包みの中には、人間の切断された右腕が入っていた。
男は腕をしげしげと見つめてから、包み直して別の男に送った。
2人目の男も、腕をしげしげと見つめたのちに、森へ持っていき、焼却してしまった。
2人はなぜ、こんなことをしたのだろう?
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はじめまして、P(ぴぃ)といいます。^^
当問題は、皆様お察しの通り「腕を送る男」の
パロディ・オマージュ問題となっております。
しかし、本家の解答の足下にも及ばない出来で、
またより素晴らしい別解があるかもしれませんが、
初出題故、温かく見守っていただければ、幸いです。
わたしは学生の身なので、なかなか応答できないことも
あるかもしれません。ご理解とご協力の程お願い致します。
【ウミガメ】
初問題でした。ご参加ありがとうございました。
腕の持ち主と2人の男は知り合いですか?
YES、3人は全員知り合いです。
本来の腕の持ち主は生きていますか?
NO! 死んでいます。
送られてきた腕を焼却したのは証拠隠滅のためですか?
NO、関係ありません。
2人は腕が贈られてきた理由を理解しましたか?
YES! NOと取れなくもないですが。
では本家より、二人は四肢が健全ですか?
YES!
腕の持ち主の死因や死の状況は重要ですか?
ある程度はYES! 死の状況は必要かもしれません。
3人の過去は関係ありますか?
これもある程度YES、でもわからなくてもいいかもしれません。
腕を焼却したのは、もう不要になったからですか?
NO! [編集済]
腕を切ることになったのは、2人に原因がありますか?
NO! 直接的な原因は違いますね。
腕は何かに使用されましたか?
NO! [編集済]
彼らの職業は重要ですか?
重要ではないですが、設定はあります。
登場人物は3人だけですか?
主要なのはYES! この3人がいれば成り立ちます。
腕はそこにあっては不都合が生じるのですか?
そこというのは送り主の場所ですか? でしたらNO、不都合はないです。
腕の持ち主は、腕を切られたために死にましたか?
NO、腕は死因ではありません
2人とも受け取った包みは腕だけしか入っていませんでしたか?
厳密にはNO!
腕を受け取った男は、腕が送られてくることを前もって知っていましたか?
NO! 知りませんでした。
一人目の男に腕を贈ったのは、腕の持ち主と同一人物ですか?
NO! ですが本人でも成り立ちます。
二人目に受け取った男は腕を持っていると何か不都合があったのですか?
NO! 【以下編集】燃やしたのは不都合だからではありません。 [編集済]
腕の持ち主は他殺されましたか?
設定ではYES、ですが他殺でなくてもいいです。
腕を受け取った二人は喜びましたか?
NO!
腕は焼却ではなく、海に放り投げても良かったですか?
YES! 例えばそうですね。
腕と一緒に手紙が入っていましたか?
YES!! 包みの中身はその二つです。
腕を送った理由は重要ですか?
YES
腕の本来の持ち主が生きていたら、問題は成立しませんか?
うーん、難しいですが、生きていても成立すると言えばします。
手紙の内容は重要ですか?
YES! やはり重要です
3人は家族など、知り合いより深い関係を含みますか?
YES! 含みます
手紙の内容は二人の男に何かを頼むものでしたか?
YES!! やっぱりYESにします!【編集】 [編集済]
1人目に腕を受け取った男は、腕を見ただけで何もせずに次の人に送りましたか?
厳密にはNO! ですが基本的に何もしていません。特定も不要です。 [編集済]
手紙は一人目の男に宛てたものでしたか?
YES!
はじめに腕を送った人物は、1人目の男が2人目の男に腕を送ることを想定していましたか?
YES!
送った腕は同じものでしたか?
YES! その発想素敵です。
腕を送った人物にとって、腕が1人目の男を経由することが重要だったのですか?
YES! 重要です。 [良い質問]
腕を送った人物は2人に恨みを持っていましたか?
NO!
二人が「腕をしげしげと見つめた」ことは重要ですか?
感慨深く見つめた以上の意味は持ってないです。
二人目の男は、腕の持ち主を愛していましたか?
NO!! [良い質問]
二人目の男も,腕を見ただけで何もせず焼却しましたか?
はい、腕を見て森へ運び焼却しただけですね。
3人は友人や家族などの対等な関係でしたか?
設定上はNOですが、そうでなくとも成り立ちます。
腕の持ち主は女性ですか?
同じく、設定上はNOですが、女でも男でも成り立ちます。 [編集済]
誰かが何かを勘違いしていますか?
NO、勘違いはしていません。
非現実的な要素(オカルト,ファンタジー,SFなど)は含まれますか?
稀なケースですが、そのような要素はないと思います。
2人の男は、手紙に書かれていたことに従いましたか?
おおお、この回答はNOです。どこかが違います。
金銭的な利益を企んだ者はいますか?
NO、いません
腕の持ち主の依頼は何らかの行動を要求するものでしたか?
YES! [良い質問]
一人目の男は,入っていた手紙も一緒に二人目に送りましたか? [編集済]
YES!
二人目の男は、腕の持ち主を恨んだり、嫌っていましたか?
YES!!
腕の持ち主は2人目の男を愛していましたか?
YES!!
腕の持ち主は、腕が燃やされることを想定していましたか?
NO、燃やされることは想定していなかったと思います。
2人目の男は3人目の男に腕を処理するように依頼しましたか?
NO!
手紙の内容は、2人目の男に腕を送ってくれという依頼でしたか?
YES!!
送られた腕に何らかの特徴はありましたか?
NO!
腕を送った人物は、2人目の男に、1人目の男が腕を送ってきたと勘違いさせたかったのですか?
NO! ですが、非常に面白い発想ですね!
腕の持ち主には、2人目の男に直接腕を送れない理由がありましたか?
YES、そういう設定を組みました。
2人目の男は勘違いしましたか?
NO、勘違いはしていません。
結果的に、腕の送り主の目的は達せられたと言えますか?
NO! 設定では達成できなかったとしています。 [編集済]
2人目の男に自分を愛するように腕を送ったが、2人目の男はそれを受け入れずに3人目へ処理するように送りましたか?
NO、残念ですがどちらも違います。
腕を送った男は2人目の男の住所を知りませんでしたか?
YES!! 細部の特定は必要ありません。 [良い質問]
腕は不要だったわけでも、何かに使ったわけでもないとありましたが、2人目(人によっては3人目と呼んでいる?)の男は、何らかの意味を持って腕を焼いたのですか?
NO、焼きたかったから焼いたというべきでしょうか。
2人目の男は腕を見たくないから燃やしてしまいましたか?
心境がだいぶ近いのでYES!
燃やさなければ,使い道のある腕(変な言い回しw)でしたか?
NO、特別な腕でも、腕に何か使い道があったわけでもないです。
腕の送り主は、2人目の男を愛していたために、1人目の男に頼んで2人目の男に腕を渡してもらったが、2人目の男は腕の持ち主を嫌っていたため、焼いてしまったということですか?
YES! 後もう一つほど要素を特定してください。 [編集済]
腕を送ったのは,持ち主の自己満足のためですか?
送った行為自体はYESです。しかし、ある目的がありました。 [編集済]
腕は何かを2人目の男に伝えるために送られましたか?
NO、最初はそれも考えたのですが。
要素とは腕を送った理由の特定ですか?
そうですね、ではそれがFAにしましょう。
腕は、2人目の男にとって役に立つと思って送られましたか?
NO!
腕を送った理由は理不尽なものでしたか?
NO、たぶん理不尽ではないと思います。
遺体に右腕が残っていては困る理由がありましたか?
NO、男の意思で送りました。
2人目の男は他の人の腕なら喜びましたか?
NO、腕がほしかったわけではありません。
腕には何か2人目の男に伝える様なものがありましたか? [編集済]
NO、伝達事項は手紙の内容が全てです。 [編集済]
二人目と、腕の持ち主は親子でしたか?
YES!! その通りです。
息子(=二人目の男)の頭を撫でてやりたい,ですか?
NO! かなり惜しいです!それもいいですね!
腕を送った男は宗教的な事に取り憑かれていましたか?
NO
送る部位は、足など別の部分でもよかったですか?
今回の設定上これはNO!です。そういう意味では70が惜しいんです。 [編集済]
指きりげんまんしようぜ!みたいな腕ですか?意味不明ですがw
意味的にはだいぶ違いですが、ゆびきりげんまんNO!
せめて最後には息子と手をつなぎたかった(つながせてあげたかった)など、感傷的な理由ですか?
ああ、これは質問的にまだ逃げましょう、YES!! [正解][良い質問]
仲直りの握手をしたかった,ですか?
握手YES!! 設定上仲直りではありませんが。 [編集済] [正解]
なぜ握手がしたかったかが分かればFAですか?
いや、やぱりそこは結構独創的なので、もう解説行きます
「皆が笑って暮らせる世界が必要なんだ!」
おれは、10年前からしがない工場に勤めている。ある夜、一人で飲み屋に入ると、
笑顔でサイダーを飲んでいる男を見つけた。こちらから話しかけたのか、
その辺はよく覚えていないが、とにかく、いろんなことを話した。
同い年だということもわかり、ますます意気投合していった。
あいつは自分が訓練生であることを話し、またおれが工場で働いていることを知ると、
急にサイダーの瓶をおき、まじめな顔になって、それはそれは見事な敬礼をしてくれた。
「国を支える若き技術者に、最敬礼」
初めて、自分の仕事を誇らしく思った。その後彼は続けた。
「おれの夢は皆が笑顔な世界を作ることだ。
暗く混迷した今、皆が笑って暮らせる世界が必要なんだ!」
その後もあいつとは良く飲んだ。あいつは、いつもサイダーを片手に、笑っていた。
たが、あの日は違った。
あいつが酒を飲んでいた。心なしか目が赤い。
おれは勇気を持ってあいつに話しかけてみた。
すると彼は、おう、お前か、といった後、こう言った。
「この国は戦争をする」
遅くとも来月には遠い地に遠征するらしい。
おそらく手紙を書く暇もない、と。
気がつけば、俺も泣いていた。
あいつは最後に言った。
「おれには妻と、息子がいる。だがおれはずっと寮生活だから、息子は妻にまかせっきりだった。そんな息子も今年で10歳になる。息子を、二人を頼む」
翌日新聞に目を通すと、大きな二つの国がぶつかり、
うちの軍も連合軍として、他国に攻め入る様子が書かれていた。
おれはまず彼らの元へ行った。奥さんと話をすると、
「あの人が、そう・・・わかりました」
と言い、息子にも会わせてくれた。
やがて戦争が始まった。
工場は国の命令で武器を造るようになり、その金を少しずつ、あの家に送っていった。
その戦争は10年近く続いた。
戦争が始まってから5年ほどたったある日、母親が倒れたと息子から連絡が入った。
女手一つで息子を育て、かなりきていたらしい。
すぐに病院に駆けつけたが、多くの医者が戦地に駆り出されており、
どうすることもできないということだった。倒れてから3日後、母は静かに亡くなっていった。
お葬式も簡単に行われ、しばらくして息子は遠い親戚の家に引き取られた。旅立つ直前、
彼はおれに話してくれた。
父親が憎い。
あんなときにも、結局一度も駆けつけることはなかったと。
どうやら、母親が倒れてすぐに父親にも手紙を出したらしい。
もちろんあいつにそんな余裕はないだろう。もしかしたら読むことすらできなかったかもしれない。
そのことを彼に伝えると、
「そんなのは関係ない!
親父は、母さんみたいにのことが好きじゃないのか!?
お母さんのことが大事じゃないのか!?」
と泣きながら怒鳴っていた。おれはそれ以上、何も言うことができなかった。
そして戦争は終結した。
情勢も安定に向かいだし、うちの工場も兵器製造をやめるようになったころ、
おれのもとに一つの小包が届いた。中には右腕と、一枚の紙が入っていた。
たぶん外人が書いたのだろう、下手な字で次の文が書かれていた。
わたしは、戦地で彼と知り合った者です。
彼はいつも“帰ったら、息子に会いたい”といっていました。
そして彼は先月、撃たれて死にました。
彼は最後にいっていました。
もう息子には会えない、でもせめて最後に握手がしたい。
大人になったあいつとあって、握手するのが夢なんだ、と。
自分の右腕を、あなたに送るように頼まれました。
妻が死んだこと、息子が親戚に引き取られたことを聞いた。
あいつなら、息子と握手ができるようにしてくれるはずだ、と。
おれは泣いた。悩んだ。おれだったら真っ先に手を握り泣き叫ぶだろう。
だけど、あの息子は・・・・・・
おれはしばらく考えた後、そのまま彼の親戚の家へ包みを送った。
おそらく、おれが何を言おうが言うまいが、彼は腕を捨てるだろう。
無理に握手させる必要はない。ありのままを伝え、受け止めることでしか、前に進めない。
お前の夢は、皆が笑顔になることだ。それはおれが一番良く知っている。
お前は、息子と握手するのが夢なんていう、小さな人間じゃないこともな。
そう、ただ彼の頼みに何もできなかった自分が、悔しいだけだ。
今日は久しぶりに、サイダーでも飲もうか。
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。