ずっと憎んでいた男だった。
だが僕はこの男に死んでほしくなかった。
何故だろう?
【ウミガメ】
僕は男を自分の手で殺したかったのですか?
no!
両親を殺したのは僕の兄弟でしたか?
no [編集済]
僕がこの男にトドメを刺す気マンマンでしたか?
no!やばいぞ今日の流れ(*゜-゜*)
僕は犯罪者ですか?
no
男は僕で 知らない町で死にたくなかった?
no
僕はその男から何らかの情報を得たかったのですか?
no
両親を殺した男は、「僕」の血縁者ですか?
no
僕が男を殺しましたか?
no
男が死ぬことで、「僕」に不都合が生じますか?
yesかな
男は自殺しましたか?
裏設定ではyes(*'-'*)良心の呵責で自殺したとしています。
男は病気で苦しんで死んだけど僕はもっと男に生きて苦しんでほしかった…ですか?
僕自身としてはnoで
死ぬまでずっと自分のしたことに苦しんで欲しかった?
僕自身としてはno
僕は男に殺されたかったのですか?
no(*'-'*)
僕は 死 に た い で す か ?
no(*'-'*)
何で僕だけ生き残ったんだろうとずっと考えていましたか?
no!生き残ったのは僕だけではないです!
登場するのは僕、男、両親(故人)だけですか?
no!! [良い質問]
何らかの約束事は関係ありますか?
noで
男が死刑になる瞬間を見たいと思っていましたか?
noで
僕は両親を殺されたから男を憎んでいたのですか?
yes
司法の裁きで殺したかった(極刑希望)だったが、別の死因で死にましたか?
no
「僕の」兄弟も生き残りましたか?
yes!姉が生き残りました! [良い質問]
男が死んだことで僕と一緒に生き残った誰かが復讐という生きる意味をなくして死にましたか?
これでFAとしましょう!(*'-'*)b13分まで補足です!! [正解]
男は医者で 僕の兄弟が男にしか治せない病気でしたか?
no(´;ω;`)
殺人犯に育てられましたか?
no(´;ω;`)
僕の姉と男は恋愛関係にありましたか?
no
復讐って読めるけどかけない(うろ覚えだから)です
これは復習しないといけませんね(*'∀'*)どやぁ
憎しみを血肉として生きてきたらしいけど、今後は肉球を生き甲斐に生きて行けばいいよ?
ミートボールか(*'-'*)お弁当に入ってたら嬉しいよね
この事実は僕らをたまらなく不幸な気分にさせた。
まだ雨の降りしきる6月のことだった。
男の名前は大塚康文。
この名前を僕は一日たりとも頭に浮かばなかったことはない。
憎くて、殺してやりたくて、頭を強く掻き毟ってしまう、そんな名前。
若干28歳の僕の頭はかなり薄くなっている。
親父はそんなことはなかった。
40代でも十分髪の量はあった。
50代では、60代ではどうかなんて知らない。
親父は死んだのだから。
親父だけでなく、おふくろも。
その男の手によって。
僕ら家族が寝静まっている深夜2時。
男が姉の窓からこっそり侵入。
姉に乱暴をした。
異様な音に気がついた両親が駆けつけ、父が男を引き剥がそうとした。
父は男に接近した瞬間、糸が切れたようにばったり倒れてしまったらしい。
隠し持っていたナイフで刺されたのだ。
そのままうろたえる母も。
僕はその場にいなかった。
そんなことに気が付かず、ぐっすりと寝ていたのだ。
だからこの話は放心状態だった姉から聞いた。
男はそのままどこかに逃走。
20年近く経った今でも法の裁きを受けていない。
姉はそれから数ヶ月間放心状態だった。
そんな姉が突然活動的になった。
夜の街で働き、金を稼ぎ始めたのだ。
それまでは成績優秀な学生だったあの姉が。
将来弁護士になると言っていたあの姉が。
姉はこんな話を風のうわさで聞いていた。
あの男の実家はヤクザらしい。
そして男が帰ってきた暁には、組の若頭にすると。
姉は体で稼いだ整形をした。
男の弟に近づき、結婚した。
好きでもない男に媚を売り、抱かれ、それでも笑っていた。
男に復讐するつもりなのだ。
時効後、帰ってきた男に。
家族の心を奪い、帰るところをなくし、絶望させ。
殺す。
事件から20年経った。
時効も過ぎた。
しかし姉は歯を食いしばり耐え続けている。
この事実をどう話せばいい。
あの男が死んだこと、正直僕は嬉しくてたまらない。
姉は違う。
姉は男を絶望させ殺すことに人生をかけた。
それまでの自分の価値観を反転させ、心を握りつぶしながら、なおも笑い続けた姉になんと言えばいい。
あの男は死んだ、喜べ、解放されるぞ!
そんなこと言えるわけがない。
言ったら確実に姉は死ぬ。
だからあえて言わせてもらう。
男には死んでほしくなかった。
今のところ男の死を知っているのは僕だけだ。
これからどんな手を使ってでも、この事実がこれ以上広がらないようにする。
姉は永遠に苦しみ続け、僕も苦しむだろうが構わない。
僕はこの秘密を書き記す。
どんなに歳をとってもこれを忘れないように。
もちろん誰にも見せる気はない。
ここまで読んでもらったってありがとう。
そのまま後ろを振り向かないほうがいい。
なるべく苦しまずに、秘密を永遠に封じ込めてあげるから。
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