呼び出し人は、その男の腕を見込んで仕事をお願いしたいらしい。
男は話を聞くと、最初こそ戸惑っていたが
しばらくするとその仕事を快く引き受け、遂行に到った。
そして、一通り仕事を終えた後
男は自らの手を見ながら、独り言を呟いた。
その後、仕事を終えたと聞いた依頼人から
「思わぬ収穫が入ったな、また頼むよ。」
と言われ、男は予定より大目の収入を手に持つと、その場を去った。
さて、一体男は何を行ったのでしょう?
【ウミガメ】
仕事は犯罪をおかす類のものですか?
No
呼び出された場所は重要ですか?
YES
登場人物は二人ですか?
No.. [しかし、メインといえる人物は、あくまでも二人に絞られます。]
男は自分の手を移植した?
No
仕事はその男しかできない仕事ですか?
Yes [広義で見れば、他にも出来る人はいたと思います。しかし"この状況"では、その男のみが出来るといっても過言ではないかと。]
男は医師?
No
男は手自体を見ましたか?(手についてる物等ではなく)
Yes [正確には、"染まってしまった"自らの手を見たことになります。]
手が染まったのは意図的ですか?
Yes [男があることをしたので、手が"ある色"に染まってしまいました。]
染まった色は後々消えますか?
Yes
男が染まった手は赤色でしたか?
Yes
「思わぬ収穫」を得たのは依頼主ですか?
No [男自身の手によって、男自らが得たものといえるでしょう。]
男は農家の手伝いをしましたか?
No [しかし、"手伝い"という表現は悪くないかと思います。]
男は出産の手伝いをしましたか?
No
現場で事故は起きていますか?
No
男は料理をしましたか?
Yes!! [さあ、何を作ったのでしょうか?]
その"仕事"は定期的に入ってくるものですか?
No [今回、咄嗟に入った依頼だったようです。]
その料理は火を使いますか?
No
魚介類を使うものですか?
No
思わぬ収穫は、料理を食べた人からもらったのですか?
Yes [料理を"食べた"というよりも・・・]
男は料理を作りましたか?
Yes [紛れもなく、その男自身が料理をしたといえるでしょう。]
男が作ったのは和菓子でしたか?
No
男は生き物を包丁等(刃物)で捌きましたか?
No
男は赤い色の植物を調理しましたか?
Yes!!!
男は素手で調理した?
Yes!!!!! [手が赤くなった理由は、男は素手で○○○を握り潰したためです。] [編集済]
男が作ったのはお酒ですか?
No!! [かなり近いです。最後の仕上げとして、男は○○○ジュースを造ったのです] [編集済]
男はぶどうジュースを造ったのですね!!
Yes!! [男はぶどうの他にも果汁ジュースを造りました。そして最後に造ったのは、赤い野菜を握り潰した"トマトジュース"だったわけです。] [編集済]
そこのオーナーである男性が、"グレープフルーツジュース"の注文を受けたのにも関わらず
ジュースを作るために必要なミキサーが壊れてしまったので、戸惑っていた。
そんな中、彼はふとある事を思いつき、筋肉質の友人へと電話した。
「TVでよくやってるじゃん!お前なら出来るって!一杯だけだ!なあ頼むよ!!」と男は説得する。
そんな男に友人は最初
「そんな為に鍛えてるんじゃねえ!」と口を荒くしたが
『報酬』という言葉が出ると、それも悪くないかと試しに引き受けたのだった。
男が喫茶店に駆けつけ、まず最初にグレープフルーツを絞ると
一般人がTVの真似をして、余興に終わる・・・というそれではなく
まさしく"搾り取る"といった言葉が似合うように、グレープからは次々と果汁が溢れ出した。
それを見た客の一人が、その男の行動に歓喜を上げ
次第に他の客もショーを見るかのように、男に注目するようになった。
中にはそれが大道芸にでも見えたのか、男にチップを渡す客さえもいた。
また、肝心の"人力圧縮ジュース"もその物珍しさ故に
普段では考えられないような勢いで注文され、売れていくのだった。
人力なので当然、完成品が出来上がるのにはかなりの時間を要する。
しかし、今の客にとってはそんなことよりも
目の前で、男のパフォーマンスをじっくりと鑑賞出来る事の方が幸せだったのだ。
───結果的にオーナーの奇抜な考えは、成功といえる結果を収めたのだった。
・・・そんなこんなで賑わっていた喫茶店も、もうすぐ閉店。
男は最後に依頼されたトマトジュースを造る途中
トマトを潰し、赤色に染まった自らの手を見ながら
「全く・・・約束では"一杯だけだ"と言われたのに、俺は一体いくら絞らされたんだ・・・」と思わず呟いてしまった。
暫くすると、依頼人である喫茶店のオーナーが男のもとへと寄り
「思わぬ収穫が入ったな。また頼むよ。」とにんまり笑みを浮かべながら、男に報酬を手渡した。
そして、報酬を受け取った男を見ながら
「なあ、これからも今日と同じように盛り上げてくれないだろうか・・・?」
とオーナーが言葉を続ける。
そんな懲りないオーナーに、さすがの男も
「いいか、俺は見世物じゃないんだぞ!新しいミキサーでも買えばいいんだ!!」
と煽り帰ってしまう。
しかし、自慢の筋肉が人前で披露でき、客からはチップまで弾んでもらった。
"こういうのも・・・悪くはないな・・・"と男は自宅に戻る途中
頭の中で、密かに思うのであった。
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ええ、文字通り男のたくましい"腕"を見込んでのご依頼だったそうです。
問題文をシリアスチックに仕立て、答えはこんな茶番オチかよ!と思うかもしれませんが
その捻くれた点がこの問題のミソであり、ウミガメらしさだったりするのかなーと(笑)
依頼に"思わぬ報酬"という言葉でアンダーグラウンド感を演出したり
(この問題の場合、単に客のチップですが)
手に関する質問を求められた段階で『赤色!YES!』と更にシリアスを匂わせたのも
思考をそちらへ向ける作戦だったりします。
(料理という質問で、生物を料理=血の赤色と
選択肢が出来て更に広がったのは予想外でしたが(笑))
皆様、そんなこんなで意地悪な問題にご参加ありがとうございました。
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