一番になりたい

４人はラテシンのほぼ同期のユーザーたち。

４人はそれぞれに特徴があった。

ロバは問題文がちょっと退屈に見えるが、考えさせられる問題、

犬は言葉が単純でスナイプされがちだが、日常のあるあるを感じさせる問題、

猫は発想がぶっ飛んでいるが、想像力のある問題、

鳥は問題文が短く時間がかかるが、説得力のある問題を作るのが得意で、

４人はすぐに仲良しになった。



ある日、意地悪ユーザーの狐が４人の良問題に目をつけ、

４人を喧嘩させるために、

ロバには「【問題がつまらない】」と、

犬には「【問題がありきたりすぎる】」と、

猫には「【発想が異常すぎる】」と、

鳥には「【問題が短すぎで時間がかかる】」と

言って、また「（ほかの人のように）作るにはまだまだだと言ってました。」と煽った。



それによって、犬・猫・鳥は大激怒。

しまいには【誰が一番いい問題を作るのか？】という点でラテシンを巻き込み、

即興一発の問題をそれぞれ出したのだった。



みんなそれぞれの個性を十分に生かし、考えに考え抜いた問題を出していたのだったが、

ロバだけ違った。



彼は、一人だけみんながみんなの悪口をいうはずがないと信じていたため、

ラテシンの問題として、こんな問題を出した。



【あるところにロバ、犬、猫、鳥がいた。

４人は仲良しで、ある共通点があった。

ある日、喧嘩になり「誰が一番なのか？」という点で論争になった。

さて、誰が一番だったのだろう？】



当然のように、犬や猫、鳥も敵の問題を観戦し参加しに来る。

みんな喧嘩しながら、ロバの問題を解いていった結果。



【（答え）

全員。



一番なんて誰もいないし、逆を取ればみんな一番である。



だから、ロバ、犬、猫、鳥はみんながある面の一番を持っていて、

みんなが全体から見たら一番ではないのだ。



しかし、もしロバ、犬、猫、鳥が互いのいい部分を補うことが出来たならば、

それが最高の一番になることができるのかもしれない。】



それを見た犬、猫、鳥は、とても反省し、

今まで以上に仲良くなって良問題を生み出したのだった。



【答え】

全員。