オマージュ「親切な魔法使いなんだじぇｗ」

魔法使い「こんな時に、悩める人の声をキャッチしたじぇｗ」

そう言って魔法使いは少女の元へ向かった。



魔法使い「あなたの願いを叶えましょう」

少女「ありがとうござい・・・ま・・す・・？」



魔法使いは立派なかぼちゃの馬車と綺麗なドレス（男性用？）と美しい靴（だけど結構丈夫そう？）をくれました。

少女「えーっと、なんか思ってたのと違うんですけど・・・」

魔法使い「ああそうだ、忘れてたじぇｗ　そのドレス持っててー、ほいっと」

魔法使いは少女に魔法をかけて、見た目イケメンのボーイッシュな様相に変えてしまいました。



少女「あのーこれってどういう事ですか？」

魔法使い「いやー、『舞踏会をやっている城に行きたい』って願っている人が居て良かったじぇｗ

舞踏会に行きたがってる先約が『ネズミが運転する馬車なんて乗りたくない！！』ってなっちゃったから。」

少女「･･･あの、もしかして、その人の運転手になれ、と言うことですか？」

魔法使い「話が早い！この服と靴を身に付けていると、魔法のお陰で馬車の運転が問題なく出来るのだ。早速行くじぇｗ」

少女「何で！私も舞踏会に行きたいのに！」

魔法使い「その格好で行くといいじぇｗ」

少女「後半の願いは無視！？わたしも王子様と踊りたいｎ」

魔法使い「願い事は1つ。『舞踏会をやっているお城に行きたい』って言ったよね？欲張りさんは嫌われるじぇｗ　もう時間ないから連れていくねっ！」

魔法使いは有無を言わさず、私と共に先約の元へ向かいました。



魔法使いは先約と少女（今の見た目はイケメンボーイッシュ）に、夜の12時を過ぎると魔法が解けることを説明し、舞踏会へ向かわせました。



無事舞踏会をやっているお城に着いた2人。先約は王子様と踊りましたが、少女は見た目の問題で他の女性たちと踊ることになり、終いには少女をいじめ抜いている継母たちと踊ることになってしまいましたとさ。



魔法使い「1回で2人の願い事を叶えるなんて今日はラッキーだったじぇｗ　後で天童魔子さまに報告しよーっと。」







＜その後の話＞

夜の12時を過ぎてしまい、急いで舞踏会場を後にする先約と少女。

しかし、魔法が解けたのは先約だけで、何故か少女の容姿と服装は解けませんでした。



そのまま先約を家に連れて帰り、先約の家にいた魔法使いに事情を聞くと、

魔法使い「あぁー。あんな願い事をした人はあなた一人しかいなかったからサービスしといたじぇｗ」

サービス、即ち、夜の12時を過ぎても魔法を解けなくさせたのです。

魔法使い「んーでも今は見た目イケメンボーイッシュだから、容姿だけは戻しとくじぇ。」



この後、魔法使いにより無事家に戻ることが出来た少女は、この服装を使って馬車の運転手の仕事を行い、そこそこ稼いで継母の居る家から脱出出来たそうです。

その際に男装に目覚めたそうな、そうでないような。



-----終-----