胸に直接響くような大きな破裂音。
町の外れの病院から、さらに2キロほど離れた河原で行われる定例の花火大会。
夜空に大輪を咲かせる花火をたくさんの人々が見つめている中、
男はひとり小さな花火を見つめていた。
男は毎年夏のこの時期になると毎年小さな花火を見る。
いったい何故だろうか?
恋人が病院から抜け出せないので屋上で二人で花火をやりますか?
NO!!! しかしかすっている部分多し! [良い質問]
犯罪は関係ありますか?
NO!
川面に映った花火を見ているのですか「花火大会、行きたいよう……(´・_・`)」?
NO!
破裂音は屁ですか?
でっけえ屁だなw NO!
登場人物は男のみですか?
NO!!! 1より恋人が登場します! [良い質問]
男は病院にいますか?
NO!!! [良い質問]
小さな花火とは手で持ってやるタイプのやつのことですか?
NOYES!!! 後半二行目はYES! [良い質問]
小さな花火は打ち上げ花火ですか?
YESNO!!! 前半の花火は打ち上げ花火です! ミスリード注意! [良い質問]
花火大会がなくても成立しますか?
non(´・_・`)
1行目の「ドォォォォーーーーーン」は花火の音ですか?
イェェェェーーーーース!
花火を見たがっているのは子供たちですか?
NO!
お尻にロケット花火を突っ込む男は重要ですか?
YES!重要ですって答えたら壮絶に解説書き換えなきゃいけなくなる(´・_・`)
小さな花火はきたねぇ花火ですか?
NO! きちゃなくないよ
男の職業は重要ですか? [編集済]
NO! 解説では大学生ですが、まあなんでもいいかな。
恋人は病院にいますか?
NO!!! 問題文の時点では恋人も花火大会に来ています! [良い質問]
花火は火薬が燃えるアレですか?
火薬が燃えるアレでございます。
二人は監視員なので条例で深夜は花火禁止の場所で花火をする若者を注意しますか?
恋人と二人ならもっとロマンチックなことしようよw
最初の小さな花火は比喩ですか?
NO‼
恋人は生きていますか?
YESNO!!! 後半二行目の時点では死んでいます! [良い質問]
精霊流しは関係ありますか?
うーーんNOで!
男は花火大会に行きますか?
YES!!
花火を悪ふざけで間違った使い方する若者(例12より)を注意しますか?
NOw 被せなくていいよw
「男はひとり小さな花火を見つめていた。」の小さな花火は、男自身が手にもっている花火ですか?
NO‼
小さな花火を見るのは年一回だけですか?
YESNO! 重要ではありません!
小さな花火は閃光ですか? [編集済]
NO! 恋人爆破しません!
恋人の死因は重要ですか?
NO! 余命宣告を受け病死でした。
15より、恋人は身体的には何の問題もない、という事ですか?
NO‼
男は1人さびしく線香花火をしていますか?
YES!!! 最後から二行目はその通り! [良い質問]
場所は重要ですか?
YESNOとだけ!
男はひとり小さな花火を見つめていた。 これは遠くから見ているから小さく見えるということですか?
NO‼
破裂音が恋人の死に関係していますか?
NO! 死因は病死でした! ドォォォォーーーーーンはあんまり意味ないの(。-_-。)
毎年、彼女の好きだった花火を墓地で男は見せていますか?
YES!!! 墓地ではありませんが、彼女の好きだった花火をすることで彼女を弔っています! [正解]
28より 慰霊の為に線香花火をしましたか?
YES!!! 同上です! [正解]
恋人はこの時期の花火大会が好きでしたか?
YESNO! 女は初めて花火大会に行きました!
花火大会がお盆と被るのは偶然ですか?
人が集まるお盆を狙ってるのですね。
5行目の小さな花火は本物の打ち上げ花火ですか?
YESNO!! 何かに映っています!
男はひとり小さな花火を見つめていた。 ←この時男は花火大会の場所にいますか?
YES!!
胸に直接響くような破裂音のせいで、入院中の彼女の心臓に異変が起きましたか?
NO‼ 彼女はもともと限界でした!
彼女が化けて出るので花火で応戦しますか?
もっといい武器があると思うよw
昔は彼女と病院で打ち上げ花火を見たり、線香花火をしていたが、彼女が死んで、男は1人さびしく彼女との思い出にひたりながら線香花火をしていましたか?
NOYES‼ 幼馴染だったので、昔元気だった彼女とよく花火をしていました!
ドォォォォン!は、もぐろふくぞう ですか?
NOww トクホの烏龍茶ません!
31より、「ドォォォォーーーーーン」ではなく「ムヮッサーーーン!」でも成立するという事ですか?って聞きたいんですが、聞いていいですか?
ムヮッサーーーン熱はいつになったら収まるのかw
36の回答より、誰かのハゲ頭に花火がうつっていましたか?
NOw 過去問関係ありません!
彼女の瞳に花火がうつっていたのですか?
YESロマンチック!!! 正解です! [正解]
小さな花火は、彼女を通して見えた花火の影のようなものですか?
NO! それもロマンチック!
目の前の大輪の花火よりも横の彼女の瞳に映る小さな花火に釘付けですか?
YES!!! ロマンチック! [良い質問]
僕はもっとわがままを言ってもらいたかったが、それが最初で最後のわがまま。
「一緒に花火大会が見たいの」
・・・
僕の幼馴染兼彼女の寿命が決められてしまったのは、大学二年の春だった。
当時はヤブ医者だと思っていたが、彼女の寿命を言い当てた彼は名医で間違いないのだろう。
「もってあと半年の命」
名医はそう断言したのだ。
見苦しく事実を受け容れられない僕を諭したのは、宣告を受けた当の本人。
「あと半年だけど、今まで通り仲良くしてね」
本人は自分の体のことを理解していたのだろう。
僕はいうことの聞かない自分の感情を無理やり抑えつけて、
彼女の望むとおり、普段の自分で彼女に接した。
・・・
蝉やカエルの鳴き声が響く頃、彼女はそれを病室でしか聞けなくなっていた。
四肢を動かすのもままならない、しかし柔和な微笑みだけはいつも絶やさなかった。
特別な半年間… でも僕と彼女はいつもと変わらない暮らしを送っていた。
彼女がそれを求めるから。僕は自然に笑えていたか自信がない。
そんなある日、病院のベッドの上で彼女が初めてわがままを言った。
一人では体を動かせない彼女が2キロ先の河原で行われる花火大会を見に行きたいと言ったのだ。
外出の許可など間違いなく出ない。しかし僕は彼女の初めてのわがままを叶えるため、
彼女を病院から奪いだし、車椅子に乗っけて花火大会の会場まで運んだ。
彼女を乗せた車椅子が想像以上に軽かったのが印象的だった。
会場につくまで、彼女はずっと「子供の頃の花火の話」をしゃべり続けた。
花火大会なんて行ったことはなかったけど、僕と二人で駄菓子屋で買い漁った花火に興じている時はとても幸せだったと。
既に会場には大勢の人だかり。それでも打ち上がる花火はどこにいる人にでも平等に見えるかのように大輪の花を咲かせていた。
「きれい…」
彼女が夜空に咲く花火を見上げポツリとつぶやく。
僕はそんな彼女の顔から目が離せなかった。
花火が打ち上がるごとに照らし出される彼女の顔がとても美しかったから。
僕は彼女の瞳に映る小さな花火だけを見つめていた。
クライマックス。
立て続けに花火が打ち上がる。ドンッドンッと大きな音が響く中、
彼女の口が小さく動いた。
音がうるさくて聞き取れなかったので、彼女の方に顔を寄せていくと、
彼女の瞳に映っていた花火が見えなくなった。
空を見上げてもまだ花火は続いている。
彼女が、目を、閉じたのだ。
僕の叫び声もまた花火と人々の喧騒にかき消されていった。
・・・
それからちょうど一年。
彼女の命日。
男は彼女の好きだった線香花火を見つめている。
毎年毎年、彼女の命日には線香花火で彼女を弔うのだ。
その小さな小さな花火は男の過去の記憶を呼び覚ます。
手が震えてしまい火種が落ちそうになったが、彼女が手を添えてくれた気がした。
その数分間だけ男は彼女を思い出し涙を流すのだった。
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