秘密の趣味

二人ともネカマだった。現実世界で会ってみたら、お互いに男なのでガッカリした。しかし、ネカマという共通の趣味があると分かり、その話題で盛り上がったので、そのまま友人になった。リアルで「俺の趣味はネカマです！」なんていい辛いですよね……





某リアルタイムチャットにて

カメコ@16JKさんはウミガメのスープを注文しました。

カメミ@白雪姫さんはウミガメのスープを注文しました。

カメコ@16JK「(｡･ω･)ﾉﾞ ｺﾝﾁｬ♪二人同時ってめずらしいね」

カメミ@白雪姫「U｡･x･」ﾉ ﾁﾜﾝ!カメコちゃんがいたから、入ってきちゃったw」

カメコ@16JK「www」



——————————それから話は弾み——————————



カメコ@16JK「え〜カメミちゃん彼氏いないの？絶対モテるでしょ」

カメミ@白雪姫「いないいないwそういうカメコちゃんだって絶対彼氏いるっしょ」

カメコ@16JK「もしよかったら、今度一緒に服を買いにいかない？リアルで会ってみたいしw」

カメミ@白雪姫「行く行く!それじゃあ来週の日曜日の10時にラテシン公園に集合ね!」

カメコ@16JK「OK!」

カメコ@16JKさんは勘定を済ませ、帰宅した。

カメミ@白雪姫さんは勘定を済ませ、帰宅した。



日曜日のラテシン公園にて

カメオ「君…カメミ、なの？」

カメタ「そういうお前は、まさか、カメコ！？」

カメオ「いや、うそ、だって、僕は女の子だって思って、、」

カメタ「俺だって驚いたわ…まさか、俺と同じネカマで女子を釣ろうとする奴と会うなんてな…」

カメオ「イ、イヤアアアアアア！！！！！！！」

カメタ「ばかっ落ち着け！とりあえずそこの店入ろうぜ、おごるから」



喫茶店ラテーバックスにて

超チャーミングな女の子「キャラメルラテアートお持ちしました♩」

カメオ「あんな感じの女の子が来ると思ったから、絶対嫌われると思ってたけど、一目会っておきたかったのに

」

カメタ「理由も全く同じとか超ダセェ……」

カメオ「君、結構慣れているみたいだけど、前もやったことあるの？」

カメタ「ときどきな。はじめは怒られるけど、トークで誤魔化せば上手くいくときもあるんだぜ」



——————————それから話は弾み——————————



カメオ「演技に入り込み過ぎると、男相手にときめいちゃうよね！」

カメタ「わかるわかる！こういう人に尽くしてあげたいなって錯覚するんだよな。俺らノーマルなのに」

カメオ「最初はからかうつもりだったのに、本気で彼女になって欲しいっていわれてね」

カメタ「ちょっとドキッとしちゃうんだよな。最初はびっくりしたけど、会えてよかったわwリアルだとこの趣味話したら絶対引かれるからな」

カメオ「僕もネカマで盛り上がれるなんて思わなかったよwあっこの前、バツ3の60過ぎのおじさんと話したときね…」



こうしてネカマあるあるトークの話題で盛り上がった二人は、そのまま唯一無二の友人となったのでした。ネット上の出会いには気をつけましょう。