美しい君。
ようやく出会えた。
眩い光に照らされた君。
その姿はぞっとするほど綺麗だ。
君の耳をそっと撫でる。
その柔らかな感触に感じる君の命。
腹の底から込み上げるような吐き気も、
いざ君を前にすると引いていった。
涙が出そうになるのをこらえ、
喉元まであふれた嗚咽を呑みこむ。
罪の意識がちくちくと胸を苛み、
それさえ上回る感動が胸に躍る。
苦労の甲斐があった。
この地獄を乗り越えてきてよかった。
怯える君。
美しい君。
万感の思いを持って、
僕はいま、君を食べる。
状況を補完してください。
気になさらない方もいると思いますが一応、グロテスクな描写を含みます。
ようやく出会えた。
眩い光に照らされた君。
その姿はぞっとするほど綺麗だ。
君の耳をそっと撫でる。
その柔らかな感触に感じる君の命。
腹の底から込み上げるような吐き気も、
いざ君を前にすると引いていった。
涙が出そうになるのをこらえ、
喉元まであふれた嗚咽を呑みこむ。
罪の意識がちくちくと胸を苛み、
それさえ上回る感動が胸に躍る。
苦労の甲斐があった。
この地獄を乗り越えてきてよかった。
怯える君。
美しい君。
万感の思いを持って、
僕はいま、君を食べる。
状況を補完してください。
気になさらない方もいると思いますが一応、グロテスクな描写を含みます。
11年08月30日 00:31
[長串望]
【ウミガメ】
【ウミガメ】
美しい君を食べる。難易度は下。
ステイガーシリーズ
寸評歓迎!
No.1[セキララ]08月30日 01:0908月30日 01:10
生きたまま食べるということですか?
YES 「僕」は「君」を生きたまま食べました。
No.2[yan]08月30日 02:1708月30日 02:26
踊り食いですか?
YES 踊り食いでした。 [良い質問]
No.3[きのこ]08月30日 02:5908月30日 03:06
君はほたるいかですか?(゚ω゚)
YES 君はホタルイカでした。 [良い質問]
No.4[きのこ]08月30日 03:3308月30日 03:54
ん?後何を当てればいいのでしょうか?
船で海に出て(船酔いをこらえつつ)そこで捕れたての
ピカピカ光るほたるいかちゃんを食べました ですか?
YES その通りでした。 [正解]
元ユダヤ教徒の食道楽ステイガー。
日本に来て早9年になる。
変わったもの食わせてやる。
そう誘ってきたのは食道楽の社長。
なんと本当に社長まで食道楽だったこの職場。
大丈夫か、日本。
ともあれ向かったのは海。
船に乗せられ海を進むそんな星の綺麗な夜。
同僚たちは実に楽しそうだが、ステイガーは苦しんでいた。
船酔いである。
もともと内陸地に住んでいたステイガー。
飛行機は乗れても船はダメだった。
地獄の苦しみにのたうちながらも目的地点に到達。
眩い光が海を照らし、イカを誘う。
ちなみにイカは負の走光性があるという説がある。
つまり光から逃げる性質だ。
眩い光で海を照らすと船の影に隠れるので、そこを狙うということだ。
何にせよリバース寸前のステイガーにとってはどうでもよいことだったが。
さて網が引き上げられ姿を現したのはホタルイカ。
眩い光に照らされて、自らも光を発する小さな姿。
触ってみるとつやつやぷにぷにとしている。
美しい姿への感動が、吐き気をごまかしてくれた。
喉元まで上がってきたものを飲み下し、滲みかけた涙をぬぐう。
社長によればなんでもこれを踊り食いするとのことだ。
ちょっと申し訳なく感じるが、むしろ感動の方が強い。
海の宝石のようなこの美しいイカを食べられるのか。
アミルスタン羊が懐かしい。
威嚇するように光を放つホタルイカ。
万感の思いを持って、口に放る。
ぐにぐにとした食感。
口の中でのた打ち回り、舌にペタペタと張り付く触手。
柔らかな肌を突き破り、とろけるような内臓を舌に絡める。
命のともしびが消えるのを感じながらそれを嚥下した。
命の味は贅沢で、残酷で、そして物を食べるということを教えてくれるようだった。
※Caution!!
生のホタルイカの一割程度は寄生虫を含みます。
生食はお勧めしません。
どうしても踊り食いがしたい人は、寄生虫を覚悟するか、
寄生虫のいない足だけを食べましょう。
_____________________
お疲れ様でした。
ステイガーの日本食歩記7~ホタルイカ編~、如何でしたでしょうか?
ヒントはちかちか瞬かせました。
一口でぱくりといける小粒なナゾはいかがでしたか?
次回はステイガーの日本食歩記最終話~メインディッシュ編~(仮)。
オードブルとしても物足りなかったかもしれませんね。
それではまたお会いいたしましょう。
日本に来て早9年になる。
変わったもの食わせてやる。
そう誘ってきたのは食道楽の社長。
なんと本当に社長まで食道楽だったこの職場。
大丈夫か、日本。
ともあれ向かったのは海。
船に乗せられ海を進むそんな星の綺麗な夜。
同僚たちは実に楽しそうだが、ステイガーは苦しんでいた。
船酔いである。
もともと内陸地に住んでいたステイガー。
飛行機は乗れても船はダメだった。
地獄の苦しみにのたうちながらも目的地点に到達。
眩い光が海を照らし、イカを誘う。
ちなみにイカは負の走光性があるという説がある。
つまり光から逃げる性質だ。
眩い光で海を照らすと船の影に隠れるので、そこを狙うということだ。
何にせよリバース寸前のステイガーにとってはどうでもよいことだったが。
さて網が引き上げられ姿を現したのはホタルイカ。
眩い光に照らされて、自らも光を発する小さな姿。
触ってみるとつやつやぷにぷにとしている。
美しい姿への感動が、吐き気をごまかしてくれた。
喉元まで上がってきたものを飲み下し、滲みかけた涙をぬぐう。
社長によればなんでもこれを踊り食いするとのことだ。
ちょっと申し訳なく感じるが、むしろ感動の方が強い。
海の宝石のようなこの美しいイカを食べられるのか。
アミルスタン羊が懐かしい。
威嚇するように光を放つホタルイカ。
万感の思いを持って、口に放る。
ぐにぐにとした食感。
口の中でのた打ち回り、舌にペタペタと張り付く触手。
柔らかな肌を突き破り、とろけるような内臓を舌に絡める。
命のともしびが消えるのを感じながらそれを嚥下した。
命の味は贅沢で、残酷で、そして物を食べるということを教えてくれるようだった。
※Caution!!
生のホタルイカの一割程度は寄生虫を含みます。
生食はお勧めしません。
どうしても踊り食いがしたい人は、寄生虫を覚悟するか、
寄生虫のいない足だけを食べましょう。
_____________________
お疲れ様でした。
ステイガーの日本食歩記7~ホタルイカ編~、如何でしたでしょうか?
ヒントはちかちか瞬かせました。
一口でぱくりといける小粒なナゾはいかがでしたか?
次回はステイガーの日本食歩記最終話~メインディッシュ編~(仮)。
オードブルとしても物足りなかったかもしれませんね。
それではまたお会いいたしましょう。
11年08月30日 00:31
[長串望]
相談チャットです。この問題に関する事を書き込みましょう。
長串望>>イカの耳、と呼ばれる部分があります。美味しいですよね。[01日23時05分]
はちまき>>いけづくりかと思ってました(´・ω・`)[30日14時26分]
長串望>>セキララさん、参加ありがとうございます。[30日01時11分]
セキララ>>参加させていただきます。[30日01時09分]
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Goodスープ認定
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。
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