車が来るまで

カメタが車を運転していると、対向車が車線を飛び出して走って来た。

ぶつかったと思ったが、車に異常はない。

対向車が幽霊だと気がついたカメタ達は恐怖した。





～以下ちょっと長めの解説です～



カメタ「この先のラーメン屋がうまいんだよ」



そんな事を言いながら山道を走らせていたカメタ達。



カメミ「へぇ…こんな山の上にあるのね。夜遅くてもやってるの？」

カメジ「ああ、やってるぜ。この前行ったからな」



山道特有のくねくねとした道を登って行きました。



カメミ「それにしても、あまり車が通らない道ね。ちょっと不気味…」

カメタ「へへ、なんだか幽霊でも出そうだよな」

カメジ「出るかもしれないな。事故も多いし」



左の急カーブを曲がると、急に対向車が車線を飛び出し、カメタ達の車に向かってきました。



カメタ「うあああああ」

カメミ「きゃああああ」



カメタは目を閉じ急ブレーキをかけました。



ぶつかった衝撃もなく目を開けると何ともない。

外に出て車を確かめるも、ブレーキの痕が道に残っているだけで、傷一つついていませんでした。



カメタはそのまま車に乗り込むと、車の幽霊であったとカメミにまくしたて、恐怖に震えながら発進させました。



カメタ「何だったんだよ！　ありえねえよ！」

カメミ「ねえ、あの車どこ行ったの！　ねえ！」

カメタ「知らねえよ！　とにかく目をつぶった時にハンドルきって崖に落ちなかったから良かったよ！」





カメジ「なんで崖に落ちないんだよ…」





そんな声が誰もいないはずの後部座席から聞こえてきました。





めでたしめでたし