王様の横暴なふるまいに悩む家来たちは互いに話し合った。
あの暴君が人の心を身につけるために必要なのは何か、と。
そんなある日の事、悩む家来たちに会いたいと秘密裏に一人の旅人が訪れた。
旅人は宝物を持っていた。なんでも願いが叶う魔法の鏡。ただし条件付きで。
その条件を聞いた家来たちは沸き立った。これならば王様もきっと民を愛するに違いない。
いささか胡散臭いほどの都合の良さではあったものの、駄目で元々とその鏡を買い取った。
家来たちはさり気なさを装って鏡を王様に献上する。
鏡の条件を聞いた王様が改心するのを楽しみにして。
鏡を受け取った王様は、願いが叶う条件を聞いて――すぐさま民を殺し始めた。
何故だろうね?
【ウミガメ】
王様の願いは民をいじめるようなものでした?
No
家来が自分で鏡を使おうとしなかったことは重要ですか?
Yes 自分たちでは条件を満たせないと思いました [良い質問]
王様は自分が横暴であるという自覚がないですか
No 自覚はあります
鏡の条件は自分を180度変えることで、自分を優しいと勘違いしている王様は民を殺しました?
No
民を殺し始めたのは願いが叶う条件を満たすためですか?
Yes! [良い質問]
鏡の条件は国民全員を豊かにすることなので国民の頭数を減らしますか?
Noですが [良い質問]
民は無差別に殺されましたか?
Yes [良い質問]
王様の願いは本当に叶いましたか?
Yes
民がどうやって殺されたのかは関係ありますか?
No
家臣が「王の願いを叶えれば王が民を愛するようになる」と考えた理由は重要ですか?
YesNo 家臣はそのように考えていません
言葉遊びはありますか?
No
民は自国の民ですか?
Yes
王様は 王をやめたかったのですか?
No
王様がどんな願いを叶えたかったかは重要ですか?
No どうしても叶えたい願いがあった、とだけ
王は願いが叶う条件を聞いて怒りましたか? [編集済]
No
願いの条件の達成は民を殺すことで簡単になりますか? [編集済]
Yes [良い質問]
願いが叶う条件を勘違いして民を殺し始めましたか?
No [良い質問]
王は本当は国民想いで、横暴なふりをしていましたか?(質問が被っていた為編集しました。すみません) [編集済]
No
旅人の行動に悪意はありましたか?
Yesですが重要ではありません
民を殺害したのは、数を減らすことに主な目的がありますか?
Yes [良い質問]
条件は自分に恨みを持つ者がいなくなることですか?
No
王は民を殺す人数を予め決めていましたか?
YesNo 決めてはいませんが予感はしていました [良い質問]
条件は国民を幸せにすることなので天国に送ってあげましたか?
No
王は民を憎んでいましたか?
No 愛も憎も感じていませんでした [良い質問]
残った民は国王一人ですか?
Yes [良い質問]
家来も殺されましたか?
Yes
登場人物は問題文に書かれているだけですか?
Yes
王の願いは「自分以外の人間を排除したい」ですか?
No 王様の願いの内容は重要ではありません
鏡の使い方は重要ですか?
No 条件を満たした状態で願いを口にします
条件は国民全員が同意することですか?
No
条件が「国から不幸な民がいなくなること」なので、手っ取り早く民そのものにいなくなってもらいましたか?
Noですが… [良い質問]
タイトルは鏡の条件と関係しますか?
No
王様は自分自身を愛していますか?
Yes [良い質問]
家来たちが鏡を使わなかったのは「暴君である王様を愛せなかったから」です。
条件は、鏡の使用者が「誰かを愛する」もしくは「誰かに愛される」ことそのものですか?
Yes [良い質問]
条件は「王が全ての民に愛される王国になること」ですか?
No 逆でした [良い質問]
33 王は自分以外の誰かを愛していますか?
No [良い質問]
24 民は王を憎んでいましたか?
YesNo 重要ではありません
条件は「自分以外の他人全員を愛すること」ですか?
惜しいですがNo [良い質問]
条件は国民全員を愛することですか?
Yes! [正解]
条件は民を愛しても、民全員を殺しても達成できたが、王が選んだのは後者でしたか? [編集済]
Yes! [正解]
”願いを叶えるためには「すべての国民を愛する」必要がある”と。
しかし、それを聞いた王様はこう考えた。
”「私が愛していない国民」が一人もいなくなれば願いは叶う”と。
王様は早速傭兵を雇って、貧民を殺し、農夫を殺し、職人を殺し、商人を殺した。
それでもまだ願いが叶わなかったので、学者と兵士と貴族と家来と家族を殺した。
最後に、金を受け取った傭兵が国を出ると、すっきりさっぱり誰もいなくなった。
しんと静まり返った城の中で、王様は満足げに魔法の鏡を見て言った。
”私は自分自身を、つまり「この国のすべての国民」を愛している”と。
”確かにそうだ”と鏡は答えた。そして鏡は願いを叶えた。
ブリキの王様がずっと願っていた人の心を与えてやった。
一度きりの願いを叶えると、鏡は音を立てて砕け散った。
その日その時それ以来、真っ赤に染まった王宮に、泣き声の絶えることはないそうな……
多少期待とは違っても、王様は民を愛する事を知ったのだ。
これにて大団円。めでたしめでたし、じゃあないのかね?
旅人はそうほくそ笑むと、また次の不幸を探しに出かけた。
【一行解説】
条件は「全ての国民を愛すること」。王様は国に自分一人になれば条件を満たせると考え民を殺した。
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。