猫に小判

主「なぜ私が犯人だと？」

警「探偵の勘ですｎ・・・」

探「いえいえ。あの車を見てください」

主「私の車がなにか」

探「ボンネットに猫がいますよね」

主「いますけど・・・？」

探「猫は寒がりで有名ですよね。そんな猫が冷たいボンネットの上に乗るでしょうか？つまり少し前まで車のエンジンが動いていて、ボンネットが温まっていた、ということです。あなたが車を使って、川に連れて行き殺したか、殺した奥さんの遺体を川に運んだ」

警「なるほど！」

主「そんなの、その猫が寒いの平気だっただけかもしれない！」

警「まだ白を切るんですか！」

探「では車を動かしていただけますか」

主「・・・何のために？」

探「すぐわかります」

すると主人は渋々車を動かした。

探「車があった地面を見てください。濡れてますよね？今日の明け方、にわか雨が降りました。もう止んでしまいましたが。ずっと車を使っていないなら、あんなところは濡れません」

それを聞いた男はがっくりとうなだれた。



どうやら保険金目当てに通り魔を装って殺したらしい。無事事件も解決し、探偵は散歩の続きに戻って行った。