御機嫌よう、諸君。
初めましてと名乗るべきかな。
初めましてと名乗るべきだろう。
私が、私こそが、怪盗二面相だ。
気の利かない探偵の囀りは如何だったかな?
無愛想な警部とのお喋りは如何だったかな?
今日は挨拶代わりに軽いナゾをひとつ差し上げよう。
この怪盗二面相が関わったこの世で最も尊き宝の話だ。
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「そ、そんなことできるわけがない!」
恐ろしい要求に、ケヴィンは叫んだ。
「ふふふ、ならば君の大事な恋人の命が失われるだけだ」
二面相は冷酷に言い放つ。
怪盗に押さえつけられた恋人の姿に、ケヴィンは唇をかんだ。
「く、くそ、わかった。やる、やるから……!」
「ああ、わかっているとも。
君がやるならば、きっとこの女の命は助けてやろう」
ケヴィンは震える手で錆びの浮いたナイフを手に取った。
これから何人もの人間を傷つける羽目になるのだ、震えないはずがない。
だが彼女のためだ。命を救うためだ。
ケヴィンの血濡れた地獄は始まったばかりだった。
さあ、物語に隠された真相とは?
【ウミガメ】
命の選択。難易度は中~上。
宝とは率直的に恋人(彼女)の命ですか?
YES 彼女の命も宝でした。
恋人(彼女)は人間ですか? [編集済]
YES 恋人は人間でした。
ナイフそのものが宝ですか?
NO ナイフは宝ではありませんでした。
命を救うためだ。の命は恋人の命ですか?
YES 恋人の命もでした。
彼女の命『も』と言うことは他にも宝があるのですね?
YES 宝は一つではありませんでした。
ケヴィンが傷つけたのは外傷ですか?
YES 外傷すなわち外的要因により組織や内臓を傷つけました。
ケヴィンがこれからしようとしていることは犯罪に当たりますか?
YES 法に触れるか触れないかで言えば、触れるかと。ただ状況から彼が有罪になることはないでしょう。
なるほど…他の宝とは物を指してますか?
NO 宝は『一つ』ではありませんでした。
他の人を傷つけたってのは正解には助けるため(無免許だけど手術をしなければならない)ですか?
YES ケヴィンは無免許で手術をしました。 [良い質問]
彼女が死ぬことになると言うのは病的原因ですか? [編集済]
NO 病気ではありませんでした。
では、ケヴィンがやらなかった場合、彼女は二面相もしくは誰か殺されましたか?
NO 二面相も他の誰かも彼女を殺すことはありませんでした。彼女を殺すとすればそれはケヴィンだけでしたが、最終的には殺さずに済みました。
とりあえず、「宝」=「人命」ですか?
YES宝は人命でした。それも一つではありませんでした。
では、ケヴィンは彼女自身も手術したのですか?
YES ケヴィンは彼女自身も手術しました。まずは。
何か移植等をしましたか?
NO 移植はしませんでした。
では、手術する順番(もしくは二面相の指定)があり、最後に彼女を手術しましたか?
NO ケヴィンはまず彼女を手術しました。
[この女]と[恋人]は同一人物ですか?
YES 「この女」と「彼女」は同一人物でした。 [編集済]
もしかして…恋人を切った部分はお腹ですか?
NO 彼女はお腹を切ることはありませんでした。 [編集済]
恋人の手術した部分の特定は重要ですか?
NO 部位の特定は不要です。しかしなぜ手術するのかというのは必要です。
どこかを怪我しており縫合しましたか?
YES 彼女は怪我をし、縫合もしました。そしてそれは無免許のケヴィンがその場で手術しなければならないものでした。
怪盗に押さえつけられた恋人とありますが、それは怪我をしているから動かさないためですか?
YES かな。怪我をしているから動かさないため、もありましたが、本人が動くのを防ぐ意味合いがありました。 [良い質問]
では、彼女がもし動いた場合命に関わりましたか?
YES 場合によっては即座に命に関わったでしょう。しかしきっと暴れるかそうでなくとも動いてしまうだろうことが予想されたので、押さえつけました。
恋人にはなにか刺さっていましたか?
YES/NO 大怪我であることは確かですが、怪我の内容は重要ではありませんでした。
では恋人を含めその他の人間はなんかしらの事故(もしくは事件)に遭い、怪我を負い、動ける人間がケヴィンのみで二面相はケヴィンに手術を執行する事を促しましたか?
YES 事故に遭遇したケヴィン、恋人、その他の人間。ケヴィンは比較的無事な方でした。とはいえそれだけなら二面相が執刀すればいい話。
ケヴィンはメスが持てる=手が使える が、目が見えない? 二面ちゃんは逆?
NO メスが持てる=手術できるであれば二面相が執刀しても問題なかったでしょう。むしろその場合役割を交換した方がうまくいくでしょう。
ケヴィンの足りないものは知識で二面相が社長から盗んだ秘伝の万能薬のレシピを使って薬を作りましたね!
YES/NO 足りないものは知識ではなく薬でした。二面相は以前盗んだ例の『黄金の柱』のレシピで薬を作り、持ち歩いていたようです。 [良い質問]
二面相が持っていない物(技術・知識)はケヴィンの職業に関係しますか?
YES ケヴィンの職業に関係しました。彼は医師免許は持っていませんでしたが……。
その職業は錆びたナイフに関係しますか?
NO 錆びたナイフはたまたまあった刃物というだけで、関係ありませんでした。
男の職業は裁縫関係ですか?
NO 裁縫関係ではありませんでした。ちなみに彼はまだ一人前ではありませんでした。
男の職業(?)は医大生(医学部の学生)ですか?
YES 彼は医大生でした。免許はない。しかし技術と知識は一応ある、ということで二面相に選ばれました。 [良い質問]
ケビンはもぐりの医者ですか?
NO もぐりであれすでに医者であれば、もう少し自信を持って挑めたのですが。
それとも、救急隊員的存在?
NO 救急隊員がその場にいたのであれば二面相は自分の出番はなしと考えて帰っていたかもしれません。
医学生かな?
YES 29のとおり医学生・医大生といった類でした。
二面相は「薬」を持っていたが、薬では「破片が刺さった」などの怪我は治せない。
そこでケビンに命じて、手術が必要な被害者を処置してもらい、体力の回復などのために薬を使いましたか?
YES 二面相はケヴィンと協力して被害者を処置し、術後の予後のために秘伝の薬を使いました。他の部分もまとめてみましょう。 [良い質問]
事故に遭遇し動けるのはケヴィンと二面相の二人のみ。
一番重症な彼女を治すには手術はもちろん二面相の薬が必要!
もちろん医学生のケヴィンは負傷者を見捨てることは出来ないが免許も実践もなく指示してくれる上司もいないから自信がない。
あるのは錆びたナイフと万能薬。
そこで二面相は要求する。
『君が執刀するならばこの万能薬を使って手助けしよう』
YES 大体そんな感じです。解説に参りましょう。 [正解]
ナゾに迷う苦悩は如何だったかな?
これが、これこそが真相だ。
仕事を終えて私がアジトへと向かう途中、轟音が響いた。
山奥を走るバスが崖から転倒したのだった。
私がそこにたどり着いたとき、現場は惨憺たるものだった。
殆どが重傷を負い、死者もいた。
しかし電話は通じず、近くに病院もなければ民家もない。
助けが来るころには多くが死んでしまうだろう。
私が無事な人間を探すと、幸いにもその男は医大生だった。
男は重傷を負った恋人を前に呆然としているようだった。
私は男を説得し、全員の手当てをするよう要求した。
医学の心得はあるとはいえ学生でしかない彼は最初渋った。
しかし恋人の命をほのめかすとすぐにうなずいた。
幸いにも私は彼らを救う手だてを持っていた。
とある製薬会社から盗み出した秘伝の薬である。
これを使えばこの劣悪な環境でも生存率は上がるだろう。
とはいえ麻酔もない。道具は錆びたナイフだけ。
かなりの労力と激痛が予想される。
私は暴れる患者を押さえつけ、そのあいだに彼が執刀することとなった。
彼は現場にあったナイフを片手に、片っ端から手術を開始した。
そしてこの世で最も尊き宝を救ったのだ。
命という宝をね。
………ふむ。
少々気取りすぎたかもしれないな。
ふふふ……。
それでは、またお会いしよう。
[編集済] [11日21時02分]
それは事故による怪我を治すためだった。
救う命は一つではなかった。
最初に彼女を手術した。
二面相が彼女を押さえつけていたのは彼女を動かさない/彼女が動かないようにするためだった。
きっと暴れるだろうことが予想されていたためだ。
二面相は薬を提供し、ケヴィンは技術を提供した。
命を救うために。
わからなくなったときは問題文を読み直し、
別の角度から考えてみましょう。
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。