そんなある日、街の片隅にひっそり存在する小さな公園で何やら不穏な気配が……。
ブランコに腰掛ける少年に相対する形で、その少女は立っていた。
不細工に切られた髪とギラっと光る三白眼、整った鼻筋と『へ』の字に引き締まった口から時々のぞく八重歯が驚くほど上手に噛み合って、少女は芸術的とも言える野性的な魅力を放っていた。
指先まで覆ってもまだ余るほど大きい長袖のパーカーをラフに着こなす少女は、真夏の太陽を背負いながら、悪戯な笑みを浮かべる。
「痛くない自殺の方法って知ってる?」
少女の青白い唇から紡がれた言葉に少年が答えずにいると、少女はそっと少年に耳打ちした。
「特別に教えてあげる。これはね、とても楽しい方法なの」
その後、少年は死んだ。どうしてだろうか?
※死因ではなく、死んだ理由を導いてください。。
※この問題は回答に残酷な描写を含みます。苦手な方はお控え願います。
【ウミガメ】
少年は、少女が言った方法で、死にましたか? [編集済]
YES、ですかね。
自殺方法を特定することは、重要ですか?
NO! 死因の特定はあまり重要ではありません。
少年は、自殺しましたか?
NO! [良い質問]
猛暑は関係ありますか?
NO!
少年は、少女の話を聞かなければ、死にませんでしたか?
広い意味でYES この日公園で出会わなければおそらく死にませんでした。
少年は少女に殺されましたか?
YES! [良い質問]
少女は、少年が死んだ後も生きていますか?
NO! [良い質問]
本当に楽しいまま2人は死にましたか?
YESNO どちらかは……
少女は初めから死んでいますか?
NO!
少女は、少年を殺したあと、自殺したのですか?
NO! [良い質問]
少女は誰かに殺された?
NO!
少女は死んだ?
YES! [良い質問]
少女は、少年を殺さなければ、死にませんでしたか?
YES! [良い質問]
この話は、オカルト要素を含みますか?
NO 僕のイメージするオカルトというジャンルとは違います。 [良い質問]
殺したというのは命を奪ったのですか?
YES!
この話は、現実世界が舞台でも成り立ちますか?
NO! [良い質問]
少年が先に死にそのあと少女が死んだのですか?
NO!
年齢は関係ありますか?
YES! [良い質問]
少女は人間ですか?
YES!
二人は同時に死んだのですか?
YES! 僕のイメージでは同時です。 [良い質問]
少年は、少女によって吸血鬼にされた?
NO!
無理心中ですか?
YES! [編集済]
耳打ちをされてから死ぬまで時間がかかりましたか?
YES? まあ、数分くらいは……。
でもって、太陽にさらされて蒸発? 一瞬なのでイタクナーイ
WRYYYYYYYYYYY!!!!
少女と少年は、同一の存在ですか?
NO!
死=人間ではなくなるですか?
NO 問題文の「死」は文字通りの意味です。
少年は死にたいとは思っていなかった?
YES!
本当に痛くありませんでしたか?
YESNO どちらかは痛かったかもしれませんが、どちらかは痛さは感じなかったと思います。 [編集済]
少女と少女は、同一の理由で死にましたか?
少年と少女でよろしいですか? それならNOです。
少年も少女をころした?
NO!
では少年は他殺で少女は自殺ということですか?
YES! そういうことになります。 [良い質問]
少女が少年を殺したのは偶然ですか?少年ではないとダメだったのですか?
前者はNO! 後者はYES! ひとつの質問に質問はひとつまでにしていただけると嬉しいです。
28の痛みを感じたのは少年ですか?
YES!
少女は、少年の事を前から知っている?
YES! [良い質問]
少女と少年は知り合いですか?
YESNO! 少女的には知り合い、少年的には知らない人です。 [良い質問]
この二人は公園で死んだのですか?
YES!
少女は、少年の事が好きだった。 [編集済]
NO むしろ嫌いだったと思います。
少女は未来からきましたか?
YES!!! [良い質問]
少年は少女の先祖ですか?
NO そんなに遠い人ではないです。
問題文の「痛くない (以下略)より上は関係しますか? [編集済]
NO あまり気にする必要はないと思います。
少年は、少女の父親ですか?
YES! [良い質問]
タイムパラドックスが、発生しませんか?
YES! 発生します! [良い質問]
少女は少年の娘ですか?
YES! [良い質問]
少女「自分が生まれる前に親を殺せばいいのよ」そして、父親を殺して、少女は自殺しましたか?
YES!! 解説だします。 [編集済] [正解]
少女は少年を殺して自分の存在自体をなかったことにした?
YES!! [正解]
そう、タイムマシーンが実用化された未来の話。
その少女はアザだらけの四肢をさすりながら、布団の中で瞳をギラつかせていた。
「今日も殴られた、昨日も、その昨日も、その昨日も、昨日も昨日も昨日も……」
彼女は来る日も来る日も父親から暴行を受けていたのである。
まだ思春期の潤いに満ちているはずのその肉体には、無数のアザが斑模様を描いていた。
「殺してやる……」
暖房のない真冬の部屋に白い塊となって、消える。
父を殺して自分も死ぬこと、少女がこの世界に望むことはただそれだけであった。
しかし、それには大きな問題が立ちふさがる。
父はまだ子供の少女が殺すには強すぎ、また、少女は自傷することをひどく恐れていた。
これまで振るわれてきた暴力がトラウマとなり、痛みを感じるということに過敏になりすぎていたのである。
そんな折、テレビでタイムマシーンの特集を見ていた少女は、ある計画を思いつく
過去に遡って母と出会う前の父を殺せば、自分も同時に消滅することができるのではないか!
十歳にも満たない頃であれば、いくら男といえど自分の方が強いであろうし、なにより、自身が傷つくことなく死ぬことができる!
突如訪れた悪魔的閃きに、少女はその矮躯を震わせた。
父の過去で唯一聞いたことのあるその日は、驚くほど暑い日で、少女は長袖で来たことを少し後悔した。
しかし、それも、公園のブランコに腰掛ける忌々しい面影の少年を見た瞬間吹き飛んだ。
そこに六歳の父がいた。
これからのことを考えると唇が小刻みに震え、隙間から特徴的な八重歯がのぞいた。
「あんなに小さな子供を私は殺すのだ」
恐怖とも高揚とも言いえぬ妙な感覚に支配されながら、用意してきた毒薬入りジュースで満たされたペットボトルを何度も握って確認する。
子供が大好きな人気キャラクターのラベルに指を這わせながら、ブランコに座る少年の元へ向かった。
こちらに気づいた少年に対し、血の気の引いた顔に悪戯な笑みを浮かべながら、少女は悪魔の囁きをする。
「痛くない自殺の方法って知ってる?」
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