邪な気持ち

今日は夜からカメオ君と亀甲子園で野球観戦デート！タートルズとラテシンズの勝負はいつも熱戦になるから楽しみ！せっかくだからタートルズの背番号１番，ウミオのユニフォームを着ていきたい！



…んだけど，カメオ君，ラテシンズのファンらしいんだよね…

タートルズのストライプ柄のレプリカユニフォームなんて着ていったら嫌われちゃうよね…？

仕方ないけど「野球詳しくないからカメオ君教えてください！」設定で行くしかないかぁ…





～試合中～

「カメコちゃん今の見た!? ヤバくない!? いやー、プロの選手ってマジでスゲーわー」

「ね！スゴかったね！(はぁ？今の普通のプレーだろ？ちょっとスライディングしたからプロの人スゲーとか，こいつ野球見たことあるのか？大したこと言ってないのに大きい声出すから周りの人の目が恥ずかしいんだけど…。つーか，デート誘っておきながらチケット事前に取ってないとかコイツ大丈夫かよ。挙げ句の果てには，当日チケット販売所で『どこの席を希望ですか？』って聞かれて『どこでもいいです』って何なの？一塁側がタートルズ側，三塁側がビジター側，そんなことも知らないクセに野球観戦誘ったの？はぁ，こんな感じならいつものタートルズ友だちと来る方が楽しかったわ。それにしてもカメオ君カッコいいなぁ…)」





「たてじま」を捨てて「よこしま」な気持ちに走ったカメコの恋は前途多難である。





<要約解説>

スポーツ観戦のデートに行くことになったカメコ。いつもは大好きな背番号１番の選手のストライプ柄レプリカユニフォームを着てスタジアムに行くカメコであったが，カメオが対戦相手のチームのファンであると知ったので，ストライプ柄のユニフォームを着て観戦に行くのを諦めた。