証拠不明

女には一人姉がいた。

両親を失ってから、お互いに支えあい生きてきた。

そんな二人にはきっても切れない深い絆があった



そんなある日、姉が付き合っている人との間に赤ちゃんができたと報告してくれた。

女は自分のことのように喜び、姉を祝福した。



そして、ある日姉が自殺した。



女は絶望した。

姉は自殺するわけないと何度も警察に訴えた。

だが、一番疑わしい容疑者である彼氏…男にはアリバイがあった。



警察も調べた結果、証拠不十分で姉は自殺と処理された。



だが女は諦めなかった。

女は必死の思いで姉の死を調べ尽くした

その結果、男が浮気しており、赤子を宿した姉が邪魔になったという動機はみつけはしたものの、姉が殺されたという証拠はみつからなかった。



女は絶望の中、あることを思い付いた。



それは、男を違う罪で訴えることだ。



自分が男のせいで自殺したという証拠があれば、自殺教唆罪で警察も動くだろうと考えついた。



そうとなれば行動は早かった

男と言い争いして、わざと男から自殺を強要するような言葉を言わせそれを録音し、それを証拠として遺書の隣に置き、女は姉が自殺したというマンションからその身を投げ出した。



結果、女の読み道理、男は自殺教唆の罪で警察に逮捕され刑に服することになった。



女は自分が捕まらず、男に復讐できる方法で見事に復讐を果たしたのだった。