なので
下手にトリックを仕掛けるより、むしろチャームと探索の面白さで勝負を仕掛けたこの形の方がしっくりしている気がします。
本家ウミガメのスープも特にトリックは使われていませんし、これはこれでベストな仕上がりになっているのではないでしょうか。
こういう濃厚でビターな話はしっかりと探索して解きたいという個人的願望もありますw
ひとつだけ気になる部分も挙げさせていただきます。
それは問題文に提示している謎が少々多いということです。
3日目に禁煙を始めたことも7日目に服を脱いで袋を被ったことも、それ単体で謎として成立し得るので
問題文を読んだ時に少しごちゃっとした印象を受けました。(本当に個人的な印象です)
というのも、自分の場合は一部だけを切り取って謎に仕立てあげて問題を作ることが多いので
2か所も3か所も問題文に盛り込んでいるのを見てやっぱり作り方は人それぞれだな~と思ったのです。
今回の問題は、
【禁煙】 → 食べる人の害にならないように
【服を脱ぐ】→ 料理しやすいように
【袋を被る】→ 顔を見てためらわないように
というようにどの要素をとっても水平思考的アイデアをはらんでいるため捨てるのはもったいないかなとも思うのですが
「シンプル&チャーミング」がモットーの自分が設問するなら下二つはバッサリと切って問題にしちゃいます。
――――――――――――――――――――――――
【問題】
「これはヤバいな・・・」
雨がむこう数日止む気配がないので
男はまだ残っているタバコを捨て禁煙することを決心した。
一体何故だろうか。
――――――――――――――――――――――――
という感じで
降り続く雨と禁煙の因果関係だけでも十分魅力的な謎として成立しますし、解くべき謎もすっきりまとまります。
もちろんこれは「自分ならこうする」というものであり、強要するものでは決してないと念を押しておきます。
参考にしたいと思ったところだけを吸収してりんりんさんのスタイルに昇華させていただければと思います。
思ったより長文になってしまいましたが、以上を鑑定結果とさせていただきます。
ご覧いただきありがとうございました。
[15年11月02日 20:42]
30
依頼人「221aの住人さん」
この袋、祖父が子供の頃に海で拾ったものらしいのですが
何かただならぬ雰囲気を感じるのです…。
「雨は男を狂わせる」
http://sui-hei.net/mondai/show/19481
ノートリックで作ってしまった問題文が、もっとどうにかできたはずだと今でも悩んで引きずっています…( ‘ ∀ ‘ ;)節目に出した問題ですが、ばっさりやっちゃってください!
鑑定は問題に参加していただいた、なささんか3000才さんにお願いできればと思います。
じゃかじゃん
鑑定士「なささん」
りんりんさんご指名ありがとうございます。
それではさっそく鑑定に… 移る前に、せっかく参加させてもらっていたので
まずは参加目線での感想から入らせていただければと思います。
はっきり言ってこの問題、人が死ぬなんてゆめゆめ思いもしませんでした。
『雨』『(降り)続く』といったクルーや男の奇妙な行動の影響で問題文全体に不気味な雰囲気が漂っていて
正直人の一人や二人死ぬことなんて容易に予想されていいようなものです。
それなのに質問43になるまで死に関係する質問はされませんでした。
その要因は3つあると思います。
ひとつ目は問題文の問いかけ部分。
【男は変態じゃないらしいんで、なぜそんなことをするのか当ててあげてください。( ‘ ∀ ‘ ;)】
ここです。別解潰しに『変態』という愉快なキーワードを使い、文末にかわいい顔文字までいることで
問題文の不気味なにおいが中和されているんですね。
2つ目と3つ目は問題文とは直接関係のないメタ視点の話になります。順に
挿絵と、この問題がご自身の2周年記念の問題であることです。
雑談チャットでも書いてますが、自分はこの二つにまんまとしてやられてました。清々しかったです。
「まさかこの挿絵で、自身の2周年記念の問題で、人が死ぬ問題を出すか?いや、ないやろ~w」とタカをくくったのがだめでした。
恐らく他の参加者の方たちも、自分と同じようなメタレベルの先入観に嵌っていたのではないでしょうか。
狙ってやっていたのだとしたらとても上手いです。孔明並みの策士だと思います。
雑談チャットだとここまで長々と感想を書けないので、改めてこうして書かせていただく機会があるのは嬉しいですね!
さて、次は鑑定士の立場として問題を見ていきましょう。
依頼文によるとノートリックで作ったことを引きずってしまっているようですが
そう気に病まなくてもいいのでは?と言うのが自分の意見です。
不思議な行動系のチャームが印象的ですし、徐々に背筋が凍るような真相が明かされていく
ウミガメならではの探索の楽しさが味わえる問題に仕上がっていると思います。
解説までの道筋に関しても、全てのクルーがしっかりと役割を果たして道を作っています。
それぞれの行動の意味が明かされてウミガメのスープという原点に回帰してゆくときのカタルシスは筆舌に尽くしがたいです。
トリックを仕掛ける余地があるとして、パッと思いつくものは叙述トリックです。
『梅雨』などの身近に感じるクルーを入れて日常感を出して、遭難中であることをさらに隠ぺいしてもいいですし
不思議な行動を【世界田中奇行】レベルまで大げさに書いて解説とのギャップを演出するのもよさそうです。
ただ、この問題は本家ウミガメのスープへとつながる問題なので
下手にトリックを仕掛けるより、むしろチャームと探索の面白さで勝負を仕掛けたこの形の方がしっくりしている気がします。
本家ウミガメのスープも特にトリックは使われていませんし、これはこれでベストな仕上がりになっているのではないでしょうか。
こういう濃厚でビターな話はしっかりと探索して解きたいという個人的願望もありますw
ひとつだけ気になる部分も挙げさせていただきます。
それは問題文に提示している謎が少々多いということです。
3日目に禁煙を始めたことも7日目に服を脱いで袋を被ったことも、それ単体で謎として成立し得るので
問題文を読んだ時に少しごちゃっとした印象を受けました。(本当に個人的な印象です)
というのも、自分の場合は一部だけを切り取って謎に仕立てあげて問題を作ることが多いので
2か所も3か所も問題文に盛り込んでいるのを見てやっぱり作り方は人それぞれだな~と思ったのです。
今回の問題は、
【禁煙】 → 食べる人の害にならないように
【服を脱ぐ】→ 料理しやすいように
【袋を被る】→ 顔を見てためらわないように
というようにどの要素をとっても水平思考的アイデアをはらんでいるため捨てるのはもったいないかなとも思うのですが
「シンプル&チャーミング」がモットーの自分が設問するなら下二つはバッサリと切って問題にしちゃいます。
――――――――――――――――――――――――
【問題】
「これはヤバいな・・・」
雨がむこう数日止む気配がないので
男はまだ残っているタバコを捨て禁煙することを決心した。
一体何故だろうか。
――――――――――――――――――――――――
という感じで
降り続く雨と禁煙の因果関係だけでも十分魅力的な謎として成立しますし、解くべき謎もすっきりまとまります。
もちろんこれは「自分ならこうする」というものであり、強要するものでは決してないと念を押しておきます。
参考にしたいと思ったところだけを吸収してりんりんさんのスタイルに昇華させていただければと思います。
思ったより長文になってしまいましたが、以上を鑑定結果とさせていただきます。
ご覧いただきありがとうございました。
[15年11月02日 20:42]
[222665]tsuna[ラテシンまとめ]
29
依頼人「有馬さん」
窓際でひらひらしてました。
【換気セン】
http://sui-hei.net/mondai/show/18806
3000才さんに鑑定をお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「3000才さん」
外出しようと靴を履いてから換気扇を付けた、
という日常の謎の光景をウミガメにした問題です。
鑑定士好みの問題です。
答えを見ると、「ああ、よくある」というやつで、納得感があります。
問題文もシンプルで、解説もわかりやすく、
非常に良いと思います。
タイトルも「換気セン」で換気が目的ではないというシャレとヒントをいれているようで、
この辺も好きです。
しかも初出題ということですから、実に見事です。
気になったのは2点。
一つ目は、問題文の「何かを思い出したように」の部分が不明瞭なことです。
解説を見ると、実際に「思い出した」のかと思いますので
「ように」とあいまいにした部分は余計なミスリードを誘いかねません。
「何かを思い出し」とするか、この部分はそっくり削除する、というのがよいように思います。
私ならこの文言は削除します。
もう一点は回答・誘導です。
まず、登場人物の家の構造を整理したうえで、この点について議論することにします。
私自身は、玄関から窓の方を見た、と解説にありますので、情景として、
玄関のすぐそばにキッチンと換気扇があり、玄関から1、2歩靴を履いたままあがって換気扇をつけ、窓の方を確認し、その場で靴を脱いで、窓のほうまで行った、という風に理解しました。
以降、その理解に基づいてのコメントです。(玄関から1歩も上がらずに換気扇をつけることができるような構造の家もあるのかもしれませんが、相当マイナーかと思いますので、想定していません。そのような設定は不自然ですし、そういう設定にする必然性がありません)
4の土足で自室に踏み込みましたか、の回答は
「Yes 靴を履いたまま玄関から上がりました」とするべきでしょう。
自室は換気扇の先にある部屋のことではなく、玄関から上がったかどうかをさしていると思われます(ぼろアパートという設定で、1Kあたりのイメージがありそうです)。
あるいは、「YesNo いったん家に土足で入りました。解説では、そのあと、靴を脱ぎました」とするのがよいでしょう。
ここは、謎を解くために必要なことについて回答するべきで、
最後に靴を脱いだかどうかは、物語のオチではありますが、
問題の謎の重要な部分ではありません。
換気扇を付け、靴を脱がずに済んだ、という物語でも、この問題の解説として十分成立するからです。
もしもそこも謎の要素としたいのであれば、
問題文に「換気扇を付けてから、靴を脱いだ」とするべきでしょう。
13も同様で、この部分の回答は、
「YesNo。はやく学校につけることを期待して換気扇をつけました。
(解説としては、結果的に正反対の結果になった、としています)」
とするべきです。
これらは重要なポイントの質問で、
ここの回答に戸惑った参加者もいたのでは、と推察します。
大事なのは、FA条件が何かを整理し、
(この場合、最後に靴を脱いだ云々の物語が重要なのではなく、なぜ換気扇を付けたのか、です)、
明確な回答をすることです。
気になったのは以上です。
しかし、最初に申し上げた通り、
物語の謎、解説の納得感と着眼点は非常に良いと思います。
今後も期待しています。
[15年11月02日 20:42]
29
依頼人「有馬さん」
窓際でひらひらしてました。
【換気セン】
http://sui-hei.net/mondai/show/18806
3000才さんに鑑定をお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「3000才さん」
外出しようと靴を履いてから換気扇を付けた、
という日常の謎の光景をウミガメにした問題です。
鑑定士好みの問題です。
答えを見ると、「ああ、よくある」というやつで、納得感があります。
問題文もシンプルで、解説もわかりやすく、
非常に良いと思います。
タイトルも「換気セン」で換気が目的ではないというシャレとヒントをいれているようで、
この辺も好きです。
しかも初出題ということですから、実に見事です。
気になったのは2点。
一つ目は、問題文の「何かを思い出したように」の部分が不明瞭なことです。
解説を見ると、実際に「思い出した」のかと思いますので
「ように」とあいまいにした部分は余計なミスリードを誘いかねません。
「何かを思い出し」とするか、この部分はそっくり削除する、というのがよいように思います。
私ならこの文言は削除します。
もう一点は回答・誘導です。
まず、登場人物の家の構造を整理したうえで、この点について議論することにします。
私自身は、玄関から窓の方を見た、と解説にありますので、情景として、
玄関のすぐそばにキッチンと換気扇があり、玄関から1、2歩靴を履いたままあがって換気扇をつけ、窓の方を確認し、その場で靴を脱いで、窓のほうまで行った、という風に理解しました。
以降、その理解に基づいてのコメントです。(玄関から1歩も上がらずに換気扇をつけることができるような構造の家もあるのかもしれませんが、相当マイナーかと思いますので、想定していません。そのような設定は不自然ですし、そういう設定にする必然性がありません)
4の土足で自室に踏み込みましたか、の回答は
「Yes 靴を履いたまま玄関から上がりました」とするべきでしょう。
自室は換気扇の先にある部屋のことではなく、玄関から上がったかどうかをさしていると思われます(ぼろアパートという設定で、1Kあたりのイメージがありそうです)。
あるいは、「YesNo いったん家に土足で入りました。解説では、そのあと、靴を脱ぎました」とするのがよいでしょう。
ここは、謎を解くために必要なことについて回答するべきで、
最後に靴を脱いだかどうかは、物語のオチではありますが、
問題の謎の重要な部分ではありません。
換気扇を付け、靴を脱がずに済んだ、という物語でも、この問題の解説として十分成立するからです。
もしもそこも謎の要素としたいのであれば、
問題文に「換気扇を付けてから、靴を脱いだ」とするべきでしょう。
13も同様で、この部分の回答は、
「YesNo。はやく学校につけることを期待して換気扇をつけました。
(解説としては、結果的に正反対の結果になった、としています)」
とするべきです。
これらは重要なポイントの質問で、
ここの回答に戸惑った参加者もいたのでは、と推察します。
大事なのは、FA条件が何かを整理し、
(この場合、最後に靴を脱いだ云々の物語が重要なのではなく、なぜ換気扇を付けたのか、です)、
明確な回答をすることです。
気になったのは以上です。
しかし、最初に申し上げた通り、
物語の謎、解説の納得感と着眼点は非常に良いと思います。
今後も期待しています。
[15年11月02日 20:42]
[222664]tsuna[ラテシンまとめ]
28
依頼人「kirakuさん」
築地にいる父親の友人が、一本釣り漁の最中に釣り上げたものだそうです。
( `・ω・)「この寿司を作ったのは誰だぁ!」
http://sui-hei.net/mondai/show/14052
なささんに鑑定をお願いしたいです。よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「なささん」
kirakuさんご指名ありがとうございます。
それではさっそく鑑定に移らせていただきます。
問題は『5貫で十分足りる寿司を、さらにもう10貫準備させたのは何故か』と要約できますね。
トリックは特に使われていませんが、大量のわさびを分散させて食べるという発想はとても水平思考的であり
アイデアの面白さで勝負を仕掛けた問題と言えるでしょう。
『寿司』と言えば『わさび』、『わさび』と言えば『罰ゲーム』、『罰ゲーム』と言えば『バラエティ』というふうに
連想ゲームのように参加者に段階を踏ませて推理させられている問題だと思います。
誘導に関しても特に気になる点はなく、(しいて言うなら8は良質でもよかったかなってくらい)
総合的によくまとまっている問題だと感じました。
しかし唯一残念な点があります。
それは、最終的に状況当てになってしまったことです。
この問題の核、参加者に一番知ってほしいことは『大量のわさびを分散させて食べる』というアイデアであり
参加者はそのアイデアにたどり着いた時に「ああ、なるほどね!」という納得感を得ます。
この問題では質問19でたどり着いています。となるとそこからはあくまで状況の補足であり
一番面白い部分を知ってしまった参加者にとっては蛇足でしかないのです。
問題の本質とは関係のないところが長引くとせっかくの納得感も薄れてしまいます。
kirakuさんの誘導が悪かったというわけではありません。19の段階なら、自分でももう少し状況を補足してほしいなーと思うでしょう。
大切なのは、ピークを最後に持っていく問題作りをするということです。
この問題で言うと19の質問がFAになるような問題作りです。
参加者の感動が最高潮に達したその段階で解説を出せるのが理想です。
今回の問題は、工夫次第ではピークを最後に持っていくことができたのではないかなと思います。
――――――――――――――――――――――――――
【問題】
ディレクターのカメオは後輩スタッフに、スーパーにお寿司を買いに行かせた。
そのお寿司を美味しく食べるために、またカメオは後輩スタッフにお寿司を買いに行かせた。
これは一体どういうことだろうか。
――――――――――――――――――――――――――
時系列の誤認トリックを使いました。
1行目と2行目の間にはバラエティ番組でわさびやら罰ゲーム云々のくだりがあるのですが、
それを省略することで謎を作っています。
真相を明かすためには省略したくだりを補完する必要があるので
必然的に最後にピークが来るようなつくりになっているかと思います。
良問と呼ばれる問題のほとんどは、「こうなるであろう」という道筋をしっかり見据えて作られています。
もちろん、どういう流れになるのか、どこで盛り上がりを見せるのか、といったことも含めて全部です。
他の人の鑑定でも言っていますが、それを意識した問題作りができると、より出題者としてレベルアップできるのではないかなと思っています。
『白米嫌い』もこの問題も両方食べ物が関係する問題でしたねw
白米嫌いは日常系で少し笑える温かみのある問題でした。
こちらの問題も、『捨てるのはもったいない!』という人間味のある温かさが感じられる問題だと思います。
これからも大切になさってください。
[15年11月02日 20:42]
28
依頼人「kirakuさん」
築地にいる父親の友人が、一本釣り漁の最中に釣り上げたものだそうです。
( `・ω・)「この寿司を作ったのは誰だぁ!」
http://sui-hei.net/mondai/show/14052
なささんに鑑定をお願いしたいです。よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「なささん」
kirakuさんご指名ありがとうございます。
それではさっそく鑑定に移らせていただきます。
問題は『5貫で十分足りる寿司を、さらにもう10貫準備させたのは何故か』と要約できますね。
トリックは特に使われていませんが、大量のわさびを分散させて食べるという発想はとても水平思考的であり
アイデアの面白さで勝負を仕掛けた問題と言えるでしょう。
『寿司』と言えば『わさび』、『わさび』と言えば『罰ゲーム』、『罰ゲーム』と言えば『バラエティ』というふうに
連想ゲームのように参加者に段階を踏ませて推理させられている問題だと思います。
誘導に関しても特に気になる点はなく、(しいて言うなら8は良質でもよかったかなってくらい)
総合的によくまとまっている問題だと感じました。
しかし唯一残念な点があります。
それは、最終的に状況当てになってしまったことです。
この問題の核、参加者に一番知ってほしいことは『大量のわさびを分散させて食べる』というアイデアであり
参加者はそのアイデアにたどり着いた時に「ああ、なるほどね!」という納得感を得ます。
この問題では質問19でたどり着いています。となるとそこからはあくまで状況の補足であり
一番面白い部分を知ってしまった参加者にとっては蛇足でしかないのです。
問題の本質とは関係のないところが長引くとせっかくの納得感も薄れてしまいます。
kirakuさんの誘導が悪かったというわけではありません。19の段階なら、自分でももう少し状況を補足してほしいなーと思うでしょう。
大切なのは、ピークを最後に持っていく問題作りをするということです。
この問題で言うと19の質問がFAになるような問題作りです。
参加者の感動が最高潮に達したその段階で解説を出せるのが理想です。
今回の問題は、工夫次第ではピークを最後に持っていくことができたのではないかなと思います。
――――――――――――――――――――――――――
【問題】
ディレクターのカメオは後輩スタッフに、スーパーにお寿司を買いに行かせた。
そのお寿司を美味しく食べるために、またカメオは後輩スタッフにお寿司を買いに行かせた。
これは一体どういうことだろうか。
――――――――――――――――――――――――――
時系列の誤認トリックを使いました。
1行目と2行目の間にはバラエティ番組でわさびやら罰ゲーム云々のくだりがあるのですが、
それを省略することで謎を作っています。
真相を明かすためには省略したくだりを補完する必要があるので
必然的に最後にピークが来るようなつくりになっているかと思います。
良問と呼ばれる問題のほとんどは、「こうなるであろう」という道筋をしっかり見据えて作られています。
もちろん、どういう流れになるのか、どこで盛り上がりを見せるのか、といったことも含めて全部です。
他の人の鑑定でも言っていますが、それを意識した問題作りができると、より出題者としてレベルアップできるのではないかなと思っています。
『白米嫌い』もこの問題も両方食べ物が関係する問題でしたねw
白米嫌いは日常系で少し笑える温かみのある問題でした。
こちらの問題も、『捨てるのはもったいない!』という人間味のある温かさが感じられる問題だと思います。
これからも大切になさってください。
[15年11月02日 20:42]
[222663]tsuna[ラテシンまとめ]
27
依頼人「ゆりりさん」
ゆりりママのジュエリーボックスに、怪しげな指輪が入っていたので持ってきました。
【気をつけてね(◕ ◡ ◕*)】
http://sui-hei.net/mondai/show/17069
鑑定士さんはお任せで、どうぞ宜しくお願い致します。
じゃかじゃん
鑑定士「なささん」
それでは鑑定させていただきます。
『娘が車にぶつかったのに心配する様子もなく嬉々として車に乗り込む母親、そしてそれを見て安心する娘。』
チャームはかなり高めで、参加者も思わずいろいろと質問したくなってしまう問題文だと思います。そしてこの破壊力抜群の解説。
用いられているトリックは叙述による真相の隠ぺいですね。
核心をまるっとベールにかけてしまうことで真相と全く印象の違う問題文に仕上げています。
あまりの温度差に参加者はいい意味で頭がくらくらしたことでしょうw
それと、『ゆりり』というキャラ自体が先入観にもなっています。
14の質問などから参加者がその先入観にはまっている様子がうかがえますね。出題者からしたらしめしめといったところでしょうか。
叙述トリックとキャラの先入観がいい塩梅でシナジーを発揮しているように思います。
さて、気になった点を3点ほど。
【1.『車』の誤認トリックに関して】
これは問題文1行目の『車』と3行目の『車』が別物であるにも関わらず同一のものだと誤認させるトリックのことです。
この手のトリックは自分は限りなくアンフェアに近いフェアだと考えています。(人により意見は分かれます)
そもそも別物なのだから、作りようによってはいくらでも不思議な問題文を作ることが出来てしまい、
いくら不思議な問題文だからと言ってその解説が『そもそも別物だったから』では期待した分肩すかしを食らってしまいます。
なのでこの手のトリックは自分の問題では使わないようにしています。
今回の問題では先入観を作る上でどうしても必要だったのかもしれませんが、出来るならこれを使わない方がよりまとまった問題に仕上がったのではないかなと思います。
特に自分の車である必要性もないので、ラテ夫の車を強奪して逃走したとしてもよかったかもしれません。
【2.解説の不自然さ】
叙述トリックによって問題文と解説のギャップを狙った問題ですが、解説は少々不自然な部分が多いかなと感じました。
「信号待ちをするような交差点で人目につかないということがあるのか」
「大きなリスクを背負っていることに変わりはないのに、何故車ごと強奪せずに手だけを狙うのか」
など、このあたりに納得のいく合理的な説明が解説であればいいなと思いました。
たとえば舞台をめちゃくちゃ治安の悪い海外にして、こういった事件が日常茶飯事で誰も気にしないとか
母親は綺麗な手に興奮を覚える変態で(吉良吉影みたいな)どうしても手がほしいとか。
細かい背景設定を考えると問題文で使えるクルーの選択肢も増えますし、参加者により納得感を与えることが出来ると思います。
【3.クルーの少なさ】
こちらがこの問題の最大のネックだと思いました。
『車にぶつかった』→『サイドミラーが折りたたまれる』→『運転手が腕を出す』→『それを母親が切り取る』
というフローですが、この問題文からこの流れに持っていくには少々クルーが少なすぎるように感じました。
それが祟って、高価な宝石を腕ごと持っていくという大胆なアイデアをうまく生かし切れておらず、
『ハンドル握ってるの見て、お金持ちだなってわかった』や『腕を車から出してくれたら嬉しい』といった
ほぼ核心とも言えるファクターをヒントとして出してしまっているのが本当にもったいないです。
停滞させるより早めに誘導してしまおうという判断は懸命だったと思いますが、ここを誘導なしで解かせてこその納得感ですし
解説までのフローを想定した問題作りは出題者の腕の見せ所だと思います。
同じ題材で問題文を作ってみました。
――――――――――――――――――――――
【問題】
世界一の犯罪都市ラテシティ。
この街では、車のサイドミラーにステッカーを貼られても
それをすぐに剥がしてはいけない。
一体何故だろうか。
――――――――――――――――――――――
ステッカーを剥がそうと手を出した腕を切り落とすという犯罪が流行っているという設定にしました。
FAは「剥がそうと手を出したところを刈り取られて時計や指輪などを盗まれるから。」
『犯罪内容』と『信号待ち』という要素がベールになっていますが、
『犯罪都市』『サイドミラー』『ステッカー』といったクルーから導き出すことは出来ると思います。
ゆりりさんの演出したかったであろうギャップを作ることは出来ていません(作るのが得意ではありませんorz)が
解説までの流れがしっかりと想定出来る問題にはなっているかなと思います。
ギャップのある問題は、ruxyo(ゲス)さんや天童さんの問題に多いように思うので参考にされてみてはいかがでしょうか。
これはメタ視点の話ですが、ゆりりさんの問題はゆりりさんの人柄自体がチャームになっている部分もあるように思います。
水上さん(ゲス)を上手くさばいているのも、全ての質問に懇切丁寧な返しをされているのも
参加者に『参加したい!』と思わせる要因になっています。
それは出題者としての強みです、これからも大切になさってください。
[15年11月02日 20:42]
27
依頼人「ゆりりさん」
ゆりりママのジュエリーボックスに、怪しげな指輪が入っていたので持ってきました。
【気をつけてね(◕ ◡ ◕*)】
http://sui-hei.net/mondai/show/17069
鑑定士さんはお任せで、どうぞ宜しくお願い致します。
じゃかじゃん
鑑定士「なささん」
それでは鑑定させていただきます。
『娘が車にぶつかったのに心配する様子もなく嬉々として車に乗り込む母親、そしてそれを見て安心する娘。』
チャームはかなり高めで、参加者も思わずいろいろと質問したくなってしまう問題文だと思います。そしてこの破壊力抜群の解説。
用いられているトリックは叙述による真相の隠ぺいですね。
核心をまるっとベールにかけてしまうことで真相と全く印象の違う問題文に仕上げています。
あまりの温度差に参加者はいい意味で頭がくらくらしたことでしょうw
それと、『ゆりり』というキャラ自体が先入観にもなっています。
14の質問などから参加者がその先入観にはまっている様子がうかがえますね。出題者からしたらしめしめといったところでしょうか。
叙述トリックとキャラの先入観がいい塩梅でシナジーを発揮しているように思います。
さて、気になった点を3点ほど。
【1.『車』の誤認トリックに関して】
これは問題文1行目の『車』と3行目の『車』が別物であるにも関わらず同一のものだと誤認させるトリックのことです。
この手のトリックは自分は限りなくアンフェアに近いフェアだと考えています。(人により意見は分かれます)
そもそも別物なのだから、作りようによってはいくらでも不思議な問題文を作ることが出来てしまい、
いくら不思議な問題文だからと言ってその解説が『そもそも別物だったから』では期待した分肩すかしを食らってしまいます。
なのでこの手のトリックは自分の問題では使わないようにしています。
今回の問題では先入観を作る上でどうしても必要だったのかもしれませんが、出来るならこれを使わない方がよりまとまった問題に仕上がったのではないかなと思います。
特に自分の車である必要性もないので、ラテ夫の車を強奪して逃走したとしてもよかったかもしれません。
【2.解説の不自然さ】
叙述トリックによって問題文と解説のギャップを狙った問題ですが、解説は少々不自然な部分が多いかなと感じました。
「信号待ちをするような交差点で人目につかないということがあるのか」
「大きなリスクを背負っていることに変わりはないのに、何故車ごと強奪せずに手だけを狙うのか」
など、このあたりに納得のいく合理的な説明が解説であればいいなと思いました。
たとえば舞台をめちゃくちゃ治安の悪い海外にして、こういった事件が日常茶飯事で誰も気にしないとか
母親は綺麗な手に興奮を覚える変態で(吉良吉影みたいな)どうしても手がほしいとか。
細かい背景設定を考えると問題文で使えるクルーの選択肢も増えますし、参加者により納得感を与えることが出来ると思います。
【3.クルーの少なさ】
こちらがこの問題の最大のネックだと思いました。
『車にぶつかった』→『サイドミラーが折りたたまれる』→『運転手が腕を出す』→『それを母親が切り取る』
というフローですが、この問題文からこの流れに持っていくには少々クルーが少なすぎるように感じました。
それが祟って、高価な宝石を腕ごと持っていくという大胆なアイデアをうまく生かし切れておらず、
『ハンドル握ってるの見て、お金持ちだなってわかった』や『腕を車から出してくれたら嬉しい』といった
ほぼ核心とも言えるファクターをヒントとして出してしまっているのが本当にもったいないです。
停滞させるより早めに誘導してしまおうという判断は懸命だったと思いますが、ここを誘導なしで解かせてこその納得感ですし
解説までのフローを想定した問題作りは出題者の腕の見せ所だと思います。
同じ題材で問題文を作ってみました。
――――――――――――――――――――――
【問題】
世界一の犯罪都市ラテシティ。
この街では、車のサイドミラーにステッカーを貼られても
それをすぐに剥がしてはいけない。
一体何故だろうか。
――――――――――――――――――――――
ステッカーを剥がそうと手を出した腕を切り落とすという犯罪が流行っているという設定にしました。
FAは「剥がそうと手を出したところを刈り取られて時計や指輪などを盗まれるから。」
『犯罪内容』と『信号待ち』という要素がベールになっていますが、
『犯罪都市』『サイドミラー』『ステッカー』といったクルーから導き出すことは出来ると思います。
ゆりりさんの演出したかったであろうギャップを作ることは出来ていません(作るのが得意ではありませんorz)が
解説までの流れがしっかりと想定出来る問題にはなっているかなと思います。
ギャップのある問題は、ruxyo(ゲス)さんや天童さんの問題に多いように思うので参考にされてみてはいかがでしょうか。
これはメタ視点の話ですが、ゆりりさんの問題はゆりりさんの人柄自体がチャームになっている部分もあるように思います。
水上さん(ゲス)を上手くさばいているのも、全ての質問に懇切丁寧な返しをされているのも
参加者に『参加したい!』と思わせる要因になっています。
それは出題者としての強みです、これからも大切になさってください。
[15年11月02日 20:42]
[222662]tsuna[ラテシンまとめ]
26
依頼人「ゆりりさん」
ゆりりのお洋服を洗濯していたら、ポケットからこんな時計が出てきました。
【らてしんウォッチッチ♪】
http://sui-hei.net/mondai/show/16729
鑑定士さんはお任せします、宜しくお願い致します。
じゃかじゃん
鑑定士「ruxyoさん」
それでは、センエツながら私ruxyoが、ゆりりさん作『らてしんウォッチッチ♪』をねっとり舐め回すように鑑定させていただきます。
それでも私はやってない。これだけは真実を伝えたかった。
例によって私の鑑定は「参加者」と「出題者」の目線から評価させていただきます。
私の相反する2つの心が生み出した怪物です。
以下、評価になります↓
参加者目線・・・
○セリフ
まず一つ目に評価したい部分として、セリフの存在が挙げられます。
いわゆる会話文なのですが、これが一つあるだけで、その情景が非常に想像しやすくなります。
注意して欲しいのは、この「想像」。ここで言う想像というのは、「正解である必要はありません」。
セリフ一つでかなりの情報を有している(誰かが、どんなニュアンスで、何と言ったか)ため、
そこでどんな情景を想像するかは読んだ人間に完全に委ねられます。実はここがミソなのです。
想像した情景は質問者の先入観に汚染されているので、質問の選択肢がかなり増えるんですね。(正解に繋がるかは別として)
そういった意味では、この問題はセリフがあることでかなりとっかかりやすい問題になっていると言えます。
逆に、問題文を読んでも情景が浮かんでこないような問題は、私は参加をためらいます。君も気をつけようね!
○短い解説
解説が2種類用意してあり、参加者に優しい作りです。
物語要素は好みが別れがちになるので、「ちょっと長いかな?」と思ったら要約を作るのも良いかもしれません。
△多少、強引?
問題文では、ゆりりの発言内容を意図的に削っています。ゆえに、
今回の問題のキモである、「痴漢の指摘」を導けるヒントは存在せず、発想から導く必要があります。
それ自体は問題無いのですが、指摘→おねだりの流れが多少強引に感じます。
「あのねー、このおじさんが・・・」から、「買ってってばー!!!」の部分ですね。
おしりなでなでとウォッチの間に関係性があまりないので、会話の流れ的に不自然に感じられます。
おねだりと指摘の間に関係性を作ることができれば、ヒントにもなる上、流れも自然になるのではないかと思います。
これについては私が頑張って例を作ってみました。頑張りました。
・・・以上です
----------------------------------------------
続いて、出題者目線・・・
○先入観
先入観、ひっかけがちゃんと入ってます。
・子供が欲しがるようなものを痴漢が持っている
・導入文:ゆりりは~ からの「今日はすぐに~買ってもらえた」 → お母さんに買ってもらったというミスリード
ってところですかね?(間違ってたらごめんなさい)
特に2番めに関しては非常にうまい先入観の作り方だと思います。思考を誘導してやろう感がプンプンします。
文章的にも不自然な部分はなく、鮮やかですね。流石です。
△人間関係が複雑
この問題には、重要な人物が3人も出てきます。
「らてしんウォッチをしていた痴漢」と、「痴漢と勘違いされた被害者」と、「ウォッチを買ってくれた冤罪の人」です。
しかもそれをゆりりが見ていた、となれば4人です。
それぞれが役割を持っていて削り難いですが、少し複雑なのでなんとかスマートにしたいところです。
これについても私が頑張って例を作ってみたので、よかったら参考にしてください。
×ゲスいおじさんが出てくる
早めに通報してください。
・・・以上です。
★総評・ワンポイントなど(個人的な好み。お好みで参考にしてください)
決して悪い問題ではないと思います。ただひとつ難点を挙げるなら、「複雑である」ということです。
この問題では、会話の流れ・内容、登場人物すべてを把握しておかないと、納得度が下がってしまいます。
複雑にする必要のない部分はできるだけ簡略化したほうがベターです。
私が同じ問題を作るなら、問題文を同じにして、
1.ゲス野郎、ウォッチつけてる手で尻触る。お姉さんはゲスオーラが怖くてなかなか言い出せない。
2.ゆりり、ゲスのウォッチに気づいて「あのゲスがつけてるウォッチ欲しいよー!!!」と騒ぐ。
3.乗客、ゆりりと、ゆりりの言うゲスウォッチに注目しだす。ゲスは慌てて痴漢をやめる。お姉さんホッと一息。
4.電車を降りた時、お姉さんがお礼。「先ほどは助かりました。何かお礼をさせてください」
5.(◕ ◡ ◕*)「じゃあダッシュでウォッチ買ってこい」
という風に改変します。
1.「痴漢と勘違いされた被害者」を無くし、お姉さんにウォッチを買ってもらう。
2.おねだり=痴漢の指摘 という役割を持たせて会話を減らす
(3.ゲスが逮捕されていたので、せっかくなので助ける)
の2点で問題の簡略化を狙ってみました。
ついでにおねだりと指摘の関係性もイコールなので、参加者も「削られた会話部分」を推理する必要がなくなるかな?
と思います。(少しだけ難易度は下がりますが)
以上です。何かの参考になれば幸いです。
ここまでご覧頂きありがとうございました!
[15年11月02日 20:41]
26
依頼人「ゆりりさん」
ゆりりのお洋服を洗濯していたら、ポケットからこんな時計が出てきました。
【らてしんウォッチッチ♪】
http://sui-hei.net/mondai/show/16729
鑑定士さんはお任せします、宜しくお願い致します。
じゃかじゃん
鑑定士「ruxyoさん」
それでは、センエツながら私ruxyoが、ゆりりさん作『らてしんウォッチッチ♪』をねっとり舐め回すように鑑定させていただきます。
それでも私はやってない。これだけは真実を伝えたかった。
例によって私の鑑定は「参加者」と「出題者」の目線から評価させていただきます。
私の相反する2つの心が生み出した怪物です。
以下、評価になります↓
参加者目線・・・
○セリフ
まず一つ目に評価したい部分として、セリフの存在が挙げられます。
いわゆる会話文なのですが、これが一つあるだけで、その情景が非常に想像しやすくなります。
注意して欲しいのは、この「想像」。ここで言う想像というのは、「正解である必要はありません」。
セリフ一つでかなりの情報を有している(誰かが、どんなニュアンスで、何と言ったか)ため、
そこでどんな情景を想像するかは読んだ人間に完全に委ねられます。実はここがミソなのです。
想像した情景は質問者の先入観に汚染されているので、質問の選択肢がかなり増えるんですね。(正解に繋がるかは別として)
そういった意味では、この問題はセリフがあることでかなりとっかかりやすい問題になっていると言えます。
逆に、問題文を読んでも情景が浮かんでこないような問題は、私は参加をためらいます。君も気をつけようね!
○短い解説
解説が2種類用意してあり、参加者に優しい作りです。
物語要素は好みが別れがちになるので、「ちょっと長いかな?」と思ったら要約を作るのも良いかもしれません。
△多少、強引?
問題文では、ゆりりの発言内容を意図的に削っています。ゆえに、
今回の問題のキモである、「痴漢の指摘」を導けるヒントは存在せず、発想から導く必要があります。
それ自体は問題無いのですが、指摘→おねだりの流れが多少強引に感じます。
「あのねー、このおじさんが・・・」から、「買ってってばー!!!」の部分ですね。
おしりなでなでとウォッチの間に関係性があまりないので、会話の流れ的に不自然に感じられます。
おねだりと指摘の間に関係性を作ることができれば、ヒントにもなる上、流れも自然になるのではないかと思います。
これについては私が頑張って例を作ってみました。頑張りました。
・・・以上です
----------------------------------------------
続いて、出題者目線・・・
○先入観
先入観、ひっかけがちゃんと入ってます。
・子供が欲しがるようなものを痴漢が持っている
・導入文:ゆりりは~ からの「今日はすぐに~買ってもらえた」 → お母さんに買ってもらったというミスリード
ってところですかね?(間違ってたらごめんなさい)
特に2番めに関しては非常にうまい先入観の作り方だと思います。思考を誘導してやろう感がプンプンします。
文章的にも不自然な部分はなく、鮮やかですね。流石です。
△人間関係が複雑
この問題には、重要な人物が3人も出てきます。
「らてしんウォッチをしていた痴漢」と、「痴漢と勘違いされた被害者」と、「ウォッチを買ってくれた冤罪の人」です。
しかもそれをゆりりが見ていた、となれば4人です。
それぞれが役割を持っていて削り難いですが、少し複雑なのでなんとかスマートにしたいところです。
これについても私が頑張って例を作ってみたので、よかったら参考にしてください。
×ゲスいおじさんが出てくる
早めに通報してください。
・・・以上です。
★総評・ワンポイントなど(個人的な好み。お好みで参考にしてください)
決して悪い問題ではないと思います。ただひとつ難点を挙げるなら、「複雑である」ということです。
この問題では、会話の流れ・内容、登場人物すべてを把握しておかないと、納得度が下がってしまいます。
複雑にする必要のない部分はできるだけ簡略化したほうがベターです。
私が同じ問題を作るなら、問題文を同じにして、
1.ゲス野郎、ウォッチつけてる手で尻触る。お姉さんはゲスオーラが怖くてなかなか言い出せない。
2.ゆりり、ゲスのウォッチに気づいて「あのゲスがつけてるウォッチ欲しいよー!!!」と騒ぐ。
3.乗客、ゆりりと、ゆりりの言うゲスウォッチに注目しだす。ゲスは慌てて痴漢をやめる。お姉さんホッと一息。
4.電車を降りた時、お姉さんがお礼。「先ほどは助かりました。何かお礼をさせてください」
5.(◕ ◡ ◕*)「じゃあダッシュでウォッチ買ってこい」
という風に改変します。
1.「痴漢と勘違いされた被害者」を無くし、お姉さんにウォッチを買ってもらう。
2.おねだり=痴漢の指摘 という役割を持たせて会話を減らす
(3.ゲスが逮捕されていたので、せっかくなので助ける)
の2点で問題の簡略化を狙ってみました。
ついでにおねだりと指摘の関係性もイコールなので、参加者も「削られた会話部分」を推理する必要がなくなるかな?
と思います。(少しだけ難易度は下がりますが)
以上です。何かの参考になれば幸いです。
ここまでご覧頂きありがとうございました!
[15年11月02日 20:41]
[222658]tsuna[ラテシンまとめ]
25
依頼人「コウCHAさん」
折角の機会ですのでもう一品。
司会者のTakaさんとのコラボ企画で出来上がった、今でも誇りに思っている一品です。
ハンドメイドなので価格は付けられないと思いますが、是非鑑定士さんからの評価を頂きたいです。
【逆コラボ】その貝殻の価値、プライスレス【しちゃいました】
http://sui-hei.net/mondai/show/7149
コラボして頂きましたTakaさん以外の方で鑑定よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「Ratterさん」
これは、孤児のボクサー・・明日の顎のお話ですね(=゜ω゜)ボー・・え?違う?
それはさておき、虐げられた者の立身出世の逆転劇、私も好きです。いい話ですねぇ。
また、問題文・解説・推敲がどのように行われたのかは存じ上げませんが、
「砂」という単語をボクサーであることのクルーとし
その味付けとして「貝がら」をチョイスし、ウミガメのスープになれた参加者に
自然と海辺の砂浜を思い浮かばせ、先入観を植えようとするあたり、
単語の選択センスがキラリと光る一品になっております。
さすがは先入観の開祖Taka氏の推敲を受けただけの作品と言えましょう。
この問題において気になる点は大きく言えば一つ。【FAラインを引く上での難しさ】でしょうか。
この問題のディテールを完全にそぎ落とし、「なぜ?」に超端的に応えるならば
【励ましてくれたことに対して、お礼をしたから】
というところまで単純化ができます。
この場合、【男がボクサーであること】、【少女が孤児であること】、【男もまた孤児であったこと】
は重要ではなくなります。
言い換えれば、
【ある男が会社のロゴをどうするか考えこみ、気分転換にでかけた海の砂浜でも悩み、砂浜へ八つ当たりをしていた時、
女の子が「おじちゃん、なにか悩んでるの?私の宝物をあげるから元気だしてね!!」と貝殻を渡してきた。
その貝をみてロゴをひらめき、大儲けした昭和シェル石油の社長は女の子の家に遊具をお礼に送った】
という内容でも、【貝がらをもらい、しばらくして遊具を送った。意味は励ましに対するお礼】
という構図は変わりません。
そういう意味では、本質である【励ましてくれたことに対して、お礼をしたから】には
【砂→サンドバッグ→ボクサー】という先入観を解かなくても辿りつけてしまうことになります。
そのため FAラインとしては、せっかく仕込んだ先入観を楽しんでもらうために
本質とは少しずれた、男の身分(=ボクサー)まで当てて貰う必要があり、
やや「なぜ?」ではなく「情況を捕捉してください」系の問題に近いFAラインを引く必要があります。
逆に 本質は
【ただのお礼ではなく、自分もかつて同じ孤児であったことから、同じ孤児である子供に特別な思い入れがあったからだ】
とするのであれば、問題文にそういった身分を匂わせるようなクルーが不足している様に思われます。
また、先入観を発生させるといういみでは見事なセンスを発揮している「貝がら」ですが、
先入観を生む目的のみで使われ、クルーとしては使われていない点は若干もったいない気もします。
そこで・・以下のように問題文を変えてみたのですがいかがでしょうか?
情況を補完してほしい部分に対するクルーは可能なかぎり提示し、質問者にとって平等公平な問題文を目指してみました。
*********
周囲が眉をひそめるなか、男が一心不乱に砂を叩いている。
そこに女の子がやってきて、砂浜にいくらでも転がっているような貝がらを手渡してきた。
しばらくすると、女の子の家に大きなブランコがおくられてきた。
送り主は男なのだが、一体どういうことだろう?
*********
・周りの人が眉をひそめる→男が孤児出身の荒くれ者として嫌われている
・いくらでも転がっているような貝がら→そのようなものが女の子にとっては宝物であることから、女の子の置かれた貧しさに対するクルーとする。
上記目的を埋め込むため、単語チョイスのセンスは下がり文章の洗練のためにはもう一度SPを受けるべきのような文章になっているあたり・・
それは鑑定士の筆力不足ですねぇ(=゜ω゜)ボー
[15年11月02日 20:40]
25
依頼人「コウCHAさん」
折角の機会ですのでもう一品。
司会者のTakaさんとのコラボ企画で出来上がった、今でも誇りに思っている一品です。
ハンドメイドなので価格は付けられないと思いますが、是非鑑定士さんからの評価を頂きたいです。
【逆コラボ】その貝殻の価値、プライスレス【しちゃいました】
http://sui-hei.net/mondai/show/7149
コラボして頂きましたTakaさん以外の方で鑑定よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「Ratterさん」
これは、孤児のボクサー・・明日の顎のお話ですね(=゜ω゜)ボー・・え?違う?
それはさておき、虐げられた者の立身出世の逆転劇、私も好きです。いい話ですねぇ。
また、問題文・解説・推敲がどのように行われたのかは存じ上げませんが、
「砂」という単語をボクサーであることのクルーとし
その味付けとして「貝がら」をチョイスし、ウミガメのスープになれた参加者に
自然と海辺の砂浜を思い浮かばせ、先入観を植えようとするあたり、
単語の選択センスがキラリと光る一品になっております。
さすがは先入観の開祖Taka氏の推敲を受けただけの作品と言えましょう。
この問題において気になる点は大きく言えば一つ。【FAラインを引く上での難しさ】でしょうか。
この問題のディテールを完全にそぎ落とし、「なぜ?」に超端的に応えるならば
【励ましてくれたことに対して、お礼をしたから】
というところまで単純化ができます。
この場合、【男がボクサーであること】、【少女が孤児であること】、【男もまた孤児であったこと】
は重要ではなくなります。
言い換えれば、
【ある男が会社のロゴをどうするか考えこみ、気分転換にでかけた海の砂浜でも悩み、砂浜へ八つ当たりをしていた時、
女の子が「おじちゃん、なにか悩んでるの?私の宝物をあげるから元気だしてね!!」と貝殻を渡してきた。
その貝をみてロゴをひらめき、大儲けした昭和シェル石油の社長は女の子の家に遊具をお礼に送った】
という内容でも、【貝がらをもらい、しばらくして遊具を送った。意味は励ましに対するお礼】
という構図は変わりません。
そういう意味では、本質である【励ましてくれたことに対して、お礼をしたから】には
【砂→サンドバッグ→ボクサー】という先入観を解かなくても辿りつけてしまうことになります。
そのため FAラインとしては、せっかく仕込んだ先入観を楽しんでもらうために
本質とは少しずれた、男の身分(=ボクサー)まで当てて貰う必要があり、
やや「なぜ?」ではなく「情況を捕捉してください」系の問題に近いFAラインを引く必要があります。
逆に 本質は
【ただのお礼ではなく、自分もかつて同じ孤児であったことから、同じ孤児である子供に特別な思い入れがあったからだ】
とするのであれば、問題文にそういった身分を匂わせるようなクルーが不足している様に思われます。
また、先入観を発生させるといういみでは見事なセンスを発揮している「貝がら」ですが、
先入観を生む目的のみで使われ、クルーとしては使われていない点は若干もったいない気もします。
そこで・・以下のように問題文を変えてみたのですがいかがでしょうか?
情況を補完してほしい部分に対するクルーは可能なかぎり提示し、質問者にとって平等公平な問題文を目指してみました。
*********
周囲が眉をひそめるなか、男が一心不乱に砂を叩いている。
そこに女の子がやってきて、砂浜にいくらでも転がっているような貝がらを手渡してきた。
しばらくすると、女の子の家に大きなブランコがおくられてきた。
送り主は男なのだが、一体どういうことだろう?
*********
・周りの人が眉をひそめる→男が孤児出身の荒くれ者として嫌われている
・いくらでも転がっているような貝がら→そのようなものが女の子にとっては宝物であることから、女の子の置かれた貧しさに対するクルーとする。
上記目的を埋め込むため、単語チョイスのセンスは下がり文章の洗練のためにはもう一度SPを受けるべきのような文章になっているあたり・・
それは鑑定士の筆力不足ですねぇ(=゜ω゜)ボー
[15年11月02日 20:40]
[222656]tsuna[ラテシンまとめ]
24
依頼人「Thinkerさん」
本棚の数学書の間に挟まっていました。
【オマージュ】オススメの問題を教えて下さい!
http://sui-hei.net/mondai/show/15601
今回も牛削りさんにお願い致します。
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
連続でご指名いただき光栄です。
では引き続き鑑定させていただきます。
当問題は直前に出題された、「ラテシンの名作問題を紹介していく」という企画モノのオマージュ問題となっています。問題文が同じためこちらでも同趣旨と思われましたが、実は紹介すべきはラテシンの問題ではなく数学の問題だった、という、正解のある問いかけになっていたようです。
さて、当問題について「試みは面白いが、フェアではない」と評価させてください。
試みが面白い、というのは、企画モノのオマージュの体裁をとりながら、実は用意された正解のある問題であったという逆転の発想についてです。歴代の名作の中には、ジャンル違いをネタにしたものや、一見問い掛けに見えないけれど質問していくうちに何を問われているか判明していくという形式のものなどがあります。しかし、すでに出題された企画モノのオマージュとして出題し、企画モノではなく正解のある問題としたのはこの問題が初めてではないでしょうか。
しかしいくら発想がよくても、やはりフェアでなくてはいけません。当問題はアンフェアだと思います。
1番目の鑑定でも述べましたが、参加者に対して出題者が何かを相談するような問題の場合、大事なのは「そのシチュエーションのリアルさ」です。参加者がどういう立場で、出題者は何故その問題を自分では解決できなくて、何故解決したいのか。ラテシンをYahoo知恵袋などに見立て、出題ではなく本当に困っていることを相談しているのだとイメージしてみてください。そうすると、当問題がアンフェアであることは明白でしょう。
というのも、本当に数学の問題を教えてほしいと思っているならば、問題文にその旨を書くのが普通だからです。書き忘れたのだとしても、質疑で自ら「あ、勘違いさせてしまったようですね。僕が知りたいのは数学の問題なんですよ」などと補足説明するのが当たり前の態度です。数学の問題を知りたい人が、「イチオシの問題を教えて欲しい」と言いながら、どんなジャンルの問題なのかを自分から明かさない、というのは明らかに不自然です。こんなやりとりは、Yahoo知恵袋ならまず起こり得ません。
ではどうすれば良かったのでしょうか。これは難しいですね。「相談者がイチオシ問題を教えてほしいと言いながら、その問題のジャンルを明かさない合理的な理由」を設定しなければなりません。具体的な案は、僕には思いつきそうもないです。
問題の枠組みの発想は良かったんです。しかしその発想はまだ実用段階ではなかったのだと思います。
もっと練って、この状況を成立させる合理的な設定を考え出してから出題すべきでした。
さて以下余談です。
問題を作る際に、自らに制約をかける場合があります。このお題で作るとか、実話をもとにするとか、誰かの問題をオマージュするとか。
制約をかけることにより思考を限定し、その中で新しいネタが生まれる、ということはあると思います。だからこの作成方法を否定はしません。しかし、ネタが生まれた後まで、制約を引きずる必要は無いと思います。
例えば「ウサギ」「コーヒー」「総理大臣」という3つのお題から連想を働かせ、ある素晴らしいアイディアが浮かんだとします。しかしそのアイディアを問題にする時、どうしても「総理大臣」だけが余計で、それを組み込もうとすると文章が不自然になってしまうとします。この場合、「総理大臣」を無理して使う必要なんかどこにもないでしょう。お題から連想した素晴らしいネタをもとに、今度はお題から離れて問題文を作ってみて、出題の際にはわざわざ「~というお題から作りました」などと言わなければいいだけです。
(もちろんこれは質をより高めたい場合の話であって、お祝い問題やイベント系、他ユーザーとのお付き合いでの出題などを否定する趣旨ではありません)
今回の問題も、アイディアは素晴らしいんです。しかし「オマージュ」という制約にこだわりすぎた感があります。質が下がってしまうのならば、元の問題と一字一句同じにする必要は無いし、もっと時間をかければよりよい問題にできた可能性があるのなら、直後の出題でなくてもよかったはずです。
僕が過去に出したオマージュ問題に、「【下手すりゃ色恋沙汰】」http://sui-hei.net/mondai/show/18249 という作品があります。これは別の出題者の問題を(許可を取って)オマージュしたものですが、問題文は用意した真相にとって都合がいいように調整してあります。結果もとの問題とは因果関係が逆になっています。もとの問題文を全く同じにしても無理やり作ることはできましたが、質を重視してあえてそうしませんでした。
制約をかけたせいで質が低くなっていると自覚できるのであれば、即刻制約など取り払うべきだと考えています。自分が出題すればいろんな人が参加してくれる。せっかく大事な時間を割いて参加してくれるその人に、自分の出せる最高品質の問題を届けるべきだと、思いませんか?
余談が長くなりました。何度も言いますが、当問題は発想自体は面白いのです。その具現化の段階で、少し急ぎすぎた感があります。自分のせっかくの発想を最高の形で活かせるよう、出題前に少し振り返ってみる癖をつけるといいと思います。
今後も頑張ってください。
[15年11月02日 20:40]
24
依頼人「Thinkerさん」
本棚の数学書の間に挟まっていました。
【オマージュ】オススメの問題を教えて下さい!
http://sui-hei.net/mondai/show/15601
今回も牛削りさんにお願い致します。
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
連続でご指名いただき光栄です。
では引き続き鑑定させていただきます。
当問題は直前に出題された、「ラテシンの名作問題を紹介していく」という企画モノのオマージュ問題となっています。問題文が同じためこちらでも同趣旨と思われましたが、実は紹介すべきはラテシンの問題ではなく数学の問題だった、という、正解のある問いかけになっていたようです。
さて、当問題について「試みは面白いが、フェアではない」と評価させてください。
試みが面白い、というのは、企画モノのオマージュの体裁をとりながら、実は用意された正解のある問題であったという逆転の発想についてです。歴代の名作の中には、ジャンル違いをネタにしたものや、一見問い掛けに見えないけれど質問していくうちに何を問われているか判明していくという形式のものなどがあります。しかし、すでに出題された企画モノのオマージュとして出題し、企画モノではなく正解のある問題としたのはこの問題が初めてではないでしょうか。
しかしいくら発想がよくても、やはりフェアでなくてはいけません。当問題はアンフェアだと思います。
1番目の鑑定でも述べましたが、参加者に対して出題者が何かを相談するような問題の場合、大事なのは「そのシチュエーションのリアルさ」です。参加者がどういう立場で、出題者は何故その問題を自分では解決できなくて、何故解決したいのか。ラテシンをYahoo知恵袋などに見立て、出題ではなく本当に困っていることを相談しているのだとイメージしてみてください。そうすると、当問題がアンフェアであることは明白でしょう。
というのも、本当に数学の問題を教えてほしいと思っているならば、問題文にその旨を書くのが普通だからです。書き忘れたのだとしても、質疑で自ら「あ、勘違いさせてしまったようですね。僕が知りたいのは数学の問題なんですよ」などと補足説明するのが当たり前の態度です。数学の問題を知りたい人が、「イチオシの問題を教えて欲しい」と言いながら、どんなジャンルの問題なのかを自分から明かさない、というのは明らかに不自然です。こんなやりとりは、Yahoo知恵袋ならまず起こり得ません。
ではどうすれば良かったのでしょうか。これは難しいですね。「相談者がイチオシ問題を教えてほしいと言いながら、その問題のジャンルを明かさない合理的な理由」を設定しなければなりません。具体的な案は、僕には思いつきそうもないです。
問題の枠組みの発想は良かったんです。しかしその発想はまだ実用段階ではなかったのだと思います。
もっと練って、この状況を成立させる合理的な設定を考え出してから出題すべきでした。
さて以下余談です。
問題を作る際に、自らに制約をかける場合があります。このお題で作るとか、実話をもとにするとか、誰かの問題をオマージュするとか。
制約をかけることにより思考を限定し、その中で新しいネタが生まれる、ということはあると思います。だからこの作成方法を否定はしません。しかし、ネタが生まれた後まで、制約を引きずる必要は無いと思います。
例えば「ウサギ」「コーヒー」「総理大臣」という3つのお題から連想を働かせ、ある素晴らしいアイディアが浮かんだとします。しかしそのアイディアを問題にする時、どうしても「総理大臣」だけが余計で、それを組み込もうとすると文章が不自然になってしまうとします。この場合、「総理大臣」を無理して使う必要なんかどこにもないでしょう。お題から連想した素晴らしいネタをもとに、今度はお題から離れて問題文を作ってみて、出題の際にはわざわざ「~というお題から作りました」などと言わなければいいだけです。
(もちろんこれは質をより高めたい場合の話であって、お祝い問題やイベント系、他ユーザーとのお付き合いでの出題などを否定する趣旨ではありません)
今回の問題も、アイディアは素晴らしいんです。しかし「オマージュ」という制約にこだわりすぎた感があります。質が下がってしまうのならば、元の問題と一字一句同じにする必要は無いし、もっと時間をかければよりよい問題にできた可能性があるのなら、直後の出題でなくてもよかったはずです。
僕が過去に出したオマージュ問題に、「【下手すりゃ色恋沙汰】」http://sui-hei.net/mondai/show/18249 という作品があります。これは別の出題者の問題を(許可を取って)オマージュしたものですが、問題文は用意した真相にとって都合がいいように調整してあります。結果もとの問題とは因果関係が逆になっています。もとの問題文を全く同じにしても無理やり作ることはできましたが、質を重視してあえてそうしませんでした。
制約をかけたせいで質が低くなっていると自覚できるのであれば、即刻制約など取り払うべきだと考えています。自分が出題すればいろんな人が参加してくれる。せっかく大事な時間を割いて参加してくれるその人に、自分の出せる最高品質の問題を届けるべきだと、思いませんか?
余談が長くなりました。何度も言いますが、当問題は発想自体は面白いのです。その具現化の段階で、少し急ぎすぎた感があります。自分のせっかくの発想を最高の形で活かせるよう、出題前に少し振り返ってみる癖をつけるといいと思います。
今後も頑張ってください。
[15年11月02日 20:40]
[222655]tsuna[ラテシンまとめ]
23
依頼人「Thinkerさん」
腐った死体と一緒に置いてあった作品です。
【世界田中奇行】埋めるのはあなたしかいない【VT企画】
http://sui-hei.net/mondai/show/12806
鑑定は牛削りさんにお願い致します。
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
ご指名ということで鑑定させていただきます。はじめに断っておきますがかなり厳しいことを言うつもりなので、今一度覚悟を決めてくださいね。
当問題は要約すれば、「田中が死体を埋めて落ち込むのは、彼がほっとした時に死体を引き寄せてしまう超能力を持っており、せっかく死体を埋めてもそれでほっとするためまた死体が現れてしまうから」という感じになります。
単刀直入に言います。当問題はウミガメのスープとして「失格」レベルです。どのあたりがいけなかったのか、以下で見ていきましょう。
まず何と言っても、「まったく一般的でない非現実的現象を真相にしてしまっていること」が問題です。
ノックスの十戒をご存知でしょうか。ミステリ作家が創作に当たって重視すべきと言われる十ヶ条です。といっても大昔のイチ推理作家が決めた十戒に過ぎず、これを破った名作も多々あるため、妄信するわけにはいきません。が、学ぶべきところは多分にあります。ノックスの十戒の中に、「四、未発見の毒薬、未開発の難解な機械を犯行に用いてはならない」というのがあります。言い換えれば、「読者の知り得ない便利グッズ・設定を用いること」を禁じているとも言えるでしょう。確かにその通りです。これを認めてしまえば、どんな謎だって、「その状況を実現させる便利な機械・魔法の薬があったから」で解決できてしまいます。こんなのは何も面白くないですね。
当問題を見るに、この戒律の理念と逆行しています。真相の一部となる「田中には時空を越えて死体を呼び寄せる超能力があった」というのは、明らかに「読者の知りえない便利すぎる設定」です。問題文に存在した、「田中は死体をいったいどうやって調達しているんだ?」という謎の答えが、「そういう超能力があった」では、身も蓋もなさすぎます。元祖ウミガメのスープの答えが、「男はウミガメのスープを飲むと自殺してしまう奇病の持ち主だった」では誰も納得しないどころか、怒りすら覚えるでしょう。それと同じです。
「何でもあり」状態になったらラテシンが壊滅的につまらなくなります。すべての問題には、暗黙の了解として「……そういう便利設定ではないのだとしたら、いったいどういうことだろう?」という限定がついているものと考えるべきです。
上記鑑定に対し、こんな反論をする人もいるかもしれません。
「じゃあ、元ネタである星新一の作品自体の質が悪かったのではないのか?」
僕はそれに対し、こう答えます。
「原作はそもそも推理小説ではないし、非現実設定についてしっかり開示した後で、その設定内での合理的なオチを用意しているからフェアである。また、そもそも作者が謎の提示からその解決までを語るのに身を任せていればよい小説と、参加者が問題文を頼りに真相を暴かなければならないウミガメのスープとは、『フェア』のハードルが違うのである。そして仮に原作の質が低かったのだとしても、それを選び出してそのまま出題してしまった出題者に全責任がある。原作の良さを借りて良い問題ができた場合には出題者が評価されるのに、その逆の場合に原作の質が低かったのだと言い訳するのは無責任にすぎる」
と。
原作はとても良くできたショートショートです。しかしその一部分を隠しただけでまともなウミガメのスープになると思ったら大間違いです。原作のいったいどこが、どんな風に面白かったのかの読み込みが足りていないから、このようなジャンル移植のミスが生じるのでしょう。
次に進行についても言わせてください。
質問1「田中は殺人を犯したか?」に対する「元ネタだとYes.ですが…YesNo」(良質)という回答は、はっきりミスと言っていいでしょう。当問題の場合、田中が殺人を犯したかどうかは全くもって無関係です。元ネタでどんな状況だったかを考慮する必要はありません。しかも良質をつけてしまったら、参加者は「YESNOで良質ということは、過失致死とかかな」などとあらぬ方向に考えてしまうでしょう。ここはきっぱりと「関係ありません」(良質なし)と答えるべきでした。
さらに質問20「死体は毎回同じ人物の物か?」に対し「NO」(良質)もミスです。原作に引きずられすぎています。死体が毎回同じか違うかは、この問題の解説を見る限りどちらでも構いません。良質のままでもいいですが、ここは「関係ありません」と答えるべきです。真相の核心部分にかかわりのない瑣末な設定にこだわっても、いたずらに参加者を惑わせるだけです。
この他にも元ネタにこだわりすぎて意図しないミスリードを招いている部分が多々あります。自分の用意した解説にとって、何が重要で何が重要でないかをしっかり考えて回答するようにしてください。参加者は星新一について知りたくて参加しているわけではないのです。
ではどうすれば良かったのでしょうか。「田中には死体を呼び寄せる超能力がある」という設定を活かすなら、これは問題文で開示しなければお話になりません。例えばこんな感じです。
【田中には、気が抜けたときに目の前に人間の死体を出現させてしまうという超能力がある。残念ながら死体を消す能力は持ち合わせていないため、出現した死体は山奥へ埋めに行かなければならない。しかし埋め終えた彼が帰宅すると、またしても死体が出現しているのだ。いったいどうしてだろう?】
とても簡単ですが、これならフェアと言えるでしょう。
しかし原作の面白さをウミガメのスープで表したいなら、死体云々は実はどうでもいいんです。原作の核心は、「気が抜けると災いが起きてしまう男が、その災いを除去するとほっとして気が抜けてしまい、また災いが起きる」ということです。ここまで抽象化すれば、あとはいくらでも、フェアな設定で問題が作れると思いませんか?
例えば気が抜けたときにする行動と言えば「ため息」。これによる災いは、「ドミノが倒れてしまうこと」などが考えられます。するとこんな問題文ができます。
【田中は一生懸命作ったドミノを倒してしまったが、途中で止めることができた。しかし止めたがゆえに、またドミノを倒してしまった。以降、止めて、それ故に倒して……ということを延々と繰り返している。いったいどういうことだろう?】
どうですか? 面白いかどうかは別として、フェアでしょう?
星新一は偉大な作家です。彼の作品に高品質な水平思考が用いられていることは間違いなく、それに目をつけた出題者のセンスは評価できます。しかし小説とウミガメのスープとのジャンルの違いを意識し、原作の面白さの核心部分を見極めなければ、せっかくの名作ショートショートに泥を塗るだけです。原作に引きずられず、自分の頭でしっかり考え、高品質な問題を作れるよう努力してください。
以下、余談になります。
「非現実要素」の用いられた問題がフェアであるためには、どのような条件が必要でしょうか。非現実要素には、大きく分けて二つあると思います。
(1)一般によく知られた非現実要素
例:童話の設定、サンタクロース、タイムマシン等
(2)一般に知られていない、あるいはその問題オリジナルの非現実要素
(1)の場合、問題文で非現実要素を開示しなくても、フェアさを保つことは可能です。
しかし(2)の場合は、問題文で開示しなければたいていはアンフェアな問題になってしまいます。参加者はあくまで、「持ちうる知識」と「合理性」で真相を探ります。一般的でない非現実要素は、合理性の範疇からは除外されます。このような問題は、「ねえよw」と答えられるのを期待して投げた「ネタ質」でしか正解を拾えません。そういう時、実は誰も納得していないのだということを肝に銘じてください。
余談は以上になります。
今回は公約通りかなり厳しい鑑定になりました。今一度、名作と呼ばれる問題を読み込んで、次はきちんとした問題を出せるよう修行してください。できれば原作無しのオリジナルを。
[15年11月02日 20:40]
23
依頼人「Thinkerさん」
腐った死体と一緒に置いてあった作品です。
【世界田中奇行】埋めるのはあなたしかいない【VT企画】
http://sui-hei.net/mondai/show/12806
鑑定は牛削りさんにお願い致します。
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
ご指名ということで鑑定させていただきます。はじめに断っておきますがかなり厳しいことを言うつもりなので、今一度覚悟を決めてくださいね。
当問題は要約すれば、「田中が死体を埋めて落ち込むのは、彼がほっとした時に死体を引き寄せてしまう超能力を持っており、せっかく死体を埋めてもそれでほっとするためまた死体が現れてしまうから」という感じになります。
単刀直入に言います。当問題はウミガメのスープとして「失格」レベルです。どのあたりがいけなかったのか、以下で見ていきましょう。
まず何と言っても、「まったく一般的でない非現実的現象を真相にしてしまっていること」が問題です。
ノックスの十戒をご存知でしょうか。ミステリ作家が創作に当たって重視すべきと言われる十ヶ条です。といっても大昔のイチ推理作家が決めた十戒に過ぎず、これを破った名作も多々あるため、妄信するわけにはいきません。が、学ぶべきところは多分にあります。ノックスの十戒の中に、「四、未発見の毒薬、未開発の難解な機械を犯行に用いてはならない」というのがあります。言い換えれば、「読者の知り得ない便利グッズ・設定を用いること」を禁じているとも言えるでしょう。確かにその通りです。これを認めてしまえば、どんな謎だって、「その状況を実現させる便利な機械・魔法の薬があったから」で解決できてしまいます。こんなのは何も面白くないですね。
当問題を見るに、この戒律の理念と逆行しています。真相の一部となる「田中には時空を越えて死体を呼び寄せる超能力があった」というのは、明らかに「読者の知りえない便利すぎる設定」です。問題文に存在した、「田中は死体をいったいどうやって調達しているんだ?」という謎の答えが、「そういう超能力があった」では、身も蓋もなさすぎます。元祖ウミガメのスープの答えが、「男はウミガメのスープを飲むと自殺してしまう奇病の持ち主だった」では誰も納得しないどころか、怒りすら覚えるでしょう。それと同じです。
「何でもあり」状態になったらラテシンが壊滅的につまらなくなります。すべての問題には、暗黙の了解として「……そういう便利設定ではないのだとしたら、いったいどういうことだろう?」という限定がついているものと考えるべきです。
上記鑑定に対し、こんな反論をする人もいるかもしれません。
「じゃあ、元ネタである星新一の作品自体の質が悪かったのではないのか?」
僕はそれに対し、こう答えます。
「原作はそもそも推理小説ではないし、非現実設定についてしっかり開示した後で、その設定内での合理的なオチを用意しているからフェアである。また、そもそも作者が謎の提示からその解決までを語るのに身を任せていればよい小説と、参加者が問題文を頼りに真相を暴かなければならないウミガメのスープとは、『フェア』のハードルが違うのである。そして仮に原作の質が低かったのだとしても、それを選び出してそのまま出題してしまった出題者に全責任がある。原作の良さを借りて良い問題ができた場合には出題者が評価されるのに、その逆の場合に原作の質が低かったのだと言い訳するのは無責任にすぎる」
と。
原作はとても良くできたショートショートです。しかしその一部分を隠しただけでまともなウミガメのスープになると思ったら大間違いです。原作のいったいどこが、どんな風に面白かったのかの読み込みが足りていないから、このようなジャンル移植のミスが生じるのでしょう。
次に進行についても言わせてください。
質問1「田中は殺人を犯したか?」に対する「元ネタだとYes.ですが…YesNo」(良質)という回答は、はっきりミスと言っていいでしょう。当問題の場合、田中が殺人を犯したかどうかは全くもって無関係です。元ネタでどんな状況だったかを考慮する必要はありません。しかも良質をつけてしまったら、参加者は「YESNOで良質ということは、過失致死とかかな」などとあらぬ方向に考えてしまうでしょう。ここはきっぱりと「関係ありません」(良質なし)と答えるべきでした。
さらに質問20「死体は毎回同じ人物の物か?」に対し「NO」(良質)もミスです。原作に引きずられすぎています。死体が毎回同じか違うかは、この問題の解説を見る限りどちらでも構いません。良質のままでもいいですが、ここは「関係ありません」と答えるべきです。真相の核心部分にかかわりのない瑣末な設定にこだわっても、いたずらに参加者を惑わせるだけです。
この他にも元ネタにこだわりすぎて意図しないミスリードを招いている部分が多々あります。自分の用意した解説にとって、何が重要で何が重要でないかをしっかり考えて回答するようにしてください。参加者は星新一について知りたくて参加しているわけではないのです。
ではどうすれば良かったのでしょうか。「田中には死体を呼び寄せる超能力がある」という設定を活かすなら、これは問題文で開示しなければお話になりません。例えばこんな感じです。
【田中には、気が抜けたときに目の前に人間の死体を出現させてしまうという超能力がある。残念ながら死体を消す能力は持ち合わせていないため、出現した死体は山奥へ埋めに行かなければならない。しかし埋め終えた彼が帰宅すると、またしても死体が出現しているのだ。いったいどうしてだろう?】
とても簡単ですが、これならフェアと言えるでしょう。
しかし原作の面白さをウミガメのスープで表したいなら、死体云々は実はどうでもいいんです。原作の核心は、「気が抜けると災いが起きてしまう男が、その災いを除去するとほっとして気が抜けてしまい、また災いが起きる」ということです。ここまで抽象化すれば、あとはいくらでも、フェアな設定で問題が作れると思いませんか?
例えば気が抜けたときにする行動と言えば「ため息」。これによる災いは、「ドミノが倒れてしまうこと」などが考えられます。するとこんな問題文ができます。
【田中は一生懸命作ったドミノを倒してしまったが、途中で止めることができた。しかし止めたがゆえに、またドミノを倒してしまった。以降、止めて、それ故に倒して……ということを延々と繰り返している。いったいどういうことだろう?】
どうですか? 面白いかどうかは別として、フェアでしょう?
星新一は偉大な作家です。彼の作品に高品質な水平思考が用いられていることは間違いなく、それに目をつけた出題者のセンスは評価できます。しかし小説とウミガメのスープとのジャンルの違いを意識し、原作の面白さの核心部分を見極めなければ、せっかくの名作ショートショートに泥を塗るだけです。原作に引きずられず、自分の頭でしっかり考え、高品質な問題を作れるよう努力してください。
以下、余談になります。
「非現実要素」の用いられた問題がフェアであるためには、どのような条件が必要でしょうか。非現実要素には、大きく分けて二つあると思います。
(1)一般によく知られた非現実要素
例:童話の設定、サンタクロース、タイムマシン等
(2)一般に知られていない、あるいはその問題オリジナルの非現実要素
(1)の場合、問題文で非現実要素を開示しなくても、フェアさを保つことは可能です。
しかし(2)の場合は、問題文で開示しなければたいていはアンフェアな問題になってしまいます。参加者はあくまで、「持ちうる知識」と「合理性」で真相を探ります。一般的でない非現実要素は、合理性の範疇からは除外されます。このような問題は、「ねえよw」と答えられるのを期待して投げた「ネタ質」でしか正解を拾えません。そういう時、実は誰も納得していないのだということを肝に銘じてください。
余談は以上になります。
今回は公約通りかなり厳しい鑑定になりました。今一度、名作と呼ばれる問題を読み込んで、次はきちんとした問題を出せるよう修行してください。できれば原作無しのオリジナルを。
[15年11月02日 20:40]
[222654]tsuna[ラテシンまとめ]
22
依頼人「アアアさん」
まだ1回しか使っていませんが、すぐに使えなくなってしまったんです。価値はありますか?
「落し物を取りに行ったら・・・」
http://sui-hei.net/mondai/show/9902
覚悟決めました。牛削りさんに鑑定をお願いしたいです。
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
ご指名いただきありがとうございます。
元気を振り絞って鑑定させていただきます。
この問題は要約すれば、「落し物を取りに行って怒られたのは、落し物の中に免許証があるのに車を運転して行ったから」という感じになるでしょう。
僕はこの問題を読んで、鑑定人の立場を離れ、イチ読者として素晴らしいと思ってしまいました。読み終わった瞬間にイイネを押させていただきました。後ほどMVSも投票させていただきます。
さて、鑑定に入っていきましょう。
当問題は「鞄の中身が何であるか」「罰金はどんな罪に科されたのか」などが隠されており、一見ベールが厚いなと感じてしまいます。ところが解説を読めば、実はベールは非常に適度だったのだと納得させられます。上記二つのベールは、それぞれ独立に物当てをしなくても、状況がわかるとともに一連のものとして浮かび上がってきます。
ベールが厚かったとしても、隠された事象同士が非常に密接に、説得力を持って繋がっている場合、むしろそれは解けたときの大きな満足感に変わり得ます。
当問題の一番素晴らしいところは、ミスディレクションの巧さでしょう。
問題文は、鞄に言及した後、それを取りに行った主人公が罰せられているため、参加者の思考は「鞄の中身はどんな禁制品だったのだろう」という方向に誤誘導されます。
麻薬はどうか。いや、銃かもしれない。もっとすごい禁制品はあるかな……。
しかし用意された真相はそれとは180度逆方向。鞄の中身は禁制品ではなく、むしろ携帯していなければならない免許証でした。その真相を示された瞬間のカタルシスは、この世界に奥行きという方向があることを知った二次元の住民の感覚に近いはず。
当問題は1発で正解を撃ち抜かれていますが、気に病むことはありません。それだけ納得感が高いという証拠です。これは思いついたらスナイプせずにはいられないほど、スッキリした結論でした。
と、非常に大好きな問題ですが、鑑定士という立場上、強いて少しだけ注文を付けさせていただきましょう。
少し気になったのは、問題文に余計な情報が多すぎるかなということ。「心当たりのある場所を探しても見つからなかった」や、「親切な人が拾ってくれたようで」などは、特に真相に関係してくる事柄ではありません。せっかくスッキリした真相なのだから、こういう部分はできるだけ削いだ方が完成度は高まるかなと思います。
例えば、
「落し物の鞄を預かっているから取りに来るようにと警察から連絡を受けた太郎君。しかし交番に取りに行くと、罰金を取られてしまった。何故だろう?」
くらい情報を落としてもいいかなと。
まあこれは好みの問題でしょうか。
続いて解説についてですが、せっかく素晴らしい真相なのだから、解説をもう少しこだわったほうがいいかなと思いました。
免許不携帯は普通、運転手の持ち物を調べてそこに免許証がないことから発覚するものですが、今回は運転手の持ち物の中に免許証があるからこそ発覚したのです。この逆転こそが当問題の面白いところ。これはぜひ解説でもっともっと強調すべきだと思いました。
ところで余談ですが、先日酔っ払って記憶をなくし、気付いたら交番にいました。隣にはぜんぜん知らないおっさん。酔った勢いで何かやらかしたかなとヒヤヒヤしましたが、話を聞いてみると、隣のおっさんは酔っ払いの鞄から財布を抜き取るコソ泥で、僕がそいつを現行犯逮捕して交番まで連れてきた、という経緯のようでした。しかし、おっさんが盗んだ財布は交番に行く前にみんなに返してしまった上に、僕は記憶をなくしている。結局証拠不十分で立件は難しいとのこと。僕は帰りが朝5時となり、嫁からこっぴどく怒られてしまいました。
とまあ、余談が長くなりましたが、「落し物を取りに行ったら・・・」は、総合的に見てかなりレベルの高い作品だと思います。出題者のセンスを感じました。こんなに面白い問題に鑑定人として関われて、本当に光栄です。
ありがとうございました。
これからもきらりと光る名作を期待しています。
[15年11月02日 20:39]
22
依頼人「アアアさん」
まだ1回しか使っていませんが、すぐに使えなくなってしまったんです。価値はありますか?
「落し物を取りに行ったら・・・」
http://sui-hei.net/mondai/show/9902
覚悟決めました。牛削りさんに鑑定をお願いしたいです。
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
ご指名いただきありがとうございます。
元気を振り絞って鑑定させていただきます。
この問題は要約すれば、「落し物を取りに行って怒られたのは、落し物の中に免許証があるのに車を運転して行ったから」という感じになるでしょう。
僕はこの問題を読んで、鑑定人の立場を離れ、イチ読者として素晴らしいと思ってしまいました。読み終わった瞬間にイイネを押させていただきました。後ほどMVSも投票させていただきます。
さて、鑑定に入っていきましょう。
当問題は「鞄の中身が何であるか」「罰金はどんな罪に科されたのか」などが隠されており、一見ベールが厚いなと感じてしまいます。ところが解説を読めば、実はベールは非常に適度だったのだと納得させられます。上記二つのベールは、それぞれ独立に物当てをしなくても、状況がわかるとともに一連のものとして浮かび上がってきます。
ベールが厚かったとしても、隠された事象同士が非常に密接に、説得力を持って繋がっている場合、むしろそれは解けたときの大きな満足感に変わり得ます。
当問題の一番素晴らしいところは、ミスディレクションの巧さでしょう。
問題文は、鞄に言及した後、それを取りに行った主人公が罰せられているため、参加者の思考は「鞄の中身はどんな禁制品だったのだろう」という方向に誤誘導されます。
麻薬はどうか。いや、銃かもしれない。もっとすごい禁制品はあるかな……。
しかし用意された真相はそれとは180度逆方向。鞄の中身は禁制品ではなく、むしろ携帯していなければならない免許証でした。その真相を示された瞬間のカタルシスは、この世界に奥行きという方向があることを知った二次元の住民の感覚に近いはず。
当問題は1発で正解を撃ち抜かれていますが、気に病むことはありません。それだけ納得感が高いという証拠です。これは思いついたらスナイプせずにはいられないほど、スッキリした結論でした。
と、非常に大好きな問題ですが、鑑定士という立場上、強いて少しだけ注文を付けさせていただきましょう。
少し気になったのは、問題文に余計な情報が多すぎるかなということ。「心当たりのある場所を探しても見つからなかった」や、「親切な人が拾ってくれたようで」などは、特に真相に関係してくる事柄ではありません。せっかくスッキリした真相なのだから、こういう部分はできるだけ削いだ方が完成度は高まるかなと思います。
例えば、
「落し物の鞄を預かっているから取りに来るようにと警察から連絡を受けた太郎君。しかし交番に取りに行くと、罰金を取られてしまった。何故だろう?」
くらい情報を落としてもいいかなと。
まあこれは好みの問題でしょうか。
続いて解説についてですが、せっかく素晴らしい真相なのだから、解説をもう少しこだわったほうがいいかなと思いました。
免許不携帯は普通、運転手の持ち物を調べてそこに免許証がないことから発覚するものですが、今回は運転手の持ち物の中に免許証があるからこそ発覚したのです。この逆転こそが当問題の面白いところ。これはぜひ解説でもっともっと強調すべきだと思いました。
ところで余談ですが、先日酔っ払って記憶をなくし、気付いたら交番にいました。隣にはぜんぜん知らないおっさん。酔った勢いで何かやらかしたかなとヒヤヒヤしましたが、話を聞いてみると、隣のおっさんは酔っ払いの鞄から財布を抜き取るコソ泥で、僕がそいつを現行犯逮捕して交番まで連れてきた、という経緯のようでした。しかし、おっさんが盗んだ財布は交番に行く前にみんなに返してしまった上に、僕は記憶をなくしている。結局証拠不十分で立件は難しいとのこと。僕は帰りが朝5時となり、嫁からこっぴどく怒られてしまいました。
とまあ、余談が長くなりましたが、「落し物を取りに行ったら・・・」は、総合的に見てかなりレベルの高い作品だと思います。出題者のセンスを感じました。こんなに面白い問題に鑑定人として関われて、本当に光栄です。
ありがとうございました。
これからもきらりと光る名作を期待しています。
[15年11月02日 20:39]
[222647]tsuna[ラテシンまとめ]
21
依頼人「みんさん」
骨董商から鑑定書付きで買った高価な物だと、祖父が
しまい込んでいて、中身は見たことがないのですが、
どうもその骨董商が胡散臭い気がするのです。
祖父の目を覚ましてやりたいので、
鑑定よろしくお願いいたします。
「なかみないですもの」
http://sui-hei.net/mondai/show/10868
優しい出題者道に入門したいので、
Takaさんに鑑定をお願いしとう存じます。
じゃかじゃん
鑑定士「Takaさん」
今回も【問題文】【解説】【誘導】【総評】の4つの項目で見ていきたいと思います。
【問題文】
Takaも大好きあの名探偵を彷彿とさせる問題文です。
むしろ、この名探偵をみんなが知っているからこそ、問題文を見た最初のイメージの作っています。
個人的には、いいひっかけワードだと思いましたが結果的にはいい流れで解けていたので、とてもよかったと思います。
だからこそ、逆に【一夜にして天才へと華麗にイメチェンした。】という文がもったいなかったんじゃないかなぁ。と感じました。
【今まで解けるはずもなかった謎をどんどん解いていった。】
のようにすると、より名探偵らしい問題文になったかもしれません。
【解説】
上手な挿絵もあり、解説でもみんなを楽しませるいい解説だったと思います。
【誘導】
質問19で重要要素の【きぐるみ】が出たのは質問者の素晴らしいところです。みんさん的にもここにキーポイントを置いていたのかもしれません。
しかし、やはりチャームは【何故、頭は悪いままなのに天才に成り得たか】ですので、きぐるみの時点でまとめにかけるのは少し早かった気がします。
実際、質問者もまとめきれていなかった所です。
しかし、絶妙なタイミングでヒントを出し、いい誘導を見せています。これにより、質問者たちも息を吹き返したのではないでしょうか。
回答を見ると、全然関係ないものなどはNO!とだけ答え、違うけど遠すぎないものなどにはしっかりと補足をいれて回答しています。この辺は質問者も助かることなので、ぜひ見習っていきたいところです。
【総評】
正直、鑑定するの難しかったです。問題文、解説、誘導、全ていい流れになっています。非の打ち所がないとはこういうことを言うのでしょう。
問題文や、誘導でマイナスなことを言いましたが、何かアドバイスをとひねり出した結果であり、特別気になるというものではありません。
問題文のところで言ったことですが、【このままでも十分。しかし、もっと魅力的に向上させることは出来る。】というのがみんさんへの私からのアドバイスです。
参加者をより楽しませる問題を楽しみにしています。
[15年11月02日 20:29]
21
依頼人「みんさん」
骨董商から鑑定書付きで買った高価な物だと、祖父が
しまい込んでいて、中身は見たことがないのですが、
どうもその骨董商が胡散臭い気がするのです。
祖父の目を覚ましてやりたいので、
鑑定よろしくお願いいたします。
「なかみないですもの」
http://sui-hei.net/mondai/show/10868
優しい出題者道に入門したいので、
Takaさんに鑑定をお願いしとう存じます。
じゃかじゃん
鑑定士「Takaさん」
今回も【問題文】【解説】【誘導】【総評】の4つの項目で見ていきたいと思います。
【問題文】
Takaも大好きあの名探偵を彷彿とさせる問題文です。
むしろ、この名探偵をみんなが知っているからこそ、問題文を見た最初のイメージの作っています。
個人的には、いいひっかけワードだと思いましたが結果的にはいい流れで解けていたので、とてもよかったと思います。
だからこそ、逆に【一夜にして天才へと華麗にイメチェンした。】という文がもったいなかったんじゃないかなぁ。と感じました。
【今まで解けるはずもなかった謎をどんどん解いていった。】
のようにすると、より名探偵らしい問題文になったかもしれません。
【解説】
上手な挿絵もあり、解説でもみんなを楽しませるいい解説だったと思います。
【誘導】
質問19で重要要素の【きぐるみ】が出たのは質問者の素晴らしいところです。みんさん的にもここにキーポイントを置いていたのかもしれません。
しかし、やはりチャームは【何故、頭は悪いままなのに天才に成り得たか】ですので、きぐるみの時点でまとめにかけるのは少し早かった気がします。
実際、質問者もまとめきれていなかった所です。
しかし、絶妙なタイミングでヒントを出し、いい誘導を見せています。これにより、質問者たちも息を吹き返したのではないでしょうか。
回答を見ると、全然関係ないものなどはNO!とだけ答え、違うけど遠すぎないものなどにはしっかりと補足をいれて回答しています。この辺は質問者も助かることなので、ぜひ見習っていきたいところです。
【総評】
正直、鑑定するの難しかったです。問題文、解説、誘導、全ていい流れになっています。非の打ち所がないとはこういうことを言うのでしょう。
問題文や、誘導でマイナスなことを言いましたが、何かアドバイスをとひねり出した結果であり、特別気になるというものではありません。
問題文のところで言ったことですが、【このままでも十分。しかし、もっと魅力的に向上させることは出来る。】というのがみんさんへの私からのアドバイスです。
参加者をより楽しませる問題を楽しみにしています。
[15年11月02日 20:29]
[222646]tsuna[ラテシンまとめ]
20
依頼人「みんさん」
母曰く、とある王室縁の品だそうなのですが、
その割に細部の模様が雑な気がします。
グレーゾーンを白黒はっきりさせたいので、
鑑定の程よろしくお願いいたします。
「ライバルをプロデュース」
http://sui-hei.net/mondai/show/16810
誰もが楽しめる問題に悩み中なので、
甘木さんに鑑定をお願いしたい所存です。
じゃかじゃん
鑑定士「甘木さん」
解説のトリック自体はウミガメ問題によく使われるタイプのものですが、問題の設定や設定で非常にうまく隠されていることによって、けしてベタな問題となっていないのがお見事です!
トリックも含めてウミガメ初心者の方に「ウミガメのスープとはどういうゲームなのか?」を伝える際の例題として非常に適しているのではないでしょうか。
特にアドバイスをするような箇所もなく、問題文は短くまとまっていて個人的には好みですが、進行過程でいつくか出ている通り別解が幾つか考えられますね。(例:質問2、41)
より本来の解説として説得力を持たせるためにも、問題文で「白雪姫自身も幸せになった」
「お妃さまは白雪姫に純粋に美しくなってほしかった」などを味付け程度で足すのもありかもしれません。(^^)/
【以下、解説ネタバレ要素】
↓↓↓↓↓
白雪姫自身は「同性愛」というよりは「自身が男となって女性を愛したい(「同性」ではなく「異性」として)」という思いがあるため、表現方法には微妙に異なるかも?[
[15年11月02日 20:29]
20
依頼人「みんさん」
母曰く、とある王室縁の品だそうなのですが、
その割に細部の模様が雑な気がします。
グレーゾーンを白黒はっきりさせたいので、
鑑定の程よろしくお願いいたします。
「ライバルをプロデュース」
http://sui-hei.net/mondai/show/16810
誰もが楽しめる問題に悩み中なので、
甘木さんに鑑定をお願いしたい所存です。
じゃかじゃん
鑑定士「甘木さん」
解説のトリック自体はウミガメ問題によく使われるタイプのものですが、問題の設定や設定で非常にうまく隠されていることによって、けしてベタな問題となっていないのがお見事です!
トリックも含めてウミガメ初心者の方に「ウミガメのスープとはどういうゲームなのか?」を伝える際の例題として非常に適しているのではないでしょうか。
特にアドバイスをするような箇所もなく、問題文は短くまとまっていて個人的には好みですが、進行過程でいつくか出ている通り別解が幾つか考えられますね。(例:質問2、41)
より本来の解説として説得力を持たせるためにも、問題文で「白雪姫自身も幸せになった」
「お妃さまは白雪姫に純粋に美しくなってほしかった」などを味付け程度で足すのもありかもしれません。(^^)/
【以下、解説ネタバレ要素】
↓↓↓↓↓
白雪姫自身は「同性愛」というよりは「自身が男となって女性を愛したい(「同性」ではなく「異性」として)」という思いがあるため、表現方法には微妙に異なるかも?[
[15年11月02日 20:29]
[222645]tsuna[ラテシンまとめ]
19
依頼人「からてちょっぷさん」
描きたての名画、遺作です
鉛筆で仕上げと粗い仕上がりですが気に入っています。
【或る画家の遺作】
http://sui-hei.net/mondai/show/19516
個人的にこの問題は
http://sui-hei.net/mondai/show/14708の熱々の文に刺激されて作ったので鑑定は牛削りさんに是非ともお願いしたいです!辛口で大丈夫です!
できれば誘導についてのアドバイスも欲しいですm(_ _)m
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
ご指名いただきありがとうございます。
どうやら自信作でいらっしゃるようですね。
じっくりと鑑定させていただきます。
当問題は要約すれば、「画家が死の間際に爪で紙に跡を付けることで遺作として妻の絵を描いた。妻がその跡をはっきり見るために鉛筆で薄く塗りつぶした」という感じになりますでしょうか。
当問題の魅力は、何といっても解説の圧巻のストーリーですね。
「愛してる」と登場人物に言わせることは簡単です。
それだけでなんとなく、恋愛っぽさは出せるものです。
しかし当作品では、画家は一言も発していません。あえて、なのでしょうか。
彼はただ、一心不乱に紙を引っ掻いただけです。
死に際の病人が引っ掻いただけの紙に、芸術的価値なんかあるわけがない。
作品とすら呼べないでしょう。
でも、そんな無言のガラクタが、何よりも雄弁に、奥さんへの純粋な愛を伝えている。
たった一つの、何の変哲もないアイテムに、ここまで深い意味を持たせるのは至難の技です。
美しく描く自信がなくて今まで人物画を描かなかったとか、筆を持つ力が残されていないとか、そういった障壁の設定の仕方が非常に巧いと思います。
普通なら絵を描くのは諦めるだろうと思わせるからこそ(おそらく画家も、描きたいものが風景がであったなら諦めたでしょう)、それを乗り越えて提出された紙が奥深い感慨を与えてくれるのでしょう。
女性の涙は、小説内で簡単に使うものではないと思います。
しかしこれだけの背景があれば、彼女が涙することにも納得せざるを得ません。
素晴らしい物語でした。
さてここまで解説のストーリーについて講評させていただきましたが、そろそろ問題としての出来などについても触れていきたいと思います。
推察するに、この問題はまず書きたい物語があって、ラテシンで出題できるよう問題文を整えた、という作り方をしているように思います。
物語ありきで作問する場合、物語の一部にベールをかけるだけ、という芸のない問題になりがちですが、当問題はよく工夫されています。
語り手として登場する画家の友人は、解説の物語だけならば不要な存在です。
それをあえて登場させたのは、問題文の「台無しにしていた」という表現をフェアにするためでしょう。
これが地の文に書かれていたら、アンフェアの誹りを免れません。
こういう部分に気を使えるのは出題者として素晴らしい才能だと思います。誇ってください。
一方で、個人的に少し残念なのは、問題文で画家の妻を「女」と表現してしまったこと。
当問題の一番の謎は、「女が絵を台無しにした(ように見えた)のは何故か?」です。
この謎は、女の正体が不明な状態より、女が本来であれば画家の遺作を大事にする立場である妻だと明かした方が、より魅力が増します。
画家の友人であれば妻の顔を知っていても不自然ではありません。
僕なら、女が画家の妻であることを問題文で明かしてしまいます。
まあ、これは好みの問題かもしれません。
続いて、リクエストいただいた「進行について」を見ていきます。
これは項目が多いので箇条書きで一言コメントを。
●2「女は家族ですか?」への「yes 妻です」という回答。
→非常に良いです。ここでyesとだけ答えても、次に「娘ですか?」「妻ですか?」などの質問が機械的に繰り出されるだけなので、参加者の無駄な手間を減らす効果的な補足です。
●3,5,8「女が絵を台無しにした」という前提のもとでの質問に対する「yesですがそもそも」という補足。
→非常に良い補足です。ミスリードを防止しながら、いたずらにネタバラシもしない。何よりこの含みのある回答が新たなクルーとなり、参加者に探求の楽しみを与えていると思います。
●まとめもの随時更新
→今回はベールが厚いので、とても丁寧な配慮だと思います。
●「握力が弱っていました」というヒント
→この重大事項をヒントで明かすのは少しカッコ悪いです。しかし、普通に質問していたらなかなかたどり着けない事柄なので、できれば自然に問題文に組み込めたら良かったと思います。
●31「絵は指で描かれていますか?」への「yes 指というより爪です」という回答。
→爪は当問題の最重要アイテムのひとつです。ここはもう少し我慢して、参加者から爪という言葉が出てくるのを待った方が良かったですね。僕なら「yes! 指を使いました。※ミスリード注意」と答えると思います。
●最後の正解の連発
→これは、是非とも誇っていただきたい現象です。ベールに覆われている間は誰もたどり着けなかった真相が、あることが判明した途端、急に誰の目にも明らかになる、というのは、納得感が高く、進行もうまくいっていた証拠です。素敵なカタルシスを参加者に提供できたと、自信を持ってください。
……ということで、辛口評価のつもりがべた褒めになってしまいましたが、以下完全に余談です。
問題の作り方には、かなり大きく分けて二つあると思います。
(1)核となるネタがまずあり、それを中心に問題文と解説を調整していくパターン
(2)示したい物語がまずあり、それを解説に表示できるような問題文を後付けで作るパターン
(1)が王道だと思います。(2)でウミガメのスープとしての名作問題を作るのはなかなかに至難です。
(1)ならば、核となるネタに水平思考要素が含まれているから、あとはそれを成立させる状況を(無限大の組合せの中から)構築していけばいいのです。
(2)の場合、水平思考要素は示したい物語の中からうまく抜き出してこなければなりません。示したい物語を変更するわけにはいかないため、仮に問題文を作る上で不都合があっても、物語に手を加えられません。
多くの場合、(2)は単に物語の結末部分にベールをかけただけの、トリックのない問題になってしまいがちです。だからこのやり方で作るべきではない、と言うつもりはありませんが、高評価を得るのはかなり難しいと覚悟してください。
僕の問題でいうなら、同じ物語主体に見えても、「正しい時刻」http://sui-hei.net/mondai/show/12226 は、核となるネタをうまく成立させる状況を考えていくうちに、解説が長くなっていったので、(1)の作り方だったと言えます。核心部分以外は柔軟性を持たせて作ったため、ウミガメのスープとしても高評価をいただけました。
一方、「うしけずりのはつこいのはなし」シリーズhttp://sui-hei.net/mondai/show/12288 は、解説が実話であるため融通が利かず、ウミガメのスープとしての質はあまり高くなかったと自己評価しています。
今回の「或る画家の遺作」は、ベールが厚く、トリックが弱い気もしますが、「台無しにするように見える行為が実は絵画を完成させる行為だった」という逆転の発想も含まれています。
また、語り手として画家の友人を登場させるなど、問題としての完成度を高めるために物語の一部を変えていく融通性を持っている点も良いと思います。
と、余談が長くなってしまいましたが、当問題について総合的に考えると、「ラテシンでの出題に相応しい形式で、素晴らしい物語を参加者に届けることのできた良問」と評価できると思います。
とても楽しく鑑定させていただきました。
次回作を期待しています。
[15年11月02日 20:28]
19
依頼人「からてちょっぷさん」
描きたての名画、遺作です
鉛筆で仕上げと粗い仕上がりですが気に入っています。
【或る画家の遺作】
http://sui-hei.net/mondai/show/19516
個人的にこの問題は
http://sui-hei.net/mondai/show/14708の熱々の文に刺激されて作ったので鑑定は牛削りさんに是非ともお願いしたいです!辛口で大丈夫です!
できれば誘導についてのアドバイスも欲しいですm(_ _)m
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
ご指名いただきありがとうございます。
どうやら自信作でいらっしゃるようですね。
じっくりと鑑定させていただきます。
当問題は要約すれば、「画家が死の間際に爪で紙に跡を付けることで遺作として妻の絵を描いた。妻がその跡をはっきり見るために鉛筆で薄く塗りつぶした」という感じになりますでしょうか。
当問題の魅力は、何といっても解説の圧巻のストーリーですね。
「愛してる」と登場人物に言わせることは簡単です。
それだけでなんとなく、恋愛っぽさは出せるものです。
しかし当作品では、画家は一言も発していません。あえて、なのでしょうか。
彼はただ、一心不乱に紙を引っ掻いただけです。
死に際の病人が引っ掻いただけの紙に、芸術的価値なんかあるわけがない。
作品とすら呼べないでしょう。
でも、そんな無言のガラクタが、何よりも雄弁に、奥さんへの純粋な愛を伝えている。
たった一つの、何の変哲もないアイテムに、ここまで深い意味を持たせるのは至難の技です。
美しく描く自信がなくて今まで人物画を描かなかったとか、筆を持つ力が残されていないとか、そういった障壁の設定の仕方が非常に巧いと思います。
普通なら絵を描くのは諦めるだろうと思わせるからこそ(おそらく画家も、描きたいものが風景がであったなら諦めたでしょう)、それを乗り越えて提出された紙が奥深い感慨を与えてくれるのでしょう。
女性の涙は、小説内で簡単に使うものではないと思います。
しかしこれだけの背景があれば、彼女が涙することにも納得せざるを得ません。
素晴らしい物語でした。
さてここまで解説のストーリーについて講評させていただきましたが、そろそろ問題としての出来などについても触れていきたいと思います。
推察するに、この問題はまず書きたい物語があって、ラテシンで出題できるよう問題文を整えた、という作り方をしているように思います。
物語ありきで作問する場合、物語の一部にベールをかけるだけ、という芸のない問題になりがちですが、当問題はよく工夫されています。
語り手として登場する画家の友人は、解説の物語だけならば不要な存在です。
それをあえて登場させたのは、問題文の「台無しにしていた」という表現をフェアにするためでしょう。
これが地の文に書かれていたら、アンフェアの誹りを免れません。
こういう部分に気を使えるのは出題者として素晴らしい才能だと思います。誇ってください。
一方で、個人的に少し残念なのは、問題文で画家の妻を「女」と表現してしまったこと。
当問題の一番の謎は、「女が絵を台無しにした(ように見えた)のは何故か?」です。
この謎は、女の正体が不明な状態より、女が本来であれば画家の遺作を大事にする立場である妻だと明かした方が、より魅力が増します。
画家の友人であれば妻の顔を知っていても不自然ではありません。
僕なら、女が画家の妻であることを問題文で明かしてしまいます。
まあ、これは好みの問題かもしれません。
続いて、リクエストいただいた「進行について」を見ていきます。
これは項目が多いので箇条書きで一言コメントを。
●2「女は家族ですか?」への「yes 妻です」という回答。
→非常に良いです。ここでyesとだけ答えても、次に「娘ですか?」「妻ですか?」などの質問が機械的に繰り出されるだけなので、参加者の無駄な手間を減らす効果的な補足です。
●3,5,8「女が絵を台無しにした」という前提のもとでの質問に対する「yesですがそもそも」という補足。
→非常に良い補足です。ミスリードを防止しながら、いたずらにネタバラシもしない。何よりこの含みのある回答が新たなクルーとなり、参加者に探求の楽しみを与えていると思います。
●まとめもの随時更新
→今回はベールが厚いので、とても丁寧な配慮だと思います。
●「握力が弱っていました」というヒント
→この重大事項をヒントで明かすのは少しカッコ悪いです。しかし、普通に質問していたらなかなかたどり着けない事柄なので、できれば自然に問題文に組み込めたら良かったと思います。
●31「絵は指で描かれていますか?」への「yes 指というより爪です」という回答。
→爪は当問題の最重要アイテムのひとつです。ここはもう少し我慢して、参加者から爪という言葉が出てくるのを待った方が良かったですね。僕なら「yes! 指を使いました。※ミスリード注意」と答えると思います。
●最後の正解の連発
→これは、是非とも誇っていただきたい現象です。ベールに覆われている間は誰もたどり着けなかった真相が、あることが判明した途端、急に誰の目にも明らかになる、というのは、納得感が高く、進行もうまくいっていた証拠です。素敵なカタルシスを参加者に提供できたと、自信を持ってください。
……ということで、辛口評価のつもりがべた褒めになってしまいましたが、以下完全に余談です。
問題の作り方には、かなり大きく分けて二つあると思います。
(1)核となるネタがまずあり、それを中心に問題文と解説を調整していくパターン
(2)示したい物語がまずあり、それを解説に表示できるような問題文を後付けで作るパターン
(1)が王道だと思います。(2)でウミガメのスープとしての名作問題を作るのはなかなかに至難です。
(1)ならば、核となるネタに水平思考要素が含まれているから、あとはそれを成立させる状況を(無限大の組合せの中から)構築していけばいいのです。
(2)の場合、水平思考要素は示したい物語の中からうまく抜き出してこなければなりません。示したい物語を変更するわけにはいかないため、仮に問題文を作る上で不都合があっても、物語に手を加えられません。
多くの場合、(2)は単に物語の結末部分にベールをかけただけの、トリックのない問題になってしまいがちです。だからこのやり方で作るべきではない、と言うつもりはありませんが、高評価を得るのはかなり難しいと覚悟してください。
僕の問題でいうなら、同じ物語主体に見えても、「正しい時刻」http://sui-hei.net/mondai/show/12226 は、核となるネタをうまく成立させる状況を考えていくうちに、解説が長くなっていったので、(1)の作り方だったと言えます。核心部分以外は柔軟性を持たせて作ったため、ウミガメのスープとしても高評価をいただけました。
一方、「うしけずりのはつこいのはなし」シリーズhttp://sui-hei.net/mondai/show/12288 は、解説が実話であるため融通が利かず、ウミガメのスープとしての質はあまり高くなかったと自己評価しています。
今回の「或る画家の遺作」は、ベールが厚く、トリックが弱い気もしますが、「台無しにするように見える行為が実は絵画を完成させる行為だった」という逆転の発想も含まれています。
また、語り手として画家の友人を登場させるなど、問題としての完成度を高めるために物語の一部を変えていく融通性を持っている点も良いと思います。
と、余談が長くなってしまいましたが、当問題について総合的に考えると、「ラテシンでの出題に相応しい形式で、素晴らしい物語を参加者に届けることのできた良問」と評価できると思います。
とても楽しく鑑定させていただきました。
次回作を期待しています。
[15年11月02日 20:28]
[222643]tsuna[ラテシンまとめ]
17
依頼人「コウCHAさん」
最近結婚した男友達のエピソードですが、結婚式当日まで無対策のまま迎えてたら破談してたかもしれない危機感があったそうです。
『穴があったら埋めたい?』
http://sui-hei.net/mondai/show/19377
鑑定して頂けましたらどなたでも。
鑑定よろしくお願い申し上げます。
じゃかじゃん
鑑定士「甘木さん」
一見すると「出来事」と「埋めている穴」に二つが何か当てれば解決できるような20の扉形式のようですが、実はもう一捻りしたトリックが隠されていてFAをするためにはもう一歩踏み込まねばならない……というシンプルながらも非常に楽しめる問題ですね!
あえて意見するならば、上記の「一見すると」の印象が参加者の参加意欲(要はチャームの高さ)を左右する面があるところでしょうか。
実際の解説には一筋縄ではいかないトリックが隠されていますが、問題文を読んだ時点では「あぁ、これは20の扉のような物当てなんだな」と思われてしまい、「何?」ではなく「何故?」を解くウミガメを求める参加者からはスルーされるのではないかと考えました。(事実、この問題はウミガメ以上に20の扉要素が強いです)
ベールが厚めの問題ですが、思い切って最初の「出来事」は問題文の時点で明かした状態にしたり、「僕」の職業を工事関係者等にして「埋めている穴」のイメージを誤魔化したりするような『要点を隠すのではなく、無理のない先入観や自然な思い込みでミスリードさせる』タイプの問題文にするという手もありだと思います。
[15年11月02日 20:27]
17
依頼人「コウCHAさん」
最近結婚した男友達のエピソードですが、結婚式当日まで無対策のまま迎えてたら破談してたかもしれない危機感があったそうです。
『穴があったら埋めたい?』
http://sui-hei.net/mondai/show/19377
鑑定して頂けましたらどなたでも。
鑑定よろしくお願い申し上げます。
じゃかじゃん
鑑定士「甘木さん」
一見すると「出来事」と「埋めている穴」に二つが何か当てれば解決できるような20の扉形式のようですが、実はもう一捻りしたトリックが隠されていてFAをするためにはもう一歩踏み込まねばならない……というシンプルながらも非常に楽しめる問題ですね!
あえて意見するならば、上記の「一見すると」の印象が参加者の参加意欲(要はチャームの高さ)を左右する面があるところでしょうか。
実際の解説には一筋縄ではいかないトリックが隠されていますが、問題文を読んだ時点では「あぁ、これは20の扉のような物当てなんだな」と思われてしまい、「何?」ではなく「何故?」を解くウミガメを求める参加者からはスルーされるのではないかと考えました。(事実、この問題はウミガメ以上に20の扉要素が強いです)
ベールが厚めの問題ですが、思い切って最初の「出来事」は問題文の時点で明かした状態にしたり、「僕」の職業を工事関係者等にして「埋めている穴」のイメージを誤魔化したりするような『要点を隠すのではなく、無理のない先入観や自然な思い込みでミスリードさせる』タイプの問題文にするという手もありだと思います。
[15年11月02日 20:27]
[222640]tsuna[ラテシンまとめ]
16
依頼人「まりむうさん」
これ、バス運転手の仕事をしている人から聞いたエピソードなのですが・・・。
『ぶち壊しじゃないか!』
http://sui-hei.net/mondai/show/18606
その運転手がエピソードを体験した場所から最も近い地名を名前にしている水上さんお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「水上さん」
まりむうさんや、ちょっと厳しい鑑定になりますが、これも愛です。愛、便利な言葉だね。
チャーム・・・問題文の締めくくりにもあるように、謎を提示するのではなく、状況を補完して物語の全容の解明するのがFA条件。
今回の問題文だと「どういう状況で何がぶち壊しになったのか」を当てる問題です。
このようないわゆる状況当ての問題は明確な謎がないため、必然的にチャームは低くなってしまいます。
それでも魅力のあるクルーを使用したり味付けをしたりと、問題文の雰囲気を高めてチャームを上げることもできますが、
今回の問題文は短文かつシンプル。やはりチャームが弱いかなと感じます。
クルー・・・「バスの運転手」「ぶち壊し」ですね。
ベール・・・「バスで移動していること」「その車中で風景を見ていること」「バスの運転手の余計な一言」「ぶち壊しになった何か」
クルーに対してベールが多いですね。
トリック・・・特にトリックは使われていないです。
総評として気になるのはやはりチャームの弱さ。余計なことを言ったことが原因で何かがぶち壊しになる。
これは別段不思議なことでもなく、むしろ当たり前の結果ですよね。
何を言ったのか、何がぶち壊しになったのかが隠れているだけで、根本的にそこには謎がないんです。
「余計な一言を言ったのにみんなハッピーになった」これではじめて謎と呼べるでしょう。
あともう一点はベールの厚さ。今回のクルーである「ぶち壊し」は、問題文上の状況から「雰囲気」がすぐに導き出せますね。
余計な一言のあとに「ぶち壊し」になるものとくれば、まず「雰囲気」が一番最初に思い浮かぶでしょう。
ですので「雰囲気」はベールにせずに問題文にあらかじめあったほうが参加者にとっては親切です。
もうひとつのクルーである「バスの運転手」から読み取れるのは「バスで移動していること」のみ。
それ以外の情報はヒントなし(まあ実際には誘導の際に追加できますが)で参加者は情報を集めなくてはいけません。
ウミガメのスープの制約上、参加者はYESNOで答えられる質問のみで問題文上で起こりえる可能性の芽を摘み、
状況を絞り込んでいく。それはとても作業的で参加者を退屈にさせてしまう危惧があります。
今回の場合は誘導の際のヒントの采配がとてもバランスが良かったので、参加者もストレスなく問題を楽しめたかと思いますが、
もし誘導がYESNOのみであったらこの問題文では穴埋めの為の質問ばかりが増えてしまいますね。
問題を作成するにあたり私がお勧めするのは、問題の締めである問い掛けの部分を必ず「一体なぜか?」
のようなWHYを問うものにすることです。
そうすると問い掛けの部分と主文との整合性を合わせるためには、かならず問題文中に謎が必要となります。
状況補完問題はちゃんと問題文に謎が作れるようになってから。
ウミガメのスープの味の決め手はなんと言っても「謎」です。
参加者に問題文を見て「なにこれ!? 美味そう!」って思っていただける、そんなスープ作りを心がけましょう。
[15年11月02日 20:25]
16
依頼人「まりむうさん」
これ、バス運転手の仕事をしている人から聞いたエピソードなのですが・・・。
『ぶち壊しじゃないか!』
http://sui-hei.net/mondai/show/18606
その運転手がエピソードを体験した場所から最も近い地名を名前にしている水上さんお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「水上さん」
まりむうさんや、ちょっと厳しい鑑定になりますが、これも愛です。愛、便利な言葉だね。
チャーム・・・問題文の締めくくりにもあるように、謎を提示するのではなく、状況を補完して物語の全容の解明するのがFA条件。
今回の問題文だと「どういう状況で何がぶち壊しになったのか」を当てる問題です。
このようないわゆる状況当ての問題は明確な謎がないため、必然的にチャームは低くなってしまいます。
それでも魅力のあるクルーを使用したり味付けをしたりと、問題文の雰囲気を高めてチャームを上げることもできますが、
今回の問題文は短文かつシンプル。やはりチャームが弱いかなと感じます。
クルー・・・「バスの運転手」「ぶち壊し」ですね。
ベール・・・「バスで移動していること」「その車中で風景を見ていること」「バスの運転手の余計な一言」「ぶち壊しになった何か」
クルーに対してベールが多いですね。
トリック・・・特にトリックは使われていないです。
総評として気になるのはやはりチャームの弱さ。余計なことを言ったことが原因で何かがぶち壊しになる。
これは別段不思議なことでもなく、むしろ当たり前の結果ですよね。
何を言ったのか、何がぶち壊しになったのかが隠れているだけで、根本的にそこには謎がないんです。
「余計な一言を言ったのにみんなハッピーになった」これではじめて謎と呼べるでしょう。
あともう一点はベールの厚さ。今回のクルーである「ぶち壊し」は、問題文上の状況から「雰囲気」がすぐに導き出せますね。
余計な一言のあとに「ぶち壊し」になるものとくれば、まず「雰囲気」が一番最初に思い浮かぶでしょう。
ですので「雰囲気」はベールにせずに問題文にあらかじめあったほうが参加者にとっては親切です。
もうひとつのクルーである「バスの運転手」から読み取れるのは「バスで移動していること」のみ。
それ以外の情報はヒントなし(まあ実際には誘導の際に追加できますが)で参加者は情報を集めなくてはいけません。
ウミガメのスープの制約上、参加者はYESNOで答えられる質問のみで問題文上で起こりえる可能性の芽を摘み、
状況を絞り込んでいく。それはとても作業的で参加者を退屈にさせてしまう危惧があります。
今回の場合は誘導の際のヒントの采配がとてもバランスが良かったので、参加者もストレスなく問題を楽しめたかと思いますが、
もし誘導がYESNOのみであったらこの問題文では穴埋めの為の質問ばかりが増えてしまいますね。
問題を作成するにあたり私がお勧めするのは、問題の締めである問い掛けの部分を必ず「一体なぜか?」
のようなWHYを問うものにすることです。
そうすると問い掛けの部分と主文との整合性を合わせるためには、かならず問題文中に謎が必要となります。
状況補完問題はちゃんと問題文に謎が作れるようになってから。
ウミガメのスープの味の決め手はなんと言っても「謎」です。
参加者に問題文を見て「なにこれ!? 美味そう!」って思っていただける、そんなスープ作りを心がけましょう。
[15年11月02日 20:25]
[222638]tsuna[ラテシンまとめ]
15
依頼人「ロシア人形さん」
こちらも頑固な叔父が保管してる物なんですが……
ウミガメのスープを一つ……え?売り切れ?
http://sui-hei.net/mondai/show/19156
こちらはディダムズさんの理路整然とした分析で叔父に分からせてほしいです。
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
ほぉ~、叔父様が。これは慎重に鑑定させていただく必要がありますね。
まずは問題の要点を抽出します。
謎は「なぜスープが早く売り切れたか」解説は「サメが現れて泳げなくなった人たちが殺到したから」と言ったところでしょう。
解説に至るロジックとしては「突然泳げなくなる→お客さんが殺到して売り切れる」という実際にありそうなもので納得感は抜群です。
トリックとしては擬人化、彼 = サメ (スープ = 海水)ですね。ただし、こちらは見抜かなくても解答可能なので、クルーとしてのトリックになるでしょう。
また、「お客が増える」でも「料理の数が減る」でもなく、「海水浴が出来なくなり、時間が前倒しになる」というアイデアも水平思考的です。
天気や店の立地など、問題文をイメージしやすくするクルー描写も素晴らしいです。
気になる点があるとすれば、やはりチャームがやや低いことでしょうか。
原因としては「別解が比較的多い」というのが挙げられます。
「客が多かった」「仕入れが少なかった」「前日にテレビで取り上げられた」などが比較的簡単に考えられてしまうため、謎の不思議さや矛盾がやや薄く感じられてしまいます。
「海水浴客はむしろ普段より少なかったのに」として矛盾した感じを出したり、「限定30食」などと数を限定して別解を潰すなどのクルーを追加してみる(または、下記のようにサメとの関係性を明確にしてみる)とさらに良くなるかもしれませんね。
また、これは好みの問題ですが、「トリックを解かなくても正解が出せる」という点はややもったいないかなと思います。
「人間の主人公が店でスープを飲んでいたところ、サメ騒動でお客が流れて来た」でも、違和感なく成立してしまうので、別解潰しも兼ねて、「彼が海でスープを飲んでいたこと」が「早く売り切れた原因」であるという関係性をちゃんと記載してみても良いかもしれません。
比喩と擬人化のトリック部分と、現実的で妥当なアイデア部分の両方が楽しめる一挙両得な傑作だと思います。
叔父様と一緒に、大切になさってください。
[15年11月02日 20:24]
15
依頼人「ロシア人形さん」
こちらも頑固な叔父が保管してる物なんですが……
ウミガメのスープを一つ……え?売り切れ?
http://sui-hei.net/mondai/show/19156
こちらはディダムズさんの理路整然とした分析で叔父に分からせてほしいです。
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
ほぉ~、叔父様が。これは慎重に鑑定させていただく必要がありますね。
まずは問題の要点を抽出します。
謎は「なぜスープが早く売り切れたか」解説は「サメが現れて泳げなくなった人たちが殺到したから」と言ったところでしょう。
解説に至るロジックとしては「突然泳げなくなる→お客さんが殺到して売り切れる」という実際にありそうなもので納得感は抜群です。
トリックとしては擬人化、彼 = サメ (スープ = 海水)ですね。ただし、こちらは見抜かなくても解答可能なので、クルーとしてのトリックになるでしょう。
また、「お客が増える」でも「料理の数が減る」でもなく、「海水浴が出来なくなり、時間が前倒しになる」というアイデアも水平思考的です。
天気や店の立地など、問題文をイメージしやすくするクルー描写も素晴らしいです。
気になる点があるとすれば、やはりチャームがやや低いことでしょうか。
原因としては「別解が比較的多い」というのが挙げられます。
「客が多かった」「仕入れが少なかった」「前日にテレビで取り上げられた」などが比較的簡単に考えられてしまうため、謎の不思議さや矛盾がやや薄く感じられてしまいます。
「海水浴客はむしろ普段より少なかったのに」として矛盾した感じを出したり、「限定30食」などと数を限定して別解を潰すなどのクルーを追加してみる(または、下記のようにサメとの関係性を明確にしてみる)とさらに良くなるかもしれませんね。
また、これは好みの問題ですが、「トリックを解かなくても正解が出せる」という点はややもったいないかなと思います。
「人間の主人公が店でスープを飲んでいたところ、サメ騒動でお客が流れて来た」でも、違和感なく成立してしまうので、別解潰しも兼ねて、「彼が海でスープを飲んでいたこと」が「早く売り切れた原因」であるという関係性をちゃんと記載してみても良いかもしれません。
比喩と擬人化のトリック部分と、現実的で妥当なアイデア部分の両方が楽しめる一挙両得な傑作だと思います。
叔父様と一緒に、大切になさってください。
[15年11月02日 20:24]
[222637]tsuna[ラテシンまとめ]
14
依頼人「ロシア人形さん」
叔父が「本物だ!」と言って聞かないのですが……
真っ青な顔
http://sui-hei.net/mondai/show/19238
是非辛口なアザゼルさんに叔父を黙らせてほしいです。
じゃかじゃん
鑑定士「アザゼルさん」
暗闇に浮かび上がる顔。
それは突然青ざめると
と書いて有りますが解説を読むと浮かび上がった顔はその時点で青ざめてますね?
11の質問もNOではないのでは?(光が反射して写っているのだから)
更に問題文からすると部屋が真っ暗でないと成立しませんが参加者はそこに突っ込んでいません
これらを自然に問題文に組み込めると魅力が数段上がります
因みに他の方の問題ですが エチなゲーム中に電源が落ちたので自分の顔がモニターに写った……エチゲーム中の俺はこんな顔を… のようなのがありました
[15年11月02日 20:23]
14
依頼人「ロシア人形さん」
叔父が「本物だ!」と言って聞かないのですが……
真っ青な顔
http://sui-hei.net/mondai/show/19238
是非辛口なアザゼルさんに叔父を黙らせてほしいです。
じゃかじゃん
鑑定士「アザゼルさん」
暗闇に浮かび上がる顔。
それは突然青ざめると
と書いて有りますが解説を読むと浮かび上がった顔はその時点で青ざめてますね?
11の質問もNOではないのでは?(光が反射して写っているのだから)
更に問題文からすると部屋が真っ暗でないと成立しませんが参加者はそこに突っ込んでいません
これらを自然に問題文に組み込めると魅力が数段上がります
因みに他の方の問題ですが エチなゲーム中に電源が落ちたので自分の顔がモニターに写った……エチゲーム中の俺はこんな顔を… のようなのがありました
[15年11月02日 20:23]
[222636]tsuna[ラテシンまとめ]
13
依頼人「からてちょっぷさん」
【他薦です】倉庫にあった戦争体験談の本に押し花されてました。
『戦火に咲く華』
http://sui-hei.net/mondai/show/10727
出題者のアザゼルさん以外に鑑定をお願いしたいです。
じゃかじゃん
鑑定士「3000才さん」
状況を説明してくださいという問いかけですが、
大事にしているラテの花を踏みつぶした理由<Why>を問うものです。
謎はシンプルな一点。
ラテの花に関する謎を見抜くことです。
フィクションの設定が強い場合、どうしてもとっつきにくかったり、納得感が出ないことがありますが、
3行目にある戦争やけが人が明確なクルーとして機能しています。
3行目がなくても問題が成立しますし、それでも十分な良問となったと思いますが、
この3行目を入れたのが、難易度のバランスと納得度の観点から、成功をおさめています。
さすがです。
[15年11月02日 20:21]
13
依頼人「からてちょっぷさん」
【他薦です】倉庫にあった戦争体験談の本に押し花されてました。
『戦火に咲く華』
http://sui-hei.net/mondai/show/10727
出題者のアザゼルさん以外に鑑定をお願いしたいです。
じゃかじゃん
鑑定士「3000才さん」
状況を説明してくださいという問いかけですが、
大事にしているラテの花を踏みつぶした理由<Why>を問うものです。
謎はシンプルな一点。
ラテの花に関する謎を見抜くことです。
フィクションの設定が強い場合、どうしてもとっつきにくかったり、納得感が出ないことがありますが、
3行目にある戦争やけが人が明確なクルーとして機能しています。
3行目がなくても問題が成立しますし、それでも十分な良問となったと思いますが、
この3行目を入れたのが、難易度のバランスと納得度の観点から、成功をおさめています。
さすがです。
[15年11月02日 20:21]
[222633]tsuna[ラテシンまとめ]
12
依頼人「kirakuさん」
南魚沼に住む伯父が持っていたものです。
白米嫌い
http://sui-hei.net/mondai/show/14706
牛削りさんに鑑定をお願いしたいです。よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
ご指名ということで、張り切って鑑定させていただきます。
僕の出身地をご存知の上でのご指名でしょうか? 光栄です。
この問題は、「おこげが欲しかったけれど、白いキラキラのご飯を盛られて残念だった」と要約できるでしょうか。
トリックとしては、
・自宅での食事と思わせ、実はキャンプ場だった。
・みんなキラキラのご飯が好きなものだと思わせ、実はカメタはおこげ入りの方が好みだった。
という二つの先入観トリックが用いられています。
どちらも、誤った先入観へ無理やり誘っている様子がなく、「あえて詳細を記述しない」ことで、「参加者が勝手に」誤解する、という、先入観トリックの中では非常に綺麗なタイプといえるでしょう。
このタイプのトリックを用いるには、日常あらゆることに目を光らせ、先入観の潜んでいる物事を見つけ出さなければならず、題材への着眼点という視点ではかなり高く評価できます。
また、問題文の「キラキラした美味しそうなご飯」という記述は、あたかも目の前にいい匂いの湯気を上げたご飯があるかのようで、食欲を掻き立てます。そのシズル感たっぷりの描写が、解説のお焦げご飯とのギャップを実にうまく演出していると思います。
「キャンプの飯はおこげが食べたくなるもの」という事象がどこまで一般的か、という懸念はありますが、解説を読めば納得できる範囲なので、まあ問題はないでしょう。
シンプルな日常の謎で、ご飯が食べたくなる素敵な問題でした。
以下は余談になります。
私見ですが、先入観トリックはあくまで「おまけ」であるべきだと思っています。
メインに興味深い論理展開や深淵な物語があって、それをより面白く引き立てるための味付けとして使われるべきだと思うのです。
歴代の先入観トリックの名作を見ても、先入観トリックだけで成り立っている作品はほとんどありません。
先入観が解けてはい終わり、という作品はなかなか高い評価はもらえないものです。
手前味噌で恐縮ですが、「酔っ払いの戯言」http://sui-hei.net/mondai/show/14403は、先入観トリックが解けた後も、(簡単ですが)推理の余地がありました。
逆に「ナルシスト教師の憤慨」http://sui-hei.net/mondai/show/14144は、先入観トリックのみで作ったため、参加者に十分な満足感を与えることができなかったようです。
先入観トリックを用いようとする時、より高みを狙うのであれば、以下のことに気をつけてみてください。
【その問題から先入観を排除しても、問題として成り立つか】
先入観を排除すると問題にならないということであれば、再考の必要があるかもしれません。
ちなみに先述の「酔っ払いの戯言」から先入観を取り払うと、こんな問題になります。
「エイキチが開封済みのポテチの開いていない側を掴もうとすると、ジュンペイは慌てて止めた。何故だろう?」
非常に簡単ながら、「開いていない側を掴む→開いている側は下になる→中身がこぼれる」という論理展開が存在します。よって先入観を排除したとしても、問題としては成り立つつくりになっています。
今回の「白米嫌い」を拝見するに、どうも先入観トリックのみで成り立っているように思えます。トリック自体が綺麗なので好きな人は好きですが、多くの人に満足してもらえるかといえば、疑問です。
「白米が万人の好物だと思わせ、実はこの主人公はおこげ好きだった」からさらにもう1ステップ、論理展開を用意しておけば、より面白かったのではないかと思います。
とまあ、例によって余談が長くなってしまいました。
重箱の隅をつつくような指摘をしましたが、短い描写で情景や食欲を掻き立てる、臨場感あふれる問題でした。
ぜひこれに満足せずに、さらに高みを目指していただきたいと思います。
[15年11月02日 20:19]
12
依頼人「kirakuさん」
南魚沼に住む伯父が持っていたものです。
白米嫌い
http://sui-hei.net/mondai/show/14706
牛削りさんに鑑定をお願いしたいです。よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
ご指名ということで、張り切って鑑定させていただきます。
僕の出身地をご存知の上でのご指名でしょうか? 光栄です。
この問題は、「おこげが欲しかったけれど、白いキラキラのご飯を盛られて残念だった」と要約できるでしょうか。
トリックとしては、
・自宅での食事と思わせ、実はキャンプ場だった。
・みんなキラキラのご飯が好きなものだと思わせ、実はカメタはおこげ入りの方が好みだった。
という二つの先入観トリックが用いられています。
どちらも、誤った先入観へ無理やり誘っている様子がなく、「あえて詳細を記述しない」ことで、「参加者が勝手に」誤解する、という、先入観トリックの中では非常に綺麗なタイプといえるでしょう。
このタイプのトリックを用いるには、日常あらゆることに目を光らせ、先入観の潜んでいる物事を見つけ出さなければならず、題材への着眼点という視点ではかなり高く評価できます。
また、問題文の「キラキラした美味しそうなご飯」という記述は、あたかも目の前にいい匂いの湯気を上げたご飯があるかのようで、食欲を掻き立てます。そのシズル感たっぷりの描写が、解説のお焦げご飯とのギャップを実にうまく演出していると思います。
「キャンプの飯はおこげが食べたくなるもの」という事象がどこまで一般的か、という懸念はありますが、解説を読めば納得できる範囲なので、まあ問題はないでしょう。
シンプルな日常の謎で、ご飯が食べたくなる素敵な問題でした。
以下は余談になります。
私見ですが、先入観トリックはあくまで「おまけ」であるべきだと思っています。
メインに興味深い論理展開や深淵な物語があって、それをより面白く引き立てるための味付けとして使われるべきだと思うのです。
歴代の先入観トリックの名作を見ても、先入観トリックだけで成り立っている作品はほとんどありません。
先入観が解けてはい終わり、という作品はなかなか高い評価はもらえないものです。
手前味噌で恐縮ですが、「酔っ払いの戯言」http://sui-hei.net/mondai/show/14403は、先入観トリックが解けた後も、(簡単ですが)推理の余地がありました。
逆に「ナルシスト教師の憤慨」http://sui-hei.net/mondai/show/14144は、先入観トリックのみで作ったため、参加者に十分な満足感を与えることができなかったようです。
先入観トリックを用いようとする時、より高みを狙うのであれば、以下のことに気をつけてみてください。
【その問題から先入観を排除しても、問題として成り立つか】
先入観を排除すると問題にならないということであれば、再考の必要があるかもしれません。
ちなみに先述の「酔っ払いの戯言」から先入観を取り払うと、こんな問題になります。
「エイキチが開封済みのポテチの開いていない側を掴もうとすると、ジュンペイは慌てて止めた。何故だろう?」
非常に簡単ながら、「開いていない側を掴む→開いている側は下になる→中身がこぼれる」という論理展開が存在します。よって先入観を排除したとしても、問題としては成り立つつくりになっています。
今回の「白米嫌い」を拝見するに、どうも先入観トリックのみで成り立っているように思えます。トリック自体が綺麗なので好きな人は好きですが、多くの人に満足してもらえるかといえば、疑問です。
「白米が万人の好物だと思わせ、実はこの主人公はおこげ好きだった」からさらにもう1ステップ、論理展開を用意しておけば、より面白かったのではないかと思います。
とまあ、例によって余談が長くなってしまいました。
重箱の隅をつつくような指摘をしましたが、短い描写で情景や食欲を掻き立てる、臨場感あふれる問題でした。
ぜひこれに満足せずに、さらに高みを目指していただきたいと思います。
[15年11月02日 20:19]
[222632]tsuna[ラテシンまとめ]
11
依頼人「花鳥さん」
我が家で大事に保管されていた一品です
『白雪姫を殺した幸福なお妃様』
http://sui-hei.net/mondai/show/19490
解説と人物の内面に重きをおいた作品でした。
もっと誘導が上手く出来ればよかったなと思う残念な一品ですが、大事にされていた一品です。
鑑定士は誘導とクルーに対して的確に判断できるかたをお願いしたいです!
じゃかじゃん
鑑定士「Takaさん」
今回も【問題文】【解説】【誘導】【総評】の4つの項目で見ていきたいと思います。
【問題文】
とてもシンプルで読みやすく、殺されてしまったのに幸福だったのは何故か?と謎が明確になっているとてもいい問題文だと思います。
今回、一つしか質問がありませんが、【鉄の靴】というクルーは解説やFAに全く関係がないので省いてしまってもよかったかもしれません。
シンプルな問題文ですので、クルーがお妃、生き返った白雪姫、鉄の靴、幸福と、少なくなっています。このくらいシンプルにするのであればそこから話が膨らむようなクルーのチョイスをする方が参加者に優しい問題文になったのではないかと思います。
【解説】
問題文とは対照的で、濃厚なストーリーになっています。お妃の幼少期から殺されるまで忠実に書かれており、白雪姫というお話がお妃のお話かのような印象を受けるいい解説だったと思います。
しかし、解説が濃厚であるが故に出題者としてはオールストーリーを理解していただきたいという欲望が出てしまいがちです。しかしそれは参加者には理解し難く、する為には多大な質問をぶつけないと繋げることが出来ません。解説が濃厚な分、問題文がシンプル過ぎると掘り出す内容も多大となります。解説先行型で問題を作るときは【謎を明確にし、その謎に繋がるクルーで問題文を作成すること】、そして【ストーリーは読ませる為に、細部まで当てさせないこと】でより、参加者を楽しませることが出来ると思います。
【誘導】
今回の問題はやはり誘導がかなり重要だったと思います。
先ほども言いましたが、細部まで当てさせると長くなり、ミスリードにも繋がります。良い質問も謎に直結するものを選んで判定していく必要があります。
まず、質問9。ミスリードにはなりませんでしたが、実際のストーリーと違わないのであれば、相違点がありますか?との質問はNOだったのではないかと思います。質問10.12.14.15の良質は謎に直結していないので良質にしないほうがよかったです。(鏡を登場人物としていないのなら)
謎の答えとするなら、【真実しか言わない鏡が自分を大切だと言ってくれたから】というのがスマートな答えだと思います。
どれだけここに近づかせるか。それが出題者の腕の見せ所です。しかし、謎を作ったものの、どれが重要なとこなのか。それをはっきりわかっていなければ流れるような誘導は出来ません。
あと、一つ気になったのがYesNOの使い方です。YesNOは答えではありません。ウミガメのスープはYesかNOかで答えるものです。なので、YesNOは【重要ではない】時に使うか、【質問がYesな所もあり、NOな所もある】時に使うものだと思います。後者の場合は何がYesなのか、何がNOなのかそれをはっきり補足する必要があります。それが解いてもらってる出題者の優しさではないでしょうか。
【総評】
解説は言うことありません。とても濃厚に出来ています。その分、クルーやチャームがもう少し凝らしてもよかったのではないかと思いました。
クルーである程度重要な部分を出し、チャームをはっきりさせると、誘導もしやすく参加者も深みにはまりすぎなかったんじゃないかと思いました。
しかし、それを差し引いても解説の凝りが半端ないので解説を読むことで楽しく終わることの出来るいい問題だったと思います。
[15年11月02日 20:17]
11
依頼人「花鳥さん」
我が家で大事に保管されていた一品です
『白雪姫を殺した幸福なお妃様』
http://sui-hei.net/mondai/show/19490
解説と人物の内面に重きをおいた作品でした。
もっと誘導が上手く出来ればよかったなと思う残念な一品ですが、大事にされていた一品です。
鑑定士は誘導とクルーに対して的確に判断できるかたをお願いしたいです!
じゃかじゃん
鑑定士「Takaさん」
今回も【問題文】【解説】【誘導】【総評】の4つの項目で見ていきたいと思います。
【問題文】
とてもシンプルで読みやすく、殺されてしまったのに幸福だったのは何故か?と謎が明確になっているとてもいい問題文だと思います。
今回、一つしか質問がありませんが、【鉄の靴】というクルーは解説やFAに全く関係がないので省いてしまってもよかったかもしれません。
シンプルな問題文ですので、クルーがお妃、生き返った白雪姫、鉄の靴、幸福と、少なくなっています。このくらいシンプルにするのであればそこから話が膨らむようなクルーのチョイスをする方が参加者に優しい問題文になったのではないかと思います。
【解説】
問題文とは対照的で、濃厚なストーリーになっています。お妃の幼少期から殺されるまで忠実に書かれており、白雪姫というお話がお妃のお話かのような印象を受けるいい解説だったと思います。
しかし、解説が濃厚であるが故に出題者としてはオールストーリーを理解していただきたいという欲望が出てしまいがちです。しかしそれは参加者には理解し難く、する為には多大な質問をぶつけないと繋げることが出来ません。解説が濃厚な分、問題文がシンプル過ぎると掘り出す内容も多大となります。解説先行型で問題を作るときは【謎を明確にし、その謎に繋がるクルーで問題文を作成すること】、そして【ストーリーは読ませる為に、細部まで当てさせないこと】でより、参加者を楽しませることが出来ると思います。
【誘導】
今回の問題はやはり誘導がかなり重要だったと思います。
先ほども言いましたが、細部まで当てさせると長くなり、ミスリードにも繋がります。良い質問も謎に直結するものを選んで判定していく必要があります。
まず、質問9。ミスリードにはなりませんでしたが、実際のストーリーと違わないのであれば、相違点がありますか?との質問はNOだったのではないかと思います。質問10.12.14.15の良質は謎に直結していないので良質にしないほうがよかったです。(鏡を登場人物としていないのなら)
謎の答えとするなら、【真実しか言わない鏡が自分を大切だと言ってくれたから】というのがスマートな答えだと思います。
どれだけここに近づかせるか。それが出題者の腕の見せ所です。しかし、謎を作ったものの、どれが重要なとこなのか。それをはっきりわかっていなければ流れるような誘導は出来ません。
あと、一つ気になったのがYesNOの使い方です。YesNOは答えではありません。ウミガメのスープはYesかNOかで答えるものです。なので、YesNOは【重要ではない】時に使うか、【質問がYesな所もあり、NOな所もある】時に使うものだと思います。後者の場合は何がYesなのか、何がNOなのかそれをはっきり補足する必要があります。それが解いてもらってる出題者の優しさではないでしょうか。
【総評】
解説は言うことありません。とても濃厚に出来ています。その分、クルーやチャームがもう少し凝らしてもよかったのではないかと思いました。
クルーである程度重要な部分を出し、チャームをはっきりさせると、誘導もしやすく参加者も深みにはまりすぎなかったんじゃないかと思いました。
しかし、それを差し引いても解説の凝りが半端ないので解説を読むことで楽しく終わることの出来るいい問題だったと思います。
[15年11月02日 20:17]
[222630]tsuna[ラテシンまとめ]
10
依頼人「ゴトーレーベルさん」
うちの家宝です。代々大事に便所に飾っています。
『鴉』
http://sui-hei.net/mondai/show/18471
自分なりに先入観トリックをがんばった問題です。作っている最中は「ああしたほうがいいかな、こうしたほうがいいかな」といろいろ迷ってこの形になりました。
鑑定士は、先入観トリックの大家の方が多々おられますが、最近あまりお見かけせず、今年6月登録の人間にはこれまでほとんど交流させていただく機会がなかったruxyoさんにお願いしたいと思います。
よろしくお願いします!そしてまた出題も待ってます!
じゃかじゃん
鑑定士「ruxyoさん」
私の鑑定では主に「参加者目線」、「出題者目線」の2つから問題を評価していこうと思います。私の中に封印されてる2つの人格です。
また、ポジティブな評価を「○」、ネガティブな評価を「△」で表していますので、今後私の鑑定を見る際は参考にしてください。
ちなみに、チャームやらトリックやら難しい要素分析は出てきません。わかんないもん。
それでは改めて、センエツながら私ruxyoが、ゴトーレーベルさん作『鴉』の鑑定をさせていただきます!
参加者目線・・・
○問題文
問題文を一目見て想像したのは、「非現実的ホラー」です。赤文字の「カラス」「私を見ていた」という不吉なワードと、私の死がマッチして、不気味な印象を与えてくれます。
本家にもありそうな微妙な不安感が、参加者に「解きたい」と思わせてくれるでしょう。
○状況
この問題に使われている状況・・・列車の上(外)で敵と一対一、という状況。
これを現実で見る機会は(映画などを除いて)無いと言っても過言ではありません。
しかしながら、この状況を想像することはそこまで難しくありません。
本家ウミガメでもそうであるように、「無さそうだけど、ありえなくはない」という絶妙な状況が、問題の難易度と納得度を両立させてくれています。
△解説
ネガティブな評価を挙げるならば、解説についてです。
状況を見るに、スーツの男にはとても座っている余裕はありません。
この状況では突然「よいしょ」と座るとは考えづらく、咄嗟に急いでかがんだと考えるのが自然な気がします。
当然ながら、解説を見ても「しゃがみこむ」や「かがむように座った」とあります。
また、「何かの気配を感じて右を向くと」とありますが、これは後ろを向く途中の動作でたまたま右を向いていただけです。
私としては「何かの気配を感じて後ろを向いたつもり」のはずですので、
これをこのまま私目線で書いてしまうと、「私」が「私の行動」について嘘をついていることになります。
以上の細かい描写が引っかかり、納得度を僅かに下げている要因になってしまっていると思います。
・・・以上です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続いて、出題者目線・・・
○先入観づくり
問題文と解説を見た感想は、「先入観やひっかけを率先して作っている!えらい!」です。
「スーツを着た男」「疲れる」「立ち続け」などのワードは、仕事で電車に長時間揺られて疲れきっているような印象を与え、
「カラス」は、男の死の原因や、「何かの気配」=「後ろから迫ってくるトンネルの気配」をミスリードするための罠、といったところでしょうか?
(違ってたらごめんなさい!)
ともあれ、「ここをこうして引っかけてやろう」「ここはこういう描写の方が上手いかな?」という試行錯誤が感じられます。素晴らしい心がけです。
ここまで書いていて気付きましたが、ゴトーさんの紹介文まんまですね。ぐぬぬ。
△問題文
上記した「先入観を作ろう」とするあまり、文章が不自然になり、露骨になってしまっている印象を受けました。
この問題で私が引っかかった部分は、
「その車両」・・・あえて「電車」と書かないのは、電車ではないからかな?
「そして私は死んだ」・・・「そして」って言うことはカラスは関係ないのかな?
この2点です。そして、この2点を解かれると、この問題は途端に解きやすくなります。
言わば問題の「急所」でもあるので、関係ない描写を混ぜて臭みを消すか、別の表現を選んだほうが良かったかもしれません。
あるいは、削れるところを削ってみるのも一つの手かもしれません。
例えるならば、「見張りがたくさんいる場所に大切なものがある」のと同じで、勘のいい方ならきっと突っ込んでくるでしょう。
しかしながら、ある程度のヒントを盛り込むことも大事な要素なので、あまり気にする必要は無いかもしれません。
ちなみに私はすぐに解かれると悔しいのでかなり気にします。ちくしょうスナイパー軍団め。
△「そして」
問題文中で最も気になった部分です。
「そして」の一文が入ることで、そこより前からの因果関係が薄れているように感じます。
つまり、参加者に「カラスと死の因果関係は薄いのではないか?」と感づかれる可能性が高い書き方と言えます。
この問題では「カラスと死の間に関係が有るように見せる」ほうがより効果的だったかもしれません。
・・・以上です。
★総評・ワンポイントなど(個人的な好み。お好みで参考にしてください)
私個人としてはかなり好みの問題で、先入観、状況、題材、どれも面白い問題だと思います。
ただ、「そして」で区切られている部分だけが非常に惜しい、という印象です。
狙ってやるミスリードはさり気なく。これ鉄則です。
「カラスが死の原因に関与しているかどうか」にすら焦点が当たらないよう、
「カラスが死の原因だとして、一体どうやって?」と思わせる事ができれば、更に良くなる問題ではないかと思います。
難しいこととは思いますが、先入観問題が綺麗に決まった時の爽快感は半端では無いです。
思う存分ドヤ顔できますので、頑張ってください!
あと、あまり問題自体に関係はありませんが、誘導にヒントを盛り込み過ぎているような気がします。
回答後の付け加えは、望まぬミスリードを招きそうな時や、YESNOで答えるとまずい時など、適度に行うようにしたほうが楽しめますよ!
以上です!何かの参考になれば幸いです。
ここまでご覧頂きありがとうございました。
[15年11月02日 20:14]
10
依頼人「ゴトーレーベルさん」
うちの家宝です。代々大事に便所に飾っています。
『鴉』
http://sui-hei.net/mondai/show/18471
自分なりに先入観トリックをがんばった問題です。作っている最中は「ああしたほうがいいかな、こうしたほうがいいかな」といろいろ迷ってこの形になりました。
鑑定士は、先入観トリックの大家の方が多々おられますが、最近あまりお見かけせず、今年6月登録の人間にはこれまでほとんど交流させていただく機会がなかったruxyoさんにお願いしたいと思います。
よろしくお願いします!そしてまた出題も待ってます!
じゃかじゃん
鑑定士「ruxyoさん」
私の鑑定では主に「参加者目線」、「出題者目線」の2つから問題を評価していこうと思います。私の中に封印されてる2つの人格です。
また、ポジティブな評価を「○」、ネガティブな評価を「△」で表していますので、今後私の鑑定を見る際は参考にしてください。
ちなみに、チャームやらトリックやら難しい要素分析は出てきません。わかんないもん。
それでは改めて、センエツながら私ruxyoが、ゴトーレーベルさん作『鴉』の鑑定をさせていただきます!
参加者目線・・・
○問題文
問題文を一目見て想像したのは、「非現実的ホラー」です。赤文字の「カラス」「私を見ていた」という不吉なワードと、私の死がマッチして、不気味な印象を与えてくれます。
本家にもありそうな微妙な不安感が、参加者に「解きたい」と思わせてくれるでしょう。
○状況
この問題に使われている状況・・・列車の上(外)で敵と一対一、という状況。
これを現実で見る機会は(映画などを除いて)無いと言っても過言ではありません。
しかしながら、この状況を想像することはそこまで難しくありません。
本家ウミガメでもそうであるように、「無さそうだけど、ありえなくはない」という絶妙な状況が、問題の難易度と納得度を両立させてくれています。
△解説
ネガティブな評価を挙げるならば、解説についてです。
状況を見るに、スーツの男にはとても座っている余裕はありません。
この状況では突然「よいしょ」と座るとは考えづらく、咄嗟に急いでかがんだと考えるのが自然な気がします。
当然ながら、解説を見ても「しゃがみこむ」や「かがむように座った」とあります。
また、「何かの気配を感じて右を向くと」とありますが、これは後ろを向く途中の動作でたまたま右を向いていただけです。
私としては「何かの気配を感じて後ろを向いたつもり」のはずですので、
これをこのまま私目線で書いてしまうと、「私」が「私の行動」について嘘をついていることになります。
以上の細かい描写が引っかかり、納得度を僅かに下げている要因になってしまっていると思います。
・・・以上です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続いて、出題者目線・・・
○先入観づくり
問題文と解説を見た感想は、「先入観やひっかけを率先して作っている!えらい!」です。
「スーツを着た男」「疲れる」「立ち続け」などのワードは、仕事で電車に長時間揺られて疲れきっているような印象を与え、
「カラス」は、男の死の原因や、「何かの気配」=「後ろから迫ってくるトンネルの気配」をミスリードするための罠、といったところでしょうか?
(違ってたらごめんなさい!)
ともあれ、「ここをこうして引っかけてやろう」「ここはこういう描写の方が上手いかな?」という試行錯誤が感じられます。素晴らしい心がけです。
ここまで書いていて気付きましたが、ゴトーさんの紹介文まんまですね。ぐぬぬ。
△問題文
上記した「先入観を作ろう」とするあまり、文章が不自然になり、露骨になってしまっている印象を受けました。
この問題で私が引っかかった部分は、
「その車両」・・・あえて「電車」と書かないのは、電車ではないからかな?
「そして私は死んだ」・・・「そして」って言うことはカラスは関係ないのかな?
この2点です。そして、この2点を解かれると、この問題は途端に解きやすくなります。
言わば問題の「急所」でもあるので、関係ない描写を混ぜて臭みを消すか、別の表現を選んだほうが良かったかもしれません。
あるいは、削れるところを削ってみるのも一つの手かもしれません。
例えるならば、「見張りがたくさんいる場所に大切なものがある」のと同じで、勘のいい方ならきっと突っ込んでくるでしょう。
しかしながら、ある程度のヒントを盛り込むことも大事な要素なので、あまり気にする必要は無いかもしれません。
ちなみに私はすぐに解かれると悔しいのでかなり気にします。ちくしょうスナイパー軍団め。
△「そして」
問題文中で最も気になった部分です。
「そして」の一文が入ることで、そこより前からの因果関係が薄れているように感じます。
つまり、参加者に「カラスと死の因果関係は薄いのではないか?」と感づかれる可能性が高い書き方と言えます。
この問題では「カラスと死の間に関係が有るように見せる」ほうがより効果的だったかもしれません。
・・・以上です。
★総評・ワンポイントなど(個人的な好み。お好みで参考にしてください)
私個人としてはかなり好みの問題で、先入観、状況、題材、どれも面白い問題だと思います。
ただ、「そして」で区切られている部分だけが非常に惜しい、という印象です。
狙ってやるミスリードはさり気なく。これ鉄則です。
「カラスが死の原因に関与しているかどうか」にすら焦点が当たらないよう、
「カラスが死の原因だとして、一体どうやって?」と思わせる事ができれば、更に良くなる問題ではないかと思います。
難しいこととは思いますが、先入観問題が綺麗に決まった時の爽快感は半端では無いです。
思う存分ドヤ顔できますので、頑張ってください!
あと、あまり問題自体に関係はありませんが、誘導にヒントを盛り込み過ぎているような気がします。
回答後の付け加えは、望まぬミスリードを招きそうな時や、YESNOで答えるとまずい時など、適度に行うようにしたほうが楽しめますよ!
以上です!何かの参考になれば幸いです。
ここまでご覧頂きありがとうございました。
[15年11月02日 20:14]
[222629]tsuna[ラテシンまとめ]
9
依頼人「さるぼぼさん」
朝晩の冷え込みを感じおセンチな気分になった時、突如思い出したものであります。
「センチメン樽」
http://sui-hei.net/mondai/show/18950
鑑定して頂ける方の選定はお任せします。
c((●・ェ・●))ɔ<宜しく御願い致します
じゃかじゃん
鑑定士「junpockeさん」
まずは、時間がかかってしまったことを、さるぼぼさんにお詫びさせていただきますm(_ _)m
【問題文の魅力】
美しい夜空と溜まるゴミの因果関係を解き明かしてみたいと、短文ながらもパンチの効いた問題文だと思います。
チャームが高いため、参加意欲が高まりますね。
【解説までの誘導】
特に矛盾が生じるような回答や誘導もなく、スムーズな展開で参加者も気持ちよく質問できたのではないでしょうか。
場所のミスリード喚起など、上手く誘導できているように思えます。
【解説文の魅力】
子供の勘違い(思い込み)から起きた、よくありそうでない話ですねw
何をもって魅力と感じるかは、(問題文にも言えることですが)人それぞれですが、
私としては物語性の強い解説よりも一発お笑い系(ネタ的なものなど)が好物です。
簡潔にまとまっているため、とても見やすい解説に仕上がっていると思います。
【問題文と解説文の整合性】
問題文も解説もシンプルで、解説の要点を上手く問題文に引き込まれて作成されていますね。
破綻もなく、素晴らしい出来栄えであると言えるでしょう。
【総評】
物語性はありませんが、余計な味付けを必要とせず楽しめる、スキのない作品だと思います。
挿絵はトリック的に用いたのでしょうか。
解説には直結しないように、いい味を出してくれていますね。
あえて言うなら、問題文のタカシ君をタカシのみにしても良かったのではないかと。
タカシ君だと子供のイメージが先行しますので、ここはタカシのみで参加者の様子を伺うような形にしてもよかったかもしれません。
質問数は18と、多くのウミガメ問題と比較すると少ない部類に入りますが、最初の段階から核心めいた質問があるため、
質問数が伸びないのは致し方なかったのかと。
こればかりは参加者のスナイプ能力が高かったと、感服するしかないでしょう。
私の理想の話で申し訳ないですが、すべての参加者のドヤ顔してそうなのヒラメキを回答者がドヤ顔でNO!と一網打尽!
参加者の思考能力にメダパニをかけられるような、そんな問題を理想としています。
ただし、この場合はヒラメキの答え以上の解説を用意しなければいけないという領域の話になりますが。
さるぼぼさんには、是非その領域を目指して、問題作成に挑んで頂きたいと思っております。結構無茶ぶりですw
junpockeにはそんな技量はありません。
[15年11月02日 20:14]
9
依頼人「さるぼぼさん」
朝晩の冷え込みを感じおセンチな気分になった時、突如思い出したものであります。
「センチメン樽」
http://sui-hei.net/mondai/show/18950
鑑定して頂ける方の選定はお任せします。
c((●・ェ・●))ɔ<宜しく御願い致します
じゃかじゃん
鑑定士「junpockeさん」
まずは、時間がかかってしまったことを、さるぼぼさんにお詫びさせていただきますm(_ _)m
【問題文の魅力】
美しい夜空と溜まるゴミの因果関係を解き明かしてみたいと、短文ながらもパンチの効いた問題文だと思います。
チャームが高いため、参加意欲が高まりますね。
【解説までの誘導】
特に矛盾が生じるような回答や誘導もなく、スムーズな展開で参加者も気持ちよく質問できたのではないでしょうか。
場所のミスリード喚起など、上手く誘導できているように思えます。
【解説文の魅力】
子供の勘違い(思い込み)から起きた、よくありそうでない話ですねw
何をもって魅力と感じるかは、(問題文にも言えることですが)人それぞれですが、
私としては物語性の強い解説よりも一発お笑い系(ネタ的なものなど)が好物です。
簡潔にまとまっているため、とても見やすい解説に仕上がっていると思います。
【問題文と解説文の整合性】
問題文も解説もシンプルで、解説の要点を上手く問題文に引き込まれて作成されていますね。
破綻もなく、素晴らしい出来栄えであると言えるでしょう。
【総評】
物語性はありませんが、余計な味付けを必要とせず楽しめる、スキのない作品だと思います。
挿絵はトリック的に用いたのでしょうか。
解説には直結しないように、いい味を出してくれていますね。
あえて言うなら、問題文のタカシ君をタカシのみにしても良かったのではないかと。
タカシ君だと子供のイメージが先行しますので、ここはタカシのみで参加者の様子を伺うような形にしてもよかったかもしれません。
質問数は18と、多くのウミガメ問題と比較すると少ない部類に入りますが、最初の段階から核心めいた質問があるため、
質問数が伸びないのは致し方なかったのかと。
こればかりは参加者のスナイプ能力が高かったと、感服するしかないでしょう。
私の理想の話で申し訳ないですが、すべての参加者のドヤ顔してそうなのヒラメキを回答者がドヤ顔でNO!と一網打尽!
参加者の思考能力にメダパニをかけられるような、そんな問題を理想としています。
ただし、この場合はヒラメキの答え以上の解説を用意しなければいけないという領域の話になりますが。
さるぼぼさんには、是非その領域を目指して、問題作成に挑んで頂きたいと思っております。結構無茶ぶりですw
junpockeにはそんな技量はありません。
[15年11月02日 20:14]
[222628]tsuna[ラテシンまとめ]
8
依頼人「フィーカスさん」
小さい頃に祖父から貰ったものです。私はお気に入りなのですが、両親からはあまり評価されませんでした。
【シマリスとかいらないんだけど】
http://sui-hei.net/mondai/show/17082
どなたでも構いません。鑑定、よろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「Ratterさん」
これば、某アニメぼーのぼーの登場キャラシマリスさんのクジを作るおもちゃ屋さんの話ですね(=゜ω゜)ボー
それはさておいて、大まかな謎の肝としては
統一したものをある一定量作るつもりが、
途中から機器故障により不良品(シマシマになってしまったリス)ができはじめてしまったため
目標の一定量を確保するために、不良品(しまのリス)の方を正規品(正しい図柄)としてしまった。
というお話でしょうか。
タイトルに有る通り
【『いらないんだけど』・・増えてきたため仕方なくさらに増やした】
という謎自体は矛盾に満ちていて興味を引くものだと思いますし、解説的にも納得がいく面白い問題です。
ただ、難を言うならば2点
■1つ目は、
トナー切れ・故障などで縞々に印刷されるという状況のヒントを、
【シマリス】というちょっと一般的ではないもので与えているため
質問者の興味が【リスであること】に集まってしまい、
リスの正体あて、という本来の方向からずれた方向に行ってしまいがちで、クルーとしては弱いこと。
そういう意味では、1や2の質問は誘導といういみでは最重要な質問であり、
いってみれば 【No!何でも成り立ちます】や【No!印刷物のリスです】で良かったように思います。
リスでなくてもシマウマでも、囚人服でも、阪神のユニフォームでもまあ成り立ちまし。
また、問題の本質は、クジ作成の途中から見た目が変わり、統一が取れていないのはまずい というところなので、
【クジを二つ折りにする機械がおかしくなって、なぜか三つ折りで出るようになったので、三つ折で最初からやり直した。】
これでも状況は等価。そのため、縞々にこだわるひつようもないかな。とも思います。
その点でも、あくまで縞々に出るプリンターのクルーでしかない【シマリス】は問題全体としては必然性が薄い気がします。
■2つ目は、雑談欄でもおっしゃっていますが
トナー切れ、故障でしましまに印刷される、というばあい
いつまで同じ状況で印刷されるか?が保証されないため、
ハズレくじからその状況で作りなおすくらいなら、修理・トナー交換をするのではないか?
ということです。
この2つは、実際にあった「実話・実体験」を元にしているために、実際に起ったことに状況が引きずられている
といった側面が感じられます。
問題にする場合、実話だからリアリティがある、実話だから納得できる と簡単には結びつかないところは
スープ作りのなかなか難しいところだったりします。事実は小説よりも奇なり ですね。
というわけで、
①もとから印刷物というか、平面世界での状況であることがわかるように。
②ある程度壊れても、それを使い続けようかな と思う状況に。
という感じで、オマージュに挑戦してみました。
Q.「誤字が増えた。このままではまずいので、仕方なく誤字を増やすことにした。なぜ?」
A.「駄菓子屋がオリジナルのクジを作っているが、この間アタリくじを偽造するという不届き者が現れたので
偽造防止で、おもて面にぜんぶ同じハンコを捺すことにした。
が、ハズレくじがつくりおわり、アタリくじを作っている途中、いつからかハンコがかけていたことに気づいた。
文字かかけてしまい、誤字になっている当たりくじができてしまっている。
結構図柄の凝ったオリジナル手掘りハンコなので今から作り直す気もないし、
基本的には偽造防止の意味しか無いので、これも手作りっぽい味ということでそのまま使うことにしたが・・
当たり外れが判別できてしまうのはまずいので、
仕方なく誤字になったハンコのまま、ハズレくじから作り直すことにした。」
最初から誤字とすることで、書き(描き)だされたもの。という状況を晒してみましたが
そこはベールのかけ方なんで好みの世界ですかねぇ (=゜ω゜)ボー
[15年11月02日 20:13]
8
依頼人「フィーカスさん」
小さい頃に祖父から貰ったものです。私はお気に入りなのですが、両親からはあまり評価されませんでした。
【シマリスとかいらないんだけど】
http://sui-hei.net/mondai/show/17082
どなたでも構いません。鑑定、よろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「Ratterさん」
これば、某アニメぼーのぼーの登場キャラシマリスさんのクジを作るおもちゃ屋さんの話ですね(=゜ω゜)ボー
それはさておいて、大まかな謎の肝としては
統一したものをある一定量作るつもりが、
途中から機器故障により不良品(シマシマになってしまったリス)ができはじめてしまったため
目標の一定量を確保するために、不良品(しまのリス)の方を正規品(正しい図柄)としてしまった。
というお話でしょうか。
タイトルに有る通り
【『いらないんだけど』・・増えてきたため仕方なくさらに増やした】
という謎自体は矛盾に満ちていて興味を引くものだと思いますし、解説的にも納得がいく面白い問題です。
ただ、難を言うならば2点
■1つ目は、
トナー切れ・故障などで縞々に印刷されるという状況のヒントを、
【シマリス】というちょっと一般的ではないもので与えているため
質問者の興味が【リスであること】に集まってしまい、
リスの正体あて、という本来の方向からずれた方向に行ってしまいがちで、クルーとしては弱いこと。
そういう意味では、1や2の質問は誘導といういみでは最重要な質問であり、
いってみれば 【No!何でも成り立ちます】や【No!印刷物のリスです】で良かったように思います。
リスでなくてもシマウマでも、囚人服でも、阪神のユニフォームでもまあ成り立ちまし。
また、問題の本質は、クジ作成の途中から見た目が変わり、統一が取れていないのはまずい というところなので、
【クジを二つ折りにする機械がおかしくなって、なぜか三つ折りで出るようになったので、三つ折で最初からやり直した。】
これでも状況は等価。そのため、縞々にこだわるひつようもないかな。とも思います。
その点でも、あくまで縞々に出るプリンターのクルーでしかない【シマリス】は問題全体としては必然性が薄い気がします。
■2つ目は、雑談欄でもおっしゃっていますが
トナー切れ、故障でしましまに印刷される、というばあい
いつまで同じ状況で印刷されるか?が保証されないため、
ハズレくじからその状況で作りなおすくらいなら、修理・トナー交換をするのではないか?
ということです。
この2つは、実際にあった「実話・実体験」を元にしているために、実際に起ったことに状況が引きずられている
といった側面が感じられます。
問題にする場合、実話だからリアリティがある、実話だから納得できる と簡単には結びつかないところは
スープ作りのなかなか難しいところだったりします。事実は小説よりも奇なり ですね。
というわけで、
①もとから印刷物というか、平面世界での状況であることがわかるように。
②ある程度壊れても、それを使い続けようかな と思う状況に。
という感じで、オマージュに挑戦してみました。
Q.「誤字が増えた。このままではまずいので、仕方なく誤字を増やすことにした。なぜ?」
A.「駄菓子屋がオリジナルのクジを作っているが、この間アタリくじを偽造するという不届き者が現れたので
偽造防止で、おもて面にぜんぶ同じハンコを捺すことにした。
が、ハズレくじがつくりおわり、アタリくじを作っている途中、いつからかハンコがかけていたことに気づいた。
文字かかけてしまい、誤字になっている当たりくじができてしまっている。
結構図柄の凝ったオリジナル手掘りハンコなので今から作り直す気もないし、
基本的には偽造防止の意味しか無いので、これも手作りっぽい味ということでそのまま使うことにしたが・・
当たり外れが判別できてしまうのはまずいので、
仕方なく誤字になったハンコのまま、ハズレくじから作り直すことにした。」
最初から誤字とすることで、書き(描き)だされたもの。という状況を晒してみましたが
そこはベールのかけ方なんで好みの世界ですかねぇ (=゜ω゜)ボー
[15年11月02日 20:13]
[222627]tsuna[ラテシンまとめ]
7
依頼人「とかげさん」
誰の書かわからないのですが、この独特な字体、売れるんじゃないかと思うんです! なんて書いてあるのかって? えーと、「ただしイケメンに限る」ですね!
ルックス重視
http://sui-hei.net/mondai/show/13591
鑑定士は豪華過ぎて目移りするので、Takaさんチョイスにお任せいたします、よろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「水上さん」
では僭越ながら私がお宝を拝見させていただきましょう。イケメンだし。
チャーム・・・書き順がでたらめという娘のマイナスの行為を母親が褒める理由を問う問題。
マイナスの行為に対してプラスが発生する矛盾というのは謎として明確で解きたいと思わせてくれますね。
別解も作りにくい良い謎だと思います。
クルー・・・「でたらめな書き順」というのが謎の根幹を担いつつも重要なクルーとなっています。
また「小学生」や「母」「娘」というクルーが入ることで状況が浮かびやすく、かつ不必要な物当てや
状況当てを減らしていますね。この配分はとても参加者想いな作りになっていると思います。
ベール・・・授業では習っていない漢字を読書によって見て覚えたという部分が隠されており、
そこが一番剥がしてほしいベールなのですが、「習っていない漢字を書いた」というFA条件を満たすだけなら
当問題にはクルーが出揃っているので瞬殺の可能性もありますね。
トリック・・・単純に「なぜ書き順がでたらめなのに娘を褒めたのか?」の解を求める問題であり、
特にトリックは必要とせず、謎だけで勝負しています。
総評として、まずベールの段で述べましたが瞬殺の可能性があること。特に出題者としては
書き順がでたらめ→授業で習っていない漢字だと判明→読書によって覚えた漢字を書いている
という流れで誘導を進めていきたいものの「学校で習っていない漢字を書いた」が先に判明してしまうと
そこでFAを出さなくてはいけなくなってしまいます。実際の誘導でも読書の部分が判明せずに
解説を出してしまう流れとなりました。これは出題者としてはとても悔しいですね。
さてこれを未然に防ぐには。
例えば・・・
娘の書いている字の書き順がでたらめだと気付いたので、母は娘を褒め称えた。
どういうことだろう?
褒めるという行為に至った理由を「でたらめな書き順で字を書いた」ではなく「書き順がでたらめだと気付いた」
に変更すると、
書き順がでたらめ→授業で習っていない漢字だと判明→読書によって覚えた漢字を書いている
という流れが作りやすくなるかなと思います。
下記は蛇足。
一生懸命、読書感想文を書いている娘。
その娘の書いている字の書き順がでたらめだと気付いたので、母は娘を褒め称えた。
どういうことだろう?
読書に関する部分にもクルーを入れてあげると私好み。クルー沢山大好き。
「読書感想文」というクルーを入れて「小学生」というクルーを外す。うん、私好み。
解いて貰いたい本質が誘導で明らかになりませんでしたが、それでもやはり水平思考としては面白い
良問だったとおもいます。爬虫類にはもったいないぜ。大事にしろよ。
[15年11月02日 20:12]
7
依頼人「とかげさん」
誰の書かわからないのですが、この独特な字体、売れるんじゃないかと思うんです! なんて書いてあるのかって? えーと、「ただしイケメンに限る」ですね!
ルックス重視
http://sui-hei.net/mondai/show/13591
鑑定士は豪華過ぎて目移りするので、Takaさんチョイスにお任せいたします、よろしくお願いいたします。
じゃかじゃん
鑑定士「水上さん」
では僭越ながら私がお宝を拝見させていただきましょう。イケメンだし。
チャーム・・・書き順がでたらめという娘のマイナスの行為を母親が褒める理由を問う問題。
マイナスの行為に対してプラスが発生する矛盾というのは謎として明確で解きたいと思わせてくれますね。
別解も作りにくい良い謎だと思います。
クルー・・・「でたらめな書き順」というのが謎の根幹を担いつつも重要なクルーとなっています。
また「小学生」や「母」「娘」というクルーが入ることで状況が浮かびやすく、かつ不必要な物当てや
状況当てを減らしていますね。この配分はとても参加者想いな作りになっていると思います。
ベール・・・授業では習っていない漢字を読書によって見て覚えたという部分が隠されており、
そこが一番剥がしてほしいベールなのですが、「習っていない漢字を書いた」というFA条件を満たすだけなら
当問題にはクルーが出揃っているので瞬殺の可能性もありますね。
トリック・・・単純に「なぜ書き順がでたらめなのに娘を褒めたのか?」の解を求める問題であり、
特にトリックは必要とせず、謎だけで勝負しています。
総評として、まずベールの段で述べましたが瞬殺の可能性があること。特に出題者としては
書き順がでたらめ→授業で習っていない漢字だと判明→読書によって覚えた漢字を書いている
という流れで誘導を進めていきたいものの「学校で習っていない漢字を書いた」が先に判明してしまうと
そこでFAを出さなくてはいけなくなってしまいます。実際の誘導でも読書の部分が判明せずに
解説を出してしまう流れとなりました。これは出題者としてはとても悔しいですね。
さてこれを未然に防ぐには。
例えば・・・
娘の書いている字の書き順がでたらめだと気付いたので、母は娘を褒め称えた。
どういうことだろう?
褒めるという行為に至った理由を「でたらめな書き順で字を書いた」ではなく「書き順がでたらめだと気付いた」
に変更すると、
書き順がでたらめ→授業で習っていない漢字だと判明→読書によって覚えた漢字を書いている
という流れが作りやすくなるかなと思います。
下記は蛇足。
一生懸命、読書感想文を書いている娘。
その娘の書いている字の書き順がでたらめだと気付いたので、母は娘を褒め称えた。
どういうことだろう?
読書に関する部分にもクルーを入れてあげると私好み。クルー沢山大好き。
「読書感想文」というクルーを入れて「小学生」というクルーを外す。うん、私好み。
解いて貰いたい本質が誘導で明らかになりませんでしたが、それでもやはり水平思考としては面白い
良問だったとおもいます。爬虫類にはもったいないぜ。大事にしろよ。
[15年11月02日 20:12]
[222625]tsuna[ラテシンまとめ]
6
依頼人「春雨さん」
埃をかぶっていた一品です
もう夢は急がされている
http://sui-hei.net/mondai/show/13872
先祖の霊は「ネタは気に入ってるんじゃが味付けがのぉ…」と言ってました。なささん、鑑定お願いできないでしょうか。
じゃかじゃん
鑑定士「なささん」
春雨さん、ご指名いただきありがとうございます。
では早速鑑定させていただきます。
『悩みに対して正しい解決法を示したのに非難された』という理不尽さがチャームとなっていますね。
問題文は問いかけを含めて5行と丁度良い長さで、読んですぐに謎を認識させられる文構成だと思います。
ネタは気に入っているとおっしゃる通り、もし自分もこの原案があれば「問題にしたいな!」と思うことでしょう。
そしてなにより解説が面白い!テンポの良いセリフがあるおかげでショートコントを見ているように楽しく読むことが出来ました。
さて、気になった点もいくつか挙げさせていただきます。
【1.チャームの弱さ】
理不尽さがチャームになっていると言いましたが、それが若干弱いような印象を受けました。
というのも『悩み』の正体が曖昧なままだからです。
確かに『悩み』という名詞を使っているため表面上は具体的な文章に見えるのですが、
「カメオは『あること』を相談された」としても全く同じ意味になるため結局は指示代名詞を使っているのと同じことになります。
実際、解説の大枠は質問4で明らかになったものの、そこからは相談内容の特定がメインの問題となってしまっています。
原案が面白い分この流れになってしまうのは少しもったいないなと思いました。
しかし、その悩みの正体が分かったとき「ああ、そういうことか!」と思わせるカタルシスも十分にあるため
一様に悪いというわけではないことを補足しておきます。
【2. 終電に繋がるクルーが皆無】
問題の性質上相談内容の特定がメインとなると言いましたが、その際『終電』というキーワードにつながるクルーが皆無です。
ヒント欄でシチュエーションを掘り下げるとよいとありましたが、シチュエーションのクルーもほぼ0に等しいため
15,32の大枠からヒントも交えても『終電』までかなりの飛躍が必要になってしまっています。
例えば31の質問などは最初から問題にクルーとして組み込んでしまえば、回答者にちゃんとステップを踏ませることが出来たのではないかと思います。
【3.問題文と解説の整合性】
問題の表現が少々仰々しすぎるような印象を受けました。
「悩みを相談された」とありますが、解説を見てみると「終電無くなっちゃったかも///」と呟いただけであり、
「終電なくなっちゃったかもしれなくて…カメオさん私はいったいどうしたらいいのでしょうか?」とわざとらしく悩みを相談したわけではありません。
この表現のせいで、15のような「告白をほのめかす」という方向に注意が向いてしまったのではないかなと思いました。
以上を踏まえて、同じ構成で作るなら自分はこんな感じになります。
―――――――――――――――――――――――――――――――
【問題】
飲み会が終わった後、困った様子の同僚が私に話しかけてきた。
そこで私はこの上なく適切なアドバイスをしてやったのだが
同僚は「もういい!」と言って怒ってしまった。
一体何故なんだろう。
―――――――――――――――――――――――――――――――
また、少し原案を変えて
『お金がなくて帰れないと困っている同僚にタクシー代を奢ってやったのに非難された』
というように、悩み事を明らかにさせた上で問題を練っても面白いかなと思いました。
原案が面白く、解いた時の爽快感が心地よい問題だったと思います。この手の問題は自分は大好物です。
一言コメントから察するに、ご自身もかなり気に入っている問題なのではないでしょうか。
これからも大切になさってください。
[15年11月02日 20:10]
6
依頼人「春雨さん」
埃をかぶっていた一品です
もう夢は急がされている
http://sui-hei.net/mondai/show/13872
先祖の霊は「ネタは気に入ってるんじゃが味付けがのぉ…」と言ってました。なささん、鑑定お願いできないでしょうか。
じゃかじゃん
鑑定士「なささん」
春雨さん、ご指名いただきありがとうございます。
では早速鑑定させていただきます。
『悩みに対して正しい解決法を示したのに非難された』という理不尽さがチャームとなっていますね。
問題文は問いかけを含めて5行と丁度良い長さで、読んですぐに謎を認識させられる文構成だと思います。
ネタは気に入っているとおっしゃる通り、もし自分もこの原案があれば「問題にしたいな!」と思うことでしょう。
そしてなにより解説が面白い!テンポの良いセリフがあるおかげでショートコントを見ているように楽しく読むことが出来ました。
さて、気になった点もいくつか挙げさせていただきます。
【1.チャームの弱さ】
理不尽さがチャームになっていると言いましたが、それが若干弱いような印象を受けました。
というのも『悩み』の正体が曖昧なままだからです。
確かに『悩み』という名詞を使っているため表面上は具体的な文章に見えるのですが、
「カメオは『あること』を相談された」としても全く同じ意味になるため結局は指示代名詞を使っているのと同じことになります。
実際、解説の大枠は質問4で明らかになったものの、そこからは相談内容の特定がメインの問題となってしまっています。
原案が面白い分この流れになってしまうのは少しもったいないなと思いました。
しかし、その悩みの正体が分かったとき「ああ、そういうことか!」と思わせるカタルシスも十分にあるため
一様に悪いというわけではないことを補足しておきます。
【2. 終電に繋がるクルーが皆無】
問題の性質上相談内容の特定がメインとなると言いましたが、その際『終電』というキーワードにつながるクルーが皆無です。
ヒント欄でシチュエーションを掘り下げるとよいとありましたが、シチュエーションのクルーもほぼ0に等しいため
15,32の大枠からヒントも交えても『終電』までかなりの飛躍が必要になってしまっています。
例えば31の質問などは最初から問題にクルーとして組み込んでしまえば、回答者にちゃんとステップを踏ませることが出来たのではないかと思います。
【3.問題文と解説の整合性】
問題の表現が少々仰々しすぎるような印象を受けました。
「悩みを相談された」とありますが、解説を見てみると「終電無くなっちゃったかも///」と呟いただけであり、
「終電なくなっちゃったかもしれなくて…カメオさん私はいったいどうしたらいいのでしょうか?」とわざとらしく悩みを相談したわけではありません。
この表現のせいで、15のような「告白をほのめかす」という方向に注意が向いてしまったのではないかなと思いました。
以上を踏まえて、同じ構成で作るなら自分はこんな感じになります。
―――――――――――――――――――――――――――――――
【問題】
飲み会が終わった後、困った様子の同僚が私に話しかけてきた。
そこで私はこの上なく適切なアドバイスをしてやったのだが
同僚は「もういい!」と言って怒ってしまった。
一体何故なんだろう。
―――――――――――――――――――――――――――――――
また、少し原案を変えて
『お金がなくて帰れないと困っている同僚にタクシー代を奢ってやったのに非難された』
というように、悩み事を明らかにさせた上で問題を練っても面白いかなと思いました。
原案が面白く、解いた時の爽快感が心地よい問題だったと思います。この手の問題は自分は大好物です。
一言コメントから察するに、ご自身もかなり気に入っている問題なのではないでしょうか。
これからも大切になさってください。
[15年11月02日 20:10]
[222622]tsuna[ラテシンまとめ]
5
依頼人「ムクさん」
他薦ですが、 サッカーボールや釣り竿に混じって押し入れから出てきたワンピース。 どなたでも鑑定をお願いするのです。
『可愛いむすめ』
http://sui-hei.net/mondai/show/17300
じゃかじゃん
鑑定士「3000才さん」
シンプルな解説で明快な謎ときが味わえる一品ですね。
「やめるように」の目的語の省略に気付くと謎解きに近づけます。
参加しやすさも含めて、よくできた良問だと思います。
気になったのは、FAを出すのが早いこと。
FAで解説のすべてが解かれなくてもよい、というのはその通りで、
解説を見てまた驚く、というのも一つの楽しみではありますが、
この問題は、最後まで参加者に解いてもらった方が参加者も納得度が高いのではないか、と思います。
解説を見て驚かせたい、楽しませたい、ということであれば、
それ相応に解説を入念に準備しておくほうがよいかな、というのが僕の考えです。
とはいえ、気になったのはそれくらいで、
この問題では謎の明快さと切れ味の鋭さが素晴らしいです。
この切れ味、今後も期待しています。
[15年11月02日 20:05]
5
依頼人「ムクさん」
他薦ですが、 サッカーボールや釣り竿に混じって押し入れから出てきたワンピース。 どなたでも鑑定をお願いするのです。
『可愛いむすめ』
http://sui-hei.net/mondai/show/17300
じゃかじゃん
鑑定士「3000才さん」
シンプルな解説で明快な謎ときが味わえる一品ですね。
「やめるように」の目的語の省略に気付くと謎解きに近づけます。
参加しやすさも含めて、よくできた良問だと思います。
気になったのは、FAを出すのが早いこと。
FAで解説のすべてが解かれなくてもよい、というのはその通りで、
解説を見てまた驚く、というのも一つの楽しみではありますが、
この問題は、最後まで参加者に解いてもらった方が参加者も納得度が高いのではないか、と思います。
解説を見て驚かせたい、楽しませたい、ということであれば、
それ相応に解説を入念に準備しておくほうがよいかな、というのが僕の考えです。
とはいえ、気になったのはそれくらいで、
この問題では謎の明快さと切れ味の鋭さが素晴らしいです。
この切れ味、今後も期待しています。
[15年11月02日 20:05]
[222618]tsuna[ラテシンまとめ]
4
依頼人「ムクさん」
他薦ですが、
いなくなったあの子が残していった品なのです。
心をこめて鑑定してくださる方、どうかお願いします。
『誘拐なう(゚д゚)誘拐なう(゚д゚)』
http://sui-hei.net/mondai/show/12308
じゃかじゃん
鑑定士「甘木さん」
この問題の魅力は何と言っても解説の物語性と言えるでしょう。
内容の要点だけまとめようとすれば一・二行ほどの短い文章にもできますが、それを極めてニクい演出方法によって一つの物語として完成しています。
問題文はシンプルでありながら非常に不可解。それゆえに「何故?」の印象が強く、チャームを生みだしていますね。
一見すると初心者の方にとってはベールが厚く難しい問題のように思えますが、逆に言えばそのベールの厚さによって特定する必要のある要素が多く、質問する内容が多く挙げられるために意外とっつきやすい問題かと思います。
しかし、ウミガメに慣れ始めた中級者以上の参加者は『まずは問題文にある先入観を疑い、基礎質問をして可能性を絞る』ことの重要さを知っているために、隠された核心を突くことにそう手間取りません。
現に核心の質問が早々に出ているのがそれを表していますね。
そのことが一概に悪いという訳ではありませんが、もう少し問題文にミスリード要素を追加するなどをすれば難易度も上がり、更にチャームを強くすることも出来たかもしれません。
よくある手法としては『問題文の「男」が「私」に対して一方的に人間同士で対話をしているかのような台詞を入れる』というものや、ちょっと無理をして『語り手を「手の無い私(「私」にあるのは生物学に言って「足だけ」と言える)」と言い表す』などが挙げられます。
……とはいえ、問題文のシンプルさ故に解説の内容が際立っている点も見逃せないため、これは好みかもしれませんね。
【その他】
・擬人法の描写に関しては個人によってはアリかナシか好みが分かれるかも?
「鳴く≒泣く」というのも、元ネタを知らなければ一般的な誤字だと捉える人も少なくないですね。(あえて書くならば「元ネタありor要知識」が必要だったかも?)
・進行について。流石は天童さん、スムーズに進行していて初心者の方でも安心です!ただ、質問2と質問11が実質同じ質問内容で矛盾がでてしまっているため、ここは注意ですね。(と、言っている自分もこの手のミスはたまにやらかしますが……笑)
[15年11月02日 20:02]
4
依頼人「ムクさん」
他薦ですが、
いなくなったあの子が残していった品なのです。
心をこめて鑑定してくださる方、どうかお願いします。
『誘拐なう(゚д゚)誘拐なう(゚д゚)』
http://sui-hei.net/mondai/show/12308
じゃかじゃん
鑑定士「甘木さん」
この問題の魅力は何と言っても解説の物語性と言えるでしょう。
内容の要点だけまとめようとすれば一・二行ほどの短い文章にもできますが、それを極めてニクい演出方法によって一つの物語として完成しています。
問題文はシンプルでありながら非常に不可解。それゆえに「何故?」の印象が強く、チャームを生みだしていますね。
一見すると初心者の方にとってはベールが厚く難しい問題のように思えますが、逆に言えばそのベールの厚さによって特定する必要のある要素が多く、質問する内容が多く挙げられるために意外とっつきやすい問題かと思います。
しかし、ウミガメに慣れ始めた中級者以上の参加者は『まずは問題文にある先入観を疑い、基礎質問をして可能性を絞る』ことの重要さを知っているために、隠された核心を突くことにそう手間取りません。
現に核心の質問が早々に出ているのがそれを表していますね。
そのことが一概に悪いという訳ではありませんが、もう少し問題文にミスリード要素を追加するなどをすれば難易度も上がり、更にチャームを強くすることも出来たかもしれません。
よくある手法としては『問題文の「男」が「私」に対して一方的に人間同士で対話をしているかのような台詞を入れる』というものや、ちょっと無理をして『語り手を「手の無い私(「私」にあるのは生物学に言って「足だけ」と言える)」と言い表す』などが挙げられます。
……とはいえ、問題文のシンプルさ故に解説の内容が際立っている点も見逃せないため、これは好みかもしれませんね。
【その他】
・擬人法の描写に関しては個人によってはアリかナシか好みが分かれるかも?
「鳴く≒泣く」というのも、元ネタを知らなければ一般的な誤字だと捉える人も少なくないですね。(あえて書くならば「元ネタありor要知識」が必要だったかも?)
・進行について。流石は天童さん、スムーズに進行していて初心者の方でも安心です!ただ、質問2と質問11が実質同じ質問内容で矛盾がでてしまっているため、ここは注意ですね。(と、言っている自分もこの手のミスはたまにやらかしますが……笑)
[15年11月02日 20:02]
[222612]tsuna[ラテシンまとめ]
3
依頼人「天童 魔子さん」
この力・・・・宝の持ち腐れなんです。
『レインマン』
http://sui-hei.net/mondai/show/12415
シビアな評価をお願いしますのです。
じゃかじゃん
鑑定士「アザゼルさん」
可もなく不可もないシンプルな問題ですね
主人公がカメオと言う日本名(カメオだと中東とかにも居そうですが)が日本にはない砂漠へ行く=海を渡る必要がある。の流れは見事です
あえて言うと『雨男が沢山集まると嵐になる』と言うのは一般的ではないと言うところ
そして飛行機が飛べないレベルの嵐を常時起こす能力者に来られたらどこの地区でも迷惑と言うことですかね
まとまった良い問題だと思います
[15年11月02日 19:59]
3
依頼人「天童 魔子さん」
この力・・・・宝の持ち腐れなんです。
『レインマン』
http://sui-hei.net/mondai/show/12415
シビアな評価をお願いしますのです。
じゃかじゃん
鑑定士「アザゼルさん」
可もなく不可もないシンプルな問題ですね
主人公がカメオと言う日本名(カメオだと中東とかにも居そうですが)が日本にはない砂漠へ行く=海を渡る必要がある。の流れは見事です
あえて言うと『雨男が沢山集まると嵐になる』と言うのは一般的ではないと言うところ
そして飛行機が飛べないレベルの嵐を常時起こす能力者に来られたらどこの地区でも迷惑と言うことですかね
まとまった良い問題だと思います
[15年11月02日 19:59]
[222592]tsuna[ラテシンまとめ]
2
依頼人「のりっこ。さん」
個人的に是非とも皆様に触れていただきたい一作です。
【雨降りの路地にて】
http://sui-hei.net/mondai/show/16901
鑑定士の方々が豪華過ぎて正直全員に依頼したい気持ちは山々ですが、
ここはひとつ、最古参のディダムズ鑑定士、何卒宜しくお願い致します。
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
こんにちは、ディダ島 誠之助です
本日はよろしくお願い致します。
さて、早速鑑定に入らせていただきます。
まずは問題の要点を抽出しましょう。
謎は「なぜ母親は急に嫌われたか」解説は「寝言だった」誤解を恐れずあえてクルーを排するとこのような感じでしょう。
問題文の骨子の部分は比較的シンプルなしっかりとした作りです。
しかし、この問題の肝はその細やかなクルーにあるでしょう。
具体的な情景の描写と、娘の『雨が降ってきた!』という発言が原因というポイントが問題文のチャームを大きく高めています。
そしてトリックは問題文の行間の時間差。
雨の降りだしと発言の時間差に気づく水平思考力と、そこから、意識が無かったことを導く垂直思考力の両方が試されます。
自然なつながりでこのチャーム、クルー(裏返しとしてベール)、トリック、さらには論理的なつながりまでを全て盛り込んだ非常に完成度の高い見事な作りになっています。本当にいい仕事してますねぇ~。
一方、やや気がかりなのが言葉遣いと背景でしょうか。
まず、問題のポイントの「嫌われた」ですが、正確には「嫌いだという旨の言葉を吐かれた」であり、嫌われてはいないとも取れます。
この辺りのフェア、アンフェアのラインは好みの問題ですが、表現の正確さは気にかけてみても良いかもしれません。
また、寝言とはいえ「ママなんてだいっきらい!」と言った理由が不明のままなので、これについて言及してもいいかもしれません。
例えば、悪夢を見てその時点では(夢の中で)実際に母親を嫌っていたとしてみても良いかもしれません(ただし、これは夢オチに近いという懸念もありますが)。
総合的に見て、ウミガメとして求められる要素がすべて詰まった「ウミガメの1つの完成形」ともいえる作品です。なかなかお目にかかれない逸品です。大切になさってください。
[15年11月02日 19:53]
2
依頼人「のりっこ。さん」
個人的に是非とも皆様に触れていただきたい一作です。
【雨降りの路地にて】
http://sui-hei.net/mondai/show/16901
鑑定士の方々が豪華過ぎて正直全員に依頼したい気持ちは山々ですが、
ここはひとつ、最古参のディダムズ鑑定士、何卒宜しくお願い致します。
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
こんにちは、ディダ島 誠之助です
本日はよろしくお願い致します。
さて、早速鑑定に入らせていただきます。
まずは問題の要点を抽出しましょう。
謎は「なぜ母親は急に嫌われたか」解説は「寝言だった」誤解を恐れずあえてクルーを排するとこのような感じでしょう。
問題文の骨子の部分は比較的シンプルなしっかりとした作りです。
しかし、この問題の肝はその細やかなクルーにあるでしょう。
具体的な情景の描写と、娘の『雨が降ってきた!』という発言が原因というポイントが問題文のチャームを大きく高めています。
そしてトリックは問題文の行間の時間差。
雨の降りだしと発言の時間差に気づく水平思考力と、そこから、意識が無かったことを導く垂直思考力の両方が試されます。
自然なつながりでこのチャーム、クルー(裏返しとしてベール)、トリック、さらには論理的なつながりまでを全て盛り込んだ非常に完成度の高い見事な作りになっています。本当にいい仕事してますねぇ~。
一方、やや気がかりなのが言葉遣いと背景でしょうか。
まず、問題のポイントの「嫌われた」ですが、正確には「嫌いだという旨の言葉を吐かれた」であり、嫌われてはいないとも取れます。
この辺りのフェア、アンフェアのラインは好みの問題ですが、表現の正確さは気にかけてみても良いかもしれません。
また、寝言とはいえ「ママなんてだいっきらい!」と言った理由が不明のままなので、これについて言及してもいいかもしれません。
例えば、悪夢を見てその時点では(夢の中で)実際に母親を嫌っていたとしてみても良いかもしれません(ただし、これは夢オチに近いという懸念もありますが)。
総合的に見て、ウミガメとして求められる要素がすべて詰まった「ウミガメの1つの完成形」ともいえる作品です。なかなかお目にかかれない逸品です。大切になさってください。
[15年11月02日 19:53]
[222593]tsuna[ラテシンまとめ]
1
依頼人「天童 魔子さん」
正直これの取り扱いに
『困っています』
http://sui-hei.net/mondai/show/14736
どなたでも構いませんが亀夫君なのでその辺りも評価できる方にお願いするのです。」
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
いきなり亀夫君の鑑定ということでかなりのプレッシャーです。亀夫君は3問しか出題経験がありませんが、どうぞよろしくお願いします。
問題拝見しました。謎の核心部分を要約すると、こんな感じでしょうか。
「叔父の作った花冠の結び目が、首を吊って死んだ父の首に巻きついていた紐の結び目と同じだったため、叔父が犯人なんじゃないかと疑い始めた」
花冠という可愛らしいアイテムから、心中やら殺人やらのグロテスクな真相が導き出されるという、ベールものとしては理想的なギャップを演出できています。少しベールが厚すぎる嫌いもありますが、これがYESNO以外でも情報を引き出せる亀夫君ジャンルであること、質問のとっかかりとなる「姪」というクルーがしっかり盛り込まれていることを考えれば、バランスは悪くないでしょう。
解説でのプラスアルファのユーモアもあり、十分に楽しめる作品に仕上がっています。
以下は余談になります。
当問題が亀夫君問題として完成されているかというと、疑問です。設定が少し杜撰な気がします。
亀夫君問題というのは、悩みや謎を抱えた人が、誰かに相談して解決の手伝いをしてもらう、というストーリーとなっています。
だから亀夫君問題を作る際、最低限、以下の設定はしっかりと行ってください。これができていないものは、それだけで納得感の面で大幅にマイナスだと思います。
(1)相談を受けている参加者たちは何者なのか。語り手とどうやって会話しているのか。
(2)語り手は何故その謎を解きたいのか。
(3)語り手は何故その謎を自力では解けないのか。
今回の作品の問題文、質問への回答を見ていると、(1)と(3)が蔑ろにされているように思えます。
まず(1)カメオの相談に乗っている参加者たちは一体何者なんでしょうか?
例えば探偵社だとして、解説通りカメオが犯人なのだとしたら、罪を犯して間もない頃に、姪から嫌われたくらいで探偵社に駆け込むでしょうか? 些細なことながら、この辺の設定は問題全体の納得感に大きく関わる部分なので、しっかり考えていただきたいです。
次に(3)カメオは、何故自力で解決できなかったのでしょうか? これが当問題の一番大きな弱点です。
当問題ではカメオを動かして何かを探ったりすることはなく、すべての情報はカメオから引き出せるものに限られています。つまり、カメオははじめから解決に必要な情報をすべて持っているのです。そして真相は、「花冠」という言葉が出てきてすぐにFAが殺到したように、情報さえ揃えば非常に簡単に導けるものでした。では何故、話を聞いたばかりの部外者には解けて、カメオには解けなかったのか。単に「カメオがあまり頭が良くなかったから」とするのも結構ですが、少し納得感に欠けますね。
この点、歴代の亀夫君問題の名作では、以下のような設定で問題を回避しています。
・語り手を子供にし、大人にしかわからないことを真相にしている。
・語り手に強固な思い込みがあり、情報を客観的に見ることができない。
などなど。
では当問題ではどうするか。
両親殺害の犯人かもしれないという設定上、カメオを幼稚園児などとするわけにはいきません。強固な思い込み云々も、そぐわないように思います。
僕だったらこういう場合、無理に亀夫君にはしません。
例えばジャンルをウミガメのスープにして、以下のように書き換えてみたらいかがでしょう?
「カメオが姪に綺麗な花をプレゼントすると、姪は怖がって逃げてしまった。どういうことだろう?」
花冠を「花」と表現して少しベールをかけています。
心中云々は完全にベールの中です。この場合、両親とも首吊りにした方がいいです。
解決まで時間はかかるでしょうが、示された情報と引き出される真相とのギャップが高い満足感につながる良問になるように思います。
こんな風に、亀夫君問題として設定がうまくいかない場合、ジャンルをかえて再検討するというのも試してみてください。ボツにしていたネタが蘇るかもしれませんよ。
とまあ、余談がかなり長くなってしまいましたが、インパクトのある問題で面白かったと思います。
あとはもう少し丁寧さに気を使うようにすれば、もっと面白くなることでしょう。
今後も参加者を楽しませる出題を期待しています。
[15年11月02日 19:53]
1
依頼人「天童 魔子さん」
正直これの取り扱いに
『困っています』
http://sui-hei.net/mondai/show/14736
どなたでも構いませんが亀夫君なのでその辺りも評価できる方にお願いするのです。」
じゃかじゃん
鑑定士「牛削りさん」
いきなり亀夫君の鑑定ということでかなりのプレッシャーです。亀夫君は3問しか出題経験がありませんが、どうぞよろしくお願いします。
問題拝見しました。謎の核心部分を要約すると、こんな感じでしょうか。
「叔父の作った花冠の結び目が、首を吊って死んだ父の首に巻きついていた紐の結び目と同じだったため、叔父が犯人なんじゃないかと疑い始めた」
花冠という可愛らしいアイテムから、心中やら殺人やらのグロテスクな真相が導き出されるという、ベールものとしては理想的なギャップを演出できています。少しベールが厚すぎる嫌いもありますが、これがYESNO以外でも情報を引き出せる亀夫君ジャンルであること、質問のとっかかりとなる「姪」というクルーがしっかり盛り込まれていることを考えれば、バランスは悪くないでしょう。
解説でのプラスアルファのユーモアもあり、十分に楽しめる作品に仕上がっています。
以下は余談になります。
当問題が亀夫君問題として完成されているかというと、疑問です。設定が少し杜撰な気がします。
亀夫君問題というのは、悩みや謎を抱えた人が、誰かに相談して解決の手伝いをしてもらう、というストーリーとなっています。
だから亀夫君問題を作る際、最低限、以下の設定はしっかりと行ってください。これができていないものは、それだけで納得感の面で大幅にマイナスだと思います。
(1)相談を受けている参加者たちは何者なのか。語り手とどうやって会話しているのか。
(2)語り手は何故その謎を解きたいのか。
(3)語り手は何故その謎を自力では解けないのか。
今回の作品の問題文、質問への回答を見ていると、(1)と(3)が蔑ろにされているように思えます。
まず(1)カメオの相談に乗っている参加者たちは一体何者なんでしょうか?
例えば探偵社だとして、解説通りカメオが犯人なのだとしたら、罪を犯して間もない頃に、姪から嫌われたくらいで探偵社に駆け込むでしょうか? 些細なことながら、この辺の設定は問題全体の納得感に大きく関わる部分なので、しっかり考えていただきたいです。
次に(3)カメオは、何故自力で解決できなかったのでしょうか? これが当問題の一番大きな弱点です。
当問題ではカメオを動かして何かを探ったりすることはなく、すべての情報はカメオから引き出せるものに限られています。つまり、カメオははじめから解決に必要な情報をすべて持っているのです。そして真相は、「花冠」という言葉が出てきてすぐにFAが殺到したように、情報さえ揃えば非常に簡単に導けるものでした。では何故、話を聞いたばかりの部外者には解けて、カメオには解けなかったのか。単に「カメオがあまり頭が良くなかったから」とするのも結構ですが、少し納得感に欠けますね。
この点、歴代の亀夫君問題の名作では、以下のような設定で問題を回避しています。
・語り手を子供にし、大人にしかわからないことを真相にしている。
・語り手に強固な思い込みがあり、情報を客観的に見ることができない。
などなど。
では当問題ではどうするか。
両親殺害の犯人かもしれないという設定上、カメオを幼稚園児などとするわけにはいきません。強固な思い込み云々も、そぐわないように思います。
僕だったらこういう場合、無理に亀夫君にはしません。
例えばジャンルをウミガメのスープにして、以下のように書き換えてみたらいかがでしょう?
「カメオが姪に綺麗な花をプレゼントすると、姪は怖がって逃げてしまった。どういうことだろう?」
花冠を「花」と表現して少しベールをかけています。
心中云々は完全にベールの中です。この場合、両親とも首吊りにした方がいいです。
解決まで時間はかかるでしょうが、示された情報と引き出される真相とのギャップが高い満足感につながる良問になるように思います。
こんな風に、亀夫君問題として設定がうまくいかない場合、ジャンルをかえて再検討するというのも試してみてください。ボツにしていたネタが蘇るかもしれませんよ。
とまあ、余談がかなり長くなってしまいましたが、インパクトのある問題で面白かったと思います。
あとはもう少し丁寧さに気を使うようにすれば、もっと面白くなることでしょう。
今後も参加者を楽しませる出題を期待しています。
[15年11月02日 19:53]
tsuna[ラテシンまとめ]さんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[15年11月02日 19:53]
ウミガメのスープを一つください。[15年11月02日 19:53]
しばらく発言していないので3000才[★300問出題]さんはスープになりました。
[15年11月02日 19:26]
[15年11月02日 19:26]
3000才[★300問出題]さんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[15年11月01日 22:04]
ウミガメのスープを一つください。[15年11月01日 22:04]
tsuna[ラテシンまとめ]さんは勘定を済ませ、帰宅した。
[15年10月30日 20:51]
[15年10月30日 20:51]
[221902]tsuna[ラテシンまとめ]
依頼人「ディダムズさん」
亡くなった祖父の家を整理していたら古ぼけたメロンパン入れの中から出てきました。
【ウミガメ1on1】舐めたらあかん!
http://sui-hei.net/mondai/show/11922
こちらはラテシンで5本の指には必ず入ると思われる出題者、なさ鑑定士にお願いしたいと思います。
ご鑑定よろしくお願い致します。
じゃかじゃん
鑑定士「なささん」
こんばんは。鼻の穴に5本の指が入る出題者なさです。嘘です。では鑑定していきましょう。
まずは問題文について。
有名アニメのセリフや名前を引用することで見た人を楽しませると同時に、先入観を植え付けることにも成功していますね。
今回の問題は1on1ということで、対戦相手はもちろん観戦者も楽しませるような問題に仕上げた手腕は流石ディダムズさんといったところでしょうか。
問題とは関係ないのですが、この問題は天童さんとの1on1のはずなのに、注意書きのところに
「質問は出涸らしさんのみとさせていただきます」と書かれていますがこれは一体…。気になって昼寝ができませんでした。
解説はシンプルで納得のいくものであり、まさにこの問題にしてこの解説。解説と問題文まで1on1です。
問題と解説を読んで気になった点が一つ。
それは「清太の目の前でおはじきを口に含んだ節子。」という一文です。
解説を読んでも、節子が清太の目の前でおはじきを口に含んだ描写はなく最初読んだときは「ここ矛盾してるんじゃないか?」と思いました。
小一時間考えた結果、おはじきを「外から口」に含むのではなく「喉から口」に含んだ、「口に含む」という表現の先入観を突いた叙述をしていることに気づきました。
非常にレベルが高く気づいたときには鳥肌ものでしたが「口に含む」という言葉の先入観が強すぎて一度解説を読むだけでは気付けませんでした。(自分がアホなだけかもしれませんが)
なので解説にそこのところの説明があればよかったかなと思います。(すごく個人的な願望のような気がしてきました)
シンプルな中にいくつもの先入観、更に問題を見た人全てを楽しませようとするホスピタリティに感服です。
これからも大切になすってください。
[15年10月30日 20:50]
依頼人「ディダムズさん」
亡くなった祖父の家を整理していたら古ぼけたメロンパン入れの中から出てきました。
【ウミガメ1on1】舐めたらあかん!
http://sui-hei.net/mondai/show/11922
こちらはラテシンで5本の指には必ず入ると思われる出題者、なさ鑑定士にお願いしたいと思います。
ご鑑定よろしくお願い致します。
じゃかじゃん
鑑定士「なささん」
こんばんは。鼻の穴に5本の指が入る出題者なさです。嘘です。では鑑定していきましょう。
まずは問題文について。
有名アニメのセリフや名前を引用することで見た人を楽しませると同時に、先入観を植え付けることにも成功していますね。
今回の問題は1on1ということで、対戦相手はもちろん観戦者も楽しませるような問題に仕上げた手腕は流石ディダムズさんといったところでしょうか。
問題とは関係ないのですが、この問題は天童さんとの1on1のはずなのに、注意書きのところに
「質問は出涸らしさんのみとさせていただきます」と書かれていますがこれは一体…。気になって昼寝ができませんでした。
解説はシンプルで納得のいくものであり、まさにこの問題にしてこの解説。解説と問題文まで1on1です。
問題と解説を読んで気になった点が一つ。
それは「清太の目の前でおはじきを口に含んだ節子。」という一文です。
解説を読んでも、節子が清太の目の前でおはじきを口に含んだ描写はなく最初読んだときは「ここ矛盾してるんじゃないか?」と思いました。
小一時間考えた結果、おはじきを「外から口」に含むのではなく「喉から口」に含んだ、「口に含む」という表現の先入観を突いた叙述をしていることに気づきました。
非常にレベルが高く気づいたときには鳥肌ものでしたが「口に含む」という言葉の先入観が強すぎて一度解説を読むだけでは気付けませんでした。(自分がアホなだけかもしれませんが)
なので解説にそこのところの説明があればよかったかなと思います。(すごく個人的な願望のような気がしてきました)
シンプルな中にいくつもの先入観、更に問題を見た人全てを楽しませようとするホスピタリティに感服です。
これからも大切になすってください。
[15年10月30日 20:50]
[221901]tsuna[ラテシンまとめ]
依頼人「3000才さん」
一部のマニアの間では高値で売られていたとかいないとか・・・。
【無茶振り三題噺9】水平推理にうってつけの日
http://sui-hei.net/mondai/show/10304
三題噺の問題ですが可能であれば、鑑定は尊敬するディダムズさんにお願い申し上げます。
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
謎は「なぜ花子が水平思考問題を太郎に出したか?」で、解答は「検索しても答えが出ない問題を出して、太郎自身の頭脳を試すため」でしょうか。
ボリュームのある問題ですが、要点としては「サングラスが情報端末である」ことと、「太郎自身の能力を試すために問題を出した」ことであると言えましょう。
三題噺のキーワードである「かにばり」がクルーとしていい仕事してますね~。
キーワードをうまく取り入れつつ、サングラスの秘密に対するクルーがこの4行にギュッと詰まっているようです。
ただ、三題噺ということを考慮しないとやや問題文が冗長なものに思えてしまうので、ポイントは残しつつ出来るだけシンプルにするとより参加しやすい問題になると思います。
人を試すために問題を出すことは一般的であるとも言え、水平思考要素は薄いと思いますので、あくまでメインは「サングラスが情報端末であることを見抜く」ということだと思います。
ただ、こちらも「太郎の博識ぶりを疑っていること」から「身に付けているものに秘密がある」と比較的論理的に導けてしまうかなと思います。これはベールのかけ方が適切であり、納得感が高いことの裏返しであると思いますが、もう少し水平思考要素があるとより面白いかなと思いました。
とはいえ、かなり難しいキーワードを3つも利用しているに関わらず綺麗にまとめられた問題だと思います。解説の「健作死体→検索したい?」や「複製・転写・翻訳」の活用など、細かなところまでこだわりが感じられるつくりであり、「神は細部に宿る」を実感しました。文章、表現が精錬されたまさに傑作と呼ぶべきお宝、これからも大切になさってください。
[15年10月30日 20:50]
依頼人「3000才さん」
一部のマニアの間では高値で売られていたとかいないとか・・・。
【無茶振り三題噺9】水平推理にうってつけの日
http://sui-hei.net/mondai/show/10304
三題噺の問題ですが可能であれば、鑑定は尊敬するディダムズさんにお願い申し上げます。
じゃかじゃん
鑑定士「ディダムズさん」
謎は「なぜ花子が水平思考問題を太郎に出したか?」で、解答は「検索しても答えが出ない問題を出して、太郎自身の頭脳を試すため」でしょうか。
ボリュームのある問題ですが、要点としては「サングラスが情報端末である」ことと、「太郎自身の能力を試すために問題を出した」ことであると言えましょう。
三題噺のキーワードである「かにばり」がクルーとしていい仕事してますね~。
キーワードをうまく取り入れつつ、サングラスの秘密に対するクルーがこの4行にギュッと詰まっているようです。
ただ、三題噺ということを考慮しないとやや問題文が冗長なものに思えてしまうので、ポイントは残しつつ出来るだけシンプルにするとより参加しやすい問題になると思います。
人を試すために問題を出すことは一般的であるとも言え、水平思考要素は薄いと思いますので、あくまでメインは「サングラスが情報端末であることを見抜く」ということだと思います。
ただ、こちらも「太郎の博識ぶりを疑っていること」から「身に付けているものに秘密がある」と比較的論理的に導けてしまうかなと思います。これはベールのかけ方が適切であり、納得感が高いことの裏返しであると思いますが、もう少し水平思考要素があるとより面白いかなと思いました。
とはいえ、かなり難しいキーワードを3つも利用しているに関わらず綺麗にまとめられた問題だと思います。解説の「健作死体→検索したい?」や「複製・転写・翻訳」の活用など、細かなところまでこだわりが感じられるつくりであり、「神は細部に宿る」を実感しました。文章、表現が精錬されたまさに傑作と呼ぶべきお宝、これからも大切になさってください。
[15年10月30日 20:50]
[221900]tsuna[ラテシンまとめ]
依頼人「3000才さん」
何か知んないけどポッケの中に入ってました。僕のポッケの中にあるんだからきっとお宝じゃないかと思います。
タバコをください
http://sui-hei.net/mondai/show/11900
鑑定はなささんにしていただければと思います。
よろしくお願いします。
本当はTakaさんにもしてほしい…。2人って駄目でしたっけ?
じゃかじゃん
鑑定士「なささん」
鑑定士が直に持ち込んだお宝を鑑定するということで少し緊張気味ですwさて、鑑定していきましょう。
問題を拝見した第一印象が、「日常の謎をシンプルに取り上げた良い問題だな」でした。案の定少し前にお気に入り登録していました。笑
「花子がタバコを買ったのを見て奢るのをやめた」という謎だけでは「タバコを吸うと知って幻滅した」などの別解が思いつきそうですが
一行目でそれを消しているのが上手いですね。別解潰しを自然な形で組み込んでいる好例だと思います。
クルーの選択もセンスがありますね。酒、煙草、男と女、アダルトな雰囲気を演出しつつ、真相はシンプルで日常的なもの、というギャップが素晴らしい。
問題文はお馴染みの登場人物、太郎と花子が主役ですね。この二人のネーミングセンスも個人的にとても気に入っています。
飾り気のない名前で、まるでウミガメのスープの教科書を見ているような感覚に陥り、問題文がすごく分かりやすいように感じます。
「うちにおいでよ」のようなトラップ型の問題を仕掛けやすいのもこのネーミングで統一している利点ですね。
おそらく自分が問題を作ったとしてもほとんど同じアプローチの仕方になるので、これといった問題点を挙げることができないのですが
魔子さんの鑑定で書いたように、セリフを入れることで問題文を更に印象的にできたのではないかなと思います。
――――――――――――――――――――――――――――――
【問題】
「煙草なくなっちゃった。マスター、煙草もらえる?」
一緒に酒を飲んでいた旧友の花子が店員から煙草を購入した。
それを見た僕は、花子に奢るのをやめることにしたんだ。
なぜだかわかるかい?
――――――――――――――――――――――――――――――
個人の好みの問題ですが、自分はこうした方がより問題文の情景を思い浮かべられるように思います。
自分は煙草は吸いませんがお酒は大好きです。
雑談欄にも書きましたが、是非ともウミガメ談義を肴にしながらお酒を酌み交わしたいものです。
[15年10月30日 20:50]
依頼人「3000才さん」
何か知んないけどポッケの中に入ってました。僕のポッケの中にあるんだからきっとお宝じゃないかと思います。
タバコをください
http://sui-hei.net/mondai/show/11900
鑑定はなささんにしていただければと思います。
よろしくお願いします。
本当はTakaさんにもしてほしい…。2人って駄目でしたっけ?
じゃかじゃん
鑑定士「なささん」
鑑定士が直に持ち込んだお宝を鑑定するということで少し緊張気味ですwさて、鑑定していきましょう。
問題を拝見した第一印象が、「日常の謎をシンプルに取り上げた良い問題だな」でした。案の定少し前にお気に入り登録していました。笑
「花子がタバコを買ったのを見て奢るのをやめた」という謎だけでは「タバコを吸うと知って幻滅した」などの別解が思いつきそうですが
一行目でそれを消しているのが上手いですね。別解潰しを自然な形で組み込んでいる好例だと思います。
クルーの選択もセンスがありますね。酒、煙草、男と女、アダルトな雰囲気を演出しつつ、真相はシンプルで日常的なもの、というギャップが素晴らしい。
問題文はお馴染みの登場人物、太郎と花子が主役ですね。この二人のネーミングセンスも個人的にとても気に入っています。
飾り気のない名前で、まるでウミガメのスープの教科書を見ているような感覚に陥り、問題文がすごく分かりやすいように感じます。
「うちにおいでよ」のようなトラップ型の問題を仕掛けやすいのもこのネーミングで統一している利点ですね。
おそらく自分が問題を作ったとしてもほとんど同じアプローチの仕方になるので、これといった問題点を挙げることができないのですが
魔子さんの鑑定で書いたように、セリフを入れることで問題文を更に印象的にできたのではないかなと思います。
――――――――――――――――――――――――――――――
【問題】
「煙草なくなっちゃった。マスター、煙草もらえる?」
一緒に酒を飲んでいた旧友の花子が店員から煙草を購入した。
それを見た僕は、花子に奢るのをやめることにしたんだ。
なぜだかわかるかい?
――――――――――――――――――――――――――――――
個人の好みの問題ですが、自分はこうした方がより問題文の情景を思い浮かべられるように思います。
自分は煙草は吸いませんがお酒は大好きです。
雑談欄にも書きましたが、是非ともウミガメ談義を肴にしながらお酒を酌み交わしたいものです。
[15年10月30日 20:50]
[221899]tsuna[ラテシンまとめ]
依頼人「junpockeさん」
あえて、この問題を鑑定していただきたいと思います。
ワイルド田中君
http://sui-hei.net/mondai/show/6185
鑑定は誰でもOKです!よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「水上さん」
ようやく最後の一つとなりました。なんだか気が抜けてしまいますね。では拝見させていただきます。
チャーム・・・謎自体は「結婚できるのにしない理由」になるのでそこまでインパクトのある謎ではないですね。いろんな別解が考えられますから。
それでも問題文前半の文章が入ることによってチャームが上がっていると思います。
クルー・・・どのクルーも問題文を彩る良質なスパイスになっています。とてもバランスの良い問題文だと思います。
ベール・・・「彼女が相変わらずいないこと」が重要なベールですが、叙述トリックで上手く隠されています。
トリック・・・3行目と4行目の叙述トリックがいい仕事してますねー。解説を見て「なるほど!」と思わず唸ってしまいます。私のお気に入りの問題の中でも特にやられた感の強い問題でした。
3行目はシンプルだけど先入観にはまると抜け出せない秀逸な叙述トリック。
4行目の叙述トリックも「女」というクルーがそれまでの文章を受けてトリックに深みを与えています。
3行目の叙述トリックの判明で彼女が出来ていないことがわかり、4行目の女性がおかんであることがわかる。というのが一番理想的な流れかなと思いますが、おかんから判明してしまうという悲しい結果となりましたね。ワイルドタンクさんのせいで。
とりあえず私は3行目の叙述トリックだけでも白飯3杯はいける大好物の問題です。大切になさってください。
[15年10月30日 20:50]
依頼人「junpockeさん」
あえて、この問題を鑑定していただきたいと思います。
ワイルド田中君
http://sui-hei.net/mondai/show/6185
鑑定は誰でもOKです!よろしくお願いします。
じゃかじゃん
鑑定士「水上さん」
ようやく最後の一つとなりました。なんだか気が抜けてしまいますね。では拝見させていただきます。
チャーム・・・謎自体は「結婚できるのにしない理由」になるのでそこまでインパクトのある謎ではないですね。いろんな別解が考えられますから。
それでも問題文前半の文章が入ることによってチャームが上がっていると思います。
クルー・・・どのクルーも問題文を彩る良質なスパイスになっています。とてもバランスの良い問題文だと思います。
ベール・・・「彼女が相変わらずいないこと」が重要なベールですが、叙述トリックで上手く隠されています。
トリック・・・3行目と4行目の叙述トリックがいい仕事してますねー。解説を見て「なるほど!」と思わず唸ってしまいます。私のお気に入りの問題の中でも特にやられた感の強い問題でした。
3行目はシンプルだけど先入観にはまると抜け出せない秀逸な叙述トリック。
4行目の叙述トリックも「女」というクルーがそれまでの文章を受けてトリックに深みを与えています。
3行目の叙述トリックの判明で彼女が出来ていないことがわかり、4行目の女性がおかんであることがわかる。というのが一番理想的な流れかなと思いますが、おかんから判明してしまうという悲しい結果となりましたね。ワイルドタンクさんのせいで。
とりあえず私は3行目の叙述トリックだけでも白飯3杯はいける大好物の問題です。大切になさってください。
[15年10月30日 20:50]
[221898]tsuna[ラテシンまとめ]
依頼人「ディダムズさん」
友人にお金を貸した父が借金のカタとしてもらってきたものです。
【ラテクエ42】 恋愛クールビズ
http://sui-hei.net/mondai/show/10865
長年尊敬している3000才鑑定士にお願いしたいと思っております。
よろしくお願い致します。
じゃかじゃん
鑑定士「3000才さん」
恋人をキーワード、登場する何かが変化する話をテーマにしたラテクエ2日目の作品です。
キーワードとテーマが非常に自然に入っています。
問題文もとても爽やかで、
この雰囲気こそがこの問題の大きな仕掛けとなっています。
答えを見ると、実は非常にドロドロとした不倫もの、というオチなのですが、
問題文の雰囲気と出題者がディダムズさんであるという事実から、
先入観を持って臨んだ参加者が多いのでは、と推察されます。
この問題の別解として、隠れて付き合っているから、などもありえなくはないのですが、
それ以上に端的で納得度の高い解説が用意されています。
このために、ますますヤラれた、という思いが高まったことでしょう。
高校生という設定の先入観要素もさることながら、文章そのもののではなく、
問題文が醸し出す全体的な雰囲気を先入観として用いた問題として位置づけられると思います。
こういう先入観のパターンもあるという好例として挙げたい作品です。
もう一つ着目するべき点として、
誘導のフェアさとスムーズさをあげたいと思います。
補足の入るテンポが絶妙で、定期的に良質が入るように問題が進んでいます。
この辺も巧みだと思います。
おそらく、参加者はストレスを感じずに問題文に集中できたのではないでしょうか。
強いて気になった点をあげると(本当に無理やりあげると)、
浮気相手の方が髪を切る、ということは、
浮気相手が結婚している人の家で浮気しているという状況を想定するのが自然ですが、
この辺はあいまいなままとなっています。
そういう意味で、単なる恋愛の浮気相手ではなく、既婚者の浮気相手が髪を切るという状況描写が、
「あるある感」、あるいは、納得感を出すための説明力にやや欠けるかな、という気がします。
とはいえ、この辺をクルーとして入れると、
全外の雰囲気が壊れてしまい、
バランスが大きく狂ってしまいかねませんので、
浮気相手が髪を切る、という状況の詳細は解くべき謎の対象外とする、
とするのが良いようにも思います。
この辺の判断も適切だったと思います。
ディダムズさんの作品は、どれをとっても意外性と高い納得度に満ちたものばかりですが、とりわけ、この作品は、先入観要素にもいろんな方法があることを教えてくれます。
僕は参宮の純米吟醸斗瓶搾りと合わせて堪能しました。
[15年10月30日 20:50]
依頼人「ディダムズさん」
友人にお金を貸した父が借金のカタとしてもらってきたものです。
【ラテクエ42】 恋愛クールビズ
http://sui-hei.net/mondai/show/10865
長年尊敬している3000才鑑定士にお願いしたいと思っております。
よろしくお願い致します。
じゃかじゃん
鑑定士「3000才さん」
恋人をキーワード、登場する何かが変化する話をテーマにしたラテクエ2日目の作品です。
キーワードとテーマが非常に自然に入っています。
問題文もとても爽やかで、
この雰囲気こそがこの問題の大きな仕掛けとなっています。
答えを見ると、実は非常にドロドロとした不倫もの、というオチなのですが、
問題文の雰囲気と出題者がディダムズさんであるという事実から、
先入観を持って臨んだ参加者が多いのでは、と推察されます。
この問題の別解として、隠れて付き合っているから、などもありえなくはないのですが、
それ以上に端的で納得度の高い解説が用意されています。
このために、ますますヤラれた、という思いが高まったことでしょう。
高校生という設定の先入観要素もさることながら、文章そのもののではなく、
問題文が醸し出す全体的な雰囲気を先入観として用いた問題として位置づけられると思います。
こういう先入観のパターンもあるという好例として挙げたい作品です。
もう一つ着目するべき点として、
誘導のフェアさとスムーズさをあげたいと思います。
補足の入るテンポが絶妙で、定期的に良質が入るように問題が進んでいます。
この辺も巧みだと思います。
おそらく、参加者はストレスを感じずに問題文に集中できたのではないでしょうか。
強いて気になった点をあげると(本当に無理やりあげると)、
浮気相手の方が髪を切る、ということは、
浮気相手が結婚している人の家で浮気しているという状況を想定するのが自然ですが、
この辺はあいまいなままとなっています。
そういう意味で、単なる恋愛の浮気相手ではなく、既婚者の浮気相手が髪を切るという状況描写が、
「あるある感」、あるいは、納得感を出すための説明力にやや欠けるかな、という気がします。
とはいえ、この辺をクルーとして入れると、
全外の雰囲気が壊れてしまい、
バランスが大きく狂ってしまいかねませんので、
浮気相手が髪を切る、という状況の詳細は解くべき謎の対象外とする、
とするのが良いようにも思います。
この辺の判断も適切だったと思います。
ディダムズさんの作品は、どれをとっても意外性と高い納得度に満ちたものばかりですが、とりわけ、この作品は、先入観要素にもいろんな方法があることを教えてくれます。
僕は参宮の純米吟醸斗瓶搾りと合わせて堪能しました。
[15年10月30日 20:50]