【ラテクエ　ミー】　「くたばっちまえ！○ーメン♪」

「はい、あなたの好きなウインナーコーヒー（生クリームを浮かべたコーヒー）よ。」

「お…　あ、ありがとう」



妻と朝方ケンカして、気まずいままの帰宅。

妻は何事もなかったかのように振る舞い、こうやってコーヒーまで出してくれた。



いい妻を持ったなぁ…　

妻の真意など露知らず、生クリームの浮かんだアイスコーヒーを口に含むと…



「ぶほおっ！…　ゲロゲロゲログワッグワッグワ！　なんだこりゃ！？」

私は、思わず噴き出した…　こ、この味は…！



「そう！あなたがコーヒーと思って飲んだその黒い液体は…　ソーメンのツユよ！」

「ぐほお…　お、おまえ…！」



「フフフ、白と黒のコントラストが奇麗でしょう？」

「よくも騙したなー！ くたばっちまえ！ソ～～～～メンのツユなんか飲めるかー！」



「騙してないわよ！その証拠に…　ツユの底に沈んでいるものをよく見てみなさい！」

「なんだって…？　！　ああっ！　これは…　ウインナーソーセージ！！」



「そう！だから、それはウインナーコーヒー…　あっ。」

「語るに落ちたな。肝心の汁がツユじゃあ、ウインナー”コーヒー”とは呼べないよな？」



「くっ…！ツメが甘かったわ」

「…ん？　なんだこのウインナー、ちゃんと焼いてあるのか？　コゲ目が付いてるが」



「そりゃあ…　生だと、あなたがおなか壊したらいけないと思って…」

「…。　そういうとこ、律儀だよなオマエ…　（パクッ）　ん！　意外といけるぞこれ！」



「えっ？ほ、ホント？」

「ああ、ウインナーに和風のツユが合うし、それを生クリームがマイルドな味わいに仕上げてる」



「も、もう…！　イジワルしたのに、食べてくれるなんて…　…あなたの、そういうところが…」

「そういうところが…？」



「そ・う・い・う・と・こ・ろ・が…！」　　その先は、言葉にならなかった。　

妻いわく、久しぶりのキスは、ウインナーとめんツユと生クリームの味がしたってさ…♪







というわけで、隠しキーワード？は「嘘つき」　と　「どうしようもない愛の話」　でした！

（…え？　「どうしょうもない愛」　じゃなくて、　「しょうもない愛」だ　って？）